SGML(Sorcerian Gamebook Markup Language) Initialized...
Presented By SORCERIAN Next team.
シェア
Tweet
2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 **「プロローグ」** *** 王宮の要請により はるか東の地を訪れたソーサリアン。 この地「日本」にて、 かつてペンタウァを震撼させた 魔<ギルバレス>の鳴動を感じたというのだ。 伝説によると奴は 古代ソーサリアンによって封印されたはずだが……? 時代は幕末。 長き鎖国政策による特異さが、 否応ない海外列強の影響を受け変容していく時代。 [ダミー](99000 "f99") [次へ](1) [**大手門戦へ(中断セーブ)**](46 "r01:baku06") [**鶴ヶ城初戦へ(中断セーブ)**](231 "r04:baku06") [**ぬえ戦へ(中断セーブ)**](2100 "r05:baku06") 1 **これまでのあらすじ** 「伍:龍がゆく」 幕末の元土佐藩士、坂本龍馬。 禁門の変以降、絶望的な断絶が生まれていた 薩摩藩と長州藩を間を取り付け、 薩長同盟を成立させた立役者である。 ソーサリアンは、 王杖の貝殻を通じて 祈祷師ユールの占星術の結果を聞く。 龍馬の身に、魔の影を感じたというのだ。 彼は幕末のこの時代において 重要な役割を持つとの判断から、 ソーサリアンは彼を護衛することになる。 果たして無事、魔の手から 身を守ることができるだろうか―― 今回は、その物語から3ヶ月後より始まる。 -- **「現在の実積率」** 「幕末ソーサリアン」では、各話の実績率に応じて プレイヤーキャラを強化する%blue%『ステータス強化』%/%という 独自のシステムが実装されています。 %blue%Scene 1を開いている時のみステータスを強化することが可能です。%/% 詳細は、右の%red%BattleSheet%/%を開いて確認してください。 + 序:${result_rate?baku01} % + 弐:${result_rate?baku02} % + 参:${result_rate?baku03} % + 肆:${result_rate?baku04} % + 伍:${result_rate?baku05} % + 陸:${result_rate?baku06} % --- [前編から始める](2) [後編から始める](164) 2 ソーサリアンは黒真珠を追う。 黒真珠を追うものは彼らだけではない。 魔。 家老に取り付き機を伺っていたアミメット。 京都を火に沈めたガドルガン、 孝明天皇の死に深く関わったイスマリア王妃。 魔将軍に連なるものと名乗った彼らの怪しき腕は、確実に日の国を蝕む。 異邦人たるソーサリアンには察することしかできないが、 その地に住むものにとってその屈辱は耐え難きものだろう。 魔の動向を追おうにも、近頃の緊迫した国内の情勢のため 思うようにいかない。 京の屋敷に聞き込みに行けば、 やれ会津の間者か新選組の特攻かと疑われ 手斧を構えられる。 恐ろしい。 ならばこそと協力者たる倭の一族、 新選組の土方歳三を訪ねようとしてため息が出る。 土方…… 京の町に彼はもういない。彼は行ってしまったのだ。 *** **${name}** は回想する。 ちなみに、右上のメニューの中から Info > Characterを選択するといい。 今後${name}という名が文章中に幾度か登場するが、 それは君のことである。 理解したら、次へ進むといい。 [次へ](5) 3 看板娘: 「いらっしゃいませ」 何度も大型串団子を注文する 予算は持ち合わせていない。 特に用事がなければ訪れる必要もないだろう。 あ、とか、う、とか言いつつ 店を後にした。 [戻る](14) 4 看板娘: 「いらっしゃいませ」 あら、と看板娘。 看板娘: 「何度も足を運んでくれてありがとうございます」 「浅草橋門を通る方法? でしたらこれを」 茶屋の重箱。 看板娘: 「これをお侍さまに見せれば、通していただけるでしょう。普 段宅配に使っているものです」 それはありがたい。 看板娘: 「半時*で配り終えてくださいね」 ドサドサドサ。 住所がたくさん載った帳簿をもらう。 カモフラージュではなかった…… -- 半時・・・1時間 [戻る](14) 5 あの戦いの前、土方から言われた言葉。 「貴様は、どうする?」 ${name}は思い返す。一緒に行くべきだったかと。 時は慶応4年。激動の時代である。 *** 少し、歴史の話をしよう。 これまでの功績から、新選組は幕臣に取り立てられていた。 幕臣と言えば将軍家の直接の家臣である。 百姓の出の者、没落武士。 決して身分が高いとは言えぬ彼らの大躍進であった。 だがその栄光も長くは続かぬ。 そのわずか4ヶ月後。 慶喜公は朝廷に、政権を返上する旨の上奏を行った。 ――大政奉還である。 250年以上の歴史を持つ徳川幕府。 その幕引きを15代将軍自らの手で行ったのだ。 仕える主の変容。 それは隊士たちにも少なくない動揺をもたらした。 [次へ](18) 6 港で立ち尽くす${name}。 協力者がいなくとも、己は任務を続行しなくてはならぬ。 行動を選ぼう。 [伏見の様子を見に行く](23 "!i000") [伏見の様子を見に行く](165 "i000") [港で聞き込み](24) [一旦宿へ](25) 7 ${name}は手紙を読もうとしてはたと手を止める。 そもそもエティスとは貝殻を使って いつでも会話ができるようになっているのではなかったか? わざわざ手紙にするとは一体、何が書いてあるのか―― 手紙: 「貝殻を使って呼び出せ」 ${name}は迷わず貝殻を手にとった。 「手紙は届いたかなソーサリアン」 「無駄なことをするな!」 貝殻からは聞き慣れた老人の声。 貝殻: 「ホッホッホッ異国の文化に触れるのも大事な教養と考えたのじゃ」 ${name}は無言で剣を構える。 貝殻: 「コホン、それでは無駄話はそのあたりにして」 「呼び立てたのは他でもない。土方の行方よ。 祈祷師ユールに占星術を行わせたところ、 彼の行く先に魔、ありと出た。 確かなことはわからぬが、この先1年以内のこと。 むろん、そなたは協力者として彼とともに行動をしているため 心配はいらぬと思うが、……ソーサリアンよ、どうした?」 ${name}は頭を抱えていた。 貝殻: 「港で旅立ちを見送った……!? なんじゃ喧嘩別れか!? バカモン、すぐ追いかけよ!」 散々な言われようである。 貝殻: 「よいかソーサリアン。そなたの役目は 魔の思惑を阻止し、大いなる災いを食い止めること。 倭の国への必要以上の介入を恐れているようじゃが、 目的を違えず邁進せよ。 それが結果的にその国のためとなろう。 悩むでない、進むのじゃ……!」 ――強く、救いとなる言葉。 迷わなくてよいのだ。ソーサリアンがなすべきは魔の行動の阻止。 その他のことは今はいい。己の役目をまっとうせよ。 ![ethis](02.png) [次へ](9) 8 「手紙は届いたかなソーサリアン」 「口で直接言え!」 貝殻からは聞き慣れた老人の声。 貝殻: 「ホッホッホッ異国の文化に触れるのも大事な教養と考えたのじゃ」 ${name}は無言で剣を構える。 貝殻: 「コホン、それでは無駄話はそのあたりにして」 「呼び立てたのは他でもない。土方の行方よ。 祈祷師ユールに占星術を行わせたところ、 彼の行く先に魔、ありと出た。 確かなことはわからぬが、この先1年以内のこと。 むろん、そなたは協力者として彼とともに行動をしているため 心配はいらぬと思うが、……ソーサリアンよ、どうした?」 ${name}は頭を抱えていた。 貝殻: 「港で旅立ちを見送った……!? なんじゃ喧嘩別れか!? バカモン、すぐ追いかけよ!」 散々な言われようである。 貝殻: 「よいかソーサリアン。そなたの役目は 魔の思惑を阻止し、大いなる災いを食い止めること。 倭の国への必要以上の介入を恐れているようじゃが、 目的を違えず邁進せよ。 それが結果的にその国のためとなろう。 悩むでない、進むのじゃ……!」 ――強く、救いとなる言葉。 迷わなくてよいのだ。ソーサリアンがなすべきは魔の行動の阻止。 その他のことは今はいい。己の役目をまっとうせよ。 ![ethis](02.png) [次へ](9) 9 出発の時、来たり。 キェェと宿の欄干から飛び降り、 まだ出発する前の飛脚の背に飛び乗ろうとする。 手紙を届ける彼らの脚力の助けがあれば、千里も遠からず。 飛脚: 「ひぃ何を。乗るなら馬でも探してくださいよ」 飛脚は持ち前の脚力を活かし、すでに遥か彼方。 ${name}は無駄に二階から飛び降りただけになった。 仕方ない、己が力で進んで行くしかない。 しかし馬も船も、伝手などない。 何か使えるものはないか―― ![famble](01.png) [万屋へ](10) [道場へ](11) [寺へ](12) 10 生活必要雑貨と言えば万屋である。 何でも揃う。馬だって船だって置いてあるに違いない。 店番: 「ありませんよ」 裏切られた…… 万物が一堂に会すと書いて万屋ではなかったのか。 万物斉同、世界の起源からこの世の終わりまで、 ありとあらゆるものが、 [店主に追い出された](9) 11 無駄に動き回るよりも、強い精神をもって アイデアを練ることが重要である。 精神統一。座禅をしよう。 目を閉じ雑念を捨てる。 無。鬼。邪。討。断。 脳裏を跋扈する百一匹の鬼を切り捨てたところで 目を開く。 ――カッ ひらめいた。 こんな道場にこもっていないで外に出よう。 [戻る](9) 12 古びた寺に向かう。 釈迦が眠られてから幾星霜。もはや末法の時代。 救われんとするならば今一度教えを請い、 正道を学ばねばなるまい。 が、${name}が 古びたお堂の門扉を開いたのは そういう理由ではない。 スタスタスタ 門扉をくぐろうと誰も迎えに出てこない廊下を、 勝手知ったるように闊歩する。 ここには坊主はおらぬのか? パタン。障子を開き。にやり。 ヴヴン……ヴ……ヴン…… すでに仕掛けていたのだ。 目の前の小部屋に鎮座していたのは かすかな音を立てて明滅するマントラ。 魔法陣である。 [次へ](22) [念の為、他も探す](9) 13 大江戸! 偉大なる家康公が開墾し、 代々の将軍らが発展させてきた お膝元。 日本橋は冬であろうと人の往来は絶えず、 雪の積もる間もないと言われたほど。 が……今はどうか。 かつての繁栄は今はなく、 蛮族の跋扈する廃墟へと落ちぶれてしまった。 前方の、瓦礫に囲まれた広間を見てみよ。 髪をセンターのみに残したバンデッドがたむろしている! 江戸と言えば、将軍家ともゆかりの深い庄内藩が 浪士隊を指揮し治安維持に努めていたはずである。 ところが今は、庄内藩はすでに自領に引き上げており、 江戸は地獄の様相を示していた。 ほら、そこ。ニワトリをむしりとり、 焚き火で炙るバンデッドの姿! その大江戸の片隅のボロボロの荒れ果てた寺。 だれも知らないことだが、 その中で奇跡の秘技が行われようとしていた。 ヴヴン……ヴ……ヴン…… 明滅するマントラ。 かすかな音を立てて脈動していたそれは、 次の瞬間。 分子よりも細かい素子の集まりが、 凝縮し一つの形をなすではないか。 それは人。我らがソーサリアン。 次元を超え大阪から江戸へ大移動を果たしたのだ。 [次へ](14) 14 さあ、土方を探さなくてはならない。 出発前、彼は江戸へ行くといった。 彼はどこだ。城方面か? それとも襲撃に備え町の入口の警備か? はたまた茶屋で団子を? [城門](17 "!f03") [城門](28 "f03") [国境](30 "f01") [茶屋](4 "f02&f00") [国境](16 "!f01") [茶屋](15 "!f02") [茶屋](3 "f02&!f00") 15 暖簾をくぐり店の中へ。 看板娘がわらわらと出てくる。 わらわらと言うからには多いのだ。 ひいふうみい……ああもう、45人出てきた。 「こういった人相の侍を知らないか」 看板娘: 「客がいるように見えますか」 見えない。 店内は客一人おらずガランとしており、 ……いやしていない。看板娘が45人いるせいで 店内はぎゅうぎゅう詰めである。 看板娘: 「近頃じゃお客も入らず寂しいばかり」 よよよ、と涙目。 原因は目の前にあると思うが。 看板娘: 「それもこれも致し方なきこと。 最近は無銭飲食をされるご武家の方々も。 だからこそ、撃退のすべが必要なのです」 そろってカンフージェスチャーをする娘たち。 それは憤懣やるかたなき。 せめてもの応援に、大型串団子を注文し、 きちんと代金を支払った。 ![娘々](03.png) [戻る](14) 16 四谷門方面まで向かい、甲州街道へ。 幕府勢が政府軍を警戒するなら、 この経路となるだろう。 見回すが土方はいないようだ…… くたびれた老兵が一人いる。 老兵: 「ひいお侍さん。わしを連れ戻しに来たじゃか!?」 違う。 老兵はとにかく怯えた様子で、 こちらの話をまともに聞こうともしない。 脱兎のごとく逃げようとする。 逃してもよいが――その怯えっぷりは気になるな。 何を見た? 老兵: 「助けてくんろーー!」 話にならない。かくなる上は―― 大きく手を振り上げ、上体を前面に。 勢い止むことなく我が身を、地面に叩きつける! 老兵: 「!?」 五 体 投 地 「話を聞かせてくれ……」 全身全霊、敵意がないことをその身で示すのだ。 ペンタウァで鍛えしこの交渉術、見よ……! [次へ](30) 17 大将軍のおわす本丸である。 物々しい警備がしかれ、 内郭はおろか外郭にも近づけない。 ${name}は木に登り門の様子を確認する。 浅草橋門である。 浅草観音へと続く大通りの突き当りに設置された、 江戸の最北東を防衛する重要な拠点。 本丸に近づくには、この門を越え さらに常盤橋門、大手門とくぐり抜けねばならない。 物は試しと門に近づくが…… 見張りがズドンと槍の石突きを打ち鳴らす。 見張り: 「怪しいやつ。そこで切腹せよ」 いろいろすっ飛ばしている……! ほうほうの体で逃げ出す―― [戻る](14) 18 もっとも、慶喜公が政治の表舞台から退場するのは しばらく先のこととなる。 そもそも、この時勢すでに幕府は 将軍を絶対君主とした一強体制とは言えなくなっていた。 声高に尊皇攘夷を唱え幕府を批判するもの。 皇家を担ぎ出し、実権を握ろうとするもの。 挑発行為を繰り返し幕府を朝敵にする口実を作ろうとするもの。 幕府首脳陣は、このままでは 瓦礫のごとく崩れ去りその後に踏み潰されることを 十分に承知していたのである。 そこに来ての大政奉還。 倒幕派の先手を打つ形で倒幕の大義名分をなくし、 新たな政府の中で実権を握る。 生き残りの賭けに出たのだった。 果たしてそれは成功したかに見えた。 倒幕派が手をこまねいているうちに慶喜公は表舞台に残り続け、 実質的な国の首魁として指揮をとったのである。 倒幕派にとってこれほど面白くないことはない。 武力による幕府討伐を実行に移すため、 過激な軍事行動、庄内藩屯所銃撃などの挑発行為を繰り返した。 旧幕府としても黙っておれず、ついに慶応4年1月3日―― 京都各所で両軍が衝突、銃撃戦へと突入していった。 これを鳥羽・伏見の戦いと呼ぶ。 およそ1年半に渡る戊辰戦争の始まりである。 [次へ](19) 19 ここは大阪。 正面には土方。 泥だらけの袴、すすと赤黒い何かに塗れた外套。 額には血がにじみ目元を伝って血の涙を流す男。 土方: 「無事だったかソーサリアン」 それはお前のことである。 土方: 「わしはこれから江戸へ向かう。 