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2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 (暇だ――) 頬杖を付きながら、 君がそう呟くのは、何度目だろうか。 そこは<トラベラーズイン>。 ペンタウァ王城通りの宿屋だ。 王城に近いという以外は、なんの取柄もない―― 控えめに言って、小汚くも${素っ気ない|文字だけの}宿屋。 とりあえずGoldを費やさずに、時間を進められる、 もとい、時間を潰せる場所なので、 なんとはなしに冒険者が集い、だべっている。 もっとも。 いつも${屯|たむろ}っているのは、 大概、くたびれたメンバーばかりで。 (また、ここで逢えるね) と言って別れたイケてる${sex?女: }冒険者とは、 それきり二度と会うことはなかった。 [溜め息と涙と共に、次へ](100) 100 (そうだ、冒険に出かけよう) ある日、暇を持て余した君は閃く。 そうだ、名案だ。 冒険者のアイデンティティとやらを、 昨日まで置き去りにしていたことをさておくなら。 そして、その後もいけない。 (冒険者たちの心には冒険が詰まっているはずなのだ。 よって、彼らに、 彼らの心に触れるとは、冒険に等しくあるはず。 そうだ、出かけよう。 ${冒険者たち|トラベラーズ}の${中へ|イン}!) キラッ☆ それは冒険ではない! ただの、強力な(ダメな方向に)暇つぶしだ!! 懐の中身は100 Gold。 (ステータス画面のFREE1が 100になっていることを確認しておこう。 これからは、FREE1が君の財布だ) さあ、誉れ高きダメ${人間|ソーサリアン}よ、 これを元手に、今日も…… [トラベラーズ☆イン!](150) 150 そうと決めた君は、 暇つぶしの相手、もとい、冒険のターゲットを求めて、 大して広くもない屋内を見渡してみる。 昼間の宿屋は、 そもそも残っている人間も多くはない。 唯一賑わっているのは、 賭博場だ。 冒険の褒賞金を元手に ひと山当てようという山師はまだいい方で。 毎日の生活費を切り崩しながら、 冒険よりも賭けの興奮にドップリという者もあり。 その中にあっても、君が君でいられるならば、 ちょいと遊んでみるのも良いかもしれない。 賭博場から翻って、${宿|イン}の片隅は―― アイテムの陳列棚だ。 ${珍しい|得体のしれない}アイテムが鎮座ましましている。 これまで気にもしてみなかったが、 改めて見学してみるのも良い暇つ―― もとい、勉強かもしれない。 ロビー兼、休憩所には、 疲れをいやす冒険者たちが 思い思いに寛いでいるようだ。 おや、見たことのある顔がいる、ような気がする。 (別の人生で出会っただけかもしれない) こわい頬髭に厚く覆われた中に、 柔和な微笑みを浮かべているのは、あの人だろうか。 そういえば、膝に傷を負っているようだ。 そして、なぜか犬を連れた王女さまが。 ケメケメ王国の紋章がマントにキラリ。 とすれば、あの犬、否、お犬さまは…? 更に翻ってみると、 宿屋の客室はひっそりと。 当たり前だ。 昼間から自室に籠っている者など、更にいない。 となれば、無人の間に忍び込んでみたくなる、 欲望がムクムクと。 さて、さまざまな想いが交錯する君は、 次の行動を選ばなければならない。 [賭博場でひと稼ぎ](4000) [アイテムの陳列棚を眺めてみる](3000) [足にケガをしたアノ人に話しかける](2000) [ケメケメ王国の王女さまに話しかける](5000) [ドキドキしながら、客間に忍び込む](1000) 1000 街中では一軒一軒、 それこそ引き出しのひとつまで開けて回るのが、この世界のお約束。 宝箱と見れば開いて、 アイテムと見ればとりあえず拾っておく。 樽やら、壺やらを叩き割るも、持ち上げて投げ捨てるもデフォだ (あ、別な世界が混じった)。 なんの権利もないが、 そうさ、僕らはソーサリアン! すべて調べたら、フラグが立つかもしれない。 **立たない!** 残念ながら、君の行いはただの泥棒だ! しかし、忍び込んでしまったものは仕方がない。 神の恩寵を失って、KRMを1減らした後、 以下の手順に従って、盗みを遂行せよ。 (盗みの手順を紹介するなど、私も不本意なのだ) ### 客室に人がいるか まずは、運試し。 忍び入った客室に、既に人はいるだろうか。 あらかじめ偶数/奇数を決めて、ダイスを振り給え。 見事、合致した場合には、その部屋の主は外出しているようだ。 外れた場合には、部屋の主はベッドで寝ている。 なお、君の職業が「どろぼう」か「スパイ」であるならば、 この判定はスキップしても構わない。 なぜって、プロが人のいる部屋に忍び入るわけがないではないか! ### 物色開始! それでは${徐|おもむろ}に物色を開始しようではないか。 ゲヘヘ。 (変な含み笑いが混じるのは勘弁してほしい) あらかじめ2~12の値を決めて、ダイスを振ってほしい。 `(出目-決めた値+DEX)×5` の絶対値が、発見したお宝の価値だ。 発見したお宝は、以下の欄にメモしておいて、 あとでまとめてゆるりと[FREE1]に反映しておこう。 ${input?0} ゲヘヘ。 ただし、ゾロ目が出た場合には、 部屋の主が目をさましてしまう。 もしも部屋の主が外出している場合には、 同様の判定を、1、2、5、6のゾロ目で 部屋の主が戻ってきてしまう。 いずれの場合も、 以下の「ああっと――!」を見よ。 ### 物色、物色ぅ! 物色は何度繰り返しても良いが、 めぼしいお宝はだんだん見つかりにくくなってくる。 計算式を、 (出目-決めた値+DEX)×4 (出目-決めた値+DEX)×3 (出目-決めた値+DEX)×2... と減らしていくこと。 もちろん、あまり欲をかかずに 適度なところで部屋を出ても構わない。 それが怪盗${sex?紳士:淑女}たるもののたしなみだ。 ### ああっと――! 部屋の主が目を醒ました、もしくは戻ってきた場合、 最後の運試し。 ダイスを振って、 自分のKRMよりも小さな目を出せ。 出目の合計値がKRMよりも小さければ、 部屋の主の目をかいくぐって、 無事に脱出できたことになる。 [任務完了!(自室へ帰還)](6000) [しくじっちまったぜ…](1100,1120,1140) 1100 「じれったい! 実に、じれったいぞ、お主!」 忍び入ったことを咎められるかと思いきや、 入ってきた(もしくはベッドからムクリと起き上がった) 老人は、君を押しのけ、棚の中を物色しはじめる。 そして、${徐|おもむろ}に君の手にあるものを押し付けるではないか。 「お主の目的も、これじゃろ? ふむ、わかるぞ。 カレンちゃんのス・イー・ト―― **パ・ン・ティーー!!** 「なかなか見つけださんで、 いつカレンちゃんが戻ってくるかと、 儂、もうドキドキものよ。 「なに、礼はいらん。 同好の士へのおすそわけじゃ。 「儂? 儂は、偉大なるメデューサハンター・アルモス、 カレンちゃんのお師匠さまよ。 「さらばじゃ、同好の士よ! また会おう!!」 元気な爺さんだ。 でも、もう二度と会いたくない。 アリーヴェデルチ! [自分も部屋を出よう](6000) 1120 「うそ、うそよ、そんなこと――!」 入ってきたのは―― 一匹のガマだった。 異種族が共存するペンタウァとはいえ、 宿屋にガマが泊まるとは非常識がすぎるではないか。 (脈絡もなく、 客室に忍び入った非常識はもちろん棚上げだ) ペタリ、ペタリ。 ガマは荒らされた部屋と、君を見比べながら。 「かえって、かえってちょうだい!」 激しく往復ビンタ (Battle Sheetからステータスを更新せよ!)。 続いて、高々とジャンプしてのブレス攻撃だ (しつこいようだが、ステータスを更新せよ!)。 言ってることと、やってることが違う! どうやら、このまま君を返す気はないらしい。 生死を賭けた運試しだ。 あらかじめ数値を決めておき、その値が出るまで ダイスを振り続けること。 ガマは中々に素早く、運試しに失敗する都度、 ガマ口でパクリ。 ヌルヌルとした唾液は、 君が万万が一にも%red%そうした趣味の持ち主%/%でなければ、 ステータスに反映させること。 人としての尊厳を取るか、命を賭けるかは、 君次第だ。 [命からがら、脱出できたら…](6000) 1140 「おぉおぉ、スイートハニー! なんて、素敵な濁った瞳! なんて、麗しい萎びた皮膚(スリスリ)! そして、カサカサの固くひび割れた唇!! 君のすべてがいとおしい!」 部屋の主は、オアシスの飯炊き婆。 その名はオルアラ。 撒き散らしたのは、一握りの媚薬(すな)。 盗賊に襲われた時の護身用に、と、 孫のキアラに持たせてもらったものだが、 慌てて量を間違えた。 本来ならば、敵意を削ぐ程度であるものが、 ホンキでオルアラに恋してしまった。 老婆に愛の言葉を吐き続ける、君の叫びは一晩続いたという。 そして、翌朝。 正気に戻った君は、衛兵に窃盗と強姦の疑いで 引っ立てられた後、弁明することになる。 「あれは美女ではない! ただの強力な老婆でした!」 もちろん、それがなんの言い訳にもならなかったのは 言うまでもない。 (End) 2000 **彼**に話しかけた君は、 彼と、差し出された羊皮紙とを、交互に見比べている。 「オナカ、ヘッタナ……」 ボソリ呟いて、 彼は、海よりも深く、深く微笑むだけだ。 そうだろう、 こういう時はお遣いだ。 せめて、はっきり言えばいいのに、 何故か回りくどい。 よく判らない。 しかし、 目の前のヒントがどれだけ理不尽でも、 そこから正しく望みの結果を見つけ出し、 彼のもとに届けるだけだ。 それによって、フラグを立――もとい、 人々とのきずなを深めて、 冒険は進んでいく。 (がんばれ、サラリーアン! はい、ただいま、いますぐに!) 彼は、それ以上何も語る気はないようだ。 ただ、深い微笑みを背に、君は 彼の求めるものを速やかに届けなければならない。 「シヌデナイゾ」 ボソリ、背中で声がした。 ![グーランから渡された謎の画像](quiz.png) [食堂へ](2100) 2100 羊皮紙を手に食堂までやってきたものの、 何を調達すれば良いのか。 調達するものは小文字のアルファベット、 「~/~」(半角)の形式で、 ページ下のボックスに入力し、ブツを注文すること。 (モノに関わらず、一品、50Gold。なかなか良心的だ!) 謎のヒントが欲しい場合には、 厨房の人々に助けを求めても構わない。 その際は、下のカギカッコの中を反転させればよい。 ただし、 君がタダでお遣いしているからと言って、 厨房の人々がタダで知恵を貸してくれるとは限らない。 世知辛い世の中だ。 ### ヒント1(バーのマスター) 「%white%なに、知恵を貸してくれって?%/% %white%そうさな――%/% %white%背景は煤けちゃいるがな、%/% %white%ただの模様じゃないように見えるぜ。%/% %white%おいおい、待てよ。%/% %white%俺の知恵は、20 Goldだ。%/% %white%さっさと払いな。愚図は嫌いだぜ。%/%」 さて、謎に光明が見えてきただろうか。 ### ヒント2(魔法使いらしき老人) 「%white%なんと、儂の知恵を貸してほしいとな。 %white%そうさのぅ、 %white%背景のシンボル。 %white%シンボルの個数に鍵があるように思えぬか。 %white%其々に個数は違っておるようじゃて。 %white%待て待て。 %white%賢人の知恵には対価が欠かせぬ。 %white%20 Goldを支払っていくのじゃ。 %white%文句を言うでない、これも試練なのじゃよ%/%」 さて、謎に光明が見えてきただろうか。 ### ヒント3(ヴェールを被った美女) 「%white%妾に何をお望みですか?%/% %white%そう……知恵を貸してほしいと。%/% %white%5 Goldが必要で、1年ほどかかりますが。%/% %white%――ああ、そうですか、%/% %white%そこは1分でなんとかしてほしいと。%/% %white%では、そのように。%/% %white%はい、特急料金で20 Goldになりますが。%/% %white%文様の個数と、%/% %white%手前の単語には対応関係があるようです。%/% %white%嗚呼、単語はひとつのアルファベットを%/% %white%表すのではないでしょうか。%/% %white%さて、20 Goldはお忘れなく……%/%」 さて、謎に光明が見えてきただろうか。 ![グーランから渡された謎の画像](quiz.png) [beef/cake,2200,2300](Q) [金が足りなかった!(すごすごと部屋に戻る)](6000) 2200 (タラララ、タラララ、ターーーン♪) 天の声が、ファンファーレを奏でてくれる。 おめでとう。 君は、**彼**の望むものを手に入れたのだ。 beef(牛肉ステーキ)とcake(甘々ケーキ)の 組み合わせは、妙に胃もたれしそうだが、 他人の嗜好に文句は付けまい。 (ゲフーッ!) 黙々と食べ終えた彼は、満足の吐息と共に、 深く、深く微笑んだ。 (なにも、くれない?) そんな時は、そのまま立ち去ってはいけない。 何度か話しかけることで、物語は進んでいく (こともある)。 果たして。 彼が懐から取り出したのは、<ひし形の宝石>だ。 <青い玉>でないのは残念だが、 売れば少しはGoldにもなるだろう。 あとは、<こいし>にならないことを祈るばかりだ。 [自分の部屋に戻る](6000) 2300 彼は深く微笑んだようだ。 でも、なにかをくれる気配はなければ、 差し出したブツを受け取ってくれる気配もない。 (フラグは立たなかった!) こういう時は、出直さなければならない、 それがペンタウァのルールなのだ! ★ ★ ★ ――さて。君は再度、 目的のブツを調達しに、食堂へ赴くだろうか。 もちろん、新たなブツを購入するには Goldを支払わなければならない。 また、誤って調達したブツは、 スタッフとして美味しくいただくこと。 もしも1日の中で2度以上、この場面に遭遇している場合、 無理やり詰め込んだ君は、 HP/MPともに10ずつ減らさなければならない。 (ゲフーッ) はたまた、ブツの調達をあきらめて、 ペンタウァ――もとい、トラベラーズイン(自分の部屋)に 帰還するのも自由だ。 その場合も、何事もなかったかのように、 <彼>は同じ依頼をしてくれるに違いない。 [再度、食事を調達に](2100) [ダメだ!ひとまず引き上げだ](6000) 3000 トラベラーズインの片隅、 微妙に薄暗い一角には、あまり人もいない。 不気味な、もとい、不思議な空気をまとった アイテムがちんまりと飾られているからだ。 旅から帰った冒険者(ソーサリアン)たちが、 土産代わりに置いて行ったものだそうだ。 (たぶん、売れなかった戦利品だ) 両脇の柱には、 南のアフロカ大陸のものと思しき民族仮面が、 向かい合って掛けられている。 (笑われているような気がしてならない) 正面の木彫りの像は、カナン諸島の石像にも似ている。 ひざ下くらいの高さしかないのに、 顔だけが妙に大きな――大きな顔族?のシンボルだ。 翻る紅のマントを見るに、民の英雄なのだろうか。 そういえば、その埃をかぶった<きのぼう>はなんだろう。 近所の悪ガキが飽きて、 放り投げていったのだろうか。 その他にも、 なぜか牛肉、もとい、牛頭が乗った剛健な戦士の立像が三体。 はたまた、怪しげな頭だけの石像がチンマリと。 (地面から触手が飛び出してきそうな既視感がある)。 ん、こちらではスライムやらファイアーエレメント、 ドラゴンナイト(ミニ)までが徘徊しているではないか! (おかしいな!? 確かにモンスターは居るのだが、気配は全く感じられない) とにかくカオス。 ただ、カオス。 ひたすらに――圧倒的、**カオス**! しかし、 なんとなく気になってしまった君は、 危険を顧みず、なにはともあれ、 なにかを調べるしかない。 それがソーサリアンの本能、もとい、使命なのだ! さあ、選びたまえ。 なに、選択肢が少ない? 仕方がない。 このシナリオは%red%30Scene限定%/%だ! これで作者も苦労している。 ![牛頭が乗った剛健な戦士の立像](mino.png) [民族仮面を調べてみる](3100 "-f02") [大きな顔族の木彫りの像を調べてみる](3200 "-f03") [ホコリを被った<きのぼう>を調べてみる](3300) 3100 (―――……!) 熱線が、君の頬を掠める。 そうだ。 君も薄々は気づいていたに違いない。 そうだ。 ヨグレス&オムルガン――ではない、 ダブルデビルスだ! 柱に閉じ込められた双子の悪魔。 