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2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 **誉れ高き勇者へ** **これは、勇気と知略をもって竜に挑み、** **生還した勇者にのみ託される戦いである。** **混沌の王に挑む覚悟がある者よ、** **いざ決戦の地へ赴くのだ。** **国王より**  [ドラゴンモード - エピローグ -](1) 1 『君』は今、紺色のローブを纏った老魔道士に導かれ、魔法の明かりを頼りに暗い地下への階段を下りていた。 老魔道士の名はオーサー。 温和で献身的な人柄をペンタウァ国王に評され、長きに亘り国王直属の魔道士としてペンタウァを支えていた偉大な魔道士の一人である。 齢70を超え、現役から退いた今では、城の一室で若き魔法使いやソーサリアンに魔道の知識を授ける師の一人として余生を送っていた。 普段であれば君に優しく話し掛けるオーサーだが、今は口を噤んだままだ。 互いに無言のまま階段を下り、とうとうオーサーが足を止めた。君もそれに倣い、足を止める。 「此処じゃよ」 確かにオーサーはそう言った。 そこにはただ壁があるだけ。行き止まりだった。 しかし、オーサーが節くれ立った手で壁に触れ、何かを呟いた瞬間、壁に眩い光が走り、魔法陣が描かれてゆく。 君が驚きに目を丸くするのと同時に、オーサーと君の姿が光の点滅と共に掻き消えた。 [次へ進む](2) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 2 今から七年前。 ペンタウァの南方に位置する『マスグレーヴ神殿』。その辺境に建てられた神殿より南方に広がる大森林が、突如として<${混沌|カオス}>に呑み込まれた。 混沌の大瀑布から生まれた魔物の軍勢は、瞬く間にペンタウァ全土へと散らばり、混沌の毒に冒された者は、不完全な『竜』へと成り果てたのである。 **混沌の暴走。** その原因は、キングドラゴンを洞窟に封印している結界の力が、各地に存在する竜の魔力によって弱まったことにあった。 結界の力が弱まったことでキングドラゴンの発する混沌が抑えられなくなり、洞窟から混沌がそのまま溢れ出したのだ。 そんな未曽有の災厄に見舞われたペンタウァでは、七年前から国王が民に『布令』を出していた。 多くの民は『布令』に従い、年月を掛けて守護の結界の効力が強い王都、王都付近の村や町、または国外に避難していた。 しかし、避難場所の増設や食糧の供給が間に合っているとは言い難く、民の恐怖や不満は年々増加し、ペンタウァの治安は悪化する一方であった。 そんな混迷の世の中で、『君』――**${name}**は、キングドラゴンの封印を脅かす竜の魔力を七年前から様々な方法で断ち切ってきた勇者だ。 ソーサリアンとしての身軽さを活かして竜の噂流れる地を巡った君の活躍が功を奏し、未だキングドラゴンの完全復活には至っていない。 だがしかし、キングドラゴンに幾重にも施された封印の結界は、既に五十にも満たず、効力も限界を迎えつつあった。 それは、術者によって何度も封印を掛け直していても、である。 綻びた封印から漏れ出す混沌は、絶えず魔物を凶暴化させ、人々の心を掻き乱し、新たなる魔を産み出していくのだった。 ――そう。終焉を告げる足音は、すぐ近くまで迫っているのだ。 [次へ進む](3) 3 灰色とも錫色ともつかぬ色の石を積み、組み合わせて造られた一室。 その部屋の中央に浮かぶ魔法の光球により、室内の様相がぼんやりと照らし出されていた。 大人が十人ほど立っていられる広さと高さはあるが、地下室特有の圧迫感、それに加えてその場に流れる緊迫感に息が詰まりそうになる。 難攻不落の城塞としても名高い王都ペンタウァ。 その都にそびえ立つ城には、限られた者しか知らぬ地下室があった。 君は今、その限られた者達と地下室の中にいる。 オーサーに導かれて地下室へと瞬間移動した君を出迎えたのは、ペンタウァ国王直属の現役魔法使いにして参謀、しかして、その年齢はようとして知れない謎多き宮廷魔道士エティス。 そして――君にとって見知らぬ長身の青年。その二人だった。 ${age?:: } ${age?:: いや、何処かで見たような気もするが……?} ${age?:: } ${age?:: 君はふとそんなことを思った。しかし、その呟きは心の中だけのものだ。} ${age?:: 当然、否定の言葉も肯定の言葉も返ってくる筈などなかった。} ${age?:: } エティスがオーサーに向かって頷くと、オーサーは君の横へと移動する。 それからエティスは口を開いた。 「よくぞ参った、ペンタウァの勇者よ。 そなたには、城の地下迷宮にある**<ゲート>**から キングドラゴンが封印されている洞窟へと 向かってもらう」 ペンタウァ国王から既に話は聞いていた。 つまり、これは目的の再確認という意味だ。 キングドラゴンの封印されている洞窟は、本来ならば地上から直接向える場所にある。 しかし、今や地上は混沌に侵され、**<封印の洞窟>**は混沌の海に沈み、魔物が湧きだし続けているのだという。 そこで今回は、長年ペンタウァ王家が秘匿し続けていた転移装置<ゲート>を使い、封印の洞窟へとワープする作戦となったのである。 [次へ進む](4) 4 エティスは更に言葉を続ける。 「地下迷宮は、非常に複雑で難解な構造をしておる。 そこで陛下は『案内人』を手配された」 エティスがややうつむき加減に後ろへと退くと、代わりに長身の青年が一歩前に進み出る。 君が最初に『見知らぬ青年』と認識した、あの男だ。 端整な顔立ちの彼は一本の長剣を腰から提げ、白銀の甲冑を身に纏い、外套を羽織るという戦士風のいでたちをしていた。 額には甲冑と同じく白銀のサークレットが美しく輝き、緩く波打つ鮮やかな赤い髪は、後ろに束ねているようだった。 「お初にお目にかかる、勇者殿。 私の名は**シリウス**。地下迷宮の${管理と案内人を務める戦士|ガーディアン}だ。 此度は陛下直々に地下迷宮の案内を仰せつかり、 貴殿を<ゲート>まで案内するのが私の役目となる。 勇者殿、よろしく頼む」  紅毛の戦士シリウスは、ペンタウァ国王の書状を君に見せた。 君は、確かにこれは国王の筆跡であり、書状であると納得し、シリウスの瞳を見て頷く。穏やかさの中に強い意志の光が窺える瞳だ。 シリウスが柔和な笑顔を君に向けて手を差し出すと、君は彼の手をしっかと握り返した。 「貴殿の活躍は聞いているよ。 私も剣と魔法はそれなりに使えはするが、 貴殿の足手纏いにはならぬよう尽力するとしよう」 気さくに言うシリウスに、君は小さく照れ笑いを浮かべながら、それは心強いと言葉を返した。 そこで君はふと気付く。なんと不思議な男なのだろう、と。 こうして言葉を交え、握手を交わしただけだというのに、緊迫感で締め付けられていた心が解けてゆくのを感じたのだ。 [次へ進む](5001 "xFIGHTER|xDWARF") [次へ進む](5002 "xWIZARD") [次へ進む](5003 "xELF") 5001 再びエティスが君の前へと歩み出てきた。 彼の皺の浮かぶ手の中には、<透き通った無色の水晶柱>があった。 金色の細い鎖を繋いだそれは、首飾りのように見える。 咲きかけの花が被さっているような見た目の金色のパーツからは、その水晶が半分のぞいていた。 水晶自体は無色透明だが、中心には星屑が様々な煌めきを見せ、それが仄かな光となって水晶から発せられている。 君は一目見て、この首飾りが${魔力が宿る特別な物|マジック・アイテム}であることを察した。 「これは**<召喚石>**という魔法具じゃ。 ペンタウァの城下で朽ちた金竜の鱗、 七惑星の欠片、そしてそなたの血を用いて、 我ら魔道の者が造り上げた魔石なのじゃよ」 そういえば、と君はペンタウァの王都で金竜――ゴールドドラゴンと戦った時のことを思い出す。 あれは四年ほど前、王都を守護する結界と警備を更に強化する要因となった出来事だった。 あの時、王都は魔法学院の司書『エスメレー・アーチェット』に化けたゴールドドラゴンの侵入を許し、幻惑の呪いに包まれた。 君も当時、その幻に惑わされて王都の幻の中を彷徨っていた者の一人だった。 しかし、君は様々な技術や知識を用いて、また、本物のエスメレーの助言を受けて真相へと近付き、幻術を解いた。そしてゴールドドラゴンと戦ったのだ。 ゴールドドラゴンの、王城を押し潰さんばかりの巨大さ、その巨体から繰り出される凄まじい攻撃の数々に君は圧倒され、苦戦を強いられた。 だが、君には強力な助っ人がいた。ペンタウァで魔法屋を営む高名な女魔法使いエスターと、砂漠王と呼ばれ強大な力を持つ男ルワンのことだ。 君は二人の助けを借り、冷静に急所を見極め攻撃することで、とうとうゴールドドラゴン討伐を果たしたのであった。 そうだ、と。君はあの戦いの後で、エスターに言われて少量の血液を彼女に提供していたことも思い出した。 なるほど、『それ』を造るためだったのか。君は得心がいった。 「<召喚石>は、そなたが各地で竜を退けた際に、 **竜の縁で結ばれた者**の力を一時的に借りられる。 きっとそなたの助けとなるじゃろう。 有効に使いなさい」 エティスは君に<召喚石>を手渡した。 そこでエティスは「しかし」と言葉を続ける。 「召喚というものは元々が高度な術でな、 本来はそう何度も行えるものではないのだ。 それはこの<召喚石>とて例外ではない。 <召喚石>の使用回数は、魔力の消費量に 依存しておる。 つまり、**強力な力ほど魔力を大量に消費し、 <召喚石>の使用回数が減りやすい**ということじゃ。 使うべき時、使うべき力の選択を誤らぬようにな」 一言一句聴き逃すまいと説明を聞いていた君は、真剣な面持ちで頷き、<召喚石>を首から提げる。 その瞬間、君は<召喚石>と一体化するような感覚を覚えた。 <召喚石>には自身の血が使われていると聞いた。そのために親和性が良いということなのかもしれない。 **特別ルール「召喚石に含まれる魔力量」** ①<召喚石>の魔力保有量は、%blue%FREE1%/%に表示される。 ②<召喚石>の加工には、君の血液を使用している。 魔力が多く含まれる血液ほど<召喚石>の魔力も多いようだ。%blue% ここでは君が持つ<召喚石>の魔力保有量が加算される。%/% **★<召喚石>を手に入れた!**%blue% **▲<召喚石>の魔力保有量が10加算された!**%/% [次へ進む](6) 5002 再びエティスが君の前へと歩み出てきた。 彼の皺の浮かぶ手の中には、<透き通った無色の水晶柱>があった。 金色の細い鎖を繋いだそれは、首飾りのように見える。 咲きかけの花が被さっているような見た目の金色のパーツからは、その水晶が半分のぞいていた。 水晶自体は無色透明だが、中心には星屑が様々な煌めきを見せ、それが仄かな光となって水晶から発せられている。 君は一目見て、この首飾りが${魔力が宿る特別な物|マジック・アイテム}であることを察した。 「これは**<召喚石>**という魔法具じゃ。 ペンタウァの城下で朽ちた金竜の鱗、 七惑星の欠片、そしてそなたの血を用いて、 我ら魔道の者が造り上げた魔石なのじゃよ」 そういえば、と君はゴールドドラゴン討伐後のことを思い出す。 あの時、君はペンタウァで魔法屋を営む高名な女魔道士エスターに言われ、確かに少量の血液を彼女に提供していた。 なるほど、『それ』を造るためだったのか。君は得心がいった。 「<召喚石>は、そなたが各地で竜を退けた際に、 **竜の縁で結ばれた者**の力を一時的に借りられる。 きっとそなたの助けとなるじゃろう。 有効に使いなさい」 エティスは君に<召喚石>を手渡した。 そこでエティスは「しかし」と言葉を続ける。 「召喚というものは元々が高度な術でな、 本来はそう何度も行えるものではないのだ。 それはこの<召喚石>とて例外ではない。 <召喚石>の使用回数は、魔力の消費量に 依存しておる。 つまり、**強力な力ほど魔力を大量に消費し、 <召喚石>の使用回数が減りやすい**ということじゃ。 使うべき時、使うべき力の選択を誤らぬようにな」 一言一句聴き逃すまいと説明を聞いていた君は、真剣な面持ちで頷き、<召喚石>を首から提げる。 その瞬間、君は<召喚石>と一体化するような感覚を覚えた。 <召喚石>には自身の血が使われていると聞いた。そのために親和性が良いということなのかもしれない。 **特別ルール「召喚石に含まれる魔力量」** ①<召喚石>の魔力保有量は、%blue%FREE1%/%に表示される。 ②<召喚石>の加工には、君の血液を使用している。 魔力が多く含まれる血液ほど<召喚石>の魔力も多いようだ。%blue% ここでは君が持つ<召喚石>の魔力保有量が加算される。%/% **★<召喚石>を手に入れた!**%blue% **▲<召喚石>の魔力保有量が12加算された!**%/% [次へ進む](6) 5003 再びエティスが君の前へと歩み出てきた。 彼の皺の浮かぶ手の中には、<透き通った無色の水晶柱>があった。 金色の細い鎖を繋いだそれは、首飾りのように見える。 咲きかけの花が被さっているような見た目の金色のパーツからは、その水晶が半分のぞいていた。 水晶自体は無色透明だが、中心には星屑が様々な煌めきを見せ、それが仄かな光となって水晶から発せられている。 君は一目見て、この首飾りが${魔力が宿る特別な物|マジック・アイテム}であることを察した。 「これは**<召喚石>**という魔法具じゃ。 ペンタウァの城下で朽ちた金竜の鱗、 七惑星の欠片、そしてそなたの血を用いて、 我ら魔道の者が造り上げた魔石なのじゃよ」 そういえば、と君はゴールドドラゴン討伐後のことを思い出す。 あの時、君はペンタウァで魔法屋を営む高名な女魔道士エスターに言われ、確かに少量の血液を彼女に提供していた。 なるほど、『それ』を造るためだったのか。君は得心がいった。 「<召喚石>は、そなたが各地で竜を退けた際に、 **竜の縁で結ばれた者**の力を一時的に借りられる。 きっとそなたの助けとなるじゃろう。 有効に使いなさい」 エティスは君に<召喚石>を手渡した。 そこでエティスは「しかし」と言葉を続ける。 「召喚というものは元々が高度な術でな、 本来はそう何度も行えるものではないのだ。 それはこの<召喚石>とて例外ではない。 <召喚石>の使用回数は、魔力の消費量に 依存しておる。 つまり、**強力な力ほど魔力を大量に消費し、 <召喚石>の使用回数が減りやすい**ということじゃ。 使うべき時、使うべき力の選択を誤らぬようにな」 一言一句聴き逃すまいと説明を聞いていた君は、真剣な面持ちで頷き、<召喚石>を首から提げる。 その瞬間、君は<召喚石>と一体化するような感覚を覚えた。 <召喚石>には自身の血が使われていると聞いた。そのために親和性が良いということなのかもしれない。 **特別ルール「召喚石に含まれる魔力量」** ①<召喚石>の魔力保有量は、%blue%FREE1%/%に表示される。 ②<召喚石>の加工には、君の血液を使用している。 魔力が多く含まれる血液ほど<召喚石>の魔力も多いようだ。%blue% ここでは君が持つ<召喚石>の魔力保有量が加算される。%/% **★<召喚石>を手に入れた!**%blue% **▲<召喚石>の魔力保有量が14加算された!**%/% [次へ進む](6) 6 「オーサー殿、『あれ』を」 エティスがオーサーに声を掛ける。オーサーは一つ頷き、向かい合う君とシリウスの横に立った。 「これからそなた達に**『竜気避けのまじない』**を施す。 まずはソーサリアンのそなたからじゃ。 さぁ、少しの間じっとしていておくれ」 君にとって『竜気』という言葉は耳慣れないものだったが、きっとその『まじない』というのもキングドラゴン討伐に必要なものなのだろう、と納得して素直に頷いた。 それを認めたオーサーは、右手の小指と薬指を折り曲げ、伸ばした中指と人差し指をぴたりと並べて君の額にそっと触れた。 オーサーが口の中で暫く呪文を唱え続けていると、君の額に触れる指先が淡く光り出す。 彼はそのまま指で五芒星を描き、軽くトンッと君の額を押す。君は全身が一度大きく脈打つのを感じ、それからすっと全身が軽くなるような感覚を覚えた。 「終わったよ」とオーサーは腕を下ろして君に微笑みかける。いつもの優しい笑みであった。 しかし、君から少し離れたオーサーの顔は、再び険しいものへと変わる。 「**『人間は高濃度の混沌と竜気にあてられると、 心身がそれに耐え切れずに崩壊し、竜へと変ずる』。** これは七年前、混沌から逃れた マスグレーヴ神殿からの急使が命懸けで我々に もたらしてくれた貴重な情報により解かったことじゃ」 その言葉に君は顔を歪め、重々しく頷く。 あの日、彼等の命を賭した報せがなければ、押し寄せる混沌と魔物の軍勢を食い止めることは敵わなかっただろう。 彼等一人一人の尊い命がペンタウァの命運を分け、こうして現在へと繋げてくれたというのは、確かな事実なのである。 「高濃度の混沌と混ざり合った竜気ともなると 『竜気避け』でも完全に遮断することは できぬだろうが、それでも極限まで軽減されよう。 ……しかし、熟練の戦士や魔道士とて、 油断すれば忽ち竜へと変ずることには変わりない。 どんな時であっても、**人間としての意識を保つこと。** それを決して忘れぬようにするのだよ」 [君はオーサーの言葉を深く心に刻んだ](7) 7 オーサーがシリウスにも同じ『まじない』を施し終えた。 今まで黙していたエティスが頷いたのを見たオーサーは、彼に向かって一礼すると、床に溶け込むようにして姿を消した。 おそらくは、本来の役割であるペンタウァの守護へと戻ったのだろう。 「そなたの無事を祈っておるよ」と、君の身を案じる優しげな声が宙に溶けて消えていった。 それから君は、シリウスから**<七惑星の欠片>**が大量に入った小袋を受け取った。ペンタウァ国王から君へと預かってきたものらしい。 貴重な<七惑星の欠片>が**各種10個**も入っていると聞いた君は、国王の手厚さに深く感謝した。 次に、君は地下迷宮の管理者であるシリウスから『選ばれし者の祝福』を与えられた。 祝福は謂わば通行証のようなものだ。これでシリウスと共に地下迷宮へ降りることが可能となったのである。 シリウスが巨大な岩戸の前で呪文を唱えると、岩戸がひとりでにゆっくりと石床の窪みに沈み込んでゆく。 岩戸が完全に石床の窪みに収まった時、新たな空間が現れた。 地下迷宮への入り口、その先には漆黒が広がり、下へ下へと続くであろう石階段が、この部屋の明かりによって僅かに照らし出されている。 シリウスが振り返り、君を見る。彼は君の覚悟を窺うように、険しくも真剣な光を宿した眼差しを向けている。 ああ、覚悟はとうに済んでいる。 そうでなければ、七年前から現在に至るまで、竜の魔力を断ち切り続けてなどいないのだ。 君は真っ直ぐにシリウスの瞳を見据え、力強く頷く。 それを認めたシリウスも、君と同じく力強く頷き返す。 ――そして、全てが揃った。 「さあ往こう、我らが誇る歴戦の勇者よ」 外套を翻し、シリウスが堂々たる足取りで地下迷宮への階段を下りてゆく。 君も彼の後に続いて闇の中へと踏み出した。 二人の姿が闇へと紛れて見えなくなると、岩戸が閉まる重々しい音が辺りに響き渡った。 **★<七惑星の欠片>を全種類10個ずつ手に入れた!** [ペンタウァの地下迷宮へ](8) 8 長年秘匿され続けてきたペンタウァの地下迷宮。 薄暗い通路を歩いている君とシリウスの腰に括り付けた魔力灯(魔力を燃料にして発光する宝石)の柔らかな光が、二人の影をぼうっと浮かび上がらせる。 此処はさすが迷宮と言うだけあって、これといった特徴のない通路が複雑に入り組んでいた。 もしもシリウスとはぐれでもしたら、もう二度と地上へ出ることはできないだろう。 そう確信できるほどに、この此処は文字通りの迷宮であった。 君とシリウスは、迷宮をやや早足気味に進み続ける。 そんな中で、君はシリウスの『とある行動』が気になっていた。 彼は時々、**<手のひらほどの大きさの四角い板>**を取り出し、何かを確認しているようなのだ。 君が不思議に思いシリウスに訊ねてみると、彼は歩く速度をやや緩めて「ああ、これか」と君に<板>を見せてくれた。 <板>は金属製のようで、表面は鏡のようにツルツルとしている。 驚いたことに、そこにはカクカクとした光の線が、迷路のように幾重にも複雑に描かれていた。 それはまるで地図のようにも見える。 [それは地図なのかと訊ねる](9) [見て満足したので黙って歩き続ける](10) 9 『それ』はこの迷宮の地図なのだろうか? 君が<板>についてそう訊ねると、シリウスは頷いた。 「そう、これは地下迷宮の地図だ。 光の線の中で一本だけ色が違うのは、 目的地への道のりを表しているためだな。 そしてこの矢印は、私たちの現在位置という訳さ」 なるほど。<板>をよく見ると、表面の図とこの場の状況、更には矢印と自分達の位置関係も一致している。 「これは**<神々の${導|しるべ}>**という魔法具でな、 我が家に代々伝わるものなのだ。 故に、他人には使えぬ契約が結ばれているのだよ」 コンパスや星を見ずとも目的地への道のりが示され、自分が何処にいるのかも分かる魔法具。 どうやら使用者は限られているようだが、なかなか便利な道具があったものだ、と君は感心する。 「貴殿を無事に<ゲート>へと導くのが私の使命だ。 とはいえ、変わり映えのしない迷宮内を 僅かな光源を頼りに歩くのは、 貴殿にとって些か辛いかもしれぬが……」 言葉を濁すシリウスに、君は首を横に振り「${race?不老長寿のアレに比べればマシな方だ:不老不死の洞窟に比べれば、生々しくないだけこの迷宮の方がマシだ:不老長寿のぐちゃぐちゃなアレよりかはマシだ:気持ちの悪い不老不死の洞窟よりもマシだよ}」と、それはもうきっぱりと答えた。 あれは八年以上前になるだろうか。 君は以前、国王の命により、痩せ衰えた大地を復活させる霊水<不老長寿の水>を求め、とある洞窟内を探索したことがあった。 しかし、洞窟全体が巨大生物の体内のように滑り脈動する様には怖気が走り、出てくる敵も不気味で厄介。非常に気が滅入ったのを思い出していた。 「はは……そうか、話には聞いているが、 確かにそんな不気味な洞窟に比べれば、 この迷宮の方がまだまともだと言えるか……」 君のげんなりした顔を見たシリウスは、やや困ったように眉尻を下げ、微笑を浮かべるのだった。 [次へ進む](10) 10 どれくらいの時間が経ったのだろうか。 君とシリウスは地下迷宮を歩き続けていた。そのことからも、この地下迷宮の広大さを思い知らされる。 これほどに広大な地下迷宮だ。魔物がいないということだけが唯一の救いだろうか。 シリウス曰く、この地下迷宮は平時には封印されているため、魔物が入り込む余地はないのだと言う(ただし、防犯上の理由で迷宮の構造は非常に複雑であり、罠も数多く仕掛けられているそうで、それ故の『案内人』とのことだった)。 だがしかし、此処はあまりにも混沌と竜の気配が濃いと言えた。 本来、此処は人間がいていい場所ではないのだと、無意識に体と魂とがこの空間を拒絶している。 人間の気配など塗り潰さんばかりの害意に、君は言いようもない息苦しさを感じていた。 **高濃度の混沌と竜気の中に在って、人間としての意識を保たねば竜と化す。** オーサーから『${竜気避け|まじない}』は掛けてもらってはいるが、それでもなお、全身を蝕もうとする昏き意思は不快で、全身に、魂に付き纏う。 「大丈夫か、勇者殿」 シリウスが心配そうに訊ねてくる。どうやら少し歩みが遅れていたらしい。 君は大丈夫だと返すと、気を取り直して歩調を修正する。そして、そのままシリウスと共に歩みを進めた。 *** あれから暫く黙々と歩いていた時だった。 「そうだ、話でもしないか?」 唐突にシリウスが提案してきた。 君は驚いて一瞬固まる。だが、それは何故なのか、と辛うじて口にすることだけはできた。 「無論、歩いたまま話すことにはなるが、 ただ黙々と歩いていても 気が滅入ってくるだけだからな。 なぁに、此処で話すからには、無駄話にはせんよ」 確かにシリウスの言うことには一理ある。 この地下迷宮に漂う陰気で澱んだ空気は、侵入者を混沌の海へと引き摺り込もうとしている。そんな悪意すら感じていたほどなのだから。 黙々と歩き、恐怖と緊張と焦燥感に心を支配されてしまっては、歩み続ける足を止めてしまいかねない。 それに、これはきっとシリウスの気遣いなのだろう。 さて、君はどうする? [丁度話がしたいと思っていたと言う](11) [集中を乱したくないと申し出を断る](12) 11 有事とはいえ、目的地までの道のりが長い以上、流石に会話もなく進み続けるのは気が滅入る。 それに、君も丁度話がしたいと思っていたところだったので、シリウスの申し出をありがたく受けることにした。 「おお、そうか。それは良かった。 私が知っていることであれば、喜んで話をしよう。 さあ、何について話そうか」 [封印の洞窟について詳しい話が聞きたい](13) [ドラゴンについて話が聞きたい](14) 12 話でもしないか、と。 シリウスがこちらを気遣ってくれたことは、この提案からも明白だ。 しかし、大きな戦い――それこそ、ペンタウァどころか世界の命運すら左右しかねない戦いを前にした今の君には、会話を楽しむような余裕はなかった。 君はシリウスの気遣いを無下にしてしまうことに申し訳なさと罪悪感を抱きながらも、慎重に言葉を選んで彼の誘いを丁重に断った。 するとシリウスは歩調を緩めて君の横に並ぶと、君の顔を見て穏やかな表情で首を横に振った。 「いやいや、気にすることはないさ。 キングドラゴンとの戦いに備えて精神を集中し、 感覚を極限まで研ぎ澄ませる。 戦いを前に己と向き合うこともまた 一つの戦いなのだからな」 シリウスはそう言うと、君を落ち着かせるようにふわりと優しげに微笑を浮かべた後、歩調を元に戻して先行する。 ${すまない|・・・・}、と。 そんな言葉を聞いた気がして、君ははっと顔を上げる。 しかし、君の目の前には先程と変わらないシリウスの背中が見えるだけだ。 あれは君に投げ掛けられた言葉だったのか。 それとも、自分の罪悪感から生じた幻聴だったのか。 君は何も問えぬまま、黙ってシリウスの後に続くのだった。 [二人は黙々と歩き続けた……](22) 13 君は**<キングドラゴン>が封印されているという洞窟**について詳しく訊ねることにした。 各地を冒険する者であれば、竜の巣食う洞窟や遺跡などの話の一つや二つくらいは聞いたこともあるだろう。 だが、キングドラゴンの封印されている洞窟については、噂話から作り話に至るまで、今まで一度だって聞いたことがない。それが不思議だったのだ。 「洞窟にキングドラゴンが封印されているのは、 貴殿も既に承知のこととは思うが、 あそこは竜の中でも特に凶悪とされる竜が 巣喰う洞窟でもあるのだ」 シリウスは歩調を緩めずに話を続ける。 「遥か昔、ドラゴンスレイヤーを携えた 一人の英雄がキングドラゴンを斃し、 洞窟に封印したという。 しかし、キングドラゴンが封印され、 長き時が流れてもなお消えることのない <混沌>と<竜気>が、強靭で狂暴な竜どもを 引き寄せ続けたようだ」 君は納得し、頷く。 強大な力を持つ者ほど、封印後や死後にも何らかの影響が残る場合も多く、よからぬものが引き寄せられるということも多いからだ。 それに、キングドラゴンの影響力は、混沌が渦巻き魔物が闊歩する現状からも十分に察せられた。 「最初こそは腕試しといった動機で多くの者が 竜に挑んでは命を落とした。 次に、事態を重く見た王宮が騎士団の精鋭と ソーサリアンからなる討伐隊を編成し、 洞窟へと派遣した。 ……だが、最強の個体ともいえる存在を前に 討伐隊は全滅。 みな命を散らしてしまったのだ」 そこまで言うと、シリウスは一旦言葉を切った。 彼と君の靴音だけが薄闇の通路に響き渡る。 数秒ほどの沈黙の後、シリウスが再び口を開いた。 「故に、エティス殿が古代の封印呪文を用いて 洞窟の入口を閉ざし、重ねて当時の国王が 緘口令を敷いたのだ。 いたずらに犠牲を出さぬためにも。 ――私はエティス殿からそう聞かされているよ」 それは若干トーンを落とした声で。シリウスは重々しい調子で言い終えた。 シリウスの後ろを歩く君には、彼の背中が心なしか強張っているように見えた。 だが、それも歩行に合わせて揺れる外套が、君にそう感じさせただけなのかもしれなかった。 キングドラゴンを抑える封印と、洞窟の入り口を閉ざす封印。 <封印の洞窟>という名には、二重の意味があった。 そして、キングドラゴンが封印されている洞窟の話が国中に流布されていない理由についても、君は理解したのだった。 [ドラゴンについて話が聞きたい](15) [話を聞いて満足した(会話終了)](20) 14 ${if -f02} 君は竜との戦いにおいて、何か情報があるかシリウスに訊ねてみた。 「ふむ、それは貴殿の方がよほど詳しいと思うが…… そうだな、私の見解でも良ければ話すとしようか」 さて、どんな竜について訊ねてみよう? ${/if} ${if f02&!f03} 君に乞われたことを話し終えたシリウスは、顔を少し横に向ける形で人の良い笑みを浮かべ、君に訊ねる。 「他には何か訊きたいことはあるかな、勇者殿。 ああ、会話していたからといって、 道を間違えるなんてことはしないさ。 そこは安心して欲しい」 さあ、この調子で次の話題に進もう。 ${/if} ${if f03&!f05} 君に乞われたことを話し終えたシリウスは、顔を少し横に向ける形で人の良い笑みを浮かべ、君に訊ねる。 「他には何か訊きたいことはあるかな、勇者殿」 さあ、この調子で次の話題に進もう。 ${/if} ${if f02,f03,f04,f05} 君はシリウスの後に続きながら、彼と竜について色々と話した。 その実りある話の数々からは、シリウスの博識ぶりが窺えた。 一通りのことを話し終えたシリウスは、やはり顔を少し横に向ける形で君の方に視線を向けると、微笑みながら君に声を掛ける。 「貴殿は聞き上手だな。 こちらは最初こそ上手く話せるか 不安だったのだが、貴殿が話し易い話題を 選んでくれたお蔭で助かったよ。 だが、どうだろう。退屈ではなかったかな?」 ${/if} [多頭の竜について訊きたい](16 "!f02") [飛竜について訊きたい](17 "f02&!f03") [長い竜について訊きたい](18 "f03&!f04") [キングドラゴンについて訊きたい](1901 "f04&!f05") [話を聞いて満足した(会話終了)](20 "f02,f03,f04,f05") 15 ${if -f02} 君は竜との戦いにおいて、何か情報があるかシリウスに訊ねてみた。 「ふむ、それは貴殿の方がよほど詳しいと思うが…… そうだな、私の見解でも良ければ話すとしようか」 さて、どんな竜について訊ねてみよう? ${/if} ${if f02&!f03} 君に乞われたことを話し終えたシリウスは、顔を少し横に向ける形で人の良い笑みを浮かべ、君に訊ねる。 「他には何か訊きたいことはあるかな、勇者殿。 ああ、会話していたからといって、 道を間違えるなんてことはしないさ。 そこは安心して欲しい」 さあ、この調子で次の話題に進もう。 ${/if} ${if f03&!f05} 君に乞われたことを話し終えたシリウスは、顔を少し横に向ける形で人の良い笑みを浮かべ、君に訊ねる。 「他には何か訊きたいことはあるかな、勇者殿」 さあ、この調子で次の話題に進もう。 ${/if} ${if f01,f02,f03,f04,f05} 君はシリウスの後に続きながら、彼と多くのことを話した。 封印の洞窟の話から始まり、竜にまつわる歴史、様々な竜についての情報など、実りある話の数々からは、シリウスの博識ぶりが窺えた。 一通りのことを話し終えたシリウスは、やはり顔を少し横に向ける形で君の方に視線を向けると、微笑みながら君に声を掛ける。 「貴殿は聞き上手だな。 こちらは最初こそ上手く話せるか 不安だったのだが、貴殿が話し易い話題を 選んでくれたお蔭で助かったよ。 だが、どうだろう。退屈ではなかったかな?」 ${/if} [多頭の竜について訊きたい](16 "!f02") [飛竜について訊きたい](17 "f02&!f03") [長い竜について訊きたい](18 "f03&!f04") [キングドラゴンについて訊きたい](1901 "f04&!f05") [話を聞いてとても満足した(会話終了)](21 "f01,f02,f03,f04,f05") 16 君は**『多頭の竜』**についてシリウスに訊いてみることにした。 「多頭の竜といえばヒドラが代表格だろうか。 いや、厳密に言うと竜とは異なる種で、 あの蛇のような首を見ると判るが、 実際には幾つもの首を持つ大蛇なのだ。 しかし、四本の足が生えた胴体にあの首だ。 対処法は竜と同じように考えても 差し支えないだろう」 そう。ヒドラはあの姿から竜のように見えるが、実際は蛇の一種だ。 とはいえ、シリウスが言うように、戦い方は竜を相手にした時と似た感覚であることから、(多少乱暴ではあるが)今回の話ではヒドラも竜と括ってしまっても良いだろう。 「ヒドラは動きこそ緩慢だが、無数の火球を 吐き出し、その皮膚は上位の魔法すら弾く。 だが、恐れるべきはそこではない。 首の再生速度が凄まじく速いことこそが、 あやつ最大の武器なのだ」 シリウスの言葉に君は首を傾げる。 自分が王様の杖を取り返しに行った洞窟では、ヒドラにそんな能力はなかったようだが、と純粋な疑問を口にしてみた。 すると、シリウスは一瞬驚いたような目をしたが、何かに思い当たったのか「ああ、なるほど」と頷いた。 「それはオーク達の住処に生息していた ヒドラのことだな? おそらくは、身体能力が未発達な幼生 だったのだろう。 首の本数も少なかったようだからな」 そういうものなのか、と君は感心する。確かにその可能性は高いと言えた。 もしあの洞窟に生息していたのが成体であったのならば、新米ソーサリアンが探索する許可など下りてはいなかったことだろう。 「ヒドラの首を切り落とした後は、 切り口の処理が肝心だ。 手早く焼くのが良いだろうな。 だが、中には不死の首を持つ個体もいた という伝説もある。 真偽は不明だが、用心するに越したことは ないだろう」  [会話を続ける](15 "f01") [会話を続ける](14 "!f01") [話を聞いて満足した(会話終了)](20) 17 君は**『飛竜』**についてシリウスに訊いてみることにした。 「飛竜と呼ばれる種は、空中戦を得意とし、 上空から奇襲をかけてくるのが 厄介な相手と言えるだろう。 なにぶん、こちらは翼を持って いないのだからな。 中には魔法がまったく効かない希少種も いるらしい」 シリウスの話を聞いた君は、戦った経験がある飛竜――ブルードラゴンのことを思い出し、まさにその通りだと然りに頷いていた。  ブルードラゴンは一般的には『狂暴かつ邪悪な青竜』と悪名高い飛竜である。 しかし、それは悪しき者が召喚した場合にそうなる傾向がある、とも言われており、君自身も全てのブルードラゴンが必ずしも狂暴な邪竜ではないことを知っていた。 これは君が此度の一件でブルードラゴンと戦うことになった、その経緯になる。 君がまだ各地の竜の魔力を断っていた時のことだ。 かつてペンタウァを支配しようとした罪で絞首刑に処され、その後に復活してソーサリアンと善の魔法使いオーサーに斃された『ゲディス』という魔道士がいた。 そのゲディスが潜伏していた洞窟付近で、大量の魔物が相次いで目撃されるようになったのだ。 君は国王から魔物が大量発生する原因の究明と魔物の根絶、そして洞窟内に入っていったという少女と青年の救助を命じられ、その洞窟に赴いたのである。 そこで君は『吟遊詩人の少女レーナ』を見付け、彼女から洞窟に入った理由を訊いた。 彼女は、先に洞窟内へと入っていった相棒『剣士の青年ソティ』を追って洞窟内に入ったのだ。 しかし、思念体としてこの世に復活したゲディスはソティに憑りつき、魔物を召喚し、更にはブルードラゴンまでも傍に置いていた。 ゲディスに憑りつかれたソティは衰弱して生命の危機に晒されていたが、あわやというところで助けてくれたのがブルードラゴンだった。 以前のブルードラゴンは、ゲディスに召喚されて理性を失っていたために、ソーサリアン達に斃されたが、この時のブルードラゴンは、キングドラゴンの魔力に引き摺られるようにして単独で復活したため、余計な制約も掛からず、正常な状態であったのだ。 ゲディス、本当に執念深い奴だなぁ……。 そんな風に君がしみじみしているとはつゆ知らず、シリウスはそのまま話を続ける。 「こちらが飛竜の背に飛び乗ることができれば、 相手も下手に攻撃はできぬだろう。 だが、こちらの背を遥かに超える高さで 飛ぶのが飛竜だ。 何の策もなく……いや、万全の体勢であっても、 飛び乗るのは至難の技だろうな。 魔法が効く種であれば良いのだが、 相手がもし魔法が効かぬ種となれば、 やはり物理による攻撃に頼るほかない。 主には、飛竜の高度が低くなったところを 見計らって斬りつける戦法を 取ることになりそうだな」 そうだ、正常なブルードラゴンと戦った時も、激しい攻撃の数々に苦戦を強いられた。 炎のブレスを華麗に避け、ブルードラゴンの高度が下がったところで武器を構えて突進し、硬い鱗に阻まれながらも一撃を入れたのだが、もしあの時に足をもつれさせていたら……と思うと今でも背筋が寒くなる。 君はその時の苦労話をシリウスに話しつつ、あの出来事の続きを思い出していた。 レーナの演奏とブルードラゴンの協力により、ゲディスは再びこの世から去った。 衰弱していたソティは、ブルードラゴンが分け与えた魔力で一命を取り止めていた(その後、彼が洞窟に入った理由が、レーナへの贈り物として洞窟内にある『太陽の石』を欲したから、ということも明らかになった)。 ゲディスが去って魔物も落ち着き、君はあの時、事は平穏のまま終わると思っていた。 しかし、ブルードラゴンは黄泉への回帰を望み、その命を以て君を鍛え上げようと言ったのだ。 そして君はブルードラゴンと戦い、勝利した。ブルードラゴンは、自らが望む通り黄泉へと還っていったのである。 少女と青年を助け、君を鍛え直してくれたブルードラゴンは、まさに理性ある心優しい竜であったのだ。 「…………? どうしたのだ、勇者殿?」 相槌を打ちながら君の話を聞いていたシリウスだったが、背後から聞こえる鼻をすする音に、流石に君の様子が気になったらしい。後ろを振り向いて心配そうに声を掛けてきた。 君はハッと目を見開き、何でもないのだと慌てて取り繕った。 そんな君の慌てぶりに、シリウスの方はやや悩んでいるような様子を見せたが、特に詮索することもなく、何でもないのならば良いのだ、と割り切ることにしたようだ。 空気を読み、余計な詮索はしない。これぞ大人の対応であった。 [会話を続ける](15 "f01") [会話を続ける](14 "!f01") [話を聞いて満足した(会話終了)](20) 18 君は**『長い竜』**についてシリウスに訊いてみることにした。 それを聞いたシリウスは「長い竜……?」と目を瞬かせたが、君の言う『長い竜』のイメージが掴めたのか、優しげに口元を緩めて微笑を浮かべる。 「ああ、ヴァイデスやゴールドドラゴンのような『龍』のことか。 なるほど、確かに胴体は長いな」 シリウスは納得したように頷く。 「貴殿は此度の一件で、アゾルバ王国を 牛耳ろうと企むヴァイデスの野望を あの『東方の王国イルスランの王子』と共に 打ち砕いたと聞いている。 実際にヴァイデスと戦った貴殿の方が、 その行動を把握していることだろう。 それに、ああいった龍は非常に珍しく、 報告例も極めて少ないことで有名だ。 四年ほど前には、ペンタウァの王都が ゴールドドラゴンに襲われたが、 あの時に初めて長躯の龍を見たという者も 多かったに違いない。 かく言う私も、過去に長躯の龍と戦ったのは 一度きりでな、まあ、若気の至りと言うか、 当時は父上にこっぴどく叱られたものだ。 おっと、それでは長躯の龍について話しをしようか」 一度軽く咳払いした後、シリウスは長い竜改め長躯の龍について話し始めた。  「ヴァイデスやゴールドドラゴンと戦った 経験がある貴殿ならば知っていると思うが、 ああいった胴体が長い龍は空中を 縦横無尽に飛び回る。 ブレスも脅威だが、あの長躯での体当たりも 侮れない威力と言えるだろう。 相手が体当たりしてきた時、少しでも回避が 遅れるようなことがあれば、 それだけで命を落としかねん」 体当たりと言えばヴァイデスだ。 奴は魔法などの特殊な攻撃をしてくる竜ではなく、主な攻撃方法が体当たりだった。 しかし、あれほどの質量のものが空中からぶつかってくるのだ。 もしもヴァイデスが隊列を成した軍隊に突っ込んだとすれば、どれほどの被害が出るのか計り知れない。 そう考えると、伝承や寝物語の英雄が単独または少数精鋭で強大な竜を斃したという話が多いのも頷けるというものだ。 現に自分もそうやって竜を斃し、これからもそのように竜に挑もうとしているのだから。 君はそんなことを考えながら、封印の洞窟の中にいるという未だ姿見えぬ竜に対して気を引き締めた。 それから、その話の流れから君はヴァイデスに傷を与えるための攻撃方法が非常に面倒だとぼやくと、シリウスも「そのようだな」と頷く。 「ヴァイデスの場合は、まず胴体の末尾…… つまり尻尾から切り落とさねば 頭への攻撃が効かぬようだが、しかし、 強靭な鱗を持つ龍の胴を切り落とすなど、 ドラゴンスレイヤーがあって 初めて可能となることだ。 それこそがヴァイデスが普通の武器では 斃せぬ所以だとも言われている。 故に、あれはヴァイデスに限った特殊な 事例だろう。 私が昔戦った種は、そんな手順を踏まずとも 傷を負わすことはできたからな」 シリウスの話に、君は次にヴァイデス絡みの事件『裏切り者探し』のことを思い出していた。 当時、『隣国との戦に向けて集めた人材の中に自分を謀ろうとする輩がいる』と疑心に駆られたアゾルバ国王クリフト4世に客人として王宮に招かれた君は、その裏切り者を見付けるために王宮内を調査していた。 そこで君は数々の証拠や武器を見つけ、見事に裏切り者の正体を見破った。 君と『とある男』以外の全員が人間に化けた竜だったのだ。 君が得た魔槍――ドラゴンランスのレプリカの力により、集められた家臣は竜へと戻り、クリフト4世を亡き者にし成り代わっていたヴァイデスもまた姿を現した。 ヴァイデス以外の竜が魔槍の結界により動きを封じられている中、君はドラゴンスレイヤーのレプリカを手にヴァイデスと戦い、死闘の末に勝利した。 それから魔槍の力に恐れをなした他の竜は逃げ去り、アゾルバ王国に漂う竜の気配は霧散したのだ。 しかし、あれはヴァイデスの復活が不完全だったこと、魔槍と聖剣のレプリカがあったことなど、数々の幸運が重なって勝てたようなものだ。 その中でも一番の幸運は、調査中の君に助言し、協力してくれた『とある男』――道化師に扮したファン=フレディ王子の存在であったと言っても過言ではないだろう。 ……はて? そういえば、逃げ出した竜の中に胴体が長い奴が混じっていたような気がしたが、今思えばあいつは一体何だったのだろうか……? [会話を続ける](15 "f01") [会話を続ける](14 "!f01") [話を聞いて満足した(会話終了)](20) 1901 君は今回の討伐目標である**<キングドラゴン>**についてシリウスに訊いてみることにした。 「最強かつ凶悪な邪竜どもが巣食う 封印の洞窟、その最奥に鎮座するものこそが、 混沌の王にして竜を支配する者、 **暗黒竜<キングドラゴン>**と呼ばれる存在だ」 混沌の王。 竜を支配する者。 暗黒竜。 キングドラゴンの数ある二つ名を聞いた途端、君には周囲の空気が一段と沈み込んだように思えた。 「生きとし生けるものの天敵 キングドラゴンの咆哮は、ありとあらゆる 魔法の発動を阻害し、無効化するそうだ。 また、巨大な顎から吐き出される灼熱の炎は、 一度に何千もの人間を焼き、 人が住まう地を破壊し、天と地を完膚なきまでに 焼き尽くしたといわれている。 ……とはいえ、洞窟の最奥に封印され、 長きに亘り力を削ぎ落されていたのだ。 全盛期ほどの力はないだろう。 だが、決して油断できる相手ではないことは 確かだな」 シリウスの語ったキングドラゴンの話を、君は自分の全てに刻み込むように頭の中で反復した。 君にとって名前しか知らない強大な敵に挑むのは、何も今回が初めてのことではない。 幾多の苦難を乗り越え、強大な存在に挑み、無事に生き残ってきたからこそ、今こうして自分は此処にいるのだ。 だが、毎回そうだからといって、今回も同じであるとは限らない。 強大な存在と戦うということは、己の死と戦うことと同義なのである。 次第に距離を縮めつつあるキングドラゴンへの恐れと緊張によって、君は無意識の内に歯を食いしばり、拳を強く握り締めていた。 だが、シリウスの言葉が耳に入り、君は再び現実へと引き戻された。 「しかし、そうだな…… キングドラゴンについて語るならば、 それにまつわる歴史も語らねばなるまい。 勇者殿、話が少し長くなりそうだが、 よろしいかな?」 そう訊ねるシリウスに、君は是非にと返して続きを促した。 「それでは」とシリウスが話を再開する。 「古い文献によると、太古の時代には 全ての竜が善き竜であり、人と佳き関係を 築きながら共存していたという。 しかし、死の魔法の乱用により世には 歪みが生じ、<混沌>が流れ込んだ。 混沌に侵され、邪念に囚われた竜は 次第に狂い、人々を襲った。 その時、世に溢れた混沌が寄り集まり、 竜の形に変じたものが生まれた。 その見た目が竜に酷似していたこと、 そして強大な力を持つ竜すらも支配する姿に、 古代の人々は『それ』のことを総じて <${竜王の如き混沌|キングドラゴン}>と呼んだそうだ」 シリウスの語り口は、まさにその古い文献を手にして君に読み聞かせているかのように滔々としたものだ。 「長らくキングドラゴンと人間の戦いは 繰り返され、大きな犠牲を払いながらも 人間は勝利してきた。 だが、その歴史の中で悪しき竜の凶行を 恐れた人々は、竜を狩ることで身の安全を図った。 善きも悪きも関係なく、な。 善き竜がいずれ混沌に狂うのを恐れた故の 行動だったのかもしれぬな。 その時から竜の個体数は減り続け…… そして、現在に至るのだろう」 滔々と語られる古き時代の物語。 シリウスの語り口調は、古代に生きた人間と竜に思いを馳せているかのように寂しげであった。  [・・・・・・](1902) 1902 シリウスの語ったことは、そのどれもが君に驚きをもたらした。 死の魔法により歪みが生じ、混沌が流れ込み、竜の形をした<${竜王の如き混沌|キングドラゴン}>が生まれた。 その混沌が太古の善き竜を狂わせ、狂える竜は人を襲った。 竜の凶行を恐れた人々は、悪しき竜だけでなく、善き竜も狩った。 しかし、これではあまりにも―― 「救いようのない話だと思っているのだろう。 だが、これが過ぎ去りし時の傷痕。 人と竜が刻み続けてきた歴史なのだ、勇者殿」 それは厳かに告げられた。 今もこうして時代が前進していることからも、太古の時代から続く選択が果たして正しかったのか、それとも間違っていたのか。その判断は君にとってあまりにも難しいと言えた。 しかし、ただただ純粋に哀しいことだ、と。そう思ったのだ。 再び沈黙が訪れた。 二人とも黙り込み、ただ足だけを動かして歩き続けているような状態だ。 先に口を開いたのは、シリウスだった。 「しかし、我等はその歴史の上に立ち、 新たな歴史を紡ぐ者。 その中でも貴殿は、此度の災厄で様々な人と 出逢い、竜と向かい合ってきた 『竜と縁深き人間』だ。 貴殿が見事キングドラゴンを討ち果たせば、 地上に拡がった混沌は失せ、 みなが貴殿の言葉に耳を傾けるだろう。 人と竜の関係を見定め、様々な竜が 存在することを知る貴殿の言葉があれば、 ペンタウァが『人と竜とが共に在る歴史』を 紡ぎ続けてゆくことも、決して夢ではない筈さ」 そこまで言うと、シリウスは少し俯く。 「……だからこそ、なのかもしれんな。 陛下が貴殿にペンタウァの未来を 見出されたのは」 それは温かな光を見つめているような、とても穏やかな口調で。シリウスは小さな声で独りごちた。 後ろ姿しか見えないというのに、君には不思議とこの時のシリウスが満足げに微笑んでいるような、そんな気がした。 ――『人と竜とが共に在る歴史』。 その言葉に、君はアイスドラゴンと交渉した時のことを思い出す。 それは二年前。ペンタウァの北方にあるレムス山の洞窟の中で、キングドラゴンの魔力によりアイスドラゴンが復活した。 アイスドラゴンが洞窟に居座ったことで、北部の穀倉地帯を大寒波が襲う事態となったが、しかし、このような事態を招いたのは、人間が竜との『契約』を破ったことにあった。 アイスドラゴンは、洞窟内の<ペトスの祭壇>にて、人間が過去の決め事である祭礼を再び執り行うと約束するのを待っていたのである。 その時に交渉人として選ばれた君に同行し、人間と竜の間で通訳を行ったのが『${竜人|ドラゴノイド}のヴィーグ』だった。 アイスドラゴンの真意を知る由もない君は、ヴィーグと共にレムス山の洞窟へ向かった。 君はヴィーグを通じてアイスドラゴンの意思を確かめ、ペンタウァとレムス山を往復しながら事の真相を探ったのだ。 そして、何ヶ月もの月日が経った頃、ようやく真相を突き止めた君は、交渉の末、アイスドラゴンに再び祭礼を行なうと約束することができたのである。 こうしてアイスドラゴンは君に、否、人間に対して、次はないぞと念を押し、洞窟から飛び去った。同時に、大寒波の脅威と、キングドラゴンへの魔力供給の危機も去ったのだ。 ペンタウァに帰還した君は、『ドラゴンネゴシエーター』の称号を与えられ、満足していた。 しかし、忽然と姿を消したヴィーグが、人が神を裏切った時に現れるという『竜の使徒』であると知り、君はその時、自分の驕りを恥じた。 アイスドラゴンは竜の使徒を遣わし、人が竜への畏怖を忘れず、争いで互いに血を流さぬ道を、邪念に取り憑かれていない竜と共存することを考える機会を与えてくれたのだと、そう気付いたのだ。 そして君は、今までの青竜や金竜、そして悪夢の竜との戦いで、自分の中で変わりつつあった『意識』が何であるのかを、この時の出来事により理解した。 **人と竜。** それはどちらかが虐げられ、どちらかが支配するものではなく。 互いに相争うことを望まず、本来在るべき姿を求めたのならば、平和の中で共に生きる道を選ぶこともできるのだと。 「勇者殿」 シリウスに呼び掛けられ、顔を上げる。 君はシリウスが歩調を緩めたのが解かり、数歩分ほど足を早めてシリウスの隣に並ぶ。視線を向けると、彼の端整な横顔が見えた。 「キングドラゴンは斃さねばならぬ存在 ではあるが、此度の災厄に関わる責任は、 貴殿だけが負うものではない。 前方は貴殿に命を懸けて切り開いて もらわねばならぬのだ、 それならば、後方の我らも命を懸けなくて 何とする。 我らは貴殿が憂いなく戦えるよう ペンタウァを護ろう」 力強い言葉と共に頷いたシリウス。君は彼の言葉を聞き、脳裏に多くの者達の姿を思い浮かべる。 キングドラゴンを斃し、混沌からペンタウァを救う。それは、キングドラゴン討伐の勅命を受けた者が欠けても、混沌や魔物からペンタウァを護る者が欠けても成立しない。 互いがやるべきことに全力を尽くす。それこそが、戦いの基本にして劣勢を覆す唯一の方法なのだ。 お互いやるべきことをやろう。 君がそう言って口元に小さく笑みを浮かべると、シリウスも君の顔を見て頷き、ふわりと微笑むのだった。 [会話を続ける](15 "f01") [会話を続ける](14 "!f01") 20 君の満足げな返事に、シリウスは安堵したようだった。 「それを聞いて安心したよ。 私も貴殿と色んな話ができて良かった。 さて、目的地も近くなってきたことだ、もう少し速度を上げていこう」 シリウスの言葉に君は頷く。 二人は歩調を速めて先へと急ぐのであった。 [歩みを進める](22) 21 君の満足げな返事に、シリウスは安堵したようだった。 「それを聞いて安心したよ。 私も普段はなかなかこういった話が できぬ身の上でな…… ん……ああ、いや、何でもない。 気にしないでくれ。 此度は貴殿と色んな話ができて 本当に良かったよ。 さて、目的地も近くなってきたことだ、 もう少し速度を上げていこう」 君は不思議そうに首を傾げつつも、シリウスの言葉に頷いた。 二人は歩調を速めて先へと急ぐのであった。 [歩みを進める](22) 22 ${if f1010} 君とシリウスは、あれから長い道のりを黙々と歩いた。 そして、とうとう君達はその足を止めた。 ${/if} ${if f05} 会話を終えて暫く歩いた君とシリウスは、とうとうその足を止めた。 ${/if} 通路の先は扉も何もない、ただ壁に囲まれた小部屋だった。行き止まりというやつだ。 床には魔法陣が描かれているが、それが何を表しているかなど君には解からない。 「ここから更に地下へと降りてゆく。 さあ、こちらへ」 君はシリウスに言われるがままに彼の隣に立つ。 シリウスが<神々の導>に触れると、魔法陣に突如光が走り、君達二人は光の柱に包まれた。 足元が一度大きくガタンッと揺れ、重々しく石床が擦れる音と耳慣れない奇妙な音と共に周囲の床が円状にずれ、沈み始める。 一体何が起きたのだと驚いてシリウスの顔を見るが、彼はふっと笑って「エレベーターだ、心配はいらない」と言った。 ああ、エレベーターか。 君はシャドードラゴンを斃した場所である<盗賊たちの塔>にあったエレベーターを思い浮かべ、納得する。 あちらは昇り専用のエレベーターだったが、こちらのエレベーターは降ることができるもののようだ。 君達の乗る浮遊盤の周囲は暗く、何も見えない。 頭上を見上げると部屋がぐんぐんと遠ざかってゆくのが分かる。 もしかしたら、このまま冥府へと落ちていってしまうのではないか、と。 そんな余計な心配事が頭を過る時間があるほどに、地下は深い場所にあるようだった。 一切の揺れもなく降りてゆく浮遊盤に乗りながら、やや落ち着かない様子の君だったが、腰に括りつけた魔力灯の柔らかな光に浮かび上がるシリウスの姿を見て、自分以外の人間の存在に安堵した。 [エレベーターは降り続ける……](23) 23 君とシリウスが乗る円状の浮遊盤が接地した音が空間に木霊する。 同時に接地面に光が駆け抜け、巨大な魔法陣を形成すると、周囲の様子がぼうっと浮かび上がった。 君達を乗せていた浮遊盤は床にぴったりと収まる。 そこは広々とした円状の部屋だった。 部屋の中央に降り立った君は、緊張した面持ちで油断なく周囲を見回す。 やや前方には君の背丈をゆうに越える巨大で四角い枠のような物が佇み、後方の壁には四角い扉らしきものが一枚だけ見える。 此処には生き物の気配はない。しかし、静寂の中に佇む巨大な造形物から異様なほどの圧力を感じ取り、君はそれを見上げながらごくりと喉を鳴らす。 「この部屋は<救世の間>と呼ばれている。 ペンタウァ王家が有事にのみ封印を解く、いわば『最後の砦』のようなものだな」 シリウスが巨大な四角い枠を指差し、続けて言った。 「そして、あれが**<ゲート>**だ。 先ほど『有事にのみ封印を解く』と言ったが、 この迷宮は脱出経路も備えている。 つまりこの部屋と<ゲート>は、 有事の際にペンタウァの民を守り、 別天地へと導く方舟なのだ」 <ゲート>とは、ペンタウァの民を救う存在でもあったのか……。 