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2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 ペンタウァのはるかな東。 否、時空さえも遥かに超えた、その世界に、 方向を示す意味があるのかも判らない。 しかし、あえて言えば東、はるか極東の世界の物語りである。 19世紀(この世界では100年で時を刻むのだそうだ)、 そこは、${亜細亜|アジア}と呼ばれる地域。 亜細亜は、欧米列強と呼ばれる西の異国によって 侵略の危機に晒されている。 18世紀後半の産業革命によって工業化の進んだ欧米諸国にとって、 後進の亜細亜諸国は既に対等な交易の対象ではなく。 自国の権益を守り、搾取すべき侵略先であったのだ。 (わが偉大なる女王のために…!) 侵略者が、そう叫んだかは知らぬ。 しかし、彼らは己の大義名分を信じて疑わぬ、正義の軍であった。 [×](9999 "f00") [侵略の手は止まらない](10) 10 1840年、アヘン戦争勃発。 ${アヘン|麻薬}貿易に端を発するこの戦は、欧米による侵略の象徴でもあり。 亜細亜の先進国、範たるべき清の敗戦は、 亜細亜そのものの敗北でもあり、 本格的な植民地化の狼煙でもあった。 燎原を駆ける火の如く。 1851年、太平天国の乱。 清朝打倒を目指した民衆の軍が、欧米列強と傀儡たる清によって鎮圧。 1858年、清国内の混乱に乗じて、北の狼ロシアが南下。沿海州を制圧。 同1858年、イギリスが${セポイ|インド人傭兵}の反乱を鎮圧の後、 インドの直轄統治を決定。 1859年、フランスが宣教師迫害を理由に、サイゴンを占拠。 欧米は、あたかもピザを切り分けるように、 亜細亜を己の貪欲なる顎に運んでいったのだ。 [そして、日本へ](20) 20 そして、極東の更に東――日本。 <鎖国>と呼ばれる独自の${結界|国策}でもって、 外界の侵入を数百年にもわたって拒んできた神秘の国である。 しかし、その日本にも、列強の圧力は例外なく。 侵略の手が伸びようとしていた。 アメリカ合衆国 マシュー・カルブレース・ペリー代将率いる 東インド方面艦隊である。 ★ ★ ★ エティスは言った。 「開国交渉と言いながら、 ペリーは最新鋭の蒸気外輪フリゲート2艦を擁し、 江戸幕府に対してあからさまな砲艦外交の様相を強めている。 東インド、清への侵攻(略奪と言ってもよかろう)を思えば、 これは、もはや尋常な交渉目的の進行とは思われぬ。 彼らの目的は開戦、あるいは、 それによって流れる血そのものなのであろう」 しかし、列強の中でも新興国にすぎぬアメリカが 彼ら単独で、そこまで強硬な方針を取れるのか。 招集されたソーサリアンたちから疑問の声が上がる。 エティスは頷いた。 「然り。 おそらく、この所業はアメリカ単体のものではあるまい。 否、そもそもアメリカとしての意思なのかどうか。 あるいは――」 "魔"の暗躍。 誰ともなく頷き、そして、踵を返す。 さあ、旅立ちの時だ。 目的地は、極東の最後の砦。 日本。 [日本へ](100) 100 潮の香りを含んだ海風が頬を撫ぜる。 そこは、蒸気外輪フリゲート艦<サスケハナ>の甲板である。 マシュー・カルブレース・ペリー代将率いるアメリカ軍東インド艦隊は、 アジアへの足掛かりを得るべく、 日本浦賀へ向けてノーフォークを出港。 インド、上海、琉球を経て、日本に迫っている。 君は、未だ鎖国にある日本に潜入すべく、 そして、敵の正体を探るべく、 その艦隊旗艦<サスケハナ>に紛れ込んだというわけだ。 軍艦に容易く乗り込めるわけがない、という指摘もありそうだが。 そこは我らが偉大なる魔法使いエティスの、 偉大なる${幻惑魔法|イリュージョン}の恩恵だ。 (ただし、そこまでじゃて) エティスは、それが特徴の豊かな顎鬚を扱きながら、呟いたものだ。 (儂の力も極東の果てには及ばぬ。 あとは、主らの力に委ねるのみよ) そういえば、 エティスからは<王杖の貝殻>を預かってきていた。 時空を超えて、エティスとのホットラインを確保できる 優れもののツールだ([Items]欄を確認しておこう)。 困った時には活用させてもらおう。 [次へ](110) 110 「倭の一族と合流するのじゃ」 エティスの最初の指令は、それだけだ。 日本には、ペンタウァから派遣され、 そのまま根付いてしまった元ソーサリアンの一族が住まうという。 なぜ彼らが日本に派遣されたのかは、 エティスもはっきりとは把握できていない。 何代も前のエティス(世襲なのだ)が、 日本に封じされた重要な${それ|・・}を守護するために派遣した、 という記録だけが、伝説のように残されている。 「派遣された一族とは、 日本が<鎖国>と呼ばれる結界で閉ざされて以降、 ${音信|コンタクト}すらとれていなかったのだ」 エティスが首を振り振り語った。 しかし、幸か不幸か、列強の侵攻によって封印が弱まったことで、 ペンタウァから新たな冒険者が向かっていることだけは 魔法電文で辛うじて伝えられたのだという。 (おそらく) と、髭の中で呟いた一言に、問い返すべきであったかどうか。 いずれにせよ、合流すべき相手も判らぬのだ。 よしんば、魔法電文が届いていたとして。 (こちらの風貌を把握しているのだろうか) 君は不安を感じながらも、 合流をただ待つわけにもいかず。 船内の調査を開始しなければならない。 [調査開始!](200) 200 君の頭上で<サスケハナ>の主帆はほんぽんと風に翻り、 日本浦賀に向けて君たちを運んでいる。 幸いにして、君の艦上での階級は中尉、 ペリー司令官の並み居る副官のひとりなのだそうだ (エティスの深淵なる配慮に幸あれ…!)。 大概の場所には、問題なく立ち入れるはずだ。 [甲板を見渡す](1500 "f53&f52&f32&f23&f12&f43") [甲板を見渡す](300 "!(f53&f52&f32&f23&f12&f43)") [艦長室に向かう](500) [医務室に向かう](600) [調理場に向かう](700) [操舵室に向かう](800) [下士官の部屋に向かう](900) [司令官室に向かう](400) [船底に降りる](1000 "f23") 250 ${船嘴|せんし}とは、船首に取り付けられた踊り場のような場所だ。 甲板からは板一枚で仕切られた、「解放された閉鎖空間」。 覗き込んでみると、 艦が波を切り、後方にしぶいていく様子が中々に壮観だ。 [甲板に戻る](300) 260 ${船嘴|せんし}とは、船首に取り付けられた踊り場のような場所だ。 甲板からは板一枚で仕切られた、「解放された閉鎖空間」。 覗き込んでみると、 艦が波を切り、後方にしぶいていく様子が中々に壮観だ。 「中尉殿、そう覗かれては集中できねぇですよ…」 と、船嘴の中央から唸り声混じりに、苦情が上がる。 そうだ、船嘴は単なる踊り場ではない。 モンスターの、ではない、れっきとした人間さまのトイレなのだ! 排泄したものは、そのまま海の藻屑になるし、 帆走している場合には、追い風なので前方に飛んでいくという寸法だ。 [怖くないのかね](270 "!f53") [蒸気航行している時は](280) [甲板に戻ろう](300) 270 「飛沫が尻を洗ってくれるんでさぁ。 なかなか便利なもんですぜ」 水夫が(ブリッ)気張る。 嵐の時などは中々スリリングに思えるが、 そんなことを気にしていたら、 海になぞ出られないということなのだろう。 中尉もどうですか、と洗浄を終えた尻をフリフリ 水夫が場所を譲ってくれるそうだ。 ちなみに、尉官以上は専用トイレを持っているので、 普段は船嘴のお世話になることはない。 (それだけでも、 中尉に設定してくれた、エティスに感謝だ) [丁重に断る](272) [物は試しだ](274) 272 不安定な船嘴で、足元も覚束ない。 トイレというのも冒険心を擽られないし、 なにより―― **今はもよおしていない!** 残念そうな水夫をシリ目に、 君は甲板の方へ戻ることにした。 [戻る](300) 274 絶景哉――! 波の飛沫を尻に受けながら用を足すとは、 なかなかにできる体験ではない。 物は試しだ。 そして、ここで便所だけにウン試し。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振ること。 ゾロ目が出なければ、ウン試しは成功だ。 ゾロ目が出てしまった場合には、君はウン悪く。 [ゾロ目回避で、フン切り良くトイレを出る](276) [ウン悪く、ゾロ目が出たら…](278) 276 波で洗い流されて、お尻も快調。 最後の始末は、傍らに置かれた海藻だ。 士官トイレでは味わえない 解放感の後味を噛みしめながら、 君は探索に戻ることにした。 [甲板へ戻ろう](300) 278 船嘴での用足しは、時として命がけだ。 君が次に目を開いたのは、 医務室の中である。 医務官のウォーカーがパチリ。 脇のソバカス君が説明してくれるには、 君は突然の大波に攫われて、海にドボンしたのだそうだ。 念のため、トイレの様子を伺っていた水兵が いち早く気が付いて。 艀を下ろしくれたのが幸いし、救助されたのだそうだ。 「ウ○チはきちんと拭き取っておきました」 ソバカス君にウィンクされて、君は恐縮するしかなかった。 ということで、恥じ入ってKRMが1減ってしまう。 そして、懐を覗くと、<王杖の貝殻>が見当たらない。 どうやら海に落としてしまったようだ。 [恐縮しながら、探索に戻る](200) 280 蒸気機関で航行している時は、 糞尿が船体に貼りつくような気がするのだが… 下世話ながら気になった君は尋ねてみる。 「むむむ……」 考えているのか、踏ん張っているのかは 判然としないが、水夫はひとしきり唸った後、答えた。 「ホントは蒸気航行ん時は、便所も禁止なんですがね。 ここんとこ、アレ、 うちの代将が蒸気航行の一点張りじゃないですか。 軍規に従ってたら、こっちの腹がパンクしちまうてなもんで。 えぇえぇ、心配はいりませんて。 船体は波が洗い流してくれるんで、綺麗なもんですって」 [戻る](260) 300 甲板では、 初夏特有の生暖かい、潮臭い風がまとわりついてくる。 それでもそこまで暑く感じないのは、 <サスケハナ>が相応の速力で航行しているせいだろう。 [船嘴をのぞいてみる](250 "!f01") [右舷をのぞいてみる](310 "!f32") [左舷をのぞいてみる](340) [メインマストを見上げる](360 "!f52&f62") [船嘴を覗いてみる](260 "f01") [右舷を覗いてみる](320 "f32") [メインマストを見上げる](355 "f52|!f62") [戻る](200) 310 右舷後方に見えるのは、 同じくフリゲート艦の<ミシシッピ>だろうか。 積載量は<サスケハナ>よりも劣るものの、 アメリカ海軍が誇る最新のフリゲート艦だ。 霧にも至らぬ薄い靄が 陽光を僅かに遮り、 <ミシシッピ>の艦影が洋上に揺蕩うように見えた。 [甲板に戻る](300) 320 右舷後方に見えるのは、 同じくフリゲート艦の<ミシシッピ>だろうか。 積載量は<サスケハナ>よりも劣るものの、 アメリカ海軍が誇る最新のフリゲート艦だ。 薄い霧が、 西に傾き始めた陽光を遮っているのか、 艦影が洋上に揺蕩うように見えた。 船首が黄金色に鈍く光ったように見えたのは 幻だったろうか。 瞬きをしたその後には、 当たり前に天空を指し示す船首がすらりと伸びるのみである。 [甲板に戻る](300) 340 左舷遠くに見える陸地は、日本の海岸線だろうか。 粒のように見える人影のひとつひとつが、 黒き巨大な艦影に驚き、どよめいているのかもしれない。 [甲板に戻る](300) 355 帆走している時には、 幾重にも翻っているセイルも、今はすべて閉じられている。 蒸気機関で航行している時には不要であるからだ。 メインマストの上部には物見台が設置されている (正しくはマストの支えが物見として利用されているにすぎない)。 沿岸とは言え、国交のない国の沿岸だ。 常時見張りの下士官が張り付いて、海上を監視しているはずだ。 [甲板に戻る](300) 360 (おかしいな) ${船檣|マスト}を見上げると、 トップセイルだけがほんぽんと風に翻っている。 蒸気航行に切り替えた時に、 ${帆|セイル}はすべて折りたたんでいるはずなのだが…… その時、トップセイルの上方―― メインマストに取りつけられた望楼に、 将官らしき軍服姿が見えた気がした。 [登ってみよう](370) [甲板に戻る](300) 370 恰幅の良いその姿は、司令官のそれにも見えたが、 トップセイルが風に棚引いて。 ふいと姿をかき消してしまった。 ${陸|おか}の上とは勝手は違うが、 冒険者たる者、マストのひとつも登れぬ道理がない。 さて、ここでマストとの戦闘、もとい、 実力試しだ。 Battle Sheetを開いて、以下の手順を辿ること。 + ダイスをクリック + HP欄をクリック(君の攻撃だ) + ダイスをクリック + ダメージ欄をクリック(敵からの攻撃だ) ${敵|マスト}のHPがゼロになったら、 君はマストを無事に登攀できたことになる。 まさかとは思うが、HPがゼロになった場合は、 君は甲板に叩きつけられて… [登攀成功!](390) [甲板に叩きつけられた君は](380) 380 おぉ、マストすら登れないとは情けない。 どこからともなく、 偉大なる魔法使いエティスの嘆く声が聞こえたような気がした。 クィーンマリー号のマストでインコを追ったあの日が懐かしい。 390 物見台に上ると、そこには少年兵がいるだけだった。 「司令官は――?」 と問う君に、少年兵は首を傾げる。 トップセイルを束ねていたロープが${解|ほど}けているのを 見つけて、上官に見つかる前に慌てて畳みに上ったのだという。 もちろん、自分ひとりでだ。 (特に、口煩いブキャナン艦長に見つかったら、コトだ) 解けたセイルには気付かなかったことにすると 少年兵に約束すると、君はマストを降りた。 それにしても、 先ほど見えた司令官(?)の姿はなんだったのだろうか。 [甲板に戻る](300) 400 ${if !f41} 司令官の執務室にペリーの姿は見えない。 年老いた黒人の従僕が、黙々と部屋を清掃しているのみだ。 若いころはさぞや屈強だったのだろう。 細身ながらも引き締まった肉体が、 粗末な作業着の下にも窺い知れる。 ${/if} ${if f41} 司令官の執務室には、相変わらず年老いた黒人の従僕が 黙々と部屋を掃除しているのみだ。 ${/if} [司令官はどこへ?](410 "!f43") [綺麗に掃除できているね](450 "!f42") [部屋を出る](200) 410 「おらぁが知るものがねぇ。 しょうぐんさまは、すばらぐがえって来でいねよ」 アメリカ南部の訛りなのだろうか。 酷く聞き取りにくく、君は反射的に耳を近づける。 「お気付げなせぇ。ギ%&$=」 その耳に噛みつくように。 老人とも思えぬ素早さで、君の耳に囁きかける。 何事かと身構える君に。 しかし、老人は既に背を向けて、己の仕事に没頭してしまったようだ。 声をかけても、振り返ろうとすらしない。 はて、彼はなんと言ったのだろうか。 [部屋を出る](200) 450 ヘッヘッヘ... しゃがれた笑い声で、老人は君を見上げてきた。 従僕として、 ひたすら執務室の清掃だけを生きがいにしてきた男だ。 褒められたのが嬉しいのだろうが、 それだけでもないのかもしれない。 [感謝は言葉だけではなく](460) [さり気なく、部屋を出る](470) 460 恐らくはチップのひとつも欲しいのだろう。 面倒ではあるが、司令官の不在にも関わらず、 己の責務を全うする乗員を労うのも、 副官の役割というものではないだろうか。 手元にはペンタウァの銀貨しかないが、 両替商に持っていけば、換金くらいはしてくれよう。 チップを受け取った老僕の、 俯いた目がチカリと光った気がした。 [部屋を出る](200) 470 「チッ――」 濁った舌打ちのような音が聞こえた気もするが、 老僕に媚びを売っても仕方がない。 君は打算的に部屋を出る。 [舌打ちを尻目に](200) 500 ${if !f11} 髭面の艦長ブキャナンは、 苦虫を潰したような顔で爪を噛んでいる。 豪放そうな風貌とは対照的な、神経質さが印象に残る仕草だ。 ${/if} ${if f11} 髭面の艦長ブキャナンは、 常に何かが気になっていないと、気が済まないようだ。 指で窓枠の埃を確かめては、 口髭の中でブツブツと呟いている。 恐らくは世界中のすべてが気にならなくなったら、 それが気になってしまう、そんな気がする。 ${/if} [ブキャナン艦長に話しかける](510) [副官アダムスに話しかける](550 "!f12") [部屋を出る](200) 510 「良い風ではないか、順風満帆だ。 海流も順目の良い流れだ。 なのに、なのに―― 司令官閣下はなにを考えておられるのだ」 窓外の排煙口は黒々とした煙を上げている。 ブキャナンは、その煙を憎々しげに見上げているようだ。 順風満帆、サスケハナは快速、 浦賀へ向けて航行している。 艦長としては望ましい姿に見えるのだが。 君の姿は、ブキャナンの目には入っていないようだ。 [副官アダムスに目を向ける](550 "!f12") [部屋を出る](200) 550 「石炭ですよ」 首を傾げる君に、副官のアダムスは苦笑した。 「順風満帆、海流にも乗っている。 であれば、貴重な石炭――蒸気機関に頼らなくても良いではないか、 というわけですよ」 [それはもっともだ](560) [速いのは良いことだ](570) 560 ブキャナンに一定の理解を示す、 君にアダムス副官は続けた。 「ところが、ペリー司令官の関心は節約にはない。 蒸気機関でジャパン沿岸を快走し、 民衆に畏怖を植え付ける。 既にジャパンとの交渉はスタートしている、というわけですよ。 ですが…」 [ですが?](580) 570 君の無邪気な返答に、 アダムス副官は苦笑したようだ。 「それはそうなのですが、 流石にそれだけではありますまい。 ジャパンよ、我を見よ。 畏怖せよ。 そういうわけですよ。 怖れが蔓延すれば、来るべき交渉も有利になる、 そんなところでしょう。 ですが... [ですが?](580) 580 「それにしても、度がすぎます。 