会津方、庄内方と合流し公方*をお助けせねばならん」 「ソーサリアン、お前は――どうする?」 それは――? -- *公方・・・将軍。徳川慶喜のこと。 [魔を追う](20) [力を貸せと……?](21) 20 無論、魔を追う。 それがペンタウァより命じられた任務であるがゆえに。 土方: 「貴様には貴様の仕事がある……か」 「本来ならわしも倭の一族として補佐すべき立場だが、 残念ながら貴様の手助けはもうできまい。 達者でな」 そう言って土方はジャンプで船に飛び乗る。 待ったをかける間もなく船は出港。ボォォォ [次へ](6) 21 ハッと土方。 土方: 「わしとしたことが。魔が差すとはこういうことを言うのだな」 「くだらぬことを言った。忘れてくれ」 魔。まるで皮肉のようだ。 頭によぎるは魔将軍らの暗躍。 魔の討伐に行動を縛られていなければ、彼を手伝う未来も―― しかしその魔がなければ、彼と巡り合うこともまたなかったのだ。 もはや土方は振り返らず港を進む。その背が小さくなる…… [次へ](6) 22 この国でソーサリアンが 各地を回るには、徒歩だけではどうしても不十分だ。 今までどうしていたかというと、これが答えである。 エティスを始め、ペンタウァの魔術師たちの 技術の生粋をこっそり大和の国に持ち込んでいたのだ。 あとで怒られるかもしれないが、 今は緊急事態。多少の無理は通さねばならない。 ソーサリアンは迷わず魔法陣に乗る。 体が宙に吸い込まれるような感覚とともに、 その体は分子よりも細かいサイズへと分離し――消えた。 [次へ](29) 23 伏見の奉行所と言えば新選組の屯所として使われている。 かつて${name}も身を寄せたこともある新選組の屯所。 戦いの傷跡だろう。ひどい有様だ。 焼け落ち、わずかに柱が残っているに過ぎない。 これでは手がかりも何も、という話だろう。 踵を返す。 道行く僧侶: 「もし。そなたは新選組ゆかりのものか」 ${name}: 「拙者旅芸人にて失礼」 すぐ身を隠す癖がついている。 僧侶: 「そうか。関係者ならば渡そうと思ったが、では関係ないの」 ${name}: 「いえ関係者です」 すぐに翻す。 重要な話なら聞いておかねばならない。 僧侶は語る。 新選組局長の近藤勇。 大怪我を負った彼は未だ安静が必要な状態。 長旅などもってのほか。 ${name}: 「先の京都で戦で負傷したのですか。土方といい、 新選組は大打撃を受けたようですね」 僧侶: 「いや違うのです。局長は先の戦いに参加しておりません。 それ以前に怪我を負ったのです」 なんと。では局長不在で戦ったのか。 土方の心労も相当のものだったろう。 僧侶: 「旅立ってしまったのなら仕方ない。 どうか、彼らにお会いする機会があれば これを渡してくれませんか」 清潔な包帯を預かった。 [戻る](6) 24 「あああわしは見たんじゃあぁぁ~」 一人の浮浪者が通行人に絡んでいる。 どうせ物乞いだろうと軽くあしらわれ誰も相手にしない。 乱暴に振り払われ、尻もちをつく。 倒れた拍子に、こちらに転がってきた。 浮浪者: 「ああ、お侍さま。あれは、きっとお殿さまじゃったんじゃ」 ガシリ。案外頑丈な力で足首を掴まれ動けない。 その力があるならどこかで職を見つけなさいよ。 仕方なく相手が口を開くに任せる。 浮浪者: 「あれは4日ほど前のことじゃったか…… お殿さまが数人のお供を連れて船に乗って行ったんじゃよ!」 大阪城のお殿様と言えば慶喜公。 数日前なら土方らが戦闘をしている最中ではなかったか? 幕府方の総大将が、兵を捨てて逃げ出した?* いやいやそんな馬鹿な…… 大方、見間違いか何かだろう。 -- 徳川慶喜の逃亡・・・鳥羽伏見の戦いが始まり3日後に、 少数の護衛を連れて大阪城を脱出している。 同日、家臣の前で檄を飛ばしていただけに、 失踪を知り幕府方は大いに混乱した。 [戻る](6) 25 何はともあれ宿で体を休めなくては先に進めない。 倭の一族がいないとしても この地でやらねばならないことはたくさんあるのだ。 [まだ外を探索する](6) [休む](26) 26 そうこうして幾ばくの日が過ぎた。 魔の足取りが掴めずとも、 こちらでやるべきことは多いのだ。 先日の魔将軍の襲撃により 市井にも少なくない爪痕が残されている。 壊された家々は当然のこと、 それは人々の心をも狂わした。 突然苦しみだし魔に変化してしまうもの、 気が触れ終末論を振りかざすもの。 それらによる二次災害により 町は常に殺伐としていた。 ${name}はそれを蹴飛ばしつつも、 ため息をつく。彼らもまた、被害者なのだ。 *** 今日の仕事を終え、宿に戻る。 部屋にてくつろいでいると、飛脚が飛び込んできた。 飛脚による電撃の報せである。 つまり電報。 差出人はエティス。 我らがペンタウァの参謀が、はるかな地を越えてとは さぞ大事な手紙だろう。 ${name}は迷わず、 [封を開けた](7) [貝殻(ホットライン)を用意した](8) 27 ここで宅配を始めていたら 時間がいくらあっても足りない。 先に用事を済まさせてもらおう。 決してサボる言い訳ではない。 ソーサリアンの任務も重要なのだ。 おろそかにすれば京の出来事と同じように 町を火の海に沈めかねない。 言い訳をする人は口数が多くなると言うが、 そういうあれでもない。 *** 続いて常盤橋門である。 本丸が近くなるゆえ、警備もより一層厳しいだろう…… そこにいたのは……ややや! バンデッド! タンクトップにボロボロの麻パン。 センターのみに髪を残した、 侍とも異なる新たなファッション。 まさかりを構えニヤニヤと笑っている。 その足元には血まみれの門番。 [次へ](31) 28 びくびくしつつも 門番に茶屋の箱を見せる。 門番: 「宅配か。ご苦労。 よし入れ」 通った! しかしこの住所リスト、 100件以上ある気がするが……!? ![宅配](04.png) [次へ](27) 29 移動中…… [次へ](13) 30 ようやく落ち着いてきた老兵は${訥訥|とつとつ}と話だす。 わしはつい数日前まで甲府の戦いに参加しておったんじゃ。 相手は新政府? いや相手のことはよくわからん。 わしらは弾左衛門さま*のご命令で お偉い様の部隊に加わっておっただけじゃ。 お偉い様の名前? 詳しくは知らん……大久保とか内藤とかじゃったか? ああ、そうそう昔は新選組とか名乗っておられたそうじゃ。 恐ろしい戦いじゃった…… ズラリと並ぶ兵隊さん。 恐ろしげな大砲から放たれる 音と地震。火。 あれが兵器なのかね? 夷狄から取り寄せたと聞いたが…… 城から続々と現れる向こうの兵隊を相手に、 こちらは土壁の一つもあらなんだ。 敵うはずがない。 仲間は一目散に逃げ出したよ。 わしは最後の方まで残っておったが…… 勇敢? いやいや腰を抜かしておっただけよ…… そも、わしらは 畜生の革を加工して暮らしておる者じゃ。 剣や槍など、まして銃なんぞ持ったこともない。 *** 老人の話は続く。 適当なところで切り上げたが、 幕府方の情勢はだいぶ思わしくないようだ。 -- 弾左衛門・・・江戸時代、関東で被差別民をまとめ上げていた頭領の一族。 [戻る](14) 31 バンデッド: 「お客さんかい? 見られたからには 生かしちゃおけねえな」 一体何者か。 バンデッド: 「城のお宝を頂きに来たのさ。 知ってるか? 今、お殿様はここにいないらしいんだ。 つまりは……オレっちの狩場よォーーーーー!」 まさかりを振り回し、襲ってくる! [次へ](32) 32 ここでバトルである。 戦いは読み合い。 予兆を読み解き刹那の隙間に己を踏み入れる。 臆すれば竜巻のような暴力に巻き込まれ 帰還は危うい。 ……が。 それを紙面で表すのは及ばない。 諸君らには、幾分とシンプルにした 戦いを勝ち抜ぬいてもらう。 ― ― ― **上段 > 中段** **中段 > 下段** **下段 > 上段** ― ― ― 全てはこれだけ。 上からの振りかぶり攻撃は中段の構えでは防げぬが、 下段からの変則的な切り上げならば勝機がある。 一方で、中段ならば下段に攻撃に入らせる前に 切り崩すことが可能だ。 つまり、あれである。勿体つけているがあれである。 なお、「あいこ」は通用しない。 勝てる手のみが勝機を掴む。 *** では、戦いだ。 バンデッド: 「お宝をよこせーーッ!」 大きく頭の上にまさかりを担ぐ。 君の取るべき行動は……! [上段](33) [中段](34) [下段](35) 33 同じく剣を頭上に振りかぶるが、 力の差に押し切られ無様に転がされる。 **通用しない。あいこは……!** バンデッド: 「お次はこいつだよォォ」 続いてまさかりを地につける。降参か? いや違う。そこから、地擦り、弧を描く切り上げを敢行する……! 君の取るべき行動は……! [上段](36) [中段](37) [下段](38) 34 素早く胸部を狙った攻撃は、 上からの力任せの攻撃に流される。 上体がかしいだところに、もう一発。 足をもつれさせうつ伏せに倒れ、 顎をしたたかに打つ。 **盛大なヒントを読まないからだ……!** バンデッド: 「お次はこいつだよォォ」 続いてまさかりを地につける。降参か? いや違う。そこから、地擦り、弧を描く切り上げを敢行する……! 君の取るべき行動は……! [上段](36) [中段](37) [下段](38) 35 迷わず下からの素早い切り上げ。 敵の土手っ腹に鋭利な一撃を叩き込む。 バンデッド: 「ぐぽぉォ くそおおおおお……!」 腹を押さえ怒りの形相。 闘志緩まず。 いや、分断する勢いで叩きつけたのだが。 タフすぎる。 続いてまさかりを地につける。降参か? いや違う。そこから、地擦り、弧を描く切り上げを敢行する……! 君の取るべき行動は……! [上段](39) [中段](37) [下段](40) 36 頭上に剣を構え、力強い一撃をかまそうとするが間に合わない! 容赦ない斬撃が${name}の顔面を捉える。 **もう、何を聞いていたのか! 愚か!** バンデッド: 「決まったァ~~~! お宝を頂き~~~!」 ブラックアウトする視界。 こんなところで冒険は終わってしまうのか。 魔と関係のないこんなところ……で、 終わるわけにはいかないので、 戦いの前に戻ってもらう。 いいか、これはチュートリアルだからである。 本番ではこんな救済はないので覚悟するように。 まさかこんなところでやられるとは思っていなかったのだ! [戦いの前に戻る](32) 37 奇をてらう攻撃も、先に封じてしまえば無問題。 しっかり前を見据え相手から 目を離さないでいたがゆえ、間に合った。 落ち着き放った一撃が、敵の胴に吸い込まれる。 バンデッド: 「ぎゃああああ~~~~!」 技あり。 バンデッドは崩れ落ち二度と立ち上がらぬ。 ${name}は残心を解き、 門をくぐり抜け先に進む。 [次へ](41) 38 肘を突き出し切っ先をむしろ奥へ。 大きく構えを変えた${name}の様子に敵は警戒し、 したがそのまま切り上げてきた。 うむ。いずれにしても 止まれるタイミングではなかったがゆえに。 **闇雲過ぎて勝機も何もない。片腹痛い!** バンデッド: 「決まったァ~~~! お宝を頂き~~~!」 鮮やかに敵の攻撃をくらい、 ブラックアウトする視界。 こんなところで冒険は終わってしまうのか。 魔と関係のないこんなところ……で、 終わるわけにはいかないので、 戦いの前に戻ってもらう。 いいか、これはチュートリアルだからである。 本番ではこんな救済はないので覚悟するように。 まさかこんなところでやられるとは思っていなかったのだ! [戦いの前に戻る](32) 39 頭上に剣を構え、力強い一撃をかまそうとするが間に合わない! 容赦ない斬撃が${name}の顔面を捉える。 **もう、何を聞いていたのか! 愚か!** バンデッド: 「決まったァ~~~! お宝を頂き~~~!」 ブラックアウトする視界。 こんなところで冒険は終わってしまうのか。 魔と関係のないこんなところ……で、 終わるわけにはいかないので、 戦いの前に戻ってもらう。 いいか、これはチュートリアルだからである。 本番ではこんな救済はないので覚悟するように。 まさかこんなところでやられるとは思っていなかったのだ! [戦いの前に戻る](32) 40 肘を突き出し切っ先をむしろ奥へ。 大きく構えを変えた&{name}の様子に敵は警戒し、 したがそのまま切り上げてきた。 うむ。いずれにしても 止まれるタイミングではなかったがゆえに。 **闇雲過ぎて勝機も何もない。片腹痛い!** バンデッド: 「決まったァ~~~! お宝を頂き~~~!」 鮮やかに敵の攻撃をくらい、 ブラックアウトする視界。 こんなところで冒険は終わってしまうのか。 魔と関係のないこんなところ……で、 終わるわけにはいかないので、 戦いの前に戻ってもらう。 いいか、これはチュートリアルだからである。 本番ではこんな救済はないので覚悟するように。 まさかこんなところでやられるとは思っていなかったのだ! [戦いの前に戻る](32) 41 続いて大手門。 奥には本丸や天守閣がそびえ立ち、 その手前には多数の兵が構える番所が待ち構える。 苦戦は避けられないだろう――――が。 そこまで行く必要は、なさそうだ。 「はじめに訪れたのは貴様か」 門に続く橋の前。 普段の羽織姿ではない。 ボタンの多いシャツに黒いコート。 西洋風の軍服に身を包み、そして……ボロボロである。 土方: 「久しいな、ソーサリアン。息災か?」 だからお前のことである。 土方: 「この有様か? 先日まで戦いだったのでな…… 前、貴様と別れたのも戦いの直後だったな。 ククク、戦いが貴様を呼ぶ、のかもしれん」 戦いだったのか。相手は政府軍か? 結果は…… 土方: 「負けた」 「負けたのだ……我らが。二度も……!」 拳を震わす。 土方: 「のうソーサリアン。時代は変わる。 今や銃じゃ大砲じゃ。 猟師の使う種子島なんぞ比べ物にならん。 戦に特化した最新式よ」 「わしらは剣ならば誰にも負けん鍛錬を積んで来た。 それが銃の前では、まるで歯が立たんのだ……! 悔しいのう……悔しいのう……」 ${name}は尋ねる。 ここで、何をしていたのかと。 土方: 「貴様こそ何をしている。 我らを破った薩長の連中は 進軍を続け、すでに江戸入りしているぞ。 今頃、江戸の薩摩藩邸あたりで こちらの様子を伺っていることだろうよ」 なんと。ではここも戦場になるのか。 鳥羽や伏見の二の舞にはさせたくないが…… 土方: 「いや、どうだろうな。 案外そうならないかもしれない」 不思議なことを言う。 事情はわからぬが、戦が回避できるなら喜ばしいこと、 そう言いかけて${name}は絶句する。 土方の顔に気づいたのだ。 それはおよそ、戦が回避できて喜ぶ者の表情ではなかった―― [次へ](42) 42 土方: 「知っているかソーサリアン。 この城に、公方はおられない」 そう言えば先程倒したバンデッドもそう言っていた。 どういうことなのだろうか? 総大将が城にいないとは――― 土方: 「公方には、もはや奴らと戦う ご意思はないのかもしれん……それでも」 「わしのやるべきことは変わらない。 この城を守る」 拳を握る。 土方らしい鋼の決意。 だが、彼の言わんとすることは。 その、表情の意味は―― 土方: 「江戸での戦いは和平の方向で進んでいるらしい…… それが、先程の貴様の疑問に対する答え。 町は、戦場にはならないかもしれない」 「だがそれには、この城を、 明け渡すという屈辱的な条件が伴う。 直に薩長の使者が視察に来ることだろう…… それをわしが、徹底抗戦で出迎えたら、 どうなると思う?」 ! 和平を台無しにする気か!? 早まるな――――! [次へ](43) 43 その日、3月14日。 ソーサリアンは知るよしもないが、 江戸城を始め、町が火の海で沈むかそうでないかの 瀬戸際のタイミングであった。 