君は<ゲート>を見つめながら口の中で小さく呟く。 ${門|ゲート}と呼ばれる白い枠には幾つもの黒い模様のようなものが走り、それはまるで継ぎ目のようにも見える。明らかに異質な存在だった。 「疑問は尽きぬだろうが、 まずはこちらに来てもらおう」 その声にはっとする。意識が急に引き戻されたのだ。 君が横を見ると、シリウスはいつの間にか後方の扉らしき物がある方向を向いていた。 君が一言「解かった」と頷いて同じく後ろを向いたのを認めたシリウスは、率先して前進してゆく。君もその後に続いた。 シリウスの後について行くと、彼は一枚の扉の前に止まった。ただし、その扉には把手など見当たらない。 扉は金属でできていると思われた。否、扉だけではない。ここまで近付いてみてようやく気付いた。 地下迷宮は石で造られていたのに対して、この部屋の壁一面は金属で造られているのだ。 「此処は古代の遺跡でな、 いくつかの伝承は残っているものの、 故意に破棄されてしまったのか、 正確にはいつ頃、誰がどうやって造ったのかは 謎に包まれている。 今では大半の機能を失ってはいるが、 エレベーターと<ゲート>…… そして『この部屋』だけは今も機能しているのだ」 シリウスは金属扉のすぐ傍にある小さな四角いボタンが並んだ盤面を押した後、そこに<神々の導>を翳した。 すると耳慣れない甲高い音がした後、無感情な声が聞こえた。しかし、君にはその抑揚のない声が何と言っているのかよく聞き取れなかった。 君が固唾を呑んで黙していると、突然、金属扉が横にスライドして開いた。君は驚きで目を丸くする。 その一方で、君の前に立つシリウスは、金属扉の挙動に動じた様子はない。 「開いたぞ。さあ、部屋に入るとしよう」 シリウスは君に一言声を掛けると、臆することなく微かな光が漏れ出ている部屋へと踏み込んでいく。 君は彼の背を追い掛けるように部屋へと踏み込んだ。 [部屋に入ってゆく](24) 24 そこは薄暗い正方形の小部屋だった。 部屋の左右は『色とりどりのボタンが付いた盤面』が壁から迫り出していて、そこの壁には『壁の半面を占める大きくて四角い真っ黒な何か』が埋め込まれているように見える。 だが、部屋に入って一番に君の目を引いたのは、部屋の最奥中央の床と天井を繋ぐようにして存在する『光の柱』。 そして、その中でゆらゆらと上下に浮遊する<緑色の小さな宝石>だった。 「此処は**『此度のドラゴンスレイヤー顕現先』** ……になる予定だった場所さ」 シリウスは君の方を振り向き、落胆の色を織り交ぜたような声で言った。その表情からも、声と同じく苦々しさを感じた。 「**『世界が混沌より出し${存在|もの}の脅威に 脅かされた時、聖剣ドラゴンスレイヤーは 異なる空間を渡り、救いを求める人の世に 顕現する』**。 ……そう。此度の災厄に本来ならば、 ドラゴンスレイヤーはペンタウァ王家ゆかりの この場所に顕現する筈だったのだ」 「しかし、しかしだ。 何らかの原因で、**<宝玉>**だけが 此処にある状態なのだ。 どうやら『モルカフ島にドラゴンスレイヤーあり』 との神託がペンタウァ王宮付きの祈祷師に下り、 陛下が精鋭部隊を派遣して暫く経つが、 未だ進展はないようだな。 刀身に強力な封印でも施されてしまっているのか、 あるいは……いや、どれも推測の域を出ないな。 ただ一つ断言できるのは、『此度の戦いでは ドラゴンスレイヤーが使えない』ということだ」 君は、ロマンシア王国が保有しているドラゴンスレイヤーとは違うのか、とシリウスに訊ねる。 その問いにシリウスは「ああ、違うのだ」と重々しく頷いた。 「ロマンシア王国のドラゴンスレイヤーは、 『ヴァイデスを封印する』というただ一つの 因果によって異世界のロマンシア王国と この世界のロマンシア王国で 同一の存在として顕現している聖剣だ」 シリウスは言葉を続ける。 「その因果――すなわち『ヴァイデスを 封印する』という目的から外れた時、 ドラゴンスレイヤーはドラゴンスレイヤー として存在する理由を失う。 故に、ヴァイデスと因縁のある ロマンシア王国とアゾルバ王国、 その二つの国より外には持ち出せぬ という訳なのだ」 つまり、ドラゴンスレイヤーという聖剣は、竜にまつわる災厄に反応し、時を超越して世界に顕現する……そういう仕組みであるらしい。 だがしかし、ロマンシア王国のドラゴンスレイヤーは、異なる世界のロマンシア王国とこちらの世界のロマンシア王国に同時に存在する特殊な性質を持っている。 自分達が求めるドラゴンスレイヤーとは別物と考えてもいいだろう。 確かにそれならば、『ロマンシア王国からドラゴンスレイヤーを借り受け、キングドラゴンを討伐せよ』と命じられなかったことにも合点がいく。 ロマンシア王国のドラゴンスレイヤーはペンタウァに持ち込めないのだから、当然ながら借り受けることなどまったくの無意味なのだ。 [次へ進む](25) 25 それにしても。 理解を超えた話の数々に、君は目眩を覚える。 此度の災厄ではドラゴンスレイヤーが使えない、という無情な事実にも頭が痛くなった。 「気持ちは痛いほどよく解かるよ。 私も聖剣の事情には頭が痛い。 だが、この宝玉だけでもこの場に在るのは 幸運だった。 これは**<竜滅の宝玉>**と呼ばれる宝石なのだが、 本来であればドラゴンスレイヤーの柄に 嵌められているものだ。 この宝玉自体にも膨大な魔力が込められ、 聖剣が持つ竜を滅する力を高めていたと 伝え聞いている。きっと此度の戦いに 役立つだろう。 ――勇者殿、手を」 君は言われた通りに手を差し出す。 シリウスは君の手のひらに<竜滅の宝玉>を乗せ、両手でそっと君の手を包み込んだ後、静かに手を放した。 君の視線が手のひらに置かれた宝石に吸い寄せられる。 木漏れ陽が揺れる穏やかな森を連想させる新緑の色をした宝石は、その穏やかさの中に強き闘志を宿していた。 中心に絶えず渦巻く炎は、一振りの聖剣を手に邪竜と死闘を繰り広げてきた英雄達の魂を思い起こさせた。 その時、<竜滅の宝玉>が眩く光り輝いた。 突然の発光に片手で光を遮るようにして驚愕の声をもらす君とシリウス。 そんな君達をよそに、<竜滅の宝玉>はひとりでに浮遊すると、目にも止まらぬ速度で君の携帯している${race?剣:杖:斧:杖}にぶつかったのだ! 室内に光が満ちて真っ白になり、耳をつんざくほどの甲高い音が反響する。 君達はたまらず目を閉じ、耳を押さえて嵐のような出来事が収束するまで耐え続けた。 ・・・・・・。 ・・・。 目をきつく閉じ、両手で耳を押さえていた君は、恐る恐る片目を開けた。 部屋に満ちていた光はすっかり消え失せていた。 君は両目を開けて、今度は両耳を覆っていた手を下ろす。 先ほどの音は最早聴こえなかったが、代わりにリィィンと小さく涼やかな音が耳に届く。 「勇者殿、その光は……」 君と同じく目を開け、手を下ろしていたシリウスが、困惑した表情で君の方を――正確に言えば、君が携帯している${race?剣:杖:斧:杖}を指差していた。 指が指し示すところを見ると、君は自分が持つ${race?剣:杖:斧:杖}が微かに発光し、涼やかな微音を発していることに気が付いた。 君が慎重な動作で${race?剣:杖:斧:杖}に触れると、片手で柄を持ち、もう片方の手は${race?剣:杖:斧:杖}を支えるようにしてゆっくりと持ち上げる。そして、二人は目を見開いた。 驚いたことに、君の${race?剣:杖:斧:杖}に<竜滅の宝玉>が嵌り込んでいたのだ。 <竜滅の宝玉>は、まるで初めから君の${race?剣:杖:斧:杖}に嵌っていたかのように、何とも自然な形で嵌っている。 否、それは嵌っているというよりも、${race?剣:杖:斧:杖}の中からせり上がっているといった方がより正しいだろうか。 「これは驚いたな…… まさか<竜滅の宝玉>が貴殿の武器に 嵌り込むとは。 しかし、ドラゴンスレイヤーが使えぬ今、 武器に強大な魔力が宿ったことは、 非常に幸運なことと言えるだろう」 君は${race?剣:杖:斧:杖}から目を離さぬまま、彼の言葉に頷いた。 既に小さな音はしなくなってはいたが、君が持つ${race?剣:杖:斧:杖}は、仄かな黄金の光に包まれ、<竜滅の宝玉>も君の手のひらに乗せられた時より鮮やかさが増していた。 これならば、封印の洞窟にいるという最強の竜とも渡り合える。 <竜滅の宝玉>が嵌った${race?剣:杖:斧:杖}を握っていると、そう思えるほどに活力がみなぎってくるのを感じた。 <竜滅の宝玉>を手にした今、この部屋での用は終わった。 君はシリウスに導かれ、再び<ゲート>のある広間まで戻るのだった。 **★<竜滅の宝玉>と君の武器が結合した!(アイテム欄に追加)** [部屋から出る](26) 26 広間まで戻った君とシリウスは、<ゲート>の片側に立っていた。 シリウスが金属扉を開けた時と同じように、門の近くで<神々の導>をかざすと、彼の足元から何かがせり出して止まった。 それは縦に長く厚みのある四角い金属でできているようで、前面には透明度が高いガラスが嵌められていた。全長は、背が高いシリウスの背丈よりやや高い程度だ。 「貴殿は**『認証』**を行わなければならない」 認証、とは……? 訝しげな顔で君は、彼にその言葉の真意を訊ねる。 「**『災厄が訪れし時、王家の血により 門は開かれる。 王の導きに従い、救いを求める者、 <遥か遠き桃源郷>へと誘わん。 しかし、我欲に取りつかれし王に 開門の資格は無しと知れ』** **『邪悪との戦に赴く時、 真なる勇者の資格なき者に門は開かぬ。 勇者よ、語り掛ける神々の御声を聴き、 嘘偽りなく答えよ。 さすれば勇者、真なる者と認められ、 戦いの箱庭へと繋がる門は開かれる』**。 ……つまり、貴殿が封印の洞窟に 向かうには、この碑に触れ、 聴こえてきた声の問い掛けに正直に 答えれば<ゲート>が開かれるという訳さ」 なるほど、そういうことなのか。 君は納得し、碑の前に立つ。 未知の碑に触れるという期待と不安で君の胸の鼓動は速く、無意識にごくりと唾を呑み込む。 君は無言のまま手を上げていき、指先をゆっくりと碑へと伸ばしてゆく。そのまま慎重に碑への距離を縮め、ついに指先が碑に触れた。 指先から伝わる氷のような冷たさに、背筋がぞくりと寒くなる。しかし、君は意を決して片手の指先を全て碑につけると、ついに手のひらまで碑に押し当てた。 その瞬間、碑から微かな音が聞こえ始めたかと思ったのもつかの間、君が手を押し付けている場所を中心にして、碑の表面に黄金色をした無数の光の線が外側に向かって走ったのだ! 君は驚いて思わず手を離しそうになった。 しかし、碑の横に立って君を見守っているシリウスの、その見定めるような真剣な眼差しを見て、それを踏み止まった。 碑からカタカタと微かな音が聞こえ始めると、急に『無感情な声』が聞こえてきて、君はぎょっとする。これは、あの金属扉でも聞いた謎の声だ。 %blue%「××××××××××××××××××××」%/% 何を言っているのかよく解からない。 もしこれが『神の声』とやらであるのなら、何をどうやって答えれば良いのやら……。 君は一人気まずくなって、碑に当てている自分の手を見つめることしかできない。 しかし、そんな君の悩みは杞憂に終わった。 %blue% 「対象者スキャン完了 使用言語を 『PENTAWA』に 設定しました」%/% おお! 聞き取れる……!! ほんの数秒前は気まずい顔をしていた君だったが、何故か急に『神の声』とやらが自分が聞き取れる言葉に変化したことで、君は内心で胸を撫で下ろした。 %blue% 「対象者『${name}』に問います この七年間に斃した 又は 退けた竜の名前を 1匹ずつ 答えてください」%/% これが嘘偽りなく答える必要がある質問であると理解した君は、頭に思い浮かべた竜の名を口にした。 %blue% 「D-CODE ${msg?01『SHADOW』:02『TRAITOR』:03『REQUIEM』:04『GOLD』:05『HELPER』:06『NEGOTIATOR』:07『APART』} データ照合中・・・・・・認証完了 続けて竜の名前を 1匹ずつ 答えてください」%/% どうやらこれで良いようだ。 君は『神の声』とやらに問われるがままに、嘘偽りのない答えを返し続けた。 それにしても、なんて腰の低い言葉遣いの神様なのだろう。 君は『神の声』が神々の父ユイターのようにもっと尊大な言葉遣いかと想像していただけに、少々意外に感じたのだった。 そうして君が数々の問いに答え続けていると、とうとう最後の問いが終わった。 先ほどまでは黄金色だった光が緑色に変わり、再び無感情な声が空間に響く。 %blue% 「対象者『${name}』 認証完了 貴方を PENTAWAの真なる勇者 『SORCERIAN』と 認めます」%/% やった!! 質疑応答の間は緊張で全身が強張っていた君だったが、碑から聞こえた一言に、君は安堵して顔を輝かせた。 視線の先にいるシリウスも顔に柔和な笑みを浮かべ「流石だ、勇者殿」と君の労を労う。 %blue% 「<GATE> 起動します 安全のため <GATE>から 5メライほど 離れてお待ちください」%/% 君とシリウスは改めて表情を引き締めてお互いに頷くと、言われた通りに<ゲート>から5メライ(約6m)ほどの位置まで離れた。 すると、碑がカウントダウンする最中、<ゲート>から低く響くような音がして、碑と同じようなカタカタという音が聞こえてきた。 緑色の光を放っていた碑と連動するように、<ゲート>の黒い筋に黄金の光が一気に走り抜けたかと思うと、先ほどまでは向こうの壁が見えていた<ゲート>の中央に光の壁が形成されてゆく。 光の壁の光量は増し続け、あまりの眩しさに君とシリウスはたまらず目元を片腕で覆う。 <救世の間>を満たすほど光が膨張し、そして。 %blue% 「<GATE:DRAGON MODE> 起動完了しました」%/% 相変わらずの無感情の声が<ゲート>が無事に起動したことを告げる。 君とシリウスが目を開けて腕を下ろすと、そこには黄金の光が波のようにたゆたう<ゲート>の姿があった。 しかし、君は黄金の波間に小さな黒い点が浮かび上がるのを見た。 闇の色をした点は、光の上に滲むようにして拡がり、光を蝕み――とうとう闇の一色に染まってしまったのだ! [混沌の気配が……!?](27) 27 <ゲート>が起動した瞬間、ゲートから黒き霧が湧き出し、君達の周囲に漂い始める。 その黒き霧とは、視認できるほど高濃度の混沌であった。 君とシリウスは武器を抜き放ち、油断なく周囲に注意を向けた。 周囲を見やれば、混沌はぐにゃぐにゃと波打ち、脈動し、影の魔物を次々と産み落としてゆく。それは人の体に竜の首を生やしたものから、巨大な蜥蜴や双頭の蛇のようなものなど様々。 つまり、君とシリウスは、瞬く間に混沌の魔の大群に包囲されてしまったのだ! 「<ゲート>が封印の洞窟と 繋がったことで、此処まで混沌が 流れ込んできたか……」 君と背中合わせの状態で長剣を構えているシリウスが、敵を注視しながら苦々しく呟く。 魔物はまだ産み落とされて間もないからか、ぎこちない動きで蠢いているが、いずれ一斉に襲い掛かってくるであろうことは容易に想像できた。 この状況、どうやって切り抜ける……? 君はシリウスに問い掛けると同時に、己の心にも自問する。 胸の鼓動が早鐘を打つ。一瞬にして全身から汗が噴き出し、武器を持つ手が汗ばんでいた。 だが、君に打開策を問われたシリウスの決断は早かった。 「どうするべきかは既に決まっている。 この場は私に任せて、 貴殿は封印の洞窟へと飛ぶのだ」 そんなことなど出来るわけがないッ!! 半ば反射的に君の口から飛び出したのは、強い拒絶と悲痛さを伴う悲鳴じみた一言だった。 魔物の大群にたった一人で挑むなど、自ら死にに行くようなものだ。 それを知りながら、この場を任せて往けと言うのか……! 「冷静になるのだ、勇者殿。 まず、貴殿には封印の洞窟に 飛んで貰わねば、この<ゲート>を閉じて 混沌を塞きとめることができぬ。 それに、此処で貴殿が足止めを 喰らっている間にキングドラゴンの封印が解け、 世に放たれてしまうやもしれぬのだぞ」 ${race?しかし……:それは……:だが……:でも……}と口ごもる君に、シリウスの瞳がカッと見開く。 **「ペンタウァの勇者${name}よ! 貴殿の使命は何であった!! キングドラゴン討伐の筈ではなかったのか!! この日のために貴殿が七年前から続けてきた ことを、自らの信念を全て否定するのか!! さあ、私に構わず往けッッ!!」** <救世の間>に響き渡る威風に満ちた怒号。 君は初めて聞いたシリウスの怒声に驚愕し、肩を震わせた。 しかし、その叫びは君が打開策を却下したことへの苛立ちというよりも、君があの『マスグレーヴの悪夢』からやってきたことを自ら否定しようとしている、そのことに憤っているようだった。 君の思考を阻む暗雲が吹き飛んだ。目が覚める思いだ。 まるで雲間から太陽の光が射し込むように、シリウスの言葉が君の心を照らしたのだ。 君は改めて${race?剣:杖:斧:杖}を強く握り締めると、喉から声を絞り出して、ただ一言、解ったと呟いた。 シリウスもまた一言、「あぁ」と頷く。その声は、先ほどとはうって変わって穏やかなものだった。 目の前で産まれ続ける魔物はようやく自我を得たのか、こちらを睨み付ける血走った瞳にギラギラとした殺意が満ちている。 君とシリウスは示し合わせでもしたかのように、摺り足で互いに逆方向に動き、立ち位置を変えた。 シリウスの目の前には今にも飛び掛からんとする魔の大群が広がり、君の目の前には<ゲート>の深淵に映る戦士の後ろ姿と君の立ち姿があった。 深淵の姿見からもシリウスの顔は見えない。代わりに映る君の顔は、血が滲むほどに唇を噛み締め、だがしかし、その瞳は揺るぎない覚悟の光が瞬き、闘志で熱く燃え滾っていた。 **後方は任せたッ!!** 震え、掻き消えそうになる声を律し、君はシリウスに後を託して<ゲート>に突入した。 深淵の闇に足を踏み入れた瞬間、足場の硬さが消失し、君は闇の中に投げ出されて浮遊する。 しかし、何か見えない力にでも引っ張られているのか、君の体は闇の中をぐんぐんと流れてゆく。 そこで君は『自分』という概念が終着の地を目指して限りなく引き伸ばされているような、通常ならば有り得ない感覚に襲われていた。 だが、${それがそうである|・・・・・・・・}ということを、君は頭ではなく本能で理解していた。 意識が遠退きつつある今、君は激流の中で滅茶苦茶にもがくように、闇の大海原の中を必死になってもがいた。 そして、君の瞳が遥か遠くに在る戦士の背中を見つけた時―― **生きてまた逢おうぞ、誉れ高き勇者${name}よ!!** そんな声が聞こえたような気がしたのだ。  [君の意識は途切れた](28) 28 ### 【空間移動中】セーブデータ作成推奨ポイント ここでセーブデータを作成することを推奨しています。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 --- %blue% **回復魔法のルール変更**%/% <HEAL>と<PEACE>は、以下のルールが適用される。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを**30**回復する。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを**20**回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。%red% ※以後、原則としてこのルールが適用されているものとする%/% --- %red% **特別ルール「侵食度(FREE2)」**%/% ①ここからはSTATUSのFREE2に%blue%<侵食度>%/%が反映されます。 ②<侵食度>は、高濃度の混沌と竜気に君の肉体と精神が どれほど侵食されているかを表しています。 ③<侵食度>は、ことあるごとに上昇し、各段階ごとに 君の肉体と精神に変化が現れます。 基本的に<侵食度>が高まるほど戦闘能力は上がります。%red% ④<侵食度>はシナリオの展開にも影響します。%/% それでは、ご武運を。 [冒険に戻る](29) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 29 ぼんやりとしたまま瞼を上げる。 其処は見たことがあるような、ないような。 君は廊下のような場所に一人ぽつんと立っていた。 『廊下のような』と形容した理由は、君の頭上から降ってくる僅かな光に照らされた範囲以外には何も見えないからだ。 つまり、廊下と言い切れるほど、足元がはっきりとは見えないのである。 ただそこに立ち尽くす君の目の前には、錆が浮き出た一枚の扉があった。 扉の上部には長細い札が貼り付けられ、そこには**『0』**とだけ書かれている。 札の下には覗き穴と思しき小さな穴が開いていた。そこから更に下には長細い横長の窪みが見え、その窪みのすぐ斜め上には把手が付いていた。 そんな扉と、扉の前に立っている君以外には、頭上で薄らと光を放つ筒状の棒――それはランプに近い物のように見えるが、君はそれが一体何であって、どういう名前なのかも知らない――が一本。 その光は不規則にチカチカと明滅を繰り返し、何とも頼りなげに見えた。 それら以外には何もなかった。 君と扉と光る棒だけが闇に浮き出ているようであったのだ。 君は扉を前にして、何か言うでも、何かするでもなく、両腕をだらりと下げたまま立ち尽くす。 目から入る情報は、頭の中をそのまま素通りし、ただ見ているだけ。 何か重大なことを成し遂げようとしていた。そんな気がする。 しかし、それに思考が及ばない。 そもそも自分は何故こんなところにいるのだろうか……? カサリ、と。 足元で乾いた音がしたような気がする。 だが、今の君は物音の正体を確認しようという意識が${非常に希薄|・・・・・}だ。 それは、足元を確認するくらいなら、目の前の扉を開けたいと思っているほどである。 **特別ル-ル「足元を確認したい。だが、確認しなくてもいい」** もし君が今自分が抱いている欲求に抵抗するならば、%blue% それに必要なだけの精神力を消費して%/%己に抗わなくては ならないだろう。 %red%**▼侵食度(FREE2)が1上昇した**%/% [扉を開ける](30) [【MP消費:小】足元を確認する](31) [扉を開けるしかない](34) [【MP消費:中】この空間自体に抗う](35 "oINT5+") [【MP消費:中】この空間自体に抗う](36 "oINT6-") [扉を開けなければならない](38) 30 ${if f1020} 気付いた時には既に遅かった。 必死の抗いも空しく、君の手は把手を回してしまっていたのだ。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・。 とても楽しげな音楽が聴こえる……。 どうしてだろう。この音楽を聴いていると、冒険前のことを思い出して心が弾むのだ。 新たに始まる冒険への期待に胸を躍らせ、『必ず無事に帰ってくるぞ』と強く決意している自分のことを。 そう。それはまるでペンタウァの城にいるような気持ちだった。 ${/if} ${if -f1020} 君は『扉を開けたい』という欲望に従い、扉を開けた。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・。 とても楽しげな音楽が聴こえる……。 どうしてだろう。この音楽を聴いていると、冒険前のことを思い出して心が弾むのだ。 新たに始まる冒険への期待に胸を躍らせ、『必ず無事に帰ってくるぞ』と強く決意している自分のことを。 そう。それはまるでペンタウァの城にいるような気持ちだった。 ${/if} 君は何処か夢見心地な様子で瞼を開ける。 愉快な旋律が流れる真っ暗闇の中に、ぽつんと一人立っている君。 そんな君より少し離れた場所に、四角くて、巨大で、飾り枠が付いた真っ黒な『何か』があった。 その『何か』は艶やかなものに覆われているらしく、薄らとした光を放ち、その場に立って不思議そうな顔で『何か』を見つめている君の前面を照らし出していた。 それに、『何か』の表面には、文字のようなものが一定の間隔ごとに書かれていた。君は好奇心が疼いて解読を試みる。 確かこのような文字を何処かで見た筈だ。 ええと……。 君がおぼろげな記憶を探ろうとしていたその時、『何か』から高く短い音がすると同時に、急に一部の文字の色が変わった。 そして音を立てつつ、色が他の文字に移ってゆくのを数度繰り返すと、その動きが『ある文字』のところでピタリと止まる。 最初の文字は………………『キ』だ。 二番目の文字は……。 次の文字を解読しようとすると、また『何か』から音が聞こえ、今度は飾り枠付きのやや小さめな『青い四角』が飛び出してきた。 君は突然のことに驚くが、そこにも文字が書かれているのを見て、何故だかそちらの方が気になってしまった。 またしても解読の邪魔をされては困る、と君は慌てて『青い四角』の中に書かれた文字の解読に掛かった。 たどたどしく一文字一文字を声に出してゆく。そして、自信を持って口に出せる程度に文字の解読が終わった。 『 ${name} 』 ああ、これは自分の名前じゃないか。 ……しかし、どうして自分の名前が書かれているのだろう? 君は不思議に思い、小首を傾げる。 そうしていると、今度は『青い四角』の横に『黒い小さな四角』が、その二つの四角の下に『横に長細い黒い四角』が現れた。 先ほど調子良く解読できたこともあり、君は得意げになって次に『横に長細い四角』に書かれている文字を解読し始める。 『%red%${name}%/%』『×』『×し××』『××しい××か?』 ……これなら、読めそうだ。 『%red%${name}%/%』『×』『×しても』『よ×しい××か?』 少々難解なところもあるが、あと少し。 そう思いながら解読を進める君だったが、前半の一文字一文字が判明する度に、君の顔から楽しいだとか、好奇心だとか、そんな感情や思考が抜け落ちていった。 全てを解読し終える頃には、片側の口の端を引きつらせて乾いた笑いをもらしていた。そんな君の双眸は凍てつき、まったく笑ってはいない。 言葉そのままの意味は解る。だが、その言葉が示していること、その意味が解らなかったのだ。 そして、君はふいに視線を斜め上にずらして、目を見開く。 『黒い小さな四角』に書かれた二つの選択肢が、これから自分の運命を左右することを、本能で察してしまったのだ。 君は『黒い何か』に手を伸ばし、制止の叫びを上げて走った。 必死に、あらん限りの声で、止めろ、と繰り返し叫んだ。 %purple% **『はい』**%/% 文字色が変わり、小気味良い涼やかな音が辺りに響き渡った。 刹那、伸ばした君の手、その指先から白い閃光が迸り、そこから光の欠片に分解されてゆく。 分解に痛みは伴わず、ただ、見る見るうちに分解されてゆく部位から、感覚だけが消えてゆくのだ。 君は狂ったように悲鳴を上げ、『黒い何か』を叩き壊そうとするが、既に君の両手は分解されていた。君の両手があるべき場所には、もう何もなかったのだ。 次第に君の両足も発光し、足の感覚と共に両足が消失した。 君は勢いよくうつ伏せに倒れ込み、強く胸を打ち付けた。一瞬、呼吸が止まる。 両手と両足が光の欠片となって消えていった。君はもう首を上げることしかできない。 君は自分が文字通りに『消えてゆく』という未知の恐怖に正気を保てず、発狂した。 焦点の定まらぬ瞳を強く強く見開いて、狂気と絶望の色で塗り潰された表情で『黒い何か』を見上げ、絶叫したのだ。 そして……。  %purple% **BAD END「キャラクターをけす。」**%/% 31 %red%**▼MPを10消費して誘惑に抗った!**%/% 君はきつく目を閉じ、誘惑とも言える『扉を開けたい』という欲求に必死で抗い、ようやくそれに打ち勝つことができた。 目を見開くと、そこには先程と変わりのない光景が広がる。 しかし、君は目の前に存在する扉の――否、扉の先に在る『何か』を意識してしまったがために、それは既に${先程と変わりない|・・・・・・・・}とは言い難かった。 君は危うく把手を握りそうになっていた手を急いで引っ込め、いつの間にか止めていた息を盛大に吐き出す。 全身は微細に震え、肩で荒い呼吸を繰り返す。気がつけば冷たい汗が全身から噴き出ていた。 息を止めていた分の呼吸を補うように、ぜーぜーと荒い呼吸を繰り返す。 この空間では、まるで一挙一動が制限でもされているかのようだ。 普段の何気ない動作ですら、いちいち決断を迫られる。それほどの見えない束縛が君を絡めとっていた。 しかし、それに大人しく従っている義理などない。君はまず呼吸を落ち着けようと深呼吸を数回繰り返す。 そして自らの呼吸が緩やかになってゆくのを実感すると、ようやく足元を確認しようと視線を下げた――その瞬間。 突如、全ての明かりが消えたのだ。 目の前の扉も光る棒も刹那の間に消え失せ、君は自分の身体すら見えない闇の中に一人取り残された。 しかし、その中で光を放つ『何か』が見えた。 その光は今にも消えそうで、このまま君がぼうっとしていたのならば、無情にも光は消えてしまうだろう。 君は無我夢中で光る『何か』を掴むと、それを失くさぬようにと胸に掻き抱いて倒れ込んだ。 倒れ込んだというのに何の衝撃も痛みも感じない。倒れた君は、そのまま闇に呑み込まれていく。 ああ……。 闇の泥へとずぶずぶ沈み込んでゆく君は、次第に不鮮明になってゆく意識の中で、『何か』のことを考えていた。 ああ、これは……。 [手紙だ……](3201) [三枚の紙だ……](3301) 3201 真っ暗闇の中で、ただ一人孤独に立ち尽くす。 ――否、既に君は自分が立っているのかも、果たして自分の身体が存在しているのかも解らなかった。 何の音もない。 先ほどまでは確かに聞こえていた明滅の音も消え、君の呼吸音や足音も聞こえない。 恐ろしいことに、生きている証である胸の鼓動すら無音だった。 まるでこの世の音の全てが君から遠ざかったような、そんな異様過ぎる現象が君を襲ったのだ。 『自分』という一つの存在が限りなく希薄になっている。 それは、自分の存在が有から無へと移り変わりつつある、ということなのだろうか。 此処は一体どこなのだろうか? どうして此処にいるのだろうか? 此処にいる自分は、何者なのだろうか? そもそも。 『自分』とは、何だった……? 思考が闇へと溶け出している。 しかし、それを止めることができない。 混沌への回帰。 今まさにそれが為されようとしている――そんな時だっただろうか。 何の音も存在しない空間に『音』が生まれたのは。 [ああ、この『音』は……](3202) 3202 それは聴き覚えのある旋律だった。 無音の闇に一つの『音』が生まれ、次に胸の鼓動が、次に呼吸音が戻ってきた。 それは暗闇に花が咲くように、一つの音楽が失われた音を呼び戻してくれたのだ。 懐かしい音色に思考の溶解が止まり、君は『自分』を再認識した。 いつの間にか目を閉じていたらしい。 君が瞼を上げると、<水晶柱のような物>が君の胸元で柔らかな光を放っているのが見えた。 水晶の中で七色の小さな光が瞬く様は、まるで夜空の星々が瞬いているかのようだった。 **ソーサリアンさん、 間に合って良かった……。** 果ての見えない暗闇で、少女の優しげな声が聞こえた。どうやら何かが間に合ったことに、非常に安堵しているようだった。 ソーサリアン……? 君は何処か聞き覚えのある単語に引っ掛かりを感じながら辺りを見回すが、周囲は漆黒に塗り潰され、誰の姿も見えない。 しかし、何も見えない孤独な闇にゆったりと流れる弦楽器の耳に優しく馴染む温かな音色に、君は確かに少女の存在を感じ取っていた。 **『此処は異なる世界と夢の世界の狭間』。 異なる世界に潜む竜が ソーサリアンさんの行く手を阻み、 今まさに闇へと引きずり込もうと しているんです。** 姿が見えぬ少女の言葉は、今度こそは聞き覚えがない内容だった。 しかし、君は自分がソーサリアンと呼ばれているらしいことを理解した。 **俺達はソーサリアンさんに呼ばれて、 思念体だけで此処にいます。 今は俺達の姿は見えないかもしれませんが、 俺達は確かに此処にいるんですよ。** 今度は君の前方から、君を案じる温かな声が聞こえた。 声の張りと声変わりを過ぎたであろうやや低めの声色から、君は声の主が青年くらいの男だと感じた。こちらの声もまた、少女の声と同じく生命力に満ち溢れていた。 やはり前方には闇が広がるだけで、青年の声の通り、其処には誰の姿も見えない。 しかし、姿は見えないだけで、その二人の存在を、心強い生命の輝きを確かに感じるのだ。 **ソーサリアンさん、大丈夫ですよ。 俺達が貴方の目となり剣となりますから、 安心して付いてきてください。** 優しい音色が流れる中に、時々気合の声と刃を振るう音が混じる。 その度に、嫌な気配のする何かが消えてゆくのを感じた。 **ソーサリアンさん、こっちよ。** 何処かで聴いた記憶がある弦楽器の音色。 何処かで聞いた記憶がある二人の声。 だから、きっと大丈夫なのだ。 君は何も見えない真っ暗闇の中を、優しくも心強い導きに従って歩いた。 *** 永遠とも思えた闇の先に、君はたった一つの小さな光を見つけた。 君はその尊い光を、その光の先を求めるように走り出した。 走っていることで光との距離がぐんぐんと縮み、次第に光が大きく、明るくなってゆく。 そして、君と光とが重なった時、光の先にふっと人影が現れたのだ。 リュートを爪弾きながら穏やかに微笑み掛ける水色の髪の少女。 肩に立て掛けるようにして剣を持ってニッと笑う派手なピンク髪の青年。 そんな二人の姿を見た瞬間、闇によって奪われていた君の記憶が目まぐるしく次々と脳内で再生されていった。 光の奔流が溢れ、闇を押し流してゆく。 二人が光に包まれて去ってゆくのを見届けた君は、光の流れに身を任せ、元の世界へと戻ってゆくのだった。 ああ……思い出した。思い出したよ。 レーナ。ソティ。 二人とも、助けてくれてありがとう……。 君達が今年も送ってくれたこの招待状を持って演奏会に行くよ。 そのためにも、早く混沌の脅威を退けて、君達が安心して演奏会を開ける国に戻さないとな。 %red%**▼<召喚石>の魔力を1消費した**%/% %red%**▼侵食度(FREE2)が3上昇した**%/% [闇が終わり、そして……](39) 3301 **そなたの顔を見るのも久しぶりだな。** 光のない空間に響き渡った『彼』の${思念|こえ}。 目を閉じている『ソーサリアン』は、その聞き覚えのある穏やかな${思念|こえ}と、心地の良い温かな闇に、不安に駆られた心が安らぐのを感じていた。 だが、果たしてそれが誰のものなのか思い出せないようだった。 **此処は『異界と夢の狭間』だ。 『ソーサリアン』よ、異界に潜む竜に 囚われてはならぬ。 さあ、思い出すのだ。 そなたは何者であって、 何の使命を帯びていたのかを。** 『彼』の${思念|こえ}が、『ソーサリアン』の記憶を呼び覚ましてゆく。 ペンタウァ。 ソーサリアン。 混沌。 そして、『彼』。 ――ああ、そうだ! そうだった! 『ソーサリアン』は思い出した。 自分はペンタウァのソーサリアン『${name}』だ! キングドラゴンを斃すことこそが此度の使命だったのだ! ああ、ああ。 そうか、『貴方』は―― [記憶が、記憶が戻ってくる……!](3302) 3302 目を見開いた『ソーサリアン』。 闇が押し広げられ、『ソーサリアン』の視界が開けた。 同時に、先ほどまで空間から失われていた音も戻る。 そこで『ソーサリアン』は『彼』の背中を見た。 『ソーサリアン』は、ローブ姿の『彼』の背後で、かつて悪夢と呼ばれていた『機械仕掛けの竜』の背に乗っていることを理解したようだった。 ふと『ソーサリアン』の視線が自らの胸元へと移る。 そこでは<召喚石>が柔らかな光を放っていた。 『ソーサリアン』は、この状況をもたらしたのが<召喚石>であることに気付いたのだ。 安息の闇の中を、首に鎖の如く数多くの術符を巻き付けた『機械仕掛けの竜』は、風を切りながら飛ぶ。 『ソーサリアン』の風になびく衣服が忙しく音を立て、しきりに肌を打っている。 全身が風に割り入る抵抗感は、『ソーサリアン』に自分が確かに存在しているという実感を与えていた。 『機械仕掛けの竜』は、かつて『ソーサリアン』と『彼』が協力して斃した、悪夢を振りまく竜であった。 だが、今の『機械仕掛けの竜』に当時の邪気はない。 眠って幸せな夢を見ることで、夢から発生した魔力が大気を伝い、人々に安息を与えられるようにと願って造られた夢見の竜、その本来の姿のようであった。 こんなにも近くに『彼』と『機械仕掛けの竜』はいたのだ。 ――と、『ソーサリアン』は安堵した。 **そなたは異界の竜に転移を 妨害されたようだが、 異界に飛ばされる前に間に合ってよかった。 さあ、そなたを元の世界へと送り届けよう。** そう言って微かに振り向いた『彼』。 『ソーサリアン』は、かつての戦いの終わりを、その瞬間を今の『彼』の姿に重ね、懐かしむように笑みを浮かべていた。 そんな『ソーサリアン』の笑顔に、『彼』も自然と小さく微笑んでいたのだった。 『機械仕掛けの竜』が首をもたげて一鳴きすると、飛行速度がぐんぐんと速まってゆく。 そして、向かう先に見えた一点の光に達した瞬間、空間は眩いばかりの光で満ちていった。 ああ……。 かつて記憶を重ね、共闘した『協力者』よ。 激しい戦いの果てに解放された『夢見の竜』よ。 助けてくれてありがとう……。 %red%**▼<召喚石>の魔力を2消費した**%/% [闇が終わり、そして……](39) 34 ${if f1020} 気付いた時には既に遅かった。 必死の抗いも空しく、君の手は把手を回してしまっていたのだ。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・。 とても楽しげな音楽が聴こえる……。 どうしてだろう。この音楽を聴いていると、冒険前のことを思い出して心が弾むのだ。 新たに始まる冒険への期待に胸を躍らせ、『必ず無事に帰ってくるぞ』と強く決意している自分のことを。 そう。それはまるでペンタウァの城にいるような気持ちだった。 ${/if} ${if -f1020} 君は『扉を開けたい』という欲望に従い、扉を開けた。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・。 とても楽しげな音楽が聴こえる……。 どうしてだろう。この音楽を聴いていると、冒険前のことを思い出して心が弾むのだ。 新たに始まる冒険への期待に胸を躍らせ、『必ず無事に帰ってくるぞ』と強く決意している自分のことを。 そう。それはまるでペンタウァの城にいるような気持ちだった。 ${/if} 君は何処か夢見心地な様子で瞼を開ける。 愉快な旋律が流れる真っ暗闇の中に、ぽつんと一人立っている君。 そんな君より少し離れた場所に、四角くて、巨大で、飾り枠が付いた真っ黒な『何か』があった。 その『何か』は艶やかなものに覆われているらしく、薄らとした光を放ち、その場に立って不思議そうな顔で『何か』を見つめている君の前面を照らし出していた。 それに、『何か』の表面には、文字のようなものが一定の間隔ごとに書かれていた。君は好奇心が疼いて解読を試みる。 確かこのような文字を何処かで見た筈だ。 ええと……。 君がおぼろげな記憶を探ろうとしていたその時、『何か』から高く短い音がすると同時に、急に一部の文字の色が変わった。 そして音を立てつつ、色が他の文字に移ってゆくのを数度繰り返すと、その動きが『ある文字』のところでピタリと止まる。 最初の文字は………………『キ』だ。 二番目の文字は……。 次の文字を解読しようとすると、また『何か』から音が聞こえ、今度は飾り枠付きのやや小さめな『青い四角』が飛び出してきた。 君は突然のことに驚くが、そこにも文字が書かれているのを見て、何故だかそちらの方が気になってしまった。 またしても解読の邪魔をされては困る、と君は慌てて『青い四角』の中に書かれた文字の解読に掛かった。 たどたどしく一文字一文字を声に出してゆく。そして、自信を持って口に出せる程度に文字の解読が終わった。 『 ${name} 』 ああ、これは自分の名前じゃないか。 ……しかし、どうして自分の名前が書かれているのだろう? 君は不思議に思い、小首を傾げる。 そうしていると、今度は『青い四角』の横に『黒い小さな四角』が、その二つの四角の下に『横に長細い黒い四角』が現れた。 先ほど調子良く解読できたこともあり、君は得意げになって次に『横に長細い四角』に書かれている文字を解読し始める。 『%red%${name}%/%』『×』『×し××』『××しい××か?』 ……これなら、読めそうだ。 『%red%${name}%/%』『×』『×しても』『よ×しい××か?』 少々難解なところもあるが、あと少し。 そう思いながら解読を進める君だったが、前半の一文字一文字が判明する度に、君の顔から楽しいだとか、好奇心だとか、そんな感情や思考が抜け落ちていった。 全てを解読し終える頃には、片側の口の端を引きつらせて乾いた笑いをもらしていた。そんな君の双眸は凍てつき、まったく笑ってはいない。 言葉そのままの意味は解る。だが、その言葉が示していること、その意味が解らなかったのだ。 そして、君はふいに視線を斜め上にずらして、目を見開く。 『黒い小さな四角』に書かれた二つの選択肢が、これから自分の運命を左右することを、本能で察してしまったのだ。 君は『黒い何か』に手を伸ばし、制止の叫びを上げて走った。 必死に、あらん限りの声で、止めろ、と繰り返し叫んだ。 %purple% **『はい』**%/% 文字色が変わり、小気味良い涼やかな音が辺りに響き渡った。 刹那、伸ばした君の手、その指先から白い閃光が迸り、そこから光の欠片に分解されてゆく。 分解に痛みは伴わず、ただ、見る見るうちに分解されてゆく部位から、感覚だけが消えてゆくのだ。 君は狂ったように悲鳴を上げ、『黒い何か』を叩き壊そうとするが、既に君の両手は分解されていた。君の両手があるべき場所には、もう何もなかったのだ。 次第に君の両足も発光し、足の感覚と共に両足が消失した。 君は勢いよくうつ伏せに倒れ込み、強く胸を打ち付けた。一瞬、呼吸が止まる。 両手と両足が光の欠片となって消えていった。君はもう首を上げることしかできない。 君は自分が文字通りに『消えてゆく』という未知の恐怖に正気を保てず、発狂した。 焦点の定まらぬ瞳を強く強く見開いて、狂気と絶望の色で塗り潰された表情で『黒い何か』を見上げ、絶叫したのだ。 そして……。  %purple% **BAD END「キャラクターをけす。」**%/% 35 %red%**▼MPを大量に消費して空間自体に抗った!**(MP確認推奨)%/% 闇に奪われ、限りなく薄らいでいた理性。 だが、ほんの一欠けらの理性が、まだ君の中に残されていたのだ。 **違う! 違う! 違う!** 君は割れるように痛む頭を両手で押さえ、身悶えながら何度も『違う』と否定する。 固く閉じられた瞳からはつとつとと涙が流れては落ち、額から流れる脂汗は止まらず、きつく噛み締めた唇からは唾液混じりの血が滴り落ちる。 **此処は${どこかおかしい|・・・・・・・}!!** 君は${age?髪を振り乱し:髪を振り乱し:頭を掻きむしり}ながら、この空間の在り方を全力で否定する。 [・・・・・・](37) [MPが0になった](30) 36 %red%**▼MPを大量に消費して空間自体に抗った!**(MP確認推奨)%/% 闇に奪われ、限りなく薄らいでいた理性。 だが、ほんの一欠けらの理性が、まだ君の中に残されていたのだ。 **違う! 違う! 違う!** 君は割れるように痛む頭を両手で押さえ、身悶えながら何度も『違う』と否定する。 固く閉じられた瞳からはつとつとと涙が流れては落ち、額から流れる脂汗は止まらず、きつく噛み締めた唇からは唾液混じりの血が滴り落ちる。 **此処は${どこかおかしい|・・・・・・・}!!** 君は${age?髪を振り乱し:髪を振り乱し:頭を掻きむしり}ながら、この空間の在り方を全力で否定する。 [・・・・・・](37) [MPが0になった](30) 37 **目を覚ませッッ!!** 君は自分を一喝し、思いっきり目を見開いた。 その直後、違和感に支配されかけていた君の思考が一瞬にして鮮明になり、光る棒が明滅する音が耳に戻ってきた。 呼吸を乱し、呆然としながら辺りを見回すと、目の前には扉があり、頭上には光る棒がある、最初と何も変わらない光景が広がっていた。 それはまるで君から憑き物が離れたかのような変化だった。 油断すれば心の隙間に入り込み、全てを支配しようとする恐ろしいほどの強制力。 君はそれに負けじと再び固く目を閉じ、全身全霊と言えるほどに精神を集中させる。この空間に存在する自分以外の全てを威嚇するのだ。 すると、闇の中で自分の気配がぽつんと浮き上がる感覚を覚え、同時に、闇の中で巨大な何かがもぞりと蠢いたように見えた。 それはゆったりとした動作で君の頭上へと伸びてきて、君を頭から掴み込もうとしている。 **そこかッ!!** 君は頭上を見上げると同時に、武器を振り払った。 武器からは君の精神力が光へと姿を変えたものが、稲妻を伴った鋭利な光刃となり勢いよく放たれる。 此処が現実ではない、何処か違う場所だからこそできた精神攻撃は、今まさに君を再び捕縛しようとしていた闇の手を切り飛ばした! 直後、空間を引き裂かんばかりの大音量で悲鳴――それは苦痛に怯む竜の鳴き声に聞こえる――が響き渡った。 君に切り飛ばされた闇の手は霧散し、闇の中に在った気配が急速に君から離れていく。 今まで感じていた強制力や支配力が遠退き、君は己という存在が何か良からぬものから解放されたと確信した。 武器を収め、深呼吸を繰り返す。 君は再び自分が闇の大海原にたゆたい、存在が何処か遠くの地を目指して引き伸ばされてゆく感覚が戻ってきたことに気がついた。<ゲート>に入った時と同じ感覚だ。 それを理解した君は、ふっと身体の力を抜くと、そのまま流れに身を任せた。 %red%**▼侵食度(FREE2)が1上昇した**%/% [闇が終わり、そして……](39) 38 ${if f1020} 気付いた時には既に遅かった。 必死の抗いも空しく、君の手は把手を回してしまっていたのだ。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・。 とても楽しげな音楽が聴こえる……。 どうしてだろう。この音楽を聴いていると、冒険前のことを思い出して心が弾むのだ。 新たに始まる冒険への期待に胸を躍らせ、『必ず無事に帰ってくるぞ』と強く決意している自分のことを。 そう。それはまるでペンタウァの城にいるような気持ちだった。 ${/if} ${if -f1020} 君は『扉を開けたい』という欲望に従い、扉を開けた。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・。 ・・・。 とても楽しげな音楽が聴こえる……。 どうしてだろう。この音楽を聴いていると、冒険前のことを思い出して心が弾むのだ。 新たに始まる冒険への期待に胸を躍らせ、『必ず無事に帰ってくるぞ』と強く決意している自分のことを。 そう。それはまるでペンタウァの城にいるような気持ちだった。 ${/if} 君は何処か夢見心地な様子で瞼を開ける。 愉快な旋律が流れる真っ暗闇の中に、ぽつんと一人立っている君。 そんな君より少し離れた場所に、四角くて、巨大で、飾り枠が付いた真っ黒な『何か』があった。 その『何か』は艶やかなものに覆われているらしく、薄らとした光を放ち、その場に立って不思議そうな顔で『何か』を見つめている君の前面を照らし出していた。 それに、『何か』の表面には、文字のようなものが一定の間隔ごとに書かれていた。君は好奇心が疼いて解読を試みる。 確かこのような文字を何処かで見た筈だ。 ええと……。 君がおぼろげな記憶を探ろうとしていたその時、『何か』から高く短い音がすると同時に、急に一部の文字の色が変わった。 そして音を立てつつ、色が他の文字に移ってゆくのを数度繰り返すと、その動きが『ある文字』のところでピタリと止まる。 最初の文字は………………『キ』だ。 二番目の文字は……。 次の文字を解読しようとすると、また『何か』から音が聞こえ、今度は飾り枠付きのやや小さめな『青い四角』が飛び出してきた。 君は突然のことに驚くが、そこにも文字が書かれているのを見て、何故だかそちらの方が気になってしまった。 またしても解読の邪魔をされては困る、と君は慌てて『青い四角』の中に書かれた文字の解読に掛かった。 たどたどしく一文字一文字を声に出してゆく。そして、自信を持って口に出せる程度に文字の解読が終わった。 『 ${name} 』 ああ、これは自分の名前じゃないか。 ……しかし、どうして自分の名前が書かれているのだろう? 君は不思議に思い、小首を傾げる。 そうしていると、今度は『青い四角』の横に『黒い小さな四角』が、その二つの四角の下に『横に長細い黒い四角』が現れた。 先ほど調子良く解読できたこともあり、君は得意げになって次に『横に長細い四角』に書かれている文字を解読し始める。 『%red%${name}%/%』『×』『×し××』『××しい××か?』 ……これなら、読めそうだ。 『%red%${name}%/%』『×』『×しても』『よ×しい××か?』 少々難解なところもあるが、あと少し。 そう思いながら解読を進める君だったが、前半の一文字一文字が判明する度に、君の顔から楽しいだとか、好奇心だとか、そんな感情や思考が抜け落ちていった。 全てを解読し終える頃には、片側の口の端を引きつらせて乾いた笑いをもらしていた。そんな君の双眸は凍てつき、まったく笑ってはいない。 言葉そのままの意味は解る。だが、その言葉が示していること、その意味が解らなかったのだ。 そして、君はふいに視線を斜め上にずらして、目を見開く。 『黒い小さな四角』に書かれた二つの選択肢が、これから自分の運命を左右することを、本能で察してしまったのだ。 君は『黒い何か』に手を伸ばし、制止の叫びを上げて走った。 必死に、あらん限りの声で、止めろ、と繰り返し叫んだ。 %purple% **『はい』**%/% 文字色が変わり、小気味良い涼やかな音が辺りに響き渡った。 刹那、伸ばした君の手、その指先から白い閃光が迸り、そこから光の欠片に分解されてゆく。 分解に痛みは伴わず、ただ、見る見るうちに分解されてゆく部位から、感覚だけが消えてゆくのだ。 君は狂ったように悲鳴を上げ、『黒い何か』を叩き壊そうとするが、既に君の両手は分解されていた。君の両手があるべき場所には、もう何もなかったのだ。 次第に君の両足も発光し、足の感覚と共に両足が消失した。 君は勢いよくうつ伏せに倒れ込み、強く胸を打ち付けた。一瞬、呼吸が止まる。 両手と両足が光の欠片となって消えていった。君はもう首を上げることしかできない。 君は自分が文字通りに『消えてゆく』という未知の恐怖に正気を保てず、発狂した。 焦点の定まらぬ瞳を強く強く見開いて、狂気と絶望の色で塗り潰された表情で『黒い何か』を見上げ、絶叫したのだ。 そして……。  %purple% **BAD END「キャラクターをけす。」**%/% 39 薄暗い洞窟の中。 そこには闇色の霧が地を這うように漂っている。 天井の岩肌から突き出した巨大な鍾乳石の先端から雫が落ち、闇色の霧に飛び込むようにして、その直下に広がる水溜りに落ちた。 雫が水面を打つ高い音が反響する。その音が消えぬ内に、また一つ、二つと雫が落ち、空間に響いた。その繰り返しだ。 音の反響具合から『此処』が広大で奥行きのある空間であることを、『君』は感覚的に把握する。 此処は混沌と竜気が渦巻く死地。 君はとうとう<封印の洞窟>までやって来たのだ。 通常ならば此処は指の先も見通せぬほどの闇の中だ。 しかし、<竜滅の宝玉>の力が働いているのか、今は自分の周囲の空間が明るく見える。 これは明かりがあるからではなく、『ある程度の範囲ならば、自分の目で闇の中を見渡せるようになった』と言った方がいいだろうか。 腰に括りつけていた魔力灯が効力を失っている今、明かりがなくとも闇の中でも目が利くということは、君にとって非常にありがたいことだった。 胸を打つ鼓動が重く響く。 君は呼吸を整え、${race?剣:杖:斧:杖}を握り締めた。 <竜滅の宝玉>が竜気に反応しているのか、武器を包み込む黄金の光が、先ほどよりもその輝きを増していた。 その輝きに心が高揚するのを感じる。 強い決意と闘志を秘めた鋭利な瞳で、君は前方の先が見えぬ闇を見据えた。 君は歩き出す。 地面を揺るがす竜の足音が聞こえた。 君は少し速く歩く。 空間を引き裂く竜の咆哮が聞こえた。 君は更に速く歩く。 前へ、前へ。ひたすら前へ。 君の歩みに一切の迷いはなく、 死へと誘う闇を切り裂き、ただ進むのみ。 君は無言で${race?剣:杖:斧:杖}を強く握り、勢いよく地を蹴る。 そして、君は駆け出した! [ドラゴンとたたかう](4001) [SAVE POINT](3902) 3902 ### 【ドラゴンとたたかう開始前】セーブデータ作成推奨ポイント ここでセーブデータを作成することを推奨しています。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 --- %blue% **回復魔法のルール変更**%/% <HEAL>と<PEACE>は、以下のルールが適用される。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを**30**回復する。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを**20**回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。%red% ※以後、原則としてこのルールが適用されているものとする%/% --- %red% **特別ルール「侵食度(FREE2)」**%/% ①STATUSのFREE2に%blue%<侵食度>%/%が反映されます。 ②<侵食度>は、高濃度の混沌と竜気に君の肉体と精神が どれほど侵食されているかを表しています。 ③<侵食度>は、ことあるごとに上昇し、各段階ごとに 君の肉体と精神に変化が現れます。 基本的に<侵食度>が高まるほど戦闘能力は上がります。%red% ④<侵食度>はシナリオの展開にも影響します。%/% それでは、ご武運を。 [冒険に戻る](39) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 4001 封印の洞窟の中を駆ける君の行く手を最初に阻んだのは、多頭の大蛇<ヒドラ>だった。 まだ相当に距離は開いているが、太く短い四つ足が大地を踏み鳴らし、鈍重な動きでこちらへと近付いてくるのが見える。 既にヒドラも君の存在に気付いている。ヒドラの八つの首が、みな一堂に君を睨み付け、威嚇するようにそれぞれが鳴いているのだ。 その声たるや、乱れに乱れた不揃いの旋律という表現が相応しいほどに統率が取れていない。そのくせやたらと大音量で、距離に関係なく耳の奥に突き刺さっているような気さえする。  その時、ヒドラの殺気に反応したのか、君が手に持つ${race?剣:杖:斧:杖}に嵌った<竜滅の宝玉>が一際強い光を放った。 するとどうだろう、${race?