柱を回転しながら、殺人ビームを浴びせてくれる。 <不老長寿のダンジョン>の 入り口まで赴くのも面倒になった誰かが、 経験値稼ぎに柱ごと持ってきたに違いない! 悪魔を起こしてしまった君は、一刻も早く、 これを鎮めること。 5、6のゾロ目が出れば、鎮静化に成功したことになる。 それ以外の目でも、君はダメージは受けない。 ダメージを受けるのは、トラベラーズインだ! 判定に失敗するたびに、 宿屋の修理代として10Goldを支払わなければならない。 総損害額は、 Battle Sheetの[ダメージ式]からきっちり反映すること。 (なんて、えげつない攻撃だ!) さあ、悪魔を鎮めるまでダイスを振り続けたまえ。 なお、鎮め終わる前に、 君が全財産を摺ってしまった場合には。 もはやトラベラーズインにはいられない。 甘んじて、叩き出されること。 悪魔を鎮めることに成功した君は、 記念に<戦士(あくま)の腕>を奪い取って、 (空になりかけた)財布と共に、自分の部屋に帰還する。 ![ダブルデビルス](devils.png) [自室に帰還する](6000) 3200 「あ、それね。 最新型の給水機アルよ。 頭を押すと、<ザ・不老長寿の水>が出てくるアルね」 怪しげな東方訛りの給仕が、 ご丁寧にジョッキまで持ってきて、像の頭をバコン! 像の股間から黄金色の液体が迸り、ジョッキに満たされる。 (嗚呼――!) 君は、幻の聖水、<ザ・不老長寿の水>を入手した。 その場で飲み干し、 すべてのパラメーターを+1することもできるし、 もちろん、有難く保管しておいても構わない。 いずれにせよ、自分の部屋に戻ること。 [ザ・不老長寿の水を飲み干す](3250) [自分の部屋に戻る](6000) 3250 嗚呼――! ステータスを代償に、 なにか人としての道を外れてしまったような気もする。 泡立った聖水を飲み干した君は、 肌を粟立たせながら、MPを10ほど減らしておくこと。 [自分の部屋に戻る](6000) 3300 「これって――?」 「王様の杖ですな」 宿屋の親父が、さも当たり前のように答える。 「王様の杖」 「ですな」 「持ち帰っても?」 「誰かが置いて帰ったものなので、ご自由に」 「あとで返せって言いません?」 「言いませんな」 ファンファーレ。 君は、<王さまの杖>を手に入れた。 おめでとう。 ソーサリアン Text Scenario 1「新・消えた王さまの杖」 エンディングに進むこと(?) (End) 4000 宿屋、兼、酒場と言えば、賭け事だ。 それは、このトラベラーズインでも例外ではない。 トラベラーズインの奥は、 今日も賭け事に興じる冒険者たちで一杯だ。 「俺は、世界の賭博王になるっ――!」 ダイス賭博で叫んでいるのは、 確か、<タリスマンの森>から来たとかいう―― そうだ、ジェノバンとかいうオッサンだ。 なぜか縛られているのは、画像がなかった、 ではない、彼のファッションなのだ! (きっと) ![ジェノバン](jeno.png) 片隅には、褌と晒しだけの貧相な裸体を晒した、 中年男が仁王立ちになっている。 微妙な部分鎧が、更に寒々しい。 ヒューーー(北風) きっと、トラベラーズインで何年も過ごした挙句に 有り金をすってしまったダメな大人だ。 (ああいう大人になってはいけない) と思いきや。 「さぁさ、風の精霊リュシエルのジャグリング・ゲームじゃ、 兄さん、姐さん、ちぃと遊んでいかんかね!?」 (違った。 精霊さんのデフォの衣装だったらしい) そいえば、 トラベラーズインの客室には、なぜか 「よにげしました」 という札が掛かっている部屋がある。 (なにかと訊くと、誰もが目を背ける) 中庭では、筋骨隆々とした男たちが、 モンスター相手の腕自慢。 ドコン――! ボクッ……! 「勝利ーー!<壁破り>のドギ!!」 地面が揺れるたびに、 宿屋の風通しがよくなっていく。 **でも、心配はいらない!** 一度、スクロールアウトすると、壁は元に戻る。 それがペンタウァ世界のルールだからだ。 さて、そんなトラベラーズインの賭博場。 懐が寂しくなってきているならば、 君は、ここで小金稼ぎをしても構わない。 一攫千金! [ジェノバンのダイス賭博に挑戦する](4100) [風の精霊さん?