鳥羽・伏見の戦いの後、 慶喜公は早くから上野寛永寺に移り、 自主的な謹慎を行っていた。 彼にもはや新政府に刃を向けるつもりはなかったのだ。 それを受け、政府側は―― あくまで旧幕府の完全滅亡を望む主戦派と 恭順しているのだから穏当に済ませようという 恩情派とに意見が別れていた。 そういった中でついた決着が。 来る、3月15日。その日を、 江戸城進撃開始の日として定めたのだ。 つまり明日。 主戦派の強い勢いもあり、 また幕府勢にも徹底抗戦を唱えるものが多くおり 戦いは避けられないかに思えた―― しかしてその未来は、異なる方向へと動く。 幕府方、陸軍総裁勝海舟、会計総裁大久保一翁。 そして政府軍参謀、西郷隆盛。 敵同士のはずの二陣営が、 和平に向けて行動したのである。 *** 土方: 「今頃、総裁が薩長と会談をしているのだろう。 それにより和平の条件、方向性が決まる」 「だが、和平だと? 間違いなく詭弁。 薩長が聞き入れるものか……! 薩長だけではない。朝廷は、我らを敵とみなした。 あれだけ京の治安維持に尽くしてきた我ら、をだ……! 朝廷も敵だ!」 ${name}は落ち着かせようと説得を試みる。 気持ちはわからんでもないが、 慶喜公が謹慎をし、恭順の意を示しているなら。 彼を主君と心に決め仕えているなら それに従うべきではないのか。 土方: 「そうだろうな。それが正しいのだろうな」 だが。 土方: 「ならば、なぜわしらは戦った? 薩長に頭を垂れ、奴らが掲げる 新しい時代に迎合するなら、なぜわしらは? どうして戦って散った?」 「新しい時代とやらに侍の居場所はない。 わしらはそこでどうやって生きたらいい?」 [生きてさえいれば、](44) [あなたには他にも任務が](45) [包帯を渡す](168) 44 土方: 「生きてさえ、だと?」 「己が主と定めたお方にも仕えられず。 誠を持って武を修め武を制す、そんな生き方も許されない。 それで、生きていると言えるのか……!?」 「許せソーサリアン。 わしはこれでしか生きられん人間なんじゃ」 スッと刀を構える。 土方: 「わしはここで、最後まで抵抗を試みる。 黙って城を明け渡せなど、認められるものか。 止めたくば、わしを倒してみよ」 徹底抗戦の構え。 そこで、少し奇妙な。 変わった表情をする―― 土方: 「こんなことを言うのはおかしな話じゃが、 最初に立ちふさがるのが貴様で、悪い気はしないな……」 「いざ、参る――」 [次へ](46) 45 はっと息を呑む。 土方: 「そうだったな。わしは倭の一族の末裔。 貴様はいつだってわしを冷静にしてくれる――」 「だが。倭の一族であることも。一人の侍であることも。 どちらも真実なのだ」 「魔のことを任せる形になってすまないな。 よし、貴様にはこれを渡しておく」 これは万葉の傷薬。 飲めばたちどころに傷口がふさがり 星が全種類2つずつもらえるという 奇跡の秘薬ではないか。 土方: 「わしのわがままに付き合ってくれた礼じゃ」 「さあ参るぞ。 これよりわしは、ただ一人の侍―― 止めたくば、その刀で語って見せよ」 刀を抜き払う―― [次へ](46) 46 思いとは裏腹に 戦いは避けられない。 だが、始まってしまったのなら。 君も負けるわけにはいかない。 さあ武器を持て。 その前に。 君が、ここまでたどり着いたことを記録しておこう。 仮に志半ばで倒れたとしても、 次はここから始めることが可能だ。 恐れず一歩を踏み出し、そして勝て。 [次へ](100) 47 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** だめだ! こちらの読みを軽々と見越し、 防ぐことのかなわない攻撃を仕掛けられた。 **己の生命力-2** [next](1130) 48 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** だめだ! こちらの読みを軽々と見越し、 防ぐことのかなわない攻撃を仕掛けられた。 **己の生命力-2** [next](1130) 49 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! 敵の防御を叩き壊した。 **敵の生命力-2** [next](1130) 50 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! 敵の防御を叩き壊した。 **敵の生命力-2** [next](1130) 51 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 読みに敗れ攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](1130) 52 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 読みに敗れ攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](1130) 100 土方との戦いの始まりである! ルールを説明しよう。 本番も、大筋はチュートリアルと変わらない。 **上段 > 中段** **中段 > 下段** **下段 > 上段** (有利 > 不利) である。 お互いの体力は、**6**。 有利な手が決まれば、**体力を2奪う**ことができる。 あいこ、不利な手であれば逆に**2のダメージ**。 **見切り**は、相手の手に関わらず 1のダメージをくらう。 身を斬らせて敵の手を見る技といえよう。 本番にはチュートリアルのような **ヒントは、ない!** 敵の攻撃そのものから、型や癖を推定し、 生き残る可能性の高い手を選ばなくてはならない。 **このルールは、Battle Sheetを開くことでいつでも確認する事ができる。** 準備ができたら進むといい。 ――とはいえ、"君"に必要な準備は何一つない。 ただ覚悟のみを持って、進め。 [次へ](101) 101 土方は斬りかかってきた。 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](102) [中段](103) [下段](104) [見切り](107) 102 一閃、刹那。 [結果は――](110,111,112) 103 一閃、刹那。 [結果は――](114,115,116) 104 一閃、刹那。 [結果は――](118,119,120) 105 **勝ったッ……!** 荒い息を吐きつつも残心の構え。 目の前の男は、膝をつき崩れ落ちる。 土方: 「やるな……! さすが、は、ペンタウァの戦士……ッ」 そしてその姿勢すら保てず、 うつ伏せに倒れ額を盛大にぶつける。 そのまましばしの時間が過ぎた…… [次へ](161) 106 生命力が尽きてしまった。 どこまでも激しく、豪の刃。 まるで使い手の生き様を写すかのような。 霞む視界で、目の前の仁王立ちする男を見上げる。 なんたる堂々とした佇まいか。 悔しさと無念を感じつつも、 どこか清々しさに似た何かを感じつつ、 ${name}の意識は薄く薄く拡散していく…… [game over](167) [ヒントを見る](166) 107 一閃、刹那。 [結果は――](117,113,121) 110 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** なんという……! やつは鬼か? こちらの想像の倍の速度で斬りかかってきた。 **己の生命力-2** [next](130) 111 敵 >> 中段 **自 >> 上段** **WIN** 有効打! よろけた相手に斬りつけることに成功した。 **敵の生命力-2** [next](130) 112 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** だめだ! こちらの読みを軽々と見越し、 防ぐことのかなわない攻撃を仕掛けられた。 **己の生命力-2** [next](130) 113 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からの力強いたたっ斬り。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](130) 114 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! 攻撃のタイミングはほぼ同時。 しかし相手の力に押し負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](130) 115 **敵 >> 中段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! こちらの攻撃は軽くいなされ攻撃を叩きつけられた。 **己の生命力-2** [next](130) 116 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! 敵の防御を叩き壊した。 **敵の生命力-2** [next](130) 117 **敵 >> 中段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **中段** からの素早い切込み。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](130) 118 敵 >> 上段 **自 >> 下段** **WIN** 有効打! 敵より素早く斬りかかり出鼻をくじいた! **敵の生命力-2** [next](130) 119 **敵 >> 中段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 見当外れの箇所を守っていた。 安々と攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](130) 120 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 読みに敗れ攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](130) 121 **敵 >> 下段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **下段** からの意識を外した切り上げ。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](130) 130 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [勝利](105 "!oFreeI1") [敗北](106 "!oFreeII1") [次のラウンド](131 "oFreeI1&oFreeII1") 131 戦いはまだ続く。 さあ土方が構えに入る。意識を戦に向けよ! 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](132) [中段](133) [下段](134) [見切り](135) 132 一閃、刹那。 [結果は――](140,141,142) 133 一閃、刹那。 [結果は――](144,145,146) 134 一閃、刹那。 [結果は――](148,149,150) 135 一閃、刹那。 [結果は――](143,147,151) 140 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** なんという……! やつは鬼か? こちらの想像の倍の速度で斬りかかってきた。 **己の生命力-2** [next](160) 141 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** なんという……! やつは鬼か? こちらの想像の倍の速度で斬りかかってきた。 **己の生命力-2** [next](160) 142 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** なんという……! やつは鬼か? こちらの想像の倍の速度で斬りかかってきた。 **己の生命力-2** [next](160) 143 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からの力強いたたっ斬り。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](160) 144 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! 攻撃のタイミングはほぼ同時。 しかし相手の力に押し負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](160) 145 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! 攻撃のタイミングはほぼ同時。 しかし相手の力に押し負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](160) 146 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! 攻撃のタイミングはほぼ同時。 しかし相手の力に押し負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](160) 147 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からの力強いたたっ斬り。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](160) 148 敵 >> 上段 **自 >> 下段** **WIN** 有効打! 敵より素早く斬りかかり出鼻をくじいた! **敵の生命力-2** [next](160) 149 敵 >> 上段 **自 >> 下段** **WIN** 有効打! 敵より素早く斬りかかり出鼻をくじいた! **敵の生命力-2** [next](160) 150 敵 >> 上段 **自 >> 下段** **WIN** 有効打! 敵より素早く斬りかかり出鼻をくじいた! **敵の生命力-2** [next](160) 151 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からの力強いたたっ斬り。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](160) 160 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [勝利](105 "!oFreeI1") [敗北](106 "!oFreeII1") [次のラウンド](101 "oFreeI1&oFreeII1") 161 **死んでしまったか……?** 真剣勝負。納得の上での一戦とは言え、 惜しい人物を失ってしまった―― ガバッ 土方: 「負けじゃ負けじゃ!」 ぎゃあキョンシーである! 腹からボタボタと血を垂らしつつも その視線の鋭さ一向に緩まず。 土方: 「死にはせんよ。