剣:杖:斧:杖}を包み込んでいた黄金の光が一段と輝きを増し、${race?魔力が剣の刀身を強化したのだ:魔力が結晶化して刃を成したのだ:魔力が斧の刀身を強化したのだ:魔力が結晶化して刃を成したのだ}。 つまり、君の持つ${race?剣:杖:斧:杖}は**<${race?魔光の剣:魔光の斧槍:魔光の斧:魔光の斧槍}>**へと姿を変えたのである。 **${魔力付与|エンチャント}**。 特に杖しか持たないWIZARDやELFの中でも、武器を振るえる腕力がある者は、杖に魔力を付与して槍や棍のように扱うことがある。 どうやら今回は<竜滅の宝玉>が君の意志と呼応して『それ』をやってのけたらしい。 戦力アップは大歓迎だ、と。君は片側の口の端を上げて不敵な笑みを浮かべた。 ヒドラとの戦闘開始が迫る。 そして、君は―― [ヒドラに斬り掛かる](400201) [王子を召喚する](400401 "oFREEI4+") 400201 **その首、切り落とすッ!!** 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構え、ヒドラとの距離を一気に詰めようと疾走する。 火の粉のように降り掛かるヒドラの火球を${race?剣:斧槍:斧:斧槍}で薙ぎ払い、両足に一層の力を込めた君は、ヒドラの首を目掛けて勢い良く跳んだ。 絶対にそこまで跳べる、と。手にした武器から伝わってくる魔力の律動に、君は確信を以て跳んだのだ。 君は光の軌跡を描きながら跳ぶ。身体がとても軽い。跳躍力も増しているようだった。 勢いを殺さず、手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}で頭上を薙ぐ。 ぞぶり、と鈍い音を立てながら、武器の切っ先がヒドラの首に喰い込み、鱗もろとも皮膚と肉を切り裂いてゆく。そして、中央にある骨を切断する手応えを感じ、君は思いっきり武器を振り切った。 これは実際にはほんの数秒の出来事だ。 武器を振り切った君が着地して回避行動を取った直後、切断されたヒドラの首が一本、盛大に血飛沫を上げながら地面へと叩きつけられ、混沌の霧が舞い上がった。 切り落とされた首は、端から黒く変色して塵と化してゆく。それから混沌の霧に溶け込んで、跡形もなく消えてしまったのだ。 生から離れた肉体が混沌に分解されたということなのだろうか。 君は死した自分が辿る運命を目の当たりにしたような気がして、しかし、自分はそうなるものかと奮起し、奥歯を強く噛み締めた。 首を一本失ったヒドラは激痛で滅茶苦茶に地面を踏み鳴らし、己を傷付けた人間を焼き、喰い殺そうと残った八本の首で君に追い縋った。 頭上から降り掛かる火球が幾つか皮膚の上を掠め、君は身を強張らせて顔をしかめるが、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振って迫るヒドラの首を牽制して飛び退る。 こんなところで、洞窟の序盤なんぞでむざむざやられてやる訳にはいかないのだ。 **戦闘ルール** ${import 90000} **★<火星の欠片>を1個手に入れた!** [武器を構える](400202) [HPまたはMPが0になった](80000) 400202 ${if -f400205} 気を引き締め、攻めの体勢に入ろうとした君。 しかし、その視線は頭無き首の断面へと注がれて、君は思わず言葉を失っていた。 首を切り落とした断面が激しく煙を上げてぼこぼこと煮え立ち、そして肉塊が盛り上がってきたのだ。途端に噎せ返るほどの血の臭いが辺りに充満する。 これも混沌の影響か。再生能力が極限にまで高められてでもいるのか、骨が形成され、それに新たに生まれた肉が絡みつくような形で失われた部位が早急に再生されてゆくのだ。 ヒドラの**${再生能力|リジェネレート}**。 君は今、初めてそれを目の当たりにしたのである。 破壊からの再生。その生々しい光景に衝撃を受けた君だったが、怯んではいられない。 このままではせっかく切り飛ばした首が元通りになってしまうのだ。 再生能力を有したヒドラに対し、君の次の手は―― ${/if} ${if f400205} 君は素早く身を起こし、片膝を地面についた状態でヒドラの猛毒を<CURE>によって解毒した。 先ほどまで君を包み込んでいた猛烈な臭気と毒液が瞬時に消え去り、猛毒は浄化された。 思わず、ふぅと安堵の息が零れ落ちる。賢明な一瞬の判断が自身の命を救ったのである。 だが、此処は戦場だ。のんびりしている余裕など与えてはくれない。 君は次々と飛んでくる火球を武器で払うと、立ち上がって次の手を考える。 ${/if} [首を切り落とした断面を焼く(FLAMEまたはSUN RAY)](400203 "s0:8:0:0:0:0:0|s0:0:0:0:0:0:8|s0:4:0:0:0:0:4") [再生しなくなるまで首を切り落とす](400204) [首以外の部位を攻撃する](400205 "!f400205") [盗賊を召喚する(遠距離攻撃+盗賊技能)](400301 "oFREEI0+") [王子を召喚する(一撃必殺)](400401 "oFREEI4+") [砂漠の王と司書を召喚する(魔法+支援)](400601 "oFREEI2+") [HPまたはMPが0になった](80000) 400203 君は腰のベルトに括りつけたポーチから<七惑星の欠片>を取り出し、握り込む。 そして呪文を詠唱し、魔法の名を叫びながら頭のないヒドラの首に向かって手をかざすと、欠片が砕け散って魔法が発動した。 君から放たれた魔法は、狙い違わず断面が晒されたヒドラの首に直撃し、それを消し炭と化した。 再びヒドラの悲鳴が洞窟内に反響する。君はそれが意味するところを悟り、ニヤリと笑みを浮かべた。首の再生が止まったのである。 さあ、この調子でヒドラの首を切り、魔法で断面を焼くのだ! **特別ルール「首の断面を焼け!」** この戦闘では、ダメージ式ボタンを押し、 必ず④の手動減算を行ってから次のシーンに進むこと。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを30回復する。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを20回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。 ②魔法を使用してダメージを軽減または無効化しても良いものとする。 ただし、その場合は%red%ボタンを押す前に魔法発動の処理を行うこと。%/% ③%blue%1ターン効果が持続する魔法%/%については、 敵を完全に斃すまで効果が持続する。 戦闘終了後は、上記の魔法の効果は切れるものとする。 ④断面を焼くため魔法一覧にはない魔法を%red% 必ず9回(最初に焼いた首1本分を含む)%/%使用すること。%blue% <FLAME(火炎)>1回の使用で<火星の欠片>を1個、 <SUN RAY(太陽光線)>1回の使用で<太陽の欠片>を1個減算する。%/% ※合計9個であれば、火星と太陽の欠片の組み合わせは自由に決めてよい [これでどうだ!](400208) [HPまたはMPが0になった](80000) 400204 ${if -f0602} **首が再生するというならば、再生しなくなるまで切り落とすまでだ!!** 君は吼えてヒドラに向かって突撃した。 火球に焼かれ、迫り来る顎に抉られようとも、君は果敢に立ち向かう。 ${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振り回し、突き刺し、首を切り落とす。 何度も、何度も、首を切り落とした。 しかし、ヒドラの首の再生が止まることはない。 何度も首を切り落としたが、切った端から再生して新しい首が生えてくる。 **戦闘ルール** ${import 90000} ${/if} ${if f0602&(s0:8:0:0:0:0:0|s0:0:0:0:0:0:8|s0:4:0:0:0:0:4)} ヒドラを斃したと思ったらもう一匹。 とんだぬか喜びに君は奥歯をギリリと噛み締める。 だが、そう腐ってもいられない。二匹目のヒドラも現れたのならば、当然二匹目も斃さなければならないのだから。 君は一匹目のヒドラを斃した手順をなぞるように、二匹目のヒドラへ向かって駆け出した! **特別ルール「首の断面を焼け!(2)」** この戦闘では、ダメージ式ボタンを押し、 必ず④の手動減算を行ってから次のシーンに進むこと。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを**30**回復する。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを**20**回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。 ②魔法を使用してダメージを軽減または無効化しても良い。 ただし、その場合は%red%ボタンを押す前に魔法発動の処理を行う。%/% ③%blue%1ターン効果が持続する魔法%/%については、 敵を完全に斃すまで効果が持続する。 戦闘終了後は、上記の魔法の効果は切れるものとする。 ④断面を焼くため魔法一覧にはない魔法を%red%必ず9回%/%使用すること。%blue% <FLAME(火炎)>1回の使用で<火星の欠片>を1個、 <SUN RAY(太陽光線)>1回の使用で<太陽の欠片>を1個減算する。%/% ※合計7個であれば、火星と太陽の欠片の組み合わせは自由に決めてよい ${/if} [首を切り落とした断面を焼く(FLAMEまたはSUN RAY)](400203 "!f0602&(s0:8:0:0:0:0:0|s0:0:0:0:0:0:8|s0:4:0:0:0:0:4)") [首を切り落として断面を焼き終えた](400210 "f0602&(s0:8:0:0:0:0:0|s0:0:0:0:0:0:8|s0:4:0:0:0:0:4)") [再生しなくなるまで首を切り落とす](400206 "!f0602") [首以外の部位を攻撃する](400205 "!f400205&!f0602|s0:8:0:0:0:0:0|s0:0:0:0:0:0:8|s0:4:0:0:0:0:4") [HPまたはMPが0になった](80000) 400205 **首が再生するなら、それ以外の部位ならばどうだッ!?** 閃いた君はヒドラに向かって突っ込んでゆく。 九本の首が厄介だからと、戦力を削ぐ意味でまずは首に狙いを定めたが、戦いの中で試行錯誤し勝機を見出すこともある。 勿論、首が再生するのならば、他の部位だって再生する可能性は高い。 だがしかし、試さずにはいられないのだ! 君は火球を払い、噛み付き攻撃を回避しながらヒドラの丸太のような前足を斬りつけた。 刃はヒドラの鱗を切り飛ばし、その分厚い皮膚に覆われた前足を切り裂く。 血飛沫が上がると同時に、複数のヒドラの首から一斉に怒号と悲鳴が上がる。 ヒドラは君に斬り付けられた痛みで激しく暴れた。君は危うくヒドラの足に踏み潰されそうになったが、揺れる足場と風圧でややバランスを崩しながらもその場から離脱する。 そして、ヒドラから距離を取ると、斬り付けた箇所がどうなるのか見定めようと睨み付ける。 …………ダメだ。 怯ませることはできるが、多少の傷を与えたところで、忽ちに再生してしまう。 煙を上げて傷が再生してゆくのを認めた君は、落胆と焦りを滲ませた険しい表情で奥歯を噛み締める。だが、そうなれば次だ! そうやって君が今度はヒドラの胸部を目掛けて駆け出した時だった。 一本のヒドラの首が、君に向かって『火球以外』の何かを吐き掛けたのは。 君は虚を衝かれて反応が遅れた。片手で顔を覆い、立ち止まるまでが関の山だった。 それと同時に君は強烈な臭気を放つ液体を全身に浴び、その鉄砲水のような勢いに後方へと吹っ飛ばされた。 ごつごつとした地面に背中をしたたかに打ち付け、口からヒュッと息が漏れて一瞬だけ呼吸が止まる。それから反射的に噎せて咳き込んだ。 その瞬間、君の視界がぐらりと歪み、咳き込んだことによる息苦しさではない、別種の息苦しさを感じた。そして気付く。 **しまった! これは、毒だ……!!** [<CURE>(解毒の魔法)を使う(※STATUSで必ず魔法を発動させる)](400202 "mCURE") [解毒しなかった](400207) [HPまたはMPが0になった](80000) 400206 ${if !f400208&!f0602} 君は諦めず、ヒドラの首を切り続けた。 だが、君のしてきたことは、自らの判断の誤りで全て無駄になったのだ。 このままヒドラの首を切り続けたところで、その後すぐに再生能力を阻害しなければ何の意味もない。 そのことに気がついた時には既に遅く、君はかなりの体力と精神力を消費してしまっていた。 君の全身の皮膚は火膨れて鈍くひりつく痛みと灼熱感を訴え、食い破られた箇所からは溶岩の如く血がどくどくと流れ落ちる。 君の身体は咬み傷と火傷で惨たらしい有様で、立っているのがやっとだった。 一方のヒドラは、再生速度がやや遅れてきていることから、多少のダメージは与えられはしたのだろう。 しかし、それは到底致命傷とは言い難く、図体が大きく、再生能力も備えたヒドラにとっては微々たるものだ。 君は自分とヒドラとの落差に焦燥感と苛立ちを募らせながら、それでも何とか戦略を軌道修正しようと試みた。 だが、それを安易に許さないのが最強の個体とも言われたヒドラである。 九本、それから度重なる再生によって枝分かれるようにして増殖した小さな首からも一斉に火球が放たれた。 君はそれを避けようと武器を振り、跳ぼうとするが、火傷で引き攣れた皮膚が身体の自由を邪魔して思うように動けない。 結果、火球を払えず避けられなかった君は、火球の殆どが被弾してしまったのだ。 君の防具は損傷が激しく、精霊の加護が弱体化していた。そのために、君の服が激しく燃え上がる。 あっという間の出来事だった。 炎の塊と化した君は、身体が燃やされるという拷問のような状態に、正気を手放して混沌の霧が漂う地面を転げ回った。 それはきっと、無意識化で炎を消そうとする行動だったのであろう。 闇の霧と炎の中で滅茶苦茶にもがき、苦しむ人間。 もしかしたら、足元で無様に転げ回る『それ』を見たヒドラは、その様子を滑稽に思ったのかもしれない。 それとも、周囲を飛び回る蠅と同様に目障りだと苛立っていたのだろうか。 ヒドラは首を再生させながら、のそりのそりと歩き出す。 その大きな大きな足の下で。 何かが軋んで砕け、弾け飛ぶ音がした。 %purple% **BAD END「無駄の証明1」**%/% ${/if} ${if f400208} 君は諦めず、ヒドラの首を切り続けた。 だが、君のしてきたことは、自らの判断の誤りで全て無駄になったのだ。 このままヒドラの首を切り続けたところで、その後すぐに復活して飛び掛かってくるのだ。 不死の首を切り続けることに意味はない。そう気がついた時には既に遅く、君はかなりの体力と精神力を消費してしまっていた。 君の全身はヒドラの首によって食い千切られ、そこからは溶岩の如く血がどくどくと流れ落ちる。 ヒドラの鋭い牙と顎の力で腕や足などあちこちを抉られ、強烈な頭突きで吹っ飛ばされたりと惨たらしい有様だ。君は立っているのがやっとだった。 一方のヒドラは一向に弱った様子も見せず、君に飛び掛かっては君の肉を引き千切り、頭突きで君の肋骨を折り、腕の骨を砕いていった。 君の攻撃は全くと言っていいほど効いてはおらず、ヒドラが一方的に君を嬲っている状態だった。 君は大量出血と度重なる殴打にふらつきながら、それでも何とか戦略を軌道修正しようと試みた。 だが、それを安易に許さないのが最強の個体とも言われたヒドラである。 ――それは一瞬の出来事だった。 ヒドラを睨み付けていた君の目に向かって、ヒドラの窄めた口から液体が噴射されたのだ。あまりにも突然のことに、君はそれをまともに受けてしまった。 目を突き刺さされたかのような激痛に、君は悲鳴を上げて倒れ込み、呻きながら地面を転げ回る。 あれは毒を持つ蛇が毒液を噴射する動作だと判断する間もなく、君の目はヒドラの毒液によって致命傷を負ってしまったのだ。 闇の霧の中で滅茶苦茶にもがき、苦しむ人間。 もしかしたら、眼前で無様に転げ回る『それ』を見たヒドラの首は、その様子を滑稽に思ったのかもしれない。 ヒドラの首は悠然とした態度で君へと這い寄ってゆく。 鎌首をもたげ、自らの顎下で喚き散らす『それ』に顔を寄せて。 ばくん、と。 君の全身は湿り気を帯びた闇に呑み込まれた。 %purple% **BAD END「無駄の証明2」**%/% ${/if} ${if f0602} 君は決して諦めず、切り続けていればいつかは……と淡い期待を胸にヒドラの首を切り続けた。 だが、君のしてきたことは、自らの判断の誤りで全て無駄になったのだ。 このままヒドラの首を切り続けたところで、その後すぐに再生能力を阻害しなければ何の意味もない。 やはり断面は焼かなければならない。そのことに気がついた時には既に遅く、君はかなりの体力と精神力を消費してしまっていた。 君の全身の皮膚は火膨れて鈍くひりつく痛みと灼熱感を訴え、食い破られた箇所からは溶岩の如く血がどくどくと流れ落ちる。 君の身体は咬み傷と火傷で惨たらしい有様で、立っているのがやっとだった。 一方のヒドラは、再生速度がやや遅れてきていることから、多少のダメージは与えられはしたのだろう。 しかし、それは到底致命傷とは言い難く、図体が大きく、再生能力も備えたヒドラにとっては微々たるものだ。 君は自分とヒドラとの落差に焦燥感と苛立ちを募らせながら、それでも何とか戦略を軌道修正しようと試みた。 だが、それを安易に許さないのが最強の個体とも言われたヒドラである。 九本、それから度重なる再生によって枝分かれるようにして増殖した小さな首からも一斉に火球が放たれた。 君はそれを避けようと武器を振り、跳ぼうとするが、火傷で引き攣れた皮膚が身体の自由を邪魔して思うように動けない。 結果、火球を払えず避けられなかった君は、火球の殆どが被弾してしまったのだ。 君の防具は損傷が激しく、精霊の加護が弱体化していた。そのために、君の服が激しく燃え上がる。 あっという間の出来事だった。 炎の塊と化した君は、身体が燃やされるという拷問のような状態に、正気を手放して混沌の霧が漂う地面を転げ回った。 それはきっと、無意識化で炎を消そうとする行動だったのであろう。 闇の霧と炎の中で滅茶苦茶にもがき、苦しむ人間。 もしかしたら、足元で無様に転げ回る『それ』を見たヒドラは、その様子を滑稽に思ったのかもしれない。 それとも、周囲を飛び回る蠅と同様に目障りだと苛立っていたのだろうか。 ヒドラは首を再生させながら、のそりのそりと歩き出す。 その大きな大きな足の下で。 何かが軋んで砕け、弾け飛ぶ音がした。 %purple% **BAD END「無駄の証明3」**%/% ${/if} 400207 君はヒドラの毒を甘く見ていたと言わざるを得ない。 何故このヒドラがこの洞窟に封印されていたのか。それをよく考えた上で、慎重に判断すべきだったのだ。 毒液を浴びた箇所から急速に痺れが回ってくる。 手足に力が入らなくなり、頭を鈍器で殴られ続けているような頭痛に晒される。 視界がぐにゃぐにゃと歪み、回転する。 君は吐き気を抑える・抑えないといった選択肢すら与えられないまま、無意識化で嘔吐していた。 口からだだ漏れる嘔吐物をどうにもできぬままに、噎せると吐くの繰り返し。 その内に毒液の強烈な臭気に鼻が効かなくなり、呼吸も浅くなってきた。 既に舌も回らない有様だ。呻きは言葉にならず、ただ無意味で哀れなか細い音にしかならない。 全身の筋肉という筋肉が弛緩する。 次第に胸の鼓動も弱まり、意識が下層へと落ちてゆくのを止められない。 君を生に繫ぎ止めるものがあまりにも脆くなっていた。 意識が途切れかけている頃、ふっと影が掛かる。 君には既に、地響きを伴って迫り来る巨大な影から逃れる術はなかった。 鈍重な動きで持ち上げられ、落ちてくる無慈悲な影の下で、君は意識を失った。 %purple% **BAD END「英雄殺しの猛毒」**%/% 400208 九本の首を切り落とし、断面を魔法で焼いた。 そして君は首のない胴体に渾身の力で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を突き立て、その心臓を貫いたのだ。 ヒドラは悲鳴の代わりに頭を失った首を隣り合った首に打ち付けて暴れていた。君は振り落とされないよう、しっかりと${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握りしめて耐えた。 巨大な心臓は貫いても暫くは脈動を繰り返していたが、次第にその動きは弱まり、とうとう動きを止めた。 ヒドラの身体が揺らぐのを感じ、君はヒドラの胸部を蹴ってその勢いで${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、ヒドラから離れた場所へと着地した。 その数秒後、ヒドラの身体が地響きを立てて地面へと倒れ伏す。 足下に漂う闇色の霧が盛大に舞い上がり、君は咄嗟に片腕で口元を覆い、息を止める。 『竜気避け』は掛けてもらってはいるが、それでも念のために闇色の霧を大量に吸い込むのは極力避けたかったのだ。 暫く辺りは巻き上げられた霧で濛々としていた。そんな中でも君は警戒を怠らない。辺りに気を巡らせつつ、倒れたヒドラの様子を注視する。 すると、ヒドラは末端から霧と同じ闇色に染まってゆき、霧に溶け込むようにして消えていった。ヒドラの本体も、切り落とした首と同じ末路を辿ったのだ。 君はヒドラが消え失せたのを見届け、上層の空気が落ち着いたところで腕を下ろすと、止めていた息を勢い良く吐き出した。 若干赤くなった顔のまま息を吸い込み、呼吸を整える。その内に勝利を実感できるようになり、君の口元は勝利の喜びで控えめではあるが笑みを形作っていた。 これにてヒドラ討伐完了である。 ――となれば良かったのだが、現実はそう甘くはないものだ。 地を揺るがすほどの鈍重な足音。 同種の耳障りな鳴き声が複数。 聞き覚えのある音が、気配が、君に迫ってきていた。 **まっ、まさか……ッ!?** 君が意識を向けた先。 そこに現れたのは、二匹目のヒドラだったのだ! [<召喚石>を使用せずに自力で戦う](400204) [<召喚石>をいつでも使えるように意識しながら戦う](400209) 400209 ヒドラを斃したと思ったらもう一匹。 とんだぬか喜びに君は奥歯をギリリと噛み締める。 だが、そう腐ってもいられない。二匹目のヒドラも現れたのならば、当然二匹目も斃さなければならないのだから。 君は二匹目のヒドラへ向かって駆け出した! [再生しなくなるまで首を切り落とす](400206 "!s0:8:0:0:0:0:0|!s0:0:0:0:0:0:8|s0:4:0:0:0:0:4") [盗賊を召喚する(遠距離攻撃+盗賊技能)](400301 "oFREEI0+&!f400301") [王子を召喚する(一撃必殺)](400401 "oFREEI4+&!f400401|!f400402") [砂漠の王と司書を召喚する(魔法+支援)](400601 "oFREEI2+&!f400601") 400210 二匹目のヒドラの首も全て切って刎ね飛ばし、その断面を手早く魔法で念入りに焼いた。 最後に地に落ちた首が全て塵へと還るのも待たず、君はヒドラの脚の付け根を利用して胸部まで一気に駆け上がり、苛立ちをぶつけるように心臓を一突きした。 君はその鼓動が止まったのを聞き届けてから${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜いて地へと着地。 首のないヒドラは、先立ったヒドラと同じく盛大に倒れ伏して闇色の霧を巻き上げた。君は腕で口を覆い、息を止める。 流石に二回目ともなれば手慣れたものである。 やはりヒドラの身体は端の方から黒く変色してゆき、同色の塵となって地面を這う霧に溶け込んでいった。 慣れてみればそこまで脅威ではなかったな、と毒づく。 こうして君は二匹目のヒドラも斃した――筈だったのだ。 突如膨れ上がった殺気に、君は直感だけで横に避けた。 そのすぐ後に、目にも止まらぬ速さで君の頭の横を『何か』が掠めた。もし君が回避行動を取っていなければ、君の顔面に直撃していたに違いない。 上層の霧が落ち着いて視界が良くなった分、君は『それ』の存在をはっきりと目で捉えていた。そして、目の前で繰り広げられる信じ難い光景に、唖然として声を上げる。 地面を這う混沌の霧の中で、一番最後に切り落とした首一本だけが消えずに${蠢いていた|・・・・・}のだ。 他の首は切り落とせば塵となって消えたのだ。だから、こんな風に未だ消えずに蠢いているなど、と被りを振る。 これは他の首と違って死んでなどいないということだ。 しかし、何故この首だけが……!? ${if f02} ……と、そこで君は思い当たる。 **不死の首を持つヒドラの伝説もある**と、シリウスから聞いたことを。 不死であるならば、この首だけが消えずに蠢いていることにも納得できる。 だが、それならどうやって対処すればいい!? ${/if} [武器で首を切り刻む](400206) [魔法を使って首を圧し潰す](400211 "s0:0:1:1:0:1:1") 400211 ${if f400210} 焼くのはダメだ。 だからといって、切り刻むのも切り落とすのも無駄だ。 再生……否、復活を止めねばヒドラを斃すことは不可能だ。 ――それならば! ${/if} ${if f400301} 君はカメロンの言葉にポカンとしたが、すぐにその意図を酌んで「解った!」と力強く頷く。 ぶっ潰すといったら『あれ』しかないッ!! ${/if} 君はポーチの中から<七惑星の欠片>を掴み出すと、それを握り締めながら呪文を詠唱し始めた。 欠片が魔力を注ぎ込まれて発光し始めたのを合図に、君は力を込めて思いっきり欠片を放り投げる。 そして、君は魔法の名を大声で叫んだ。 **『 ROCK RAIN 』** **◆<ROCK RAIN>を唱えた** ※ステータスSTARの欠片が<ROCK RAIN>発動に必要な分だけ 自動減算される(水星-1,木星-1,怒声-1,太陽-1) ※魔法一覧にない魔法のため、発動ボタンを押す必要はない 頭上で<七惑星の欠片>が砕ける澄んだ音が響き渡り、閃光が走った。 洞窟全体が低く唸りを上げて震え出す。石や岩が鳴動し、浮遊しながら君の頭上へと集結してゆく。 **大地の怒れる礫よ、降り注げ! 流星の如く!!** 君の頭上に集結した石や岩が、君の言葉に応えてヒドラの首へと一斉に降り注ぐ! 武骨な岩石が星となり、ヒドラの首を打ち据え、瞳を打ち抜き、その肉と牙を砕いて鮮血を散らす。 闇色の霧と土煙が混ざり合った空間の中で、身動きの取れないヒドラの首は、次々と降り注ぐ石と岩に押し潰されてとうとう見えなくなった。 魔力光を伴ってヒドラの首へと石や岩が降り注ぐ様は、まさに天から流星が飛来するが如くであったのだ。 ${if f400210} 魔法の効力が切れた頃には、君の目の前にはうず高く積まれた岩山が出来上がっていた。 君は固唾を呑んで岩山を注視する。 復活しないでくれ、という祈るような気持ちが君の視線に表れていた。 ${/if} ${if f400301} 魔法の効力が切れた頃には、君の目の前にはうず高く積まれた岩山が出来上がっていた。 君とカメロンとテュモーは、固唾を呑んで岩山を注視する。 また復活なんてするなよ、という祈るような気持ちが全員の視線に表れていた。 ${/if} 暫しの沈黙。 石や岩が衝突して生まれた小石が軽い音を立てて岩山を転がる。それ以外には岩山から音が聞こえてくることもなく、それはまさに墓標と化していた。 張り詰めた洞窟の中で、ほぅっと息を吐き出す音が零れ落ちた。 [これにてヒドラ討伐完了である](400212 "!f400301") [これにてヒドラ討伐完了である](400306 "f400301") 400212 君は俯き、ぜいぜいと肩で荒い呼吸を繰り返す。 熱を持った額やこめかみ辺りから流れる汗が、顎先まで伝ってぽたりぽたりと地面へと落ちてゆく。それを君は煩わし気に手の甲や腕で拭った。 戦いの最中では気にする余裕もなかったが、全身も酷く汗を掻いていた。 汗と体温によって衣服が生温かく湿っている感触は不快だったが、第一の関門である二匹のヒドラを斃せた喜びと安堵の方が勝っていた。 一か八かで<ROCK RAIN>を唱えたが、自分の直感は正しかったようだ。 それにしても、と君は胸の中で呟く。 流石<封印の洞窟>と言うべきか。君は身を以て最強と言われる竜の恐ろしさを思い知った。 新米冒険者でも装備さえ整えれば斃せると侮られがちなヒドラも、この洞窟に封印された個体ならば熟練した腕を持つ者でさえも勝つことは容易ではない。自分が知っているヒドラとは、何もかもが比べ物にならないほどに強かった。 ${if f05} この洞窟のヒドラを斃した今であれば、過去に多くの猛者が命を散らしたことも、それによってエティスが入口を封印したことも、当時のペンタウァ国王が緘口令を敷いたことも、確信を以て頷ける。それほどまでに此処は恐ろしい場所だった。 ${/if} そこでふっと脳裏に青年の姿が過る。君を此処まで導いてくれたシリウスの姿だ。 シリウスは無事だろうか……? <ゲート>から混沌が溢れ出し、生まれ出でた魔物の大群。その中でシリウスは身を挺して君をこの洞窟へと行かせてくれた。 あれから彼がどうなったのか分らない。此処まで来た今でも彼の安否が気掛かりで、胸に棘が刺さっているようだった。 シリウス当人は剣も魔法も使えると言っていたし、ペンタウァの地下迷宮の管理と案内という重役を任されているほどの人物だ。実際に見た訳ではないが、あの立ち居振る舞いから相当な手練れであることも察していた。 しかし、例え優れた戦士であっても、敵の数で圧倒されれば勝利は確実とは言い切れない。戦いにおいて数の差というものを覆すのは容易ではなく、大抵が圧倒的な力で少数を蹂躙し、虐殺するものなのだ。 はたと思考が止まる。 いつの間にか自分が最悪の結末を想像しようとしていたことに気付いたからだ。 頭を振り、嫌な想像を振り払う。 今、自分がやるべきことは何だ。前を見ろ。振り返るな。 君はこの先へと続いている闇を見据えた。 まだ見ぬ竜の存在を予感させる漆黒に、君は再び気を引き締めるのだった。 %red%**▼侵食度(FREE2)が10上昇した**%/% [先を急ぐ](410101) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](400213) 400301 君は一旦ヒドラの攻撃が届かないほどの距離を置き、<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を1消費した**%/% ${if xFIGHTER,xMALE} 「よぉ! 久しぶりだな${name}の旦那!」 ${/if} ${if -xFIGHTER,xMALE} 「よぉ! やーっと俺達の出番だぜ!」 ${/if} 「げぇっ!? 本当に呼ばれちまったよ!!」 光の中から現れて早々、陽気に声を掛けてきた銀髪の男と、動揺したように慌てふためく癖のある赤毛の男。 彼らは君の竜に因んだ旅、その一番目の冒険に当たる七年前の『シャドードラゴン封印』の際に世話になった盗賊だ。 旧カルーン王国の朽ち掛けた古城、通称『盗賊たちの塔』を根城とする盗賊団『青い風』の頭領カメロン・リチャードと、その子分テュモーである。 特にカメロンは、シャドードラゴン完全復活と世界征服を企む悪魔メジャー・デーモンに操られ、カルーン王国の王女セーナ・ゼノビアを攫ったりと${また|・・}やらかしてはいたのだが、その彼女の命を救ったのも、君の危機的状況を覆したのもまた彼だったのだ。 あの冒険では、本当に多くの人々に助けられた。 情報収集に快く協力してくれたテュモーや見張りの盗賊達。 塔のエレベーターを動かしてくれた、エレベーターの管理人オルム・ラーズ。 悪魔殺しの聖剣<ガラティーン>について語り、君の身を案じてくれたクオレ婆さん。 メジャー・デーモンに謀られて武具を失った君に、異空間で銀の装備を貸してくれた赤毛の剣士アドル・クリスティン。 過去にメジャー・デーモンに殺され、霊となった後も君に迷宮攻略のヒントを与えてくれた心優しき盗賊のゾーク・エミール。 テュモーから貰った<通行証>を強引に奪ったり、世に関心が無く謎掛けが趣味という変わり者だが、貴重なアイテムをくれた怪僧トード・フォグナン。 メジャー・デーモンに操られながらも、その呪縛が解けた後にメジャー・デーモンを斃してくれたカメロン。 シャドードラゴンとの決戦の地に君を導き、最後にシャドードラゴンを封印したセーナ姫。 そして、シャドードラゴンとの戦いで死に掛けた君を救い、王者の聖剣<エクスカリバー>を授けてくれた今は亡きセーナ姫の側近バロン・パージバルを始めとしたカルーン王国の亡き人々。 えーと、あと鍵の番人おじさんは……まあ、寝てたし最後も酒飲んでたな。 ……と、(一部を除いて)多くの人々の協力もあり、君はシャドードラゴンとの戦いで勝利を収め、シャドードラゴンも無事に封印できたのである。 あの時にもし皆の協力がなかったのならば、君は最初の冒険も達成できぬまま幕を閉じていたかもしれない。しかし君はあれからも戦い続け、今こうして此処にいる。 生きて、生き抜いて、最終決戦の地でカメロンとテュモーに再会したのだ。 君は彼らのやり取りを懐かしく感じて、顔を見合わせて笑うのだった。 「さぁて、俺達にやって欲しいことを言いな! 『竜気避け』ってまじないは、魔法使いの じーさんに掛けてもらったからな、 すぐにはくたばらねぇぜ!」 「……とはいえ、 できれば危なくないやつを頼むよ!」 封印の洞窟で危なくないことなど何一つないような気もするが、まあ、できるかぎり配慮しよう! 君はカメロンとテュモーにヒドラと戦っていること、そしてヒドラの首が再生することを告げる。二人は驚き、苦々しく笑いながらも了解したと頷いた。 [それを認めた君は、二人に協力を仰ぐ](400302) 400302 『ヒドラの首を切り落とし、その断面を焼くのを手伝って欲しい』。 君がそうカメロンとテュモーに要望を伝えると、二人はニィッと不敵に笑って頷いた。 「了解だ! 俺は前衛に回るが、テュモーは後衛に 回してやってくれ。 基本は${name}${sex?の旦那:の姐御}の動きに合わせるぜ!」 「あいよ! 後衛は俺に任せときなよ! こうなりゃヤケだ! やってやる!!」 君は二人の提案を快諾すると一声掛けて走り出した。 テュモーは後方支援で待機し、君とカメロンはヒドラに向かって並走する。そして先行したのは君だ。 君はヒドラが吐き出す火球を武器で払い、噛み付き攻撃をかいくぐってヒドラに斬り掛かる! 多少の負傷覚悟で突っ込むと、首が下に下がったタイミングを見逃さず、そのまま勢いに任せて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を一閃。下から上への切り上げに、ヒドラの首が一本跳ね飛んだ。 <竜滅の宝玉>の魔力付与のお蔭だろうか、やはり凄まじい斬れ味だ……! 「ヒューッ! お見事ッ!! ……っと、${name}${sex?の旦那:の姐御}! ちょいと離れてな!」 ヒドラの足から駆け上がってきたカメロンが、君を狙うヒドラの顔を斬り付けつつ、口笛を吹いて歓声を上げた。それからすぐに君に向かって離脱を指示する。 君は状況をよく呑み込めてはいなかったが、直感でその場から飛び退いた。カメロンも続いて離脱する。 「よし! テュモー、やっちまいな!」 「あいよ! これでも喰らいな蛇野郎!」 カメロンの声にテュモーが応える。 その直後、鋭い風切り音と共に光が軌跡を伴って君の頭上を飛び越し、ヒドラの首の断面に突き刺さった。あれは……火矢だ! 放たれた火矢は断面を包み込むようにして激しく燃え盛る。 途端にヒドラが悲鳴を上げて身悶える。火のついた首は踊り狂い、他の首を打ち据えている状態だ。 「おーし! よくやったなテュモー!」 「へへっ、ばっちりさ!」 君が呆気にとられてカメロンの方を見ると、隣に立っている彼は親指を上方向に立てて不敵な笑みを返した。 「あれは炎の力が宿った魔法の矢さ。 ${name}${sex?の旦那:の姐御}に呼ばれるってんで、 アジトの倉庫からイイ弓を持ってきて 準備してたんだぜ」 なるほど、燃料を掛けずともあれほどよく燃えているのが不思議だったが、魔法具であれば納得の威力だ。 それに、見ればヒドラの首の断面は燃え続けていて再生する様子もない。この調子で燃えれば、めでたく大蛇の首焼き一丁上がりという訳だ。 これなら、いける!! 「良い顔してるぜ、${name}${sex?の旦那:の姐御}! それじゃあサクサク切って焼いちまおうぜ!」 「ヒドラ焼きパーティーの始まりだぁ!」 その言葉を合図に、カメロンは銀色に輝く剣――あの、悪魔殺しの聖剣ガラティーンを握り直し、再び駆け出した。 君は盗賊二人の陽気な掛け合いに思わず吹き出してしまったが、すぐに気を引き締めて駆け出したのだった。 **特別ルール「盗賊コンビのサポート」** この戦闘では、カメロンとテュモーが君の戦闘をサポートする。 ★カメロンもヒドラの首切りに参戦しているため、 君が戦うヒドラの首の本数が減っている。 ★テュモーが魔法の矢を放ってヒドラの首の断面を焼くため、 君が魔法を使ってヒドラの首を焼く必要はない。 ${import 90000} [首を切り落として断面を焼いてもらう](400303 "!f0602") [首を切り落として断面を焼いてもらう](400305 "f0602") [HPまたはMPが0になった](80000) 400303 君はカメロンと共に九本の首を切り落とし、断面はテュモーの放つ魔法の矢で焼いてもらった。 そして君は首のない胴体に渾身の力で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を突き立て、その心臓を貫いたのだ。 ヒドラは悲鳴の代わりに頭を失った首を隣り合った首に打ち付けて暴れていた。君は振り落とされないよう、しっかりと${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握りしめて耐えた。 巨大な心臓は貫いても暫くは脈動を繰り返していたが、次第にその動きは弱まり、とうとう動きを止めた。 ヒドラの身体が揺らぐのを感じ、君はヒドラの胸部を蹴ってその勢いで${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、ヒドラから離れた場所へと着地した。 その数秒後、ヒドラの身体が地響きを立てて地面へと倒れ伏す。 足下に漂う闇色の霧が盛大に舞い上がり、君は咄嗟に片腕で口元を覆い、息を止める。 『竜気避け』は掛けてもらってはいるが、それでも念のために闇色の霧を大量に吸い込むのは極力避けたかったのだ。 隣を見やれば、カメロンも君と同じく口元を腕で覆っているのが見えた。 暫く辺りは巻き上げられた霧で濛々としていた。そんな中でも君達は警戒を怠らない。辺りに気を巡らせつつ、倒れたヒドラの様子を注視する。 すると、ヒドラは末端から霧と同じ闇色に染まってゆき、霧に溶け込むようにして消えていった。ヒドラの本体も、切り落とした首と同じ末路を辿ったのだ。 君はヒドラが消え失せたのを見届け、上層の空気が落ち着いたところで腕を下ろすと、止めていた息を勢い良く吐き出した。 若干赤くなった顔のまま息を吸い込み、呼吸を整える。その内に勝利を実感できるようになり、君の口元は勝利の喜びで控えめではあるが笑みを形作っていた。 これにてヒドラ討伐完了である。 ――となれば良かったのだが、現実はそう甘くはないものだ。 「おいおい…… こいつぁ洒落になんねぇぜ……」 隣に立つカメロンが洞窟の先を見つめながら半笑いで呟いた。 地を揺るがすほどの鈍重な足音。 同種の耳障りな鳴き声が複数。 聞き覚えのある音が、気配が、君達に迫ってきていた。 **「ヒッ、ヒドラだ! ヒドラがまた来やがったぁ!!」** 後方にいるテュモーの大きな悲鳴が広大な洞窟内に響き渡る。 君が意識を向けた先。 そこに現れたのは、まさに二匹目のヒドラだったのだ! [休んでいる暇はない!](400304) 400304 ヒドラを斃したと思ったらもう一匹。 とんだぬか喜びに君は奥歯をギリリと噛み締める。 だが、そう腐ってもいられない。二匹目のヒドラも現れたのならば、当然二匹目も斃さなければならないのだから。 「くそったれめ!」とカメロンが憎々し気に吐き捨てる。 君はカメロンと共に二匹目のヒドラへ向かって駆け出した! **特別ルール「盗賊コンビのサポート」** この戦闘では、カメロンとテュモーが君の戦闘をサポートする。 ★カメロンもヒドラの首切りに参戦しているため、 君が戦うヒドラの首の本数が減っている。 ★テュモーが魔法の矢を放ってヒドラの首の断面を焼くため、 君が魔法を使ってヒドラの首を焼く必要はない。 ${import 90000} [首を切り落として断面を焼いてもらう](400305) [HPまたはMPが0になった](80000) 400305 二匹目のヒドラの首もカメロンと共に全て切って刎ね飛ばし、テュモーにはその断面に手早く魔法の矢を射ってもらって念入りに断面を焼いた。 最後に地に落ちた首が全て塵へと還るのも待たず、君はヒドラの脚の付け根を利用して胸部まで一気に駆け上がり、苛立ちをぶつけるように心臓を一突きした。 君はその鼓動が止まったのを聞き届けてから${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜いて地へと着地。 首のないヒドラは、先立ったヒドラと同じく盛大に倒れ伏して闇色の霧を巻き上げた。君は腕で口を覆い、息を止める。 流石に二回目ともなれば手慣れたものである。 やはりヒドラの身体は端の方から黒く変色してゆき、同色の塵となって地面を這う霧に溶け込んでいった。 「へっ、へへ…… こんなの俺達にとっちゃあ楽勝、だぜ!」 カメロンは肩で荒い呼吸を繰り返しながらも、得意げに笑った。 君も彼の笑みにつられて頬を緩める。 こうして君達は二匹目のヒドラも斃した――筈だったのだ。 **「お頭、勇者様! 危なーーーいッ!!」** テュモーの緊迫した警告に、君とカメロンは反射的に横に避けた。 そのすぐ後に、目にも止まらぬ速さで君とカメロンの間を『何か』が掠めた。もし君達が回避行動を取っていなければ、どちらかの顔面に直撃していたに違いない。 上層の霧が落ち着いて視界が良くなった分、君達は『それ』の存在をはっきりと目で捉えていた。そして、目の前で繰り広げられる信じ難い光景に、唖然として声を上げる。 地面を這う混沌の霧の中で、一番最後に切り落とした首一本だけが消えずに${蠢いていた|・・・・・}のだ。 他の首は切り落とせば塵となって消えたのだ。だから、こんな風に未だ消えずに蠢いているなど、と被りを振る。 これは他の首と違って死んでなどいないということだ。 しかし、何故この首だけが……!? ${if f02} ……と、そこで君は思い当たる。 **不死の首を持つヒドラの伝説もある**と、シリウスから聞いたことを。 不死であるならば、この首だけが消えずに蠢いていることにも納得できる。 だが、それならどうやって対処すればいい!? ${/if} ヒドラの首の奇襲に動揺する三人。 しかし、そこで閃きの声を上げたのはカメロンだった。 **「${name}${sex?の旦那:の姐御}! アンタらソーサリアンお得意の魔法だ! そんな奴ぁ魔法でぶっ潰しちまえッ!!」** [魔法を使って首を圧し潰す](400211 "s0:0:1:1:0:1:1") 400306 「っしゃあーーー!! やったな${name}${sex?の旦那:の姐御}ッ!!」 静まり返っていた洞窟内にカメロンの歓声が上がった。それを皮切りに、後方からテュモーが駆け寄ってきて「さっすが勇者様だな!」と勝利に興奮した様子で君を称えた。 君は照れくさくなって後ろ頭を掻きながら、二人の協力あってこその勝利だと感謝の言葉を述べた。 そんな君の言葉にカメロンもテュモーも照れ笑いを浮かべる。 ……と、そこで君はカメロンが最後に魔法を使えと言った意図が気になり、訊ねてみた。 すると、当の本人はきょとんとした様子で眼帯に覆われていない方の目を瞬かせ、それから頬を掻き掻きタハハと苦笑したのだ。 「あー……あれか。あれはー、その、 なんだ、『ノリ』半分の、昔クオレ婆さんから 聞いた昔話のおぼろげな記憶半分ってとこだな」 ええ~……。 まさかの返答に君はジト目でカメロンを見る。テュモーも君と同じくジト目で頭領の顔を見ていた。 「た、斃せたんだからそんな目で見んなって! それに昔話っつても、クオレ婆さんって 結構物知りでよ、どっかの英雄だかが デケェ化け物を退治した時に最後は石で 封印したって言ってたのをさっき 思い出したんだよッ!」 「お頭ぁ……そりゃあいくらなんでも 記憶があやふやすぎんでしょ……」 呆れ果てた表情でツッコむテュモーの言葉に、君も苦笑交じりに頷く。 しかし、あやふやとはいえカメロンの助言がなければ、あのタイミングで咄嗟に<ROCK RAIN>を唱えるのは難しかっただろう。 横でテュモーを捕まえて腕で彼の頭を抱え込んでいるカメロンと、悲鳴を上げながらジタバタともがくテュモー。 二人はとても楽し気で、そんな平和過ぎるやり取りに、君は『結果良ければ何とやら』と細かいことなどどうでもよくなって屈託なく笑った。 カメロンとテュモーの身体が透け、発光し始めた。それは<召喚石>の効果が切れ掛けていることを表していた。 「おっと、そろそろ俺達は退場みたいだな。 じゃあな、${name}${sex?の旦那:の姐御}!」 「気を付けてくれよな、勇者様!」 片手を軽く上げて挨拶するカメロンとテュモー。 二人は別れの挨拶を最後に、光に包まれてその場から消えた。 君はまた一人になった。 その事実は君に孤独を感じさせたが、君は去り際の二人の瞳から想いを汲み、孤独感を振り払った。 あの軽い調子の挨拶とは裏腹に、君を見つめるカメロンとテュモーの視線は、君を身を案じる真剣みを帯びていたのだ。 君はこの先へと続いている闇を見据えた。 まだ見ぬ竜の存在を予感させる漆黒に、君は再び気を引き締めるのだった。 %red%**▼侵食度(FREE2)が16上昇した**%/% [先を急ぐ](410101) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](400213) 400401 ${if f4001} 君は一旦足を止め、<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から眩い光が溢れた! ${/if} ${if !f4001} 君は一旦相手の攻撃が届かないほどの距離を置き、<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から眩い光が溢れた! ${/if} %red%**▼<召喚石>の魔力を5消費した**%/% 「イルスラン王国が王子ファン=フレディ、 勇者の呼び掛けに応じて馳せ参じた!」 光の中から現れたのは、かつてアゾルバ王国で幾度も君を助けてくれた、東方の王国イルスランの王子ファン=フレディ、その人であった。 艶やかな漆黒の髪を逆立て、金の留め金を着けた真紅の外套を羽織り、華美な装飾が施された鎧を身に纏う姿は、まさに王族の威厳に満ちていた。 あの頃よりも背が伸び、凛々しく、より端整な顔立ちへと成長しているように見えた。 「久しいな、ソーサリアン殿。 こうして無事に再会できたこと、 とても喜ばしく思うよ。 此度の件は、アゾルバ王国滞在時に ペンタウァ国王から親書を賜り 把握していたが、いざ召喚されてみると 何とも不思議な心地だ」 ファン王子は表情を緩め、気さくで飾らない調子で君に話し掛けた。王子のそんな親し気な姿に、君も表情を緩めて久々の再会を喜ぶ。 当時、ファン王子は見聞を広めるために各地を旅していると言っていたが、彼の分け隔てない親しみ易さや気さくさといった一般の王族にはなかなか見られない言動は、旅の経験も大いに関係しているに違いなかった。 「さて、本題に入ろうか」と話を切り出したファン王子は、背負っていた剣の一本を引き抜いて君に見せた。 「見覚えがあるだろう? 今日のこの日のために、 ロマンシア王国とアゾルバ王国は協力し、 ドラゴンスレイヤーのレプリカである <ドラゴンスレイヤーJr>の製造を 急いでいたのさ」 見れば、彼が掲げている剣は勿論のこと、背中と腰に帯刀しているのは、彼自身の剣に加え、過去に見たドラゴンスレイヤーJrと同じ物だった。 「ロマンシア王国とアゾルバ王国の両国に 残してきた二本を除いて、 私が持っている三本がこの戦いで 使えるものとなる。 使い捨てではあるが、効果は貴方も 知っての通りだよ」 **あの絶大な力を秘めたドラゴンスレイヤーJrを五本も製造ぉ!?** 仰天してすっとんきょうな声を上げてしまった君に、ファン王子はその反応は尤もだと笑った。 そして、ファン王子は凛とした表情をすると、手に持ったドラゴンスレイヤーJrの切っ先を迫り来るヒドラへと向ける。 「ペンタウァの勇者よ! ファン=フレディの名に誓って、 貴方の行く手を阻む者を払ってみせよう!」 先ほどの優し気な声ではなく、高貴な者の威厳に満ちた声で、ファン王子は君との共闘を宣言した。 ファン王子の精悍な宣言に、君は心の底から勇気が湧き上がってくるのを感じた。君の瞳に宿った光が彼への絶対の信頼で輝きを増していた。 王子と勇者。二人は互いに頷き合うと、それぞれの武器を手に強大な敵が立ち塞がる闇の先へと走り出した。 [いざ往かん決戦の地!](400402) 400402 君とファン王子は走りながらヒドラの情報を共有した。 「なるほど、それは厄介だね。 しかし、この剣の力であれば、 ヒドラの再生能力も抑制できるかも しれない。 ここは私に任せてもらってもいいかな?」 確かにドラゴンスレイヤーJrならば、それも有り得ない話ではない。 君はファン王子の提案に頷き、彼の力を頼ることにした。 彼は「心得た」と一声応答すると君より前に走り出た。 ヒドラの姿が見える位置まで近付くと、ヒドラが再び一斉に鳴き始め、君達に向かって火球を飛ばしてきた。それを君達はそれぞれの獲物で弾き、回避する。 飛ばされる火球が途切れた隙を見計らってファン王子が足を止めると、君も続いて彼の背後で足を止めた。 君がファン王子の動向を見守る中、彼はすぅっと息を吸い込み、ドラゴンスレイヤーJrの柄を両手で握って構えを取る。 手中の剣が黄金の光を帯び、それが周囲の魔力を巻き上げながら急激に増大して長く伸びる。 そして彼の気合いの掛け声と共に剣を一閃させると、極限まで高められた膨大な魔力の竜巻が一気に放たれた! その場に漂っていた混沌の霧が、吹き荒れる風に巻き上げられて消え去った。君達の眼前に立ち塞がっていたヒドラは、光の奔流に呑み込まれる。 君は剛風と化した余波に全身が吹き飛ばされそうになるのを、地を踏み締めることで懸命に堪える。 魔力渦巻く光の中でヒドラの首がばらばらに引きちぎれ、蒸発してゆくのが見えた。確実に首の再生を止めるために、攻撃範囲を首に集中させたのだろう。 光が収縮し、全ての首が吹き飛んだヒドラの姿を認めた時、君は歴戦の戦人としての直感に従い、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構えて突進した。 君はヒドラの胴体に体当たりする勢いで跳躍し、ヒドラの胸部に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃をねじ込んだ! 分厚い皮膚を貫き、肉を裂き、その中心で脈動する核に刃が到達する確かな手応え。君はその手応えをより確かなものにするために、更に力を込めて刃を核に突き刺した。 全ての首を生え際から吹き飛ばされたヒドラは、咆哮を上げる代わりに僅かに抵抗を見せたが、それは君達を傷付ける攻撃には至らなかった。鼓動が止まったのだ。 ヒドラの身体が揺らぐのを感じ、君はヒドラの胸部を蹴ってその勢いで${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、ヒドラから離れた場所へと着地した。 その数秒後、ヒドラの身体が地響きを立てて地面へと倒れ伏す。 足下に漂う闇色の霧が盛大に舞い上がり、君は咄嗟に片腕で口元を覆い、息を止める。 『竜気避け』は掛けてもらってはいるが、それでも念のために闇色の霧を大量に吸い込むのは極力避けたかったのだ。 後ろを振り向けば、ファン王子も君と同じく口元を腕で覆っているのが見えた。 片方の手には、刀身のない剣の柄だけが握られていた。剣が力を使い果たしたようだ。 暫く辺りは巻き上げられた霧で濛々としていた。そんな中でも君達は警戒を怠らない。辺りに気を巡らせつつ、倒れたヒドラの様子を注視する。 すると、ヒドラは末端から霧と同じ闇色に染まってゆき、霧に溶け込むようにして消えていった。ヒドラの本体も、切り落とした首と同じ末路を辿ったのだ。 ${if -f0602} 君はヒドラが消え失せたのを見届け、上層の空気が落ち着いたところで腕を下ろすと、止めていた息を勢い良く吐き出した。 若干赤くなった顔のまま息を吸い込み、呼吸を整える。その内に勝利を実感できるようになり、君の口元は勝利の喜びで控えめではあるが笑みを形作っていた。 これにてヒドラ討伐完了である。 ――となれば良かったのだが、現実はそう甘くはないものだ。 「流石は封印の洞窟と言うべきか。 勝利の喜びを分かち合う時間も 与えてはくれないという訳か……」 ファン王子は君へと歩み寄りながら、洞窟の先を見て苦笑した。 地を揺るがすほどの鈍重な足音。 同種の耳障りな鳴き声が複数。 聞き覚えのある音が、気配が、君達に迫ってきていた。 君が意識を向けた先。 そこに現れたのは、まさに二匹目のヒドラだったのだ! ${/if} ${if f0602} 君はヒドラが消え失せたのを見届け、上層の空気が落ち着いたところで腕を下ろすと、止めていた息を勢い良く吐き出した。 若干赤くなった顔のまま息を吸い込み、呼吸を整える。その内に勝利を実感できるようになり、君の口元は勝利の喜びで控えめではあるが笑みを形作っていた。 ${/if} [休んでいる暇はない!](400403 "!f0602") [これにてヒドラ討伐完了……なのだろうか?](400404 "f0602") 400403 ヒドラを斃したと思ったらもう一匹。 とんだぬか喜びに君は奥歯をギリリと噛み締める。 だが、そう腐ってもいられない。二匹目のヒドラも現れたのならば、当然二匹目も斃さなければならないのだから。 「まだ相手が同じヒドラだったことを 運が良かったと思うことにしよう。 きっと二匹目も同じ戦法でいける筈さ! さあ、もう一発だ!」 君を鼓舞するようにファン王子が声を張り上げる。その手には新しいドラゴンスレイヤーJrが握られていた。 ファン王子に鼓舞されて心を奮い立たせ、気を取り直した君は後方へと退避する。 重々しい歩みと共に君達へと近付いてくる二匹目のヒドラ。