に声をかける](4200) [中庭のモンスター退治に参加する](4300) [自分の部屋に戻る](6000) 4100 ダイス賭博はカンタンなルールだ。 Battle Sheetのダイスを振ってほしい。 何度振っても構わない。 最終的な出目の合計が、 相手(ジェノバン)よりも21に近ければ勝ち。 ただし、21を超えた場合には、その場で負けとなる (2人とも21を超えた場合も、君の負けだ)。 ジェノバンによる出目の合計は、 以下のテキストを選択&反転させることで確認できる。 %White% ${rand?12:25} %/% もちろん、ダイスを振り終わるまでは、見てはならない。 さて、では、ルールを理解したところで勝負だ! 掛け金は自由。 ただし、あらかじめ下のボックスで決めておくこと。 ${input?0} + 勝利した場合は、掛け金×1.5倍を得られる + 敗北した場合は、掛け金×2.0倍を支払わなければならない よって、掛け金の上限は持ち金の半分まで、ということだ。 敢えてそれ以上を賭けても構わないが、 敗けた場合には、君は掛け金を支払えない。 身包み剥がれて、 トラベラーズインを叩き出されることになるだろう (速やかに、本を閉じたまえ)。 勝利して味をしめたならば、あるいは、 敗けて引くに引けなくなったならば、 何度挑戦しても構わない。 (ダメな大人への仲間入りだ) [そろそろ引き上げよう](4000) 4200 ジャグリングゲームのルールは、カンタン。 クラブを回していくだけだ。 クラブをひとつ増やすごとに、 ダイスを振っていくこと。 ゾロ目が出なければ、ジャグリングに成功だ。 最終的に成功したクラブの個数に応じて、 観客からのおひねりを得られる (以下の式をFREE1欄に反映させること)。 `クラブの個数×30` 参加料は50Goldだ。 --- 「ホレ、クラブじゃ」 「これって――?」 「じゃから、クラブじゃ」 風の精霊さんは、さも当たり前のように答える。 差し出されたクラブは、明らかに # 長ドス! 「しくじったら、怪我しません?」 「するじゃろ」 「止めてもいいですか?」 「ダメに決まっとるじゃろ」 サク、サク。――サク。 (あ、前の人が失敗した) ということで、追加ルールだ。 しくじった場合には、 クラブ(ドス)の個数分だけダイスを振り、 Battle Sheetからダメージ式をタップせよ。 適当なところで止めて―― (おけるわけがなかろうが、ドアホゥ! お客さん、しらけるやないけ!) 覚悟を決めて、 血を見るまで死の曲芸を演じ切るのだ。 [まだ生きていたなら、速やかに引き上げよう](4000) 4300 誤解のしようもない、腕試し。 参加料は50 Goldだ。 こんなところでGoldを支払ってまで 危険を冒すならば、 本分を全うすれば良いような気もするが。 **こまけぇことはいいんだよ!** なぜか盛り上がってしまった君は、 野暮な天の声を一蹴し。 君は、モンスター退治に名乗りを上げる。 「名前:モンスター」って、 いい加減、作者の手抜き――ではない、 「読者諸兄のイマジネーションに委ねる」 とでもしておこうか。 君が、これだと思う、 モンスターを脳裏に思い浮かべながら戦い給え (ダイスを振って、 [ダメージ]ボタンからステータスに結果を反映すること)。 なお、注意がひとつ。 モンスターのステータス(ダメージ式)は 挑戦都度に変化する。 世の中には「第4グループ」と呼ばれる不吉な 種族がおり、強力な能力を有している。 しかし、一度この場に立った君は、 戦いを避けることは**できない**! せめて目が一でも少ないことを祈って、 ダイスを振ること。 勝利した君は、賞金として100 Goldを得られる。 何度挑戦しても構わないが(一度戻って再入場すること)、 繰り返そう、 「第4グループ」には要注意だ。 [そろそろ引き上げよう](4000) 5000 ケメケメ王国の王女さまが、 なぜトラベラーズインに? などと野暮な質問をしてはいけない。 なぜって、王女さまがそこにいるのだから。 おそらくは、 ペンタウァへお忍び旅行に来ていたところ、 ペットのジョセフィーヌちゃんがいつもの気まぐれで。 