死んでもおかしくない一撃だったがな」 「いい一撃だった……! このところ負け戦ばかりかさむが、 今回は、今回だけは―――― いっそ清々しさすら……ある!」 ピューーーーー! 血を吹き出しながら言うことではない! 土方: 「わしはこれより江戸を脱出し 会津勢と合流する」 「忠義に厚い松平公ならば、必ずやこの局面、 立ち上がってくれるだろう」 「ではなソーサリアン。 また会うその日まで」 おっと逃してはならない。 ここまで彼を追いかけたのは、 エティスの言葉があってのこと。 だが土方は巨大な砲丸を取り出す。 じ、自爆テロか!? や、やめろ……! 土方: 「さらばだ!」 砲丸を地面に叩きつけたかと思うと、 閃光、そして爆音。 キーンと耳鳴り、ただそれだけが支配し 右も左も上も下もわからぬ。 [次へ](162) 162 幾程たったか、気づけば そこは誰もおらぬ大手門前。 地面には、点々とした血が道を作る。 土方の脱出の跡だろう。 やれやれ、また追いかけっこの旅は続きそうだ。 [次へ](163) 163 その後。 運命の3月15日。 砲撃も、火薬の匂いも、怒号もなく。 江戸城総攻撃の危機は、 西郷、勝・大久保らの会談、 そして西郷の政府軍への働きかけの末に回避された。 慶喜公の水戸謹慎、 幕府への貢献度も高い会津・桑名両藩の降伏など いくつかの取り決めがかわされたのち、 4月21日。 新政府側大総督熾仁親王が江戸城入りを果たし ここに無血開城が完成した。 戊辰戦争に置いて大きな意味をもつこの出来事。 これ以降、新政府VS幕府のという位置づけは 政府VS旧体制藩主同盟 という形に変わっていく。 絶対的な盟主はいない。 それでも彼らは戦うことをやめない。 己が信じるもののために。 幾多の血を流そうとも。 ソーサリアンにその是非はわからぬ。 しかしこの先も戦いが続く限り、 魔は必ず、どこかで行動を起こす。 土方の行方も気になる。 まだまだ休息のときは遠い。 ${name}は嘆息する。 [次へ](164) 164 *** **小休止** *** 前編の簡単なあらすじ: 幕末から明治にかけて日本全土を巻き込んだ最大の内乱、戊辰戦争。 それはソーサリアンにとって馴染みの深い協力者、 新選組をも巻き込み、否応なしに戦いへといざなっていく。 新選組の土方歳三から目を離してはならない。 ペンタウァからの伝令を受け取ったソーサリアンは、 京都、大阪、江戸と旅を続ける。 江戸城では開城を目前としたそのタイミングで、 土方が門前に立ちふさがる。 激戦の末彼を打ち破るも、彼は傷だらけの体をおして その場を脱する。 彼を追いかけなくてはならない。 *** ここから後編が始まります。 準備ができたらボタンを押しましょう。 ![タイトル絵](image01.png) [進む](170) 165 伏見の奉行所と言えば新選組の屯所として使われている。 かつて${name}も身を寄せたこともある新選組の屯所。 戦いの傷跡だろう。ひどい有様だ。 焼け落ち、わずかに柱が残っているに過ぎない。 これでは手がかりも何も、という話だろう。 踵を返す。 道行く僧侶: 「もし。そなたは新選組ゆかりのものか」 ${name}: 「拙者旅芸人にて失礼」 すぐ身を隠す癖がついている。 僧侶: 「そうか。関係者ならば渡そうと思ったが、では関係ないの」 ${name}: 「いえ関係者です」 すぐに翻す。 重要な話なら聞いておかねばならない。 僧侶は語る。 新選組局長の近藤勇。 大怪我を負った彼は未だ安静が必要な状態。 長旅などもってのほか。 ${name}: 「先の京都で戦で負傷したのですか。土方といい、 新選組は大打撃を受けたようですね」 僧侶: 「いや違うのです。局長は先の戦いに参加しておりません。 それ以前に怪我を負ったのです」 なんと。では局長不在で戦ったのか。 土方の心労も相当のものだったろう。 僧侶: 「旅立ってしまったのなら仕方ない。 どうか、彼らにお会いする機会があれば これを渡してくれませんか」 **包帯はすでに預かっている。** [戻る](6) 166 敵の攻撃回数に意識を向けよ。 一見無作為に選ばれた行動にも 必ず使い手の癖や信念が浮かび上がる。 それを見つけなければ勝機は危うい。 一度は見切り通して相手の手を窺い果てるのもよい。 なぜならソーサリアンには"君"がついている。 この上ないチート。 負ける要素は何一つとして、ない。 [game over](167) 167 168 土方: 「その包帯は? 伏見で?」 ふっと顔を緩める土方。 土方: 「ああ、あの僧侶兼医者か…… そうだ。やつのように、市井のものにも 我々を応援してくれるものがいるのだ。 立ち止まっていられるものか」 土方: 「包帯については礼を言う。 無事、局長の手に渡るようにしよう」 ニヤリと土方。 土方: 「これで一層負けるわけには行かぬな。 すでに新選組の名は捨て、* このように西洋の軍服に身を包もうとも。 我らの魂消えず、ここにある」 土方の表情はいよいよ勇ましく。 火に油を注いだだけとなったか―――― -- 新選組の名・・・江戸入りし、甲州に進撃する際に 甲陽鎮撫隊と名を変えている。 また、甲州の戦いの後、永倉を始め一部のメンバーは 脱退している。 [次へ](46) 170 土方を見送ったあと、 刀を収め一息入れる。 これからどうすべきだろうか。 エティスが話したように 彼を追いかける必要があるだろう。 そういえば、今回は特に魔は関係なかったようだが…… ?: 「さすがぺんたうぁ戦士。剣豪相手に剣で戦い、 かつ一歩も引かないとは」 その時である。 スーツを折り目正しく着込んだ男が現れた。 倭の国の住人にあるまじき彫りの深さと身の丈。 西洋人、か? 確かにペンタウァと言った。 西洋人にソーサリアンの秘密を知るものはいないはずだが………… ?: 「我が名はハリー・パークス。 この国を良き方向に導くため本土より派遣された」 **パークス!** 記憶にあるだろうか、政四郎の警告を。 魔の暗躍の後ろに西洋人の影あり。 その名はパークス。 魔の対応に追われ対策ができないでいたが、 いずれ対峙せねばならぬ懸案であることは間違いなかった。 それが、向こうから姿を表すとは。 緊張はするものの、探す手間が省けたというものだ。 さて、なぜ今、姿を現した? パークス: 「わたしはこの国がグローバルに 開花していくことを望んでいるのですよ」 「くだらぬ過去の亡霊にめちゃくちゃにされるのは 気に入らない」 過去の亡霊だと? もしやお前が言うのは。 魔将軍。 彼らは太古の昔ペンタウァの戦士により倒され、 ここ日本に復活した。奴らのことか? パークス: 「彼らだけではない。 君らのような古代の戦士は、近代国家に不要。 邪魔せず、傍観するならよし。 邪魔するなら――ここで始末させてもらおうと思うが」 やはり明確に敵、である。 ${name}は武器を構え警戒を強めるが―― パークスが腕を一振りすると闇の渦が現れたのだ。 明らかに何らかの妖術! ただの外交官ではない……! 魔将軍の他にも、かような存在が この国を脅かしていたと言うのか。 [次へ](171) 171 どうする!? 土方との激戦により、君の体力は限界に近い。 わかりやすく言うならば **HP1** である。 ダメージを喰らえば即、天界行き。 まだ神々の列に相並ぶ気は、ない! やつの目的は気になるが、 これ以上話し合いに応じる気はあるまい。 逃げるしかない。 走れソーサリアン! [次へ](172) 172 夢中で走る。 外門を抜け、市街地を越え。 しかし―― 次第に足は速度を落とす。 諦めてしまったのか? いや違う。${name}は気づいてしまったのだ。 己の失策に。 漂う磯の香り。打ち付ける波の音。 ――そう、ここは江戸内海(東京湾)。 夢中で走っていたため 逃げ場の無い海に来てしまったのだ。 慌てて方向転換を行い、 横へ横へと走るが…… ズドン、ドン! 巨大な丸い何かによって、道は塞がれた。 慌てて逆方向に向かおうとするも、間髪入れず そちら側にも丸い、何かが邪魔をする。 道を塞いだのはティーカップであった。 ただしサイズがおかしい。普段テーブルの上に置かれるそれは、 逆に人を飲み込むがごとき大きさで迫りくる。 未来を生きるプレイヤー諸君ならばわかるだろう、 遊園地で回るカップの、あれである。 なぜ、と思う暇などない。 逃げ場を塞がれた君は、真後ろから スィーーと滑るようにやってくるパークスを見て 本能的な危機感を覚える。 ええいどうしようもない! そのまま海水に飛び込む! ![ティーカップ](05.png) [次へ](173) 173 ガボガボガボ パークス: 「愚か! その刀傷で泳ぎ逃げるつもりですか」 しかり。 己の体力で逃げ切れぬことなどわかっていた。 半ば溺れそうな状態でそれでも${name}の心に絶望はなく。 信じていたのは己ではない。 ユーノーの加護を信じたのだ。 祈るのだ。今こそ奇跡を。 ・・・ どこからか伝わり脳内に響く声: 「はぁい呼んだ? 頑張ってるのねソーサリアン。 じゃあお姉さんご褒美にとっておきの奇跡を起こしてあげる。 サイコロを振って奇跡を選んでね」 ・・・ 待て! 突っ込みたいことは百ほどある……が! 今はあなたの戯れにつきあっている余裕はない! 響く声: 「いい? 奇跡とは、無条件であなたに良いことが起こる―― ことではないわ」 「事象を震わせ、運命の時の針を惑わせる巨大なハンマー。 不都合すらも享受し、立ち向かう覚悟なしに 未来は得られなくてよ」 もっともらしいことを言っている……が! いずれにしてもこのままでは溺れてしまう。 右のBattle Sheetを開きサイコロを振れ。 生き残りをかけて―― 幸運を祈る。 [サイコロ合計1~4(海底宮殿)](174) [サイコロ合計5~8(五右衛門)](175) [サイコロ合計9~12(KAPPA)](176) 174 地上に活路が見いだせない今、 進むとしたら逆。下、しかない。 海底! そこにはペンタウァ王宮もかくやという 宮殿が存在するという。 進めソーサリアン。 かつて浦島太郎も長い航海の果てにたどり着いた御殿で その後の人生を左右する財宝を得たとか。 このピンチを救うにはそれしか、ない! *** 勢いよく潜っていくが、 水圧が高まるにつれて、意識が、だんだんと、……ガボ、ボ ![目指すは竜宮!](10.png) [次へ](222) 175 風呂。全ての水は風呂につながる。 五右衛門風呂を経由してつながる多次元宇宙を行き来すれば この危機からも脱出が可能だ。 君が浸かるその風呂も、多次元風呂ネットワークの 1ノードに過ぎないことを知って、どれだけ平静にいられるだろうか。 いざ、ワープだ次元を……超えよ! だが、水、お湯、水、熱湯、 その繰り返しは確実に体力を蝕む! いつしか${name}は意識を失い…… ![多次元風呂宇宙](08.png) [次へ](222) 176 本来海は、人の生きることが叶わぬ世界。 幾多の魚、鯨、無限の微生物。 これだけの生命を育みながらも、 人は、その世界から拒絶されてしまった。 そこで河童である。 河童は溺れた人間をおそうという。 ならば、河童を意図的におびき寄せ その力を奪えばこの荒波でも生き残ることも可能! 決死の思いで待ち構えるが、 忘れてはいないだろうか。 河童は河の生き物である。 ガボガボ…… ![海に河童?](09.png) [次へ](222) 177 陸奥国に広がる巨大な湖、猪苗代湖。 この周りを散歩するのが男の日課であった。 サクサクと足音を立てて湖畔を歩く。 と、そこに。青白いダイコンのようなもの。 ダイコン? 湖畔に? 男は胡乱にそれを上から下へ眺め…… 「足じゃ」 ダイコンではない。人の足が砂浜に突き出ているのだ! 変死体か!? 水死体は珍しくないとは言え、 ここは比較的流れもなく、 物が流されてくるのは不自然な場所であるが…… 男は変死体を棒でつついてみる。 「・ ・ ・ ~」 なんと! 身じろぎ、動くではないか。 まだ生きている! 男はしばし思案し…… ![ダイコン](06.png) [次へ](178) 178 ユール: 「起きるのだ」 はっ、そなたは祈祷師ユール。 それではここはペンタウァ? 任務を果たし、戻ってきたのか? ユール: 「そういうあれではない」 首を左右に振る気配。 ユール: 「君は今、魂だけがここを訪問している状態。 生死をさまようほどの体験に、 魂が安定を求めここにたどり着いたのだ」 そんな! では己は死んでしまったのか。 ユール: 「まだ取り返しがつく。君の肉体そのものは健在だ。 だが、これ以上の長居は分離が固着化し、戻れなくなるぞ。 さあ、起きよ」 *** がばりと布団をはねのける。 布団。床は畳である。 思い出した。己は日本で任務の途中である。 しかしここは? たしか自分はパークスとの戦いで海に落ちたはず。 なにやらサイコロだとかなんだかの記憶があるが ずいぶんとぼんやりとしている…… [次へ](179) 179 「目がさめたようじゃな」 立ち上がればそこに身なりの良い男。 落ち着いた所作と、堂々たる佇まいを感じさせる。 男: 「わしがお主を助けここまで連れてきた。 おっと、立ち上がらなくてよい。 まだ体も回復しておらぬだろう」 男が言い終わる前にめまいが襲い視界がぐらつく。 お言葉に甘えて布団に潜り込む。 男の去っていく足音を聞きつつ、 再び意識はまどろむ―― [次へ](180) 180 どれほどの時間が過ぎただろうか。 いつまでも寝ているわけにはいかぬ。 エイヤと布団をはねのけ、キョロキョロと周囲を見渡す。 もう体調は万全だ。さあ動き出そう。 まずは先ほどの男を探し、礼を言うとしようか。 部屋を出た所で、女中と出くわす。 もし、男を探しておるが、そもそもここはどこだろうか。 「ここは松平公治める鶴ヶ城(若松城)にございますが」 若松! そんなばかな! ひとしきり驚いた後で気づく。 ソーサリアンは日本の地理に詳しくない。 ここ数年は京都近郊はようやくわかってきたものの、 その外となるとさっぱりだ。 つまり驚いておいてなんだがこういうことだ。若松どこ? 江戸内海から流されたということは、 隣の藩にでも流れ着いてしまったか? 「ここは陸奥国南部(福島県)。江戸とは千里は離れておりますよ。 お客人、空でも飛んできなすったか」 今度こそ驚き飛び上がるソーサリアン。 まさに奇跡! [次へ](185) 181 町の様子も気になる。 外に出てみようか。 それとも屋敷の中をもう少し探索しようか。 [郊外へ](184) [茶店へ](186) [中に戻る](185) 182 気合の声と共に木刀が振るわれる。 厳しい訓練の様子が見て取れる。 その様子を見て、なんだかもぞもぞしてきた。 手強いと噂の一刀流、その実力はいかほどか。 彼とて新選組にもまれながら剣術の腕を磨いてきた。 魔法を使うのはNG。 ぜひ、己が技量のみをもってお手合わせ頂きたいところだ。 *** 数分後。 だいぶボコボコになった${name}が道場の入り口から出てきた。 物見遊山で太刀打ちできるほど甘くない! まあいい。これも経験のうちだ。 心なしか体が鍛わった気がする。 これが一回目の挑戦なら、 **DEXを+1** してよい。 [戻る](185) 183 意匠を感じさせる池があり、中には錦鯉。 見事……! 見渡すが、ひっそりしており誰もいない。 地面に足跡が多くついており、 比較的頻繁に利用されているようではあるのだが。 掃除をしている男: 「殿の言う客人とはあなた様のことですか。 殿をお探しですか。 半刻もすればここに戻ってきましょう」 また時間を置いて来てみよう。 [戻る](185) 184 城の外に出て街並みを見渡す。 商家らしき屋敷を通り過ぎると広がる田と畑。 農村のようだ。 村の様子を見て唖然とする。 半ば吹き飛んだ藁葺き屋根。 