ファン王子はその姿を険しい目付きで見据えながら、ドラゴンスレイヤーJrを横に構えた。 ドラゴンスレイヤーJrが再び黄金の光を纏い、竜巻が周囲のものを巻き込んでゆくが如く、周囲の魔力を巻き込んで練り上げてゆく。 全身がピリピリする。君がこの光景を見るのは二度目だが、並々ならぬ魔力量が狂暴な竜巻となって充填され光り輝く様は、畏怖の念すら抱くほどだった。 ヒドラが雄叫びを上げ、大量の火球を吐き出し始めた瞬間、ファン王子が一撃を繰り出した! 練り上げられ圧縮された魔力の光と風が剣気と共に放出され、荒れ狂う嵐がこの場を支配する。前面から殴りつけてくる豪速の風に全身が持っていかれそうだった。 しかし、そうなることは許されない。否、自分が許しはしない。 光と影。白と黒。それだけしか見えないこの状況だが、君にはそれだけで事足りた。 ヒドラの全ての首が白い光の中でばらばらに千切れ、吹き飛ぶ光景が刹那の影絵となる。この瞬間を待っていたのだ! ふっと嵐が消え失せ、洞窟を満たす光も消える。その時には君はヒドラの足元まで駆けていた。 君はヒドラの脚の付け根を利用して胸部まで一気に駆け上がり、今度こそトドメだと言わんばかりの勢いで心臓を刺し貫いた。 ファン王子の一撃で既に動きが弱まっていたヒドラの心臓。心音が徐々に鈍くなり、とうとう止まったのを聞き届けた君は、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜いて地へと着地した。 首のないヒドラは、先立ったヒドラと同じく盛大に倒れ伏して闇色の霧を巻き上げた。君は腕で口を覆い、息を止める。 流石に二回目ともなれば手慣れたものである。 やはりヒドラの身体は端の方から黒く変色してゆき、同色の塵となって地面を這う霧に溶け込んでいった。 [これにてヒドラ討伐完了……なのだろうか?](400404) 400404 勝利の喜びが込み上げるよりも先に疑念が湧き上がる。 流石に三匹目はないと思うが……と、祈るような気持ちで周囲を警戒する。 ・・・・・・・・・・・・。 しん、と。先ほどまでの喧騒が嘘であったと錯覚してしまいそうになるほどに、洞窟内には静寂が満ちていた。 これは、きっと……! 「今度こそ終わったようだね、 ソーサリアン殿」 君の前まで歩いてきたファン王子が喜悦の表情を浮かべて君に声を掛けた。その手には刀身がない剣の柄を二本持っており、「どうやら三度のヒドラの襲来はなさそうだ」と付け加えた。 彼の温容が目に入った途端に君の警戒心は薄れ、ぬか喜びによって心の奥底に押しやられていた勝利の喜びが再び込み上げてきた。今度こそ、今度こそヒドラを斃したのだ! 上機嫌な様子で満面の笑みを湛えながら、君はファン王子に深く礼を言った。それは王子に対してと考えれば、彼の臣下に無礼者だと誹られても不思議ではない礼だろう。 しかし、以前も感謝の意を伝えようと跪こうとした時に、彼自身から「今は一介の旅人に過ぎないのだから」とやんわり止められた経験がある。故に、その時のことを思い出して、何も特別ではない仕方で礼を言ったのである。 君の礼の言葉にファン王子は嬉しそうに微笑むと、「いや、これは貴方と私あっての連携であり、二人で掴み取った勝利だよ」と飾らない口調で言葉を返した。君はその言葉に素直に頷いた。 直後、ファン王子の身体が発光し、透け始める。二人は互いに別れの時だと理解した。 「このまま貴方に加勢したいところだが、 どうやら此処で暫しの別れのようだ。 ソーサリアン殿、貴方の進む先には 幾多の苦難が待ち受けているだろう。 しかし、私は貴方ならば必ずや キングドラゴンの完全復活を 阻止できるものと信じて疑わない。 命運を背負いし者ソーサリアンよ、 生きてまた逢おう!」 それは深淵の闇を照らす陽光のように。 ファン王子は別れの言葉を告げると、光の中へと消えていった。 君はまた一人となったが、内なる心は闘志と希望で熱く激しく燃え盛っていた。 そうだ。必ずや使命を果たし、生きて地上へと戻るのだ! 君はこの先へと続いている闇を見据えた。 まだ見ぬ竜の存在を予感させる漆黒に、君は再び気を引き締めるのだった。 %red%**▼侵食度(FREE2)が25上昇した**%/% [先を急ぐ](410101) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](400213) 400601 君は<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を3消費した**%/% 光の中から現れたのは、砂漠を統べる王ルワンと魔法学院の司書エスメレーの二人であった。 上品な笑みを浮かべて君に会釈するエスメレーとは対照的に、ルワンの方は腕を組んで明らかに不機嫌そうな様子だった。 「ふん、ようやくか。待ちくたびれたぞ」 「私達の力が必要と判断されたのですね。 解りました、私にできることがあれば いくらでも協力致します」 エスメレーが率先して話題をまとめてくれるのが何ともありがたい。 君はエスメレーの言葉に頷きながら、二人によろしく頼むと伝えた。 「ワシは最強の竜を見る機会が あるというから来てやっただけのこと。 ソーサリアンよ、そこのところを 履き違えるなよ」 …………やはりと言うべきか、ルワンは一筋縄ではいかない助っ人のようだ。 君は苦笑を浮かべつつ、二人とヒドラの情報を共有した。 ヒドラと聞いてルワンの額に青筋が立った気がするが、それは見なかったことにする。 「ヒドラはそのままでは魔法が 効きませんでしたね。 まずは貴方にヒドラの首を切って いただく必要がありますが、 頼めますか?」 エスメレーの言葉に君は任せておいてと返すと、彼女はにこっと微笑んだ。 「私は貴方の回復や補助を 行いますので、ルワン殿は……」 「エルフの娘よ、貴様に指図される までもない。 ふん、竜ではなく蛇とは興が削がれたわ。 ……まあいい、竜もどきの首を 完膚なきまでに燃やし尽くしてやる」 エスメレーの言葉を遮って吐き捨てるように言い放つルワン。 高圧的な態度で答えた男の言葉は、非常に頼もしくはあるのだが、いかんせん不機嫌さを隠す気など毛頭ないようで刺々しい。 一方のエスメレーは、笑みを崩さず「よろしくお願い致します」と頭を下げた。大人だ……。 話はスムーズにまとまった。これも冷静なエスメレーのおかげだろう。 君は二人に声を掛けると、ヒドラに向かって走り出した! [一体どうなるこの三人!?](400602) 400602 君が先陣を切ってヒドラに突っ込むと、身体を保護する魔力の盾が張られ、あの熱かった火球が弾かれていた。後衛のエスメレーの補助魔法だろう。 煩わしい火球を避ける動作が必要なくなり、これなら攻撃により集中できるというものだ。 君は不敵な笑みを浮かべ、頭が一番低く下がっているヒドラに狙いを定めて跳んだ。そして斜め下から思いっきり斬り付ける! その斬れ味は易々とヒドラの鱗と皮膚を断ち、骨すらも僅かな抵抗を感じさせる程度で、ヒドラの首は刹那の間に切り落とされた。 **「早く退けッ! ソーサリアン!!」** 後方から突き刺すように跳んできた鋭い声に、君は瞬時に状況を把握し、ヒドラの身体を蹴って早々にその場から離脱した。 その直後、猛烈な速度で跳んできた炎の塊が、首を失ったヒドラの首に衝突して燃え広がった。その勢いや凄まじく、火の下位魔法<FLAME>などとは比べ物にならない高威力の魔法だった。 大袈裟なほどに距離を取っておいて良かった、と。盛大に燃える首を見ながら、君は心底そう思った。 耳障りな咆哮が鳴り止まぬ中、切り落とされたヒドラの首は塵となって消えた。その首の断面は酷く炭化している。 首が切られるとそこは魔法への耐性が下がるのだろうか。首の生え際近くまで黒く炭化しているようなのだ。 しかし、並みの魔法使いではまずこうはならない。このことがあのルワンという男が如何に優れた魔法の使い手であるのかを物語っていた。 **「何を惚けておる!! 早く首を切り落とすのだ!!」** 後衛からの怒声と共に風の刃が飛んできて、君は驚いて身をすくませる。だが、それはあっさりと通り過ぎて、君を狙っていたヒドラの首にビシリと命中した。ヒドラは怯んで首を引っ込める。 それは魔法耐性のあるヒドラに傷を負わすことは敵わないが、そもそもが怯ませることを想定したものなのだから、何の問題もない。 一時はどうなることかと思ったが、それはどうやら杞憂に終わったようだ。 君は二人の後方支援に感謝しつつ、武器をしっかりと握ると、再びヒドラの首を切り落とさんと駆け出した! **特別ルール「砂漠の王と司書のサポート」** この戦闘では、ルワンとエスメレーが君の戦闘をサポートする。 ★エスメレーの魔法で火球のダメージが無効化されている。 また、『ヒドラの首(噛み付き)』もエスメレーの 魔法により、ダメージが減っている。 ★ルワンが魔法でヒドラの首の断面を焼くため、 君が魔法を使ってヒドラの首を焼く必要はない。 ★エスメレーが魔法で君を回復してくれる。%blue% 戦闘中もしくは戦闘終了後に%red%1回のみ%/%、 任意のタイミングに**手動でHPを30回復させる**こと。%/% (最大HPを超えた場合は、超えた分だけ減らす) ${import 90000} [首を切り落として断面を焼いてもらう](400603 "!f0602") [首を切り落として断面を焼いてもらう](400605 "f0602") [HPまたはMPが0になった](80000) 400603 君は九本の首を切り落とし、断面はルワンの放つ魔法で焼いてもらった。 そして君は首のない胴体に渾身の力で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を突き立て、その心臓を貫いたのだ。 ヒドラは悲鳴の代わりに頭を失った首を隣り合った首に打ち付けて暴れていた。君は振り落とされないよう、しっかりと${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握りしめて耐えた。 巨大な心臓は貫いても暫くは脈動を繰り返していたが、次第にその動きは弱まり、とうとう動きを止めた。 ヒドラの身体が揺らぐのを感じ、君はヒドラの胸部を蹴ってその勢いで${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、ヒドラから離れた場所へと着地した。 その数秒後、ヒドラの身体が地響きを立てて地面へと倒れ伏す。 足下に漂う闇色の霧が盛大に舞い上がり、君は咄嗟に片腕で口元を覆い、息を止める。 『竜気避け』は掛けてもらってはいるが、それでも念のために闇色の霧を大量に吸い込むのは極力避けたかったのだ。 暫く辺りは巻き上げられた霧で濛々としていた。そんな中でも君達は警戒を怠らない。辺りに気を巡らせつつ、倒れたヒドラの様子を注視する。 すると、ヒドラは末端から霧と同じ闇色に染まってゆき、霧に溶け込むようにして消えていった。ヒドラの本体も、切り落とした首と同じ末路を辿ったのだ。 君はヒドラが消え失せたのを見届け、上層の空気が落ち着いたところで腕を下ろすと、止めていた息を勢い良く吐き出した。 若干赤くなった顔のまま息を吸い込み、呼吸を整える。その内に勝利を実感できるようになり、君の口元は勝利の喜びで控えめではあるが笑みを形作っていた。 これにてヒドラ討伐完了である。 ――となれば良かったのだが、現実はそう甘くはないものだ。 「そんな……まさか……」 『それ』を見た後衛のエスメレーが青い顔をしてぽつりと呟いた。 地を揺るがすほどの鈍重な足音。 同種の耳障りな鳴き声が複数。 聞き覚えのある音が、気配が、君達に迫ってきていた。 **「またか! 雑魚に用はないと言うに、 まったく忌々しい!! 忌々しいわッ!!!」** ルワンの苛立たしげな怒声が広大な洞窟内に響き渡る。 君が意識を向けた先。 そこに現れたのは、まさに二匹目のヒドラだったのだ! [休んでいる暇はない!](400604) 400604 ヒドラを斃したと思ったらもう一匹。 とんだぬか喜びに君は奥歯をギリリと噛み締める。 だが、そう腐ってもいられない。二匹目のヒドラも現れたのならば、当然二匹目も斃さなければならないのだから。 「ソーサリアン、いきますよ!」と既に気持ちを切り替えたエスメレーの冷静な言葉が、君の冷静さを取り戻してくれた。 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を強く握り締めると、二匹目のヒドラへ向かって駆け出した! **特別ルール「砂漠の王と司書のサポート」** この戦闘では、ルワンとエスメレーが君の戦闘をサポートする。 ★エスメレーの魔法で火球のダメージが無効化されている。 また、『ヒドラの首(噛み付き)』もエスメレーの 魔法により、ダメージが減っている。 ★ルワンが魔法でヒドラの首の断面を焼くため、 君が魔法を使ってヒドラの首を焼く必要はない。 ★エスメレーが魔法で君を回復してくれる。%blue% 戦闘中もしくは戦闘終了後に%red%1回のみ%/%、 任意のタイミングに**手動でHPを30回復させる**こと。%/% (最大HPを超えた場合は、超えた分だけ減らす) ${import 90000} [首を切り落として断面を焼いてもらう](400605) [HPまたはMPが0になった](80000) 400605 君はエスメレーの回復魔法と補助魔法に助けられつつも、二匹目のヒドラの首も全て切って刎ね飛ばし、ルワンにはその断面に手早く魔法を掛けてもらって念入りに断面を焼いた。 最後に地に落ちた首が全て塵へと還るのも待たず、君はヒドラの脚の付け根を利用して胸部まで一気に駆け上がり、苛立ちをぶつけるように心臓を一突きした。 君はその鼓動が止まったのを聞き届けてから${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜いて地へと着地。 首のないヒドラは、先立ったヒドラと同じく盛大に倒れ伏して闇色の霧を巻き上げた。君は腕で口を覆い、息を止める。 流石に二回目ともなれば手慣れたものである。 やはりヒドラの身体は端の方から黒く変色してゆき、同色の塵となって地面を這う霧に溶け込んでいった。 君は肩で荒い呼吸を繰り返しながらも、ヒドラを斃した嬉しさに頬を緩める。 こうして君達は二匹目のヒドラも斃した――筈だったのだ。 **ッ!!?** 君は闇の中に突如生まれた殺気に気付き、反射的に横に避けた。 そのすぐ後に、目にも止まらぬ速さで君が先ほどまでいた場所を『何か』が掠めた。もし君が回避行動を取っていなければ、顔面に直撃していたに違いない。 上層の霧が落ち着いて視界が良くなった分、君は『それ』の存在をはっきりと目で捉えていた。そして、目の前で繰り広げられる信じ難い光景に、唖然として声を上げる。 地面を這う混沌の霧の中で、一番最後に切り落とした首一本だけが消えずに${蠢いていた|・・・・・}のだ。 他の首は切り落とせば塵となって消えたのだ。だから、こんな風に未だ消えずに蠢いているなど、と被りを振る。 これは他の首と違って死んでなどいないということだ。 しかし、何故この首だけが……!? ${if f02} ……と、そこで君は思い当たる。 **不死の首を持つヒドラの伝説もある**と、シリウスから聞いたことを。 不死であるならば、この首だけが消えずに蠢いていることにも納得できる。 だが、それならどうやって対処すればいい!? ${/if} ヒドラの首の奇襲に動揺する君。 しかし、そこでルワンの鬼気迫る怒号が響き渡った。 **「今すぐそこを退けーーッ!!」** [今すぐそこを退く!!](400606) 400606 ルワンの今までにないほどに鬼気迫る殺気混じりの叫びに、君は身の危険すら感じて無我夢中でヒドラから距離を取った。 後方のルワンの姿を見ると、彼は先端が光輝く杖を高く翳していた。 **『 ROCK RAIN 』** 魔法が完成し、彼の杖から激しい閃光が迸った。 洞窟全体が低く唸りを上げて震え出す。石や岩が鳴動し、浮遊しながらルワンの頭上へと集結してゆく。 **「怒れる大地よ! 王たる我が面前で恥を晒す痴れ者に 憤怒の鉄槌を下し、叩き潰せ!!」** ルワンの頭上に集結した石や岩が、君の言葉に応えてヒドラの首へと一斉に降り注ぐ! 武骨な岩石が槌となり、ヒドラの首を殴り付け、瞳を叩き潰し、その肉と牙を砕いて鮮血を散らす。 闇色の霧と土煙が混ざり合った空間の中で、身動きの取れないヒドラの首は、次々と降り注ぐ石と岩に押し潰されてとうとう見えなくなった。 魔力光を伴ってヒドラの首へと石や岩が降り注ぐ様は、まさに大地の怒りが鉄槌となって打ち付けられているようであったのだ。 魔法の効力が切れた頃には、君の目の前にはうず高く積まれた岩山が出来上がっていた。 君は固唾を呑んで岩山を注視する。 復活しないでくれ、という祈るような気持ちが君の視線に表れていた。 暫しの沈黙。 石や岩が衝突して生まれた小石が軽い音を立てて岩山を転がる。それ以外には岩山から音が聞こえてくることもなく、それはまさに墓標と化していた。 張り詰めた洞窟の中で、ほぅっと息を吐き出す音が零れ落ちた。 [これにてヒドラ討伐完了である](400607) 400607 「……どうやら終わったようですね」 静まり返っていた洞窟内にエスメレーの戦闘終了の声が響いた。 うず高く積まれた石の山を迂回するように、エスメレーとルワンが歩いてくるのを見た君は、ようやく真の勝利を確信して顔を輝かせた。 君のところまで歩いてきた二人は、晴れやかな笑顔に不敵な笑顔と、同じ笑みではあっても対照的なところが何とも二人らしい。 「貴様なんぞにペンタウァの命運を 託さねばならぬとは世も末だな…… と嘆いておったが、 ふっ、あの王めに選ばれただけの ことはあるようだな。 まあ、今頃あやつは玉座に座し、 先の見えぬ恐怖に顔を青くして 震え上がっているだろうがな!」 ルワンはハハハと豪快に笑って、そのまま歩き出した。 君が止める間もなく、白い装束を纏ったルワンの後ろ姿は、光に包まれてすぅっと消えていった。 行ってしまった……。 君はぽつりと呟き、呆然と立ち尽くしていた。 「人間を嫌う砂漠の王。 本心を見透かそうとする目を眩まし、 時として容赦なく吹き荒れる 砂嵐の如き気性……。 嵐の、というよりも、 まさに砂嵐のような御方でしたね」 ルワンが消えた虚空を見つめながらエスメレーもぽつりと呟いた。君も彼女の言葉に頷く。 最後まで横柄で口の悪さも相変わらずだったが、味方となれば万の兵を得たと同等の強さを誇る砂漠の王ルワン。 その実力は彼の自信に満ち溢れた言動と寸分違わず、実に頼もしい男であった。 君が気配を感じて横を見ると、エスメレーの身体も発光し、透け始めていた。 エスメレーは「あら」と呟いて自分の手を表にしたり裏にしたりして確認した後、別れを確信して君の方を見た。 「召喚時間の限界がきたようですね。 申し訳ありませんが、私も王都に 戻らせていただきます」 エスメレーの言葉に君はこくりと頷いた。 エルフのエスメレーは、魔法学院の司書であると同時に、高位の魔法を使える優秀な魔法使いでもある。 そんな彼女もまたペンタァを魔の手から護るために戦っている最中なのだ。 エスメレーは最初に来た時と同じように落ち着いた微笑みを浮かべると、「貴方に神々の加護のあらんことを」と祈り、丁寧なお辞儀をした姿のまま光の中へと消えていった。 君は再び一人になった。 先ほどの賑やかさは夢であったかのように消えてしまった。 それが少し寂しくもあったが、二人の参戦はとても心強く、また随分と励まされた。 これでまだまだ自分は進める。大丈夫だ。 闇の霧が這う薄暗い洞窟の中を、君は確かな足取りで走り始めるのだった。 %red%**▼侵食度(FREE2)が18上昇した**%/% [先を急ぐ](410101) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](400213) 400701 ${if f3301} 戦闘で傷付いていた君は、ふと夢見の竜と『彼』のことを思い出した。 『彼』は魔法の使い手でもあったし、夢見の竜が人々に幸せな夢を見せるために造られた存在ならば、もしかしたら癒しの力も持っているかもしれない。 君はそう考えながら<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! ${/if} ${if !f3301} 戦闘で傷付いていた君は、回復魔法である<HEAL>を掛けようと、ベルトに括りつけたポーチを開いて中を見た。 大分手探りで引っ掻きまわしてしまったのか、ポーチを開くと畳まれた羊皮紙が目に入った。 これは『ナイトメアドラゴン』と呼ばれていた竜との戦闘後に持っていた三枚の羊皮紙を畳んだもので、そこには何も書かれていないのだが、不思議と思い入れがあってポーチの中に入れていたのだ。 君は何となく懐かしくなって羊皮紙に触れていた。――と、その時だ。 <召喚石>が眩く輝き出し、君の脳裏に『失われていた記憶』が目まぐるしく蘇ってきたのは。 遺跡内を彷徨い歩く中、己の中に存在していた『もう一つの記憶』。 ナイトメアドラゴンを斃すまで、共に在った『協力者』。 そして、白い、白い、何もかもが真っ白な、 自分が何処に立っているのかも分らない、上も下もない世界の中で。 闇色のローブを纏う『魔術師』がゆっくりと肩に触れ―― つい先ほどまでその場にいたかのように鮮明に。 君は思い出したのだ。 共にナイトメアドラゴンと戦った協力者の『彼』のことを! ${/if} %red%**▼<召喚石>の魔力を2消費した**%/% 光の中から現れたのは、三年前の『ナイトメアドラゴン討伐』で記憶を共有し、共闘した『彼』の思念体だ。 既に彼は故人だった。それ故に現実世界の『彼』の姿は光の集合体のようなもので、背景が透けたり、輪郭がぼやけて見える。 『彼』は丈の長い闇色のローブに身を包み、フードを目深に被っているため、その目元は隠れてしまっている。だが、『彼』の口元が優し気な笑みを浮かべているのを認め、君は懐かしさと嬉しさで目を細めた。 ――とそこで、その『彼』の背後から何かがよじ登り、肩の上に乗ったのが見えた。 それは『彼』と同じく思念体なのか、光を纏った半透明の身体をした小さな『何か』だ。 目を凝らすと、それが小さな竜であることが判った。更によく目を凝らして気が付いた。姿こそは小さくなってはいるが、見間違える筈はない。これは確かにナイトメアドラゴン――否、ナイトメアドラゴンの本来在るべき姿である『夢見の竜』だったのだ。 肩の上に乗れるほどに体躯が縮まっていて驚いたが、小さな鳴き声を上げてこちらを見つめる姿は、何とも愛らしく見えた。 『そなたのことを心配していたが、 こうしてそなたに召喚されて 安心することができたよ。 しかし、戦闘で消耗しているようだな。 さあ、目を閉じて身体を楽にするのだ』 君は言われた通りに目を閉じ、身体の力を抜いた。 すると、全身が温かな心地良さに包み込まれ、君は心身ともに癒されてゆくのを感じた。 『治療は終わったよ。 さて、調子はどうかな?』 暫くして『彼』の声を聞き、君は目を開けた。手を握ったり開いたり、体の調子を一通り確かめる。 よし、大丈夫そうだ。そう確信した君は、『彼』の顔を見て力強く頷くと感謝の気持ちを伝えた。 君の様子と礼の言葉に、『彼』は口元に笑みを湛えて『それなら良かったよ』と優しく頷いたのだった。 『そなたは重大な使命を帯びている のだったな。 私は一旦この空間から離れるが、 そなたが再び傷を負い、毒などの 負の変化をもたらす症状に掛かった時には、 私達がそなたを癒そう。 その時は迷わずに私達を呼んでおくれ』 『彼』が穏やかな口調で言うと、肩に乗った夢見の竜もぱみゃーと可愛らしく一声鳴いた。 一人の慈愛に満ちた穏和な声と、一匹の気が抜けるも自信たっぷりの鳴き声。その異なる声に君は表情を和らげて解かったと頷いた。 「そなたの無事を祈る」と。『彼』の言葉が耳に心地よく響いた。 そして彼らは光となって消えて行ったのだった。 **特別ルール「癒しの力」** 『彼』と夢見の竜は癒しの力を使い、 君が負ったダメージや状態異常を 回復させることができる。 ①このSceneでは自動的に%blue% HPとMPが50回復%/%する。 ②状態異常を受けている場合は、%blue% 手動でSTATUSを『正常』に変える%/%こと。 ※誤ってこのSceneに進んでしまった場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること %blue% **▲HPとMPが50回復した!**%/%(最大HPとMPを超えた場合は、超えた分だけ減らす)%blue% **▲状態異常が回復した!**%/%(手動でSTATUSを『正常』に変える) %red% **▼侵食度(FREE2)が2上昇した**%/% [SAVE POINTへ戻る](400213) [先へ進む](410101) 400801 竜気と混沌の影響が身体に出始めたのか、どうも違和感がある。 こんな時、竜のことをよく知っているであろう者ならば、この違和感を軽減する方法を知っているかもしれない。 君はそう考えながら<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた。 %red%**▼<召喚石>の魔力を1消費した**%/% 光の中から現れたのは、二年前の『アイスドラゴンとの交渉』で君を助けてくれた${竜人|ドラゴノイド}のヴィーグだ。 ヴィーグは交渉を終えてペンタウァに帰還した後に、自らに課せられた使命を全うして姿を消していた。だが、今は君の目の前にいる。 君は久々に見たヴィーグの姿に胸が熱くなり、彼の名前を呼んだ。 名を呼ばれたヴィーグは穏やかに微笑む。 「お久しぶりですね、ご主人様。 いえ、今は主従関係ではありませんから、 ${name}様とお呼びした方が 良いでしょうかね」 君は様付けでなくても良いと言ったが、彼は「貴方はペンタウァが誇る勇者なのですから」と言って頭を振っただけだった。 それを少し寂しく思った。だが、今はそれについて話している場合ではないと考え直し、君は早速ヴィーグに本題を持ち掛けた。 『この身体が竜気と混沌に蝕まれ始めているのならば、それを軽減することはできないだろうか』と。 ヴィーグは真剣な表情で頷くと、まずは君の身体に手を翳して目を閉じた。 時間にすると両手の指を全て折り畳むくらいの短い時が流れた頃、ヴィーグは目を開けた。 「そうですね、今の${name}様からは、 やや強めの竜気を感じます。 身体の違和感の原因もおそらくは……。 しかし、多少ならば私の力で浄化する こともできると思います」 その言葉に君が是非にと頼むと、ヴィーグは「解かりました、やってみましょう」と快く承知してくれた。 ヴィーグは一言断ってから君の額に手を当てる。それから何かの呪文――しかし君は知らない言語だ――を唱え始めた。 暫くして詠唱が止むと、君は全身からぞろりと『何か』が蠢き、それが額からすぅっと抜けていくような感覚を覚えた。途端に身体が少し楽になった。 「終わりましたよ。 調子は如何でしょうか?」 君が違和感が軽減されたことを伝えると、ヴィーグは「それは良かった」と安堵したように息をついた。 それから君が浄化の礼を言うと、ヴィーグはふわりと優しく微笑むのだった。 「それでは、私は一旦戻ります。 ${name}様、また私の力が必要だと お考えになった際には、 いつでも呼んでくださいね。 喜んで貴方の元へと馳せ参じましょう」 心強いヴィーグの言葉に、君は表情を和らげて解かったと頷いた。 「${name}様、ご武運を」と。ヴィーグは君の健闘を祈りながら光となって消えて行った。 **特別ルール「侵食度の浄化」** ヴィーグは高濃度の混沌と竜気に侵食された君を 少しだけ浄化することができる。 ①%blue%ダイスを1回振り、左右のダイスの合計値分だけ 侵食度(FREE2)を減らす%/%こと。 ②%blue%任意で侵食度を調整したい場合%/%は、 %red%合計値の範囲内であれば侵食度を自由に 減らすことができる%/%ものとする。 (例)左ダイス(L)=5、右ダイス(R)=5 左5+右5=合計値10 左右のダイスの合計値は10なので、 侵食度を10減らしてもよいし、 任意で1だけ減らしてもよい。 (この場合、11減らすのは不可) ※誤ってこのSceneに進んでしまった場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること [SAVE POINTへ戻る](400213) [先へ進む](410101) 400213 ### 【ヒドラ討伐後】セーブデータ作成推奨ポイント ここでセーブデータを作成することを推奨しています。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 --- %blue% **回復魔法のルール変更**%/% <HEAL>と<PEACE>は、以下のルールが適用される。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを**30**回復する。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを**20**回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。%red% ※以後、原則としてこのルールが適用されているものとする%/% --- %red% **特別ルール「侵食度(FREE2)」**%/% ①STATUSのFREE2に%blue%<侵食度>%/%が反映されます。 ②<侵食度>は、高濃度の混沌と竜気に君の肉体と精神が どれほど侵食されているかを表しています。 ③<侵食度>は、ことあるごとに上昇し、各段階ごとに 君の肉体と精神に変化が現れます。 基本的に<侵食度>が高まるほど戦闘能力は上がります。%red% ④<侵食度>はシナリオの展開にも影響します。%/% それでは、ご武運を。 [先へ進む](410101) [『彼』と夢見の竜を召喚する(HP、MP、状態異常回復)](400701 "!f400701&oFREEI1+") [竜人を召喚する(侵食度減少)](400801 "!f400801&oFREEI0+") [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 410101 ヒドラ二匹を斃した君は、キングドラゴンが封印されているという最奥を目指して走り続けていた。 先ほどまではヒドラの咆哮が絶え間なく聞こえていたというのに、今は何の鳴き声も聞こえず、それが逆に不気味だった。 だが、このままキングドラゴンのところまで戦闘がないというのも体力の温存ができるだけに、それはそれで都合が良い。 君はささやかな望みを抱きながら、代わり映えしない洞窟の中を走り続けた。 しかし、その望みは突如前方から飛んできた無数の光球によって、儚くも崩れ去る。 それが何だとは考える余裕などなく、君は反射的に立ち止まって横へと避けた。 光球は時間差で君が先ほどまでいた場所を飛んでいき、地面に着弾すると爆発して音と衝撃をまき散らした。背後から爆発の余波にあおられ、君の衣服がバタバタと派手になびく。 君は近場の岩陰に飛び込み、体勢を整えてからそっと顔を出す。 光球が飛んできた方向を睨みつけ、全神経を研ぎ澄ませて警戒した。 ばさり、ばさり。しなやかさと強靭さを併せ持つ羽ばたきの音が聞こえ出した瞬間、君はその羽音が竜のものであると判断した。 残念なことに、君に敵意を持った竜が先制攻撃し、飛びながら待ち構えているということだ。 しかし、相手の姿は見えないというのに、攻撃の射程圏内を走り抜けるのはなかなかに危険な行為だ。 君は逸る気持ちを押さえつけながら、警戒を怠らずに前方の闇をじっと見据える。 ……羽音が近付いてくる。君は緊張で唾を呑み込む。そして―― **闇が、動いた……!?** 君は目を見開き、それでも上空で動いた闇の正体を見極めようと身を乗り出して注視する。 そこでようやく君はその闇が闇ではないことに気付いた。 滞空する暗黒の色をした体躯。 空気を打ち据え羽ばたく巨大な翼。 ギョロリと動き君を睥睨する黄金の双眸。 君が闇が動いたと錯覚したものの正体。 これこそが、この暗黒色の飛竜だったのだ!  [飛竜だと……!](410102) 410102 やはり竜は他にもいたか……しかも今度は本物の竜、しかも飛竜だ……。 君は一層険しい顔をして、身構えながら暗黒色の飛竜の出方を伺う。 先ほどの光球は、おそらくあの飛竜が放ったものだろう。しかし、今は攻撃する素振りも見せないのが不可解だ。 竜は知性を持つものが多い。そう考えると、もしかしたらこちらを油断させようとしているのかもしれない。 ――君がそう考え始めた時だった。暗黒色の飛竜が口を開いたのは。 「く、くく、やはり貴様か。 久しいなぁ、ソーサリアン。 此処に来るのは貴様だと 思っておったわ」 ${久しい|・・・}? 飛竜の言葉の意味するところが分からず、君は訝しげに眉をひそめた。何故なら君はこの暗黒色の飛竜を見たのは、今が初めてだったからだ。 君の様子に飛竜が低く喉を鳴らした。それは笑いを堪えているようにも見えた。 「我が名はダークドラゴン。 ……いや、貴様にはこう名乗った方が 解りやすいかな? 我が名は**ゲディス**、と」 **ゲディス!?** 思いがけない人物の名前を聞き、君は思わずその名を叫んでいた。かつて暗黒の魔道士と呼ばれた邪悪なる者の名を。 君の反応がさも愉快であると言わんばかりに、自らをゲディスと名乗った竜は、嗄れた人間の声と竜の鳴き声が混じった奇妙な声で笑った。 「そうだ、その顔を見たかったのだ! ククク! ハハハ! 何故ワシが竜となって此処にいるのか 知りたそうだな? そんなこと、ペンタウァへの復讐を 遂げるために決まっておろうが!!」 また……また復讐のために黄泉から舞い戻ってきたのか……! 何たる執念! 何たる憎悪……! 「ワシはなぁ、混沌と竜気に誘われ、 辿り着いたこの洞窟で一匹の飛竜と 融合してやったのよ。 貴様のような英雄かぶれを殺すためにな! あとはキングドラゴンが完全復活を遂げ、 ペンタウァを滅ぼせば見事ワシの本懐は 遂げられるという訳だ!!」 **そうはさせるかッ!!** 君は怒りを滲ませた声を張り上げた! [岩陰から飛び出して戦う!](4102) [盗賊を召喚する(遠距離攻撃+盗賊技能)](410301 "oFREEI0+") [王子を召喚する(一撃必殺)](41040101,41040101,41040201,41040101,41040101 "oFREEI4+") [吟遊詩人と剣士を召喚する(近接攻撃+支援)](410501 "oFREEI1+") [砂漠の王と司書を召喚する(魔法+支援)](410601 "oFREEI2+") 4102 君は岩陰から飛び出すと、ダークドラゴンに向かって駆け出した。 「ほう、鼠の真似事は終わりか? わざわざ死にに来るとは愚かな奴よ!」 滞空するダークドラゴンは、ドブ鼠を見るような目で地を走る君の姿を嘲笑う。 しかし、君は挑発に乗ることなく、ダークドラゴンに向かって直走る。こいつは元々が狡猾な魔道士だ、下手に挑発に乗るのは避けなければ。 「ハハハ! 必死だなソーサリアン! それなら、これはどうだ!!」 ダークドラゴンが両翼を大きく広げて咆哮を上げると、ダークドラゴンの周囲に雷が発生する。 それが走る君に真正面から近付きながら、連続で落ちてきたのだ。君は慌てて進路を変え、走って落雷を避けた。 だが、それだけでは終わるはずもなく。第二陣の雷も迫ってきたのだ! **戦闘ルール** ${import 90000} [落雷を何とか凌いだ](4103) [HPまたはMPが0になった](80000) 4103 ダークドラゴンは君が逃げ惑う姿が愉快で仕方がない。然りに高笑いをしながら、君に高威力の雷を落としている。 **「無様だな、ソーサリアン! ただ逃げ回るしか能がないとは、 ペンタウァの勇者が聞いて呆れるわ!」** ダークドラゴンの挑発は腹が立って仕方がないが、ただ逃げ回ることしかできていない自分にも腹が立っていた。 まだ奴が近付いてくれば切りつける機会が生まれるというのに、今は近付いてくる気配すら見せない。 だからといって、このまま逃げ回っていれば、いずれ体力が尽きる。その時に落雷に撃たれれば終わりだ。 一体どうすれば……! ${if f03} ……と、そこで君は思い当たる。 空中戦を得意とする飛竜に対し、**こちらが飛竜の背に飛び乗ることができれば**と、シリウスが言っていたことを。 同時に彼は、飛竜戦では**飛竜の高度が低くなったところを見計らって斬りつける戦法**が主になると言っていたが、まずはどうやってそれをやってのけるかだ。 『誰か』に協力してもらうか。 それとも、『何か』で気を引いてみるか―― ${/if} [魔法を放つ(2回)](4104 "s0:0:2:0:0:0:0") [武器を投擲する](4105) [吟遊詩人と剣士を召喚する(近接攻撃+支援)](410501 "oFREEI1+") [HPまたはMPが0になった](80000) 4104 君は一つ思いつき、<七惑星の欠片>を握って走りながら呪文を詠唱する。 それから君が跳躍してダークドラゴンに放ったのは―― **『 STILL AIR 』** **◆<STILL AIR>を唱えた** ※ステータスSTARの欠片が<STILL AIR>発動に必要な分だけ 自動減算される(水星-1) ※魔法一覧にない魔法のため、発動ボタンを押す必要はない つむじ風で相手を絡めとって動きを止める防御系の魔法<STILL AIR>だった。 君が翳した手から一直線につむじ風が吹き、ダークドラゴンに直撃するが、ダークドラゴンの動きが止まった様子はない。 **「馬鹿め! このワシに 魔法が効くとでも思ったか!」** ダークドラゴンは不敵に笑っているかのように君を罵る。 だが、一方の君は内心でやっぱりか、と呟くのみで、そこに驚愕の感情はない。 多くの竜は魔法を弾く傾向にあり、このダークドラゴンがブルードラゴンに似た姿をしていることから、魔法が効かないことは想定内の範囲だったのだ。 しかし、君は続けて<STILL AIR>を放つ。結果は見るまでもなく、つむじ風が直撃したダークドラゴンは怯んだ様子もなく滞空しているだけだ。 **「ハハハ! 効かぬと言うておるのに、 何とも諦めの悪い奴だ!」** %red%**▼<水星の欠片>が更に1個減った!**%/% [魔法を放つ(2回)](4106 "s0:0:2:0:0:0:0") [武器を投擲する](4105) [吟遊詩人と剣士を召喚する(近接攻撃+支援)](410501 "oFREEI1+") [HPまたはMPが0になった](80000) 4105 **降りてこないなら、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を投げつけて落とすまで!** 君は次にダークドラゴンに隙ができる瞬間を待つことにした。 ――そして、その機会が訪れた。 ダークドラゴンが両翼を広げて咆哮し、雷撃を放った。 君はそれを回避し、間髪を容れずに大きく息を吸い込むと、雄叫びを上げて全力で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を投擲した! 身体に捻りを加え、更には<竜滅の宝玉>によりブーストされた身体能力を以て投擲された${race?剣:斧槍:斧:斧槍}は、甲高い風切り音と共にダークドラゴンへと一直線に飛んだ。 君の頭の中には、ダークドラゴンの眉間に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}が深々と刺さっているイメージが鮮明に描かれていた。 そのイメージでは、君の投擲した${race?剣:斧槍:斧:斧槍}がダークドラゴンを見事に墜落させる必殺の一撃だった。その筈だったのだ。 だが、何でもイメージ通りにいかないのが常である。 所詮、イメージはイメージ。現実ではないのだ。 君は<竜滅の宝玉>でブーストされた力によって、投擲の力の加減を見誤ってしまった。 ダークドラゴンに刺さる筈であった${race?剣:斧槍:斧:斧槍}は、ダークドラゴンの頭上を流星の如く通り過ぎてしまったのだ。 これこそまさに血の気が引いた、という瞬間だったに違いない。 君は青いを通り越して白くなった顔で、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}が飛び去った箇所を見つめていた。放心状態で、頭の中が真っ白だった。 随分遠くで金属が落ちたらしい音が聞こえた。飛ぶ勢いを失った${race?剣:斧槍:斧:斧槍}が落ちたようだった。 「ほぉぉぉう? 命綱でもある武器を投げてて すっかり丸腰ではないか、 ペンタウァの勇者よ」 放心し、立ち尽くす君を嘲る竜の声が聞こえた。 それは人を何処までも小馬鹿にした声色だったが、己の愚行を振り返れば仕方がないとすら思えた。反論は恥の上塗りだ。 ダークドラゴンには魔法が効かず、武器も手元にない。 あとは―― そうだ、<召喚石>がまだある!! 必殺の一撃は、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手放しただけの虚しい結果に終わっただけに、君はその衝撃ですっかり<召喚石>の存在を失念していた。 君は一縷の望みに賭けて<召喚石>を使おうとした。だが、そう決断するのがあまりにも遅かった。遅過ぎたのだ。 雷鳴が轟いた瞬間、君は真っ直ぐ雷に穿たれていた。 そこで君の意識は途切れ、最後の足掻きが行使される機会は永久に失われたのだった。 %purple% **BAD END「丸腰の勇者」**%/% 4106 **『 STILL AIR 』** **◆<STILL AIR>を唱えた** ※ステータスSTARの欠片が<STILL AIR>発動に必要な分だけ 自動減算される(水星-1) ※魔法一覧にない魔法のため、発動ボタンを押す必要はない 君はダークドラゴンの挑発に乗らずに、自分の思惑に従って三度目の<STILL AIR>を唱えた。 そして間髪入れずに四度目の<STILL AIR>! %red%**▼<水星の欠片>が更に1個減った!**%/% 最初こそは君が意味のない魔法を連発する姿を面白がり、避けることなくその身に魔法を受けていたダークドラゴンだったが、次第に羽ばたきの音が荒々しくなり、尻尾の先も苛立たしげに揺れてきていた。 どんな攻撃でもすり抜けてしまうという無敵だった頃のゲディスとは違い、飛竜と融合してダークドラゴンとなったゲディスは、魔法がすり抜けているという訳はなく、あくまでも魔法を弾いている、というだけだ。 つまり、いくら肉体的なダメージはないと言っても、短時間に何度もつむじ風をぶち当てられるという、無意味かつ無駄なことを延々と繰り返されることに苛立ちを感じずにはいられなかったのだ。 **「この痴れ者がッ!! 無駄だと言っているのが 解からんのかッ!?」** ダークドラゴンは人の声色と竜の声色が混ざった複雑な咆哮を上げ、地の上を走りながら『無駄なこと』をしている君を怒鳴り付けた。 だが、君は素知らぬ顔で再び<七惑星の欠片>を片手で握り込む。 その拳の間から淡く光がもれ始めているのを見たダークドラゴンは、黄金の双眸を怒らせて叫んだ。 **「貴様の相手も飽いたわ!! 意味のない無駄事を繰り返す 貴様の頭の中身がどうなって いるのか、この足で握り潰して 確かめてくれるッ!!」** 我慢も限界とばかりにダークドラゴンは目を血走らせ、魔法を撃つ構えを取る君に向かって滑空してきた。 君はニヤリと笑う。だが、その顔は${痛みに耐える|・・・・・・}引きつった笑みでもあった。 [魔力を込めた<七惑星の欠片>を投げつけた!](4107) 4107 **お前の方こそ、その慢心が命取りだと学ばなかったようだな、ゲディスッ!!** %red%**▼HPに5ダメージを受けた!**%/% **◆<七惑星の欠片>をどれか1個を投げつけた** ※ステータスSTARの欠片の中から任意で1個だけ 選んで手動で減らすこと ※魔法の出来損ないであるため、 発動ボタンを押す必要はない 君はダークドラゴンといい勝負、否、それ以上に大声を張り上げて『魔力を込めただけで魔法にはなっていない七惑星の欠片』を、凄まじい勢いで滑空してきたダークドラゴンに目掛けて思いっきり投げ付けた。そしてすぐに腕で目元を覆う。 **「なっ……!?」** ダークドラゴンは『君がまた無意味で無駄な魔法を仕掛けてくる』と思い込んでいただけに、君の予想外の攻撃を避けることができなかった。 そのまままともに君の『秘策』を喰らったダークドラゴンは、激しい閃光で目と意識がやられ、冷静な思考を失って身体を硬直させた。 そのすぐ後に、君の前方から重い物が地面に叩きつけられた轟音が鳴り響き、地面が揺れて君の身体が軽く跳ねた。 君が腕を退けると、前方で闇色の霧と土煙とがもうもうと舞い上がっている様子が目に映る。 魔法を弾くとは言っても、凄まじい光を目に喰らってはひとたまりもないだろう、と仮定して考えついた作戦だったが、思いのほか効果があったようだ! これは魔法の種類を定める詠唱もせず、魔法の名前も定めない所謂『魔法の出来損ない』を目くらましとして使うというものだった。 魔法の種類をわざと定めないことで、<七惑星の欠片>に際限なく魔力を注ぎ込み、莫大な破壊力を持つ魔法の爆弾を作り出せる訳なのだが、魔力を制御する詠唱がないために、その荒れ狂う魔力は術者を傷付ける。先ほど君が苦痛に顔を歪めていたのも、焼き爛れた片方の手のひらを見れば明らかだ。 しかし、この程度の火傷で済めば随分とマシな方だ。一度魔力の抑え込みに失敗すれば、周囲のあれこれ諸共自らが消し飛んでしまうのだから、それほどにこれは非常に危険な一手なのである。 リスクが大き過ぎることもあり、できればあまり取りたくはない手段ではあるのだが、今回は相手を油断させてからの隠し玉として仕方なく……という訳だ。 [一方のダークドラゴンは……](4108) 4108 君の目くらましを喰らったダークドラゴンは、激しい光を見せられた混乱と墜落の衝撃で、悔しげに呻きながら地の上で痙攣して倒れ伏している。 まさに今が好機だ! 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を強く握り締める。火傷した手のひらに激痛が走って思わず顔をしかめたが、それに構っている余裕はない。 ダークドラゴンへと一直線に走って跳躍すると、その巨大な頭に着地し、そのまま背の上を駆け、片翼を切り落とした! たちどころに鉄錆びのような臭いが充満し、雷が落ちた時の轟音にも似たダークドラゴンの壮絶な悲鳴が洞窟内に響き渡る。 あのブルードラゴンにも勝るとも劣らない大きな翼を、横骨の辺りからばっさりと切り落としたのだ。その痛みは想像を絶するものに違いなかった。 一撃必殺の自信があれば最初から脳天を突いても良かったが、それも確実ではなかったし、今はダメージを与え易くなる可能性を高める方を優先して、ダークドラゴンの上空への逃げを封じるに留めたのだ。 君はそのままダークドラゴンの背に留まろうと思ったが、ダークドラゴンが激しく暴れ出した上に、突如尻尾の一撃が飛んできたのだ。それを避けるために、君は背に留まるのは諦めて、切り落とした翼側の地へと飛び降りた。そしてすぐに距離を置く。 だが、そこで君は急激に膨れ上がる殺気を感じて―― [振り返る](4109) [横へ跳ぶ](4110) [縦に跳ぶ](4111) 4109 **「逃がさんぞォオオオオオ!!」** 背後から聞こえた怨嗟の叫びに、君は思わずその場で足を止めて振り返ってしまった。 その瞬間、君は頭上に発生した雷に打たれてしまったのだ! 視界と思考が弾け飛ぶ。一瞬にして頭の中が真っ白になった。 電流が鼓膜を破裂させ、身体の中のありとあらゆるものを焼きながら駆け抜けた。 体内を駆け巡る電流は、君に熱いだとか痛いだとか自覚する時間も、自分の迂闊さを悔いる時間すらも与えてはくれない。 ただ脳天から電流が流れ込み、足から放電されたのは瞬く間の出来事で、その僅かな時間で君は意識を失い、戦闘不能にされてしまったのである。 闇色の霧と竜の血煙とが混ざり合う戦場に、勇者の身体が倒れ伏した音が虚しく響き渡る。 その様子を見ていた黄金色の二つの光は、妖しい輝きを揺らめかせるのだった。 %purple% **BAD END「怒りの落雷」**%/% 4110 **「逃がさんぞォオオオオオ!!」** 背後から聞こえた怨嗟の叫びに、君は直感で横へと跳んだ。 その瞬間、空間に眩い閃光が走ると同時に、君が先ほどまでいた場所に雷が落ちたのだ! もしあそこでそのまま振り返ったり、高く跳躍していたなら、確実に落雷の餌食となっていたところだろう。危なかった……! 瞬間的に息を止め、地を転がるようにして横へと回避した君は、一瞬の判断が生死を分かつ瞬間を目の当たりにして冷や汗を掻いた。 こういう経験をしたのは一度や二度ではなく、既に数え切れないほどなのだが、それでもやはり、こういう瞬間を味わうのは勘弁願いたいものだ。 君はダークドラゴンから離れた斜め前辺り——尻尾や噛み付きが当たらない程度に距離を開けて、ダークドラゴンの出方を伺う。 ダークドラゴンは失神から復帰しつつあるのか、顎と強靭な両足とを使い、上体を起こしていた。 こうして地の上に立っているダークドラゴンを見ると、飛翔している時よりも距離が近いためか、その巨大さがより際立って見えた。 「ク、クク……人間風情が、 よくもワシをコケにしてくれたな…… いいだろう、貴様は骨の一片すらも 残さず消し去ってやろうではないか……」 沸点を超え、激しい怒りだったものが静かなる怒りへと変わってゆくのが逆に不気味だった。 しかし、奴の血走った目は何処までも燃え上がり、より一層君への、というよりも、人間に対するドロドロとした怨念が宿っていた。 突如、ダークドラゴンの周囲に光球が出現し、それが一斉に君へと放たれる! 光球はかなりばらけていて広範囲に及び、君は走りながら${race?剣:斧槍:斧:斧槍}で切り飛ばしたり、弾き飛ばしたり、防いだりするのだが……。 [ダークドラゴンの様子を盗み見る](4112) [周囲に注意を向ける](4113) [守りから攻めに転じる](4114) 4111 **「逃がさんぞォオオオオオ!!」** 背後から聞こえた怨嗟の叫びに、君の身体は勝手に反応し、高く跳躍した。それはただ単に、あまりの驚きで身体が跳ねてしまっただけなのかもしれない。 だが、その瞬間、君は頭上に発生した雷に打たれてしまったのだ! 視界と思考が弾け飛ぶ。一瞬にして頭の中が真っ白になった。 電流が鼓膜を破裂させ、身体の中のありとあらゆるものを焼きながら駆け抜けた。 体内を駆け巡る電流は、君に熱いだとか痛いだとか自覚する時間も、自分の迂闊さを悔いる時間すらも与えてはくれない。 ただ脳天から電流が流れ込み、足から放電されたのは瞬く間の出来事で、その僅かな時間で君は意識を失い、戦闘不能にされてしまったのである。 闇色の霧と竜の血煙とが混ざり合う戦場に、勇者の身体が地へと落下した惨たらしい音が響き渡る。 その様子を見ていた黄金色の二つの光は、妖しい輝きを揺らめかせるのだった。 %purple% **BAD END「怒りの落雷」**%/% 4112 光球に気を取られていたが、ダークドラゴンの様子も見なくては! 君はダークドラゴンの様子が気になり、ちらりと盗み見た。 語気を強めて叫んでいた時とは違い、今は無表情とも取れる冷静な顔つきで、魔法で光球を作り出しては君に向かって飛ばしている。 それは背筋が寒くなるほどに冷たく、それほどまでに怒りを感じているということなのかもしれなかった。 ……と、その時だ。 君ははたと違和感を覚えた。 光球を切り払い、回避して、もう一度ダークドラゴンの顔を見て。 君の全身に悪寒が駆け抜けた。 ダークドラゴンが口の端を吊り上げてニヤリと笑ったのだ。 **しまった! 罠か!!** これが罠だと気がついた時には遅かった。 君は知らず知らずの間にダークドラゴンの正面、更に言えば血溜まりの中に誘い込まれていたのだ! 足元の血溜まりから無数の小さな紅い手が湧き出し、君の足、君の胴、君の腕と、君の全身に絡んで君を捕縛する。 君は必死に抵抗するが、血溜まりから生まれ出でた血の手は、赤子ほどの小さな手であるというのに、恐ろしいほどの怪力で全身を締め上げてくるのだ。身悶えるので精一杯だった。 **「掛かったッ! 罠に掛かったなァアアア愚かなる人間よ!! 泣いて許しを乞い、 己の愚かさを呪って死ね!! 冥土の土産に貴様のために用意した この特等席で、己の死という悲劇を 存分に楽しんでゆくがよいッ!! フハハハ! ハーーッハッハッハッハ!!」** 身動きの取れない君を心底見下しながら、ダークドラゴンは高らかに嗤った。己の勝利を確信した歓喜の叫びが空間を震わせる。 君は悔しげに奥歯を噛み締めながら、だがしかし、死への恐怖で震えていた。 このままでは自分は死ぬ。確実に死ぬのだ。 **……………………だがッ!!!** [全身全霊で助けを求める](410701) [力を振り絞って全力で抵抗する](4115) 4113 ……何か違和感がある。 君はダークドラゴンの攻撃に釈然としないものを感じていた。 先程の口振りから大技が繰り出されても不思議ではない空気だったにもかかわらず、今こうして放たれているのは、決して軽くはないが大技とは言い難い攻撃だ。 例えるならば――『小技』。そう、ダークドラゴンには何か他の意図があって、小技を繰り返しているようにも見えるのだ。 君は光球に気を取られ過ぎていたことを自覚し、その他の場所に注意を向けた。 気が付けば、いつの間にか随分とダークドラゴンの正面に来ていた。 それに、此処にはかなりの量のダークドラゴンの血が流れてきて―― いや、これは自らの意思で正面に来たのではなく、この血も流れてきたにしては流れ方が不自然ではないか。 ……!! そうか! これは正面に来るように誘導されていたのだ!! 君はダークドラゴンの意図を見抜き、地を蹴って横へと跳んだ。それと同時に、君の足元近くまで流れていたダークドラゴンの血から、無数の小さな手が湧き出してきて、君を捕らえんと伸びてきたのだ! **姑息な奴め! やっぱりかァッ!!** 君は伸びてくる深紅の手をまとめて切り払うと、刃に触れた血が蒸発して消えた。 身を低くして着地し、片手と開いた両足に力を込めることで滑り込みの速度を落とす。 君はそのまま体勢を立て直してダークドラゴンへと全力で駆けた。 **「何ィッ!?」** まさか意図を勘付かれるとは思ってもいなかったのだろう。ダークドラゴンは驚愕の声を上げて怯んだ。一瞬にして光球が消え失せるほどに動揺したのだ。 そして、ダークドラゴンが君の意図を察して無我夢中で再び雷撃を繰り出す。 この瞬間、暗黒の魔道竜の負けは確定した。 精細を欠いた狙いの甘い雷撃など喰らうはずもなく。 君はダークドラゴンの脚を踏み台にして一気に跳躍すると、無残に骨を晒した翼の名残り、つまり肩口に飛び乗って跳び、そして―― **「馬鹿な!? こんな馬鹿なことなどあり得ん!!」** **あり得る!! 否、あるのだッ!!** 君は渾身の力を込め、ダークドラゴンの脳天に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を突き立てた! その手応えは重く、だがしかし、力を込めると黄金の光を纏う刃が沈み込んでゆく。 