これ以上、ジャパンを刺激するのが、 私にも得策とは思わないのです。 司令官閣下は、 極東のこの地で戦でも構えようというのか。 もともとパフォーマンスを好みはしたが、 決して軽薄な御仁ではなかったはずなのだが」 [部屋を出る](200) 600 ${if !f01} 初老の医務官ウォーカーは無口な男だ。 医務室に入ってきた君を一瞥するが、何を言うでもない。 病気か、怪我か、 処置すべき何があるのか、品定めしているようにも見える。 隣の、まだ幼さが残るソバカス顔の少年は、 医務官見習いといったところだろうか。 ${/if} ${if f01} 「……」 繰り返し言うが、医務官ウォーカーは無口な男だ。 不機嫌な訳ではないらしいが、 とかく口を開かない。 故に、ソガカス顔の通辞、もとい、少年兵の存在は、 彼には欠かせない。 ${/if} [艦内で気になることは?](610 "!f01") [食欲がないような気がする](650 "!f01") [部屋を出る](200) 610 「………」 医務官は眼鏡の奥をチカリを光らせ、 手をヒラヒラと振るのみ。 すると、心得たもので、脇の少年が姿勢を正し。 「本日は医務室の利用者はゼロ。 乗員一同、体調不備はないとのことであります」 成程、ソバカス顔の少年は見習い、兼、 寡黙な医務官の通訳というわけだ。 (身振りと視線だけで意思疎通できるとは、 なんとも不思議な光景だ) 「お腹減ったな。コーヒーを一杯くれないかね ち、違う? も、申し訳ありません…!」 中々以て、阿吽の呼吸とは行かないようだ。 [う~ん、司令官については?](620) 620 「………」 医務官は眼鏡の奥をチカリチカリ。 手をパチリ、ヒラヒラ。 少年兵は暫し考えた後、説明した。 (どこにそれだけの情報量が秘められているのだろうか!?) 毎日のように健康診断に来ていた司令官が 医務室から遠ざかってしまったのは、 上海を出航して以来だと言う。 医務官が執務室を訪れても、 年老いた従僕が掃除をしているだけで、 姿を見かけることさえ少なくなってしまった。 見かけても、ふと姿を消してしまうのだという。 [嫌われてるのでは?](630) [なにかキッカケが?](640) 630 「………」 無口の医務官は、より一層無口になってしまった。 少年兵も困ったように黙っている。 思ったよりも傷つきやすい人だった。 話を変えよう。 [なにか心当たりは?](640) 640 「………」 答は予想通りだったらしい。 少年兵は、即座に答えた。 「それは副官たる貴方の方がよくご存じでは?」 ごもっとも。 そろそろお暇するとしよう。 [部屋を出る](200) 650 「………」 医務官は眼鏡の奥をチカリを光らせ、 手をパチリ。 すると、心得たもので、脇の少年が姿勢を正し。 「問題ない。 朝食を抜いて、甲板を10周ほど走り給え、 とのことであります」 成程、ソバカス顔の少年は見習い、兼、 寡黙な医務官の通訳というわけだ。 (身振りと視線だけで意思疎通できるとは、 なんとも不思議な光景だ) 「ホントに調子が悪くなったら、僕に仰ってくださいね。 胃薬出しますから。 あ、これは僕の言葉ですから」 [部屋を出る](200) [ところで、司令官てどこに?](620) 700 「塩はどこアルね!? ないって、オマエラ全部食っちまったアルか。 そうに違いないね、オマエラのせいね!」 ${if !f21} 例に漏れず。 軍艦の調理場は戦場だ。 <サスケハナ>単艦でも 300もの胃袋が乗艦しているのだから、 それも当然。 しかも、いつ何時戦闘になっても精強に戦えるべく ヘルシーに栄養管理。 もちろん、量も重要だ。 腹が減って戦が出来ぬとあっては、 調理場責任者の名が廃るではないか。 故に、軍艦の調理場は常に殺気立っている。 朝食を終えたその瞬間から、昼食の戦いが始まるのだ。 ${/if} ${if f21} 調理責任者アル・ヨーの怒りはまだ収まっていないようだ。 もしもまだここに用があるというならば、 速やかに済ませて立ち去ることをお勧めする。 ${/if} [なのに、なのに…!?](710) [部屋を出る](200) 710 「上海でドッサリ詰め込んだ、塩が全くナイね! おい、オマエ、これは一体どうして、どういうことアルか!?」 調理責任者のシナ人アル・ヨー軍曹が絶叫している。 どうやら料理に欠かせない<塩>が切れてしまったらしい。 肉切り庖丁に巨大な中華鍋を両手に振り回す、 その姿はローマの${剣闘士|グラディアートル}さながらだ。 今、声を掛けたら、そのまま両断されそうな気もする。 [船内で変わったことは?](720 "!f22") [他の料理人に声を掛けよう](770 "!f23") [おとなしく部屋を出る](200) 720 「今、この状況アルね! 見てわからんか、オマエ!?」 当然の反応だ。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映しておくこと。 何の? もちろん、君の横っ面に飛んできた中華鍋だ。 [無事に回避できたならば](730) [見事にゴイーン!](740) 730 「オマエ、なかなかやるネ」 ナマズ髭の下でニヤリ。 「司令官付きの鈍った副官にしておくのは 惜しいアルね。 ワタシの下で修行してみるか」 [是非ともお願いしたい](780) [現在の地位で満足しているので](790) 740 「シェフは、 海の上でも塩漬け肉を使わないのが自慢だったんですよ」 頭を抱える君をシェフから引き離しながら、 調理人の一人がそっと囁く。 「新鮮な食材をその場で調理して提供する、がモットーでして。 健康にも良いので、兵たちにも評判だったのですが… え、塩の保管場所ですか? 塩は湿気を嫌いますので。麻袋に詰めて、 潮風の入りにくい船倉に積んでいたはずなのですが。 今朝補充に行ってみると、というわけですよ」 [乗組員の誰かが盗んだ?](750) [見張りはいなかったの?](760) 750 「塩ですからねぇ… 盗んでまで欲しがる者もいないのではないでしょうか。 というか、何袋もの塩って、食べたら病気になりませんか?」 それはそうだ。 「おいソコ、何時まで食っちゃべってるネ!? しばらくは塩抜きの食事よ。 文句言う奴はしばいておく、ヨロシね!」 シェフの怒りは止まらない。 これ以上の被害が出ないうちに退散しよう。 [部屋を出る](200) 760 「塩ですからねぇ... 貴重は貴重ですけど、 船倉には鍵も掛けられていますし、 私たちもそこまでは人員は割けませんよ。 え、船倉の鍵ですか? 基本はシェフが持っていて、 食材を補充する時にだけ借りることになっています」 成程、思った以上にきちんと管理されている。 「おいソコ、何時まで食っちゃべってるネ!? しばらくは塩抜きの食事よ。 文句言う奴はしばいておく、ヨロシね!」 シェフの怒りは止まらない。 これ以上の被害が出ないうちに退散しよう。 [部屋を出る](200) 770 怒髪、というか、辮髪が天を衝いているシェフを 尻目に、君は隅で目立たなそうにしている料理人に声をかけてみる。 すると、料理人は小声で教えてくれた。 「シェフは、 海の上でも塩漬け肉を使わないのが自慢だったんですよ」 毎日が戦場ながら、それが誇りなのだろう。 ちょっと顔を上気させているのが、ほほえましい。 「新鮮な食材をその場で調理して提供する、がモットーでして。 健康にも良いので、兵たちにも評判だったのですが… え、塩の保管場所ですか? 塩は湿気を嫌いますので。麻袋に詰めて、 潮風の入りにくい船倉に積んでいたはずなのですが。 今朝補充に行ってみると、というわけですよ」 [乗組員の誰かが盗んだ?](750) [見張りは立っていなかったの?](760) 780 「オマエ、冗談もうまいアルな。 デモ、★$%%&!を辞めたら、 ワタシのところ、来るよろしネ」 またもや、ニヤーリ。 (え、なんと言った?) 問い返そうとする君を、 シェフはもう忘れてしまったようだ。 調理人たちへの絶叫がまたもや再開される。 「塩はどこアルね!?」 いよいよ退散の時間のようだ。 [部屋を出る](200) 790 「オマエ、志低いアルな。 デモ、そうね、 ★$%%&!は辞められないアルか」 またもや、ニヤーリ。 (え、なんと言った?) 問い返そうとする君を、 シェフはもう忘れてしまったようだ。 調理人たちへの絶叫がまたもや再開される。 「塩はどこアルね!?」 いよいよ退散の時間のようだ。 [部屋を出る](200) 800 ${if !f33} 操舵長のリーは陽気な海の男だ。 操舵輪は部下に任せて、 長椅子でゴロリ鼻歌とは中々に良い身分だ。 初夏とは言え、${上半身裸|セミヌード}なのは、 恐らくこの男のファッションなのだ。 隆々とした筋肉は、如何なる正装にも勝る、のだそうだ。 「Hey、司令官の副官殿がこんな処に何の用だYo!? 本艦は全速前進、順風満帆だ。 司令官がこれ以上急がせようたって、これ以上は無理だぜぇ?」 ${/if} ${if f33} 操舵長のリーは相変わらず、休憩中だ。 操舵輪は部下に任せて、葉巻をプカプカ。 なんとも良い身分ではないか。 「また、あんたかYo! 暇だねぇ、司令官閣下の副官さまってのは」 ${/if} [船に変わったことは?](810 "!f32") [そんなに急ぐべきなのか?](850 "!f34") [部屋を出る](200) 810 「昼も夜も、いつも姿を変えるのが海ってもんYo! 変わったことがねぇってのが、 むしろ変わったことなんじゃねぇですかね!? 「え、そんな意味じゃねえって? そうさねぇ… おぅ、そうそうおめぇ、こないだの夜Yo、 けったいな夢を見たとか言ってやがったよな。 副官殿に聞かせて差し上げろや」 顎で促したのは、軍には珍しい女性兵士だ。 一見して華奢にも見えるが、 よく見ると、服越しに透けて見える四肢のラインは しっかりと筋肉に包まれて。 普段から鍛えられているようだ。 「けったい、でも、夢、でもありませんが」 彼女は君を睨みつけながら、応えた。 体のラインを繁々と眺めていたのがバレたのだろうか。 [彼女の名前はリンダ](820) 820 彼女が語ったのは、確かに「けったいな」話だった。 ある夜、操舵輪を握っていた彼女が 数百メートル先の僚艦<ミシシッピ>を透かし見ると、 なんとなく奇妙な気配を感じたのだという。 初夏特有の霧が立ち上る夜。 半月の薄明かりの中で、しかし、 ${船首像|フィギュアヘッド}が奇妙なのだ。 (黄金のマスク?) オリエンタルな装いの、見慣れぬ黄金色の像が 船首から海面をねめつけているのだ。 そして、海面にうねるのは${巨大蛸|クラーケン}の触手か。 雲が月明りを遮り、暫時の暗闇の後。 海面の触手はもちろん、 <ミシシッピ>号に船首像など見当たらなかったのだという。 [海には不思議なことがあるものだ](830) [そんなバカな話があるわけがない](840) 830 「ねぇよ、んなもんわYo!」 ${上半身裸|セミヌード}のリーが突っ込む。 「イマドキ、蒸気帆船に船首像なんてねぇし。 触手に至っちゃ、大航海時代の船乗りかよ、おめぇはYo! 波だ、波。 潮が泡立って白くうねったのが、触手に見えたんだろうぜ」 「そんなことはありません、あたしは――!」 何故か、君を睨みながら反論する。 直接の上官には逆らえないとは言え、 これはもはやとばっちりだ。 [早々に退散する](200) 840 「だろー?」 ${上半身裸|セミヌード}のリーがゲラゲラと。 「寝てたんだってばよ、おめぇはYo! いやいやいや、寝とぼけるのを咎めるなんて、 俺もヤボじゃねぇって。 だし、黄金像も触手も面白れぇから、許す! 問題Nothingだ! てことで、今夜もおめぇが当番で決まりな。 また、面白れぇ夢の話を聞かせてくれよな」 「そ!あ、あたしは――!」 何故か、君を睨みながら反論する。 直接の上官には逆らえないとは言え、 これはもはやとばっちりだ。 [早々に退散する](200) 850 「司令官閣下の副官さまがそれを聞くかYo!? イギリス貴族の滅茶苦茶に乗じて、 ロシアの熊吉がジャパンにチョッカイ出してるっていうしな。 ん、そういうことだろ??」 現状把握は確かなようだ。 ただ、わざとらしい口調が耳障りなだけで… [あなたも賛成?](860) [あなたは急いでいるように見えない](870) 860 「俺か、俺は―― どうでもいいんじゃね?」 無骨な人差し指を鼻の穴にブサリ。 「俺は楽しければそれでいい。 それだけさ、 あぁ、それだけなんだぜ、★!%$&さんよ」 波の音が暫時声をかき消した。 (え、なんと?) と言いかけた君に、 しかし、上半身裸の男はゴロリ、大あくびをしただけだ。 [他に変わったことは?](810 "!f32") [部屋を出る](200) 870 「俺は一番乗りには興味はねぇなぁ。 ジャパン侵略、もとい、遠征だっけ、 いずれにせよ、一番乗りってことは 楽しいことが一番に終わっちまうってことよ。 それは楽しくないんじゃあねぇか? なぁ、★!%$&さんよ」 波の音が暫時声をかき消した。 (え、なんと?) と言いかけた君に、 しかし、上半身裸の男はゴロリ、大あくびをしただけだ。 [他に変わったことは?](810 "!f32") [部屋を出る](200) 900 ${if !f61} 士官には個室が割り当てられているのに対して、 下士官たちは大概、相部屋だ。 そして寝床はハンモック。 落ち着かない!と思われるかもしれないが、 艦の揺れに応じてユラユラと。 すぐに畳めて、持ち運びも自由という、 意外と理にかなった安眠グッズなのだ。 非番の彼らは、 思い思いにカードを楽しんだり、 ハンモックでユラユラぐだぐだ、寛いでいるようだ。 ${/if} ${if f61} 室内では、非番の者たちが思い思いに寛いでいる。 ${/if} 階級的には上官であるものの、 この部屋に限っては、下士官たちの聖域だ。 露骨に嫌な顔をするものもあり、 速やかに用を済ませるべきだろう。 [司令官の姿を見かけた人?](910) [近頃、気になってることは?](940) [部屋を出る](200) 910 「お~い、副官殿の質問だ! 誰か、知ってるか!?」 ハンモックに寝転んだ年かさの兵士が 部屋の者たちを見回す。 部屋にひとりはいる古参兵という奴だ。 大概、生半可な士官よりも影響力は強く、 少なくとも中尉如きでは逆らえない相手だ。 ${if !f52&!f72} と、カードに興じていた一人が振り向いて。 「そういや、メインマストの上で双眼鏡を覗いてましたぜ」 「おいおい、司令官閣下がマストを登られたってのかよ!?」 階段や梯子があるわけではない。 60になんなんとするペリーが登るのは、それは大仕事だろう。 忽ち、周囲からヤジが飛んだ。 「まあ、俺の見間違いかもしれませんけどね」 最初の男は忌々しげに吐き捨てると、カードに戻ってしまった。 ${/if} ${if f52&!f72} と、読み古された大人の雑誌を 食い入るように見ていた若者が、目線だけを向けて。 「そういや俺、 さっき指令官がビルジに降りてく姿を見たぜ…」 ビルジとは、船底の最下部。 時間をかけてジワジワと染み込んだ海水や雨水の溜まり場だ。 「おいおいおい、オマエもかよ!?」 「司令官閣下がそんなトコにおいでんなる訳がねぇだろ」 若者は不貞腐れたように、 雑誌に見入ってしまった。 ${/if} ${if f52&f72} 誰もが首を振ると、 年かさの兵士が肩をすくめた。 「だとよ」 ${/if} [他の話も聞く](900) 940 「これって、何かの調査っすか~?」 カードに興じている若い兵士が振り返りもせずに聞き返す。 新任なので、船の様子を知りたいだけだ、 誰に報告するわけでもない、と説明すると、 納得したのかどうか、返事はなかった。 とりあえず追い出されないということで、 質問しても構わないのだろう。 都合よく解釈してみた。 なにか聞けることはあるだろうか。 [司令官ってどんな人?](950 "!f64") [艦長ってどんな人?](960 "f11&!f65") [なんでもいいから教えて](970 "!f63") [戻る](900) 950 「それって、あんたの方が知ってるんじゃね」 というツッコミは入ったものの、 大概、狭い艦内のこと。 上官の噂話は暇つぶしの良いネタだ。 意外とさまざまな声が上がる。 「短気、せっかち、すぐ怒鳴る、 怒鳴っているうちに更に腹が立ってくるって人だよな」 「サスケハナの蒸気機関は、 あの人の蒸気で動いてるんだぜ」 「日本行きだって、数か月先だったはずなのによ。 上海弁務官に止められそうになったからって、 前倒しでいきなり出航だぜ」 「トムなんざ、女のトコから慌てて飛び乗ったってよ」 笑い声。 しかし、一本気な司令官は下士官たちの間では そこそこ好意的に受け入れられているようだ。 しかし。 [しかし?](952) 952 そこで皆のトーンが落ちてしまう。 琉球以来、 司令官の様子が変わってしまったというのだ。 パワフルな司令官が、とかく働かなくなった。 怒鳴らなくなった代わりに、 蒼褪めた顔で不機嫌をあらわにするようになった。 極めつけに、 「あの気味の悪い<黒真珠>は、なんとかならねぇのかよ」 大人の頭ほどもある巨大な黒真珠は。 琉球の王宮で土産物として受け取ったのだとも、 気味の悪い宝石商が売りつけたのだとも、 あるいは、琉球の遺跡で司令官自身が発見したのだとも、 さまざまな噂が飛び交っているが、真実は誰も知らない。 ただ、誰もが<黒真珠>を得て、司令官が変わってしまった、 そう思っている。 [他にも話を聞く](900) 960 「ゴミ箱艦長!」 水兵たちの声が揃った。 聞けば、髭の艦長。 毎朝の日課が、キッチンのゴミ箱に残った 野菜の切れ端をチェックすることだそうだ。 ある時、切れ端がいつもよりも数ミル(cm) 長かったことから、調理場責任者が呼び出されて。 数時間にわたっての説諭の後、 始末書まで書かされたとか。 以来、艦長の食卓には、 野菜の切れ端が満遍なく敷き詰められるようになったという。 [他にも話を聞く](900) 970 「なんでもってなぁ…―― おぉ、そういやサム、 おめぇこないだ変なこと言ってなかったか? あれよ、見張り台に立ってた時」 「え、で、でも、お、俺のか、勘違いかも、し、しれないし…」 [じゃあ、いいや](980) [気軽に話してみてよ](990) 980 曖昧な話に時間を割いても仕方がない。 