漆喰がボロボロと崩れ穴が空き、 中の様子が透けて見える壁。 一軒二軒の話ではない。 かなり多くの家々が似たような状況だった。 これでは風雨を凌ぐことも難しいだろう。 ちらりと見えた家中には、力なく頭をうなだれる男。 ただ事ではない。 話を聞いてみるか。 ${name}はもし、と断りを入れ男に声をかける。 男: 「助けてくれ。これ以上の重税は耐えられそうにない」 農民は言う。 米を作っても作っても全て税として納めねばならぬと。 己の食い扶持をままならぬ。 少しでも取り分を増やそうと、 朝な晩な作業に駆り出される。 傷んだ家屋の補修する時間などとてもとても。 男: 「京より軍が出ていると聞いたが本当かね? そ、それはもしかして無理難題を押し付ける 藩主を懲らしめに来てくれるんじゃ……」 政府軍が彼ら領民をどう扱うかはわからぬが…… むしろ、朝敵として駆逐される可能性もなきにしもあらず。 ${name}は何も言えず、その場を後にした。 [戻る](181) 185 驚きも落ち着いたところで、 屋敷の中を探索しよう。 [庭へ](183 "!f04") [庭へ](195 "f04") [修練所へ](182 "!f11") [修練所へ](228 "f11") [門へ](181) 186 店番: 「お客さんそのカッコ、 旅人かね?」 「先日も旅人さんが訪れたよ。 ズタズタの黒い軍服を羽織った、目付きの鋭い男でした」 ボロボロの服を着込む男には覚えがある。 土方、もしくは内藤*と名乗らなかったか。 店番: 「いや? ぺんたわ大王とか名乗っておりましたが」 ・・・・・・ 色々ツッコミたいところだが その言葉を知るということそのものが、 彼の存在を匂わしている。 ようやく足取りが掴めた。 これはよい情報だ。 -- 内藤・・・土方歳三の偽名。内藤隼人。 鳥羽・伏見の戦い以降使うようになる。 [戻る](181) 187 松平の話を聞いていた、その時である。 **「##$#’’’&&++`””#@`!~~~~~」** !? ${name}はいち早く屋敷の方を振りかえる。 松平: 「いかがした!?」 屋敷の中で発生した、どす黒い雰囲気。 間違いなく"魔"の気配である。 さて、どのように説明しようかと思案し、 松平の顔を見たとき、軽い驚きに襲われる。 小さくうなずく松平。その目には、確かな理解の色。 魔に、気づいている! 特別な訓練もせずにこの気配に気づくとは大したものだ。 松平: 「お主も気づいたようだな。 ただ事ではない。 あれが此度の混乱に関わっているように思えてならんのだ」 魔は動乱を広げる存在。 土方の向かう先に魔あり。 その予言を信じここまで来たが、 ついにその足取りをつかんだか。 松平: 「屋敷の中の連中は誰もあれに気づかなんだ。 下手に探りを入れて身内で諍いを起こしては元も子もない。 どうすればよいか悩んでいたのだ」 「知っていたら教えてほしい。 あれは、何だ」 ${name}は松平に知る限りのことを話す。 黒船来航以来の、魔の暗躍を…… [次へ](188) 188 松平: 「黒真珠? 魔将軍? そのようなものがこの日本に?」 「我らが己の信念をかけて戦う中、 全く別の思惑でよそ者が介入していただと?」 「お主も同じか? 我らの戦いに横槍を入れ、混乱を招き入れようとするのか?」 質問は詰問に変わり。戸惑いは怒気に変わる。 直感的に、嘘は通じないと悟った。 それに、違うと答える。信じてもらえるとは思わない。 ただ、己の目的は魔を止めること。 日本の彼らに危害を加えようとは毛ほども思わない。 松平: 「その言葉が嘘だった場合…… 奥羽越列藩同盟*全てがお主を潰さんと追うが、よいか?」 しばしのにらみ合い。 「頼みがある。わしと共に軍議に参加し、 魔の正体をつかんではくれぬか」 「会津は家柄を重んじる風土。 新参者は受け入れられるはずもないが、 参考相談役という形であればなんとかねじ込めよう」 -- 奥羽越列藩同盟・・・対政府のため、東北越州の諸藩が 協力し合う目的で結成された同盟。 [次へ](189) 189 **軍議1** -- 鶴ヶ城本丸。 松平容保。 そして養子の喜徳。 家老の田中玄清、神保内蔵助、西郷頼母、萱野長修 などが物々しく並ぶ。 ${name}は隅っこの方で大人しくしている。 ギラリと睨まれる複数の眼光が痛々しい。 そんなこんなで始まった軍議。 藩主は喜徳に譲ったとはいえ、元服もまだかという少年。 実質は容保主導で話が進む。 西郷頼母: 「陸奥の要、白河城はこちらが抑えた」 田中玄清: 「奴らは甲府を侵攻中だ。もはや一刻の猶予もない」 *** 松平: 「どうじゃ、なにかわかりそうか」 一見したところ、魔の気配を感じる人間はおらぬ。 まずは話しかけてみるか…… [西郷頼母](190) [田中玄清](191) [神保内蔵助](192) [萱野長修](193) [**松平と相談**](194 "f05&f06&f07&f08") 190 頼母: 「朝廷は我らを敵と呼ぶ。 こうして殿の意向に従い、恭順の意を示している我らをだ」 「知っておるか? 奴らが出してきた条件は 我ら家老の切腹。受け入れるものか! どうせそれで終わらず、殿の命も奪うつもりだろうて」 肩を怒らせ、徹底抗戦の構えだ。 [戻る](189) 191 玄清: 「殿は京都守護職を命じられ、 身を粉にして将軍家に仕えたというのに この仕打ち……許せるものか」 「あの守護職は、殿だけでない。 会津の兵を千も常駐させての大役だったのだ。 あれが会津の台所をどれだけ圧迫したことか。 それを、それを……!」 [戻る](189) 192 内蔵助: 「そなた……見覚えがある」 ドキン! 密偵であることが早速バレた!? ヤバイ、死! 処刑が免れぬ! 内蔵助: 「覚えてはおらぬだろうが、 俺は京都で禁門の変に参加していた。 新選組と共にいたそなたを覚えているぞ」 ! 内蔵助: 「近藤局長の死は残念であった。 そして土方は行方知らず……」 「相談役などと名乗っているが、 おそらくそなたの目的はそれであろう? 隠さなくてもよい。 我らの戦いを邪魔しないのであれば止めはせぬ」 [戻る](189) 193 玄清や内蔵助と比べると十ほど年若い男だった。 長修: 「拙者は家老といえど次席ゆえ…… 方向性の決定は殿と主席の方々に従う所存」 「しかし政府と言ったか? やつらのやり口が許せぬのは拙者とて同じ」 [戻る](189) 194 松平: 「どうじゃ何かわかったか」 いや、まだ何もわからんが。 ただ、そこでどう答えるかは君の自由だ。 [わかった](196) [様子見](197) 195 庭を訪れる。 池のほとり。いた。 鯉に餌をやっている男。彼を助けてくれた男だ。 男: 「おお、回復したようじゃな」 「もしや、わしを探しておったか? その様子では、用事があるようだな」 城の中を自由に動き回り、その泰然とした佇まい。 もしやそなたは―― 男: 「名乗りが必要か? わしは松平容保。ここ、会津の監督を任されておる」 **松平容保。** 元、徳川将軍家の腹心の一人。 慶喜公が大阪に居を構えた折に共に西に渡り、 京都守護職を勤めた人物である。 松平: 「監督と言っても、すでに藩主の座は養子に譲ったがな。 わしには責任があるのでな……」 そして話し出す。 つい3ヶ月前、伏見での戦いのことを。 あのとき慶喜公は船で大阪を脱出した。 松平もそれを護衛する形で、 まだ仲間が戦っている中、脱出を余儀なくされたのだ。 そう言えば大阪で町人や土方が そのような話をしていたはずだ。 [次へ](223) 196 松平: 「なんと!では早速退治しよう」 刀を取り出す。 あっあっ嘘でございます。お殿様。 ご乱心かと思い慌てる周り。 しかし、動揺する魔の気配があったような、なかったような。 自分が一番慌てていたので、 それどころではないソーサリアンであった。 [次へ](198) 197 ウム、と松平。 松平: 「初見でわかるはずもない。 今回は様子見じゃが、時間はそれほど残されておらぬ。 引き続き頼むぞ」 しかし様子が見えてきた。 先程松平は家老にも恭順を命じたと言ったが、 誰も彼も諾諾とはいかない様子。 中には公然と徹底抗戦を唱えるものもいる。 これでは政府の進軍を止めれぬも、 無理のない話かもしれぬ。 [次へ](198) 198 きたる、5/1。 陸奥国白河城にて火が上がる。 当時、白河藩城主不在の白河城を 西郷頼母率いる会津軍が占領していたが、 激しい攻防線の末、新政府によって城は陥落。 福島攻略の要となるこの城の奪取は 会津藩に震撼をもたらした。 列藩同盟の2000人を超える防衛を、 政府軍はその半数にも満たない人数で奪い取ったのである。 その後2ヶ月にわたり 列藩同盟と政府軍は幾度となく攻防戦を繰り返すが、 全て同盟側の敗退に終わった。 [次へ](199) 199 **軍議2** -- 松平: 「白河城が奪われただと!?」 再び鶴ヶ城本丸。 神保内蔵助: 「防衛を任されていた頼母は何をしていたのだ!?」 萱野長修: 「彼は責任を取り罷免となりましたぞ。 今は謹慎中で軍議にも参加しておられない」 田中玄清: 「もはや一刻の猶予もない。白河城奪還のため、 全軍を派兵しよう」 松平: 「愚か者! 侵入口は白河だけではないのだぞ。 郡山、三春、そちらを攻められてはひとたまりもない」 にわかに殺気立つ軍議。一刻も早く魔の正体を見つけなくては…… [町へ](200 "f10") [田中玄清](204) [神保内蔵助](205) [萱野長修](206) [西郷邸へ](224 "f09") 200 町に出てきた。 鶴ヶ城に巣食う魔も気になるが、 土方の動向も重要だ。 長修が聞いたという話がいつのことかわからぬが。 まだ痕跡が残っているといいが…… 道を歩く人に話を聞く。 土方の特徴を伝え、 「そんなお侍さんなら二本松の方に向かうって言っていたよ」 二本松! 徒歩で行ける距離ではない。 城に戻り、馬を貸してもらい出発することにした。 [一旦軍議に戻る](199) [二本松へ向かう](201) 201 怒号。土煙。飛び交う弾丸。 何事か……!? ここは二本松。 会津から二本松街道を駆けることおよそ20里。 南に守山藩、三春藩と挟み、 たとえ白河城が落ちた今も 戦いまではしばし猶予があるように思えたが。 そんな希望的観測は現実の前に脆く崩れ去る。 今、眼の前で繰り広げられる戦いは おそらく政府軍と同盟国のもの。 恐ろしい戦いだがソーサリアンの目的はそれではない。 激しい攻防線が繰り広げる中、網目を縫うように走り抜ける。 すでに馬は流れ弾を受け、倒れた。 泡を吹き弱々しく震える馬を連れては行けぬ。 置き捨てる身勝手さの自責に苛まれながら、 ただひた走る。 どこだ土方! 何をしに二本松へ? お前も戦いに参加しているのか……! ?: 「でやあああああ!」 高い声が鳴り響き、強い衝撃を受け転がる${name}。 !? 予想外の方向から攻撃!? 受け身を取る余裕もなかった。 このまま転がっているのはマズい、 痛みをおして気合で跳ね上がる。 そして振り返ってみて${name}は驚愕する。 なんということだ。 襲いかかって来たのはまだ13,4の子供だったのだ*。 近くの町の被災者がゲリラ化したか? 歯向かってくるとは言えこんな子供を倒すわけにはいかない。 なんとか保護しようとするが…… 「殺してやるぞ!」 なおも向かってくる子供。 やめろ! 無駄に命を散らすな! その時。 ダァァーーーーーン!! 大きな音がして、そして何も聞こえなくなった。 反対側の茂みから飛び出した、銃を構えた兵士。 ワンテンポ遅れて崩れ行く子供。 倒れる直前に見えた、 自失の驚愕が張り付いた表情が脳裏に焼き付き、 そして消えていた音が戻る。 驚きは去り、あとは現実。 無慈悲な銃口は君をも狙う。 ただ歯噛み。 逡巡の時間はない! 「STAR BLADE!」 七星の力で脅威を払う。 黒焦げになる兵士。 -- 二本松の少年兵・・・ 当時、兵力の多くは白河方面に集結していた。 二本松を守るのは限られた少年兵、老人兵だったという。 [次へ](251) 202 うむ、と一呼吸入れて語りだす。 松平: 「……わしは戦いを望んでいるわけではない」 「開国以降日本の変容は止まらぬ。 武器、技術の流入だけにはとどまらぬ。 欧米はこの国の豊かな資源を狙っておる。 合わせて我らの文化も、魂も流れ出ていってしまうのだ」 「耐え難きことだが……わしは朝廷の意に沿う。 義を尊び仁を重んずる日本が滅ぶのであれば、 それもよかろう……」 「朝廷にも恭順の意をお伝えした。 家老にも、我が意に従うよう厳命を下した」 だが。 「それなのに、連中の進軍は止まらない……! 間違いなく我らを滅ぼすつもりだ」 「結局は、我らを敵とみなす薩長の思惑のままか? それとも何か、予期のできない動きがあるのか? お主は、それに何か心当たりはないか?」 突然言われても思い当たるものではないが。 そして、なぜそれを見ず知らずの自分に? 松平: 「なぜだろうな」 そして、つい先日見たという夢の話をする。 湖より来る物、運命を変えうると。 松平: 「突拍子もない夢と思っていた。 それが、まさにお主が湖から現れるではないか。 少なからず、運命を感じようというものだ」 [次へ](187) 203 初対面で有無を言わさぬ命令口調。 さすがは元藩主と言ったところだろうか? だが扱いやすいヤツだと思われてもかなわぬ。 こちらにも矜持というものがある。 ${name}は軽く肩をすくめ、 そして白刃を抜き放つ松平の姿を発見し飛び上がる! 殺される! すぐさまこの国で覚えたドゲザを行使し許しを乞う。 矜持も何も生き延びなければ意味がない! 松平: 「よくわかっただろう。 斬って捨てるというのは脅しではないぞ」 今度こそ首を縦に振り、話を聞く。ブラフの効く相手ではない! [次へ](202) 204 玄清: 「頼母め! 与えられらた役目を果たせず おめおめ逃げ帰ってくるとは」 「居場所? やつは私邸で謹慎しておるよ」 フン、と鼻息も荒く玄清。 [戻る](199) 205 内蔵助: 「我らの武器は欧米より取り寄せた銃器。 今までの戦い方とは勝手が違ったが、 それでも苛烈な訓練を耐え抜き 戦いに備えていたのだ。 だが……奴らの兵器はまるで違う。 飛距離も発射間隔も我らの装備とは比べ物にならぬ。 あれが最新式というものなのか? あのような兵器相手にどのように戦えば……」 頭を抱える内蔵助。 [戻る](199) 206 長修: 「そういえば、新選組の副長らしき人物を 町で見かけたとの報告を受けましたぞ」 「相談役殿はたしか新選組を探しておったはず。 この情報は役に立ちますかな」 [戻る](199) 207 二本松城はその日のうちに新政府軍に制圧された。 二本松兵を含む列藩同盟は、 南の白河、守山、三春と各地で戦闘を継続しており 二本松の防衛に回す余裕などなかったのである。 7/29、わずか一日の出来事であった。 会津は、南の白河、北の二本松の両入り口を叩かれ もはや間には峠を挟むのみ。 会津は日光口や中山峠に兵力を集中させ 防衛に当たらせるも、読みを外される。 新政府は北の母成峠を通るルートを選んだのだ。 会津は最後の抵抗を試みるため、 鶴ヶ城に籠城し、徹底抗戦の構えを見せた―― [次へ](208) 208 **軍議3** -- 鶴ヶ城本丸。 田中玄清: 「萱野は!?」 神保内蔵助: 「あやつは城外じゃ。 今も伝令を果たしてくれている」 籠城の慌ただしさの中、軍議は進む。 戦死したもの。役目を携えここにおらぬもの。 見渡せば幾ばくか軍議に参加する人数も減ったようである。 外からは喧騒。鬨の声。 耳が割れるほどの銃声。 騒然。 必死の攻防である。 腕を組み、じっと考え事をする松平。 チラリ、こちらを一瞥した気がした。 