たちまちダークドラゴンの咆哮が空間を揺るがした。 「ば、馬鹿な…… またしても、またしても ワシの邪魔を、する、のか…… おのれ……人間どもめぇぇぇ……」 巨大な頭を鮮血で真っ赤に染めたダークドラゴンは、愕然として怨言をもらす。 君が更に力を込めて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を捩じり込むと、そこから黄金の光が肉と骨を断ちながら伸び、一気に顎まで貫通した。 ダークドラゴンは一度大きく痙攣した。そして白目を剥いて小刻みな痙攣を幾度か繰り返した後、その生命の灯火は消えたのだった。 魂の抜け殻となったダークドラゴンの体躯が大きく揺らぐと、君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜き、そこから地面へと飛び降りて着地する。 それから数秒の間を置いて、事切れたダークドラゴンが闇色の霧の中へと倒れ伏した。 鈍重な音が暗鬱たる洞窟内に木霊し、次第に聴こえなくなっていった。 かつて暗黒の魔道士と呼ばれた男の野望は、竜の亡骸と共に闇色の霧に溶けて消えてゆくのだった。 [これにてダークドラゴン討伐完了である](4116) 4114 こうしていては埒があかない! 多少の負傷は覚悟して攻めに転じる!! これは消耗戦だ。このままではいずれこちらが押し負けてしまう。 君は戦法を切り替え、光球の嵐を振り切るようにダークドラゴンへ向かって全力で走ろうと、まずは視線をダークドラゴンに向けた、のだが。 ダークドラゴンの顔を見て、君の全身に悪寒が駆け抜けた。 ダークドラゴンが口の端を吊り上げてニヤリと笑ったのだ。 **しまった! 罠か!!** これが罠だと気がついた時には遅かった。 君は知らず知らずの間にダークドラゴンの正面、更に言えば血溜まりの中に誘い込まれていたのだ! 足元の血溜まりから無数の小さな紅い手が湧き出し、君の足、君の胴、君の腕と、君の全身に絡んで君を捕縛する。 君は必死に抵抗するが、血溜まりから生まれ出でた血の手は、赤子ほどの小さな手であるというのに、恐ろしいほどの怪力で全身を締め上げてくるのだ。身悶えるので精一杯だった。 **「掛かったッ! 罠に掛かったなァアアア愚かなる人間よ!! 泣いて許しを乞い、 己の愚かさを呪って死ね!! 冥土の土産に貴様のために用意した この特等席で、己の死という悲劇を 存分に楽しんでゆくがよいッ!! フハハハ! ハーーッハッハッハッハ!!」** 身動きの取れない君を心底見下しながら、ダークドラゴンは高らかに嗤った。己の勝利を確信した歓喜の叫びが空間を震わせる。 君は悔しげに奥歯を噛み締めながら、だがしかし、死への恐怖で震えていた。 このままでは自分は死ぬ。確実に死ぬのだ。 **……………………だがッ!!!** [全身全霊で助けを求める](410701) [力を振り絞って全力で抵抗する](4115) 4115 **こんなところで死んでなるものかッ!!** 君は雄叫びを上げ、全身を締め上げる紅い手から逃れようと必死にもがいた。 血管が破裂するのではないかといわんばかりに隆起した腕や脚で、紅い手を引き千切ろうと力を込める。しかし、君がどんなに力を込めようと、その束縛は強くなるばかりだ。 無数の紅い手に絡め取られ、締め上げられている君の姿は、羽を切られ、籠に入れられ、たださえずることだけを強要された哀れな鳥さながらだった。 その間にも、君の身体は紅い手によってゆっくりと持ち上げられていった。 既に足は地から離れ、君の視界に映るものも、ダークドラゴンの腹から胸へと移り変わり、そしてとうとう巨大な顔の真正面が見える位置まで持ち上げられてしまったのだ。 君の頭ほどもある黄金色をした瞳がギョロリと動き、君を凝視している。君はその視線に射竦められ、反射的に身体を強張らせた。 顔面が恐怖でぐしゃりと歪み、再び震えが戻ってくる。 「なんだ、恐くて声も出ぬか?」 さも愉快げなダークドラゴンの言葉に、君は抵抗していたことを思い出す。 君は再び自分を奮い立たせ、獣の如き唸り声を上げて全身を揺さぶった。だが、やはり束縛が解かれる様子も、緩む様子もない。 骨はまだ折れていないが、手足の先が冷たく、感覚を失いつつある。 「ワシが加減しておるのはなぁ、 先に貴様の骨を折ったり、 首を締め上げてしまっては、 肝心の最期に良い声で鳴けなく なってしまうからよ、ククク……」 こいつ、何を……? 狂気に塗れた言葉に君が思わず困惑の声をもらした時、ダークドラゴンの口ががばりと開いた。 鋭利な歯がずらりと並び、大量の唾液でてらてらと滑った長い舌、その奥に広がる黒い空間に光が生まれ、それが次第に大きくなり、輝きを増してゆく。 あまりの眩さに君は目を開けていられず、瞼を強く閉じた。そして、無茶苦茶にもがいた。恥も外聞もなく、ただ逃げ出したい一心で死に物狂いで暴れたのだ。 全身のあちこちで何度も何度も熱の塊が弾けるような痛みと痺れを感じ、君はその度に小さな悲鳴を上げた。 瞼を貫通するほどの光量が目の前に満ちた時、君の心は死への恐怖に押し潰された。 今までにないほど大きく、勇者とは思えぬほどの惨めな悲鳴を上げた。 ダークドラゴンの黄金の双眸が半月のように細められる。 そして、凄まじい閃光が走った。 ブレスの充填を終えたダークドラゴンが雷撃のブレスを吐き出したのだ 雷のブレスは洞窟の入り口に向かって一直線に伸び、辺りを光と熱で満たす。 そんなものを至近距離で喰らった君は、自分が死んだと理解できぬまま、跡形もなく消し飛んだのだった。 %purple% **BAD END「籠中の鳥」**%/% 4116 君はダークドラゴンの亡骸が全て消えたのを見届けると、大きく息を吐き出した。その途端、体のあちこちが痛みと疲労を訴え始める。 君はそれが煩わしいと思う反面、自分はまだ『人間として』生きているという実感を得たような気がして、少しだけ安堵した。 ヒドラとの戦いも熾烈を極めたが、ダークドラゴンとの戦いはそれ以上に厳しいものだった。 ダークドラゴンが空中戦を得意とし、魔法を弾く飛竜だったというところも苦戦した原因の一つであることには違いない。 しかし、それに加えてダークドラゴンには『知性』という武器もあった。 その『知性』こそがヒドラ戦との決定的な違いであり、ダークドラゴン戦を更に苛酷なものにしていたのである。 知性があれば、まず策を弄する可能性がある。 言葉を解し話すことができれば、甘言で心を惑わし、脅迫で恐怖心を煽ることだってできるだろう。 現にダークドラゴンがそうやって君を攻め立てていたし、今までに戦ってきたヴァイデスやゴールドドラゴンなどの竜もそうであった。 純粋な攻撃力や耐久力の高さも戦いにおいては脅威ではあったが、やはり、そこに知性が加わると脅威が何倍にも何十倍にも膨れ上がるのである。 君は知性あるものとの戦いの難しさを改めて痛感した。 最初に再生能力を有したヒドラが二匹。 その次はゲディスと融合したダークドラゴン。 ならば、ダークドラゴンの次に待ち構えている竜とは……? 戦いが着実に激化していると確信する今、この先のことを考えると足が竦みそうになる。 この洞窟には、多くの者を死に至らしめた最強といわれる竜が揃っている上に、ゲディスのようなイレギュラーな存在まで紛れ込んできたのだ。この先、何が出てきてもおかしくはないと予感させるには十分過ぎた。 ――だが。 君は背筋を伸ばし、これから己が通る道――その先をじっと見据える。 この先の見えない闇に何が待ち構えていようとも、己が今までに得て、培ってきたものを信じ、ただひたすらに突き進むのみである。 竜の魔力を断つため竜を巡る旅を続け、多くの者の想いをこの胸に抱き、託され、今こうして自分が此処に立っているのは、他ならぬ自分の意志であり、信念なのだから。 武器と防具の調子を整え、<七惑星の欠片>の数を確認する。 それが済むと君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り締め、再び最奥へ向かって走り出した。 %red%**▼侵食度(FREE2)が20上昇した**%/% [先を急ぐ](4201) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](4202) 410701 誰か……誰か……! 助けて……! 助けて……! **誰かッ!! 助けて……ッ!!!** 君が全身全霊で助けを求めた時、<召喚石>が眩く光り輝いた。 そして―― 辺りは闇に閉ざされた。 %red%**▼<召喚石>の魔力を3消費した**%/% [・・・・・・?](410702) 410702 「今日もまたお前に勝ったな!」 よく澄んだ青空の下、深紅のローブを身に纏った鋭い目をした少年が、手に持った木の杖をカツンと地面に打ち付ける。 彼は勝ち誇ったように不敵な笑みを浮かべて、眼下の少年にそう言い放った。 彼のすぐ近くには、紺色のローブを身に纏った温和な顔付きの少年が、短い草の生えた地面に尻餅をついた状態で深紅のローブの少年を見上げていた。 そんな紺色のローブの少年は、隣に立っている深紅のローブを纏った少年の物言いに対して、決して不快ではなさそうに見える。寧ろ、キラキラとした尊敬の眼差しで隣の少年を見上げているのだ。 ふと彼らから視線を横に移動させると、少し離れた場所に大きな岩が二つあり、その内の一つが真っ二つに割れていた。もう一つは傷こそあれど割れてはいなかった。 「やはり君は凄いな! 私が出来ないことを、 君はいとも容易くやってのける!」 心底感激しているように紺色のローブの少年が言うと、深紅のローブの少年は気を良くしてフフンと得意げに鼻を鳴らした。 「そうとも、私はお前よりも 優れているのだからな」 嫌味のような、否、実際に嫌味なのだろうが、深紅のローブの少年はニヤリと笑って尻餅をついたままの少年を見やった。 どうやら二人は魔法の修行をして競っていた様子だが、深紅のローブの少年はなかなかに小生意気な態度である。 しかし、紺色のローブの少年もなかなかに心が広いのか、それともやや天然でもあるのか、その嫌味に怯んだ様子も見せずに穏やかに笑っていた。 「私も負けてはいられないな。 もっと修行しないと!」 紺色のローブの少年は立ち上がると、やる気に満ちた表情をして両手で木の杖を握り締めた。 その様子に、深紅のローブの少年は、意地悪な笑みを浮かべて隣の少年に指を突き付けた。 「そうだ、お前はもっと努力しろ。 でなければ、お前が宮廷魔道士に なるなど夢のまた夢だ。 きっと騎士団の入団試験すら 通過できんだろうさ」 口の片端を吊り上げ、ニヤニヤと笑う深紅のローブの少年。 一方の紺色のローブの少年は、目を見開いて慌てた様子で、突き付けられていた指を両手で包むようにハシッと握った。 「それは困る! 私は君と共に騎士団に入り、 やがて二人で国王様にお仕えする 魔道士となるのだから!」 突然の手を握られてギョッとした深紅のローブの少年は、反射的にその手を払い除けた。 だが、相手の必死な形相を見ていたら何だかおかしくなってしまったのか、深紅のローブの少年は堪らず吹き出して楽しげに笑った。 「ハッハッハッ! 大きくでたな! 果たしてお前が宮廷魔道士となれるのか、 それとも落ちこぼれて三流魔道士止まり となるか、この私が見届けてやろうでは ないか!」 深紅のローブの少年は生き生きとした表情をして、弾むような声で宣言した。 その言葉は、自分は必ず宮廷魔道士になれると信じて疑わない、それほどの自信に満ち溢れた声色だった。 それを聞いた紺色のローブの少年は、やる気に再び火が着いた。顔にはみるみる内に活力が満ちてきて、瞳には純粋で直向きな闘争心が燃えていた。 「はははっ、それはますます負けては いられないな! 君の隣に立っても恥ずかしくない 魔道士となれるよう、 より一層修行に励むよゲディス!」 「ああ、そうだ! 私に恥をかかせるなよオーサー!」 二人の少年は互いの名を呼び合い、胸の高さまで上げた手を小気味好い音を立てて合わせ、力強く握り合った。 互いに背中を預け、迫り来る魔の手を強力な魔法で払い除ける好敵手。 そんな未来を夢想する少年達の姿は、何処までも真っ直ぐで眩しく見えた。 …………って、この少年達がゲディスとオーサー!? 理解がワンテンポ遅れ、驚くのに少々の時間を要した。 『君』は気が付けば彼らの隣に立っていて、訳も分からず二人の少年の様子を見ていたのだが、思いもかけない二つの名前に目を見開いた。 まさかあの二人がゲディスとオーサーだったなんて! …………あっ。 『君』は後ろから襟首を掴まれて引っ張られているような力を感じて、思わず声を上げた。 その有無を言わさぬ力の前に、『君』は抵抗する間もなく引っ張られて少年達からぐんぐんと遠ざかってゆく。 『君』の周りは昼間の空から夕焼け空になり、星空へと目まぐるしく移り変わる。 そしてとうとう何もない、しかし温かな闇へと辿り着いた時。 [『君』は目覚めた](41070301 "f3301") [『君』は目覚めた](41070302 "!f3301") 41070301 此処は封印の洞窟の中で、君が立っているのは血溜まりの中だ。 しかし、君の身体は拘束されておらず、自由だった。 状況が飲み込めず、ただ呆然として視線を上へと向ける。 君の視線の先には、やはりダークドラゴンがいた。戦っていたのだからそれは当然のことなのだが、どうにも様子がおかしい。 ダークドラゴンが目を細めて笑っていたのだ。 その笑みに邪気はなく、ただただ穏やかで。そう、まるで${子供|・・}のような笑みだったのだ。 『彼は夢を見ているのだよ。 幸せな夢をね』 ${if !f400701} 憂いを帯びた声に振り向くと、そこには思念体の『男』が立っていた。 そして、『男』の後ろには『巨大な機械仕掛けの竜』の思念体が、物悲しげな雰囲気を纏って浮遊していた。 君が彼らの姿を認識した瞬間、君の脳裏に『失われていた記憶』が目まぐるしく蘇ってきたのだ。 遺跡内を彷徨い歩く中、己の中に存在していた『もう一つの記憶』。 ナイトメアドラゴンを斃すまで、共に在った『協力者』。 そして、白い、白い、何もかもが真っ白な、 自分が何処に立っているのかも分らない、上も下もない世界の中で。 闇色のローブを纏う『魔術師』がゆっくりと肩に触れ―― つい先ほどまでその場にいたかのように鮮明に。 君は思い出したのだ。 共にナイトメアドラゴンと戦った協力者の『彼』のことを。 そして、それと同時に君は理解したのだ。 この場に浮遊する竜こそが、ナイトメアドラゴンの本来在るべき姿『夢見の竜』なのだと。 先ほどの自分は、この夢見の竜がゲディスに見せている夢を『観ていた』のだと。 ${/if} ${if f400701} 憂いを帯びた声に振り向くと、そこには思念体の『彼』が立っていた。 『彼』の後ろには巨大な夢見の竜の思念体が、物悲しげな雰囲気を纏って浮遊していた。 そして、君は理解したのだ。 先ほどの自分は、夢見の竜がゲディスに見せている夢を『観ていた』のだと。 ${/if} あの『夢』が過去の思い出なのか、それとも夢見の竜が創り出した幸せな虚構なのかは解らない。 しかし、君はあの『夢』がゲディスが自ら深層心理の奥底に封印していたものであると、そう願わずにはいられなかった。 何故なら、ダークドラゴンはあんなにも穏やかで、幸せそうな笑みを浮かべているのだから。 君の身体を包むように、思念体の夢見の竜が翼を広げて君を抱き締める。それは子を慈しむ親のような、温かな抱擁だった。 きっと君を気遣っているのだろう。君は目を伏せて首を横に振る。 大丈夫。終わらせるよ。――そう伝えるように。 ゲディスとは以前も戦ったことがある。先ほどだって殺し合いをしていた。 そして自分は危うく殺されるところだったのだ。 あいつは今までに多くの者を傷付け、殺し、破壊してきた、冷酷で残忍な奴だ。 例えどんなことがあろうとも、その事実や認識は変わるものではない。 [それなのに、どうしてこんなにも胸が苦しいのだろう……?](410704) [……………………。](410704) 41070302 此処は封印の洞窟の中で、君が立っているのは血溜まりの中だ。 しかし、君の身体は拘束されておらず、自由だった。 状況が飲み込めず、ただ呆然として視線を上へと向ける。 君の視線の先には、やはりダークドラゴンがいた。戦っていたのだからそれは当然のことなのだが、どうにも様子がおかしい。 ダークドラゴンが目を細めて笑っていたのだ。 その笑みに邪気はなく、ただただ穏やかで。そう、まるで${子供|・・}のような笑みだったのだ。 『彼は夢を見ているのだよ。 幸せな夢をね』 ${if !f400701} 憂いを帯びた声に振り向くと、そこには思念体の『男』が立っていた。 そして、『男』の後ろには『巨大な機械仕掛けの竜』の思念体が、物悲しげな雰囲気を纏って浮遊していた。 君が彼らの姿を認識した瞬間、君の脳裏に『失われていた記憶』が目まぐるしく蘇ってきたのだ。 遺跡内を彷徨い歩く中、己の中に存在していた『もう一つの記憶』。 ナイトメアドラゴンを斃すまで、共に在った『協力者』。 そして、白い、白い、何もかもが真っ白な、 自分が何処に立っているのかも分らない、上も下もない世界の中で。 闇色のローブを纏う『魔術師』がゆっくりと肩に触れ―― つい先ほどまでその場にいたかのように鮮明に。 君は思い出したのだ。 共にナイトメアドラゴンと戦った協力者の『彼』のことを。 そして、それと同時に君は理解したのだ。 この場に浮遊する竜こそが、ナイトメアドラゴンの本来在るべき姿『夢見の竜』なのだと。 先ほどの自分は、この夢見の竜がゲディスに見せている夢を『観ていた』のだと。 ${/if} ${if f400701} 憂いを帯びた声に振り向くと、そこには思念体の『彼』が立っていた。 『彼』の後ろには巨大な夢見の竜の思念体が、物悲しげな雰囲気を纏って浮遊していた。 そして、君は理解したのだ。 先ほどの自分は、夢見の竜がゲディスに見せている夢を『観ていた』のだと。 ${/if} あの『夢』が過去の思い出なのか、それとも夢見の竜が創り出した幸せな虚構なのかは解らない。 しかし、君はあの『夢』がゲディスが自ら深層心理の奥底に封印していたものであると、そう願わずにはいられなかった。 何故なら、ダークドラゴンはあんなにも穏やかで、幸せそうな笑みを浮かべているのだから。 君の身体を包むように、思念体の夢見の竜が翼を広げて君を抱き締める。それは子を慈しむ親のような、温かな抱擁だった。 きっと君を気遣っているのだろう。君は目を伏せて首を横に振る。 大丈夫。終わらせるよ。――そう伝えるように。 ゲディスとは以前も戦ったことがある。先ほどだって殺し合いをしていた。 そして自分は危うく殺されるところだったのだ。 あいつは今までに多くの者を傷付け、殺し、破壊してきた、冷酷で残忍な奴だ。 例えどんなことがあろうとも、その事実や認識は変わるものではない。 [それなのに、どうしてこんなにも胸が苦しいのだろう……?](410704) [……………………。](410704) 410704 君は歯を食いしばり、ダークドラゴンに向かって走り出した。 高く跳躍し、ダークドラゴンの足に乗り、肩口まで一気に跳び上がった。 そして瞬く間に君はダークドラゴンの頭の上に到達した。 君の${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を握る手の力が一瞬だけ、ほんの一瞬だけ緩んだ。しかし、すぐに力いっぱい柄を握り締め、高く掲げる。 お前ももう疲れた${sex?だろう:でしょう}。 ${race?おやすみ:おやすみ:おやすみ:おやすみなさい}、ゲディス。 君の${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃は寸分の狂いもなく、ダークドラゴンの額を貫いていた。 ダークドラゴンの断末魔の叫びが響き渡る。 君はそれに構わず、深く、深く、その刃を沈める。そして頭部から顎まで黄金の光が貫通し、内側から頭と口腔を切り裂いた。 君はダークドラゴンの身体が揺らぐ気配を察すると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜いてその場から離脱した。 ダークドラゴンは額から盛大に血飛沫を上げ、轟音を立てて倒れ伏した。 闇色の霧が舞い上がり、君は腕で口元を覆う。 かつて善の魔法使いオーサーと技を競い合った男は、自分は王直属の魔法使いに選ばれず、逆にオーサーがその地位に選ばれたことで怒りと憎しみに溺れた。 男は自分を選ばなかったペンタウァの王を憎み、自分より劣る身でありながら地位を得たオーサーを憎み、そして国への謀反を企てて処刑され、それから実に三度も復活した。 だが、一度目と二度目に続き、三度目の今回もまた敗れ去ったのだ。 この戦いの果てに男が何を思ったのかは解からない。 だが、あの時に男が見せた穏やかで子供のような笑みが、君に『本物であれば』、と。そう祈りたい気持ちにさせるのだ。 君は『彼』と夢見の竜と共に、巨大な竜の亡骸の全てが闇色の霧に溶けてなくなるまで、ずっと見つめ続けていたのだった。 [これで終わった。終わらせたのだ。](410705) 410705 君はダークドラゴンの亡骸が全て消えたのを見届けると、後ろを振り返って『彼』と夢見の竜に感謝の意を伝え、深々と頭を下げた。 彼らの助けがなければ、自分はあの時に死んでいた。それほどの危機を救ってもらったのだ、本来ならどんなに礼を尽くしても尽くし切れないほどだ。 思念体の『彼』は口元に穏やかな笑みを湛えると、『私も、この竜も、かつてそなたに救われたのだ。お互い様だよ』と君の肩に優しく触れた。その手はすり抜けているが、確かな温かさを感じた。 君はナイトメアドラゴンを斃した直後、あの白い空間で『彼』に触れられ、励まされた時のことを思い出し、胸がいっぱいになった。 目元を拭いながら顔を上げた君が微笑みながら頷くと、『彼』は君の想いを汲み、嬉しそうに頷いた。 二人の様子を見ていた夢見の竜が君に問う。 『ソーサリアンよ、 我と我の創造主は、助けを求める お前の魂の叫びを聞き、召喚に応じた。 だが、あの者の最期は、 あれで良かったのか?』 あの者――つまりゲディスに『夢』を見せ、君がトドメを刺したことに後悔はないのかと、夢見の竜はそう訊いているのだろう。 確かに、幸せな夢とは時に残酷な現実を映し出す鏡となる。 君はあの時、ほんの僅かに${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を握る手の力を緩め、また強く握り直したことを否定しない。そこには確かに迷いのようなものはあったのだ。 君は浮遊する夢見の竜を見上げた。だが。 後悔はない、と。 じっとこちらを見る夢見の竜を見つめ返し、君は凛とした口調で言い切った。 その瞳に信念の光こそあれど、後悔の影はない。それを見て取った竜は、『そうか』と一言返した後は、もう何も言わなかった。 そして、別れの時間が訪れた。 『彼』と夢見の竜を表す光の輪郭が更なる光でぼやけ始め、身体がより一層透けてきたのだ。 『この先から面妖な気が漂ってきておる。 言い表すならば、人を惑わすような 悪しき魔力といったところだろうか。 キングドラゴンとは異なる力のようだが、 非常に強力な魔力の波動を感じる。 ソーサリアンよ、油断せずに進むのだ』 『彼』が声のトーンを落として真剣な口調で言うと、浮遊している夢見の竜も一声鳴いた。 君は『彼』の忠告に感謝し、「解った」と頷いた。 「そなたの無事を祈る」と。『彼』はそう言ってふわりと浮き上がると、夢見の竜に乗った。 そして夢見の竜がもう一度鳴いて羽ばたくと、彼らは光となって虚空へと消えて行ったのだった。 まるで雪でも降っているかのように、幾つもの小さな光が君に向かって舞い落ちてゆく。 君が手を伸ばして光に触れると、身体に負っていた傷が癒えて、身体が軽くなった。舞い落ちる小さな光は、癒しの光だったのだ。 癒しの光を浴びた君は、全ての傷が癒え、生命力に満ち溢れていた。 君は光が消えた虚空に向かって目を伏せ、頭を下げる。 それから力強く${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を握ると、目の前に広がる闇に向かって走り出した。 さあ、行こう。最奥を目指して。 %red%**▼侵食度(FREE2)が28上昇した**%/% %blue%**▲HPとMPが全回復した!**%/% %blue%**▲状態異常が回復した!**%/%(手動でSTATUSを『正常』に変える) [先を急ぐ](4201) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](4202) 410301 君は一旦身を引いて再び岩陰に戻ると<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を1消費した**%/% ${if !(f400301|f400301)} 「よぉ! やーっと俺達の出番だぜ!」 「げぇっ!? 本当に呼ばれちまったよ!!」 光の中から現れて早々、陽気に声を掛けてきた銀髪の男と、動揺したように慌てふためく癖のある赤毛の男。 彼らは君の竜に因んだ旅、その一番目の冒険に当たる七年前の『シャドードラゴン封印』の際に世話になった盗賊だ。 旧カルーン王国の朽ち掛けた古城、通称『盗賊たちの塔』を根城とする盗賊団『青い風』の頭領カメロン・リチャードと、その子分テュモーである。 特にカメロンは、シャドードラゴン完全復活と世界征服を企む悪魔メジャー・デーモンに操られ、カルーン王国の王女セーナ・ゼノビアを攫ったりと${また|・・}やらかしてはいたのだが、その彼女の命を救ったのも、君の危機的状況を覆したのもまた彼だったのだ。 あの冒険では、本当に多くの人々に助けられた。 情報収集に快く協力してくれたテュモーや見張りの盗賊達。 塔のエレベーターを動かしてくれた、エレベーターの管理人オルム・ラーズ。 悪魔殺しの聖剣<ガラティーン>について語り、君の身を案じてくれたクオレ婆さん。 メジャー・デーモンに謀られて武具を失った君に、異空間で銀の装備を貸してくれた赤毛の剣士アドル・クリスティン。 過去にメジャー・デーモンに殺され、霊となった後も君に迷宮攻略のヒントを与えてくれた心優しき盗賊のゾーク・エミール。 テュモーから貰った<通行証>を強引に奪ったり、世に関心が無く謎掛けが趣味という変わり者だが、貴重なアイテムをくれた怪僧トード・フォグナン。 メジャー・デーモンに操られながらも、その呪縛が解けた後にメジャー・デーモンを斃してくれたカメロン。 シャドードラゴンとの決戦の地に君を導き、最後にシャドードラゴンを封印したセーナ姫。 そして、シャドードラゴンとの戦いで死に掛けた君を救い、王者の聖剣<エクスカリバー>を授けてくれた今は亡きセーナ姫の側近バロン・パージバルを始めとしたカルーン王国の亡き人々。 えーと、あと鍵の番人おじさんは……まあ、寝てたし最後も酒飲んでたな。 ……と、(一部を除いて)多くの人々の協力もあり、君はシャドードラゴンとの戦いで勝利を収め、シャドードラゴンも無事に封印できたのである。 あの時にもし皆の協力がなかったのならば、君は最初の冒険も達成できぬまま幕を閉じていたかもしれない。しかし君はあれからも戦い続け、今こうして此処にいる。 生きて、生き抜いて、最終決戦の地でカメロンとテュモーに再会したのだ。 君は彼らのやり取りを懐かしく感じて、顔を見合わせて笑うのだった。 「さぁて、俺達にやって欲しいことを言いな! 『竜気避け』ってまじないは、魔法使いの じーさんに掛けてもらったからな、 すぐにはくたばらねぇぜ!」 「……とはいえ、 できれば危なくないやつを頼むよ!」 封印の洞窟で危なくないことなど何一つないような気もするが、まあ、できるかぎり配慮しよう! ${/if} ${if (f400301|f400405)} 「おう! また俺達の力が必要みてぇだな!」 「お手柔らかに頼むぜ、勇者様?」 光の中から現れたのは、銀髪の男カメロンと赤毛の男テュモーの盗賊コンビだ。 ${/if} 早速だが、君は彼らにダークドラゴンとの因縁を簡潔に話した後、どうにかして攻撃する隙を作りたいと話した。 それを聞いたテュモーは、額を押さえてため息を吐く。 「はぁ~、勇者様もよくよく怨みを買うねぇ」 まっ、仕事ですから。……あっ、カメロンが気まずい顔してる。 君はテュモーの背後にいるカメロンの顔を見て、あぁこれは古傷を抉られているなと察すると、声を潜めて早々に作戦を切り出した。 そこに二人の提案が重ねられ、君は作戦がより現実的なものになったと実感する。 作戦は以下のとおりだ。 ・後衛のテュモーは、${複合弓(魔法具)|コンポジットボウ}を装備。 炎の力を宿した魔法の矢が放てる。 岩陰で待機し、機会を待つ。 ・前衛の君とカメロンが竜を挑発し、 各々に距離を取って動き回り、 隠れたりして注意を逸らす。 途中からカメロンだけが囮だと 竜に信じ込ませる。 ・竜にカメロンを囮だと信じ込ませた後、 君が第二の囮となってピンチを装う。 竜を油断させたところにテュモーの弓矢で 翼を射抜き、畳み掛ける! [作戦会議終了!](410302) 410302 ダークドラゴンの攻撃方法は、実際に戦ってみないと解からないところも多い。 だが、まずは対飛竜戦をベースに、ゲディスの知性を計算に入れた作戦を立てたという訳だ。 「へっ、俺達に任せときなって」 「まぁ、何とかなる、かな……?」 ${if !f400301} 親指立てて承知するカメロンと、その逆にいまいち自信がなさそうなテュモー。 だが、二人はあの盗賊団『青い風』のNo.1とNo.2。実力がなければ就けない地位に就いているのだ。 カメロンの剣術の腕は既に把握しているし、少々臆病ではあるが、頭領不在時に組織をまとめ上げていたテュモーの冷静さと柔軟な思考も戦場では大きな戦力となり得る。 君は自信を持って改めて二人に共闘を頼むと、カメロンもテュモーも異論はないと頷いた。 ${/if} ${if f400301} 親指立てて承知するカメロンと、その逆にいまいち自信がなさそうなテュモー。 だが、二人はあの盗賊団『青い風』のNo.1とNo.2。実力がなければ就けない地位に就いているのだ。 それに、彼らの実力は、ヒドラ戦で既に裏打ちされている。 君は自信を持って改めて二人に共闘を頼むと、カメロンもテュモーも異論はないと頷いた。 ${/if} これで話はまとまった。 よしッ、行こう!! [君達は各々に動き始めた!](410303) 410303 ${if !f400301} 君とカメロンは前衛、テュモーは後衛という風に分かれて、まずは前衛が岩陰から飛び出し、ダークドラゴンへと向かって走り出した。 ${/if} ${if f400301} 先のヒドラ戦と同様に、君とカメロンは前衛、テュモーは後衛という風に分かれて、まずは前衛が岩陰から飛び出し、ダークドラゴンへと向かって走り出した。 ${/if} 「ほう、何をコソコソと やっていたかと思えば、そういうことか。 だが、単に頭数を揃えただけで、 このワシに勝てると思っているのか? フハハッ、愚か者め! 貴様等が束になって掛かってこようが、 このワシは斃せぬわ!」 自分の方に向かってくる君とカメロンの姿を見下ろし、嘲るダークドラゴン。 そんな奴の言葉に、君と並走しているカメロンが、隻眼を吊り上げて舌打ちする。 「テメェの話は、${name}${sex?の旦那:の姐御}から聞いたぜ、 この陰険じじいめ! テメェこそ二度もソーサリアンに 負けてんじゃねーか! 最初なんか処刑されてるっつーし、 四度目も地獄に落ちやがれッ!!」 ズビシッ! とダークドラゴンを指差して言い返すカメロンに、ダークドラゴンは気分を害したのか、目を細めて彼を睨み付ける。 「ふん、目障りな奴め。 貴様のような野蛮な輩は、その声を 聞いているだけで虫唾が走るわ。 蝿は蝿らしく、屍肉に群がっておれ!」 **「抜かしやがったな陰険じじい! あとでギャーギャー喚きながら謝ったって 知らねぇからなッ!!」** なんという口喧嘩。 その予想以上の言い合いにやや圧倒されていた君だったが、カメロンが一瞬だけ視線を君に投げかけた。理性の光を宿す目だ。 君が頷くと、カメロンはニッと口の端を吊り上げた。そして、速度を上げて先行する。 **「愚劣な奴ほどよく吠えるわ! いいだろう、その減らず口を二度と 叩けぬよう、塵にしてやろうではないか!」** ダークドラゴンが一際大きく両翼を広げて咆哮を上げると、上空の二箇所で発生した雷が君達に迫りながら連続で落ちてきた! **特別ルール「カメロンのサポート」** この戦闘では、カメロンが囮を担う。 ★前衛にカメロンがいるため、ダークドラゴンの 攻撃が分散し、君への攻撃が減る。 ${import 90000} [落雷を凌いだ!](410304) [HPまたはMPが0になった](80000) 410304 君は雷撃を避けながら、転がり込むようにして手近な岩陰に隠れた。 呼吸を整えつつ、そこから顔を出す。 雷撃を躱した君は、カメロンが雷撃を避ける様子を見て、流石は盗賊だ、と感心していた。 雷撃はダークドラゴンを挑発していたカメロンの方に多く放たれていた筈なのだが、彼は跳ねたり転がったりと、何とも軽快に落雷を避けていたのだ。 しかも、雷撃を避ける毎に「あっぶねぇな!」とか「しつけぇじじいだな!」と悪態をつけるくらいには余裕があると見てもいいだろう(挑発としても、効果は抜群に違いない)。 そして、カメロンが隠れたのを確認して、今度は君が跳び出て声を張り上げた。 不死でなければただの空飛ぶ雷蜥蜴だな、と。 「いちいち五月蠅い奴め! これならどうだ!!」 ダークドラゴンは雷撃を避けた君達を苛立たしげに罵倒しつつ、両翼を大きく広げる。 すると、ダークドラゴンの周囲に光球が出現し、それが一斉に君とカメロンが隠れた岩陰へと放たれた。 しかし、岩陰から跳び出した君とカメロンは、互いの獲物を手に、次々と飛び込んでくる光球を切り払い、躱し、全て直撃を免れていた。 「へっ、大口叩いた割には 大したことねーな、陰険じじい!」 (若干服が焦げているようだが、)カメロンは悪魔殺しの聖剣ガラティーンを高く掲げて揺らし、滞空するダークドラゴンに向けて悪態をついてみせた。 神聖文字が刻まれたその銀の刀身は、薄暗い洞窟の中にあってもなお美しく煌めき、振るわれる度に光の軌跡を描いていた。 ダークドラゴンは落ち着きを取り戻したのか、口元を歪めて笑った。 「強がってはいるようだが、ワシには解るぞ。 貴様等が焦っているとな。 攻撃が届かないのは、さぞ悔しかろう」 さぁて、いつまでワシの攻撃を 避けていられるか見物だなぁ?」 **特別ルール「カメロンのサポート」** この戦闘では、カメロンが囮を担う。 ★前衛にカメロンがいるため、ダークドラゴンの 攻撃が分散し、君への攻撃が減る。 ${import 90000} [雷撃を躱した後、魔法で相手の気を逸らす(魔法2回)](410305 "s0:0:1:0:1:0:0") [雷撃を躱した後も回避に徹する](410306) [HPまたはMPが0になった](80000) 410305 君は雷撃の合間を縫って<七惑星の欠片>を砕き、ダークドラゴンへと向かって魔法を発動させる。 **『 STILL AIR 』** **◆<STILL AIR>を唱えた** ※ステータスSTARの欠片が<STILL AIR>発動に必要な分だけ 自動減算される(水星-1) ※魔法一覧にない魔法のため、発動ボタンを押す必要はない 魔法のつむじ風は、ダークドラゴンを拘束しようと吹き付けるが、ダークドラゴンは避ける様子も見せなければ、効いた様子すら見せず、悠然と滞空している。 ……ならば! **『 IRON BULLET 』** **◆<IRON BULLET>を唱えた** ※ステータスSTARの欠片が<IRON BULLET>発動に必要な分だけ 自動減算される(金星-1) ※魔法一覧にない魔法のため、発動ボタンを押す必要はない 間髪を容れず、君は魔力で鉄の弾丸を生成して撃ち出す魔法<IRON BULLET>を使い、ダークドラゴンに向かって魔力鉄の弾丸を撃ち出した。 弾丸は暗黒色の鱗に当たって散弾となるが、だがしかし、それは更に細かく砕けると、そのまま消えてしまった。 ……やはり魔法は効かないか、と君は内心で呟く。 ブルードラゴンと似た姿に何となく予想はしていたため、魔法が効かないという事実は、君の精神を揺さぶり得るものではなかった。 **「ふはははは! 魔法など効かぬ! 効かぬわ!! ――グゥッ!?」** 声高らかに嘲笑するダークドラゴンの声が呻きで途切れる。胴体に石つぶてが直撃し、僅かにバランスを崩したのだ。 「へぇ、魔法は効かねぇのに、 その辺にあるただの石ころは効くんだな?」 皮肉たっぷりの言葉と、横から飛んできた『それ』にダークドラゴンが恐ろしい形相で視線を向ける。 そこには片手にスリング――長く丈夫な紐の中央に手頃な石をセットする受けを作り、紐を持って石を振り回し、遠くに石を飛ばす投石紐――を持ったカメロンが立っていた。 **ナイスショット!** 君は心の中で思わず歓声を上げていた。 相手は高い場所でこちらの攻撃が届かないと高を括っていたのだ。そこに投石攻撃というのは、なかなかに痛快だった。 だが、これが決定的となった。 ダークドラゴンが一際大きな咆哮を上げたのだ。 あまりの大音量に洞窟全体が震えているかのようで、ビリビリとした衝撃に君の全身が硬直し、顔を歪める。 ハッとして頭上を見上げると、ダークドラゴンの黄金の怒りに燃えた双眸が、ギロリと君を射抜いたのだ。 [これは……!](410307) 410306 ダークドラゴンの怒涛の攻撃に、君は肩で息をする。 君はなおも続くダークドラゴンの攻撃に、回避に集中することにした。 ――だが、待って欲しい。 君は確か${作戦を立てていた|・・・・・・・・}のではなかったのだろうか? 自分の行動に何か引っ掛かりを感じた君は、ダークドラゴンから視線を外さずに、しかし、意識を周囲に向ける。 その時だった。 ダークドラゴンの顔が僅かに横へと逸れたのは。 君が視線を向けると、そこには岩が佇んでいる。 そして、何か小さくて重さがある物が風を切る音が耳に届く。 君の表情が次第に強張ってきた。そう、違和感の正体を思い出したのである。 ダークドラゴンにカメロンを囮と信じ込ませるのはいい。それが狙いだったからだ。 しかし、それは決定的な一撃を入れてからの話だ。 それまで君はカメロンをフォローする必要があった筈だ。 何故なら、彼は今、滞空するダークドラゴンの死角から物理的な攻撃を仕掛けようとしている訳で、それが作戦の成否を左右するターニングポイントとなり得るからだ。 それなのに! それなのに……!! 回避に必死で忘れていたなんて……ッ!! 君はダークドラゴンに向かって叫ぶが、反応がない。無視されているのだ。 そして、奴はカメロンの居場所も、彼が何をしようとしているのかも、おそらく気付いている。 不意打ち失敗だ! 君が逃げろと叫んだのと、ダークドラゴンの雷撃が発生したのは、ほぼ同時だった。 極大の激しい雷撃が、岩に向かって真っ直ぐに落ちた。轟音を伴った落雷は、今までの雷撃とは桁違いの威力で、岩すらも真っ二つに割っていた。 その時だった。<召喚石>に閃光が走り、亀裂が入ったのだ。 あ……。 君の顔が見る見るうちに青褪めてゆく。 ダークドラゴンは、敢えてこちらを見たまま雷撃を放った。君達に対してフェイントを掛けたのだ。 あれではカメロンも回避は間に合わない。だから、この亀裂の意味は。 君は愕然とする。 そして、動揺でダークドラゴンから意識が逸れた君の身体を、落雷が容赦なく貫いたのだった。 作戦は完全に崩壊した。 後方で待機する青年の悲痛な叫びが響き渡る中、君は何の音も聞こえぬまま、その生涯を閉じたのであった。 %purple% **BAD END「忘れられた作戦」**%/% 410307 **「あの男は囮だったのだろうが、 無駄な足掻きだったな、ソーサリアン! さあ、これで終いだッ!!」** ダークドラゴンはそう言い放つと、滞空したまま口をがばりと開けた。口腔内に光が満ち、紫電が走る。 だが、君はその様子を睨み付けたまま、動きを止めている。 足が竦んで動けないという訳ではない。ブレスの直撃を受け止めるといったこともするつもりはない。 目的はただ一つ。ギリギリまで相手の注意を引き付け、その動きを縫い止めていなければならなかった。 ブレスの威力を高めようと魔力を充填するダークドラゴンの姿を注視している君は、生死の分岐点にいるのを自覚する。呼吸はやや速く、緊張で身体が熱い。 目を瞬かせる時間、その一瞬ですら情報の遮断が恐ろしい。だが、君は祈るような気持ちで『その時』を待った。 そして、『それ』は唐突にその場の状況を一転させた。 ダークドラゴンが悲鳴を上げ、バランスを大きく崩して墜落したのだ。 赤々と燃える光線が君の頭上を猛烈な速度で飛び過ぎ、ダークドラゴンの翼を貫通する。 その光とは炎。すなわち、後方からテュモーが放った矢がダークドラゴンへと放たれ始めたのだ。 魔法の効かないダークドラゴンに魔法の炎は効き目がない。だからこそ、今回は単純に物理攻撃として矢を放ったのである。 **ナイスシュート!!** 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を掲げて振りながら、内心で嬉々として歓声を上げた。 実はこの武器を振る行動には意味があり、遠くに離れたテュモーに作戦が順調であることや、自分達の生存を伝えるためのサインだったのだ。 続けざまに放たれた矢の何本かは胴体に当たり、強靭な鱗を散らして突き刺さっていた。 胴体に比べて柔らかい翼膜は、鋭利な${鏃|やじり}に裂き貫かれ、無数の穴が開いていた。矢が貫通した証だった。 片翼があの状態では、竜などとても飛べたものではないだろう。 君は素早く武器を構え直すと、地に伏したダークドラゴンに向かって駆け出した。 ダークドラゴンには散々好き放題されたのだ、今度はこっちの番だ! その一方、ダークドラゴンは舞い上がった闇色の霧の中で、その顎と強靭な両足とを使って上体を起こす。 矢に射落とされた暗黒色の竜は、君達に翻弄されたことで完全に怒り狂っていた。 **「おのれぇえええ! 許さん! 許さんぞ人間ども!! 跡形もなく消し飛ばしてくれるわッ!!」** 凄まじい憎悪と憤怒を込めた咆哮と共に雷撃が放たれるが、墜落のダメージからか、君の全速力にダークドラゴンの動きが追い付かない。 君の接近を許してしまっていることに焦るダークドラゴン。そこに更なる追い打ちをかける攻撃が放たれた。 闇色の霧の合間から煌めく小さな白銀の光が飛び出し、それがダークドラゴンの片目に突き刺さったのだ。 ダークドラゴンの閉じられた片目からは激しく血が噴き出し、激しく身悶えながら怯んだ。尻尾で地面を滅茶苦茶に殴り付け、振り回す様は嵐のようだ。 だが、先ほどまで君達を苦しめていた雷撃も、ダークドラゴンを蝕む激痛と驚愕により止まっていた。 これで全てのカードが揃った。 君は瞳に強き意志の光を宿し、ダークドラゴンの側面へと一気に駆けた! [さあ、反撃だッ!!](410308) 410308 空中に巻き上げられた闇色の霧が薄くなる頃。 息を荒げるダークドラゴンは、潰された片目から絶えず伝わってくる灼熱の痛みを堪え、前面を向き直すが、そこに君の姿は既にない。 **「何処だ!? 何処へ行った……!?」** 気が動転した様子でダークドラゴンが前傾になり、周囲に首を巡らそうとした時、その視界の外――ダークドラゴンの真後ろから、身体で闇を切り裂きながら駆ける人影が一つ。 そう。君は闇色の霧を隠れ蓑にし、暴れる奴が立てる騒音に紛れ、ダークドラゴンの死角から背後を取ったのだ。 強く、鋭く。君は獅子の如き俊敏さで、ダークドラゴンの尻尾から背へと一気に駆け上がる。 硬い鱗に覆われた竜にとって、人間が背を駆けるのは、虫が止まったくらいにしか感じないものだ。 しかし、<竜滅の宝玉>によって強化された君の力強い脚力から成る疾走と、君が纏う竜殺しの気配は、ダークドラゴンに君の存在を気付かせる以上に、己が身の破滅を予感させた。 **「き、貴様ァッ!!?」** ダークドラゴンが声を上擦らせながらも辛うじて叫んだ言葉は、既に竜の頭の上に到達していた君にとっては、これから繰り出す必殺の一撃を妨げるものとはならなかった。 君は渾身の力を込め、ダークドラゴンの脳天に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を突き立てた! その手応えは重く、だがしかし、力を込めると黄金の光を纏う刃が沈み込んでゆく。 たちまちダークドラゴンの咆哮が空間を揺るがした。 「ば、馬鹿な…… またしても、またしても ワシの邪魔を、する、のか…… おのれ……人間どもめぇぇぇ……」 巨大な頭を鮮血で真っ赤に染めたダークドラゴンは、愕然として怨言をもらす。 君が更に力を込めて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を捩じり込むと、そこから黄金の光が肉と骨を断ちながら伸び、一気に顎まで貫通した。 ダークドラゴンは一度大きく痙攣した。そして白目を剥いて小刻みな痙攣を幾度か繰り返した後、その生命の灯火は消えたのだった。 魂の抜け殻となったダークドラゴンの体躯が大きく揺らぐと、君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜き、そこから地面へと飛び降りて着地する。 それから数秒の間を置いて、事切れたダークドラゴンが闇色の霧の中へと倒れ伏した。 鈍重な音が暗鬱たる洞窟内に木霊し、次第に聴こえなくなっていった。 代わりに、ダークドラゴンの片目に刺さっていたスローイングナイフが、軽い音を立てて地面へと落ちた。 それは、ナイフが刺さっていた肉体が消えつつあるということを表していた。 かつて暗黒の魔道士と呼ばれた男の野望は、竜の亡骸と共に闇色の霧に溶けて消えてゆくのだった。 [これにてダークドラゴン討伐完了である](410309) 410309 「おう! やったな!!」 地面に落ちたスローイングナイフを回収したカメロンは、嬉しそうに明るく声を掛けながら、ぐいっと君とテュモーと肩を組んだ。 君とテュモーは、上体を少し前に出したような格好になるが、三人顔を見合わせるとニッと満面の笑みを浮かべた。 全員の笑顔には疲労が滲み出ていたが、それよりも勝利の喜びの方が優っていた。 「はぁ~、一時はどうなることかと 思ったけど、何とかなって良かったよ」 心底ホッとしたように言うテュモーに君は、素晴らしい腕前だったと伝えると、彼は照れくさそうにへへっと笑った。 次に君は、カメロンの攻撃の多彩さに驚いたことを伝えると、彼は「盗賊だからな」と答えてニッと笑った。 そうしたやり取りをしていると、カメロンとテュモーの身体が発光し、透け始める。君はそれを見て、別れの時であると悟った。 だが、「もう時間か」とぼやく盗賊二人の表情は、先ほどとは打って変わって何処か不安げだ。 「${name}${sex?の旦那:の姐御}、 この洞窟にゃあまだ先があるみてぇだが、 俺はなんだか嫌な予感がするぜ……。 あんまり思い出したかねーけどよ、 俺が以前操られる直前に感じた、 あの独特で嫌な雰囲気に似てんだよな……」 「御頭もこう言ってるし、 次も気を付けてくれよ、勇者様。 命の恩人のアンタが死んじまうなんて、 そんなの嫌だからさァ……」 君は二人の言葉を胸に刻み込むと、二人の不安を払うように柔らかく微笑み、気を付けて先へと進むことを伝えた。それは自分自身の不安を払い除ける意味も含んでいた。 そんな君の笑みを見た二人は、少し表情を和らげて頷いた。多少は安心できたのだろう、と思うと、君も胸が少し軽くなった。 そして、カメロンとテュモーは、軽く手を上げるような仕草を見せた後、光の中へと消えていった。 人気が消えた薄暗い洞窟内に再び静寂が訪れた。 これから進む先には、僅かな光でさえも貪欲に食む闇が続いているのみだ。 だが、進まなければならない。全ては最奥に辿り着き、キングドラゴンを斃すために。 盗賊二人の言葉を胸に、気を引き締める。 君は確かな足取りで深淵の中を再び進み始めるのだった。 さあ、行こう。最奥を目指して。 %red%**▼侵食度(FREE2)が26上昇した**%/% [先を急ぐ](4201) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](4202) 41040101 君は一旦身を引いて再び岩陰に戻ると<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を5消費した**%/% ${if !f400401} 「イルスラン王国が王子ファン=フレディ、 勇者の呼び掛けに応じて馳せ参じた!」 光の中から現れたのは、かつてアゾルバ王国で幾度も君を助けてくれた、東方の王国イルスランの王子ファン=フレディ、その人であった。 艶やかな漆黒の髪を逆立て、金の留め金を着けた真紅の外套を羽織り、華美な装飾が施された鎧を身に纏う姿は、まさに王族の威厳に満ちていた。 あの頃よりも背が伸び、凛々しく、より端整な顔立ちへと成長しているように見えた。 「久しいな、ソーサリアン殿。 こうして無事に再会できたこと、 とても喜ばしく思うよ。 此度の件は、アゾルバ王国滞在時に ペンタウァ国王から親書を賜り 把握していたが、いざ召喚されてみると 何とも不思議な心地だ」 ファン王子は表情を緩め、気さくで飾らない調子で君に話し掛けた。王子のそんな親し気な姿に、君も表情を緩めて久々の再会を喜ぶ。 当時、ファン王子は見聞を広めるために各地を旅していると言っていたが、彼の分け隔てない親しみ易さや気さくさといった一般の王族にはなかなか見られない言動は、旅の経験も大いに関係しているに違いなかった。 再会を喜び合う時間を惜しみつつも、君はファン王子を召喚した理由を話す。 すると、ファン王子は一つ大きく頷いて「『これ』の出番のようだね」と背負っていた剣の一本を引き抜いて君に見せた。 「見覚えがあるだろう? 今日のこの日のために、 ロマンシア王国とアゾルバ王国は協力し、 ドラゴンスレイヤーのレプリカである <ドラゴンスレイヤーJr>の製造を 急いでいたのさ」 見れば、彼が掲げている剣は勿論のこと、背中と腰に帯刀しているのは、彼自身の剣に加え、過去に見たドラゴンスレイヤーJrと同じ物だった。 「ロマンシア王国とアゾルバ王国の両国に 残してきた二本を除いて、 私が持っている三本がこの戦いで 使えるものとなる。 使い捨てではあるが、効果は貴方も 知っての通りだよ」 **あの絶大な力を秘めたドラゴンスレイヤーJrを五本も製造……!?** 仰天して思わず声を上げそうになった君だったが、慌てて自分の口を手で塞ぐ。そんな君の様子に、ファン王子はその反応は尤もだと笑った。 それから君は、ファン王子に今回の標的であるダークドラゴンについて手短に話した。 真剣な表情で君の話を聞いていたファン王子は、「なるほど、貴方と因縁のある悪の魔道士と融合した飛竜なのか」と納得した様子で頷いた。 そして、ファン王子は凛とした表情をすると、手に持ったドラゴンスレイヤーJrを胸の前で真っ直ぐに翳し、君と視線を合わす。 「ペンタウァの勇者よ。 ファン=フレディの名に誓って、 貴方の行く手を阻む者を払ってみせよう」 先ほどの優し気な声ではなく、高貴な者の威厳に満ちた声で、ファン王子は君との共闘を宣言した。 ファン王子の精悍な宣言に、君は心の底から勇気が湧き上がってくるのを感じた。君の瞳に宿った光が彼への絶対の信頼で輝きを増していた。 王子と勇者。二人は互いに頷き合うと、それぞれの武器を手に強大な敵が待ち受ける闇の先へと走り出した。 ${/if} ${if f400401} 「イルスラン王国が王子ファン=フレディ、 勇者の呼び掛けに応じてただいま見参!」 光の中から現れたのは、英雄の威厳に満ちた若き剣士ファン=フレディ王子だった。 「どうやら私の力が必要のようだね。 それは、あの飛竜に関係することかな?」 召喚されて僅かな時間しか経っていないというのに、既に標的を認識しているとは。 君はそのことに僅かながらに驚く。だが、優れた剣士であるファン王子であれば、それも納得がいった。 標的が分かっていれば話も早い。君はファン王子にダークドラゴンについて手短に話した。 真剣な表情で君の話を聞いていたファン王子は、「なるほど、貴方と因縁のある悪の魔道士と融合した飛竜なのか」と納得した様子で頷いた。 その声色は、人と竜が融合したという事実にやや驚きを滲ませていたが、彼の瞳に恐怖の影は見えない。寧ろ、闘志で爛々と輝いていると言っても良かった。 「相手が変わったところで、 私の決意が揺るぐことはない。 共に戦おう、ソーサリアン殿」 ファン王子の力強くも優しい笑みと言葉は、人を惹き付け、人の心を奮い立たせる。 君は彼の言葉に力強く頷き、彼の協力に感謝した。再び心の底から勇気が湧き上がってくるのを感じた。 そして二人は頷き合うと、それぞれの武器を強く握り直し、岩陰から跳び出した! ${/if} [いざ勝負!](41040102) 41040102 流石、と言うべきか。 武器を手に君と共に戦うファン王子は、ダークドラゴンから放たれる魔法の光球を弾き飛ばし、頭上からの落雷を危なげなく躱していた。 更に、上空から質量と速度とを伴って繰り出されるダークドラゴンの強靭な二本足の蹴り付けは、風のようにひらりと避けて逆に攻撃の機会に変えるなど、まさに一流の剣士――否、英雄と言うにふさわしい見事な身のこなしだった。 「お、の……れ……!」 苛立たし気なダークドラゴンは一気に上昇し、一定の高さまで上昇するとその場で停止した。 羽ばたく音が大きく、距離も離れているため確認はし辛いが、半分空いた口の間から白い光が漏れている。それはブレス充填中の証拠だ。 あの充填速度から推測するに、強力な一撃が繰り出されることは必定。だが、その一撃には代償が付き物だ。 つまり、これからダークドラゴンに大きな隙が生まれる可能性が高いこともまた必定なのである。 君が隣に立つファン王子の名を呼び目配せすると、彼も君の意図を察して頷いた。 「ああ。この後の私達の動きに 勝利がかかっていると言ってもいいだろう。 私としても、そろそろ決着がつく方が 望ましいな。 この剣もそろそろ限界のようだからね」 その言葉に彼の持つドラゴンスレイヤーJrを見れば、確かに刃を覆っていた光が最初の時よりも薄くなっているのが判った。 「しかし、どうする? ダークドラゴンに隙が生まれても、 あのまま滞空されていれば 決定打を与えることは困難だ」 ファン王子は君を見つめながら疑問を口にする。 そこで君が考えた作戦とは―― [ドラゴンスレイヤーJrを投擲する](41040103) 41040103 君はファン王子にひそひそと耳打ちすると、その内容に彼は目を見開いた。しかし、すぐにその表情を悪戯っぽい笑みへと変える。 「なるほど、貴方も大胆なことを考える。 よし、今回は『それ』でいこう」 ファン王子は、自信たっぷりに頷いた。全幅の信頼を寄せた、肯定の言葉だった。 ダークドラゴンの口腔内に光が満ち、紫電が走る。ブレス放出まであと僅か! それでは、と呟きながら君はファン王子の前へと一歩踏み出すと、二人の影が重なった。 