王女さまをこんなところまで連れてきてしまったのだ。 そして、王女さまも、 この小汚い宿屋に物珍しさをお感じになり、 冷たいジュースの一杯も飲んでいこうかしら、 と腰を落ち着けてしまったわけだ。 (うん、そうに違いない! 物語の都合などと野暮な理由を持ち出すよりも、 よほど気が利いているではないか!) 王女さまは君に気付くと、気さくに歓談に応じてくださった。 ところが、しばらくすると、 足元のジョセフィーヌちゃんの様子がおかしい。 モゾモゾ、モゾモゾ―― ブルブルッ……! あらいけない、うんちの時間なのかしら、 首をかしげる王女さま。 でも、立ち上がる気配はなく、君にニッコリとほほ笑んで。 そうだ、そうだった。 王族とはこういう人種だった! ニッコリ微笑むだけで、あとは下々のものが なんとかしてくれると信じてる(下の世話だけに)。 無論、選択肢はない。 君は、ジョセフィーヌちゃんを散歩に連れ出して、 うんちをさせてこなければならない。 [うんちタイムへ](5100) 5100 それでは、 ジョセフィーヌちゃんのうんちタイムだ。 君は、なぜかペンタウァ地下のダンジョンに居る。 **ペンタウァ地下に、なぜこんなダンジョンが!** とは、もうこの期に及んではどうでもいい。 なんと、このジョセフィーヌちゃん、 ケメケメ王国のダンジョンに何度も迷い込んでいるうちに、 ダンジョンでしか、 うんちができない体質になってしまったとか。 そんな残念な話を、 ペンタウァの街を数ザン(時間)歩き回り、 ジョセフィーヌちゃんがいい加減、物騒な顔になってきたところで。 トラベラーズインで冷たいベリージュースを飲んで待っていた、 優雅な王女さまから説明を受けたのだ。 ニッコリ。 (ベリージュース、${sex?俺:私}も飲みたい!) と、いささか見当はずれな愚痴を零しながら、 君はダンジョンに立っているというわけだ。 そんなわけで、ここからは運試し。 6のゾロ目が出るまで、ダイスを振ること。 6のゾロ目が出たら、 ジョセフィーヌちゃんは気に入ったうんちの場所を見つけて、 晴れて王女さまのもとで帰還できる。 それ以外の目の場合は―― - 合計値が6未満であれば、「6-出目」だけジョセフィーヌちゃんは離れていく - 合計値が6以上であれば、「出目-6」だけジョセフィーヌちゃんは近づいてくる - 6以外のゾロ目であった場合、君は更に敵に遭遇する ジョセフィーヌちゃんが15以上離れてしまうと、 君はジョセフィーヌちゃんのプリチィなお尻を見失ってしまう (ジョセフィーヌちゃんとの距離は以下のボックスで管理すると良い)。 ${input?0} 敵は、ジョセフィーヌちゃんを目の敵にするミミズ野郎、 もとい、魔導士ゲルフスの正体なんである。 ニョロニョロ、ニョロニョロ―― 斬っても斬っても、しつこく追いすがってくるぞ! 遭遇都度、Battle Sheetの[ダメージ式]に従って、 ステータスに反映すること。 ![ミミズ野郎](warm.png) [うんちタイム終了で、晴れ晴れとBeautiful day...](5200) [力尽きた、もしくはジョセフィーヌちゃんを見失ったならば…](5300) 5200 トラベラーズインに戻ると、1年が経過していた。 それでも、王女さまは満足そう。 手にしていた<王女さまの手袋>を君に賜った。 ステータス画面のItems欄から、 恐縮しながら確認すること。 王女さまは、手袋まで良いにおいがするもんだ。 クンカ、クンカ… そして、君はまた宿屋の中を見渡し始める…… [ご機嫌でマイルームへ…](6000) 5300 (嗚呼、私のジョセフィーヌちゃんは今何処に――!) 王女さまの悲痛な叫びが、 トラベラーズインに木霊する。 さあ、新たな冒険の始まりだ。 原作より追加シナリオVol.1のScenario 4に進みたまえ。 (End) 6000 ひと仕事?を終えた君は、 自室に戻って、ほっと一息。 今日は疲れたし、今宵は休むとしようか。 もっとも。 トラベラーズイン(宿屋)という以上、 宿泊は有料だ。 なぜか盛大に1年間過ごす場合には無料(しかも一瞬)だが、 一晩過ごすには、20Goldを支払わなければならない。 (ステータス画面からFREE1の欄を更新しておくこと。 この時点でGoldが不足している場合には、無条件に 換金所に向かわなければならない) しかし、特典もある。 HP/MPをそれぞれ15回復できる上、 状態異常は全回復というサービスぶりだ (ステータス欄からそれぞれ反映しておくこと)。 なに、全快ではないのかと。 馬鹿を言ってはならない。 一晩眠るだけで、元気溌剌になるような者が こんなゲームをやってるわけが**ない**――! [(脳内で)フェードアウト/インして次へ](6100) [Goldが足りないので、戦果を換金しに行く](7000) 6100 さて、翌朝。 なぜか顔ぶれの変わらない宿屋の風景を眺めながら (シナリオが進行中だからだ)。 今日の行動を決めなければならない。 ${宿屋|イン}でのひと時に別れを告げたくなった君は、 これまでの戦果を換金して、宿屋を去っても構わない。 [賭博場でひと稼ぎ](4000) [アイテムの陳列棚を眺めてみる](3000) [足にケガをした人に話しかける](2000 "-f01") [ケメケメ王国の王女さまに話しかける](5000 "-f04") [ドキドキしながら、客間に忍び込む](1000) [戦果を換金しよう](7000) 7000 そうそう、 ここいらで、そろそろ戦果?を換金しておくのも トラベラーズインのお作法だ。 これまでに得たアイテムを、 以下のリストに従って、Goldに変換しておこう。 もちろん、思い出の品として、手元に残しておくのも 君の自由だ。 | アイテム | 換金額 | | -------- | ------: | | スイートパンティ | 500 | | 戦士(あくま)の腕 | 70 | | ザ・不老長寿の水 | 150 | | 王女さまの手袋 | 300 | | ひし形の宝石 | 200 | ||| ん、妙に高額なアイテムがある? うむ、ペンタウァにもマニアはいるもんだ。 [HIT ANY KEY...](7100) 7100 トラベラーズインでの物語りもそろそろ終わりのようだ。 君があれこれ彷徨っているうちに、 1人減り、2人減り。 国に帰ったものもいれば、 メデューサ退治に旅立ったものもいれば、 悪の道に立ちかえったものも。 新たな旅人を待てば、いつまででも待てるが、 流石にここでの生活にも飽きてきた。 そういえば、王さまが今度、 国中のソーサリアンを集うて、 ペンタウァ一周トライアスロン大会を開催するんだそうだ。 これならば、命の危険もなさそうだし、 とりあえずは、ソーサリアンとして活動している感もあって **いいんではなかろか?** 君は、ブラリと…… [トライアスロンの受付会場へと向かった](7200 "oFreeI700+") [トライアスロンの受付会場へと向かった](7300 "-oFreeI700+") 7200 さて、トライアスロンの会場では、既に参加者で賑わっている。 華やかな女子グループこと<ピチピチギャルチーム>に、 一転、枯れたヨボヨボ<ジジババチーム>。 あ、試練の魔法使いログレックが、手下のオーガーに囲まれてる。 あれ、オーサーも。 今日は、スターターをやるんだっけ? おぉお! あれは、トミー、いがちゃん、キーヤ神まで! なんとかの審査員に呼ばれてるんだそうな。 是非とも、サインをもらいにいかねば――! あまたの有名人に囲まれて、 君のテンションはマックス! ドトーのトライアスロン、 さあ、${sex?オレ:ワタシ}たちの冒険はまだまだこれからだ! **先生の次回作にご期待ください!** (True End) ![ドトーのトライアスロンへ!](ending.png) 7300 (あんですって~!?) どこかで聞いたセリフのような気もするが、 実際、それしか言いようがない。 なんと。 **トライアスロンの参加額が足りない!** どうやら君の今の持ち金では、 新たな冒険にすら出られないようだ。 君は、意味もなく晴れやかな顔で トラベラーズインに帰っていく。 そこでまた、貴重な寿命を費やすために。 頑張れ、ソーサリアン! 美しき栄光の日々(Beautiful day)を夢見ながら、 さあ、プロローグへ戻り給え。 (物語は永遠に続く……)