君がすげなく話を流すと、サムはそのまま黙ってしまった。 [他にも話を聞く](900) 990 現時点では、 少しでも情報は多いに越したことはないだろう。 (雑談だと思って話してほしい) と君が水を向けると、 サムと呼ばれた兵士はドモりドモり話し始めた。 彼の話はこうだ。 ペリー司令官の指示で、 東インド艦隊は現在日本沿岸を航海中だ。 汽笛を鳴らし、黒煙を上げて、交渉前の派手なパレード。 おまけに人の多い土地では、 祝砲まで鳴らすのだから、人目を惹くことこの上ない。 もっとも、 それに度肝を抜かれるのは役人たちだけ。 祝砲を鳴らすべく速度を緩めた<サスケハナ>に 艀で群がってくるのだから、民草とは逞しいものだ。 そんな野次馬連中を監視するのがサムの役割だ。 ところが、サムの目を掻い潜って、 1隻の艀がサスケハナに接近しているではないか! [そして...](995) 995 「そ、それだけで、でさ」 サムは申し訳ないようにどもった。 ハンモックの兵士があとを引き取る。 「艀に<サスケハナ>が接触したことは確かでさ。 俺らも一般人を引っかけたとあっちゃあ、 一大事なんで、慌ててボートを下ろしたんでね。 しかし、見つかったのは引っ繰り返った艀だけ。 乗ってたはずの奴は、結局見つからなかったんでさぁ」 [他にも話を聞く](900) 1000 船底に降りると、 上の生暖かく、ざわついた空気とは対照的に、 船底付近は静かにヒンヤリとしている。 [食材倉庫を覗いてみる](1010) [ビルジを覗いてみる](1050) [船底から出る](200) 1010 船倉は鍵で閉ざされている。 食材をツマミ食いする不届き物は どの艦にもいるもので。 まあ、当然だろう。 [戻る](1000) 1050 ビルジとは、 時間をかけて染み込んだ海水や雨水の溜まり場だ。 生活の中で発生した汚水なども混じっているから、 中々に香ばしい匂いが充満している。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映しておくこと。 船底にはポンプが取り付けられており、 定期的に下っ端がシュポシュポ水を排出している。 下士官の中では最も嫌われている当番のひとつだ。 [戻る](1000) [ん――?](1060 "f52") 1060 (ん――?) チカリと汚水が光ったように見えて、 目を凝らしてみると、高級そうな双眼鏡だった。 こんな処にポンプ当番以外で立ち入るものがいたのだろうか。 小さな蟹が大量に発生し、周囲を蠢いていて。 ちょっと回収する気にはならない。 [戻る](1000) 1500 長く、天空を支配していた初夏の陽も、 ようやく西に傾き、ゆらゆらと水平線に没しようとしている。 薄紫の空は、次第と薄墨の空へ、 そして、狭霧が重なり、灰褐色へと世界は色を変じていくのだ。 (ザワリ) ふと${項|うなじ}の毛が逆立つ感覚に、 君は右舷を顧みて、息を呑んだ。 [おぉ――!](1510) 1510 右舷遥か数百ライ(m)を航行していたはずの 僚艦<ミシシッピ>が。 音もなく、目前に迫っている! 否。 それは<ミシシッピ>なのか。 時代遅れな${船首像|フィギュアヘッド}には、 鈍く光る黄金のマスクが刺さって。 そうだ、${女兵士|リンダ}が話していたアレだ。 リンダは知らなかったようだが、それは エジプトの遺跡(そうだ、ピラミッドだ)から発掘された、 王族の${マミー|mummy}。 それを収める豪奢にも、呪わしき棺――黄金のマスク! 黄金のマスクの双眸は赤褐色に鈍く光り、 船首から海面をねめつけて。 そして、黄金のマスクを守護するように、 海面に忌まわしくもテラテラうねるのは、${巨大蛸|クラーケン}の触手―― 否、神話の${ウミヘビ|アポピス}である。 身構えた君の頭上で、 司令官ペリーの、忌まわしき哄笑が耳障りに響いた。 [上空を仰ぎ見る](1520) 1520 不快な哄笑に―― 見上げた先のメインマストには、 恰幅たるペリー代将の姿がある。 否。 それはペリー代将なのか。 逞しい体躯に乗るのは${黎|くろ}の${髑髏|しゃれこうべ}。 剥き出しの歯をカタカタ揺らしながら、 髑髏が哄笑しているのだ。 [もっとよく見る](1530) 1530 否、否。 それは完全な髑髏ですらない。 目を凝らしたその瞬間、 髑髏は、雑巾で手荒く拭われたように消え失せて。 代わりに、本来あるべきペリーの相貌が露になる。 断末魔。 苦悶。 相貌が引き歪んで、 ${匙|スプーン}で無造作にかき混ぜたように見えたと思うや、 また忌まわしい髑髏が実体化して、 断末魔の表情を覆い隠してしまうのだ。 いずれも確とは認識できない歯がゆさと、 断末魔の悲鳴が不協和して、 忌まわしい哄笑を響かせているのだ。 「あいが黒真珠じゃし」 背後から声が聞こえた。 [振り向くと...](1540) 1540 それは、 ペリーの従僕と思しき老人であった。 額まで垂れた乾いた白髪の下から、 小さく目を光らせて、マストを見上げている。 「あいが黒真珠じゃし」 老人は繰り返し呟く。 そう言えば下士官の連中が呟いていたではないか。 (ただ、誰もが<黒真珠>を得て、司令官が変わってしまった、 そう思っている) そもそも<黒真珠>は、宝石ではなかった。 司令官を乗っ取る魔性の化身であった、 そういうことだ。 そして、君は―― [お爺さん、ここは危ない](1550) [元凶は黒真珠](1570) [まずは状況確認](1560) 1550 正直、 警告したとてなにができるわけでもないのだが。 そんな君の困惑を知ってか知らずか、 老人は鬱っそりと苦笑したように見えた。 「心配は、しのぐていい。わの身はわで守れらし」 納得した訳ではないが、 君としては頷いておくしかないだろう。 そして、君は―― [改めて状況を確認](1560) [元凶は黒真珠](1570) 1560 (おぉ――…!) 気付いて見渡せば、 蒼かった海面も既に元の姿を留めてはいない。 うねる波濤は死者の白々しい${腕|かいな}となり。 幾万の腕が互いに絡み合い、 また${解|ほぐ}れつつ。 その姿はアポピスの尾に、頭にと。 隆々といきりたって、 ${黄金のマスク|ツタンカーメン}に淫らに絡んだ蛇は。 次の瞬間。 波濤となって、また死者の群れに還っていく。 [甲板の上は...](1600) 1570 恐らく変異の原因は、 メインマストの上の<${黒真珠|あれ}>だ。 直感的に元凶を把握した君は、 メインマストに取り付く。 幸い<黒真珠>は${代将|ペリー}の身体を 完全には支配していないようだ。 破壊するならば、${現在|いま}しかない。 [その時、後方に――](1580) 1580 (ザワリ――) メインマストに取り付いた君は、 ${項|うなじ}の毛が逆立つ感覚に身をすくめる。 ここで運試しだ。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振ること。 ゾロ目となった場合には、後方から迸った 熱線が掠ったことになる。 ギリギリ直撃を避けられたのは、 従僕の爺さんが見た目に依らぬ素早さで 君の脚を引っ張ったからだ。 [ダメージ式]からダメージを反映させること。 さもなければ、回避に成功だ。 いずれにせよ、 君は身動きのとれないマストから離れ、 熱線の射出元を―― [顧みる](1590) 1590 静謐な黄金のマスク。 意志を持たない無機質な双眸が 不快に微笑んだように見えたのは、気のせいだろうか。 氷のように冷たく、陰った黄金色の瞳が 灼熱の光線を放ったのだ。 再び哄笑。 魔女の爪がガラスを鋭く引っ掻くような。 <${黒真珠|髑髏}>の不快な嗤いが響く。 <黒真珠>と、時を合わせるように現れた ${ミシシッピー|黄金のマスク}が一党であることは明らかではないか。 黄金のマスクに背を向けて、 メインマストを登攀するのは自殺行為だ。 まずは、黄金のマスクを斃すしかない。 [改めて状況確認](1560) 1600 ${冥府の蛇|アポピス}の飛沫は肉片、内臓、 そして赫々と${滑|ぬめ}る血泥である。 それらは無秩序に魂なき生命体となって、 君に迫ってくるのだ。 眼窩のあるべき孔から指のような肉片が 幾重にも生えているかと思えば、 頸から下には眼球が束となって脚のようなものを象っている。 その傍らには。 脚の先に脚が連なり、 もう片方の脚があるべき処には腕と男性の複数の局部 が連なって。双方の接合部には、大腸だろうか、 臓物が${蜷局|とぐろ}をなしている。 反吐とも糞ともしれぬ半固形物が吐瀉され、 周囲に不快な匂いを放った。 「ミシシッピの乗員は、 みんの奴サ飲み込まれてまねしけなすの」 傍らで、老人が誰に言うともなく、呟いた。 ${屍たち|あれ}が アポピスに呑み込まれた成れの果てか。 再確認するまでもなく、 あれの仲間入りは勘弁してほしい。 さて、君は―― [逃げる、逃げる、逃げる…!](1610) [ミシシッピーに特攻する](1660 "f81") [アポピスに狙いを定める](1650) [屍?たちと戦う](1630) [黒真珠こそ元凶だ](1670 "!f81") 1610 僅かに甲板にいた者たちは 既に<無秩序>に呑み込まれてしまったのだろうか。 黄金のマスク。 アポピス。 黒真珠。 <無秩序>の化生たち。 これだけの魔性が充満しているにも関わらず、 甲板は<無音>であった。 圧倒的な暴力を前にして、 この場に留まるのは、単なる蛮勇であった。 まずは船内で安全を確保すべきだ。 [しかし――](1620) 1620 状況はそれほど甘くはない。 踵を返しかけた瞬間、 足元を熱線が抉り、君は硬直する。 黄金仮面の双眸から発せられた熱線である。 アポピスは猛り狂い、 <無秩序>の飛沫はますます量を増している。 そして、<黒真珠>の嗤い。 ほとんど反射的な行動で回避こそしたものの、 何度も幸運が続くとは思えない。 おそらく2度目はないだろう。 相手の隙を作るべきだ。 [まずは態勢を整える](1800) 1630 既に、甲板は結構な量の屍たちによって 埋め尽くされている。 しかも、 ${黄金のマスク|ツタンカーメン}、アポピス、黒真珠にまで 囲まれているとなれば、基本方針は逃亡の一手だろう。 もっとも。 ただ逃げて逃がしてくれる相手とも思えない。 徐々に包囲を狭めてくる屍たちを斃しながら、 逃亡の${好機|チャンス}を見計らうのだ。 手元には、護身用の小剣があるのみだ。 正直、心もとないが、 あとは屍たちの生前の持ち物を活用させてもらおう。 --- ### 特別ルール 小剣の耐久度は、 Status Sheetの[武器耐久度](Free1)から確認してほしい。 耐久度は戦闘都度、徐々に低下していく。 ゼロ以下で武器は破損するわけだ。 武器が破損した状態では、戦闘は継続できないので注意すること。 新たな武器は、屍たちとの戦闘によって入手できる。 耐久度が低くなったら、Items Sheetから 「武器」を使用して耐久度を復活(=武器を持ち替える)させること。 [その時、後ろから袖引く手が](1700) 1640 ${msg?左舷:右舷:甲板前方}で、 君は何体かの屍たちとの戦闘を開始する。 屍たちの強さは、 構成する部品(?)と生前の能力によって変化するのだろうか。 あからさまに脆弱そうなものもあれば、 できれば関わりたくない相手も混じっているようだ。 相手の様子を伺い、戦闘を回避したいと思うならば、 あらかじめ回避判定のダイスを振っても構わない。 ゾロ目が出なければ、回避は成功したことになる (もちろん、その場合はドロップアイテムは入手できない)。 勝利したならば―― [甲板中央に戻る](1800) 1650 ${冥府の蛇|アポピス}は${ミシシッピー|黄金のマスク}を護るように、 周囲を畝っている。 ${黄金のマスク|ツタンカーメン}を討つならば、 まずは邪魔なアポピスを弱らせておくのが望ましいだろう。 Battle Sheetを開いて、 [ダメージ式]を反映させた後、[戦利品]欄をタップすること。 [戦利品]はアポピス(Free2)へのダメージだ。 アポピスに対しては、一度に何度ダメージを加えても構わない。 ただし、敵は無尽蔵に湧いてくるのだ。 アポピスだけを相手にすることはお勧めしない。 [一旦甲板中央に戻る](1800) 1660 ${冥府の蛇|アポピス}は${ミシシッピー|黄金のマスク}を護るように、 周囲を畝っている。 <黄金のマスク>がアポピスの主と捉えるのが妥当だろう。 (であれば、元凶を断つ!) アイデアは正しい。 しかし、遂行するための材料が決定的に不足している。 君は、<黄金のマスク>の熱線と、 邪蛇の強力な一撃を、二重に受けることとなる。 強敵の激しい連撃に耐えられるか、 君の幸運を祈るのみだ。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映しておくこと。 [一旦甲板中央に戻る](1800) 1670 恐らく変異の原因は、 メインマストの上の<${黒真珠|あれ}>だ。 直感的に元凶を把握した君は、 メインマストに取り付く。 幸い<黒真珠>は${代将|ペリー}の身体を 完全には支配していないようだ。 破壊するならば、${現在|いま}しかない。 [その時、後方に――](1680) 1680 (ザワリ――) メインマストに取り付いた君は、 ${項|うなじ}の毛が逆立つ感覚に身をすくめる。 ここで運試しだ。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振ること。 ゾロ目となった場合には、後方から迸った 熱線が掠ったことになる。 ギリギリ直撃を避けられたのは、 従僕の爺さんが見た目に依らぬ素早さで 君の脚を引っ張ったからだ。 [ダメージ式]からダメージを反映させること。 さもなければ、回避に成功だ。 いずれにせよ、 君は身動きのとれないマストから離れ、 <なにか>の大元を―― [慌てて振り返ると――](1690) 1690 静謐な黄金のマスク。 意志を持たない無機質な双眸が 不快に微笑んだように見えたのは、気の迷いだろうか。 氷のように冷たく、陰った黄金色の瞳が 灼熱の光線を放ったのだ。 再び哄笑。 魔女の爪がガラスを鋭く引っ掻くような。 <${黒真珠|髑髏}>の不快な嗤いが響く。 <黒真珠>と、時を合わせるように現れた ${ミシシッピー|黄金のマスク}が一党であることは明らかではないか。 黄金のマスクに背を向けて、 メインマストを登攀するのは自殺行為だ。 [とりあえず態勢を整えよう](1800) 1700 「船内で私しの仲間が待ってでゃ。 囲みば破って、そじぐりであべましょう」 傍らの老僕も戦闘に参加してくれるようだ。 予想外にも機敏な動作を見るに、 実は、そこまで年経ていないのだろうか。 ### 追加ルール 老僕の助力を得た君は、 1つの戦闘について1体の屍を無条件に討伐できる。 つまり、ダメージを反映させることなく、 ドロップアイテムのみを得ることが可能だ。 更に、成功判定に失敗した場合でも、 老人のサポートで1度だけ再判定が可能だ。 ただし、その場合は直後の戦闘で 老人の助力を得ることは**できない**ので注意すること。 [改めて戦闘開始だ!](1640) 1800 甲板の中央に戻って、君たちは息を整える (HP、MPがいずれも3ずつ回復する)。 もちろん、さほど余裕があるわけではなく、 屍たちは徐々に周囲の輪を縮めてきている。 君は即座に次の一手を打たなければならない。 [逃げる、逃げる、逃げる…!](1610 "!f80") [ミシシッピーに特攻する](1660 "f81&!f83") [アポピスに狙いを定める](1650) [屍?たちと戦う](1630 "!f82") [屍?たちと戦う](1640 "f82") [黒真珠こそ元凶だ](1670 "!f81") [AIR-HANDを唱える](1830 "mAIR-HAND") [PROTECTを唱える](1860 "mPROTECT") [CHANGE-AIRを唱える](1880 "mCHANGE-AIR") [EXPLOSIONを唱える](1820 "mEXPLOSION") [DELUGEを唱える](1810 "mDELUGE") [FREEZEを唱える](1840 "mFREEZE") [LIGHT CROSSを唱える](1850 "mLIGHT-CROSS") [NOILA-TEMを唱える](1870 "mNOILA-TEM") 1810 DELUGE(濁流)は、 <黄金のマスク>に怒涛のように押し寄せる! しかし、目の前に立ち塞がるのはアポピスだ。 高圧な水流の直撃を受けたアポピスは、 飛沫となって四散する。 飛沫、それはいうまでもなく<無秩序>な屍たちの群れだ。 甲板上の屍たちは、更にその数を増して、君たちに押し寄せる。 一旦は四散したアポピスも再び波濤の中から 元の形を取り戻す (アポピスのダメージを表す[Free2]は初期値に戻る)。 攻撃は完全に失敗だ! [態勢を整えよう](1800) 1820 EXPLOSIONの呪文を唱えると、 君を中心に無音の爆風が広がる! しかし、範囲魔法の弱さか、 一点突破力の弱さは否めず。 <黄金のマスク>の硬質な外壁を貫くまでは及ばない。 ただし、アポピスには一定のダメージを与え、 加えて、屍たちの一部を削ることができたようだ。 結果、直近の戦闘2回で、 無条件に屍たちの攻撃を回避できるようになった! [態勢を整えよう](1800) 1830 AIR-HANDの呪文を唱えると、 凝縮した大気が見えない拳となって <黄金のマスク>に射出される! しかし、目の前に立ち塞がるのはアポピスだ。 見えない拳の直撃を受けたアポピスは、 飛沫となって四散する。 飛沫、それはいうまでもなく<無秩序>な屍たちの群れだ。 甲板上の屍たちは、更にその数を増して、君たちに押し寄せる。 一旦は四散したアポピスも再び波濤の中から 元の形を取り戻す (アポピスのダメージを表す[Free2]は初期値に戻る)。 攻撃は失敗だ! [態勢を整えよう](1800) 1840 FREEZEの呪文を唱えると、 清冽な冷気が周囲に立ち込めて。 たちまち周囲の屍たちが凍結していく。 