ダークドラゴンの顎ががばりと大きく開き、重なった影に狙いを定めて―― 「今だ!!」 ファン王子の合図で二人は散開して走り出す! それと同時に轟雷のブレスが放たれた! 一瞬にして空間にプラズマが発生し、凄まじい閃光が走った。 ブレス着弾による爆発と破壊の轟音が鳴り響く。その規模たるや、人間を跡形もなくまとめて葬り去るには十分過ぎるほどだ。 着弾地点から離れてはいるが、周囲の空気が加熱され、急激な温度変化に汗が止まらない。 君は地面が靴底と擦れる音を盛大に響かせながら急停止し、自分とは逆の方向へと逃げたファン王子の姿を探す。 闇色の霧と土煙が立ち込め、陽炎で視界が歪んでいる。しかし、その中で元気そうに剣を掲げて振っている人影を認め、君はほぅと安堵の息をもらした。 ファン王子が無事と分かればもう何の心配もいらない。 君は額から流れ落ちる汗を手早く拭うと、ファン王子と同じく『剣』を掲げて振った。そう、これもまた合図なのだ。 ${その時|・・・}を逃さぬように、君は視線を中空で羽ばたくダークドラゴンへと向け、精神を集中させる。 そして、『その時』が訪れた瞬間。 君はファン王子から受け取り、隠し持っていたドラゴンスレイヤーJrを、ダークドラゴンに向かって投擲したのだ! 闇色の霧と土煙を猛烈な速度で貫き散らす、地上から放たれた一条の光。 それは剣自身が竜を殺さんという意思を持って飛び出していったかのように、狙い過たずダークドラゴンの片目を焼き貫いた! 巨大な瞳に突き刺さったドラゴンスレイヤーJrに亀裂が走り、光が洩れる。それが甲高い音を立てて砕け散った時、凄まじい爆発が巻き起こった。 竜の鳴き声と人の悲鳴が入り混じった咆哮が空間を震わせる。ダークドラゴンは必死にもがくが、いくら竜といえども片目を焼き潰され、顔面の一部の鱗や肉が吹き飛んだ状態では集中力も乱れ、飛ぶことは敵わない。 ダークドラゴンはきりもみ状態でそのまま地面へと激突した。地震のような地響きが発生し、超重量の竜が地面に叩きつけられた衝突音は、まる落雷時の轟音さながらだった。 首を地面に投げ出した状態で倒れているダークドラゴンが呻きながら瞼を上げる。 空の覇者たる飛竜を墜とした人間に、またしても邪魔立てする人間どもに、ダークドラゴンの大きな黄金の片目は、憤怒の炎で赤々と燃え滾っていた。 まずはソーサリアンだ! この牙で頭を噛み砕き、腹を食い千切り、脳から骨肉に至るまで、全てを喰ろうてやろう! ダークドラゴンは土煙によって姿が見えぬソーサリアンを探そうと首をもたげた。そして―― その眼前をソーサリアンである君が飛び越したのだ。 君はダークドラゴンが墜落する直前に走り出し、<竜滅の宝玉>によってブーストされた脚力を駆使して高く跳躍していたのである。 「き、貴様……!?」 ダークドラゴンが動揺の声を上げ、硬直する。 一瞬、君の視線と竜の視線が交錯した。しかし、それは瞬きほどの時に過ぎない。 君の接近を許してしまったダークドラゴンの命運は、これで決まったのだ。 **ゲディスーーーーーーーッッ!!!** ダークドラゴン、否、封印の洞窟に生息する飛竜に憑りついてまでもペンタウァに災いをもたらそうとした堕ちた魔道士の名を叫びながら。 君は握り締めた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に全体重を乗せ、騎虎の勢いで竜の眉間にそれを${race?突き立てた:突き立てた:叩き込んだ:突き立てた}! 鱗を割り、皮膚を切り裂き、頭蓋を貫通する手応えが柄から伝わってくる。 **「あ……が…… お、のれ……おのれ…… おのれぇぇえええええーーーッ!!!」** 死の間際に竜としての側面よりも、ゲディスとしての側面が強く表れたのか、はっきりとした発音の怨言が飛び出した。 しかし、君は怯まない。更に力を込めて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を深く押し込むと、ダークドラゴンは一度大きく痙攣した後、首を垂らしてそのまま動かなくなった。 屍の口から極小の羽虫の大群が吐き出され、中空で人を形取る。それは依り代を失い、力すらも失った魔道士の成れの果てだった。 **「またしてもッ! またしても貴様なのかッ!! ソーサリアンめぇぇえええッッ!!!!」** 激しい憎悪と怨嗟の怒声が断末魔の叫びとなって洞窟内に響き渡る。 だが、羽虫の大群は塵となって消え、怒声だけが木霊して残り、それもまた消えて行った。 君は竜の亡骸から${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、そこから地面へと飛び降りて着地する。その背後で亡骸が闇色の霧に溶けていった。 [これにてダークドラゴン討伐完了である](41040104) 41040104 「ソーサリアン殿」 呼ばれて振り向くと、剣を納刀したファン王子が丁度歩いてくるところだった。 その目は優し気に細められ、君との勝利を喜んでいるのが伝わってきた。 ファン王子は君の隣まで来て足を止めると、先ほどまでダークドラゴンが倒れていた場所を見つめた。 既にダークドラゴンの亡骸は闇色の霧と溶け合い、原形を留めていない。 変わらずに足下に漂う闇色の霧を見つめるファン王子の横顔は、復讐に取り憑かれた男の最期を哀れんでいるように見えた。 君が何と声を掛けようか迷っていると、思いもよらずファン王子が君の方を向いた。その表情は、つい今しがた見せた哀愁漂う表情とは打って変わり、柔らかな微笑を浮かべていた。 「なかなか手強い相手だったが、 流石はペンタウァが誇る勇者だ。 貴方の方が相手より一枚も二枚も 上手だった、という訳だ」 ファン王子らしい飾らない素直な賛辞に、君は王子の助力があればこそと言って礼を言うが、自身への評価については、喜びが半分、申し訳なさが半分といった複雑な笑みを浮かべる。 その原因は、投擲後に砕け散ったドラゴンスレイヤーJrにあった。 君は借り受けたドラゴンスレイヤーJrを一本ダメにしてしまったとファン王子に謝るが、謝罪された本人は首を横に振った。 「いいや、そんなことはないよ。 あの剣の耐久性は、あの時には既に 限界だったんだ。 それに、貴方の作戦を聞き、 剣を託すことを決めたのは、 他ならぬ私自身の意思だ。 だから、あの場面では『あれ』が 最良の使用方法だったのさ」 ファン王子は、爽やかな笑みを湛えて言った。それは気さくな口調でありながら、全てを包み込むほどの優しさと寛大さに満ち溢れていた。 そんなファン王子の言葉に、笑みに、君は胸のつかえが下りるのを感じた。 今度こそ、君は素直な気持ちで彼の賛辞を受け取り、嬉しさで胸をいっぱいにして照れくさそうに笑った。 その直後だった。ファン王子の身体が発光し始めたのは。 お互いに別れの時を自覚すると、自然と表情もすっと引き締まっていった。 「私はこれから去らねばならないが、 その前に一つ伝えておこう。 ヴァイデスもそうであったが、 竜の中には、甘言で人心を惑わすことに 長けたものもいる。 そういった竜の言葉に耳を傾ければ、 如何に優れた者であっても、 抵抗するのは容易ではないだろう。 だから、竜の言葉には、 くれぐれも気を付けておくれ」 君の身を案じるファン王子の言葉に、君は力強く頷いて礼を言う。それから、その言葉を忘れぬよう、胸に深く刻みつけた。 その様子にファン王子もまた力強く頷き、無事の再会を誓いながら、そのまま光の中へと消えていったのだった。 ファン王子が消え、洞窟内には再び無気味な静寂が戻ってきた。 君はそれを寂しく感じたが、彼の別れ際の言葉を頭の中で反復し、気を引き締めた。 さあ、行こう。最奥を目指して。 %red%**▼侵食度(FREE2)が35上昇した**%/% [先を急ぐ](4201) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](4202) 41040201 君は一旦身を引いて再び岩陰に戻ると<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から何ともほんわかした光が溢れ出した! ……ん? ほんわか? %red%**▼<召喚石>の魔力を5消費した**%/% 光を伴ってふわりと顕現したのは、ドレスに身を包み、頭に華美な黄金のティアラを戴いた美しい新緑の髪の少女だった。 その顔立ちは愛らしく、大きな瞳は星を散りばめたような煌めきに溢れていた。 全身を包む高貴さも相まって、この死地にいること自体が何かの間違いであるに違いなかった。 「あら? 此処はどこですの?」 へっ? 君は思わず間が抜けた声を上げてしまった。 花弁を連想させる柔らかな色合いのドレスに身を包んだ少女は、いまいち状況が理解できていないようで、きょろきょろと辺りを見回している。 あまりにも予想外の言葉と展開に君は脱力しながら、此処が封印の洞窟の中で、今はダークドラゴンという飛竜と戦っている最中であることを告げた。 「まあ、そうでしたの。 ご丁寧に教えてくださり、 ありがとうございます」 彼女は口に手を当てて驚いた様子を見せた後、君に柔らかく笑みを向けて丁寧に礼を言った。 「貴方は飛竜と戦っている最中 でしたのね。 解りました、此処にわたくしが 呼び出されたのは、 縁というほかありませんわ。 わたくし、貴方に助太刀いたします」 こんなに小柄で愛らしいお姫様のような女の子が戦うだなんて、そんな危ないことは……! 君は慌てて彼女の申し出を断ろうとしたが、彼女は君の表情を見て、君が言わんとしていることを察したのだろう。少女はふわりと優しく上品に微笑んだ。 「うふふ、ご心配はなさらないで。 わたくし、こう見えても剣の扱いは 得意でしてよ」 そう言って少女が腕輪を嵌めた左手首を胸の前まで上げ、そこに右手をかざした。 一体何をするつもりなのだろう。君がしげしげと様子を伺っていると、少女の腕輪に付いた宝石が光り、宝石と右手の間に光輪が描かれたのだ。 光の水鏡となった表面から剣の柄が覗くと、少女は右手でその柄を握り、落ち着いた動作で引き抜いていった。 君はその光景に目を奪われていた。見目麗しい少女が剣を引き抜いてゆく様は、神聖で秀美な絵画のように見えたのだ。 少女は剣を抜き終えると、左手を刀身に添えて君に剣がよく見えるように掲げた。 君はハッとして改めて剣へと意識を向ける。その見覚えのある剣の姿に、思わず声を上げていた。 **そ、それは<ドラゴンスレイヤーJr>!?** 「あら、ご存知でしたのね。 そうです、この剣は聖剣 ドラゴンスレイヤーのレプリカですわ。 有事に備えて製造していた 五本の内の一本ということになりますわね」 えっ、それじゃあまさか……? 君が少女の正体に思い当たったその時、竜の咆哮と共に幾つもの光球が飛んできたのだ! 君は咄嗟に少女を庇おうとするが、それよりも彼女の動きの方が速かった。 跳躍して一刀両断。 そして振り向き、爆炎を背景にしてにっこりスマイル。 「ああ、ごめんなさい。 名乗るのが遅れましたわ。 わたくしはロマンシア王国の王女 セリナ=レビ=ラウルーラと申しますの。 さあ、ソーサリアン! 華麗に行きますわよ!」 言うが早いかセリナ姫はドラゴンスレイヤーJrを手に駆け出した。 どうして面識のないロマンシア王国の姫君が召喚に? と疑問に思った君だったが、もしかしたらあのレプリカやファン=フレディ王子が結んでくれた縁なのかもしれないと思い至り、納得する。 そして、もう一つ『とあること』を思い出しながら君は駆ける。 裏切り者探しでアゾルバ王国を訪れた時、とある噂話を聞いたことがあった。 『ヴァイデスを一刀の下に滅したロマンシアのおてんば姫』の噂を。 真偽のほどは判らない。だが、君は先を往く剣姫の後ろ姿を見つめながら、案外噂は本当なのかもしれない、と思ったのだった。 [真相は如何に……?](41040202) 41040202 ――それはあまりにも圧倒的過ぎた。 ダークドラゴンから放たれる魔法の光球を弾き飛ばし、頭上からの落雷は舞踏会で楽師が奏でる曲に合わせて踊っているかのような軽い足取りで避けていた。 上空から質量と速度とを伴って繰り出されるダークドラゴンの強靭な二本足の蹴り付けは、カウンターで斬り付けて攻撃の機会に変えるなど、歴戦の剣士と見紛うばかりの実に見事な戦いぶりであった。 ……………………そう、**セリナ姫が**。 どうやら噂は本当だったようだ。君は彼女のフォローに回りながら、噂に違わぬロマンシアの姫君の実力に驚嘆していた。 「お、の……れ……!」 苛立たし気なダークドラゴンは一気に上昇し、一定の高さまで上昇するとその場で停止した。 羽ばたく音が大きく、距離も離れているため確認はし辛いが、半分空いた口の間から白い光が漏れている。それはブレス充填中の証拠だ。 あの充填速度から推測するに、強力な一撃が繰り出されることは必定。だが、その一撃には代償が付き物だ。 つまり、これからダークドラゴンに大きな隙が生まれる可能性が高いこともまた必定なのである。 君が隣に立つセリナ姫の名を呼び目配せすると、彼女も君の意図を察して頷いた。 「ええ。この後のわたくし達の動きに 勝利がかかっていると言ってもいいでしょう。 わたくしとしても、そろそろ決着がつく方が 望ましいですわ。 この剣もそろそろ限界のようですからね」 その言葉に彼女の持つドラゴンスレイヤーJrを見れば、確かに刃を覆っていた光が最初の時よりも薄くなっているのが判った。 「でも、どうしますの? ダークドラゴンに隙が生まれても、 あのまま滞空されていれば 決定打を与えることは困難ですわ」 セリナ姫は無垢な瞳で君を見つめながら純粋な疑問を口にする。 そこで君が考えた作戦とは―― [ブレス回避後に飛竜を妨害してトドメを刺す](41040203) 41040203 君は彼女にひそひそと耳打ちすると、その内容に彼女は「なるほど、そういうことですのね!」と感激した様子で満面の笑みを浮かべた。 ダークドラゴンの口腔内に光が満ち、紫電が走る。ブレス放出まであと僅か! それでは、と呟きながら君はセリナ姫の前へと一歩踏み出すと、二人の影が重なった。 ダークドラゴンの顎ががばりと大きく開き、重なった影に狙いを定めて―― 「今ですわ!!」 セリナ姫の合図で二人は散開して走り出す! それと同時に轟雷のブレスが放たれた! 一瞬にして空間にプラズマが発生し、凄まじい閃光が走った。 ブレス着弾による爆発と破壊の轟音が鳴り響く。その規模たるや、人間を跡形もなくまとめて葬り去るには十分過ぎるほどだ。 着弾地点から離れてはいるが、周囲の空気が加熱され、急激な温度変化に汗が止まらない。 君は地面が靴底と擦れる音を盛大に響かせながら急停止し、自分とは逆の方向へと逃げたセリナ姫の姿を探す。 闇色の霧と土煙が立ち込め、陽炎で視界が歪んでいる。しかし、その中で元気そうに剣を掲げて振っている小さな人影を認め、君はほぅと安堵の息をもらした。 セリナ姫が無事と分かればもう何の心配もいらない。 君は額から流れ落ちる汗を手早く拭うと、セリナ姫と同じく${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を掲げて振った。そう、これもまた合図なのだ。 ${その時|・・・}を逃さぬように、君は視線を中空で羽ばたくダークドラゴンへと向け、精神を集中させる。 そして、すぐに『その時』は訪れた。 闇色の霧と土煙を猛烈な速度で貫き散らす、地上から放たれた一条の光。 それがダークドラゴンの片翼を焼き貫いたのだ! 竜の鳴き声と人の悲鳴が入り混じった咆哮が空間を震わせる。ダークドラゴンは必死にもがくが、いくら飛竜といえども片翼の制御を失っては飛ぶことは敵わない。 ダークドラゴンはきりもみ状態でそのまま地面へと激突した。地震のような地響きが発生し、超重量の竜が地面に叩きつけられた衝突音は、まる落雷時の轟音さながらだった。 首を地面に投げ出した状態で倒れているダークドラゴンが呻きながら瞼を上げる。 空の覇者たる飛竜を墜とした人間に、またしても邪魔立てする人間どもに、ダークドラゴンの大きな黄金の双眸は、憤怒の炎で赤々と燃え滾っていた。 まずはあの生意気な小娘だ! この牙で柔く脆い肉体を噛み砕き、甘美な血肉を喰ろうてやろう! ダークドラゴンは土煙によって姿が見えぬセリナ姫を探そうと首をもたげた。そして―― その眼前を君が飛び越したのだ。 君はセリナ姫渾身の一撃(セリナ姫命名『${竜殺光線|ドラスレビーム}』)が放たれてダークドラゴンが墜落する直前に走り出し、<竜滅の宝玉>によってブーストされた脚力を駆使して高く跳躍していたのである。 「き、貴様……!?」 ダークドラゴンが動揺の声を上げ、硬直する。 一瞬、君の視線と竜の視線が交錯した。しかし、それは瞬きほどの時に過ぎない。 君の接近を許してしまったダークドラゴンの命運は、これで決まったのだ。 **ゲディスーーーーーーーッッ!!!** ダークドラゴン、否、封印の洞窟に生息する飛竜に憑りついてまでもペンタウァに災いをもたらそうとした堕ちた魔道士の名を叫びながら。 君は握り締めた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に全体重を乗せ、騎虎の勢いで竜の眉間にそれを${race?突き立てた:突き立てた:叩き込んだ:突き立てた}! 鱗を割り、皮膚を切り裂き、頭蓋を貫通する手応えが柄から伝わってくる。 **「あ……が…… お、のれ……おのれ…… おのれぇぇえええええーーーッ!!!」** 死の間際に竜としての側面よりも、ゲディスとしての側面が強く表れたのか、はっきりとした発音の怨言が飛び出した。 しかし、君は怯まない。更に力を込めて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を深く押し込むと、ダークドラゴンは一度大きく痙攣した後、首を垂らしてそのまま動かなくなった。 屍の口から極小の羽虫の大群が吐き出され、中空で人を形取る。それは依り代を失い、力すらも失った魔道士の成れの果てだった。 **「またしてもッ! またしても貴様なのかッ!! ソーサリアンめぇぇえええッッ!!!!」** 激しい憎悪と怨嗟の怒声が断末魔の叫びとなって洞窟内に響き渡る。 だが、羽虫の大群は塵となって消え、怒声だけが木霊して残り、それもまた消えて行った。 君は竜の亡骸から${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、そこから地面へと飛び降りて着地する。その背後で亡骸が闇色の霧に溶けていった。 [これにてダークドラゴン討伐完了である](41040204) 41040204 「ソーサリアン!」 ぱたぱたと駆け寄ってくるセリナ姫に、君は穏やかな笑顔を向けて手を振った。 彼女の手元を見れば、彼女は刀身がないレプリカの柄だけを握っていた。それは剣が役目を終えた証だった。 セリナ姫は君の前で足を止めると、戦闘中の勇ましさを全く感じさせないほど可憐に君へと微笑み掛ける。 「お見事ですわ、ソーサリアン」 たおやかに笑って、労を労う称賛の言葉を君に掛けるセリナ姫。君は彼女の言葉に照れつつも、表情を引き締めてから地に片膝をつけ、頭を垂れて救援の礼を言った。 「面を上げてくださいませ、ソーサリアン。 今の貴方とわたくしは、共に手を取り 強敵を斃した『戦友』なのですから、 お気遣いは無用ですわ」 セリナ姫の言葉に若干迷いを感じた君だったが、今は彼女の寛大な心に感謝して、有り難く『戦友』として接することした。 立ち上がり、表情を緩めながら改めて感謝の気持ちを伝えると、セリナ姫は「お役に立てて何よりですわ」とにっこりと微笑んだ。 その直後だった。彼女の身体が発光し始めたのは。 「あら、いやですわぁ。 わたくしはそろそろ帰らなければ ならないようです」 のんびりと間延びした声で、セリナ姫は君との別れが近付いていることを惜しむ。その表情からは、彼女がこの場からの離脱を残念と感じていることが伝わってきた。 しかし、セリナ姫は再び君に向かって微笑を浮かべる。王族の気品に溢れた美しい微笑みだった。 「ペンタウァの名高き勇者の貴方と共に 戦えたことは、わたくしの誇りです。 ご武運をお祈りしておりますわ、 ソーサリアン。 それでは、ごきげんよう」 長い睫毛を伏せたセリナ姫は、両手でスカートの裾を摘まんで軽く持ち上げ、深々と頭を下げた。 そして、そのまま光の中へと消えていったのだった。 可憐に咲く一輪の花が去り、洞窟内には再び無気味な静寂が戻ってきた。 君はそれを寂しく感じたが、彼女の別れ際の言葉が君の心を奮い立たせる。 さあ、行こう。最奥を目指して。 %red%**▼侵食度(FREE2)が35上昇した**%/% [先を急ぐ](4201) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](4202) 410501 そうだ! ゲディスと言えば……! 君は一旦退却して岩陰に隠れると、『あの二人』を鮮烈にイメージしながら<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を2消費した**%/% 光の中から現れて軽やかな動作で着地したのは、君がイメージした通り、ゲディスと因縁のある吟遊詩人の少女レーナと剣士の青年ソティの二人組だ。 二人はブルードラゴンの加護が込められた青い鱗のお守りを首から提げていた。 「「ソーサリアンさん、ご無事でしたか!」」 君の姿を認めたレーナとソティの声が重なる。彼女達の表情と声からは、無事に再会できた喜びが伝わってきて、君はその嬉しさでニッと笑ってみせた。 「俺達が召喚されたということは、 俺達向きの依頼だとは思うのですが、 話を聞かせてもらってもいいでしょうか?」 ソティがそう切り出すと、君は一つ頷いて極力手短に依頼内容を説明した。 端的に言うと、飛竜に憑りついたゲディスを斃すのに力を貸して欲しい、という内容だ。 二人は『ゲディス』という名に目を見開き、明らかに動揺した様子を見せた。 「あいつ、また懲りずに復活したんですね……」と、ソティが苦々しく呟く。 彼は以前、その身に宿す膨大な魔力に目を付けたゲディスに身体を乗っ取られ、生死の境を彷徨っていた。それだけに、その心中は察するに余りある。 しかし、二人は顔を見合わせて頷き合うと、再び君の瞳を見つめる。レーナもソティも、その真剣な眼差しに強い決意の色を秘めていた。 「解かりました。 俺もレーナもゲディスとは浅からぬ因縁が ありますし、それに、あの時の俺は あいつに身体を乗っ取られていて、 一太刀浴びせることも叶いませんでしたから、 これは俺にとってまたとない機会ですよ」 ソティの言葉にレーナも頷いた。彼女自身、ゲディスを放置してはおけないという気持ちもあるのだろうが、心優しい彼女はきっとソティの気持ちも汲んでいるのだろう。 君は無事に二人の協力を得られて安堵し、深く礼を言った。それから、二人の戦い方について訊ねてみる。作戦を立てるのに必要な情報だからだ。 「俺は剣士ですから、この剣で戦います。 武器やアイテムへの${魔力付与|エンチャント}も 使えるので、切れ味をより鋭くしたり、 魔力の光で刀身を伸ばしたりもできますよ」 ソティは腰から提げていた長剣を鞘から抜くと、胸の高さまで掲げて剣を横に倒す。 もう片方の手で腰のベルトについた小型のポーチから<七惑星の欠片>を取り出して握り込むと、その手を刀身の上まで上げた。 そしてソティが短く呪文を唱えて拳を強く握り締めると、欠片が砕ける音がした。手の隙間から魔力の光が砂のように流れ落ち、刀身へと吸収されていった。 全ての魔力が刀身へと注ぎ込まれた後、その刀身は仄かに青く光り、魔力が付与されたことを証明していた。 君が感嘆の息をもらすと、ソティは照れたように笑って剣を鞘に納めた。 「私はソティのように武器を振るって 戦う力は持ちませんが、楽器を奏でて 聴く者の心を奮い立たせる曲や 心を落ち着かせる曲など、 様々な曲を演奏することができます。 それに、以前ゲディスと戦った時のように、 もしかしたら私の演奏でゲディスの動きを 鈍らせることもできるかもしれません」 吟遊詩人の歌声や演奏は、聴く者の心を動かす。 毎年レーナが開く演奏会で彼女のリュートの調べを聴いている君は、彼女の演奏が性別や年齢、そして種族の垣根すらも越えて心に響く素晴らしいものであることをよく理解していた。 君を含む三人を救ってくれたブルードラゴンも、レーナの奏でる曲が好きだったのだ。 それに、レーナの言うとおり、ゲディスは彼女の演奏が流れている間、その動きを鈍らせていた。 ダークドラゴンと化したゲディスに効果があるのかどうかは分からないが、前回のこともある。試さない手はないだろう。 君は暫し思案する。そして声を潜めて二人に考えを伝えた。 レーナとソティはやや緊張した面持ちで頷くが、そこに迷いの色はなかった。 よしッ、行こう!! [君とソティは岩陰から躍り出て駆け出した!](410502) 410502 先頭を君が走り、すぐ後にソティが走る。 後方から聴こえてくる春風のような優しいリュートの旋律に、君は全身を包む優しい風を感じた。ふっと耳に子供の笑い声や囁き声が聞こえたような気がして驚くが、君の様子を見たソティが少し笑って「風の精霊達がレーナの演奏に惹かれて来たんだよ」と教えてくれた。 そうだった。彼女の演奏はブルードラゴンもいたく気に入っていたのだ。精霊が惹かれるというのも納得がいった。 君はレーナの支援、そして風の精霊達に感謝しつつ、ダークドラゴンに向かって走る。 ${if !f4103} 「ほう、あの時の小僧とソーサリアンか……! 前回は愚かな青竜の邪魔が入ったが、 今回はそうはいかんぞ……!」 ${/if} ${if f4103} 「ほう、あの時の小僧どもを呼んだか……! 前回は愚かな青竜の邪魔が入ったが、 今回はそうはいかんぞ……!」 ${/if} ダークドラゴンの周囲に魔法の光球が幾つも浮かび上がり、君とソティに向けて一斉に放たれた。 しかし、君達はそれを避け、時に切り払い、構わずダークドラゴンへと突っ込んでゆく。 **「ゲディス!! お前に利用された恨み、 今此処で晴らさせてもらう!」** ソティが揺るがぬ決意を込めた声でそう宣言すると、ダークドラゴンはそれが癇に障ったのか、憎々しげにソティを睨み付ける。 **「小癪な! 己の愚かさを悔いて死ぬがよいわ!!」** ダークドラゴンが一際大きく両翼を広げて咆哮を上げると、上空の二箇所で発生した雷が君達に迫りながら連続で落ちてきた! **特別ルール「吟遊詩人と剣士のサポート」** この戦闘では、レーナとソティが君をサポートする。 ★レーナの演奏により、一時的に風の精霊達が 君達の味方になっている。 精霊の加護を受け、通常時よりも攻撃を 避けやすくなり、ダメージも軽減される。 ★前衛にソティがいるため、ダークドラゴンの 攻撃が分散し、君への攻撃が減る。 ${import 90000} [怒涛の攻撃を凌いだ!](410503) [HPまたはMPが0になった](80000) 410503 ダークドラゴンの怒涛の落雷攻撃を切り抜けた君とソティだったが、休む暇など勿論ない。 全ての落雷を回避した直後、ダークドラゴンが鋭い爪による滑空攻撃を繰り出してきたのだ! 先陣を切っていた君は、切り払いは間に合わないと判断し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を横にして一撃を受けた。 武器と爪とが噛み合う甲高い音が響き渡る。凄まじい風圧と重量級の一撃に君が呻き、一瞬だけ両者の動きが止まったが、君はそのまま後方へ吹っ飛ばされた。 だが、攻撃の勢いと動きを君に削がれたダークドラゴンに隙が生まれ、その瞬間をソティは見逃さなかった。 ソティはダークドラゴンとすれ違いざまに抜刀してその強靭な片足を切りつけると、そのまま走り抜けたのだ。 たちまちダークドラゴンの悲鳴が上がった。魔力が付与された剣の切れ味は相当なもので、ダークドラゴンの片足が血で赤く染まる。 切り裂かれた傷口から血を流しながら、ダークドラゴンは急上昇して振り返った。 **「おのれ! おのれ小賢しい奴め!! これでも喰らうがよい!!」** ダークドラゴンは事が上手く運ばぬ苛立ちをぶつけるかのように、今度は光球と雷撃の合わせ技を君達に向かって放つ! [光球と雷撃を凌いだ!](410504) [HPまたはMPが0になった](80000) 410504 あの光球の魔法はゲディスがまだ人型であった頃から使ってきたものだが、まさか雷撃と同時に使ってくるとは! 君はダークドラゴンの恐るべき実力に驚きつつ、何とか猛攻をかわしてダークドラゴンに向かって駆ける。 しかし、流石のダークドラゴンとて、同時に二つの技を繰り出すには、それなりにリスクを伴うらしい。現に滞空するダークドラゴンの高度が落ちていた。 君は地を蹴り上げて跳躍すると、それを後押しするように風が君を押し上げた。これなら! 君の素早い一連の動作に対応しきれず、ダークドラゴンは腹から胸元にかけて君に切りつけられた。 地上を歩くヒドラとは違って、飛竜であるダークドラゴンは、飛ぶための軽量化と皮下脂肪の減少によりやや耐久力が落ちている。君の一太刀はダークドラゴンに深手を負わせることができたのだ。 **「今だ! レーナ!!」** ソティの掛け声と同時に風の精霊達の気配がふっと掻き消えた。君が後方に視線を向けると、そこには岩陰から姿を現したレーナがこちらへと歩いてくるのが見えた。 **「ゲディス! 貴方の魂は三度の復活で 歪になっているわ! いくら竜と融合したとしても、 その歪な魂では絶対に勇者には勝てない! さあ、大人しく黄泉へと還りなさい!!」** レーナは普段の優しく温かな声とは違い、厳しく勇ましい声でそう言い放った。 彼女はダークドラゴンを真っ直ぐに見据えると、再びリュートを演奏し始める。すると、レーナとソティが首から提げていた青竜の首飾りが淡く光り出し、更にレーナの着けていた腕輪が光り出した。 あの光は、まさか!! **「そ、それは<太陽の石>!? グオォォオオ止めろ……ッ! 止めろォオオ……!! 力が、力が抜ける……!!!」** ダークドラゴンが陽光にも似た光を浴びた瞬間、忌々しげに呻いて中空で悶え苦しみ出した。 <太陽の石>。その名の如く太陽のような光と熱を発する魔法の石で、かつて無敵を誇っていたゲディスを無力化し、ソーサリアンの君や善の魔法使いオーサーを勝利に導いた代物だった。 今はレーナの演奏により、その効力が更に高められているようだ。 **「往生際の悪さは相変わらずだな ゲディス! だが、お前が在るべき場所は 此処じゃない! いい加減に滅びなッ!!」** ソティは低空飛行となっていたダークドラゴンに向かって走り、一気に距離を縮める。そして力強く地を蹴って跳ぶと、ダークドラゴンの片翼を目掛け、両手に持った剣を渾身の力を込めて振り下ろした! 魔力付与によって極限まで斬れ味を高められていた刀身は、ソティの力と技術力、更に技のスピードとが相まって、いとも容易くダークドラゴンの片翼を切り落とした。 片翼を切り落とされたダークドラゴンが悲鳴を上げて墜落する。 **「ソーサリアンさん!」** 着地したソティに呼ばれて全てを察し、君は駆け出す。 ダークドラゴンに向かって一直線に走り抜け、跳躍しようと脚に力を込め地を蹴り上げた瞬間、君は再び下から押し上げる風を感じたのだ。 しかし、この風は先ほどの精霊のものとは違い、力強さを感じるような……? **終わらせてやってくれ、ソーサリアン。** そっと優しく、穏やかな声で。 君の横を穏やかな優しい風が吹き抜けていった。君が聞いた声は、確かにあの心優しき青竜のものであったのだ。 ${sex?ああ! 終わらせてやるさ!!:ええ! 終わらせるとも!!} 今は亡きブルードラゴンの囁きに応えるように、君も自信たっぷりに呟いた。 高く跳び上がった君は、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の持ち方を変えて刃を下へと向けた。そのまま風を伴って降下して、そして。 深く深く突き刺さり、巨大な頭蓋を割る一撃。 君は地に墜ちてもがくダークドラゴンの脳天に、全体重を乗せた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を突き立てる兜割りを喰らわしていた。 「ば、馬鹿な…… またしても、またしても ワシの邪魔を、する、のか…… おのれ……人間どもめぇぇぇ……」 巨大な頭を鮮血で真っ赤に染めたダークドラゴンは、愕然として怨言をもらす。血に濡れたその瞳は、リュートを奏で続けるレーナを映していた。 君が更に力を込めて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を深く押し込むと、ダークドラゴンは一度大きく痙攣した後、首を垂らしてそのまま動かなくなった。 それを見届けて君は竜の亡骸から${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、そこから地面へと飛び降りて着地する。 リュートが奏でる曲が変わる。その美しくも哀しい旋律の中、かつて暗黒の魔道士と呼ばれた男の亡骸が虚しく闇色の霧に溶けていった。 [これにてダークドラゴン討伐完了である](410505) 410505 ダークドラゴンとの激闘を終えた君とレーナとソティの三人は、再び一堂に集まると皆で労を労い、健闘を称え合った。 その流れの中で、君はブルードラゴンの声を聞き、助けられたことをレーナとソティに話すと、彼女達は驚いた顔を見せた。どうやら彼女達はその声を聞いていないらしかった。 そのことにレーナは少し寂し気な表情を見せたが、「あの方らしいですね」とふっと穏やかに笑った。 助けられたと言えば、レーナとソティの二人については勿論のことだが、あの腕輪に嵌められた<太陽の石>にも助けられた。 そのことについても訊ねてみると、レーナは一つ頷いて腕輪について答えた。 「<太陽の石>は、一度私とソティで オーサー様の下へ持っていったのですが、 『これは若き者が持っていた方が 良い』とオーサー様が仰られて、 こうして私が持っていました」 「レーナの演奏と相性が良いのも <太陽の石>を託された理由の 一つのようでした」 レーナの言葉にソティが一言補足する。なるほど、二人の話を聞いて納得だ。 ――それに、あの心優しいオーサーのことだ。おそらくは、何故二人が<太陽の石>を持っていたのか、その『理由』を聞いて二人に託すことを決めたのだろう。 君が並ぶ二人を見て笑みを浮かべると、レーナとソティは首を傾げて互いに顔を見合わせるのだった。 レーナとソティの身体が発光し、透け始める。君はそれを見て、別れの時であると悟った。 「もう時間か……。 すみません、ソーサリアンさん。 俺達はそろそろ帰らなければ いけないようです」 無念そうに呟くソティに、君は穏やかな表情で首を横に振った。 二人には十分に助けてもらったのだ。不満など一片の欠片も有りはしなかった。 「ソーサリアンさん、 どうかご無事で……」 今にも泣き出しそうな、しかし深い慈愛に満ちた笑みを浮かべるレーナは、君に祈りの言葉を捧げた。 そして君が見つめる中、吟遊詩人の少女と剣士の青年は光となって消えていった。 リュートの優美な音色が洞窟内に木霊し、次第に消えてゆく。 君は確かな足取りで深淵の中を再び進み始めるのだった。 さあ、行こう。最奥を目指して。 %red%**▼侵食度(FREE2)が27上昇した**%/% [先を急ぐ](4201) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](4202) 410601 君は<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を3消費した**%/% ${if !(f400601|f400605)} 光の中から現れたのは、砂漠を統べる王ルワンと魔法学院の司書エスメレーの二人であった。 上品な笑みを浮かべて君に会釈するエスメレーとは対照的に、ルワンの方は腕を組んで明らかに不機嫌そうな様子だった。 「ふん、ようやくか。待ちくたびれたぞ」 「私達の力が必要と判断されたのですね。 解りました、私にできることがあれば いくらでも協力致します」 エスメレーが率先して話題をまとめてくれるのが何ともありがたい。 君はエスメレーの言葉に頷きながら、二人によろしく頼むと伝えた。 「ワシは最強の竜を見る機会が あるというから来てやっただけのこと。 ソーサリアンよ、そこのところを 履き違えるなよ」 …………やはりと言うべきか、ルワンは一筋縄ではいかない助っ人のようだ。 君は苦笑を浮かべつつ、二人とダークドラゴンの情報を共有した。勿論、ゲディスと融合していることも。 ゲディスと聞いてルワンの額に青筋が立った気がするが、それは見なかったことにする。 彼にしてみれば、ダークドラゴンが純粋な竜ではなく、『混ざり物』であることが腹立たしいのかもしれない。 ${/if} ${if (f400601|f400605)} 光の中から現れたのは、砂漠を統べる王ルワンと魔法学院の司書エスメレーの二人であった。 「ふん、今度は本物の竜なのだろうな?」 ルワンにギロリと鋭く睨まれた君は、思わず言葉を詰まらせる。それでも辛うじて首を縦に振り、彼の言葉を肯定した。 「そうなら良いのだがな」と。ルワンは君の顔を一瞥した後、面白くもなさそうに鼻を鳴らして横を向いてしまった。相変わらず気難しい……。 「再び私達の力を必要としているのですね、 ソーサリアン。 今度の相手は……なるほど、飛竜ですか。 これは厄介ですね」 岩陰からダークドラゴンの姿を認めたエスメレーは、君の方に向き直ると、手の内側に軽く折り曲げた指を顎に宛てがいながら呟く。 君は彼女の言葉に頷くと、敵対している竜にゲディスが融合していると説明した上で、戦いの補助を頼めないかと尋ねた。 その事実に唖然とするエスメレー。ルワンもやや驚いている様だったが、それ以上に不機嫌さに拍車が掛かってしまった。 ……うっ、ルワンの視線が痛い。痛い。 純粋な竜ではなく、『混ざり物』であることが腹立たしいのかもしれない。 ${/if} 「竜の中でも飛竜は特に、 魔法に強い種が多いことも有名ですが、 更にあのゲディスが融合しているとなると、 攻撃魔法も効くかどうか……」 「ふん、ここでグズグズしていても 仕方があるまい。 攻撃魔法が効かぬなら、 こやつに働いてもらうまでよ」 険しい顔で呟くエスメレーの杞憂を、ルワンが言葉でばっさりと切り捨てる。彼の鋭い視線は、明らかに君を指していた。 君が任せてと力強く頷くと、ルワンは眉間に更に深い皺を刻み「当たり前だろう」と言い捨てた。 そんな君達のやり取りに、エスメレーも気を取り直したようだ。今ではいつもの冷静な表情に戻っている。 「そうですね。 それでは、ソーサリアン。 貴方を主軸とした作戦を立てましょう」 エスメレーの言葉に君は頷き、作戦を提案した。それは提案したことを実行可能かどうかの確認でもあった。 ルワンとエスメレーが互いに二、三項目ほど確認すると、二人は君の提案を承諾した。 君はホッと胸を撫で下ろすと、二人の協力に感謝した。 よし、これで話はまとまった。準備も完了だ。 君はルワンとエスメレーに目配せする。そして。 [岩陰から単身飛び出した!](410602) 410602 君が一人姿を見せると、ダークドラゴンは目を細めてニヤリと笑った。 「ドブ鼠のように隠れていたようだが、 命乞いの言葉でも考えていたのか? それとも、ワシと戦うのが 恐ろしくてガタガタと震えていたのか? どちらにせよ哀れな奴よ、グハハハハ!」 心底侮っている様子のダークドラゴンに、君は武器を突き付けるような格好をして、それはどうかなと言い放つ。 だが、相手は別に臆した様子もない。 「負け惜しみだな。 それでは、ペンタウァ崩壊前の 余興として、少しばかり戯れてやろう。 せいぜい足掻いてみるがよいわ!」 ダークドラゴンが啖呵を切って両翼を広げる。 その言葉、後悔するなよ! 君も負けじと啖呵を切ると、武器を握る手により一層の力を込めて走り出した。 すると、ダークドラゴンが咆哮を上げ、襲い掛かって来たのだ! **特別ルール「砂漠の王のサポート」** この戦闘では、ルワンが君の戦闘を (文句を言いながらも)サポートする。 ★ルワンの魔法で雷撃のダメージが無効化されている。 また、『蹴り付け』もルワンの魔法により、 ダメージが減っている。 ${import 90000} [攻撃を凌いだ!](410603) [HPまたはMPが0になった](80000) 410603 君はルワンが掛けた魔法の助けもあり、連続した雷撃を恐れることなく、滑空による強烈な蹴り付けも何とか凌ぎ切った。 ダークドラゴンは、君に雷撃が通用しないことに驚いたようだったが、地を走る君を空中から見下ろすことで、その優位性を改めて実感し、気を取り直したようだ。 そんなダークドラゴンを前方に捉え、走りながら接近している君は、両足に力を込める。 そして、思い切り地面を蹴り上げ、ダークドラゴンに向かって跳躍した。 **「雷撃が効かぬからと調子に乗ったか! 馬鹿な奴め! 人間如きが跳躍したくらいで、 ワシに攻撃が届くものか!!」** ダークドラゴンは、自分に向かって跳んだ君の姿を見ながら、高所から嘲笑う。 絶対にお前の攻撃が届くことはないのだと、ダークドラゴンは君の姿を黄金の瞳に映しながら、そう言い切ったのだ。 ――だが。 君は口の端を吊り上げて笑った。 燃え滾る炎を宿した挑戦的な瞳で、ダークドラゴンを見つめ、飛び続けながら。 **「ッ!? まさか、貴様――」** 君の跳躍が不自然なことにダークドラゴンが気付き、驚愕で目を見開いた。 しかし、気付くのが遅過ぎた。『絶対に攻撃が届かない』などという慢心が判断力を鈍らせたのだ。 君は隼の如き速さでダークドラゴンへと突進した。そして、すれ違いざまに一閃。 そのままダークドラゴンの横を通り過ぎると、旋回して空中で動きを止めた。 そう、君は浮遊しているのだ。 [一方のダークドラゴンは](410604) 410604 ダークドラゴンの肩口から夥しい量の血が噴き出し、そこからずるりと片翼がずれた。 「な……」 ダークドラゴンの口から短い音が零れ落ちる。あまりにも一瞬のことで、理解が追いつかなかったのだ。 しかし、片翼が自重でずり落ちるという、今まで味わったことのない感覚と激痛とがダークドラゴンの意識を強引に現実へと引き戻す。 咆哮という名の悲鳴がダークドラゴンの口から飛び出し、その体躯は錐もみしながら落下していった。 ダークドラゴンが地面に吸い込まれるように落下し、地面を這う闇色の霧が舞い上がる。そして、雷が落ちたかのような轟音を響かせ、ダークドラゴンは地面に激突したのだ。 この世には<FLY>という魔法が存在している。 それは翼を持たぬ人間が魔法により飛ぶことを可能にした奇跡の魔法である。 君はエスメレーにこの<FLY>の魔法を掛けてもらったことで、ダークドラゴンの片翼を切り落とし、空中に留まっていることができているのだ。 ダークドラゴンが墜落し、闇色の霧と土煙が立ち込める空間。 君はそこにいる筈の竜の影を注視しようと、浮遊しながら目を凝らす。 濛々と立ち込める闇色の霧と土煙でダークドラゴンの姿は未だ見えない。 しかし、君に焦りの色はない。 [何故なら……](410605) 410605 突如、洞窟内に猛烈な風が吹き付けた。 風は唸りを上げて渦を巻きながら、瞬く間に闇色の霧と土煙を巻き込み、洞窟の先へと押し流すと、地面の上で痙攣するダークドラゴンの姿を露わにした。 空中でその様子を見ていた君は、自分の眼下で嵐が起こっているかのような感覚を覚えた。 辺りに漂う闇と煙を一瞬にして巻き込み、押し流すほど強力な魔法。そんな荒々しい風を作り出した張本人――砂漠の王ルワンの実力を改めて実感し、畏怖すら感じたのだった。 風が去るのに要する時間など一瞬だ。 これで視界を遮るものは、一時的にだが排除された。 ダークドラゴンは案の定、魔法が効かない種だったようで、魔法の嵐で傷を負った様子はない。 だが、未だに腹這い状態で首をもたげようとしている様子から、片翼へのダメージと合わせて落下ダメージも相当なものになったようだ。 よし、こちらはまだ飛べる! 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り直すと、腹這いになっているダークドラゴンに向かって滑空した! 全身で風を切り裂きながら滑空し、ダークドラゴンの首に一撃入れたら、そのままの勢いで離脱。そして旋回すると、滑空して切り付け、離脱する。 その度にダークドラゴンは悲鳴を上げ、何とか立ち上がろうとするも、君は怒涛の連続攻撃でダークドラゴンが体勢を立て直すことを許さない。 このままトドメを! 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を強く握り直し、ダークドラゴンの首を切り落とさんと滑空する。 その時だ。ダークドラゴンが首を逸らして片翼を大きく広げた瞬間、一際大きな咆哮が君を襲った! 急接近している最中での出来事で、君には耳を塞ぐ時間すらなかった。 全身がビリビリと震え、耳の奥に突き刺さるような痛みを感じた。頭の中身が破裂したのではないかと思わんばかりに、咆哮が君の思考を吹き飛ばしていたのだ。 君は本能に従って―― [一旦離脱して着地する](410606) 410606 君は本能で危険を察知し、ダークドラゴンの上を通り過ぎた。 そして上体を起こして着地しようとした瞬間、君は体内の魔力に干渉する温かな魔力が活性化するのを感じると、飛行速度が弱まり、身体がふわりとした感覚に包まれた。 君に<FLY>を掛け、維持しているエスメレーの魔力制御によるサポートだった。 両足の靴底が地面に触れ、土煙を上げて地面を削りながら君は何とか停止できた。思わず片膝をついてしまいそうになるが、辛うじて踏み止まる。 ふっと思考能力が戻ってくる。頭と耳が鈍い痛みを訴えているが、君は振り向いてダークドラゴンを見た。 ダークドラゴンは、傷だらけとなった太い首と強靭な足とを使って、その場に立ち上がっていた。 同じ地の上に立っているが故に、君にはダークドラゴンの巨大さが際立っているように見えた。 君の視線とダークドラゴンの視線が衝突する。奴の瞳は怒りによる興奮のためかギラギラとした獰猛な光を放ち、君を睨め付けている。 「く、くくく…… 散々好き勝手やってくれたな、人間。 だが、それももう終わりだ!」 ダークドラゴンがそう言い放った直後、光球と雷撃がほぼ同時に放たれた。 しかし、光球が君へと飛んでくる一方、何本もの雷撃が連続で迫りながら落とされている先は、岩陰――つまり、ルワンとエスメレーのいる場所だったのだ! **ルワン! エスメレー!!** 君は迫りくる光球を切り払いながら、悲痛な声で二人の名前を叫んだ。 ${import 90000} [光球を凌いだ](410607) [HPまたはMPが0になった](80000) 410607 ダークドラゴンは君を足止めし、君の姿見えぬ協力者を始末することを優先したようだ。 次々に雷撃を繰り出しては、ルワンとエスメレーが身を隠す岩を執拗に狙っている。 君はルワンとエスメレーの安否が気掛かりだったが、まずは広範囲に散らばった光球を凌ぐことに集中した。 <FLY>の効力が切れていることに嫌な予感が脳裏を過る。だが、あんな攻撃であっさりとやられるような二人ではない、と気持ちを切り替えた。 飛び来る光球を回避し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を使って光球を切り払う。 それを何度か繰り返した時、遠くから一際大きな轟音が聞こえた。落雷が岩を砕いた音のようだった。 **……ッ!?** その不吉すぎる音に、君はギクリと全身を強張らせた。 雷撃による集中砲火は既に終わっていたが、そこには闇色の霧以外にも土煙が立ち込めていて、何がどうなっているのかまったく見えない状況だった。 君が言葉を失くして立ち尽くしていると、静かになった空間にダークドラゴンが嗤う声が響き渡った。 「フハハハ、 貴様が飛んでいないところを見るに、 どうやら術者は${それどころ|・・・・・}では なくなったようだな? 身を護るので精一杯だったか――」 そこで一旦言葉を切り、ダークドラゴンが君を見る。そして、愉快げに目を細めた。 「もう死んでいるかもしれんなァ?」 [ルワンとエスメレーの安否を確認する](410608) [ダークドラゴンに向かって走る](410609) 410608 『もう死んでいるかもしれない』と。 ダークドラゴンがその言葉を口にした瞬間、君にはまるで、それが現実のものになってしまったように思えた。否、思えてしまったのだ。 君は唇を血が滲むほど噛み締め、走り出した。 ルワンとエスメレーが身を隠している――既に『身を隠していた』となっているかもしれないが――岩があるところを目指して。 あの二人が、そんな、まさか。 そんなこと、あり得ない。ある訳がない。 認めそうになった真偽の解からぬ未来。 君はそれを必死になって否定して、二人のところへと走った。 しかし、そう思っているのならば。 何故、自分はこんな風に走っているのだろうか。 おかしい話じゃないか。 否定する自分を否定する。 そんなことをしたところで、ルワンとエスメレーの生死が変わる訳ではない。 ――だから、これは。 「死んだなんてあり得ない」と死を否定する自分を、 「死んだかもしれないと思っているから確認するのだ」と否定する自分。 そんな否定し合う自分に、「生きているぞ」と、そう二人に言って欲しいが故の『祈り』のようなものに過ぎないのだ。 そして、君が躊躇することなく、闇色の霧と土煙の中へと突っ込もうとした直後。 **「いけません、ソーサリアン! 戻ってください!!」** 聞き覚えのある声に、君の足が止まった。 **「馬鹿者が! 何故、奴に背を向けたッッ!?」** 続けて聞こえた声に、君は我に返った。 だが、正気に戻るのが遅過ぎた。 君の背後で青白い光が弾け、薄暗い洞窟内に光が満ちてゆく。 振り返った君は、ルワンとエスメレーが急いで張った二重の結界が、ダークドラゴンが吐き出した轟雷のブレスによって砕ける瞬間を見た。 君は硝子が砕けたような音を二回聴いたのを最後に、極大のブレスに呑み込まれて跡形もなく消し飛んだのだった。 %purple% **BAD END「振り返るな」**%/% 410609 『もう死んでいるかもしれない』と。 ダークドラゴンがその言葉を口にした瞬間、君はカッと目を見開いた。 そして、ダークドラゴンを鋭く睨み付けると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り直し、ダークドラゴンへと走り出した。 そう、君は諦めていないのだ。信じているのだ。あの二人を。 ダークドラゴンは、殺気を漲らせて走る君に向かって無数の光球を放ってきたが、君はそれを難なく躱し、切り捨てた。君の進行を妨げる障害とはならなかったのだ。 だが、一方のダークドラゴンは、片翼を切られて不利な状況であるにもかかわらず、慌てた様子もない。逆に余裕すら感じられる。 **「グハハハハ! 自棄を起こして周りが よく見えていないようだな!!」** それは一体どういうことだと疑問が浮かび掛けた時だった。 君の足がダークドラゴンの正面にある血溜まりを盛大に踏んだのだ。 そう。ダークドラゴンの体躯から流れ出し、君に気付かれぬよう仕掛けられた巧妙な罠を。 **しまった! 誘導されていたのか!?** 君は罠から逃れようと無我夢中で跳躍した。 それと同時に、足元の血溜まりから無数の小さな紅い手が湧き出し、君を捕縛しようと伸びてきたのだ! 不完全な体勢で跳躍したことで高さが出ない。しかし、紅い手は君の足を掴もうと容赦なく迫っている。 **もっと高く、もっと速く跳べたら――否、飛べたなら!!** 君がそう強く願った直後、君は身体がすっと軽くなるのを感じた。 軽くなっただけではない。体内で君の魔力に干渉する異なった魔力が、君の心を奮い立たせ、君に力を与えていた。 安定感を重視した前半戦とは違い、後半戦では速度を重視して、魔力を更に注ぎ込まれているという訳だ。 つまり、君は再び飛べるようになった上に、最初よりも速く飛べるようになったのだ! [これなら、いける!!](410610) 410610 **「何ィッ!?」** まさかこのタイミングで君が再び飛べるようになるとは、ダークドラゴンは露ほども思ってもいなかったのだろう。 ダークドラゴンは驚愕の声を上げて怯んだ。一瞬にして紅い手が消えるほどに動揺していたのだ。 そして、ダークドラゴンが君の意図を察して無我夢中で光球を繰り出すが、雷撃の無効化と同じく、今度は光球が無効化されているのか、光球は君の身体に弾かれていた。 この瞬間、暗黒の魔道竜の負けは確定した。 君は雄叫びを上げながらダークドラゴンの首を目掛け、力強く飛翔する。 猛々しい黄金の光を纏った${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り締めて飛翔する姿は、まるで一筋の流星であるかのようだった。そして―― **「馬鹿な!? こんな馬鹿なことなど――」** 全てを言い終わる前に、流星が煌めきながらダークドラゴンと一瞬だけ重なり、そして背後へと抜けるように飛んでいった。 君が武器を構えたまま空中で動きを止めた時、ダークドラゴンの首が滑らかにずれ、地面へと落ちていく。 胴から離れ、逆さまな世界を瞳に映しながら落ちてゆくダークドラゴンの首。 驚愕に見開かれ、血涙を流す黄金の瞳が見たのは、逆さまのルワンとエスメレーの姿であった。 『混ざりものに用はない。 己の力を信じられず、 愚行を重ね続けた未熟者めが、 さっさと黄泉に帰るがよい』 離れていた故にダークドラゴンにルワンの声は聞こえない。だが、その口の動きと苛立ちを込めた視線から、何を言っているのか理解した。 「お、の、れ……」 ダークドラゴンの首は途切れ途切れの怨言をもらすと、白目を剥いて地面を這う闇色の霧の中へと落ち、溶けてゆく。 残された胴体の方は、一度大きく痙攣した。そして小刻みな痙攣を幾度か繰り返した後、その生命の灯火は完全に消えたのだった。 魂の抜け殻となったダークドラゴンの体躯が大きく揺らぐと、それから数秒の間を置い、闇色の霧の中へと倒れ伏した。 鈍重な音が暗鬱たる洞窟内に木霊し、次第に聴こえなくなっていった。 かつて暗黒の魔道士と呼ばれた男の野望は、首と胴の離れた竜の亡骸と共に闇色の霧に溶けて消えてゆくのだった。 [これにてダークドラゴン討伐完了である](410611) 410611 君はふわりと着地すると、ダークドラゴンの亡骸が闇色の霧に溶けて消えてゆくのを見届けていた。 それと同時だった。君が咳き込んだ後、口の端からつぅ……と一筋の鮮血が流れ落ち、顎先から滴り落ちたのだ。 **「ソーサリアン!」** 背後からエスメレーの緊迫した声が聞こえ、駆け寄る足音が聞こえた。 喉の奥から押し出されてきた血が口腔に流れ込み、口腔が血の味で満たされる不快感に、君は顔を顰めた。 だが、血を呑み込み、口元を手の甲で乱雑に拭うと、振り向いて笑みを浮かべた。 振り向いた先には、すぐ近くにエスメレーが立っていて、その彼女の後をルワンがゆったりと歩いてくるところだった。 <FLY>という魔法は一見便利で万能のように思えるが、実際はそうではない。 この魔法は、強力な魔法故に副作用がある。魔法を掛けられた者の生命力を削るのだ。 それでも君は、それを承知でエスメレーに<FLY>を掛けるよう頼んだのだ。 