松平: 「もはやこれまで」 「この先はいたずらに消耗するばかりで 先は見えておる」 何を言おうとするか。みなまで言わずとも察せられてしまった。 内蔵助: 「殿! 鶴ヶ城の防衛は堅牢です。 政府軍といえど簡単に崩せはしませぬ。 早まってはなりませぬ」 玄清: 「そうですとも。同盟は未だ健在。 今は苦しい局面ですが耐えねばなりません」 浮足立った家老が慌てて制する。 松平: 「世の流れは―― うねりは巨大な意思を持って我らを翻弄する。 到底認めることのできぬ流れ故、ここまで抗って来たが。 もはやこれ以上は」 「かくなる上は我が身を敵に預け降伏しよう」 立ち上がり、部屋の外に向かって歩き出す。 玄清: 「殿ッッなぜそのような! ここで踏ん張らねば散っていった者たちに なんと申開きをすれば……!」 悲痛な呼びかけにも歩みは止まらず。ただ一言。 松平: 「ぬしらの命には変えられん」 ……! 雷に打たれたように、声を失う家臣たち。 [次へ](229) 209 ――いや。 中も、安全ではない。 風を切る音。 とっさに松平に体当たり。 抗議の声をあげようと口を開いた彼の行為が失敗に終わる。 先程まで彼らが立っていた位置を、 死の斬撃がくぐり抜けていった。 数え切れぬ修羅場をくぐってきた戦士の感覚が、 命を救った。 攻撃か!? 振り返るとそこにいたのは。 薄気味悪い紫の体躯にねじ曲がった長い耳。 ケタケタと笑いながら刃と化した腕を振るう。 かような存在はこの国には存在しない。 間違いなく魔。 先ほどはつい不意を突かれそうになったが、 お前ごときにやられるわけにはいかない。 叩き潰してやる。 [次へ](231) 210 最上階を目指そうと階段に差し掛かると。 横に広い壁のような怪物。 門番か!? やつのせいで階段をのぼることができない。 どうする!? [強行突破だ](214) [一旦引く](216) 211 こちらは大奥たちの控えの間になっていたはず。 この混乱をうけて、無事でいるだろうか。 ただでさえ外は銃撃戦で振動が絶えない。 家具が倒壊して怪我をしては一大事だ。 様子を見ようとふすまを開けたところで、 ああ、なんということだ。 目に飛び込んできたのは、 首を裂かれ折り重なるようにして動かない人々。 その周りを跳ねる、ニヤニヤと笑う小悪魔たち。 [許さん、叩き切る](212) [だめだ、ここで消耗するわけには](213) 212 複数相手の戦い。 いつものように読み合いバトルをしている余裕はない。 通常バトルにより叩き伏せる。 右の **Battle Sheet** を開き、指示に従え。 [敵を全て倒した](217) [自分のHPが尽きた](1106) 213 許せ。 薄情かもしれぬ。 だが流されてはならぬ。 君に、仇討ちの大義はない。 それよりもこの災禍の禍根を断つべし。 階段に向かって走る。 [次へ](217) 214 強行突破するには並大抵の覚悟では実現できぬ。 これまでに鍛えた能力は十分か? 修羅場をくぐり抜け備えてきた才覚は? ということで話は簡単である。 サイコロを振れ。 運気と、筋力が勝っていればくぐり抜けられよう。 [力 + サイコロ合計が20以上](226) [力 + サイコロ合計が20未満](225) 215 小悪魔風の魔を叩き潰し、一息つく。 松平: 「もしやこれが、魔、の仕業だと?」 城の内外を混乱させ、 戦いを終わらせないことが? 許すわけにはいかない。 どれだけこの国に混乱をもたらせば気が済むのか。 松平: 「力を貸してくれソーサリアン。 我らは魔に詳しくない。 お主の協力が必要だ」 もとよりそのつもりだ。 奴らの目的は混乱を呼ぶこと。 この城のどこかに、この状況を作り出した魔がいる! [次へ](216) 216 魔の親玉はどこだ? 家老たちの安全も気になる。 どこへ向かおうか。 [鶴の間](211) [階段へ](210) [階段へ](217 "f12") 217 先程まで階段は怪物が塞いでいた。 今はいなくなっている。 チャンスだ。 一足飛びで駆け上がる。 [次へ](218) 218 天守閣最上階。 まず目に入ったのは、雑多に倒れ伏す家臣たち。 みな、生気を吸い取られたかのように青白い顔をしている。 これでもかと見開いた、まなこ。 よほど恐ろしいものを見たのか。 松平: 「皆の者!! おお、なんということじゃ……!」 よろよろと駆け寄ろうとする松平に 待ったをかけなくてはならない。 まだそれはできない。 そう、部屋の奥。 二人の男が争っていた。 田中玄清: 「目を覚ませ内蔵助! 何を寝ぼけている!」 神田内蔵助: 「この戦いに必要なのは混沌である。 戦い続け、死を生むことが必要不可欠なのだ」 異質。これまでの彼とは、明らかに雰囲気が異なる。 顔は表情をなくし、細かく振動するように体を左右に揺らす。 田中玄清: 「何を意味不明なことを!? ハッ……殿!、それとお前は殿の相談役!? お前も内蔵助を止めてくれ!」 玄清がこちらに気づき助力を請う。 そして自分は再び内蔵助を 羽交い締めにしようと飛びかかるが…… いけない! 彼に近づいてはならない! 内蔵助の纏う雰囲気。 今度こそソーサリアンに馴染みのものだ。 魔。お前が、そうだったか。 内蔵助: 「もはや隠れている必要もない」 ――――ヒョウ。 風を切るような、不思議な音がした。 ハッと気づくと内蔵助の姿はどこにもない。 彼がいた、その場所には。 猿の顔。虎の足。 そして尾にはぬらぬらとうごめく蛇。 異形、としか言いようのない怪物。 かと思えばその顔は一瞬のうちに人の顔に。 知っている顔か!?と思う間にあれよあれよと 再び化け物の顔。いや……狐?? 掴みどころがない。正体不明。 内蔵助: 「我が名は$%~@。と言っても 貴様の知る言葉では呼び表すことはできまい。 魔将軍の命を受け、 この地に混乱をもたらしに来た」 松平: 「ぬ、ぬえじゃ……」 ボソリとつぶやく松平。 心当たりがあるのか。 それとも倭の国の住人としての遺伝子が、 古の記憶を呼び出したか。 [次へ](219) 219 ぬえ。 正体不明のヤツを呼び表す名は、本来ない。 けれど人は、名をつけ呼び表すことで その対処を、その存在を伝承に残そうとしてきたのだ。 平安時代。そして古くは古事記にその名を残す存在。 ぬえ: 「白河での戦いも。二本松での戦いも。 $%~@の働かきかけで 大いなる混乱を呼び起こすことができた」 「クフフ……もっとも、大した働きかけはいらなかったが。 お前たちは自分から深みにはまっていってくれたよ……」 「そして此度の籠城。降伏だと? 許さぬ。今しばらく混乱を生み出してもらう……」 何が目的で混乱など!? ぬえ: 「貴様らの命を散らすほど膨れ上がる 負のエネルギー。それがほしいのだよ。 黒真珠は負のエネルギーを好む……」 眼の前の、この怪物は何者なのか。 伝承の存在と同じか違うのか。 それはわからぬ。 しかし、明確な“敵”である。 故に、やるべきことは―― ただ、叩き伏せるのみ。 *** ぬえはゆらりと姿を震わせたかと思うと、 忽然と姿を消し、気配は真横! もんどり打って切り裂きをかわす。 危なかった……! ぬえ: 「流石はペンタウァの戦士。 この気配に気づくなど」 見えぬ攻撃。 いたずらに動き回っても勝機は見えぬ。 ならば、それは馴染みのもの。 僅かな差異、気配を感じ取り勝利を勝ち取れ。 [次へ](2100) 220 ぬえ: 「この$%~@に傷を負わすとは。 プク、スーズースー、楽しませてくれる……愉悦!」 並の人間なら死んでいる傷を負っているが、敵は未だ健在。 生命力が桁違いだ。 互いに血を流しながら、戦いは更に速度を増す。 いや。こちらの体力には限りがある。 すでに荒い息を吐き、視線はブレ始める。 このままではまずい…… 田中玄清: 「内蔵助! 目を覚ませ!」 僅かな均衡、にらみ合いが生じた瞬間に 玄清が突撃する。 よせ、お前が敵う相手ではない! 両手を広げて掴みかかる。 ああ、よせ。手足を封じてもヤツには武器があるのだ。 鎌首をもたげた残忍な尾。 正体不明の顔が、ニヤリと歪んだ、気がした。 大きく目を見開く玄清。 尾が背中から吸い込まれ―― 死の泡をこぼす玄清。 響き渡る絶叫。 次の瞬間、それは己の口から発せられると気づく。 どうして死に急ぐ……! ぬえから玄清を解放しようとして、 突撃する${name}は確かに見た。 玄清がこちらを見ている。 瞬時につながる思考。 これは勝機。 ぬえには今、手も足も、尾も、利かない。 玄清の作ってくれたすきを活かし、 閃――――ぬえの首を切り落とす。 [次へ](250) 221 その後。 松平容保、そして養子の喜徳は 大阪へと送られることとなった。 君主として最低限の敬意は払われ、 街路引きずり回しなどという目には合わなかったという。 しかし、散々重圧を強いられてきた住人の感情は冷たい。 見送るものなどいないまま、会津を去る松平家。 その様子を、${name}は目を離さず見つめていた。 渦中を知るものとして。 それが己の役目だと心に語りかけながら―― *** 審議の結果、松平は反逆の責を取らされることなく 処刑は免れた。 代わりに責任を取ったのは、 最後まで残った萱野長修を始めとした家臣たちであった。 長修は戦争の首謀者として真っ先に名乗りをあげ、 君主の命を身を挺して守ったという。 会津での戦いは終わった。 この一連の戦争により、 米沢藩、仙台藩、庄内藩も相次いで降伏し、 奥羽越列藩同盟は崩壊した。 すでに日本本土に反政府勢力はなく。 旧幕府軍の残勢力は最後の抵抗を試みるため蝦夷に渡った。 伝え聞くところによると土方も。 魔の目的は戦乱を拡大させ 黒真珠に糧を与えること。 此度の戦いで十分に命を吸い取ってきただろう。 これ以上は、奴らの思い通りにさせてはならない。 次の戦場は北の果て蝦夷地。 おそらく最後の決戦となる。 日本にとっても、ソーサリアンにとっても。 さあ涙をふけ。 悲しんでいる余裕も、休んでいる時間もない。 次の戦いは、そこまで迫っている。 222 暗転。意識は真っ暗である。 [次へ](177) 223 それはそうと。 町の様子を見てきたが、ひどいものだった。 藩家たるもの、領民の生活を守るのも役目のうちではないのか。 松平: 「うむ、分かっている。 だがしばし辛抱してもらわねばならん」 「戦いの時は近い。今は少しでも物資を貯蓄に回さねばならぬ。 いたずらに浪費はできぬのだ」 政府と戦うつもりか? すでに幕府はない。 松平: 「連中は……大政奉還という英断をなされた公方を 飽くなき糾弾により隅に追いやった。 そして我らを名指しで朝敵とした。 わしはすでに公方に従い、 恭順の意を示しているにも関わらずだ」 「お主を責めても詮無きことだが…… 戦う以外に道があると思うか?」 しかし…… 戦いともなれば多くの人が死ぬ。 なんとか避ける道はないのか。 なんとも言えぬ思いに苛まれていると、 松平がじっとこちらを見ていることに気づいた。 そして彼はきょろきょろと周りを見渡す。 誰もいないことを確認し、 「これから話すことは誰にも言わないでもらいたい。 話せば、お主を斬り捨てねばならん」 なんと……!? 殺されてはたまらない……が……! [首を激しく縦に振る](202) [ちょっと反対してみる](203) 224 城下、西郷頼母邸。 頼母: 「むざむざ戻ってきたわしを笑いに来たか」 頼母: 「我らとて油断していたわけではなかった。 兵力も武器もこちらが勝っておったのだ。 それが、あのような! あ、あんな敗退……!」 その状況を思い出してか 荒く呼吸をする頼母。 頼母: 「勝てぬのだ」 「もはや勝てる戦ではない。 かくなる上は殿の御身を朝廷に引きわたせばよい!」 「そうすれば我ら家老、会津は 生き延びられよう……!」 興奮し、泡を吹く頼母を後目に、私邸を去る${name}。 今の話、他の連中に聞かせることもあるまい。 [戻る](199) 225 うわーーーーっ 壁のような敵のタックルにより為す術もなく吹き飛ばされる。 強力な押し出し。すごろくで言えば 3歩戻るのような手を華麗に決められた。 ![強い壁](07.png) [戻る](216) 226 切り払った斬撃が敵の核を割る、確かな手応え。 怪物は苦悶の呻きをあげて泥と化した。 さあ、もう遮るものはない。 [次へ](218) 227 城を覆う、青白い炎も同時に消滅した。 今ならば外に出ることも可能だろう。 松平: 「終わった……もう十分だ。 この戦いで多くの同胞の命が奪われた」 「戦いはもうたくさんだ。 これよりわしは外に出て降伏の申し入れを行う」 「${name}。おそらくわしは処刑されるであろう。 それがこの戦いを引き起こしたものの責務」 松平は最後に請う。 どうか、見送ってもらえないだろうか、と。 [次へ](221) 228 気合の声と共に木刀が振るわれる。 厳しい訓練の様子が見て取れる。 その様子を見て、なんだかもぞもぞしてきた。 手強いと噂の一刀流、その実力はいかほどか。 彼とて新選組にもまれながら剣術の腕を磨いてきた。 魔法を使うのはNG。 ぜひ、己が技量のみをもってお手合わせ頂きたいところだ。 *** 数分後。 だいぶボコボコになった${name}が道場の入り口から出てきた。 物見遊山で太刀打ちできるほど甘くない! まあいい。これも経験のうちだ。 心なしか体が鍛わった気がする。 これが一回目の挑戦なら、 **DEXを+1** してよい。 **おい、二回目はないぞ。何を期待している。** [戻る](185) 229 誰も、松平の歩みを止められず、 そのまま部屋を出るかと思えたそのとき。 **つまらぬ真似をするものではない** 脳裏に、直接響く声! 突如、地面が揺れるような感覚がし 立っていられない。 誰かが、地震だと叫ぶ声。 視界が暗転し、上か下かもわからぬ。 [次へ](230) 230 気がつくと、そこは本丸最下層のようだ。 転がり落ちたのか? 松平が外に出ると言ったがどうなった? 気になる。外の様子は。 眼前に門が見える。 くぐり抜け、外に出ようとして ゴゥ―――! 全身が火だるまに包まれる……! 「ぐあああああ!」 怪奇――! 大声を上げて地面にダイビング。 ゴロゴロと転がり、体の火を消す。 なんとか大事に至らず、服が損傷するにとどまった。 何だこれは!? 門だけではない。窓も。全て。 火の壁。 鶴ヶ城は火に包まれていた。 敵の火器により火があがったか。 もはやこれまで、と思ったが違う。 紫がかり、青白く陽炎のように揺らめく炎。 この世の火ではない。 その時、吶喊の声があがる。 雨のような銃撃をくぐり抜けてきた政府軍の突撃だ。 突破される! 彼らは炎の壁が見えていないのかそのまま壁に突き刺さり―― 丸焦げとなって弾き飛ばされた。 悲鳴と怒号が上がる。 外からも入ることができない。 図らずも最強の籠城が構築された形。 松平: 「やめよ! 戦いは終いじゃ! どういうことじゃこれは。 これでは外に出ることができぬ!」 悲痛な叫びを聞いて振り返ると、 松平が近くにいた。 そういうしているうちに外の仲間は死んでいく。 我らに手を出すことはできないのか―― [次へ](209) 231 羽をはやした、異形の悪魔。 キュッ、キュッと機敏に飛び回る。 すばしっこそうな敵だ。 その図体で、スキの大きい 大技を多用するということはないだろう。 軽く分析して戦いに集中する。 そして戦いの前に。 君が、ここまでたどり着いたことを記録しておこう。 仮に志半ばで倒れたとしても、 次はここから始めることが可能だ。 -- 久しぶりのバトルである! ルールを再掲しよう。 **上段 > 中段** **中段 > 下段** **下段 > 上段** (有利 > 不利) である。 お互いの体力は、**6**。 有利な手が決まれば、**体力を2奪う**ことができる。 あいこ、不利な手であれば逆に**2のダメージ**。 **見切り**は、相手の手に関わらず 1のダメージをくらう。 身を斬らせて敵の手を見る技といえよう。 本番にはチュートリアルのような **ヒントは、ない!** 敵の攻撃そのものから、型や癖を推定し、 生き残る可能性の高い手を選ばなくてはならない。 **このルールは、Battle Sheetを開くことでいつでも確認する事ができる。** [次へ](1101) 232 一閃、刹那。 [結果は――](1121) [結果は――](1117 "!oFreeI1") [結果は――](1113 "!oFreeI1") 233 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** だめだ! こちらの読みを軽々と見越し、 防ぐことのかなわない攻撃を仕掛けられた。 **己の生命力-2** [next](1130) 234 ぬえ: 「ホーホー……今からまっすぐ真ん中を狙う……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2132) [中段](2133) [下段](2134) [見切り](249) 235 ぬえ: 「キキキギギギ…… 足元……警戒しなくて大丈夫かぁ……?」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2132) [中段](2133) [下段](2134) [見切り](249) 237 やつのブラフに気をつけよ。 自分の手段を正しく教えてくれるとも、 逆に必ず違う手を選ぶ“だけ”とも到底思えぬ。 やるからには意図がある。 何らかのパターンを見極め、 やつに見せしめてやれ。 一度は見切り通して相手の手を窺い果てるのもよい。 なぜならソーサリアンには"君"がついている。 この上ないチート。 負ける要素は何一つとして、ない。 [game over](238) 238 239 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** だめだ! こちらの読みを軽々と見越し、 防ぐことのかなわない攻撃を仕掛けられた。 **己の生命力-2** [next](1130) 240 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! 敵の防御を叩き壊した。 **敵の生命力-2** [next](1130) 241 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! 敵の防御を叩き壊した。 **敵の生命力-2** [next](1130) 242 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 読みに敗れ攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](1130) 243 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 読みに敗れ攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](1130) 244 ぬえ: 「ホーホー……今からまっすぐ真ん中を狙う……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2102) [中段](2103) [下段](2104) [見切り](246) 245 ぬえ: 「キキキギギギ…… 足元……警戒しなくて大丈夫かぁ……?」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2102) [中段](2103) [下段](2104) [見切り](246) 246 一閃、刹那。 [結果は――](2113 "p01:@0") [結果は――](2117 "p01:@1") [結果は――](2121 "p01:@2") 247 ぬえ: 「ププスーー……上から行くぞ……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2132) [中段](2133) [下段](2134) [見切り](249) 248 ぬえ: 「ホーホー……今からまっすぐ真ん中を狙う……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2132) [中段](2133) [下段](2134) [見切り](249) 249 一閃、刹那。 [結果は――](2147 "p01:@0|p01:@5") [結果は――](2151 "p01:@1|p01:@2") [結果は――](2143 "p01:@3|p01:@4") 250 ぬえ: 「ばかな――……」 宙を舞うその首は途中で ツボ、巨大なカエル、篭手と変化していき…… 畳に落ちる音は、しなかった。 時を置かずして崩れ落ちる胴体。 地には、血の気をなくし白い顔をした玄清と、 魔に侵され真っ黒に変色した内蔵助の躯のみが残された。 玄清、お前の犠牲は忘れない…… 松平: 「内蔵助……玄清……」 それ以上は、言葉にならなかった。 [次へ](227) 251 突然の戦い、命の危機。 耳のそばで心臓の鼓動。 キーンと耳鳴りがして何も聞こえぬ。 そのせいで、反応が遅れた。 茂みの奥から別の兵士が飛び出てきたことに気づいたのは、 銃剣を目の前に突きつけられた後。 間に合わぬ――瞳に映り込む、冷たき刀影――― [次へ](252) 252 体の中心を衝撃が駆け抜ける、斬撃音。 間近で聞こえたその音に、${name}の意識は手放され―― !? ドサリと血潮を吹きながら倒れたのは、兵士の方だった。 その真後ろで、返り血を真っ赤に浴びて立つ男。 「ここまで来ていたのか、ソーサリアン」 ああ、ああ……お前は、土方! 幾ばくか頬はこけ、不健康そうな無精髭をはやしていたが、 その鋭い眼光は紛れもない彼のものであった。 [次へ](253) 253 土方: 「貴様がここに来ているということは やはりこの近くに魔が?」 それもあるが、お前を探していたのだ。 ようやく会えた。 会津には魔が潜んでいる。 共に奴らの野望を阻止しよう。 土方: 「わしのことはいい……」 「わしは倭の一族としての使命を放棄し、 己が信念のために戦い続ける男じゃ。 もはやわしに魔を討伐することはできん」 それはどういうことか……!? それには答えず。 土方: 「貴様は松平公と行動を共にしているのか? ならば一刻も早く城にもどれ。 二本松はもはや落ちる。急いで戻らねば 取り返しがつかなくなるぞ」 お前は! 土方: 「わしは、ここで一人でも多く敵を道連れにする」 土方……! やけになるな! 何故かニヤリとする土方。 土方: 「一つヒントをやろう。 魔とは……そうだな、おそらく天守閣。 鶴ヶ城天守閣で相まみえることになる。 無事に切り抜けろよ。貴様にならできるだろう」 それはどういうことだと問いただそうとしたところに、 土方の振り上げた白刃に阻まれる。 そのまま振り下ろす……! バゴォォォンッッ 刀が振り下ろされたのか……今!? 地面に!? 明らかに想定と異なる衝撃に、もんどり打って転がる${name}。 さながら爆発。砲弾が打ち込まれたが如く。 うつ伏せに転がり、朦朧とした視界の向こうで、 土方は背を向いて去ってゆく。 ま、待て…… つかむように伸ばした手。 それに応じたわけでもなかろうが、 短くこちらを振り向く土方。 その瞳は、赤く輝いていたように、見えた。 [次へ](207) 1101 小悪魔は攻撃を仕掛けてくる……! 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](1102) [中段](1103) [下段](1104) [見切り](232) 1102 一閃、刹那。 [結果は――](239,1112,47,48,233) [結果は――](1110 "!oFreeI1") [結果は――](1111 "!oFreeI1") 1103 一閃、刹那。 [結果は――](1116,240,241,49,50) [結果は――](1114 "!oFreeI1") [結果は――](1115 "!oFreeI1") 1104 敵は斬りかかってきた。 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 [結果は――](1120,242,243,51,52) [結果は――](1118 "!oFreeI1") [結果は――](1119 "!oFreeI1") 1105 勝ったッ……! 荒い息を吐きつつも残心の構え。 [次へ](215) 1106 生命力が尽きてしまった。 戦いに敗れたのだ。 視界は徐々に暗くなっていく…… 1110 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** 上段……! 飛びかかって来るとは。 **己の生命力-2** [next](1130) 1111 敵 >> 中段 **自 >> 上段** **WIN** 有効打! よろけた相手に斬りつけることに成功した。 **敵の生命力-2** [next](1130) 1112 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** だめだ! こちらの読みを軽々と見越し、 防ぐことのかなわない攻撃を仕掛けられた。 **己の生命力-2** [next](1130) 1113 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からの力強いたたっ斬り。 見きったぞ……! 己の生命力-1 [next](1130) 1114 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! 攻撃のタイミングはほぼ同時。 しかし相手の力に押し負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](1130) 1115 **敵 >> 中段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! こちらの攻撃は軽くいなされ攻撃を叩きつけられた。 **己の生命力-2** [next](1130) 1116 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! 敵の防御を叩き壊した。 **敵の生命力-2** [next](1130) 1117 **敵 >> 中段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **中段** からの素早い切込み。 見きったぞ……! 己の生命力-1 [next](1130) 1118 敵 >> 上段 **自 >> 下段** **WIN** 有効打! 敵より素早く斬りかかり出鼻をくじいた! **敵の生命力-2** [next](1130) 1119 **敵 >> 中段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 見当外れの箇所を守っていた。 安々と攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](1130) 1120 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 痛! 読みに敗れ攻撃を許してしまった。 **己の生命力-2** [next](1130) 1121 **敵 >> 下段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **下段** からの意識を外した切り上げ。 見きったぞ……! 己の生命力-1 [next](1130) 1130 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [次のラウンド](1101 "oFreeI1&oFreeII1") [勝利](1105 "!oFreeI1") [敗北](1106 "!oFreeII1") 2100 ぬえ。その本質はなんだかわからぬ者。 惑わされるな。本質を掴め。 戦いの前に。 君が、ここまでたどり着いたことを記録しておこう。 仮に志半ばで倒れたとしても、 次はここから始めることが可能だ。 ルールを再掲しよう。 もはやおなじみとなったルール掲載。 おそらくはこれが最後となろう。 -- **上段 > 中段** **中段 > 下段** **下段 > 上段** (有利 > 不利) である。 お互いの体力は、**6**。 有利な手が決まれば、**体力を2奪う**ことができる。 あいこ、不利な手であれば逆に**2のダメージ**。 **見切り**は、相手の手に関わらず 1のダメージをくらう。 身を斬らせて敵の手を見る技といえよう。 本番にはチュートリアルのような **ヒントは、ない!** 敵の攻撃そのものから、型や癖を推定し、 生き残る可能性の高い手を選ばなくてはならない。 **このルールは、Battle Sheetを開くことでいつでも確認する事ができる。** [次へ](2101,244,245) 2101 ぬえ: 「ププスーー……上から行くぞ……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2102) [中段](2103) [下段](2104) [見切り](246) 2102 一閃、刹那。 [結果は――](2110 "p01:@0") [結果は――](2111 "p01:@1") [結果は――](2112 "p01:@2") 2103 一閃、刹那。 [結果は――](2114 "p01:@0") [結果は――](2115 "p01:@1") [結果は――](2116 "p01:@2") 2104 一閃、刹那。 [結果は――](2118 "p01:@0") [結果は――](2119 "p01:@1") [結果は――](2120 "p01:@2") 2105 勝ったッ……! 十分なダメージを与えたはず! [次へ](220) 2106 生命力が尽きてしまった。 戦いに敗れたのだ。 視界は徐々に暗くなっていく…… [game over](238) [ヒントを見る](237) 2110 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** ぐあああ支えきれぬ……! 同タイプの攻撃を、 純粋な筋力で弾き返しおった! **己の生命力-2** [next](2130) 2111 敵 >> 中段 **自 >> 上段** **WIN** 有効打! 体制を低くした相手に対し、 天からのたたっ斬りをお見舞いした。 **敵の生命力-2** [next](2130) 2112 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** ガッハッッッ 勝負を仕掛けたこちらの攻撃を読んでいたのか!? 斬撃動作に入る間もなく、無防備な下腹部に一撃を食らう。 **己の生命力-2** [next](2130) 2113 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からのねじ伏せるような叩きつけ。