アポピスも一部が凍てつくが、 押し寄せる波濤が新たな肉体となって、 さほどのダメージは与えられていないようだ。 そして、<黄金のマスク>は―― 静謐な黄金の仮面は無表情に。 何事もなかったかのように君を見下ろしている。 攻撃は失敗だ! ただし、屍たちには一定のダメージを与えることができた。 結果、 直近の戦闘1回ですべての敵からダメージを受けることなく、 ドロップアイテムを得られる。 [態勢を整えよう](1800) 1850 LIGHT-CROSSの呪文を唱えると、 無数の${十字架|クロス}が四散し、 アポピスや周囲の屍たちを引き裂きはじめる。 しかし、見よ! 屍たちが減るのと同じスピードで、 アポピスからの飛沫によって屍たちが補充されていくではないか! しかも、 <黄金のマスク>はアポピスに阻まれて 効果的なダメージは与えられていない。 攻撃は失敗だ! [態勢を整えよう](1800) 1860 PROTECTを唱えると、 君の身体はみるみる硬質化していく。 これで、 アポピス、<黄金のマスク>の攻撃も凌いで、 接近戦に持ち込めるか。 ――そんなに、うまくいくわけがない! 硬直した肉体は敏捷性を失い、 <黄金のマスク>の熱線と、邪蛇の強力な連撃を 避けることができない。 しかも、君の手持ちは<きのぼう>よりは マシなだけの、ただの小剣だ! 防御力を上げても、動けない、攻撃できないでは、 ただの亀だ! 強敵の激しい攻撃に耐えられるか、 君の幸運を祈るのみだ。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映しておくこと。 [態勢を整えよう](1800) 1870 NOILA-TEMは一閃の光条となって、 <黄金のマスク>を貫く! かに見えた。 しかし、目の前に立ち塞がるのはアポピス。 <黄金のマスク>に替わってNOILA-TEMの直撃を受けたアポピスは、 飛沫となって四散する。 飛沫、それはいうまでもなく<無秩序>な屍たちの群れだ。 甲板上の屍たちは、更にその数を増して、君たちに押し寄せる。 一旦は四散したアポピスも再び波濤の中から 元の形を取り戻す (アポピスのダメージを表す[Free2]は初期値に戻る)。 攻撃は完全に失敗だ! [態勢を整えよう](1800) 1880 CHANGE-AIRの呪文を唱えると、 君たちの身体はたちまち空気に溶け込んだ。 <黄金のマスク>もアポピスも、 目標を見失っているようだ。 一気に畳みかけよ…! 次の一手を持たない場合には、 一旦戻って態勢を整えても構わないが、 その場合はCHANGE-AIRの効果も途切れてしまう。 [態勢を整える](1800) [突撃する!](1890) [AIR-HANDを唱える](1910 "mAIR-HAND") [DELUGEを唱える](1920 "mDELUGE") [NOILA-TEMを唱える](1900 "mNOILA-TEM") 1890 敵が困惑する一瞬の隙を突いて、 <黄金のマスク>に突き上げの一刀。 しかし、 大剣であればいざ知らず、 護身用の小剣では仮面の堅い殻は破れない。 しかも、一撃を浴びせた瞬間、 CHANGE-AIRの効果が切れてしまった君は。 <黄金の仮面>とアポピスの挟撃を浴びることとなった。 強敵の激しい連撃に耐えられるか、 君の幸運を祈るのみだ。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映しておくこと。 [態勢を整えよう](1800) 1900 君を見失った今、 <黄金のマスク>は完全に無防備だ。 この瞬間、この時を狙って、 <黄金のマスク>を狙い撃つ! 異世界に一閃の光条が伸びて、 <黄金のマスク>を貫いた。 [やったか――!](1940) 1910 君を見失った今、 <黄金のマスク>は完全に無防備だ。 この瞬間、この時を狙って、 <黄金のマスク>を狙い撃つ! 異世界に無形の拳が一条の光となって、 <黄金のマスク>を貫いた。 [やったか――!](1940) 1920 君を見失った今、 <黄金のマスク>は完全に無防備だ。 この瞬間、この時を狙って、 <黄金のマスク>を狙い撃つ! 異世界に魔力の濁流が押し寄せ、 <黄金のマスク>を直撃した! [やったか――!](1940) 1940 直撃はした、はずだ。 みるみる亀裂が入っていく<黄金のマスク>に、 ${冥府の蛇|アポピス}が悶え、 忌まわしい尾で甲板を薙ぎ払う。 Battle Sheetを開いてダイスを振ること。 左右の合計がKRM値よりも高い場合には、回避は成功だ。 さもなくば、ダメージを反映させること。 アポピスの攻撃に耐えきれたならば、君たちは―― [止めの一撃を試みる!](1950) [速やかに逃亡を図る](1960) 1950 君の当初の目的はなんだったか。 <黄金のマスク>、アポピス、<黒真珠>などの難敵に囲まれ、 まずは態勢を立て直すことではなかったのか。 しかし、君は耐えられなかった。 大きな戦場の中でのひとつの勝利をもぎ取る誘惑に。 <黄金のマスク>に突進する君を、 さすがに冥府の蛇が見逃すわけがない。 振り切った尾が、返す刀よろしく、 鋭く中空を切り裂いた。 背後からの強力な一撃に、君は避ける術を持たない。 薄れゆく視界の中に、 呆然とする老僕の姿が映り、そして、暗転した。 (End) 1960 <黄金のマスク>を斃しても、 更にアポピス、<黒真珠>を相手取るのは、 今の君には不可能だ。 であれば、当初の予定通り、 とにかく退いて、体勢を立て直すのみ。 君たちは身を翻すと、 後甲板にある船内への扉に向けて走り出す。 幸いにして、アポピスの尾が 甲板上に密集していた屍たちの大半を薙ぎ払ってくれた。 Battle Sheetを開いて、 退路に残る屍たちを討伐しておくこと(回避はできない)。 屍たちを振り払ったら、君たちは船内への扉に手をかける。 [その時、背後でなにかが…](1970) 1970 (――……!) 船内への扉に手をかけた瞬間。 内側から迸り出る濁流が、君たちを呑み込んだ! 濁流? 否、それは大量の肉片だ。 手足、内臓、眼球、そして、それらを彩る大量の血泥が、 君の視界を、鼻腔を、咥内を蹂躙するのだ。 肺の中の空気も乏しく、 薄れていく意識の中、君は背後を振り返って。 ボロボロと崩れてゆく<黄金のマスク>の外殻の下から 大量の肉片が迸り、 サスケハナを覆い尽くしていく様子を見た。 (アポピスもまた、 <黄金のマスク>の下に隠された 忌まわしい肉片の一部に過ぎなかったのだ――!) 濁流にもまれながら上空を仰ぎ見ると、 <${黒真珠|髑髏}>が 異世界をも飲みつくさんと、空全体に広がっているではないか! 魔性の耳障りな哄笑が、 君の意識の最後の一片を掠めて過ぎた。 [最初から冒険に挑戦する(?)](2000) 2000 (―――ン) (ソ――アン…!) (ソーサリアン殿――…!) 大量に迸り出たアポピス(<黄金のマスク>なのか)の肉片に、 君は、確かに呑み込まれたはずだった。 では、ここは<${神々の庭園|あの世}>なのだろうか。 誰かが君を呼び、揺り動かす声に、 君は身じろぎした。 (――……!) 身体中に激痛が走ったところをみると、 まだ此岸から追い出された訳ではないらしい。 痛覚と共に、 体に染みついたツンとした血泥の匂いが、 ヌルヌルとした感触が。 そして、室内の薄暗い明かりが。 君の五感を刺激し、急速に意識が覚醒していく。 目の前には、君を見下ろす初老の医師がいた。 「ご無事でなによりでございます、ペンタウァからの使者よ」 君が呟くように問うた。 [ここは…?](2010) 2010 「私の張り巡らせた結界の中でございます」 医師は噛んで含めるように、ゆっくりと説明した。 「"魔"の干渉も、当面は防げましょう。 寛ぐに適さぬのは、ご容赦いただきたいのですが――」 肉片に呑み込まれかけた君たちを すんでのところで結界に引き込んでくれた、 ということか。 (結界――?) ペンタウァ世界では聞き慣れすぎていて、 危うく聞き流しかけたが。 西洋世界でもペンタウァ同様の魔法が存在するのか。 (もちろん、 魔法を構成する<欠片>が存在するのだから、 魔導学すら修めていれば、 魔法の力を引き出すことは可能なのだろうが) ${寡黙な医師|ウォーカー}は、 顎を覆った白鬚の中で僅かに微笑んだように見えた。 [さて、君は――](2040) 2020 <寡黙>のウォーカーである。 もちろん、忘れてしまった訳ではない。 しかし、それは別人だった。 声を発したというだけではない。 視線、物腰、香りすべてが、別ものだったのだ。 ウォーカー(だった人間)は再び微笑んだ。 「あなた様もエティス殿から聞いておられましょう。 倭の国に根付いた<ソーサリアン>の一族がいることを」 一言一言、確認するように元ウォーカーは言った。 気付くと、青褐色にくすんだ西洋人特有(らしい)瞳の色は いつの間にか、倭人に特有の漆黒の瞳に変化している。 猫背だった背も、凛と糸杉のように伸びているのが、 飼い猫が野生の猫に転じたように見えた。 「我々がそうなのです。 私は<政四郎>。 ぺんたわの系譜を受け継ぐ一族の頭を務めております」 ウォーカー、否、政四郎は説明した。 ペンタウァから倭に移り住んだ一族は、 将軍の御庭番となったものもいれば、 日本中津々浦々を旅し、地図の編纂を志した者もいれば。 はたまた、東海道を膝栗毛した者も。 もちろん、特別な役割を果たすこともなく、 一農民として平凡な生涯を終えた者も。 さまざまな人生を送ってきた。 ペンタウァからの音信もなく、一族は次第と土着に溶け込み。 現在は日野と呼ばれる地方で 政四郎を中心に、 20人程度の末裔が出自を記憶するのみとなっている。 そんな折。 [ペンタウァから何百年ぶりの魔法電文が届き――](2030) 2030 "魔"の気配があること、 ペンタウァから新たな冒険者が渡来してくることが、 政四郎に伝えられたのだという。 (無人の艀がサスケハナに衝突したのは、 彼らだったのか) 下士官たちから聞いた噂話を思い出し、 君は得心した。 潜入した彼らは、元からいた船員たちと入れ替わり、 恐らく同乗しているであろう${ソーサリアン|訪問者}が 誰かを伺っていたのだという。 「サスケハナ以外にも、同士は潜入していたのですが、 おそらくは――」 政四郎は首を振った。 ミシシッピーは<${黄金のマスク|ツタンカーメン}>の本体であった。 旗艦のサスケハナがこのありさまということは、 残る艦も無事では済んでいまい。 [他のことを訊く](2040) 2040 まずは状況を把握することが優先だ。 いろいろと訊きたいことはあるが、 なにから尋ねようか。 [あなたは誰?](2020 "!f84") [他の乗員たちは?](2050) [外の様子は?](2100) [黒真珠とは?](2110) [これからどうする?](2120 "f84&f85&f86&f87") 2050 周囲を見渡すと、 10人にも満たない船員たちが 落ち着かぬ様子で、こちらを眺めている。 <切れ端野菜>の艦長のブキャナン、 <中華鍋>の調理責任者アル・ヨー、 <上半身裸(セミヌード)の操舵長リー、 <寡黙>の医師の${小さな相棒|ソバカスの少年}、 そして、君と行動を共にしてくれた黒檀の肌を持った老僕も。 彼らはなんとか無事だったようだ。 「アポピス――いえ、<${黄金のマスク|ツタンカーメン}>でしょうか―― の浸食が早く、私が助けられたのはここにいる者だけでした。 残念ながら、他の者たちはおそらく…」 政四郎は、 鶴を思わせる細長の首を振った。 [艦長に話しかける](2060) [操舵長に話しかける](2070) [調理責任者に話しかける](2160) [ソバカスの少年に話しかける](2080) [老僕に話しかける](2090) [他のことを訊く](2040) 2060 「サスケハナの被害はどうなっているのだ!? そもそも何処からの攻撃なのだ。 一刻も早く、本国に連絡して、 損害額の算出をはじめなければ――」 口角泡を飛ばして、ブキャナンが叫んだ。 ある意味、最も逞しい海の漢なのかもしれない。 [他の人に話しかける](2050) 2070 「おぉおぉ、あんたも無事でなによりだYo! 司令官閣下の副官さまってのは、 運も良くなけりゃ務まらないってね」 操舵長のリーは、こんな状況にも相変わらずのようだ。 どこから調達してきたのか、 ハンモックでユラリ、葉巻をプカリ。 操舵に責任を持たなくても良くなったことに、 これ幸い、とでも思っているのかもしれない。 [他の人に話しかける](2050) 2080 ${ウォーカー|政四郎}の助手のソバカス君は、 虚ろな瞳を中空に向けて、人形のように長座している。 「人形ですよ」 恐る恐る手を伸ばしかけた君に、 政四郎は背後からそっと囁いた。 「西洋の言葉は少々不得手だもので。 魔導人形を介して、脳に直接語り掛けておりました」 あの奇妙な以心伝心はそういうことだったのか。 君は納得しながらも、 語らなくなってしまったソバカス少年の人形を 少し寂しい気持ちで見下ろした。 [他の人に話しかける](2050) 2090 「ご無事でのサしりじゃ」 老僕は素っ気なく振り返って、呟いた。 酷い訛りはそのままだが、 心なしか背が伸びたように見えるのは明かりのせいだろうか。 黒檀の肌が作り物のように、ツヤツヤと照り返していた。 政四郎がチラリと視線を向けたが、それだけである。 [他の人に話しかける](2050) 2100 結界の中はほんのりと血の鉄臭い香りが漂うほかは、 なんの変哲もない船内の一室である。 ただ、恐らくはここが例外なのだろう。 船内の他の箇所は、どのような状況にあるのだろうか。 「<黄金のマスク>の肉体は、 サスケハナ全体に侵食したようです。 危険な状態に変わりはありませんが、 肉塊の濁流は収まり、一旦は落ち着いていると言えましょう。 無論――」 敵の体内なのだ。 不測の事態がいつ何時起こるかは判らない。 [他のことを訊く](2040) 2110 「時代の転換点に現れる"魔"の結晶としか。 ${混沌|カオス}が凝縮したものとも、 古のころ、斬首された<大魔王>の首であるとも、 はたまた、魔晶結石が時の流れの中で意志を持ったものであるとも。 現時点では、我々も伝承の域を出る情報を持たぬのです」 鶴のような老人は、僅かに顔を歪めた。 仕方がない。 いずれにせよ、 異世界と化したサスケハナを脱出することが先決だ。 [他のことを聞く](2040) 2120 「サスケハナと融合したとは言え、 生命体である以上、核――我々にとっての心の臓に 当たる部分が、必ず何処かにあるはずなのです」 と、政四郎。 敵の体内に等しい船内から、${核|コア}を探れ、ということか。 政四郎は、現在の結界を維持するために、 この場からは移動できない。 ただし。 「一度だけならば――」 魔力による支援砲撃が可能だと言う。 政四郎は、君に${苦無|クナイ}を渡しながら説明した。 支援砲撃の合図は、この念の籠った苦無を、 <黄金のマスク>の核に突き立てることだ。 それを合図に、一度限りの支援砲撃が発動する。 [準備ができたならば――](2130) [もう少し準備したい](2040) 2130 十分に休息して、体力、気力共に全快。 背後には、 当然のように黒檀の老僕が付き従っている。 どうやら今度も同行してくれるらしい。 政四郎もなぜか当然のように黙認だ。 「あなたを気に入ってしまったようで」 政四郎が微笑んだ。 髭の艦長ブキャナンは、 本国に提出すべき損害報告書で頭がいっぱいのようだ。 壁に向かって、ブツブツと呟いている。 裸体の操舵長リーは、相変わらず葉巻をプカリ。 君をチラリ、パチリとウィンク。 相変わらずのマイペースだ。 シナ人の調理責任者アル・ヨーは、 なぜか君を名残惜し気に眺めている。 そして、人形に戻ってしまったソバカス君は、 虚空を見ながら、黙したままだ。 その他、僅かに生き残った船員たちの、 無言の声援を背にして、君は―― [サスケハナへ――!](2140) 2140 (ドクン、ド、クン――…!) 結界の扉を抜けると、そこは異世界だった。 サスケハナの船内と言って、 信じるものはいないだろう。 幾万もの腕が、脚が、 淫らに絡み合った肉塊の空洞。 互いに独立した肉であったにも関わらず、 蜘蛛の巣のような血管(のようなもの)が錯綜し、 怒張して。 それらが既に <黄金のマスク>の一部であることを思わせた。 血管の中には、時折、 眼球が虚ろに流れていくのが見えた。 意志は持たぬながら、時折、チカリと光るその様子が、 意志あるなにかの監視を受けているような 薄ら寒さを感じさせる。 既に、 結界への戻り道はあとかたもなく消えている。 方角に気を付けながら、探索を進めよう。 (もちろん、こんな異世界で正確な方角が判るわけもなく、 君は前方を北と設定しただけだ) [北](2200) [南](2150) 2150 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [北](2210) 2160 「おい、オマエ、 食材は持っていないアルか」 調理責任者のアル・ヨーは、 こんな時でも、仕事道具の大鍋を手放さない。 のみならず、次の食事の心配というわけだ。 君が黙って首を振ると、 「いっそ、オマエが食材になってもいいアルよ。 中国4000年の業の見せ所ね。 いい出汁をとってやるよ」 ニターリ。 早々に退散した方が良さそうだ。 [他の人に話しかける](2050) 2200 その一角には、 東、西、南に抜ける道が開いている。 どちらに進むか。 [東](2230 "!f91") [東](2290 "f91") [西](2220) [南](2210) 2210 ダンジョンのスタート地点だ。 その一角からは、 南北へと抜ける道が続いている。 どちらに進むか [南](2150) [北](2200) 2220 その一角には、 北、西に抜ける道が開いている。 どちらに進むか。 [東](2200) [西](2250) [北](2240) 2230 進んだ先は行き止まりだった。 血管(のようなもの)が膨張し、 はち切れんばかりに空間を占有している。 透けた向こうには、空洞が広がっているようだが… さて、君はどうする。 現時点で打てる手がないならば、 一旦は引き返すことをお勧めする。 [一旦引き返す](2200) [手持ちの武器で殴ってみる](2260) [HEALを唱える](2440 "mHEAL") [PEACEを唱える](2440 "mPEACE") [CUREを唱える](2440 "mCURE") [MELTを唱える](2440 "mMELT") [STONE-FLESHを唱える](2440 "mSTONE-FLESH") [UN-CURCEを唱える](2440 "mUN-CURCE") [AIR-HANDを唱える](2400 "mAIR-HAND") [RESURRECTを唱える](2440 "mRESURRECT") [REDUCE-LIFEを唱える](2440 "mREDUCE-LIFE") [REJUVENATEを唱える](2410 "mREJUVENATE") [PROTECTを唱える](2440 "mPROTECT") [HOLY-WATERを唱える](2440 "mHOLY-WATER") [CHANGE-AIRを唱える](2440 "mCHANGE-AIR") [GIVE-VIGORを唱える](2390 "mGIVE-VIGOR") [EXPLOSIONを唱える](2380 "mEXPLOSION") [DELUGEを唱える](2270 "mDELUGE") [FREEZEを唱える](2330 "mFREEZE") [DESTROY-Aを唱える](2440 "mDESTROY-A") [LIGHT-CROSSを唱える](2420 "mLIGHT-CROSS") [NOILA-TEMを唱える](2430 "mNOILA-TEM") [<王杖の貝殻>を使う](9000 "i100&f92") [<王杖の貝殻>を使う](8990 "i100&!f92") 2240 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [南](2220) 2250 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [東](2220) 2260 屍たちから回収したありあわせの武器では、 期待した効果は得られない。 血管(のようなもの)の表面の${滑|ぬめ}りに、 貴重な武器の耐久力が削られただけだ。 [他の方法を考える](2230) 2270 DELUGEは、 何もない処から洪水を生み出すわけではない。 周囲の至る所から水分を吸収し、 我がものとして操る魔法だ。 至る所とは、 この場合、目の前にある血管を流れる液体そのものでも構わない。 ただし、敵も黙って吸収されるに任せるはずがない。 ここでBattle Sheetを開いて、ダイスを振ること。 左ダイスの値が、君のINT以下であるならば、 血管内の水分を吸収できたことになる。 君の目の前で、血管はみるみるうちに萎びて 枯れ落ちる。先の空洞に進めるようになる。 さもなければ、吸収には失敗だ。 反動を受けて、君の身体から水分の一部が吸収されてしまう。 [ダメージ式]から被害を反映させておこう。 [失敗したならば、一旦撤退だ](2230) [成功したならば、先へ](2280) 2280 血管の壁を抜けた先には、 更なる道が続いている。 先を急ごう。 [先へ](2310) 2290 その一角には、 東、南に抜ける道が開いている。 どちらに進むか。 [東](2310) [南](2300) 2300 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [北](2290) 2310 その一角には、 西に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [西](2290) [上](2320) 2320 その一角には、 北に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [北](2450) [下](2310) 2330 FREEZEの呪文を唱えると、 血管(のようなもの)が凍結していく。 怒張し、はちきれんばかりになった血管は、 凍結の過程で膨張した結果、 ひび割れ、張り裂けたように見える。 ただし、 このままでは血管が氷塊に替わっただけだ。 氷を破壊するために、 君は次の一手を選択しなければならない。 (さほど選べる選択肢がないとしたら…… うむ、それはそういうことだ。 仕方がない) [MELTを唱える](2360 "mMELT") [AIR-HANDを唱える](2340 "mAIR-HAND") [EXPLOSIONを唱える](2350 "mEXPLOSION") [そのまま去る](2370) 2340 AIR-HANDの呪文を唱えると、 凝縮した大気が見えない拳となって 目の前の氷塊に打ち込まれる。 (ピシ、ピシシ――…!) 中央が大きく凹み、 蜘蛛の巣上に亀裂が四辺に広がっていく。 成功だ! 氷塊が崩れ、人が通れる程度の道が開けた。 氷が溶け始める前に、先に進んでしまおう。 [先へ](2280) 2350 EXPLOSIONの呪文を唱えると、 氷塊の中央が震え、強力な爆風が君を襲う。 言うまでもないが、 閉鎖空間の中で凶器となった氷の欠片を 君は完全に避けることはできない。 Battle Sheetを開いて、 [ダメージ式]からダメージを反映させておくこと。 ダメージを受けてもなお力尽きていないならば、 先に進むが良い。 [先へ](2280) 2360 ${FREEZE|凍結}させたら${MELT|溶かす}。 それが自然な手続きだ。 しかし、君は想像すらしなかったのか。 恐らく何十トンにも及びそうな氷塊を一気に溶かしたら、 どうなるか。 言うまでもない。 大量のヌルヌルとした体液(?)に流されて、 君は大量の屍たちの中に投げ出される。 投げ出された先では、 戦闘を回避することはできないので注意してほしい。 [流されて...](2240,2150,2250) 2370 氷塊など放っておけば溶ける、 そう思った君は、それなりに正しい。 ただし、何十トンにも及ぶ氷塊がジワジワと 溶けるまでに、どれだけの時間を要するというのか。 時間を経過させるために、 ワラワラと忍び寄ってきた屍たちとの 戦闘をこなしておくこと。 戦闘中のダイス判定で、 4、5、6いずれかのゾロ目が出れば、 氷が溶けて、君の前に道が開かれる (先に進もう)。 ゾロ目が出ないままに、 すべての屍たちを斃してしまった? 心配することはない。 屍たちは際限なくワラワラと寄ってくる (腐敗しないよう、冷たい空気を求めているのだろうか)。 魔物リストの上に戻って、 戦闘を繰り返せばよいだけだ。 [先へ](2280) 2380 EXPLOSIONの呪文を唱えると、 一瞬、血管の脈動が止まったかと思った瞬間。 強力な爆風。 そして、千切れ飛んだ血管から迸った血液(?)が。 濁流となって君に襲い掛かる。 Battle Sheetを開いて、 濁流のダメージを反映させておくこと。 更に、行き止まりまで流されて―― [流されて...](2240,2150,2250) 2390 GIVE-VIGORは、 魔物の力を増幅させるための魔法だ。 呪文を唱えると、 血管は活性化し、内側を流れる血液(?)の量も 増大したように思える。 ドボ、ゴボ、とくぐもった音が響き、 君が厭な予感を感じた時には、もう遅い。 (というよりも、何故最初に気づかなかった!?) もともとはち切れんばかりに怒張していた血管は そのまま千切れ飛んで、奔流となって君に襲い掛かる。 閉鎖空間の中でこれを避ける術はない。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映させておくこと。 [流されて...](2240,2150,2250) 2400 AIR-HANDの呪文を唱えると、 凝縮した大気が見えない拳となって 目の前の血管に打ち込まれる。 しかし、鋼をも打ち砕く強力な打撃も、 液体の詰まった弾力ある血管には、 効果が乏しい! 血管は大きく凹んだ後、身を震わせて。 何事もなかったかのように、元の姿に戻っただけだ。 [他の方法を考える](2230) 2410 REJUVENATEの呪文を唱えると、 空間がシワシワと揺れたかと思うと、 巨大な血管が消え失せ、 細い血管が絡み合った空間が現れた。 血管が太く育つ前の状態に戻ったわけだ。 この程度の血管であれば、 手元に武器で払いながら進むことも可能だろう。 ただし、 武器の耐久度が幾分か落ちることには我慢しなければ ならないし、血管から滴り落ちる血液とも体液とも知れない (時として眼球や内臓のようなものも含まれている)何かが 身体に降りかかることは避けられない。 Battle Sheetから[ダメージ式]をタップし、 ダメージを反映しておくこと。 [先へ](2280) 2420 LIGHT-CROSSの呪文を唱えると、 無数の${十字架|クロス}が飛散し、血管を引き裂き始める。 ただし、引き裂かれた血管から迸る、血液とも体液とも 知れない何かを完全に避けることは難しい。 Battle Sheetを開いて、ダイスを5回振ること。 その際、左右ダイスの合計値がKRMを下回った回数だけ 体液が降りかかったことになる。 先に進む前に[ダメージ式]をタップし、 ダメージを反映しておくこと。 [先へ](2280) 2430 成程、NOILA-TEMはペンタウァ史上最強の魔法だ。 しかし、如何せん、 魔力を一点に結集することで 絶大な威力を発揮する類の魔法でもある。 巨大な――しかも、特定の部位を破壊されても すぐに再生してしまう原生物には効果は見込めない! 一閃伸びた光条は血管を貫いた。 穿たれた穴からは、 血液(体液?)的な何かを吹き上げたものの、 しばらくすると、次第と穴は狭まり、元に戻ってしまう。 [他の方法を考える](2230) 2440 君は呪文を唱えた。 が、現在利用すべき呪文でなかったようだ。 何かが起こる風もなく、 ただ手元の<七星の欠片>が意味もなく溶けただけだ。 [他の方法を考える](2230) 2450 その一角には、 北、南、東に抜ける道がある。 どちらに進むか。 [東](2460) [南](2320) [北](2470) 2460 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [西](2450) 2470 先に進むと、 通路が次第と狭まってきたようだ。 通路の幅に反比例して、 空間に充満した瘴気も強まっている。 最初は薄煙のように見えていた${それ|・・}は、 ヌルヌルとした質感を以って君の四肢にまとわりついてくる。 一歩歩くごとに体力/気力が削ぎ取られていく上、 この通路がどこまで続くか判らないとくれば。 これ以上先に進むならば、なんらかの対策を採るべきだ。 もちろん、現時点で打てる手がないならば、 一旦は引き返すことをお勧めする。 [一旦引き返す](2450) [HEALを唱える](2540 "mHEAL") [PEACEを唱える](2540 "mPEACE") [CUREを唱える](2520 "mCURE") [MELTを唱える](2540 "mMELT") [STONE-FLESHを唱える](2540 "mSTONE-FLESH") [UN-CURSEを唱える](2500 "mUN-CURCE") [AIR-HANDを唱える](2530 "mAIR-HAND") [RESURRECTを唱える](2510 "mRESURRECT") [REDUCE-LIFEを唱える](2540 "mREDUCE-LIFE") [REJUVENATEを唱える](2540 "mREJUVENATE") [PROTECTを唱える](2540 "mPROTECT") [HOLY-WATERを唱える](2540 "mHOLY-WATER") [CHANGE-AIRを唱える](2560 "mCHANGE-AIR") [GIVE-VIGORを唱える](2540 "mGIVE-VIGOR") [EXPLOSIONを唱える](2480 "mEXPLOSION") [DELUGEを唱える](2540 "mDELUGE") [FREEZEを唱える](2540 "mFREEZE") [DESTROY-Aを唱える](2550 "mDESTROY-A") [LIGHT-CROSSを唱える](2540 "mLIGHT-CROSS") [NOILA-TEMを唱える](2540 "mNOILA-TEM") [<王杖の貝殻>を使う](8990 "i100&!f92") [<王杖の貝殻>を使う](9000 "i100&f92") 2480 (EXPLOSION――!) EXPLOSIONの呪文を唱えると、 君を中心に無音の爆風が広がる! 瘴気が吹き払われたようだ。 ただし、術の強力さゆえに、周辺の大気までが払われ、 一時的な真空状態ができているようだ。 果たして、息が続く間に、瘴気の通路を抜けられるだろうか。 ここでBattle Sheetを開いて、ダイスを3回振ること。 左右のダイスの合計値が18を上回っていれば、 無事に真空の領域を通過できたことになる。 さもなければ、君は途中で息が続かなったということだ。 [ダメージ式]をダイスを振った回数だけタップして ダメージを反映しておくこと。 途中で息が続かない(=出目が18を上回れない)と 判断したら、判定を中断しても構わない。 1回で断念した場合には、 ダメージ式も一度だけ反映すれば良いということだ。 [通路を無事に抜けられたならば...](2490) [失敗したならば...](2470) 2490 瘴気の通路を抜けた先には、 更なる道が続いている。 「油断しねであべ」 老僕が短く呟いた。 言うまでもない。 先を急ごう。 [先へ](2570) 2500 UN-CURSEの呪文を唱えると、 瘴気が徐々に後退していく。 ただし、どこまで瘴気が続いているかは、 君の運しだい。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振ること。 以下の条件で瘴気の通路を抜けたことになる。 + INTが5未満ならば、ゾロ目が出ること + INTが6以上9未満ならば、ダイスの合計値が偶数であること + INTが10以上ならば、無条件に成功 瘴気の通路を抜けられなかった場合、 途中で瘴気の霧が強くなってしまう。 速やかに元の場所まで撤退しよう。 ただし、UN-CURSEを再度唱えることで、 判定もリトライできる。 (その場合は、Magic Sheetを開いて手動でUN-CURSEを 実行しておくこと) [通路を無事に抜けられたならば...](2490) [失敗したならば…](2470) 2510 RESURRECTは、 現世と冥府との境界を一時的に開け放つ魔法だ。 冥府の門が開くと、瘴気も冥府へと流れ込んでいく (冥府よりも更に濃い瘴気が充満していたということだ!) 先ほどよりも大分薄まった通路を、とにかく先へ急ごう。 ただし、通路の長さは君の運しだい。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振ること。 ゾロ目が出たら、瘴気の通路を抜けたことになる。 さもなくば、瘴気によるダメージを反映するとともに、 冥府の門から漏れ出た悪霊を討伐しなければならない (ゾロ目判定と失敗時の戦闘は成功するまで続けること)。 [通路を無事に抜けられたならば...](2490) 2520 そもそもCUREは、 崩れてしまった五象のバランスを整え、 無害化するための魔法だ。 ただし、濃密な瘴気の中では 五象の力も複雑に絡み合っている。 バランスを取るのも一苦労だ。 Battle Sheetを開いて、ダイスを10回振ること。 左右の合計値が偶数であれば+1、奇数であれば-1。 10回振り終えた時に、値が+2~-2の範囲であれば、 五象のバランスを整えられたことになる。 五象のバランス: ${input?0} さもなければ、 五象のバランスは整えられず、瘴気はより濃くなってしまう。 速やかに元の場所まで撤退しよう。 [成功したならば、速やかに通路を抜けよう](2490) [失敗したならば、速やかに撤退だ](2470) 2530 背中に凄まじい打撃が撃ち込まれた! 君はなんと。 AIR-HANDを自らの背中に打ち込んだのだ。 その勢いでもって、 一気に瘴気の通路を抜けてしまおうというわけだ。 空気鉄砲と言ってしまえば、然程の威力にも思われないが、 凝縮した大気を光速で打ち込んだ場合の威力は、 ミノタウロスの鉄槌を受けるにも等しい。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映すること。 果たして、瘴気の通路を抜けた後、 君の体力は残っているだろうか? AIR-HANDに耐えた場合にのみ、先に進んでも良い。 さもなければ、君の冒険はここで終了だ。 [耐えきった!](2490) 2540 君は呪文を唱えた。 が、現在利用すべき呪文でなかったようだ。 何かが起こる風もなく、 ただ手元の<七星の欠片>が意味もなく溶けただけだ。 [他の方法を考える](2470) 2550 DESTROY-Aは、 風象の力を${封じる|ロックアウトする}魔術だ。 その力は、風に属するすべてのものに影響する。 風に属するもの、すなわち、大気だ。 君がDESTROY-Aを唱えると、 みるみる辺りの大気が瘴気もろともに消失する。 これで瘴気の通路を抜けられる! ただ、空気のない通路を、 君は息が続く間に抜けられるだろうか。 ここでBattle Sheetを開いて、ダイスを3回振ること。 左右のダイスの合計値が18を上回っていれば、 無事に真空の領域を通過できたことになる。 さもなければ、君は途中で息が続かなったということだ。 [ダメージ式]をダイスを振った回数だけタップして ダメージを反映しておくこと。 途中で息が続かない(=出目が18を上回れない)と 判断したら、判定を中断しても構わない。 1回で断念した場合には、 ダメージ式も一度だけ反映すれば良いということだ。 [成功したならば、速やかに通路を抜けよう](2490) [失敗したなら、速やかに撤退だ](2470) 2560 CHANGE-AIRの呪文を唱えると、 君の身体は粒子レベルにまで分解され、大気と同化する。 