全てはダークドラゴンを斃し、先へと進むために。 エスメレーは君に近付くと、杖を翳して君に癒しの魔法<HEAL>を掛けてくれた。 「貴方も無茶をしますね……。 ですが、無事で良かった……」 君を魔法で癒しながら、エスメレーがぽつりと呟いた。 彼女の視線は杖から発せられている癒しの光に注がれているが、その声色から彼女が本気で君を心配していたのだと伝わってきた。 癒しの光が消えると、君の身体は大分楽になっていた。 君が穏やかな笑みを浮かべて礼を言うと、エスメレーは安心したようにふっと表情を緩めて微笑を浮かべた。 そういえば、と君は思い出す。 ダークドラゴンにあれだけ雷撃を放たれていたのに、エスメレーもルワンもピンピンとしている。それは喜ばしいことであるし、ホッとしたのだが、ちょっと不思議に思ったのだ。 君がそのことについて訊ねると、ルワンはいかにも面倒くさそうに、それでも君の疑問に答えてくれた。 ルワン曰く、風の魔法を使って霧と土煙を押し流した時点で、協力者の存在を感付かれることは想定済みだったらしく、雷撃を無効にする魔法を予め掛けていたとのことだった(因みに、彼らが雷撃に狙われていた時に<FLY>の効果が切れていたのは、エスメレーが念のために結界も重ねて張っていたから、だったらしい)。 そういうことだったのか、と君はスッキリとした表情で頷いた。流石は強大な力を持った魔法使いの二人である、と。 そこで、話の終わりを見計らってでもいたかのように、ルワンとエスメレーの身体が発光し、透け始める。君はそれを見て、別れの時であると悟った。 その時、ルワンが胸の高さまで上げた手で君を指差し、睨み付けてきた。 「一つ貴様に忠告しておいてやろう。 こんな洞窟に住み着く竜など、 まともな精神を持ち合わせているとは 思わぬことだ。 会話くらいはできるかもしれんが、 混沌に侵され、底知れぬ狂気を 内包していることだろうよ。 故に、屈するな。そして、惑わされるな。 人として生きたいのならば、な」 『人として生きたいのならば』。 その言葉の重みに、君は緊張で唾をごくりと飲み込む。だが、ルワンの言葉を、視線を真正面から受け止め、君は解かったと頷いた。 暫し言葉のない時間が流れた。 ルワンは君に背を向けると、「それならよい」と一言残して歩き出し、光の中へと去っていった。君の真っ直ぐな視線に強き意志の力を感じたらしかった。 「ソーサリアン、 貴方の帰還を皆が待っています。 ……必ず、生きてお戻りください」 エスメレーもまた、真剣な光を宿した瞳で君の瞳を真っ直ぐに見つめている。 この洞窟から生還することは、決して容易ではないと誰もが思っている。 それでも、否、だからこそ、人は祈り、願うのだ。英雄の帰還を。 君はふっと微笑むと、エスメレーの言葉に力強く頷いた。必ず生きて帰る、と。 エスメレーは目を伏せて無言で頷く。その顔は穏やかだった。 そして、彼女は丁寧なお辞儀をすると、光の中へと消えていった。 薄暗い洞窟内に再び静寂が訪れた。 これから進む先には、僅かな光でさえも貪欲に食む闇が続いているのみだ。 だが、進まなければならない。 最奥に辿り着き、キングドラゴンを斃すために。 そして――必ず生きて戻るのだ。皆の待つ光在る場所へ。 二人の言葉を胸に、改めて気を引き締める。 君は確かな足取りで深淵の中を再び進み始めるのだった。 さあ、行こう。最奥を目指して。 %red%**▼侵食度(FREE2)が28上昇した**%/% [先を急ぐ](4201) [SAVE POINT(※召喚石の消費で各種回復も可能)](4202) 410706 ${if f3301&!f400701} ダークドラゴンとの戦闘で傷付いていた君は、ふと夢見の竜と『彼』のことを思い出した。 『彼』は魔法の使い手でもあったし、夢見の竜が人々に幸せな夢を見せるために造られた存在ならば、もしかしたら癒しの力も持っているかもしれない。 君はそう考えながら<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を2消費した**%/% 光の中から現れたのは、三年前の『ナイトメアドラゴン討伐』で記憶を共有し、共闘した『彼』の思念体だ。 既に彼は故人だった。それ故に現実世界の『彼』の姿は光の集合体のようなもので、背景が透けたり、輪郭がぼやけて見える。 『彼』は丈の長いローブに身を包み、フードを目深に被っているため、その目元は隠れてしまっている。だが、『彼』の口元が優し気な笑みを浮かべているのを認め、君は嬉しそうに目を細めた。 ――とそこで、その『彼』の背後から何かがよじ登り、肩の上に乗ったのが見えた。 それは『彼』と同じく思念体なのか、光を纏った半透明の身体をした小さな『何か』だ。 目を凝らすと、それが小さな竜であることが判った。更によく目を凝らして気が付いた。姿こそは小さくなってはいるが、見間違える筈はない。これは確かに夢見の竜だったのだ。 肩の上に乗れるほどに体躯が縮まっていて驚いたが、小さな鳴き声を上げてこちらを見つめる姿は、何とも愛らしく見えた。 『そなたのことを心配していたが、 こうしてそなたに召喚されて 安心することができたよ。 しかし、戦闘で消耗しているようだな。 さあ、目を閉じて身体を楽にするのだ』 君は言われた通りに目を閉じ、身体の力を抜いた。 すると、全身が温かな心地良さに包み込まれ、君は心身ともに癒されてゆくのを感じた。 『治療は終わったよ。 さて、調子はどうかな?』 暫くして『彼』の声を聞き、君は目を開けた。手を握ったり開いたり、体の調子を一通り確かめる。 よし、大丈夫そうだ。そう確信した君は、『彼』の顔を見て力強く頷くと感謝の気持ちを伝えた。 君の様子と礼の言葉に、『彼』は口元に笑みを湛えて『それなら良かったよ』と優しく頷いたのだった。 『この先から面妖な気が漂ってきておる。 言い表すならば、人を惑わすような 悪しき魔力といったところだろうか。 キングドラゴンとは異なる力のようだが、 非常に強力な魔力の波動を感じる。 ソーサリアンよ、油断せずに進むのだ』 『彼』が声のトーンを落として真剣な口調で言うと、肩に乗った夢見の竜も一声鳴いた。 君は『彼』の忠告に感謝し、「解った」と頷いた。 そして、「そなたの無事を祈る」と。『彼』はそう言って夢見の竜と共に光となって消えて行ったのだった。 ${/if} ${if !f3301&!f400701} 戦闘で傷付いていた君は、回復魔法である<HEAL>を掛けようと、ベルトに括りつけたポーチを開いて中を見た。 大分手探りで引っ掻きまわしてしまったのか、ポーチを開くと畳まれた羊皮紙が目に入った。 これは『ナイトメアドラゴン』と呼ばれていた竜との戦闘後に持っていた三枚の羊皮紙を畳んだもので、そこには何も書かれていないのだが、不思議と思い入れがあってポーチの中に入れていたのだ。 君は何となく懐かしくなって羊皮紙に触れていた。――と、その時だ。 <召喚石>が眩く輝き出し、君の脳裏に『失われていた記憶』が目まぐるしく蘇ってきたのは。 遺跡内を彷徨い歩く中、己の中に存在していた『もう一つの記憶』。 ナイトメアドラゴンを斃すまで、共に在った『協力者』。 そして、白い、白い、何もかもが真っ白な、 自分が何処に立っているのかも分らない、上も下もない世界の中で。 闇色のローブを纏う『魔術師』がゆっくりと肩に触れ―― つい先ほどまでその場にいたかのように鮮明に。 君は思い出したのだ。 共にナイトメアドラゴンと戦った協力者の『彼』のことを! %red%**▼<召喚石>の魔力を2消費した**%/% 光の中から現れたのは、三年前の『ナイトメアドラゴン討伐』で記憶を共有し、共闘した『彼』の思念体だ。 既に彼は故人だった。それ故に現実世界の『彼』の姿は光の集合体のようなもので、背景が透けたり、輪郭がぼやけて見える。 『彼』は丈の長い闇色のローブに身を包み、フードを目深に被っているため、その目元は隠れてしまっている。だが、『彼』の口元が優し気な笑みを浮かべているのを認め、君は懐かしさと嬉しさで目を細めた。 ――とそこで、その『彼』の背後から何かがよじ登り、肩の上に乗ったのが見えた。 それは『彼』と同じく思念体なのか、光を纏った半透明の身体をした小さな『何か』だ。 目を凝らすと、それが小さな竜であることが判った。更によく目を凝らして気が付いた。姿こそは小さくなってはいるが、見間違える筈はない。これは確かにナイトメアドラゴン――否、ナイトメアドラゴンの本来在るべき姿である『夢見の竜』だったのだ。 肩の上に乗れるほどに体躯が縮まっていて驚いたが、小さな鳴き声を上げてこちらを見つめる姿は、何とも愛らしく見えた。 『そなたのことを心配していたが、 こうしてそなたに召喚されて 安心することができたよ。 しかし、戦闘で消耗しているようだな。 さあ、目を閉じて身体を楽にするのだ』 君は言われた通りに目を閉じ、身体の力を抜いた。 すると、全身が温かな心地良さに包み込まれ、君は心身ともに癒されてゆくのを感じた。 『治療は終わったよ。 さて、調子はどうかな?』 暫くして『彼』の声を聞き、君は目を開けた。手を握ったり開いたり、体の調子を一通り確かめる。 よし、大丈夫そうだ。そう確信した君は、『彼』の顔を見て力強く頷くと感謝の気持ちを伝えた。 君の様子と礼の言葉に、『彼』は口元に笑みを湛えて『それなら良かったよ』と優しく頷いたのだった。 『この先から面妖な気が漂ってきておる。 言い表すならば、人を惑わすような 悪しき魔力といったところだろうか。 キングドラゴンとは異なる力のようだが、 非常に強力な魔力の波動を感じる。 ソーサリアンよ、油断せずに進むのだ』 『彼』が声のトーンを落として真剣な口調で言うと、肩に乗った夢見の竜も一声鳴いた。 君は『彼』の忠告に感謝し、「解った」と頷いた。 そして、「そなたの無事を祈る」と。『彼』はそう言って夢見の竜と共に光となって消えて行ったのだった。 ${/if} ${if f400701} 君は<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を2消費した**%/% 光の中から現れたのは、意味がイメージしていたとおり『彼』と夢見の竜だった。 『無事なようで何よりだ。 私達を呼んだということは、 癒しの力が必要なようだな。 さあ、目を閉じて身体を楽にするのだ』 君は言われた通りに目を閉じ、身体の力を抜いた。 すると、全身が温かな心地良さに包み込まれ、君は心身ともに癒されてゆくのを感じた。 しかし、、死が渦巻く洞窟。最強の竜との連戦。そして、最終決戦。 そんな数々の苦難や重圧に晒され続けていた心身が、想像以上に消耗しているという事実にも否が応でも気付かされる。 君が無意識の内にぐっと拳を強く握り締めていた時、ふと頭の上にのしっと何かが乗った気配を感じ、思わず両手で頭の上を触った。 乗った気配はある。が、物理的な手応えはない。その代わりに、暖かな光に手を翳しているような心地良さを感じた。 『竜はどうやらそなたの身を 案じておるようだ』 目の前の『彼』を象る光が緩やかに揺らめく。その肩には乗っていた筈の竜の姿はなく、『彼』のその口調も、何処か困ったような、それでいて嬉しそうでもあった。 つまり、君の頭の上に夢見の竜が乗っているようなのだ。 最初はどうしたものかと困惑した君だったが、撫でるような仕草をしている内に、手から伝わる温かさがより柔らかいものになった気がして、安堵した。 言葉はない。だが、『彼』と共に斃すことでしか救えなかったその魂が、その温かさが、君が今までにやってきた竜を巡る旅を肯定してくれているようにも感じたのだ。 途端、君の胸が緩やかに、だが確実に軽くなっていった。 君の心の変化を悟ったのか、夢見の竜はぱみゃーと一声鳴いて『彼』の肩の上へと戻っていった。 もう大丈夫、と。君はそう伝えると、『彼』はぼやけた口元に笑みを湛え、静かに頷いたのだった。 『この先から面妖な気が漂ってきておる。 言い表すならば、人を惑わすような 悪しき魔力といったところだろうか。 キングドラゴンとは異なる力のようだが、 非常に強力な魔力の波動を感じる。 ソーサリアンよ、油断せずに進むのだ』 そう言い残し、彼らは光となって消えて行ったのだった。 竜を巡る旅、その果てを目指して。 さあ、往こう。 ${/if} **特別ルール「癒しの力」** 『彼』と夢見の竜は癒しの力を使い、 君が負ったダメージや状態異常を 回復させることができる。 ①このSceneでは自動的に%blue% HPとMPが50回復%/%する。 ②状態異常を受けている場合は、%blue% 手動でSTATUSを『正常』に変える%/%こと。 ※誤ってこのSceneに進んでしまった場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること %blue% **▲HPとMPが50回復した!**%/%(最大HPとMPを超えた場合は、超えた分だけ減らす)%blue% **▲状態異常が回復した!**%/%(手動でSTATUSを『正常』に変える) %red% **▼侵食度(FREE2)が4上昇した**%/% [SAVE POINTへ戻る](4202) [先へ進む](4201) 410801 ${if -f400801} 竜気と混沌の影響が身体に出始めたのか、どうも違和感がある。 こんな時、竜のことをよく知っているであろう者ならば、この違和感を軽減する方法を知っているかもしれない。 君はそう考えながら<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた。 %red%**▼<召喚石>の魔力を1消費した**%/% 光の中から現れたのは、二年前の『アイスドラゴンとの交渉』で君を助けてくれた${竜人|ドラゴノイド}のヴィーグだ。 ヴィーグは交渉を終えてペンタウァに帰還した後に、自らに課せられた使命を全うして姿を消していた。だが、今は君の目の前にいる。 君は久々に見たヴィーグの姿に胸が熱くなり、彼の名前を呼んだ。 名を呼ばれたヴィーグは穏やかに微笑む。 「お久しぶりですね、ご主人様。 いえ、今は主従関係ではありませんから、 ${name}様とお呼びした方が 良いでしょうかね」 君は様付けでなくても良いと言ったが、彼は「貴方はペンタウァが誇る勇者なのですから」と言って頭を振っただけだった。 それを少し寂しく思った。だが、今はそれについて話している場合ではないと考え直し、君は早速ヴィーグに本題を持ち掛けた。 『この身体が竜気と混沌に蝕まれ始めているのならば、それを軽減することはできないだろうか』と。 ヴィーグは真剣な表情で頷くと、まずは君の身体に手を翳して目を閉じた。 時間にすると両手の指を全て折り畳むくらいの短い時が流れた頃、ヴィーグは目を開けた。 「そうですね、今の${name}様からは、 やや強めの竜気を感じます。 身体の違和感の原因もおそらくは……。 しかし、多少ならば私の力で浄化する こともできると思います」 その言葉に君が是非にと頼むと、ヴィーグは「解かりました、やってみましょう」と快く承知してくれた。 ヴィーグは一言断ってから君の額に手を当てる。それから何かの呪文――しかし君は知らない言語だ――を唱え始めた。 暫くして詠唱が止むと、君は全身からぞろりと『何か』が蠢き、それが額からすぅっと抜けていくような感覚を覚えた。途端に身体が少し楽になった。 「終わりましたよ。 調子は如何でしょうか?」 君が違和感が軽減されたことを伝えると、ヴィーグは「それは良かった」と安堵したように息をついた。 それから君が浄化の礼を言うと、ヴィーグはふわりと優しく微笑んだ。 しかし、急に表情を曇らせて君にそっと耳打ちする。 『この先から奇妙な気配を感じます。 それは竜人である私にとっては 影響のないものと言えますが…… 人間にとっては毒となり得る類のものです。 どうやらキングドラゴンの力では なさそうですが、此処は最強の竜達が 封印されている極めて危険な洞窟内。 ${name}様、どうかお気をつけて……』 ヴィーグの言葉に、君は気を引き締めて解かったと頷いた。 「${name}様、ご武運を」と。ヴィーグは君の健闘を祈りながら光となって消えて行った。 ${/if} ${if f400801} 君は<召喚石>に強く念じる。 すると<召喚石>の中心から光が溢れた! %red%**▼<召喚石>の魔力を1消費した**%/% 光の中から現れたのは、意味がイメージしていたとおり竜人のヴィーグだった。 「${name}様、貴方のご無事な姿を見て 心から安堵しましたよ。 ……ふむ、なるほど。 再び私の力が必要なようですね。 貴方を蝕む悪しき気配を 浄化しましょう」 ヴィーグは一言断ってから君の額に手を当てる。それから耳慣れない言語で呪文を唱え始めた。 暫くして詠唱が止むと、君は全身からぞろりと『何か』が蠢き、それが額からすぅっと抜けていくような感覚を覚えた。途端に身体が少し楽になった。 君が違和感が軽減されたことを伝えると、ヴィーグは安堵したように息をついた。 しかし、急に表情を曇らせて君にそっと耳打ちする。 『この先から奇妙な気配を感じます。 それは竜人である私にとっては 影響のないものと言えますが…… 人間にとっては毒となり得る類のものです。 どうやらキングドラゴンの力では なさそうですが、此処は最強の竜達が 封印されている極めて危険な洞窟内。 ${name}様、どうかお気をつけて……』 そう言い残し、ヴィーグは光となって消えて行ったのだった。 ${/if} **特別ルール「侵食度の浄化」** ヴィーグは高濃度の混沌と竜気に侵食された君を 少しだけ浄化することができる。 ①%blue%ダイスを1回振り、左右のダイスの合計値分だけ 侵食度(FREE2)を減らす%/%こと。 ②%blue%任意で侵食度を調整したい場合%/%は、 %red%合計値の範囲内であれば侵食度を自由に 減らすことができる%/%ものとする。 (例)左ダイス(L)=5、右ダイス(R)=5 左5+右5=合計値10 左右のダイスの合計値は10なので、 侵食度を10減らしてもよいし、 任意で1だけ減らしてもよい。 (この場合、11減らすのは不可) ※誤ってこのSceneに進んでしまった場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること [SAVE POINTへ戻る](4202) [先へ進む](4201) 4202 ### 【ダークドラゴン討伐後】セーブデータ作成推奨ポイント ここでセーブデータを作成することを推奨しています。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 --- %blue% **回復魔法のルール変更**%/% <HEAL>と<PEACE>は、以下のルールが適用される。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを**30**回復する)。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを**20**回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。%red% ※以後、原則としてこのルールが適用されているものとする%/% --- %red% **特別ルール「侵食度(FREE2)」**%/% ①STATUSのFREE2に%blue%<侵食度>%/%が反映されます。 ②<侵食度>は、高濃度の混沌と竜気に君の肉体と精神が どれほど侵食されているかを表しています。 ③<侵食度>は、ことあるごとに上昇し、各段階ごとに 君の肉体と精神に変化が現れます。 基本的に<侵食度>が高まるほど戦闘能力は上がります。%red% ④<侵食度>はシナリオの展開にも影響します。%/% それでは、ご武運を。 [先へ進む](4201) [『彼』と夢見の竜を召喚する(HP、MP、状態異常回復)](410706 "!(f410705|f410701)&oFREEI1+") [竜人を召喚する(侵食度減少)](410801 "!f410801&oFREEI0+") [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 4201 暗く薄ら寒い洞窟内を走る君は、鼻孔を掠めた香りに眉を潜める。 ……何だろうか? 君は頭の中で呟く。急に果実のような甘くとろけるような香りが漂ってきたのだ。 それは決して不快ではなく、寧ろ心地が良いと感じる類のものだ。 君は鼻をひくつかせ、匂いの元を辿る。すると、やや離れた場所に人影が見えた。 こんなところに人間がいる? ……いや、そんな筈はない。 此処は死地だ。人間など加護がなければ一瞬にして成れ果てる混沌の空間だ。 人型とはいえ、本当に人間かは判らない。 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構え、慎重な足取りで油断なく人影に接近する。近づくにつれ、人影は白いローブをまとい、黄金色の玉が嵌った曲がりくねった杖を持つ、白く長い顎髭を伸ばした老人であることが判った。 杖が硬質化した地面を突く乾いた音が広大な洞窟内に響き渡った。君は驚き、思わず足を止める。 君の方を向いた老人は、目が隠れるほどの長い眉毛をしていて表情はよく見えない。 しかし、その風体は何とも神々しく見えた。 「人間よ、苦難を乗り越え よくぞ此処まで辿り着いた」 細身の老人とは思えぬほど、力強く朗々とした声が君を歓迎する。 「ワシは東洋の国の仙人である。 キングドラゴンに挑まんとする 勇敢な人間に手を貸してやろうと 此処で待っておったのだ」 聞いたことがある。 遥か遠い東洋の国には、常人の理解を超えた厳しい修行の末に悟りを開き、神にも等しい神秘の力を手に入れた仙人という存在がいるということを。 確かに、目の前の老人が仙人であれば、この場で成れ果てていないのも、神々しさを感じるの納得である。 しかし、それを信用しようと思える要素が今のところ何処にもないのもまた事実なのである。 「さあ、こちらへ参れ。 お前に力を与えてやろう」 ……甘い香りがより強くなった気がする。 頭の芯から痺れるような、浮遊感を伴った心地良さに瞼が重くなる。 これは、まずい……! [甘い香りに抗う](420201) [盗賊を召喚する(遠距離攻撃+盗賊技能)](420301 "oFREEI0+") [王子を召喚する(一撃必殺)](420401 "oFREEI4+") [吟遊詩人と剣士を召喚する(近接攻撃+支援)](420501 "oFREEI1+") [砂漠の王と司書を召喚する(魔法+支援)](420601 "oFREEI2+") [竜人を召喚する(交渉)](420801 "oFREEI0+") 420201 君は甘い香りに危機感を覚え、咄嗟に口元を覆った。 これは……意識を喰らう類のものだ。 意識を失ってなるものか、と。君は強く心に念じて、怠さを訴え始めた全身に力を込める。 息苦しい。だが、少しでも集中力が途切れたならば、この意識は瞬く間に闇へと沈むだろう。 闇に沈みそうになる意識を持ち前の精神力で繋ぎ止め、この妖しい魔法か何かを使う老人を上目で睨み付ける。 老人の姿が二重に見え始めたが、この目を閉じてしまうよりもマシだ。 君は老人の姿が見えるくらいの俯き加減で、歯が軋むほど奥歯を強く噛み締める。 そして、己の意志で一歩、また一歩と地面を踏みしめて、確実に前へと進んでゆく。 **特別ルール「幻惑の甘い香り」** 君は甘い香りに抵抗することだけで 精いっぱいだ。 このルールが提示されているSceneでは、%red% 魔法やアイテムは使用できない。%/% [甘い香りに屈しなかった!](420202) [甘い香りに屈してしまった(MPが0になった)](420002) 420202 君は何とか甘い香りに抗い、屈せずに済んだ。 しかし、だからといって甘い香りが消えた訳ではない。 「抵抗することはない。 水の流れに身を任せるが如く、 全てを在るがままに受け入れるのだ」 老人が厳かな声で言うと、甘い香りが更に匂い立ち、君の口元を覆う腕が突然重さを増したようにずるりと落ちてしまった。 だが、君は抵抗を諦めない。老人に悟られぬよう、息を止め、甘い香りに屈するものかと必死に抵抗する。 **特別ルール「続・幻惑の甘い香り」** 君は甘い香りに抵抗することだけで 精いっぱいだ。 効力が増したのならば、尚更である。 このルールが提示されているSceneでは、%red% 魔法やアイテムは使用できない。%/% [強力な甘い香りに屈しなかった!](420203) [甘い香りに屈してしまった(MPが0になった)](420002) 420203 先ほどよりも更に強く、貪欲に意識を喰らおうとする誘惑の香りに、君は黙して抗い続ける。 これは己との戦いでもあった。 足がもつれそうになる。泥沼の中を歩いているかのように足が重い。 老人までの距離は、通常時であれば片手の指を全て折り曲げる前に辿り着けるほどだが、今ではそれが途方もなく遠く感じる。 胸の鼓動と同調するように、視界の中にいる老人の姿が揺れる。 止めているこの息を思いっきり吐き出して、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みたい衝動に駆られる。 しかし、新鮮な空気などこの場所に望むべくもない。 それが叶うとすれば、それは――この洞窟から出た時だ!! 『一歩』。 君は止めていた息を一気に吐き出しながら、この踏み出した一歩に強き意志を乗せ、老人に向かって突進した。 甘い香りへの反発が推進力となり、君は疾風の如き速度で老人に急接近し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を一閃させた。 **「ぬぅ!?」** 老人が驚愕の声を上げて君の一撃を回避しようと後方へ身を躱す。 呪縛を断ち切ろうと全力で振るわれた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}は、惜しくも老人の身体を切り裂くことはできない。 しかし、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の切っ先が老人の持つ杖に嵌る宝石を掠め、乾いた音と共に宝石が欠けた瞬間、宝石から赤い液体が噴き出し、老人が絶叫を上げて飛び退ったのだ。 [これは……!?](420204) 420204 君はその場に止まり、飛び退った老人の動向に目を向ける。 一体何が起こったというのだろうか!? ――と、君はあることに気が付いた。先ほどまで立ち込めていた甘い香りが、幻か何かだったかのように消えていたのだ。 片目を押さえた老人は、君から離れたところまで後退した後、ふわりと浮遊した。 長い眉の下から爬虫類の如き黄金の瞳を憎悪でぎらつかせ、上から君の姿を睨み付ける老人。 もう片方の目を押さえた手の隙間からつぅと鮮血が垂れ、さながら血の涙のようだ。 長く垂れた髭と眉毛が生き物のようにざわざわと揺らめき出す。 鼻先が突き出し、口が耳元まで裂け、その皮膚に翡翠色の鱗までもが浮き出し始めた。 頭髪のない頭からは銀色の角が生え、眉毛や髭が後退して銀色の鬣へと変化してゆく。 そして、裂けた口元から覗く歯は鋭く尖って並び、それは既に人外のそれだった。 **「貴様! よくもワシの目を 傷付けたな……!! 許さんぞ人間め!!! 貴様を操り此処から出ることなど 最早どうでもよいわ!!」** 老人――否、既に人ではないものが、怒声を張り上げた。その声は先ほどとは声質も異なり、野太く、殺気に満ち満ちている。 **とうとう本性を現したな!!** 君が叫ぶと、人外の者は呵々と不気味に笑い、身体を蛇の如く伸ばして螺旋を描きながら上昇してゆく。 その全身が眩く光り輝いた瞬間、光は膨張して巨大化し、長く長く伸びた。 みるみる内に長大な姿へと変化してゆく過程を、まざまざと見せつけられる。君は唖然として、その様子を見つめていることしかできなかった。 光が収縮すると、両手で紅玉を持ち、翡翠色の鱗を生やした長大な龍が浮遊しながら、赤く燃えた瞳で君を見下ろしていた。 **「我の名はティエンルン! 神龍たる我に歯向かう愚かな異国の民よ、 我の贄となるがよい!!」**  [異国の竜、だと……!?](420205) [『本物の竜はおらんのか!!!』](420602 "f400601|f400605&f410601&oFREEI3+") 420205 ティエンルンは、君のことを『異国の民』と言った。 つまりは、この龍は君にとって異国の竜――本来であれば『龍』となるが、君にはまだ『龍』と言い分けられるほど龍の知識はない――のようだ。 その細長い胴体には三本爪の短い手二本が、尻尾からやや離れた位置には短い足が二本生えていた。 ティエンルンは体躯を一定の間隔で八の字のように曲げて浮遊しているが、その長さはヴァイデスを超えていた。 こんな洞窟の中で、ここまで巨大な竜が出てくるとは……。 ティエンルンの長躯に君は圧倒されていた。だが、これまでにヒドラ、ダークドラゴンと切り伏せてきた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の確かな重みが君の心を奮い立たせる。 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り締める。そして、闘志の燃える瞳でティエンルンを睨み付けると、声高らかに叫んだ。 **貴様など神に非ず!! さあ、来いッ!!** 君の宣戦布告が戦闘開始の合図となった。 ティエンルンは、赤色の瞳を怒らせて咆哮を上げると、君に向かって真っ直ぐに飛んでくる。 しかし、その距離が縮むにつれて、瞳の色が変わったように見えるが……。 [回避に専念する](420206) [回避してすぐに顔を攻撃する](420207) [回避してすぐに胴体を攻撃する](420208) 420206 どんな攻撃を仕掛けてくるのか分らない以上、中途半端に手を出すのは危険だ。 君はティエンルンを注視する。そして、奴の口が広がった瞬間を見逃さず、息を止めて思いきり横へと転がって避けた。 直後、低空飛行するティエンルンの口から低く鈍い音と共に炎のブレスが吐き出された。ブレスの光によって洞窟内が明るくなり、温度が上昇する。 横へと転がった君は、全身に炎の熱を感じつつ体勢を立て直して立ち上がると、呼吸を再開しながらティエンルンの姿を目で追った。 ティエンルンはブレスを吐き出しながら通り過ぎてゆくが、君に避けられたと気付くと、ブレスの勢いを徐々に弱めながらゆっくりと旋回する。 なるほど、巨大であるが故に小回りが利かない訳か。 それに、低空飛行しながらブレスを吐いていることから、射程距離も案外短いようだ。 もっと射程距離が長ければ、わざわざ低空飛行して、こちらに攻撃されるリスクを高める必要はないのだから。 熱された空気が、飛翔するティエンルンによってかき混ぜられるのを風の流れで感じつつ、君は奴の弱点を一気に二つ見抜いた。 旋回したティエンルンは、閉じた口元から黒煙を立ち上らせながら、今度は高度を上げてこちらへと向かってくる。 今度は一体何をしてくるのだと、緊張で唾をゴクリと飲み込む。 次の行動を見定めようとティエンルンを凝視する君は―― [特に目の辺りに注目する](420209) [特に口の辺りに注目する](420210) [特に手の辺りに注目する](420211) [魔法を放つ](420212) 420207 少しでも早くキングドラゴンの下へ行かなければならない。であれば、躊躇している時間が勿体ないではないか。 君は意を決して、ティエンルンを待ち構える。そして、口が広がった瞬間、君は奴の側面に回り込むように、斜め前方へと走った。 直後、低空飛行するティエンルンの口から低く鈍い音と共に炎のブレスが吐き出された。ブレスの光によって洞窟内が明るくなり、温度が上昇する。 君の作戦では、擦れ違い様にティエンルンの顔面を切り付ける筈だったが、それは叶わなかった。 何故なら、炎のブレスが着弾して巻き起こる爆発と熱風を視野に入れていなかったからだ。 **考えの底が浅かった……!** 君は後悔した。横殴りの爆風と熱風に煽られ、バランスを崩して離脱を余儀なくされたのだ。 全身に衝撃と熱を受けて呻きながら、君は呼吸を止めて地面の上を転がり、前進するティエンルンから距離を取った。 ブレスの余波で身体の所々に火傷や傷を負ってはいたが、体勢を立て直して立ち上がると、呼吸を再開しながらティエンルンの姿を目で追った。 ティエンルンはブレスを吐き出しながら通り過ぎてゆくが、君に直撃しなかったと気付くと、ブレスの勢いを徐々に弱めながらゆっくりと旋回する。 %red%**▼HPに10ダメージを受けた!**%/% なるほど、巨大であるが故に小回りが利かない訳か……。 それに、低空飛行しながらブレスを吐いていることから、射程距離も案外短いようだ。 もっと射程距離が長ければ、わざわざ低空飛行してこちらに攻撃されるリスクを高める必要はないのだから。 ……まあ、先ほど反撃をしくじった訳だが。 胸の中でぼやく。熱された空気がかき混ぜられている空間の中、君は負傷したものの、ティエンルンの弱点を一気に二つ見抜くことができたのだった。 旋回したティエンルンは、閉じた口元から黒煙を立ち上らせながら、今度は高度を上げてこちらへと向かってくる。 今度は一体何をしてくるのだと、緊張で唾をゴクリと飲み込む。 次の行動を見定めようとティエンルンを凝視する君は―― [特に目の辺りに注目する](420209) [特に口の辺りに注目する](420210) [特に手の辺りに注目する](420211) [魔法を放つ](420212) 420208 少しでも早くキングドラゴンの下へ行かなければならない。であれば、躊躇している時間が勿体ないではないか。 君は意を決して、ティエンルンを待ち構える。そして、口が広がった瞬間、君は奴の側面に回り込むように、斜め前方へと走った。 直後、低空飛行するティエンルンの口から低く鈍い音と共に炎のブレスが吐き出された。ブレスの光によって洞窟内が明るくなり、温度が上昇する。 君はそのままティエンルンの進行方向とは逆に走り、跳んで、両手持ちした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を思いっきり振り被った。 刃は翡翠色の鱗を砕き、皮膚を切り裂いて肉にまで達した手応えがあった。君は思わずニヤリと口の端を吊り上げた。 だが、ティエンルンが身をよじった直後、君はその長い胴体に押し出され、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}ごと吹っ飛ばされてしまった! **なんて、力だ……!** 君は血を吐き、宙を舞いながら心の中で叫ぶ。どうやら身体を打ち据えられた時に、口の中も少し切ったようだ。 呼吸を止めて地面の上を転がり、体勢を立て直して立ち上がる。君は呼吸を再開しながら、ティエンルンの姿を目で追った。 ティエンルンはブレスを吐き出しながら通り過ぎ、ブレスの勢いを徐々に弱めながらゆっくりと旋回する。 %red%**▼HPに5ダメージを受けた!**%/% なるほど、巨大であるが故に小回りが利かない訳か……。 それに、低空飛行しながらブレスを吐いていることから、射程距離も案外短いようだ。 もっと射程距離が長ければ、わざわざ低空飛行してこちらに攻撃されるリスクを高める必要はないのだから。 ……まあ、先ほど吹っ飛ばされた訳だが。 胸の中でぼやく。熱された空気がかき混ぜられている空間の中、君は負傷したものの、ティエンルンの弱点を一気に二つ見抜くことができたのだった。 旋回したティエンルンは、閉じた口元から黒煙を立ち上らせながら、今度は高度を上げてこちらへと向かってくる。 今度は一体何をしてくるのだと、血の混じった唾を緊張でゴクリと飲み込む。 次の行動を見定めようとティエンルンを凝視する君は―― [特に目の辺りに注目する](420209) [特に口の辺りに注目する](420210) [特に手の辺りに注目する](420211) [魔法を放つ](420212) 420209 こちらに向かってくるティエンルンを睨みながら、君は奴の目の辺りに注目する。 ギョロリとした巨大な目玉は、片方から血が流れているが、その血が目玉全体を染め上げてでもいるかのように、瞳は鮮血の色をしていた。 だが、その瞳には妖しげな魔の気配はない。 ただひたすらに、殺気と怒気が煮詰められてでもいるかのような、物騒な気配だけがそこに在った。 君はその気配に全身を強張らせるが、それ以上に緊張する事態が差し迫っていることに気が付いた。 ティエンルンが両手で持っている紅玉が、何やら不気味に明滅していたからだ。 長躯の進行が君の頭上に差し掛かり、君の周囲がふっと陰る。 その瞬間、明滅している紅玉から光の玉が降り注いだのだ! **戦闘ルール** ${import 90000} [攻撃に耐えた](420213) [HPまたはMPが0になった](80000) 420210 こちらに向かってくるティエンルンを睨みながら、君は奴の口の辺りに注目する。 鋭利な歯が並ぶ口は、君の身体を丸呑みできるであろう巨大さだ。 だが、その口には炎の気配はない。 瞳へと視線を移すと、そこにはただひたすらに、殺気と怒気が煮詰められてでもいるかのような、物騒な気配だけがそこに在った。 君はその気配に全身を強張らせるが、それ以上に緊張する事態が差し迫っていることに気が付いた。 ティエンルンが両手で持っている紅玉が、何やら不気味に明滅していたからだ。 長躯の進行が君の頭上に差し掛かり、君の周囲がふっと陰る。 その瞬間、明滅している紅玉から光の玉が降り注いだのだ! **戦闘ルール** ${import 90000} [攻撃に耐えた](420213) [HPまたはMPが0になった](80000) 420211 こちらに向かってくるティエンルンを睨みながら、君は奴の手の辺りに注目する。 **あっ、あれは……!?** ティエンルンが両手で持っている紅玉の明滅にいち早く気付いた君は、その不気味な光に嫌な予感がした。 ティエンルンの顎が君の頭上を通過する寸前、君は走ってティエンルンの胴体の下から脱した。 その瞬間、明滅している紅玉から光の玉が降り注いだのだ! 先ほどまで君がいた場所に、幾つもの光の玉が降り注ぎ、地面の上を這う霧の中へと落ちてゆく。 もし君が奴の手に注目していなければ、そして、回避を選んでいなければ、対処が遅れて光に当たっていたかもしれない。 あの光の玉がどのようなものかは判らない。 しかし、こちらにブレスを吐いてきたティエンルンが放ったものなのだから、きっと歓迎すべきものではないのだろう。 [呼吸を整える](420213) 420212 君は<七惑星の欠片>を砕くと、迫り来るティエンルンに向けて魔法を発動させる。 **『 SUN RAY 』** **◆<SUN RAY>を唱えた** ※ステータスSTARの欠片が<SUN RAY>発動に必要な分だけ 自動減算される(太陽-1) ※魔法一覧にない魔法のため、発動ボタンを押す必要はない 君が手を前方へと振るうと、太陽の力を秘めた光線が、ティエンルンに向かって真っ直ぐ飛んでゆく。 だがしかし、太陽光線はティエンルンの翡翠色の鱗に弾かれ、そのまま消えてしまった。 **効かなかったか……!!** 君は焦りで顔を歪め、胸の中で叫んだ。 見れば、ティエンルンの動きが鈍った様子もなければ、傷一つ負わせた様子もない。 どうやら奴には、魔法に対する耐性があるようだった。 後退りながらティエンルンの瞳へと視線を移すと、そこにはただひたすらに、殺気と怒気が煮詰められてでもいるかのような、物騒な気配だけがそこに在った。 君はその気配に全身を強張らせるが、それ以上に緊張する事態が差し迫っていることに気が付いた。 ティエンルンが両手で持っている紅玉が、何やら不気味に明滅していたからだ。 長躯の進行が君の頭上に差し掛かり、君の周囲がふっと陰る。 その瞬間、明滅している紅玉から光の玉が降り注いだのだ! **戦闘ルール** ${import 90000} [攻撃に耐えた](420213) [HPまたはMPが0になった](80000) 420213 紅玉から光の玉をばら撒いてきたティエンルンは、旋回すると再び高度を下げてこちらへと向かってくる。 その飛行速度は先ほどよりも速く、かなり勢いが乗っていることが窺い知れる。 君は決断を迫られていた。 つまり、回避するか、攻撃するかの二択である。 ${if f04} ……と、そこで君は思い出す。 **相手が体当たりしてきた時、少しでも回避が遅れれば、それだけで命を落としかねない**と、シリウスから聞いたことを。 確かにあの速度であれば、ギリギリで回避をしようとしても到底間に合わない。早めに回避した方が良いだろう。 もし繰り出されるのが体当たりだった場合、少しでも回避が遅れれば、待っているのは肉塊となって死ぬ運命だけだ。 それに、もしブレスで攻撃するのならば、一瞬で飛び去ってしまうような速度で向かってくるのは、やや不自然だろう。 ${/if} [全力で回避だ!](420215) [全力で攻撃だ!](420216 "!f04") 420215 君は全力で回避することを選んだ。 そして、その判断が間違ってないことを、身を以て実感する。 ティエンルンとの距離にはまだ余裕があるように見えたが、君はそれに構わず全力で横へと跳んだ。 そして君が体勢を整えて振り返るより早く、ティエンルンが凄まじい速さで飛び去っていったのだ。 君の見立てとおり、ティエンルンの飛行速度はブレスを吐き出していた時よりも格段に速かった。 少しでも跳ぶのが遅れていたら、最悪は即死、良くて脚を持っていかれていただろう。 緊張と疲労で息を荒げながら、君は冷静に相手の行動を分析する。 再び通り過ぎ、空気をかき混ぜながら旋回するティエンルンの様子を注視する君は、武器を構え、相手の出方を窺う。 君としても、攻撃の機会をそろそろ見極めておきたいところだった。 ティエンルンが光の玉を放つ時は、跳躍しても攻撃が届かない。 つまり、攻撃の機会ではないと判断しても良いだろう。 となると、低空飛行する時が攻撃の機会だろうか? しかし、突進の時はダメだ。ブレスを吐く時よりも動きが速く、反撃するにはリスクが高い。 やはりブレスを吐く時が、攻撃の機会として最適であると言えるだろう。 ただし、ブレスを回避してすぐに側面から攻撃を仕掛けようとすれば、ブレス着弾による爆発や爆風に巻き込まれる可能性もあるが……。 [それならば――](420217) 420216 **突進なら、その力を利用してやる!** 君はティエンルンの次なる攻撃が突進だと判断し、相手の力を利用して切り裂いてやろうと決めた。 相手が近付けば近付くほどに、その巨大さに圧倒されそうになる。正面からまともにぶつかってこられたら、一瞬にして肉塊になるのは想像に難くない。 だからこそ、これは生死を分かつ決断だ。 果たして自身の判断が正しかったのか。それは、この後の一瞬で決まる。 君は呼吸を整え、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を力いっぱい握り締める。 全てを<竜滅の宝玉>に結集させるイメージを思い浮かべて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構えると、刃を包む黄金の光が激しく輝き始めた。 そしてティエンルンを鋭く睨み付けると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構えて待ち伏せた。 ――次の瞬間、君はこの判断が誤っていたことを、自らの命を以て思い知る。 君の想像以上にティエンルンの飛行速度は速く、この手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を支える己の身体が、ティエンルンの突進の勢いを受け止め切れないと悟ったのだ。 **浅はかだった……!!** 君は己の愚考を嘆く。 回避を選ぶには、既に互いの距離が縮み過ぎていたのだ。 迫り来るティエンルンの瞳が、君の絶望の色に染まった瞳を見て、三日月のように細められた(ように君には思えた)。 洞窟内に僅かな衝突音が響いた。 君が肉塊となって飛び散る様は、例え勇者と呼ばれる存在であっても、それは一介の人間にすぎないのだと、そう強く訴えかけているようであった。 %purple% **BAD END「判断の誤り1」**%/% 420217 君が頭の中で攻撃の算段を立てている間に、ティエンルンは旋回を終え、吼えながらこちらへと向かって飛んできている。 その時、君はティエンルンの瞳の色が、赤と金が交互に入れ替わっていることに気が付いた。 なるほど、最初に色が変わったように見えたのは、実際にこうして色が変わっていたからだったのか。 君が一つの疑問の答えを得ている間にも、ティエンルンは接近してきている。 首を斜め下へと向けて高度を下げているところを見ると、恐らくはブレス攻撃か体当たりかのどちらかだろう。 しかし、先ほど君に体当たりを回避されたこともあって、その飛行速度も調整されているように感じる。攻撃を見分ける判断材料としては、やや心許ない。 **……となると、どっちだ!?** [ブレス攻撃](420218) [体当たり](420219) 420218 **見切った! 来るのはブレス攻撃だ!** 君はティエンルンの次なる攻撃がブレス攻撃だと判断し、奴をギリギリまで引き付けることを決めた。 ティエンルンの瞳が明滅するか否か。それもまた攻撃を見分ける手がかりであると気付いたのだ。 相手が近付けば近付くほどに、その巨大さに圧倒されそうになる。正面からまともにぶつかってこられたら、一瞬にして肉塊になるのは想像に難くない。 だからこそ、これは生死を分かつ決断だ。 果たして自身の判断が正しかったのか。それは、この後の一瞬で決まる。 君は両足に力を込め、待ち伏せる。 そしてティエンルンの口から炎の光が垣間見えた瞬間、君は全力で跳んだ! ティエンルンは驚愕で目を見開くが、既に行動を止めることはできない段階だった。 最早その勢いをすぐに削ぐことはできず、炎のブレスを吐き出しながら、前進することしかできなかったのだ。 そんな奴の頭上に、宙を舞う君の影が落ちる。 君はティエンルンの鬣を少し過ぎた首の上に着地すると、奴の進行方向へと向き直った。 そして、手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に力を込めて${race?突き立てると:突き立てると:振り下ろすと:突き立てると}、ティエンルンの背に深く刃を喰い込ませることができた。 だが、ティエンルンの動きや風の抵抗もあり、不安定な足場で君の身体が揺らぎ、足が滑った。 君は慌てて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を両手でしっかりと握り直し、滑落することは免れた。 もしこんなところで滑落していれば、どうなっていたか分からない。 ひょっとすれば、防具の性能で即死は免れることができるかもしれないが、それでも重傷を負うか、はたまたティエンルンに追撃されて死ぬ可能性だってゼロではないのだ。 まさに危機一髪、というところだった。 **特別ルール「両手持ち」** 君はティエンルンの背に武器一本を刺し、 両手で柄を持って落下を免れた状態だ。 このルールが提示されているSceneでは、%red% 魔法やアイテムは使用できない。%/% [ふぅと息を吐き出す……が。](420220) 420219 **体当たりなら、その力を利用してやる!** 君はティエンルンの次なる攻撃が体当たりだと判断し、相手の力を利用して切り裂いてやろうと決めた。 相手が近付けば近付くほどに、その巨大さに圧倒されそうになる。正面からまともにぶつかってこられたら、一瞬にして肉塊になるのは想像に難くない。 だからこそ、これは生死を分かつ決断だ。 果たして自身の判断が正しかったのか。それは、この後の一瞬で決まる。 君は呼吸を整え、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を力いっぱい握り締める。 全てを<竜滅の宝玉>に結集させるイメージを思い浮かべて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構えると、刃を包む黄金の光が激しく輝き始めた。 そしてティエンルンを鋭く睨み付けると、全力で駆けだした。 ――次の瞬間、君はこの判断が誤っていたことを、自らの命を以て思い知る。 すぐ傍まで迫ったティエンルンの口から、炎の光が垣間見えたのだ。 **そんな、馬鹿な……!?** 勢いづいた君の足は止まらない。 回避を選ぶには、既に互いの距離が縮み過ぎていたのだ。 赤と黄に明滅する妖げなティエンルンの瞳が、君の絶望の色に染まった瞳を見て、三日月のように細められた(ように君には思えた)。 洞窟内が赤々とした光に染まり、断末魔の叫びが木霊する。 君が業火に身を焼かれて絶命する様は、例え勇者と呼ばれる存在であっても、それは一介の人間にすぎないのだと、そう強く訴えかけているようであった。 %purple% **BAD END「判断の誤り2」**%/% 420220 だがしかし、ティエンルンがこのまま君の好きにさせてくれるなんてことは、まずあり得ない。 **「グゥウ、小癪な真似を!!」** ティエンルンは、炎のブレスを止めて憎々しげに吐き捨ると、首をもたげ、上昇し始めた。君をこのまま振り落とそうとしているのだ! ティエンルンの首の角度がほぼ直角になる。そうかと思えば、今度は滅茶苦茶に飛び回り、君の口からは、思わずぐっと呻き声が洩れた。 ティエンルンに振り回される度に、君自身の重さが${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を掴む手を苦しめる。 だが、それだけではない。 君は、もしかしたらいつか落ちてしまうのでは、という恐怖に襲われ始めていた。 **特別ルール「ぶら下がり」** 君はティエンルンの背に武器一本を刺し、 両手で柄を持ってぶら下がっている。 このルールが提示されているSceneでは、%red% 魔法やアイテムは使用できない。%/% [振り落としに耐えた!](420221) [振り落とされてしまった(HPまたはMPが0になった)](420222) 420221 そしてまたティエンルンの体躯が直角を描いた時、君は腹の底から叫んだ。 **負けて、なるものかーーーッ!!!** 勇者としての……否、戦人としての勝利への執着を捻り込んだ雄叫びに呼応し、ティエンルンの首に潜り込んだ刃から黄金の光が噴き出す! 君はそこに己の力と体重を乗せて、猛々しい雄叫びを上げながら、本能のままにティエンルンの体躯を上から下へと切り裂いた! 凄まじい切れ味だった。 それは情け容赦なく翡翠色の鱗を砕き、弾き飛ばしながら、分厚い皮膚と脂肪を容易く切り開き、血を迸らせて肉を切り裂いてゆくのだ。 君は血と脂で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}から手を離さないように、しっかりと柄を握り締めながら、ティエンルンの首から背中にかけて一気に切り裂いていった。 **特別ルール「神龍下ろし」** 君はティエンルンの背に武器一本を刺し、 両手で柄を持って勢い良く切り裂いている。 このルールが提示されているSceneでは、%red% 魔法やアイテムは使用できない。%/% [偽神よ、人間の力を見くびるなッ!](420223) 420222 **あっ……。** 小さな声が、落ちる。 君の大きく見開かれた瞳には、自分の手が映っていた。 先ほどまで、その手は確かに${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を強く握り締めていた。 しかし、今はただ、指が僅かに内側へと折り込まれた形をしていて、何も握り締めてはいない。 ティエンルンに突き刺さった${race?剣:斧槍:斧:斧槍}が、みるみる内に遠ざかってゆく。 否、遠ざかっているのは、どちらかと言えば君の方だった。 音が戻る。 先ほどまで掻き消えていた風の音が、君の耳に戻ってきた。 受け入れがたい現実を、受け入れざるを得なくなったからだ。 君の瞳に焦りの光が差し込む。 足の下に広がる地面へと目を向け、落ちゆく己を自覚し、防具に宿る精霊の力を借りて何とか死から逃れようと覚悟を決める。 だが、落ちゆく君の頭上に大きな影が掛かり、君の集中が一瞬途切れた。 そして―― 君は凄まじい速度で地面へと叩き付けられた。 防具の性能によって即死は免れたが、仰向けで倒れている君の全身は、目を背けたくなるほどの酷い有様だった。 集中が途切れたことで祈りも途切れ、加護は完全には働いていなかったのだ。 着地しようとした足の骨は砕け、筋肉をスタズタに裂き、皮膚を突き破っていた。 鼻から血を流し、息苦しさに喘ぎながら血を吐き出し、ヒューヒューと弱々しい呼吸を繰り返す。その顔は青白く、視点は定まらない。 ぼやけて不鮮明な光景を映す瞳は、大きな翡翠色の塊を見つめることしかできなかった。 次の瞬間、ティエンルンの長い尾が地面へと振り下ろされた。 太くて長い鞭のようにしなる尾が地面を割る。 それと同時に、尾に叩き潰された君は、血と肉と脳漿を飛び散らせて絶命したのだった。 %purple% **BAD END「落ちて、ぐしゃり。」**%/% 420223 ティエンルンは、己の背を切り裂かれる壮絶な激痛に、甲高い悲鳴にも似た咆哮を上げた。 君を振り落とさんとする意思に関係なく、悶え苦しみながら降下してゆく。 一方の君は、ティエンルンの高度が下がってきたことに、そろそろ攻撃の限界を感じた。 自らの意思で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を引き抜くと、奴の背を強く蹴って離脱した。 まるで巨石が地面に激突して砕け散ったかのような音と衝撃が、薄暗い洞窟を揺るがした。 闇色の霧と土煙が派手に舞い上がる様は、水面に石が落ちて、水が跳ね上げられる様子にも似ていた。 君はティエンルンの落下地点から離れた位置に着地していた。 大地の振動にやや足元がぐらついたが、それを何とか耐えて転倒は免れた。 噎せ返るほどの血の臭いが充満している。 そんな洞窟に静寂が訪れたかのように思えた。だが、次の瞬間、ティエンルンが憤怒の咆哮を上げて空中へと飛翔したのだ! 既に人語を喋る冷静さは消え失せたのか、ティエンルンは怒りを君に叩き付けるが如く、吼えてわめき散らしながら迫ってくる。 その迫力たるや、例え武器を放り投げて逃げ出したとしても、誰も文句は言えないほどで、激しい怒りと憎しみ、そして計り知れない殺気に満ちている。 しかし、君は逃げ出したりはしない。 戦場で冷静さを失ったものは、よく自滅するものなのだ。 [君は静かに武器を構える](420224) 420224 怒りに我を忘れたティエンルンは、飛ぶことを放棄していた。 目を血走らせ、全身で地面を抉りながら、君へと突進してきたのだ。 大きく開かれた口から涎を散らし、喚きながら向かってくる姿は、あまりにも『神』という言葉からかけ離れ過ぎていた。 **「■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」** ティエンルンが何と叫んだのかは判らない。 