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2130) 2114 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** 破壊力! こちらの甘い斬撃など 握りつぶすが如く粉々に叩き潰された! **己の生命力-2** [next](2130) 2115 **敵 >> 中段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! タイミングは問題なかった……が! 相性の悪い攻撃に、単純に力負けしてしまった。 **己の生命力-2** [next](2130) 2116 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! その手は通用せぬ。 振り回した蛇の尾を弾き返す。 視線をブラさずいられたのが功を奏した。 **敵の生命力-2** [next](2130) 2117 **敵 >> 中段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! 懐を狙う **中段** の強烈な突き。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2130) 2118 **敵 >> 上段** 自 >> 下段 **WIN** 有効打! 恐ろしげな破壊攻撃も、 当たらなければどうということはない。 振り上げた腕もそのままに、 こちらの斬撃が鮮やかに決まる。 **敵の生命力-2** [next](2130) 2119 **敵 >> 中段** 自 >> 下段 **LOSE** 速い! ゼロ動作で突撃、強烈な突き。 カウンターが……通らぬ! **己の生命力-2** [next](2130) 2120 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 外した、か! カウンターを狙ったが、 敵も同様にこちらを伺っていたとは。 慌てて攻勢に切り替えるも、 リーチの違いで負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](2130) 2121 **敵 >> 下段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! 蛇の尾を使った跳ね上げ! **下段** から攻撃だ。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2130) 2130 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [勝利](2105 "!oFreeI1") [敗北](2106 "!oFreeII1") [次のラウンド](2131,247,248,234,235,2163 "oFreeI1&oFreeII1") 2131 ぬえ: 「ププスーー……上から行くぞ……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2132) [中段](2133) [下段](2134) [見切り](249) 2132 一閃、刹那。 [結果は――](2140 "p01:@3|p01:@4") [結果は――](2141 "p01:@0|p01:@5") [結果は――](2142 "p01:@1|p01:@2") 2133 一閃、刹那。 [結果は――](2144 "p01:@3|p01:@4") [結果は――](2145 "p01:@0|p01:@5") [結果は――](2146 "p01:@1|p01:@2") 2134 一閃、刹那。 [結果は――](2148 "p01:@3|p01:@4") [結果は――](2149 "p01:@0|p01:@5") [結果は――](2150 "p01:@1|p01:@2") 2140 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** ぐあああ支えきれぬ……! 同タイプの攻撃を、 純粋な筋力で弾き返しおった! **己の生命力-2** [next](2160) 2141 敵 >> 中段 **自 >> 上段** **WIN** 有効打! 体制を低くした相手に対し、 天からのたたっ斬りをお見舞いした。 **敵の生命力-2** [next](2160) 2142 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** ガッハッッッ 勝負を仕掛けたこちらの攻撃を読んでいたのか!? 斬撃動作に入る間もなく、無防備な下腹部に一撃を食らう。 **己の生命力-2** [next](2160) 2143 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からのねじ伏せるような叩きつけ。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2160) 2144 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** 破壊力! こちらの甘い斬撃など 握りつぶすが如く粉々に叩き潰された! **己の生命力-2** [next](2160) 2145 **敵 >> 中段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! タイミングは問題なかった……が! 相性の悪い攻撃に、単純に力負けしてしまった。 **己の生命力-2** [next](2160) 2146 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! その手は通用せぬ。 振り回した蛇の尾を弾き返す。 視線をブラさずいられたのが功を奏した。 **敵の生命力-2** [next](2160) 2147 **敵 >> 中段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! 懐を狙う **中段** の強烈な突き。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2160) 2148 **敵 >> 上段** 自 >> 下段 **WIN** 有効打! 恐ろしげな破壊攻撃も、 当たらなければどうということはない。 振り上げた腕もそのままに、 こちらの斬撃が鮮やかに決まる。 **敵の生命力-2** [next](2160) 2149 **敵 >> 中段** 自 >> 下段 **LOSE** 速い! ゼロ動作で突撃、強烈な突き。 カウンターが……通らぬ! **己の生命力-2** [next](2160) 2150 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 外した、か! カウンターを狙ったが、 敵も同様にこちらを伺っていたとは。 慌てて攻勢に切り替えるも、 リーチの違いで負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](2160) 2151 **敵 >> 下段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! 蛇の尾を使った跳ね上げ! **下段** から攻撃だ。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2160) 2160 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [次のラウンド](2161,2164,2166 "oFreeI1&oFreeII1") [勝利](2105 "!oFreeI1") [敗北](2106 "!oFreeII1") 2161 ぬえ: 「ププスーー……上から行くぞ……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2162) [中段](2165) [下段](2168) [見切り](2169) 2162 一閃、刹那。 [結果は――](2171,2172,2173) 2163 ぬえ: 「ホーホー……今からまっすぐ真ん中を狙う……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2132) [中段](2133) [下段](2134) [見切り](249) 2164 ぬえ: 「ホーホー……今からまっすぐ真ん中を狙う……」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2162) [中段](2165) [下段](2168) [見切り](2169) 2165 一閃、刹那。 [結果は――](2175,2176,2177) 2166 ぬえ: 「キキキギギギ…… 足元……警戒しなくて大丈夫かぁ……?」 !? ブラフか!? 逡巡の時間はない、 速やかに迎撃の構えを選択せよ。 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [上段](2162) [中段](2165) [下段](2168) [見切り](2169) 2168 一閃、刹那。 [結果は――](2179,2180,2181) 2169 一閃、刹那。 [結果は――](2174,2178,2182) 2171 **敵 >> 上段** 自 >> 上段 **LOSE** ぐあああ支えきれぬ……! 同タイプの攻撃を、 純粋な筋力で弾き返しおった! **己の生命力-2** [next](2183) 2172 敵 >> 中段 **自 >> 上段** **WIN** 有効打! 体制を低くした相手に対し、 天からのたたっ斬りをお見舞いした。 **敵の生命力-2** [next](2183) 2173 **敵 >> 下段** 自 >> 上段 **LOSE** ガッハッッッ 勝負を仕掛けたこちらの攻撃を読んでいたのか!? 斬撃動作に入る間もなく、無防備な下腹部に一撃を食らう。 **己の生命力-2** [next](2183) 2174 **敵 >> 上段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! **上段** からのねじ伏せるような叩きつけ。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2183) 2175 **敵 >> 上段** 自 >> 中段 **LOSE** 破壊力! こちらの甘い斬撃など 握りつぶすが如く粉々に叩き潰された! **己の生命力-2** [next](2183) 2176 **敵 >> 中段** 自 >> 中段 **LOSE** だめだ! タイミングは問題なかった……が! 相性の悪い攻撃に、単純に力負けしてしまった。 **己の生命力-2** [next](2183) 2177 敵 >> 下段 **自 >> 中段** **WIN** よし! その手は通用せぬ。 振り回した蛇の尾を弾き返す。 視線をブラさずいられたのが功を奏した。 **敵の生命力-2** [next](2183) 2178 **敵 >> 中段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! 懐を狙う **中段** の強烈な突き。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2183) 2179 **敵 >> 上段** 自 >> 下段 **WIN** 有効打! 恐ろしげな破壊攻撃も、 当たらなければどうということはない。 振り上げた腕もそのままに、 こちらの斬撃が鮮やかに決まる。 **敵の生命力-2** [next](2183) 2180 **敵 >> 中段** 自 >> 下段 **LOSE** 速い! ゼロ動作で突撃、強烈な突き。 カウンターが……通らぬ! **己の生命力-2** [next](2183) 2181 **敵 >> 下段** 自 >> 下段 **LOSE** 外した、か! カウンターを狙ったが、 敵も同様にこちらを伺っていたとは。 慌てて攻勢に切り替えるも、 リーチの違いで負けてしまった。 **己の生命力-2** [next](2183) 2182 **敵 >> 下段** 攻撃を見極めよと集中する。 ――来た! 蛇の尾を使った跳ね上げ! **下段** から攻撃だ。 見きったぞ……! **己の生命力-1** [next](2183) 2183 自 生命力(${free2}) 敵 生命力(${free1}) [勝利](2105 "!oFreeI1") [敗北](2106 "!oFreeII1") [次のラウンド](2101,244,245 "oFreeI1&oFreeII1") 88888 rev 006 2022/10/22 テストプレイの意見を参考に修正、挿絵追加 rev 005 2022/10/16 小悪魔戦、ランダムが不調なので固定化 rev 004 2022/10/16 後編追加 rev 003 2022/04/05 挿絵追加 rev 002 2022/04/02 効果音追加 rev 001 2022/03/29 テストプレイの意見を参考に修正 rev 000 2022/03/27 新規作成 99000 **幕末ソーサリアンのステータス強化ルール** *** **ステータスの強化ポイントについて** 「幕末シナリオ1本の実績取得率10%ごと」に 「対象のパラメータ1つ」を+1強化することができる ※幕末シナリオ1本につき、パラメータを合計+10強化可能 ※強化ポイントを割り振ることのできるパラメータは、 「STR、INT、DEX、KRM」の4項目のみ ※割り振り例)幕末シナリオAの実績取得率100%の場合、 STR+5、INT+1、DEX+3、KRM+1 幕末シナリオBの実績取得率50%の場合、 STR+1、INT+1、DEX+2、KRM+1 **ステータスを強化できるタイミング** 「次にプレイする幕末シナリオを開始してScene 1を開いている間」のみ **強化ポイントの振り直しができるタイミング** 幕末シナリオの最終章をhappyでクリアすると、 これまでの強化ポイントを振り直すことができる ※ただし、「最終章をhappyでクリアする毎に1度だけ」 [ダミー](99002 "f99") [ダミー](99999 "f99") [ダミー](99001 "f99") [ダミー](88888 "f99") 99001 99002 サイコロを振り、残っている敵(HPが0より大きい)の分だけ **%blue%青いダメージ計算式ボタン%/%** を押してダメージを受けよ。 耐えきったならば、反撃だ。 好きな相手を選び、 **HPボタン** を押せ。ダメージを与えられる。 これで1ラウンド終了である。 全ての敵のHPが0になるか、自分のHPが0になるまで続けること。 -- **敵へのダメージ計算式:サイコロ L+R** 99999 **上段 > 中段** **中段 > 下段** **下段 > 上段** (有利 > 不利) である。 お互いの体力は、**6**。 有利な手が決まれば、**体力を2奪う**ことができる。 あいこ、不利な手であれば逆に**2のダメージ**。 **見切り**は、相手の手に関わらず 1のダメージをくらう。 身を斬らせて敵の手を見る技といえよう。 本番にはチュートリアルのような **ヒントは、ない!** 敵の攻撃そのものから、型や癖を推定し、 生き残る可能性の高い手を選ばなくてはならない。