ただし、空気のようになったからといって、 瘴気の影響を免れるわけではない! むしろ、 大気となった君は、 その時点で瘴気と混じりやすくなっている。 己の浅はかさを恥じながら、 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映すること。 そして、撤退だ。 [撤退だ](2470) 2570 その一角には、 南、北、東に抜ける道がある。 ただし、東に抜ける道には、再び毒ガスが充満しつつある。 戻るのは避けておいた方が無難だろう。 さて、どちらに進むか。 [南](2580) [北](2590) 2580 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [北](2570) 2590 その一角には、 南に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [南](2570) [上](2600) 2600 その一角には、 南に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [南](2610) [下](2590) 2610 その一角には、 東、西、南、北それぞれに抜ける道がある。 どちらに進むか。 [東](2620) [西](2640) [南](2630) [北](2600) 2620 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [西](2610) 2630 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [北](2610) 2640 (ガクン!) 通路を抜けて、開けた空間に出た―― と思った瞬間、唐突に足元の感触が消えて。 視界がブレた! (落とし穴だ!) 気付いた時はもちろん遅く、 君の身体はそのまま数ライ(m)下まで落下してしまう。 落下によるダメージがなかったのは、 落とし穴の底には体液のようなものが大量に溜まっていたからだ。 [辺りを見回すと...](2710) 2650 GIVE-VIGORは魔物の力を増幅させるための魔法だ。 呪文を唱えると、 内壁から流れ落ちる体液の量は増して、 急速に水位が上がっていく。 順調に水位が上がっていけば、上の階に辿り着けるはずだ。 もっとも、良いことばかりではない。 GIVE-VIGORの呪文は、 水中に漂っていた屍たちまでも活性化してしまった。 脱出前に、これらの強化屍たちを振り切る必要があるだろう。 Battle Sheetを開いて、以下の手順で戦闘だ。 + 強化屍たちと戦闘 + 一掃したら、ダイスを振る + ダイスの合計値がKRMよりも大きければ、振り切りに成功 + さもなければ最初から戦闘を繰り返すこと ちなみに、時間はあまりかけてはいられない。 戦闘が3周(ターン)以上に及んだ場合には、 増してきた水位は天井まで埋め尽くしてしまう。 それ以降の戦闘では、 1回の戦闘ごとに[満水]のダメージも加えること。 [強化屍たちを振り切ったら...](2660) 2660 なんとか落とし穴の先の先の区画に たどり着けたようだ。 君の前には、更なる道が続いている。 先を急ごう。 [先へ](2700) 2670 DELUGEによって、 体液の池はみるみる水位を増していく。 否。 増していくなどという生易しいものではない。 濁流が 君の身体を揉み上げ、壁に叩きつけながら、 限られた空間の中で暴れくるっているのだ。 Battle Sheetからダメージを反映しておくこと。 そして、そんな中で上の階から正しい方向に 抜けられるかどうかは、ひたすらに運だ! [KRMよりも高かった](2680) [KRM以下だった](2690) 2680 しばらく気を失っていたのだろうか。 ふと気付くと、水は退いたあと。 大地に投げ出された君は辺りを見渡し、 運よく元の階に投げ出されたことを理解する。 そちこち負傷しただけのことは――ある、のか。 改めて落とし穴を振り返りながら、 君には先に進むことにした。 [先へ](2700) 2690 しばらく気を失っていたのだろうか。 ふと気付くと、水は退いたあと。 水位は元に戻り、相も変わらず、 君は落とし穴の底にプカリ浮いている。 ただただダメージを受けただけのような気もするが、 仰向けに浮いていたのが、 せめてもの救いだ。 気を取り直して、次の方策を考えよう。 [他の方法を考える](2710) 2700 その一角には、 東に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 ただし、東の道は落とし穴だ。 あえて望んで、落とし穴に落ちるのは避けるべきだろう。 [下](2780) 2710 上を見上げると、体液は内壁のそちこちに空いた穴から 大量に噴き出ているようだ。 体液の中には、無数の屍たちが無表情に漂っているが、 これらに戦いを仕掛けても構わないし、 無視してしまっても構わない。 幸いに、向こうから積極的に攻撃する意思はないようだ。 さて、どうしたら元の場所まで戻れるだろうか。 [屍と戦う](2815) [HEALを唱える](2750 "mHEAL") [PEACEを唱える](2750 "mPEACE") [CUREを唱える](2750 "mCURE") [MELTを唱える](2750 "mMELT") [STONE-FLESHを唱える](2750 "mSTONE-FLESH") [UN-CURCEを唱える](2750 "mUN-CURCE") [AIR-HANDを唱える](2730 "mAIR-HAND") [RESURRECTを唱える](2750 "mRESURRECT") [REDUCE-LIFEを唱える](2750 "mREDUCE-LIFE") [REJUVENATEを唱える](2750 "mREJUVENATE") [PROTECTを唱える](2770 "mPROTECT") [HOLY-WATERを唱える](2750 "mHOLY-WATER") [CHANGE-AIRを唱える](2750 "mCHANGE-AIR") [GIVE-VIGORを唱える](2650 "mGIVE-VIGOR") [EXPLOSIONを唱える](2760 "mEXPLOSION") [DELUGEを唱える](2670 "mDELUGE") [FREEZEを唱える](2720 "mFREEZE") [DESTROY-Aを唱える](2750 "mDESTROY-A") [LIGHT-CROSSを唱える](2740 "mLIGHT-CROSS") [NOILA-TEMを唱える](2750 "mNOILA-TEM") [<王杖の貝殻>を使う](8990 "i100&!f92") [<王杖の貝殻>を使う](9000 "i100&f92") 2720 FREEZEの呪文を唱えると、 みるみる体液の池は凍てついていく。 もちろん、そこに浮いている君もろとも。 君は凍えながら、 氷が溶けるのを待たなければならない。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振ること。 出た目の合計がKRMより大きければ、 氷が無事に溶けたことになる。 さもなければ、震えながらダメージを受けたことになる。 氷漬けのダメージを反映させたうえで、 氷が無事に溶けるまで判定を繰り返すこと。 ただし、判定が5回を超えた場合には、 無条件で成功として構わない。 氷から無事に脱出したならば、 震える身体を奮い立たせながら 次の方策を考えなければならない。 [他の方法を考える](2710) 2730 君の身体が下からの水圧で 一気に中空に放りだされる! AIR-HANDの見えない拳を、 君はなんと水面に叩きつけたのだ。 しかし、 そんな破れかぶれな方法で、 君の身体が正しく投げ出されるかどうかは 保証できない! そう、ここで運試しだ。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振る事。 ダイスの合計値がDEXよりも大きいならば、 君は水圧にうまく乗って、 垂直に放り出されたことになる。 君はすんでのところで、 落とし穴の縁に手を掛けて、 元の階層に戻ることに成功する。 さもなければ、 君は側壁と元の水面に叩きつけられて、 ダメージを受けることになる。 もちろん、元の木阿弥、 ただ痛い目を見ただけなので、 脱出のために、別の方策を試みる必要がある。 [無事に上層に着地した](2660) [失敗...](2710) 2740 LIGHT-CROSS。 本来は放射状に${十字架|クロス}を射出する魔法であるが、 苦心して、帯状に放出することに成功する。 指向性のLIGHT-CROSSという奴だ。 光の${十字架|クロス}は側壁に点在する排水口 (体液が今も流れ出ている小さな口だ)を包み込み、 それぞれ黄金色の鎖のように垂れ下がる。 これらの鎖を移り渡れば、 あるいは上までたどり着けるだろうか。 ここでBattle Sheetを開き給え。 ダイスを振って、その合計値がSTRよりも大きければ、 次の${十字架|クロス}に飛びつけたことになる。 さもなければ、飛びつくのに失敗し、 辛うじて元の${十字架|クロス}にしがみついたことになる (現状維持、ということだ)。 ただし、1のゾロ目(大失敗)が出た場合には、 元の${十字架|クロス}を掴むことすらできず、 下に落下してしまう。 辿るべき鎖(穴)は3か所+落とし穴の縁で合計4か所だ。 つまり、君は判定を(大失敗なしに)4回成功させなければならない。 ただし、10回の判定で上までたどり着けない場合、 LIGHT-CROSSの効果は消え失せて、無条件に落下してしまう。 その場合は、別の方策を検討しよう。 [登攀に成功した](2660) [LIGHT-CROSSの効果が消えた](2710) 2750 君は呪文を唱えた。 が、現在利用すべき呪文でなかったようだ。 何かが起こる風もなく、 ただ手元の<七星の欠片>が意味もなく溶けただけだ。 [他の方法を考える](2710) 2760 君の身体が下からの水圧で 一気に中空に放りだされる! EXPLOSIONを、 君はなんと水中で発動させたのだ。 しかし、 そんな破れかぶれな方法で、 君の身体が正しく投げ出されるかどうかは 保証できない! そう、ここで運試しだ。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振る事。 ダイスの合計値がDEXよりも大きいならば、 君は水圧にうまく乗って、 垂直に放り出されたことになる。 君はすんでのところで、 落とし穴の縁に手を掛けて、 元の階層に戻ることに成功する。 さもなければ、 君は側壁と元の水面に叩きつけられて、 ダメージを受けることになる。 もちろん、元の木阿弥、 ただ痛い目を見ただけなので、 脱出のために、別の方策を試みる必要がある。 [無事に縁に捕まった](2660) [他の方法を考える](2710) 2770 PROTECTは、君の身体の密度を高めて、 物理的な強度を高める魔法だ。 そんな魔法を水の中で使ったら、 どうなるか。 もちろん、君の身体は水中に沈むだけだ。 さて、君の息は PROTECTの効果が切れるまで続くだろうか。 Battle Sheetを開いて、 [ダメージ式]を5回反映させたまえ。 それでも生きながらえたならば... [他の方法を考えよう](2710) 2780 その一角には、 西に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [上](2700) [西](2790) 2790 その一角は、 東西南北に抜ける十字路となっている。 さて、どちらに進むか。 [東](2780) [西](2800) [南](2820) [北](2810 "!f93") [北](2850 "f93") 2800 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [東](2790) 2810 先に進むと、君は扉の前に出る。 巨大生物の内臓のような非日常の中で、 (ほんの僅かにせよ)日常的な光景に、君は立ち止まる。 もちろん、 君はこの扉を開けても構わないし、 何も見なかったことにして、 そのまま元来た道を引き返しても構わない。 ただ、 ここは開けておいた方が良い、 冒険者の勘がそう告げている。 [引き返す](2790) [扉を押してみる](2840) [HEALを唱える](2870 "mHEAL") [PEACEを唱える](2870 "mPEACE") [CUREを唱える](2870 "mCURE") [MELTを唱える](2870 "mMELT") [STONE-FLESHを唱える](2860 "mSTONE-FLESH") [UN-CURCEを唱える](2870 "mUN-CURCE") [AIR-HANDを唱える](2880 "mAIR-HAND") [RESURRECTを唱える](2870 "mRESURRECT") [REDUCE-LIFEを唱える](2870 "mREDUCE-LIFE") [REJUVENATEを唱える](2870 "mREJUVENATE") [PROTECTを唱える](2870 "mPROTECT") [HOLY-WATERを唱える](2870 "mHOLY-WATER") [CHANGE-AIRを唱える](2870 "mCHANGE-AIR") [GIVE-VIGORを唱える](2870 "mGIVE-VIGOR") [EXPLOSIONを唱える](2880 "mEXPLOSION") [DELUGEを唱える](2880 "mDELUGE") [FREEZEを唱える](2880 "mFREEZE") [DESTROY-Aを唱える](2870 "mDESTROY-A") [LIGHT-CROSSを唱える](2880 "mLIGHT-CROSS") [NOILA-TEMを唱える](2880 "mNOILA-TEM") [<王杖の貝殻>を使う](8990 "i100&!f92") [<王杖の貝殻>を使う](9000 "i100&f92") 2815 水の中に漂っている屍は、 現在のところ、比較的無害だ。 それでも君が戦いを挑むということは、 おそらく相応の理由があるのだろう。 よろしい。 存分に戦いたまえ。 Battle Sheetを開くのだ。 何度戦っても構わないが、同じ敵と戦う場合には、 リスト上の敵を一旦すべて倒さなければならない。 [戦いを終える](2710) 2820 その一角には、 北に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [北](2790) [下](2830) 2830 その一角には、 西に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [西](2890) [上](2820) 2840 君は扉を押してみるが、ビクともしない。 鍵が掛かっているという感触ではなく、 時が止まってしまったように、 扉はただただ冷たく動かない。 (もちろん、引いたら開いた、というオチもなしだ) さて、 VITを鍛え直せばよいというものではなさそうだが… [他の方法を探そう](2810) 2850 閉ざされた扉を抜けたその先は、 別世界であった。 元のサスケハナ船内とも異なる、 石畳の小部屋。 その中央には、 清らかな噴水が噴き上げて、 周囲に薄い紗のような霧を為している。 光源もないのに、 天井から注ぐ光の筋が君を柔らかく押し包むようだ。 (儂にできるのはここまでじゃて) ペンタウァからエティスの声が聞こえたのは 気のせいだろうか。 いずれにせよ、 ここまでジワジワと削られてきた 体力、気力が共に回復していくのは有難い。 [部屋を出る](2790) 2860 STONE-FLESHは、 正確には石化を解除するための魔法ではない。 時間軸から切り離され、 あたかも硬直したように見える物質を、 元の時間軸に連れ戻すための秘術だ。 STONE-FLESHの呪文を唱えると、 これまで岩のように堅く閉ざされた扉が ユラユラと動く。 扉を封印していた魔術が解けたのだ! そして、次の瞬間、 扉はサラサラと砂と化してしまった。 長いこと時間軸から切り離されていた扉は、 元の${理|ことわり}に戻ってきた事で、その役割を終えたのだ。 [中に入ってみる](2850) 2870 君は呪文を唱えた。 が、現在利用すべき呪文でなかったようだ。 何かが起こる風もなく、 ただ手元の<七星の欠片>が意味もなく溶けただけだ。 時間から切り離されたかのような扉は、 ただただ静かに、 そこに佇んでいる。 [他の方法を考える](2810) 2880 君は呪文を唱えた。 呪文の力は、扉に確かに直撃したはずだ。 しかし、扉はただただ動かない。 そう、それこそ時が止まったかのように。 もちろん、君の手元の時間は止まっているわけではなく、 手元の<七星の欠片>は静かに溶けていく。 [他の方法を考える](2810) 2890 その一角には、 北、南、東に抜ける道がある。 どちらに進むか。 [東](2830) [南](2910) [北](2900) 2900 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [南](2890) 2910 その一角には、 北に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [北](2890) [上](2920) 2920 その一角には、 南に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [南](2930) [下](2910) 2930 その一角には、 北、南、東に抜ける道がある。 どちらに進むか。 [東](2950) [南](2940) [北](2920) 2940 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [北](2930) 2950 その一角には、 西に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [西](2930) [上](2960) 2960 その一角には、 東に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [東](2970) [下](2950) 2970 その一角には、 北、南、東、西に抜ける道がある。 どちらに進むか。 [東](3000) [西](2960) [南](2990) [北](2980) 2980 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [南](2970) 2990 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [北](2970) 3000 その一角には、 西に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [西](2970) [下](3010) 3010 その一角には、 南に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [南](3020) [上](3000) 3020 その一角には、 北、西、東に抜ける道がある。 どちらに進むか。 [東](3040) [西](3030) [北](3010) 3030 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [東](3020) 3040 その一角には、 西に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [西](3020) [上](3050) 3050 その一角には、 南、東に抜ける道と下の層への階段(のようなもの)がある。 どちらに進むか。 [東](3070) [南](3060) [下](3040) 3060 君たちがその一角に踏み込むと、 何体かの屍たちが襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、討伐すること。 討伐に成功したら、移動が可能になる。 [北](3050) 3070 その一角には、 南、西に抜ける道がある。 どちらに進むか。 [西](3050) [南](3080) 3080 通路には、 これまでに見たこともないほど、 大量の屍たちが群れを為している。 ${if !f94} 屍たちを抜けた先には、空洞が広がっているようだが… 「核の近ぐさ来たのがもしれませんきゃ」 流石に息を切らせた老僕が呟いた。 君は頷き、この場を抜ける方策を考える。 ${/if} ${if f94} 先ほどは、姿を消して静まり返っていたというのに…! やはり、ここから先に進ませたくない なにかがあるのだろうか。 いずれにせよ、君は再度この通路を抜けなければならない。 ${/if} [一旦戻る](3070) [正面突破だ!](3090) [HEALを唱える](3110 "mHEAL") [PEACEを唱える](3270 "mPEACE") [CUREを唱える](3230 "mCURE") [MELTを唱える](3230 "mMELT") [STONE-FLESHを唱える](3230 "mSTONE-FLESH") [UN-CURCEを唱える](3230 "mUN-CURCE") [AIR-HANDを唱える](3280 "mAIR-HAND") [RESURRECTを唱える](3190 "mRESURRECT") [REDUCE-LIFEを唱える](3290 "mREDUCE-LIFE") [REJUVENATEを唱える](3210 "mREJUVENATE") [PROTECTを唱える](3120 "mPROTECT") [HOLY-WATERを唱える](3130 "mHOLY-WATER") [CHANGE-AIRを唱える](3220 "mCHANGE-AIR") [GIVE-VIGORを唱える](3200 "mGIVE-VIGOR") [EXPLOSIONを唱える](3240 "mEXPLOSION") [DELUGEを唱える](3140 "mDELUGE") [FREEZEを唱える](3150 "mFREEZE") [DESTROY-Aを唱える](3230 "mDESTROY-A") [LIGHT-CROSSを唱える](3250 "mLIGHT-CROSS") [NOILA-TEMを唱える](3260 "mNOILA-TEM") [<王杖の貝殻>を使う](8990 "i100&!f92") [<王杖の貝殻>を使う](9000 "i100&f92") 3090 君にとっては、 正面突破が勇者の本懐ということなのだろう。 宜しい。 Battle Sheetを開き、以下の手順を辿り給え。 + ダイスをクリック + HP欄をクリック(君の攻撃だ) + ダイスをクリック + ダメージ欄をクリック(敵からの攻撃だ) ${敵|屍の大群}のHPがゼロになったら、 (きわめて信じられないことではあるが) 君は屍たちを無力化できたことになる。 意気揚揚と、先に進みたまえ。 [意気揚々と先へ](3100) 3100 なんとか屍たちの群れを超えられたようだ。 君の前には、更なる道が続いている。 先を急ごう。 [先へ](3300) 3110 HEALは、 肉体に生命エネルギーを注ぎ込む魔法だ。 これを死と混沌――生ある者とは異なる摂理で 動いている者たちに注ぎ込んだら。 君の予想通りだ。 死、混沌は弱まり、屍たちは弱体化していく! 苦悶の叫び―― 発声器官を持たない屍は、四肢をくねらせ、 眼球を血走らせる。 死者になり尚も、"魔"の僕と堕した彼らを、 更に虐げるのは気が咎めるが。 屍たちが弱体化し、混乱した今この時に、 突破するべきだ。 --- **重ね掛けしても良い** <星の欠片>の余剰があり、かつ、君が望むならば、 ここでHEALを重ね掛けしても構わない。 (重ね掛けした場合には、 Magic Sheetから手動でHEALを行使しておくこと) 弱体化は3度まで。 2度で1/2、3度で1/4まで、ダメージを減殺できるようになる。 ただし、屍たちの苦悶をいや増す様子は、 君の心を強く痛めることになるはずだ。 重ね掛け1回について、KRMを1減らしておくこと。 --- さあ、では戦いのときだ。 Battle Sheetを開き、以下の手順を辿り給え。 + ダイスをクリック + HP欄をクリック(君の攻撃だ) + ダイスをクリック + ダメージ欄をクリック(敵からの攻撃だ) ${敵|屍の大群}のHPがゼロになったら、 君は屍たちを無力化できたことになる。 速やかに、先へ進むこと。 [群れを突破した](3100) 3120 PROTECTを唱えると、 君の身体はみるみる硬質化していく。 これで屍たちの攻撃もかなり軽減できるように なったはずだ。 ただし、肉体の密度を高めたため、 敏捷度は極端に低くなっているし、 武器を振るえない。 屍たちの猛攻をひたすら耐えて忍ぶしかない。 さあ、Battle Sheetを開き、以下の手順を辿り給え。 + ダイスをクリック + HP欄をクリック(君の踏破した距離だ) + ダイスをクリック + ダメージ欄をクリック(敵からの攻撃だ) ${敵|屍たちの通路}のHP(残り距離)がゼロになったら、 君は屍たちの猛攻を凌いで、通路を抜けたことになる。 屍たちが追いかけてくる前に、先へ進もう [群れを突破](3100) 3130 HOLY-WATERを唱えると、 君の身体は聖水の${膜|バリアー}によって覆われた。 黄泉に属する屍たちは、 聖なる膜に触れただけで苦しみだす。 これで屍たちの攻撃もかなり軽減できるように なったはずだ。 速やかにBattle Sheetを開き、以下の手順を辿り給え。 + ダイスをクリック + HP欄をクリック(君の攻撃だ) + ダイスをクリック + ダメージ欄をクリック(敵からの攻撃だ) + 以降、敵のHPがゼロになるまで繰り返す ただし、聖水の加護はそれほどは長くは続かない。 有効時間は3ターンまでだ。 それを超えた場合には、 1ターンごとに[追加ダメージ]からダメージを反映させるか、 追加でHOLY-WATERを唱えること。 (追加で魔法を唱えた場合には、 Magic Sheetから手動でHOLY-HEALを行使してほしい) ${敵|屍の大群}のHPがゼロになったら、 君は屍たちを無力化できたことになる。 速やかに、先へと進みたまえ。 [群れを突破できたら...](3100) 3140 DELUGEによる洪水は、 みるみる水位を増して、屍たちを濁流に巻き込み始める。 しかし、 閉鎖された空間では流されるのは屍たちだけではない! そうだ、当然予想される結果だったと思うが、 君も濁流の余波を受けてしまうことになる。 Battle Sheetを開いて、ダメージを反映しておくこと。 ただし、君の心掛けが良いならば、 屍たちの群れはそのまま離散してしまうかもしれない。 ダイスで運試ししておこう。 もしも4~6のゾロ目が出たならば、 濁流に押し流された屍たちは離散したことになる。 さもなければ、 一度は流された屍たちはまた戻ってきて。 君が気づいた時には、群れを為していることになる。 [屍たちは離散した(成功)](3100) [屍たちが戻ってきてしまった](3080) 3150 FREEZEの呪文を唱えると、 瞬く間に屍たちは凍結し、奇怪な氷柱の森が出来上がる。 ただし、 これでは道を塞いでいた者たちが動かなくなっただけだ! 追加の一手が必要だ。 なんら追加の手が選択肢に現れない場合には、 現時点で君に打てる手はない。 一旦、その場を立ち去る事。 (その場合、氷柱はあらかた溶けてしまい、 君の前には、 何事もなかったように屍たちが群がっているはずだ) [他の方法を考える](3080) [AIR-HANDを唱える](3160) [LIGHT-CROSSを唱える](3180) [NOILA-TEMを唱える](3170) 3160 AIR-HANDの呪文を唱えると、 凝縮した大気が見えない拳となって 氷柱の森に打ち込まれる。 森の中央が粉々に砕け散り、 次いで、 余波を受けた周辺の氷柱が折れて、左右に頽れていく。 あとは、そのままドミノ倒しだ。 氷柱の森が氷の瓦礫と化すまでに、 さほどの時間はかからない。 かつての生者を足蹴にするのは気が進まないが、 瓦礫を乗り越えて、先に進もう。 瓦礫を踏みしだくたびに、 厭な感触が${長靴|ちょうか}越しに伝わって、 時折、溶けた体液のようなものがピュッと飛び散るのは 耐えるしかない(気が滅入ってMPが5減ってしまう)。 [群れを抜けたら...](3100) 3170 成程、NOILA-TEMはペンタウァ史上最強の魔法だ。 しかし、如何せん、 魔力を一点に結集することで 絶大な威力を発揮する類の魔法でもある。 広範囲の森(群れ)を一掃するには不向きだ。 森の一部は崩れたものの、 君が通り抜けられるほどの成果は上げられない。 [他の方法を考える](3150) 3180 LIGHT-CROSSの呪文を唱えると、 無数の${十字架|クロス}が飛散し、氷柱をなぎ倒し始める。 なぎ倒された氷柱は、あるものは砕け散り、 あるものは周辺の氷柱を巻き込みながら、倒れていく。 その余波は次第と広がって、 あとは、そこら中で発生するドミノ倒しの連鎖だ。 氷柱の森が氷の瓦礫と化すまでに、 さほどの時間はかからない。 かつての生者を足蹴にするのは気が進まないが、 瓦礫を乗り越えて、先に進もう。 瓦礫を踏みしだくたびに、 厭な感触が${長靴|ちょうか}越しに伝わって、 時折、溶けた体液のようなものがピュッと飛び散るのは 耐えるしかない(気が滅入ってMPが5減ってしまう)。 [群れを抜けたら...](3100) 3190 RESURRECTは、 現世と冥府との境界を一時的に開け放つ魔法だ。 本来、冥府の魂を引き戻すべきところを、 冥府の死神たちを此岸に引き込んでしまおうという訳だ。 効果は絶大だ! 死神たちは、 忌まわしい亡者たちを次々と冥府に引き連れて、 消えていく。 ただし、 行儀よく亡者を連れていく死神ばかりではない。 久々の此岸に浮かれて、 生者(つまり君だ)を土産に狙う者たちも現れる。 Battle Sheetを開いて、 これらの死神を討伐しておくこと。 討伐を完了したら、 ほとんど無人(無屍)となった通路を先に進めるようになる。 [群れを抜けたら...](3100) 3200 なにゆえに、 君はこのような魔法を選んでしまったのか。 GIVE-VIGERは、 魔物の力を増幅させるための魔法だ。 呪文を唱えると、屍たちの勢いは増して、 それまでは君に無関心だった者たちが 君に一斉に襲い掛かってくる。 Battle Sheetを開いて、 これらの屍たちを討伐しなければならない。 しかも、討伐できたのは、あくまで一部の屍だけだ。 群れは一時的に疎になったように見えたが、 通路を抜けられるほどではなく。 君は、別の方法を検討しなおさなければならない。 [他の方法を考える](3080) 3210 REJUVENATEの呪文を唱えると、 空間がシワシワと揺れたかと思うと、 屍たちが消え失せ、 より生々しい生者だった姿が現れる。 ただし、元の姿に戻ったわけではない。 ただ、化け物を構成する部品が 一時的に生者に戻っただけだ。 当然、腕に、足に、と 元の形を残しただけの肉塊となり果てた彼らが 生き返るわけではない。 一様に断末魔の叫びをあげて、 死者へと戻るだけだ。 これ以上、彼らに無用な苦しみを与えるべきではない。 強い慙愧の思いから、MPが7減ってしまう。 [他の方法を考える](3080) 3220 CHANGE-AIRの呪文を唱えると、 君の身体は粒子レベルにまで分解され、大気と同化する。 これで屍たちの群れを擦り抜けられる、 と安堵したのも束の間、 勝手気ままに暴れまわる屍の群れは、 さまざまな毒素をあたりに振りまいている。 大気となった君は、 その時点でこれらの毒素と混ざりやすくなっている! 速やかにBattle Sheetを開いて、毒素の回避判定を行いたまえ。 回避できたにせよ、 不幸にも毒に犯されてしまった場合にも、 屍たちの群れを抜けたことになる。 結果はどうあれ、先に進みたまえ。 [群れを突破できたら...](3100) 3230 君は呪文を唱えた。 が、現在利用すべき呪文でなかったようだ。 何かが起こる風もなく、 ただ手元の<七星の欠片>が意味もなく溶けただけだ。 [他の方法を考える](3080) 3240 (EXPLOSION――!) EXPLOSIONの呪文を唱えると、 君を中心に無音の爆風が広がる! 屍たちの大群も一掃されている。 ただし、術の強力さゆえに、周辺の大気までが払われ、 一時的な真空状態ができているようだ。 果たして、息が続く間に、瘴気の通路を抜けられるだろうか。 ここでBattle Sheetを開いて、ダイスを3回振ること。 左右のダイスの合計値が25を上回っていれば、 無事に真空の領域を通過できたことになる。 さもなければ、君は途中で息が続かなったということだ。 [ダメージ式]をダイスを振った回数だけタップして ダメージを反映しておくこと。 途中で息が続かない(=出目が25を上回れない)と 判断したら、判定を中断しても構わない。 1回で断念した場合には、 ダメージ式も一度だけ反映すれば良いということだ。 [群れを抜けたら...](3100) 3250 LIGHT-CROSSの呪文を唱えると、 無数の${十字架|クロス}が四散し、屍たちの群れをなぎ倒し始める。 「${駄目|だま}なぐじゃ」 老人が呟く。 なんと、 飛散する十字架に屍たちが取り付いているのだ。 十字架は屍たちの群れを突破できず、 十分な効果を上げられない! ただし、LIGHT-CROSSを重ね掛けできれば、 十字架を貫通させることも可能かもしれない。 Magic Sheetを開き給え。 もし手持ちの星が許すならば、 CHANGE-AIRを発動させるのだ。 星が足りないのであれば―― 一旦撤退するしかない。 [他の方法を考える](3080) [群れを突破できたら...](3100) 3260 成程、NOILA-TEMはペンタウァ史上最強の魔法だ。 しかし、如何せん、 魔力を一点に結集することで 絶大な威力を発揮する類の魔法でもある。 広範囲に広がっている屍たちを一掃するには不向きだ。 群れの一部は崩れたものの、 君が通り抜けられるほどの成果は上げられない。 [他の方法を考える](3080) 3270 PEACEの本質は、対象の精神操作だ。 PEACEの呪文を唱えると同時に、 大量の屍たち――それらの構成する亡者の思念が 君に一気に流れ込んでくる! 生への執着、断末魔の記憶、 そして、忌まわしい姿となるも微かに残った意識が―― まさに群れとなって、君の脳を直接に犯し始めたのだ。 このまま屍たちの群れを操るつもりならば、 精神への多大なダメージを覚悟しなければならないだろう。 速やかに諦めるならば、ダメージだけは回避できるはずだ (もちろん、その場合は他の方法を考えるしかない)。 万万が一にも正気を保ち続けられたならば、 先に進みたまえ。 [他の方法を考える](3080) [群れを突破できたら...](3100) 3280 AIR-HANDの呪文を唱えると、 凝縮した大気が見えない拳となって 目の前の屍たちに打ち込まれる。 しかし、所詮は一点突破型の魔法だ。 広範囲に広がっている屍たちを一掃するには向いていない。 群れの一部は崩れたものの、 君が通り抜けられるほどの成果は上げられない。 [他の方法を考える](3080) 3290 REDUCE-LIFEは、 己の生命力を弱めるための魔法だ。 君はHPに25のダメージを得る。 ただし、生命力が弱まったことで、 屍たちは君の存在を見失っているようだ。 今のうちに、屍たちの群れを抜けてしまおう。 ただし、真の死者でない以上、 異物(君のことだ)に気づいてしまう屍も出てくる。 Battle Sheetを開いて、ダイスを5回振ること。 左右の合計値がKRMを上回った回数だけ、 君は屍に気づかれてしまう。 [ダメージ式]をその回数だけタップし、 ダメージを反映しておくこと。 (もちろん、反撃してしまえば、すべてが水の泡だ。 ぐっと耐え忍んで、先に進もう) [無事に抜けられたならば...](3100) 3300 その一角には、 西に抜ける道と上の層への階段(のようなもの)がある。 西の通路は、 もともと屍たちが群れを為していたところだ。 君が通過してしまうと、 屍たちは興味を失ったかのように、三々五々、 一体の姿も見えないのが却って不気味だった。 さて、どちらに進むか。 [西](3320) [上](3310) 3310 (おぉ――!) 甲板だ。 上空には、 先ほどよりも更に大きく広がった<${黒真珠|髑髏}>が。 無音の哄笑で眼下を見下ろしている。 見下ろす先は、 元々生者であったものの成れの果て―― 禍々しい肉の饗宴場であった。 ありえない方向に折れ曲がった四肢。 反吐を吐き続ける首。 滑稽なまでに捩れ、屹立した局部。 まだ原型が判るものであれば良い。 元がなんであったかも判然としない${なにか|・・・} が淫らに絡み合い、 そして、すべてが消化器官となったかのように 互いを咀嚼していく。 愉悦の断末魔。 それは、まさにアポピス―― 否、<黄金のマスク>の核であった。 [嘔吐をこらえながら...](3330) 3320 その一角は、 さきほど屍たちでひしめき合っていたとは思えないほどに 静まり返っている。 北と東に抜ける道があるが、どちらに進むか。 [東](3300) [北](3070) 3330 「${苦無|クナイ}ば、あぞこサ刺すはん」 老人に言われるまでもない。 止めの一撃の目標点を、核の中心に打ち込むのだ。 幸い、 ${肉片|屍たち}は、互いに互いを舐めあい、咀嚼するのに夢中で、 君たちに積極的な興味はない。 しかし、足を踏み込めば、 ${挙|こぞ}って取り囲まれるのは目に見えている。 肉片に触れぬよう、 苦無を打ち込める位置まで踏み込むのだ。 (もちろん、下手に攻撃すれば藪反吐、もとい、 藪蛇というものだ!) ここで決死の運試し。 Battle Sheetを開いて、ダイスを振り給え。 ゾロ目が出たら、 散乱する肉片に触れてしまったことになる。 [ダメージ式]からダメージを反映すること。 これを5回繰り返して、持ちこたえたならば、 君は核に接近し、苦無を打ち込むのに成功したことになる。 [苦無を打ち込めたら― ](3340) [さもなくば...](3350) 3340 苦無は打ち込んだ。 しかし―― 何も起こらない! 「どしたんだ、早ぐしろ――!」 黒檀の老人が、苛立ったように呟いた。 (ザワリ...) ${項|うなじ}の毛が逆立つ感覚に、 君は、上方を仰ぎ見て息を呑んだ。 [おぉ――!](3360) 3350 肉片の山は、それ自体が巨大な消化器官だ。 ${それ|・・}に積極的な害意はない。 胃が入ってきたものを消化するのと同じ要領で、 踏み込んできた君をただただ消化するだけだ。 咀嚼。 嘔吐。 また、咀嚼。 肉片が、君が、肉片が、君が。 互いを咀嚼し、消化し。 反吐のようななにかへと変化していく。 そして、 ${反吐|それ}はなにかによってかき混ぜられ、 盛り上がり、泡となって、弾ける。 君は、反吐になった。 (End) 3360 今や 異世界を完全に呑み込まんばかりに広がった${黒真珠|髑髏}が。 肉片を、反吐を――<黄金のマスク>を食らっている! 否。 食らっている、のか――? 確とは認識できない。 現実感のない巨大な顎がカタカタと開いて、 ギロチンのようにすっと閉じると、 地上の肉片が噛み千切られたように消失するのだ。 そして、 明らかにこれまでとは異なる硬質な咀嚼音。 半身を削られた肉片は身悶え、 愉悦の断末魔が再び上がり。 核の中心に半壊した<黄金のマスク>が 蕩けるように微笑んだように見えた。 [笑い声があがった](3370) 3370 「${msg?我らが主は、レアがお好みなんだZe!:主さまの晩餐を邪魔されては困るんだYo!}」 凄惨なその場にはあまりに不似合いな、 陽気すぎる笑い声。 笑い声の方向を仰ぎ見れば、 フォアマストの先端に立つのは、操舵長のリーである。 その両脇に―― 爬虫類のような四つん這いで舌なめずりするのは、 料理長のアル・ヨー軍曹である。 そして、髭の艦長ブキャナンの面(面と言って良いのだろうか)は、 仮面のように半分ズレ落ちていた。 肉が不自然に垂れ落ちて、 その下には虚ろなまでの暗黒だけが広がっている。 見知ったサスケハナのクルーではある。 しかし、それは明らかな別人だった。 異常な振る舞いが、見た目が、というだけではない。 先ほど、政四郎が<${ウォーカー|寡黙の医師}>という仮面を 剥ぎ取ったのと同じく。 しかし、全く真逆な邪悪さで以て。 今まで隠していた本性をむき出しにしたように見えた。 リーは呵々と笑い、<黒真珠>はまた咀嚼した。 [咀嚼は続く](3380) 3380 <黒真珠>の咀嚼は続く。 甲板の上は次第と静まっていき、 そして、最後にペロリ。 邪悪な舌が確かに空間全体を撫ぜて這ったように思えた。 リーは、満足したように頷いた。 「おぉ、<${黄金のマスク|ツタンカーメン}>よ、 主さまの受肉を助け、汝は役目を終えた。 見事、見事...」 既に、その口調はリーのそれではない。 笑いを含んだ、しかし、酷薄な残虐さが、 君たちの身を震わせた。 [政四郎をどうした](3390) [貴様らは何者だ](3400) 3390 「彼さ無事じゃ。 わんつかだげ生命の波動ば感じます」 君が問いかけるよりも早く、老人が呟いた。 しかし、彼奴らは―― [貴様らは何者だ](3400) 3400 悪魔の食卓は、十分に平らげた。 <黒真珠>は満悦の表情で、 眼窩の黒々とした闇をより深め。 そして、遠ざかっていく。 そして、3人の従者たちも。 リーは酷薄に微笑んだ。 「ペリーとやらいう将軍も、 結界の老人も、 そこの倭の一族も。 正直、どうでも良かったのですが…… 君は面白そうだ。 "魔"軍第1方面軍 上級大将、 <魔将軍>ガッシュ。 次にお会いすることがあるかは知らぬ。 ただただ、命あるならば、お見知りおきを」 悠然と会釈してみせた。 それだけだ。 ……気付くと、周囲は元のサスケハナ。 "魔"は、去ったのだ。 [Ending](3410) 3410 浦賀沖。 サスケハナの乗務員は、 異世界での記憶はないようだった。 ペリー代将、 ブキャナン艦長、 リー操舵長、 アル・ヨー料理長、 もちろん、その他のクルーたちも。 何事もなかったかのように日常の業務をこなし、 艦隊は無事に浦賀沖に停泊している。 江戸幕府との交渉は何日にも及び、 ようやく陸地での折衝の場を得ることが叶ったという。 その、上陸の日だ。 上陸隊に紛れた君に、${ウォーカー|政四郎}が言った。 (老僕が呟いたように、 ${リー|ガッシュ}は彼にとどめを刺さなかったのだ) 「私めはこれにて。 旅のご無事をお祈りしております」 短く言った。 倭の国の一族は、この後も君を支援してくれるはずだ。 しかし、彼らは彼らで、 "魔"の一族の正体を探らなければならない。 一旦は、ここでお別れだ。 [そういえば、一緒に戦ってくれた老人は?](3420) 3420 「あそこですよ」 政四郎は笑いを含んだ、口調で言った。 上陸隊とは別に、 船の裏手からヒッソリと艀が一艘プカリ。 櫂の漕ぎ手は、あの黒檀の老人だ。 (礼を告げたかったのだが――) その時、 ついと艀の老人がこちらを振り向き、 頭に手をやった。 (バサリ) 白髪がハラリ。 カツラだったのだ。 下から現れたのは短い艶のある黒髪だ。 そして、よく見ると、黒檀の肌もまだらに、 下からは若く精悍な小麦色の肌が見えているようだ。 (道理で元気な訳だ) 君は苦笑する。 艀の上で、老人――だった彼は、 おどけるように深々と頭を下げた。 「土方歳三。 倭の一族の次期棟梁ですよ。 これにて、私はお役御免ということで」 政四郎は微笑んだ。 (True Beginning――幕末ソーサリアン開幕!) 8990 異空間にあっては、 物理的な手段が通用する範囲も限られている。 幸いにして、 異空間でも七星神の加護は届いているようだ。 神々の力を駆使すれば、道は開けまいか。 君は、以前にエティスから訊いた言葉を思い出す。 「七星の魔法は、きわめて奥深いものじゃよ。 魔導学院で学んだ効用? なんの、それは魔導の初歩を学ぶものが捉えやすいよう 単純化された事象を教えているにすぎぬ。 表層的な事象に埋もれた本質を解することで、 魔法はさまざまな効用を齎してくれようて」 残念ながら、 君はエティスの言うところの<本質>を 理解しているわけではない。 しかし、思い出してほしい、 君はエティスとの通信具を預かっていたはずだ。 そう、<王杖の貝殻>。 付け焼刃ではあっても、 <本質>の手がかりくらいは聞けるかもしれない。 [通信を開く](9000) [戻る](90000) 9000 <王杖の貝殻>に話しかけると、 エティスの皺枯れた声が聞こえてくる。 「魔法の本質を知りたい、とな。 軽く言ってくれるものじゃの。 本来であれば、魔法ひとつを取っても 10の${年月|としつき}は魔導士の塔に籠らねば得られぬ 神々の秘事ということをじゃな―― とも言っておられぬ状況、ということかの。 で、主はどの魔法について知りたいのじゃ」 [HEALについて知りたい](9010) [PEACEについて知りたい](9020) [CUREについて知りたい](9030) [MELTについて知りたい](9040) [STONE-FLESHについて知りたい](9050) [UN-CURCEについて知りたい](9060) [AIR-HANDについて知りたい](9070) [RESURRECTについて知りたい](9080) [REDUCE-LIFEについて知りたい](9090) [REJUVENATEについて知りたい](9100) [PROTECTについて知りたい](9110) [HOLY-WATERについて知りたい](9120) [CHANGE-AIRについて知りたい](9130) [GIVE-VIGORについて知りたい](9140) [EXPLOSIONについて知りたい](9150) [DELUGEについて知りたい](9160) [FREEZEについて知りたい](9170) [DESTROY-Aについて知りたい](9180) [LIGHT-CROSSについて知りたい](9190) [NOILA-TEMについて知りたい](9200) [戻る](90000) 9010 「HEAL―― 枯渇した${生命|いのち}の器を、神のエネルギーで満たす業よ。 なに、その力を生命なき者どもに注いだらどうなるか、じゃと? ...おぉ汝、それは禁断の行いよ! 器を持たぬが故に、 満たされぬエネルギーは何処へ流れ込むじゃろうか。 [戻る](9000) 9020 「PEACEは、邪なる者に聖き心を伝え、戦を収める―― 平和の秘術と言われる所以じゃが、 実は真っ赤な嘘じゃ。 そもそも立場が異なれば、邪の指すものも変わるが道理。 そのような曖昧なものを術として具体化できるわけがない。 PEACEの本質は、精神魔法じゃ。 相手の精神を操り、己の思いがままにする業よ。 <王さまの杖>にPEACEの力を宿らせているのも、 ペンタウァの土地がまだ国情安定せぬ頃、 歴代国王が国の意思をひとつにまとめるためだったという。 なに、それは昔の話よ。 今では<王さまの杖>も単なる平和の象徴。 そもそも何百万の民衆を操るほどの力は残しておらぬ。 [戻る](9000) 9030 「そもそも、この世に毒などは存在せぬのじゃ。 地、火、水、木、霊―― 万物を構成する五象のバランスが崩れ、 肉体を維持できなくなった、 その状態を<毒>と呼んでおるだけよ。 CUREは、突出した五象の力を削ぐための魔術と言えような。 [戻る](9000) 9040 「溶かす魔法じゃな」 「溶かす?」 「溶かす魔法じゃ」 「溶かす」 「……」 [戻る](9000) 9050 「癒しの力を理解するには、状態異常の意味を理解せねばならぬ。 たとえば石化よ。 肉体が岩と化すと思えば、斯様な物質変化は錬金術の領域よ。 ふむ、そんな業はペンタウァ世界には存在せぬよ。 石化とは、 肉体を通過し、蝕んでゆく<時>の流れを止める業じゃな。 <時>から切り離された肉体は、一見して硬直し、 岩石の如く、堅く閉ざされる訳じゃ。 STONE FRESHとは、時の流れから切り離された肉体を 再び時の奔流に引き戻す業と言えような。 [戻る](9000) 9060 「UN-CURSEは、 魔術というよりも一種の魔道具と言うべきであろうな。 月、水星、土星の力を一定の割合で解放することで、 周囲の邪気を浄化してくれよう。 魔導の修業を積んでいない幼子でも、 手順をさえ違えねば、 効果を発揮してくれるであろうよ。 [戻る](9000) 9070 「AIR-HANDは、 大気を凝縮させ、見えない鋼の砲弾を作り出す秘術じゃ。 そういえば、古の時代には、 砲弾に乗って、 敵陣に強行突入した猛者もいたとか―― いないとか。 真偽は知らぬ、昔の話じゃよ? [戻る](9000) 9080 「RESURRECTを復活の呪文と捉えるのは、 大きな間違いと言えよう。 その力の本質は、 現世と冥府を分け隔てる境界を 一時的に開け放つことなのじゃよ。 [戻る](9000) 9090 「七耀の秘蹟には、 儂らには意図の推し量れぬ魔術は少なくない。 しかし、神々の深淵なる意図を探求することには、 確かな意味があるのじゃろう。 生命のパワーを失わしむREDUCE-LIFEも、そのひとつじゃよ。 長らくその目的は疑問視されてきたが、 近年では、生命力を弱めることで、 肉体、精神に課された異常をも弱め、 消しさる用途があることが発見されたのじゃ。 [戻る](9000) 9100 「神々の力を借りたとて、 人の仔たる身に時間軸を操れよう筈もなし。 其れを差し引いたとしても、 REJUVENATEは強大な禁術のひとつと言えような。 時間軸上に薄く敷き詰められた空間を摘み出し、 特定の時空軸と入れ替える業、 それがREJUVENATEの本質よ。 [戻る](9000) 9110 「肉体の密度を高め、物理的な防御力を高める業じゃの。 術の性質上、 術者の本来的な防御力に依存するのは勿論、 その者の敏捷性は大きく損なわれるはずじゃ。 [戻る](9000) 9120 「<七星の欠片>とは、 神々の恩寵が抽象的な力のままに結晶化した姿。 そして、欠片の組み合わせによる魔法とは、 恩寵が具体的な姿をもって、 我々にとって最も判りやすい${姿|イメージ}で具体化した姿にすぎぬ。 HOLY-WATERもまた然り。 神々の加護の力が聖水という姿を借りて、 我々の目に映っているわけじゃよ。 [戻る](9000) 9130 「己の肉体を粒子レベルまで分解し、 大気と一体化するための魔法じゃの。 ただし、気を付けなければならぬのは、 分解そのものはさほど困難ではない、 ということじゃて。 反面、元の組成を記憶しておき、 これを寸分違わず、 元のように再構築するのは、中々に厄介。 特に、周囲の気が乱れている場合には、 邪なる粒子までをも取り込んでしまわぬよう、 ゆめゆめ気を付けるのじゃよ。 [戻る](9000) 9140 「魔性とは五象のバランスが著しく損なわれた存在じゃ。 特定の象が突出した存在と言っても良い。 GIVE-VIGORは、特定の象を更に高め、敵の力を高める魔術じゃ。 正直、儂には魔性に力を与える意味は判らぬがの、 七耀の秘蹟に含まれる以上、 深淵なる神々の意図があるのじゃろう。 [戻る](9000) 9150 「アストラル体を膨張せしめ、強力な爆風を生ずる魔術じゃの。 爆風の威力は凄まじく、一流の魔術師が利用すれば、 一時的な真空を作らしむとも言われておるの。 なれど、気を付けよ。 この魔術を邪悪なる霊体に向ければ、 その力を際限なく膨張させることにもなろう故な。 [戻る](9000) 9160 「周囲の水分を特定の座標に集め、大洪水と為す魔術よ。 なに、水分はどこから来るのか、じゃと? 近くに、海、湖などがあれば無論申し分ないが、 その他にも大気中の水分や、 敵体内の水分を吸収することすら可能じゃ。 なれど、気を付けよ。 意志を持った水は、常に抵抗を示すはず。 吸収せんとした術者が、吸収されたとはよくある話じゃて。 [戻る](9000) 9170 「凍結の魔術じゃの。 ところで汝よ、 水というのは不思議なものでの、 凍結することによって、その体積が増大すると言われておる。 詳細は明らかにされておらぬが、 凍結の過程で天上のパワーが注入されるのやもしれぬ。 [戻る](9000) 9180 「地、火、水、霊の高位精霊を召喚することで、 風象の力を${封じる|ロックアウトする}魔術よ。 風の魔性には強力な効果を発揮するものの、 一時的に、 <風>の力を失うことになる魔術でもあることを忘れてはならぬよ。 [戻る](9000) 9190 「戦の神、知恵の神、幸福の神、愛と調和の女神... 偉大なる神のみ名を唱えよ。 されば、神々の力が汝のもとに集まり、 次いで、祝福の${十字架|クロス}となって飛散するであろう。 NOILA-TEMに次ぐ攻撃魔法として知られるが、 ${十字架|クロス}の奔流を制御できるならば、 異なる用途にも利用できるやもしれぬ。 [戻る](9000) 9200 「『究極の魔法』『魔法の中の魔法』、そして『${竜殺し|ドラゴンスレイヤー}』。 異名には事欠かぬ七耀の秘蹟と言えような。 その力は五象のみならず、 現世に満ち溢れたパワー、そして、混沌にも及ぶと言う。 生成の方法が知られてから久しいものの、 NOILA-TEMに秘められた力には、 まだ知られていない領域の方が多いのじゃよ。 [戻る](9000) 9999 ### 武器の耐久度 + 武器の耐久度は、Status Sheetの[武器耐久度](Free1)から確認できる。 + 耐久度は戦闘都度、徐々に低下していく(ゼロ以下で武器は破損&戦闘不可)。 + 新たな武器は、屍たちとの戦闘によって入手できる(Items Sheetから「武器」を使用して耐久度を復活できる) ### 老僕の助力 + 老僕の助力によって、1戦闘について1体の屍を無条件に討伐できる(ダメージなしに、ドロップアイテムだけを入手可)。 + 成功判定に失敗した場合も、老人のサポートで1度だけ再判定が可能(ただし、その場合は直後の戦闘で老人の助力を得ることは**できない**) 90000 dummy