だが、それが判ったところで、大した意味もないだろう。 ティエンルンの顎がより一層大きく開き、石と土と霧を呑み込んだ。 しかし、その中に人間の血の味が混ざることはなかった。 その時には、君は高く跳び上がっていたからだ。 君は大きく息を吸い込み、眼下のティエンルンを見下ろす。 そして、雄叫びを上げて落下しながら、黄金の光を纏った${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を全力を以て振り下ろした! 渾身の力で振り下ろされた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}は、君の闘志を反映して目が眩むほど輝く黄金の光と共に、ティエンルンの頭頂部へと深く喰い込み、強固である筈の頭蓋すら断ち割った。 ティエンルンの絶叫と君の雄叫びが重なり、周囲の空気を震撼させる。 君が一際大きな雄叫びを上げて${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振り抜くと、猛々しい黄金の光が割られた頭蓋を粉砕し、そこから一気に下顎まで切り裂いたのだった。 二つの声が木霊する中、君はティエンルンの身体から力が抜けてゆくのを感じていた。 君が両手で振り抜いた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を覆う黄金の光も、今では元の仄かな光へと戻っていた。 決着がついたということなのだろう。 君は肩で荒く息をしながら、ティエンルンの頭上から飛び降り、地に伏した竜の姿を少し離れた位置から見つめる。 血を流す口で弱々しく呼吸を繰り返していた竜は、その呼吸を止めた。心臓の鼓動も、完全に止まった。 竜の骸は塵となって闇色の霧と混ざり合う。もともとそこに竜などいなかったかのように、ティエンルンは跡形もなく消えていったのだった。 [これにてティエンルン討伐完了である](420225) 420225 ティエンルンの亡骸が消え去ったのを見届けた君は、緊張の糸が切れたかのように、よろめきながらその場にガクリと両膝をついた。 その顔は熱にでも浮かされているかのように紅く、幾筋も流れ出る汗が滴り、地面へと落ちる。 切創に裂創。熱傷に擦過傷。連戦の中で身体中についた様々な傷に汗が滲み、小さくも鋭い痛みが全身をちくりちくりと刺してゆく。 きつく目を閉じて、そのまま上を向いた。息苦しさに喘ぎながら、何度も、何度も荒い呼吸を繰り返す。 喉の表皮の上を、汗がだくだくと流れ落ちる。呼吸の度に動く喉は、頼りない高音を立てて鳴っていた。 あまりにも性急で乱暴な呼吸によって、君は時折噎せて俯きながら、それでも息を整えようと再び上を向き、呼吸を繰り返した。 呼吸が整ってきた。 君は汗をぐいと拭うと、静かに目を開けた。 長く感じた苦しみの時間も、実際に経過した時間はごく僅かなものだった。 君は傍らに置いていた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を持って立ち上がる。 柄を握る手から<竜滅の宝玉>が放つ清浄な魔力が伝わり、それが全身へと巡って君の心を奮わせた。 君はこれまでに、薄暗い迷宮の中を歩き続け、今度は薄暗い洞窟の中をひた走り、最強の竜と戦い続けてきたのだ。 そんな君には既に時間の感覚もなく、今が朝なのか夜なのか、此処に来てから一体どれほどの時間が経ったのかも分からなくなっていた。 地上は今どうなっているのか? ペンタウァの人々は無事なのか? そして、シリウスは生き延びることができたのか……? 情報から隔絶された此処では、それらのことを知る由もない。 だが、此処で唯一分かることもあった。 『キングドラゴンの封印はまだ解けていない』、ということである。 それは君にとって一縷の希望であり、最奥を目指す自分の存在理由であると言ってもいい。 だからこそ、君は振り返らない。 己の使命を果たすため、ただひたすらに前へと進むのだ。 最終決戦の時は近い。 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り締める。 往く先にたゆたう闇へと全神経を集中させて。 君は最奥を目指して再び走り出すのだった。 %red%**▼侵食度(FREE2)が30上昇した**%/% [先を急ぐ君の後ろ姿が闇に消えてゆく](43) 420602 **ひぇッ!?** 君は突然その場に響き渡った怒号にも似た大声に思わず飛び跳ねてしまった。 だが、君は気付く。己の胸元で<召喚石>が金と銀に明滅していることに。 **「な、何をしたのだ貴様!?」** ティエンルンが上擦った声で君を問い質す。 こっちも何が何やら!! と、君は困惑して叫んだ。 <召喚石>が辺りを照らすほどに眩い光を発し、君は腕で目元を覆った。 %red%**▼<召喚石>の魔力を4消費した**%/% <召喚石>の明滅が止み、光が消えてゆく。 君は目の前に新たな気配を感じて顔を上げた。 そこには見覚えのある白装束の背中と、これまた見覚えのある銀髪の男の背中があって、君は思わず「はい?」と間が抜けた声を出してしまった。 「ほう、貴様は『本物』のようだな」 白装束の男は、浮遊するティエンルンをしげしげと見つめながら、低い声で言った。 そんな白装束姿の男の横にいる銀髪の男は、「何だありゃあ……」と唖然としてティエンルンを見上げている。 そんな二人の姿を見る君は、どちらかと言うと銀髪の男の心境に近い。 本当に何だこれ……。 君が突然のことに呆気にとられていると、白装束の男はくつくつと笑った。君は驚いて身を硬くする。 男の名はルワン。かつて砂漠の居城でソーサリアンと敵対したこともあった彼だが、今はペンタウァの危機に際し、君に(渋々ながら)協力してくれている強力な魔法の使い手である。 「今度という今度は、 最強の龍とやらが見られると思い来てみたが、 ふん、存外大したことはないな」 突然現れたかと思えば、突然ティエンルンに辛辣なことを言い出す。まさにやりたい放題である。 というか、この砂漠王、<召喚石>に干渉したの……? ――なんて呆気にとられている君だったが、そんな君の存在に気付いた銀髪の男が、まったくもって意味が分からないという困惑した顔をして、君の両肩を掴んで揺さぶってきた。 「おいおい何だよこれ!? テュモーじゃなくて、 変なおっさんがいるじゃねーか!! ${name}${sex?の旦那ァ:の姐御ォ}、 こいつぁどういうこった!?」 ガクンガクンと君を揺らす男の名前はカメロン。 彼もまた過去に敵対したことがある盗賊団『青い風』の頭領なのだが、シャドードラゴン討伐の一件で共闘した仲でもあった。 因みにテュモーとは、彼の子分の名前である。 君自身もこの状況に取り残され、ガクンガクンとされるがままになっていたが、そんなカメロンの言葉をルワンは聞き逃さなかった。 **「貴様、その格好は盗賊じゃな? コソ泥風情がワシを変なおっさん呼ばわりとは、 不敬極まりないぞ!」** **「ンだとテメェ!? 変なおっさんを変なおっさんって言って 何がわりぃってんだよ!! あと、コソ泥って言うんじゃねぇ!!」** 目の前で喧嘩が始まってしまった。 あーあー、今は喧嘩をしている場合ではない訳で……。 君は二人の間で「まあまあ……」と宥めていると、頭上から小馬鹿にしたような声が降ってきた。 「呵々、偏屈者とコソ泥を召喚するとは、 ソーサリアンよ、 貴様もよくよく運がない奴じゃな」 高みの見物とばかりに(いや、実際にそうなのだが)人間達の様子を眺めていたティエンルンが、嘲りを大いに含んだ言葉を投げかけてきたのだ。 あー、そんな風に煽ったら―― **「「なんだと!?」」** ルワンとカメロンが同時にティエンルンを睨み付け、苛立ちと怒りを込めた声で反論した。 その声は、見事にはもっていた。 [まあ、こうなりますよねー……](420603) 420603 こうなってしまったらもう止められない。 **「ワシが『龍』というものを見せてやるわ!」** ルワンはそう怒鳴った後、怒りの形相で片手で目まぐるしく印を結び、何やら早口でブツブツと言っているかと思いきや、突然、その手に持った杖の先を地面に強く打ち付けた。 カツーンという乾いた音が洞窟に響き渡る。 すると、ティエンルンとルワンの間に黄金の光を放つ魔法陣が描かれていき、光が巨大な柱となって天井へと伸びてゆく。 そして、その光が弾けた時、ルワン以外のものが『それ』の姿に目を瞠った。 ゴールド……ドラゴン……。 君は目の前に現れた『それ』を見て、ぽつりと呟いた。 そう。君達の目の前に現れたのは、君が王都で斃したものよりも随分と小さく、ティエンルンの半分ほどだ。 しかし、鈍い黄金の鱗に緑柱石を思わせる瞳は、確かにゴールドドラゴンだったのだ。 ルワンは鼻息荒く君の方を向くと、杖でずびしとティエンルンを指して叫んだ。 **「ソーサリアンよ、 ワシが作った幻影龍に乗ることを許す! 代わりにあの愚劣な龍を斃すのだ!」** **「おー! こんな空飛ぶ蛇野郎なんて やっちまえ${name}${sex?の旦那:の姐御}!!」** 急展開にやや気後れしたカメロンだったが、ティエンルンへの怒りを思い出し、拳を強く振り上げて君をけしかける。ルワンの言葉にカメロンも大賛成といった様子だ。 つい先ほどまで喧嘩していたというのに、この息の合いっぷりである。 君は大きなため息をついた後、気持ちを切り替えてティエンルンを睨み付けた。 そして${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の切っ先を突きつけ、声高らかに叫んだ。 **貴様など神に非ず!! さあ、来いッ!!** 君の宣戦布告が合図となった。 ティエンルンは、赤色の瞳を怒らせて咆哮を上げた。 [なんだかんだで行動開始だ!](420604) 420604 幻影のゴールドドラゴンこと幻影龍が、ルワンの指示で首を垂れる。 「乗れ!」とルワンに促された君とカメロンは、最初に幻影龍の頭に飛び乗ったルワンを追うように、その鈍い金色の頭の上に飛び乗った。 そして、三人が幻影龍の角など出っ張った部分に掴まると、幻影龍は飛び始めたのだった! 幻影龍は、風を切りながら飛んでいる。 「おぉ」と。君とカメロンは感嘆の声を上げていた。 君も幾多の竜と関わってきたが、こうして竜の背に乗り空を飛ぶという経験は貴重なだけに、つい声を上げてしまったのだ。 まあ、ルワンにギロリと睨まれてしまった訳だが。 幻影龍は、追い掛けてくるティエンルンより上を目指して飛んでいる。まずは君達の体勢を整える時間を確保するためだ。 この幻影龍はティエンルンよりも小さいとは言ったが、この洞窟の中で身体が大きいということは、必ずしも有利であるとは言えない。 君達を追って旋回するティエンルンの重々しい動きを見ていると、それがよく分かった。 おそらく、ルワンはそれを見越して幻影龍のサイズを加減したに違いない。 その時、幻影龍の片角に掴まっている君の後ろで、龍の鬣に掴まっているカメロンが、思い出したように声を上げ、君の名を呼んだ。 「そうだ! ${name}${sex?の旦那:の姐御}、こいつを渡しておくぜ!」 振り向いた君にカメロンが見せたのは、見覚えのある小瓶だった。 「こいつは<エリクサー>っつって、 どんな傷も状態もたちどころに治しちまう 魔法の霊薬なんだ! ${あの洞窟|・・・・}に住み着いてる なぞなぞ爺さんを説得して ようやく手に入れたんだ、大事に使うんだぜ!」 なぞなぞ爺さんとは、彼の盗賊団が根城にする<盗賊たちの塔>、その地下に広がる洞窟に住んでいるトードという変わり者の怪僧のことだ。 以前も<エリクサー>を貰ったことがあった君は、すぐにピンときた。 一体どんな説得をしたのかは不明だが、トードの性格から考えれば、説得は難航していたに違いない。 君はカメロンの苦労を偲びつつ、<エリクサー>を受け取ったのだった。 「おい、いつまで喋っておる。 準備はできたのか?」 反対側の片角に掴まっているルワンが、苛立たし気な声で訊いてきた。 君はギクリと肩を跳ねさせた。しかし、すぐに表情を引き締め、幻影龍の片角を支えにして立って武器を構えると、準備ができたと答えた。 「しくじるなよ、ソーサリアン」 ルワンが口の端に不敵な笑みを浮かべる。 幻影龍は旋回すると、速度を上げながらティエンルン目掛けて飛び始めた。 **★<ELIXER>を手に入れた!** ※【使用回数1回】HPとMPを全回復し、状態異常も治す霊薬 [やってやるぞ!](420605) 420605 風切り音を響かせながら、幻影龍が滑空する。 下から昇ってくるティエンルンは、それを迎え撃つように炎のブレスを吐いてきた! しかし、ルワンが操る幻影龍は、それをひらりと躱すと、ティエンルンの背後へと回り込む。 君は白銀の鬣が生えたティエンルンの背に接近しているのを見て、今が攻撃の機会だと察すると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振るった。 刃は白銀の鬣を翡翠色の鱗と共に切り飛ばした。だが、龍に乗りながらの不慣れな空中戦で振るった刃は、君の想像以上に軽い一撃となってしまった。 現に、ティエンルンは痛みも感じなかったのか、身を捩りもしない。 幻影龍は、回避のためにティエンルンから離れてゆく。 君は悔しげに唇を噛み締めながら、遠ざかるティエンルンの背を睨む。 それから更にティエンルンを攻撃する機会に恵まれ、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振るったが、いまいち感覚が掴めない。 <FLY>で自分自身が飛んで戦うのとも違う感覚に、君は戸惑っていた。 だが、君は一人ではない。それこそが現状を打開する力となった。 つまり、**「何をやっておる! さっさと順応せんか!」**やら**「そこだ! やっちまえ!!」**やら、何かこう、野次やら声援やらが飛んできて、頭の中がぐるぐるとし出して、最終的には、もうどうにでも${sex?なっちまえ:なれ}と腹を括ったのだ。 するとどうだろう。先ほどまでは、早く順応しなければ、もっと攻撃しなければと焦っていたというのに、今ではそれらがふっと消え失せ、純粋な闘志だけが残っているかのように思えた。 腹を括ったことで、幾つもの戦いにより自然と備わってきた感覚と戦いのセンスが、急激に光り出したということなのかもしれない。 ちょっと騒がしいような気がしないでもないが、仲間がいるというのは本当に心強く、精神的な面でも救われる。 そもそも、こうやって戦えるのも仲間のお蔭なのだ。ありがたいことだ。 君は片角から手を離し、荒々しく吹き付ける風を一身に受けながらも、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構えている。 その瞳は、先ほどとは打って変わり、闘志に燃え、爛々と輝いていた。 こちらに向かって飛んでくるティエンルンを真正面から捉える、その目がキッと細められた。 [今度こそは!!](420606) 420606 戦いの流れが変わった。 最初こそは君の攻撃も、ルワンの幻影龍の操作も、カメロンの攻撃支援も、何処かばらついた印象が拭えないものだった。 しかし、君がこの状態での戦い方に慣れてきたのを切っ掛けに、ルワンとカメロンも感覚を掴み、今では連携攻撃もなかなか様になってきていた。 それとは逆に、滞空しながら君達の様子を窺っているティエンルンの方は、焦燥感に駆られていた。 急に動きが良くなってきた人間三人組に対し、余裕がなくなってきたのだ。 だが、ティエンルンにとって、それを認めることは屈辱以外の何ものでもない。故に、大声で嘲るのだ。 **「人間風情が飛んだところで 神龍たる我に勝てると思うな! そんな貧相な幻などに頼った己の愚かさを あの世で悔いるがよい!」** まるで地鳴りのような大音量の声で嗤いながら、君達の様子を窺っていたティエンルンが動き出し、滞空している幻影龍を目指して突進してくる。 ティエンルンの突進をまともに受ければ、君達全員が吹っ飛ぶどころか、言葉にするのも憚られるようなぐしゃぐしゃ状態になってしまっても不思議ではない。寧ろ、そうなると思う! だが、それだけの威力を持っているであろう突進だからこそ、動きは至極単純。 ティエンルンにとってこれが最大火力の攻撃であるならば、こちらにとってもまた、最大火力の攻撃を仕掛ける最高のチャンスでもあるのだ。 君は片角に掴まって横を向くと、ルワンとカメロンにのみ聞こえる声量で意思を伝えた。 ルワンとカメロンが了承の意で頷くと、君は前へと向き直った。 幻影龍の頭の中央で片膝をつき、静かに息を吐き出して、吸った。 そして、両手で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を持って強く握り締めると、迫り来るティエンルンを真っ直ぐに見据えて、こう言ったのだ。 [「このまま……突っ込む!」と。](420607) 420607 ティエンルンと幻影龍が向かい合い、互いに距離を縮めていく。 **「呵々!! 気でも狂ったかッ!! 良い! 良いぞ! そのまま死ねぃッ!!!」** ティエンルンが興奮したように捲し立て、その黄金の瞳をぎらつかせながら迫り来る! あとほんの数秒でティエンルンと正面衝突する! ……というタイミングで、幻影龍の動きが変わる。 ――そう。高度を下げたのだ。 **「な……!?」** 幻影龍の急な動きの変化に、ティエンルンは対応できない。 ただ目を見開き、驚愕の声を上げるのみだ。 片膝をついて武器を構える君を、カメロンが後ろからがっちりと支えている。 君は満足げに口角を上げた後、歯を食いしばった。 竜滅の意志を反映したかのように、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を纏う黄金の光が増大し、巨大な刃となって上へと伸びていく。 **これで最後だ、ティエンルン!!** 君が心の中で吼え、目をカッと見開いた瞬間。 幻影龍がティエンルンの顎下へと突進し擦れ違うのと同時に、君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}でティエンルンの顎から腹にかけて勢いよく切り裂いたのだ! 擦れ違いながらティエンルンの腹を切り裂くというのは、君の想像を遥かに超えた力技だった。 凄まじく重い手応えに、君は顔を歪めて呻く。少しでも力を抜けば、身体ごと持っていかれてしまいそうだった。 しかし、この幻影龍の確かな存在感と、君のすぐ近くで聞こえるやかましいほどの雄叫びと、進行方向へと押し戻そうとする力の存在が、それら全てが、君を奮い立たせた。 君達にとってはとてつもなく長い時間のように思えた。 だが、実際には一瞬の出来事だった。 幻影龍に乗った君達に被さっていた影がふっと消えた時、ティエンルンは血と臓物を撒き散らしながら、断末魔の叫びを上げて地面へと落下していった。 洞窟全体を揺らすような地響きに、突然の落下物により勢いよく舞い上がる闇色の霧。そこにはまだ霧が濛々と立ち込めている。 一気に脱力してその場に倒れ込んだ君とカメロンの横で、一足先にルワンが下の様子を窺っていた。 君も這うようにして幻影龍から顔を出して下を見ると、闇色の霧は未だ立ち込めていたが、舞い上がった霧が次第に下がってきた。 ティエンルンはぴくりとも動かず、その生命活動を停止させたようだった。 「神龍などとのたまっておったが…… フンッ、所詮はこんなものか」 薄暗く死臭に塗れた洞窟の中で。 やや疲れを滲ませた砂漠王の声が、静かに落ちてゆくのだった。 [これにてティエンルン討伐完了である](420608) 420608 竜の骸は塵となって闇色の霧と混ざり合う。 そして、もともとそこに竜などいなかったかのように、ティエンルンは跡形もなく消えていた。 君とルワンとカメロンの三人が地へと降り立つと、役目を終えた幻影龍も消えた。 それから君は、ややふらつきながらも小さく笑みを浮かべて、助っ人である二人に礼を言った。 最初は本当にどうなることかと肝を冷やしたが、最後の方では何かいい感じになっていたのだから、人間、意外と分からないものだ。 礼を言われたカメロンもまた君と同様にふらついてはいたが、少し掠れた声で「あいよ」と言って親指を立てると、ニッと笑い返してくれた。 ルワンの方は相変わらずの仏頂面で、鼻を鳴らしただけだった。 しかし、地についた杖に若干寄りかかっているように見えることから、彼も相当に疲弊しているのだと窺い知ることができた。 ……言うと怒るだろうから言わないけれども、と。君は心の中でそっと呟いた。 君は次にペンタウァの現状について二人に尋ねた。 既にどれだけの時間が経ったのか実感がないだけに、地上がどうなっているのかも気掛かりだったのだ。 すると、カメロンは動きを止め、ルワンは片眉をしかめる。 「それは――」 「無事に決まっておるわ」 君の瞳をひたと見据え、ルワンが断言した。 返答に割り込まれたカメロンが隻眼を見開く。 ルワンのそれは、有無を言わさぬ返答と狼を思わせる鋭く厳しい視線であった。 「このワシが助力してやっているのだ、 魔物に負けることなど、万が一にもない」 その言葉の後には、見くびるなと続いているように思えた。 そして、ルワンは更に言葉を続ける。 「貴様の方こそ他人の心配をしている 余裕などありもしないくせに、 一丁前の英雄気取りか。 フンッ、笑わせるでないわ。 貴様は傲慢な邪竜めを斃せばよい。 己の使命を果たすことだけを考えろ」 一気に捲し立てるルワンの言葉は、相変わらず辛辣で容赦がない。 だがしかし、君はその言葉の本質に気付いている。だから、君はルワンの視線を真っ直ぐに受け止め、黙って言葉を聞き、頷いた。 そんな君を暫く睨み付けていたルワンだったが、鼻で笑って視線を外すと、そのまま身を翻して光の中へと消えていった。 そして残ったカメロンの身体もまた、光って透け始めていた。別れの時だ。 ルワンの剣幕に気圧されて押し黙っていたカメロンだったが、苦笑して肩をすくめてみせた後、君に背を向けて言った。 「おっさんの言う通りだぜ。 こっちのことは心配いらねぇから、 思う存分キングドラゴンの野郎を しばきたおしてくれよな」 またな、と。そんな不自然なほどに軽い調子で別れを告げたカメロンは、手を振りながらそのまま光の中へと去っていったのだった。 君は二人が去っていった場所を黙って見つめていた。 だが、向かうべき方角へと向き直った君の顔は、既に戦人のそれであった。 最終決戦の時は近い。 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り締める。 往く先にたゆたう闇へと全神経を集中させて。 君は最奥を目指して再び走り出すのだった。 %red%**▼侵食度(FREE2)が39上昇した**%/% [混沌と竜気渦巻く闇の中をひた走る](43) 420301 君は<召喚石>に強く念じようとするが、甘い香りに阻害されて集中できない。 頭の中に靄が掛かっているかのように、助けを求めようとする言葉を思い浮かべることすらも困難な状態に陥っていた。 言葉を声に出すのはそれよりも更に困難で、単一では意味をなさない音の断片だけが、君の口から無造作に零れ落ちてゆくだけだ。 「抵抗することはない。 水の流れに身を任せるが如く、 全てを在るがままに受け入れるのだ」 仙人と名乗った老人が、水面をかき混ぜたように震えて歪む。 否、君の視界が歪み始めたのだ。 [意識が……遠退いて……](420002) 420401 君は<召喚石>に強く念じようとするが、甘い香りに阻害されて集中できない。 頭の中に靄が掛かっているかのように、助けを求めようとする言葉を思い浮かべることすらも困難な状態に陥っていた。 言葉を声に出すのはそれよりも更に困難で、単一では意味をなさない音の断片だけが、君の口から無造作に零れ落ちてゆくだけだ。 「抵抗することはない。 水の流れに身を任せるが如く、 全てを在るがままに受け入れるのだ」 仙人と名乗った老人が、水面をかき混ぜたように震えて歪む。 否、君の視界が歪み始めたのだ。 [意識が……遠退いて……](420002) 420501 君は<召喚石>に強く念じようとするが、甘い香りに阻害されて集中できない。 頭の中に靄が掛かっているかのように、助けを求めようとする言葉を思い浮かべることすらも困難な状態に陥っていた。 言葉を声に出すのはそれよりも更に困難で、単一では意味をなさない音の断片だけが、君の口から無造作に零れ落ちてゆくだけだ。 「抵抗することはない。 水の流れに身を任せるが如く、 全てを在るがままに受け入れるのだ」 仙人と名乗った老人が、水面をかき混ぜたように震えて歪む。 否、君の視界が歪み始めたのだ。 [意識が……遠退いて……](420002) 420601 君は<召喚石>に強く念じようとするが、甘い香りに阻害されて集中できない。 頭の中に靄が掛かっているかのように、助けを求めようとする言葉を思い浮かべることすらも困難な状態に陥っていた。 言葉を声に出すのはそれよりも更に困難で、単一では意味をなさない音の断片だけが、君の口から無造作に零れ落ちてゆくだけだ。 「抵抗することはない。 水の流れに身を任せるが如く、 全てを在るがままに受け入れるのだ」 仙人と名乗った老人が、水面をかき混ぜたように震えて歪む。 否、君の視界が歪み始めたのだ。 [意識が……遠退いて……](420002) 420801 君は<召喚石>に強く念じた、その直後だった。 頭の中に、否、身体の中に『何か』が異質なものが入り込み、重なったように感じたのだ。 しかし、それは決して不快ではなく、寧ろ心強ささえ感じていた。 %red%**▼<召喚石>の魔力を1消費した**%/% 君は突然のことに驚き、困惑する。しかし、そんな君の頭の中で、聞き覚えのある${人とは異なる声帯|・・・・・・・・}から発された声が響いたのだ。 『よくぞ私を呼んでくださいました』 **そっ**……――ムグッ!**(その声はヴィーグ!?)** 君は驚きのあまり思わず声を上げそうになったが、辛うじてそれを堪え、胸の中だけで叫んでいた。 『そうです、ヴィーグです${name}様。 私は今、思念体となって貴方の中に入り、 貴方の意識と身体を共有しています。 この状態ならば、あの者の魅了の術は 貴方には効きません』 (それは危ないところを救われた) 君がヴィーグのとっさの判断に感謝すると、頭の中に『いえいえ、貴方が召喚石を使わなければ、こうはいきませんでしたよ』と謙遜する声が響いた。 『しかし、魅了の術を無効化していても、 貴方の行動次第では、更に強力な術を 掛けてくるかもしれません』 (それでは、一体どうすれば……?) そう訊ねる君に、ヴィーグは落ち着いた口調で言った。 『${name}様、これからあの者と 交渉してください。 そこにあの者の力の源を断ち、 正体を暴く鍵がある筈です。 大丈夫、アイスドラゴンと交渉した あの時のように、私が貴方の手助けを 致しましょう』 なんと、まさか此処にきて交渉とは。 君はあまりにも予想外な打開策に一抹の不安を感じた。だが、無駄に消耗することもなく大逆転の機会を狙えるのであれば、試してみる価値は大いにあるだろう。 話はまとまった。君はよろしく頼む、と心の中でヴィーグに協力を頼んだ。 『では、まずは術に対抗する素振りをして、 それに打ち勝ったように見せかけて ください。 あれは人間ならば歴戦の勇者ですら 抗うことが困難な術ですから、 貴方が術に抗って打ち勝ったとなれば、 あの者は貴方に興味を示すでしょう』 ヴィーグは君にそう進言している。 そして君は―― [雄叫びを上げて黙り込んだ後に顔を上げる](420702 "xMALE") [顔を伏せて苦しげに呻いた後に顔を上げる](420702 "xFEMALE") [先手必勝! 不意打ちする!](420703) 420702 ${if xMALE} 君は腹の底から雄叫びを上げた。 まるで獣にでもなったかのような気分だった。 長い雄叫びは息が続かなくなり、徐々に音量を落としてゆく。 そして声が途切れて黙り込むと、荒く息をして顔を上げた。 ${/if} ${if xFEMALE} 君は俯き加減だった顔を更に伏せて苦し気に呻いた。 片手で胸を強く押さえ、頭を左右に振り乱し、ひたすらに呻く。 最後にひときわ大きく呻いてみせると、頭を振るのを止めて荒く息をする。 そしてゆっくりと顔を上げた。 ${/if} 「ほう……」 君が顔を上げたのを見て、老人は肩眉を上げた。それでも奥に潜む瞳は見えなかったが、この老人が零した声には警戒心の他に好奇の色も含まれていることに、君とヴィーグは気付いていた。 「人間の身でありながら、ワシの術に 溺れぬとは、なかなかに見所のある奴よ」 老人は好奇心を抑えられないのか、見定めるような口振りで話しながら君を凝視している。しかし、その口調とは裏腹に、君を射抜かんばかりの気配を発していた。 殺気とも言い換えられるその圧力に、君は緊張で胸が内側から強く叩かれているかのような苦しさを感じつつも、それに負けまいと老人を睨み返した。 「良い目をしているな。 今にも斬り掛からんばかりの 強者の光を宿しておるわ。 よかろう。ワシの面前で 名乗ることを許してやろう。 人間よ、名は何と言う。答えよ」 君は老人を睨むのを止めぬまま、獣の唸り声にも似た低音の声でただ一言『${name}』と名乗った。 「そうか、${name}か」と。老人は喜々として君の名を反復した。 『無事に興味を引けたようですね。 では、次にこの者から情報を 引き出していきましょう』 [「貴方の名は?」](420704) [「貴方はいつから此処にいた?」](420705) [「どうしてあんな術を使ったのか?」](420706 "f420706") [「怪しい奴め! その油断が命取りだ!」](420703) 420704 君は老人に「貴方の名は?」と問うてみた。 「ワシの名など人間が知ったところで 意味を成さぬものだ。 ただ仙人とだけ呼べばよい」 この口振りだと老人にも名前はあるようだが、どうも教えてくれる気はないようだ。 こっちは名前を教えたというのに、何ともフェアじゃない。 『まぁまぁ……。 おそらく相手も警戒して いるのでしょう。 さあ、次にいきましょう』 ヴィーグの宥めかすような声を聞きつつ、君は無理やりに作り笑いを浮かべながら次にどうするべきか思案する。 [「名前くらい教えてくれたっていいだろう!」](420703 "-f420704,f420705,f420706") [「どうしてあんな術を使ったのか?」](420706 "!f420706") [「貴方はいつから此処にいた?」](420705 "!f420705") [「女神の笑みも三度までだぞ爺さん!!」](420703 "f420704,f420705,f420706") [「此処から出たくないのか?」](420707 "f420705") 420705 君は老人に「貴方はいつから此処にいた?」と問うてみた。 「ワシはこの洞窟が封印される 遥か以前から此処におった。 既にキングドラゴンが封じられた後 ではあったが、千年以上前の話になるか」 **千年以上前だって!?** 君が予想外の答えに驚いた様子を見せると、老人は杖の柄で地面を突いた。軽い音が洞窟に反響し、君は思わず口を噤んだ。 長い眉毛に隠れた目は見えないが、睨み付けられているように感じる。どうも『五月蠅い』ということのようだ。君は作り笑いを浮かべながら押し黙った。 「ワシは仙界での修行を終えて 仙人となり、見聞を広めるため 下界に下りてこの異国の地を 旅しておった。 その旅の最中、ワシは強大な竜の 気配を感じ、この洞窟の中に入った。 それ以後、様々な竜が跋扈する此処は、 ワシにとって下界での修行場と なったのだ」 なるほど、修行の場……ね。 君は今度は声に出さずに胸の中だけで呟いた。 ただ、この老人の話を完全に信用した訳ではない。 「それから数百の時が流れ、 この洞窟に腕試しと称して多くの 人間が入り込むようになった。 その度にワシも手を貸してやったが、 生きて帰って来る者は誰一人として いなかった。 そして、ある日、討伐部隊と名乗る 人間の団体が洞窟に入り、全滅した。 それが切っ掛けとなったのか、この洞窟の 入口が封印され、ワシも竜共々 閉じ込められてしまったのだ」 『${name}様、良い感じで情報を 引き出せていますね。 これは交渉材料になりそうな 情報ですよ』 ヴィーグの褒め言葉に手応えを感じつつ、君は次にどうするべきか思案する。 [「名前くらい教えてくれたっていいだろう!」](420703 "-f420704,f420705,f420706") [「どうしてあんな術を使ったのか?」](420706 "!f420706") [「貴方の名は?」](420704 "!f420704") [「女神の笑みも三度までだぞ爺さん!!」](420703 "f420704,f420705,f420706") [「此処から出たくないのか?」](420707 "f420705") 420706 君は老人に「どうしてあんな術を使ったのか?」と問うてみた。 「お前がワシの力を授けるに ふさわしい真の勇者か 見極めるため、試練を与えたのだ。 元から軟弱な者に力を授けたところで、 何の意味もないからな。 まあ、お前は及第点といった ところだな」 なかなかに手厳しい、と君は苦笑する。 そこで君はふと気になって、術に敗れていたらどうなっていたのか問うてみた。 老人はさも愉快そうに、杖の柄で地を何度もコツコツと頻りに突きながら呵々と笑う。 「ワシの力を授けるにふさわしくない 未熟者だったというだけの話よ。 今頃、何の恐怖も感じることなく、 ただ幸福な夢を見ながら眠り続けて いたかもしれんなぁ?」 老人の口の端が半月の如く吊り上がった。その笑みは何処か禍々しさを感じさせる。 手に持つ杖に嵌められた黄金の色をした玉が、まるで獣の目のように一瞬だけ無気味に光ったように見え、君は思わず唾を呑み込んだ。 『怯んではいけません、${name}様。 交渉を持ち掛ける前から弱さを 見せてしまえば、相手は交渉ではなく 再び支配という手段を選ぶでしょう。 ${name}様、平常心です』 おっと、危ない危ない……。 君は危うく老人のペースに飲まれそうになったが、ヴィーグの冷静な言葉に救われた。 そうだ、弱みを見せてはいけない。こちらも笑え、笑うんだ。 君の口の端が緩やかな角度をつけて上がる。老人のような禍々しい笑みではなく、涼やかで余裕のある笑みだ。 それを見た老人は、片眉を動かしただけで何も言わない。ただ己の笑みを消しただけだった。 [「貴方の名は?」](420704 "!f420704") [「貴方はいつから此処にいた?」](420705 "!f420705") [「女神の笑みも三度までだぞ爺さん!!」](420703 "f420704,f420705,f420706") [「此処から出たくないのか?」](420707 "f420705") 420707 君は老人に「此処から出たくないのか?」と問うてみた。 「此処から出たくないのか、だと?」 老人の顔つきが険しくなり、殺気が増した。 全身を突き刺すような鋭い気配に一瞬気後れしそうになる。しかし、君にはヴィーグという心強い協力者が付いているのだ。 君はヴィーグの存在に心を奮い立たせ、老人の言葉にあくまでも落ち着いた口調で「そうだ」と返した。 天井の鍾乳石から雫が落ち、地面の上で弾ける音だけが流れる。 暫し君と老人の睨み合いが続いた。 互いに無言であったが、両者の間に流れる空気には、殺気と緊張感が入り混じった、まさに一触即発の色が濃く表れていた。 だが、その沈黙を破ったのは老人の狂気交じりの高らかな笑い声だった。 **「ああ、そうだ! ワシは出たい! 此処から出たいのだ! だが、洞窟の入り口はワシの知っている術 とは系統の異なる旧きもの! 封印を施した人間にしか解けぬのだ! まったく忌々しいことになッッ!!」** 『${name}様、これは決定的です! このことを軸にして交渉しましょう!』 やや興奮気味にヴィーグが提案する。 確かにこれなら―― [こちらは此処から出る方法を知っている](420708) [力を合わせれば封印も解ける筈だ](420709) 420708 ${if -f420709} 君は「こちらは此処から出る方法を知っている」と提案した。 そんな君の言葉に老人は感心したような、君を小馬鹿にしているような、そんな感情を交えた声を零した。 しかし、その表情から察するに、明らかに君の提案に興味を持ったようである。 「そこまで言うのならば、 その方法とやらを説明するのだ。 でなければ、お前のその言葉は 信用するに値せん」 君は解ったと一言答えると、老人に『方法』を説明した。その概要は以下のとおりである。 ${/if} ${if f420709} 君は老人に正論で攻め立てられ、渋々と『どうやって此処に来たのか』を説明し出した。 その概要は以下のとおりである。 ${/if} ・現在の封印の洞窟は、 混沌と魔物に溢れて地上からでは 行けなかったこと ・同上の理由で洞窟の入口の封印も 解けないこと ・自分は古代の遺物を使って此処まで ワープしてきたこと ・キングドラゴンを斃した後に 古代の遺物を使って地上へ戻る予定 であること 説明を黙って聞いていた老人は、君の言葉を精査するように、特に『古代の遺物』について訊ねてきた。 君は古代の遺物について、神の所有物であるために平時には使えないものだが、今回のような有事の時には神から遺物を使う許可を得られる、と付け加えた。 古代の遺物とは勿論<ゲート>のことだ。 しかし、ペンタウァの秘匿中の秘匿であるだけに、この怪しげな老人に全てを明かすことはない、とわざとぼかした表現にしていたのだ。 所謂『嘘ではないが、全てを正直に話している訳ではない』という状態だ。 卑怯と言うなかれ。これもまた信用ならない相手との交渉には必要な常套手段なのだ。 老人は君の顔を(眉毛で見えないがおそらくは)横目でチラチラと見ながら暫し考え込んでいる様子だ。 『手応えを感じます。 もう一声ですよ、${name}様』 [キングドラゴン討伐後なら貴方を地上へ連れていける](420710) 420709 君は「力を合わせれば封印も解ける筈だ」と提案した。 しかし、老人は不信感を隠しもせずに君に問うた。 「この仙人たるワシの力を 以ってしても解けない封印が、 お前ごときが加わったところで 解ける筈がなかろう。 そもそも、どうやって封印を 解こうというのだ?」 よくもまあズケズケと言ってくださる……。 君は内なる自分の顔を引きつらせながらも、七惑星の欠片を大量に使って封印の力に干渉すると答えた。 だが、老人はふんと鼻を鳴らして横を向いてしまった。聞く価値もない、と言いたげだ。 「そんなことで解ける封印であれば、 キングドラゴンの封印としては成り立たん。 適当なことを言うものではないぞ、人間よ」 ギクリ。 君は背中に一筋の冷や汗が流れるのを感じた。 「そんなことよりも、だ。 お前はこの洞窟にどうやって入ったのだ? 入ることができれば、その逆もまた然り。 この話題の方が会話としては よっぽど有意義であろう? ん?」 …………ぐう正論。 君は何とも複雑な気持ちを抱きつつも、自分がどうやって此処まで来たのか、その方法を(内心では渋々ながらも)説明することにした。 [どうやって此処に来たのか説明する](420708) 420710 君は「キングドラゴン討伐後に貴方を地上へ連れていける」と提案を後押しした。 老人は君の口振りが揺るぎない自信で溢れていると察すると、さも愉快げに呵々と笑った。 「人間よ、なかなか大仰な口を 利いたものだな。 お前が必ずしもキングドラゴンを 斃せるかなど分からぬと言うのに」 ――その言葉を待っていた! 君はその顔に自信に満ちた笑みを湛え、「だからこそ、仙人様のお力添えで勝利をより確実なものにしたいのです」と切り出した。 老人と視線がぶつかっているのが解る。こちらを圧し潰さんばかりの気迫に息が詰まりそうだ。 だが、こちらも負けてはいない。威圧感に真っ向からぶつかってやる。 此処から脱出するという事柄において、主導権はこちらにあるのだ。怯んでなどやるものか。 言葉のない君と老人の睨み合いが続いたが、時間にしてみれば然程の時間も経っていなかった。 そして、睨み合いの末に老人が盛大に笑い出した。 「カカカ! お前が力を得れば、 それだけワシが此処から出られる確率も 上がるという訳か! いいだろう! お前の提案、呑んでやろうではないか!」 **よし来た! 交渉成立!!** 「それでは、もっとこちらに寄れ。 お前にワシの力を授けてやろう」 君は老人に乞われるがままに、一歩、また一歩と老人に近づいてゆく。 そうやって近づいてくる君を凝視している老人が、その手に持った杖を掲げると、黄金色をした宝石が輝き出し、赤い光を放ち始めた。 ${if f420706} **『${name}様、あの宝石です! あの宝石から竜気が発せられています!』** なるほど、とうとう尻尾を出したかエセ仙人め! ……だが、ここで焦りは禁物だ。 そして君は―― ${/if} ${if -f420706} そして君は―― ${/if} [素早く武器を一閃させる](420711) [焦らずにまずは老人に近付く](420712 "f420706") 420712 急いては事を仕損じる。焦るな、機を待て。 君は胸の中で自分に言い聞かせながら、機を伺って慎重に一歩、また一歩と老人に近づいてゆく。 「よしよし、素直だな。 さあ、もっと近くに寄るのだ」 作り物のような歪な笑みを顔に貼り付けて、猫撫で声で君を誘う老人に、君は更に近づいてゆく。 そしてとうとう老人の目の前へと達した時、老人の片目と杖の宝石がぎらりと鋭く光り輝いた。 ――機は、熟した! 君は目にも留まらぬ速さで${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を突き出した。 その刃は狙い過たず老人の持った杖、そこに嵌った不気味な宝石を穿ち、砕いた。 直後、宝石が痙攣し出したかと思うと赤い液体が噴き出し、同時に老人も片目を押さえてよろよろと後退し、悶え苦しみ出したのだ! 周囲に漂っていた甘い香りも消え失せた。まさにこの宝石が怪しげな術の正体だと確信した瞬間であった。 爬虫類の如き黄金の瞳を憎悪でぎらつかせ、下から君の姿を睨み上げる老人。 もう片方の目を押さえた手の隙間から鮮血が流れ出し、さながら血の涙のようだ。 長く垂れた髭と眉毛が生き物のようにざわざわと揺らめき出す。 鼻先が突き出し、口が耳元まで裂け、その皮膚に翡翠色の鱗までもが浮き出し始めた。 頭髪のない頭からは銀色の角が生え、眉毛や髭が後退して銀色の鬣へと変化してゆく。 そして、裂けた口元から覗く歯は鋭く尖って並び、それは既に人外のそれだった。 **「貴様ァ……よくも、よくもワシの目を 抉ってくれたな……!! 許さん!! 許さんぞ人間めぇぇえ!!! 貴様を操り此処から出ることなど 最早どうでもよいわ!! 貴様は一撃では殺さん!! じっくりと嬲り殺してくれる!!!」** **始めから互いに腹に一物を抱えていたのだ、最後の詰めが甘かった方が敗れるのは道理というものだろうが!!** 君が吼えた。 その手に握った${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を一度払って杖を持つ手を切り落とし、切り返して胸を袈裟切りにしてまた払い、間髪入れずに変化途中の老人の額をも貫いたのだ。 ぼたりと手首ごと落ちた手は、緑の鱗が生えて鋭い鉤爪がついた三本指の竜の手だ。 手を切り、胸を切り、額を穿つ。その手応えの重さは全て並みの魔物とは一線を画した、まさに竜そのものであった。 「ガッ……ハッ……。 このティエンルンを変化前に 斃す、とは……」 君は念入りに${race?剣:斧槍:斧:斧槍}をぐいと更に深く押し込み、一気に引き抜いて血を払う。 自らをティエンルンと名乗った老人は、ト、トトトン、ト、トンと不規則な足取りでよろめきながら後退する。 両の目から血涙を流し、異形と化した竜の口から血泡を吐き出しながら膝を折ると、闇色の霧が這う地面へとそのまま倒れ伏した。 同時に地響きが立ち、土煙と霧とが盛大に舞い上がる。人の質量を遥かに超えたものが倒れ伏した音と衝撃だった。 君は口元に腕を宛てがい、土煙と霧が下層へと落ちるのを待った。 そして、それらが薄くなってきた頃、君は地面に力なく伸びて血まみれの首を投げ出している長大な緑龍の姿を認め、驚きで声を失った。 辺りを埋め尽くさんばかりの長い胴体が、音もなく現れていたのだ。 額の傷から絶え間なく出血し、竜の顎下には血溜まりができていた。 洞窟の脈動とすら錯覚しかねないほど大きく響いていた竜の心臓の鼓動が、完全に止まった。 竜の骸は塵となって闇色の霧と混ざり合う。もともとそこに竜などいなかったかのように、ティエンルンは跡形もなく消えていったのだった。 [これにてティエンルン討伐完了である](420713) 420713 君は口に宛がっていた腕を下げ、止めていた息を盛大に吐き出した。 改めて、此処にきて刃を交える以外の戦いまでもすることになろうとは予想だにしなかっただけに、別種の疲労がどっと押し寄せて来たのだ。 『${name}様、 本当にお疲れ様でした。 アイスドラゴンと交渉してから 暫く経っていましたが、 堂に入った交渉でしたね』 頭の中に優しく響くヴィーグの声。彼は君を心から労い、敬服していた。 君は顎先に伝う汗を拭いつつ、今度は「いやいや」と口に出して言った。それはまるでヴィーグが本当に目の前にいるかのような振る舞い方だった。 ヴィーグが来てくれたからこそ、ティエンルンの妖しげな術に屈することもなかった。 ヴィーグが冷静に道を示してくれたからこそ、こうしてティエンルンを斃すことができた。 それがどんなにありがたく、心強かったことか。それこそ計り知れない。 この勝利は決して自分一人の力で得たものではなく、ヴィーグと共に在ったからこそ得られたものなのだ。 君は胸元で淡く温かな光を放つ<召喚石>に手を当てながら、懸命に助けてくれたヴィーグに心から感謝した。 すると、君は胸の中が温かくなるのを感じた。ヴィーグと身体と意識を共有している今だからこそ、彼が喜んでいることが伝わって来たのだ。 そこで君はヴィーグに、共に戦ってきた戦友同士なのだから、もう『様』はいらないのだと言ってみた。 アイスドラゴンとの交渉に奔走していたあの頃から、君はヴィーグと友になりたいと思っていた。 しかし、アイスドラゴンとの交渉後に彼は姿を消し、君の夢は潰えてしまっていた。 それが、今またこうして機会が巡ってきたのだ。 こんな時に何を、と思われるかもしれない。 だが、いつ死ぬとも分からない『こんな時だからこそ』、彼と友になりたいと強く思ったのだ。 ヴィーグは君の言葉に驚いたようだったが、水面の波紋が静かに消えてゆくように、ヴィーグの心もまた穏やかさを取り戻していった。 君はヴィーグの思念体が身体から離れたことに気付き、ハッと頭上を見上げた。 光の輪郭が薄れつつあるヴィーグの思念体は、ゆらりと揺れながら、既に君の手が届かないところまで浮き上がっていた。 君が<召喚石>から離した手を上空へと伸ばし、彼の名前を叫ぼうとした瞬間。 **私のことを友と呼んでくれるのですね。 ありがとう、心優しき人の子よ。 しかし、私が共にいられるのは、 どうも此処までのようです。 親愛なる友よ、貴方が進む道に 勝利と佳き未来があらんことを。 また逢いましょう、${name}……。** そして、ヴィーグは光の中へと消えていった。 耳に心地よく響く、何処までも優して温情に溢れた声だった。 君はヴィーグが消えて行った空間を見上げながら、その伸ばしていた手を下ろして<召喚石>を優しく握った。ほんの数秒でも、余韻を噛み締めるように。 <召喚石>から手を離し、鋭い視線を先の深淵へと向ける。 深淵を睨み付ける君の表情には、先ほどまでの穏やかさはなく、その心は既に${race?戦士:魔道士:戦士:魔道士}のものへと切り替わっていた。 最終決戦の時は近い。 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り締める。 往く先にたゆたう闇へと全神経を集中させて。 君は最奥を目指して再び走り出すのだった。 %red%**▼侵食度(FREE2)が32上昇した**%/% [先を急ぐ君の後ろ姿が闇に消えてゆく](43) 420002 甲高い音を立てて何かが地面へと落ちた。 それは虚ろな目をした君の手から${race?剣:斧槍:斧:斧槍}が滑り落ちた音だった。 そうだ、何故この甘い香りに抗う必要があるのだろう? キングドラゴンは伝説の邪竜だ。そんな邪竜をこのままの力で斃そうとするだなんて、あまりにも無謀ではないだろうか? 竜殺しの聖剣ドラゴンスレイヤーも持たない、こんなちっぽけな人間風情が、伝説の存在を相手に戦うなどとは、到底まともな考えとは思えない。 それならば、力を得られる機会をみすみす逃すだなんて、あまりにも馬鹿らしいではないか。 このまま全てを委ねれば、あの仙人が強大な力を授けてくれると言うのだから、素直に従えば済む話なのだ。 それを、どうして必死に抗おうと、したのだろう、か……? どさりと音を立てて君は倒れ込んだ。 地を這う闇色の霧に顔を埋めてしまっているというのに、君はそのまま呼吸を続けてしまっている。 鼻孔をくすぐる甘い香りをずっと堪能していたくて、竜気も混沌も全てどうでも良くなっていた。 半開きになった瞳に光はない。あるとすれば、それは忘我の霞だった。 「ふん、人間の勇者とやらも所詮はこの程度か。 ――だが、喜べ人間よ。 キングドラゴンとかいう大仰な名を戴く 竜めを殺し、地上に脱して世を支配するのに このワシが貴様を利用してやるのだからな」 薄暗く淀んだ空気が流れる洞窟に嘲笑が強く響き、木霊する。 しかし、此処にはそれに反論できる者は誰もいなかった。 %purple% **BAD END「心堕ちた勇者」**%/% 420703 ${if f420704,f420705,f420706} **こちらがお美しく温厚な美の神ビヌス様のような慈悲深い心を持っていたとしても、流石にもう許さんぞ爺さんンンンンンーーーッ!!!** 君は怒りに我を忘れてとんでもないことを叫びながら老人に殴りかかった! ${/if} ${if -f420704,f420705,f420706} あのような妖しげな力を使う者が敵でない筈はない! それに、今はその術が効かない身なら、先手を打つことだってできる!! 君は瞬時の間に身を低くしながら武器を構えると、全力で地を蹴って老人に突進した。 ${/if} **『${name}様!? 一体何を……!?』** 君の予想外の行動に、身の内に宿るヴィーグは思わず悲鳴を上げていた。 もし誰かが先ほどの心の会話を聞いていたのならば、その者もきっとヴィーグと同じ反応をしたに違いなかった。 ${if f420704,f420705,f420706} 老人と自分の位置関係と距離。<竜滅の宝玉>の力を以ってすれば、瞬時に間を詰めることなど造作もない。 君は獰猛な瞳に老人の姿を捉えたまま、間髪入れずに勢いよく拳を繰り出した。 ${/if} ${if -f420704,f420705,f420706} 老人と自分の位置関係と距離。<竜滅の宝玉>の力を以ってすれば、瞬時に間を詰めることなど動作もない。 君は獰猛な瞳に老人の姿を捉えたまま、間髪入れずに${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の一撃を繰り出した。 ${/if} **――取った!!!** 勝利を確信し、君の口元が歓喜に歪む。だが、そこで信じられないことが起こった。 なんと、老人は氷上を滑るが如く凄まじい速さで後退し、君の渾身の一撃をいとも容易く避けたのだ! 君の顔から一瞬にして血の気が引き、全身から冷や汗が噴き出した。 避けられるだなんて思っていなかった。そう、完全に${取った|・・・}と思い込んでいたからこそ、相手の予想外の動きに対応し切れなかったのだ。 **「呵々! 愚か者めが! 身の程を知るがよい!!」** 殺意に満ちた老人の嗤いが君の耳に突き刺さる。 君は何とか体勢を整えようとして上体を起こすが、何もかもが遅過ぎたのだ。 前方の殺気が急激に膨れ上がり弾けた瞬間。 君の上体が滑った『何か』に内包され、残された下肢だけが鮮血と臓物を撒き散らして倒れたのだった。 %purple% **BAD END「乱心が咲かせる赤い花」**%/% 420711 君は強く踏む込むと、老人に向かって武器を一閃させた! 老人の油断を誘った上での奇襲は、見事に老人の怪しげな杖を真っ二つにする――筈であったが、老人は空中へと流れることでそれを回避したのだ! **「やはり牙を剥いたか! 油断ならぬ奴め!! お前の魂胆などお見通しだ!!」** **どっちが油断ならぬ奴だ!** 一撃を避けられた君は、辛うじて体勢を整えると苦し紛れに怒鳴り返した。だが、内心では酷く動揺し、それを悟られまいと虚勢を張っただけだった。 逆に老人は余裕の表情で空中から君を見下している。 **「呵々! まあワシも始めから お前など信用していなかったがなぁ!!」** 言うが早いか、老人は飛行して君に突進してきた! 君は武器を構えて斬り捨てようとしたが、目の前で老人の身体がぐにゃりと歪んで伸びると、君の身体に巻き付いたのだ! それは刹那の出来事で、君は成すすべもなくぐにゃぐにゃになった老人に全身を締め上げられて身動きが取れなくなってしまった。 みしみしと防具と骨が軋む音が聞こえ出し、君は締め上げられる苦痛と息苦しさに喘ぐ。 霞む瞳に映ったのは、緑色の鱗がびっしりと生えた丸太よりも太い龍の胴体が君の身体に巻き付いている様子だった。 **『${name}様ぁあああーーーッ!!!!』** ヴィーグの悲鳴が君の中に響き渡る。 しかし、君の胸元で何かが音がした瞬間、今まで共にあったヴィーグの気配が消え失せた。 <召喚石>が砕けてしまったのだ。 鱗同士が擦れる鈍い音を立てて、君により強く巻き付き締め上げてゆく龍の胴体。 ぐええと潰れた悲鳴を上げる君の身体から、様々な不快な音がした。複数の骨が有り得ない速度で折れて砕け、締め上げられた内臓が行き場を失って破裂して潰れた。 噎せ返るほどの血の匂い。君の身体を締め上げる龍の胴体の隙間から、鮮血がどくどくと絶え間なく流れ出していた。 圧迫された身体の穴という穴から血が噴き出し、その顔は人のものとは思えぬほどに歪み、自身の血で真っ赤に染まっていた。 これが期待を一身に背負った勇者の死に様であっていいのだろうか。 それほどまでに、これは凄惨な光景だったのだ。 %purple% **BAD END「急いては事を仕損じる」**%/% 43 最奥を目指し、深淵の闇の中を一人走る。 そんな君の耳に、人の声のようなものが聞こえた。 **勇者よ……** 君は足を止めずに、神経を研ぎ澄ませて周囲の気配を探る。 しかし、こんな場所で、しかも連戦していることもあり、君は緊張と疲労からか幻聴が聞こえたのではないかとも疑っていた。 **ペンタウァの勇者よ……** 今度ははっきりと聞こえた。確かに声は君に語り掛けている。 やや掠れ、落ち着いた雰囲気の声質は、まるで老人のもののように聞こえる。 だが、洞窟内にぼんやりと反響するようにして聞こえる声に生気はなく――それはつまり、${生きている者の声ではない|・・・・・・・・・・・・・}ようにも感じた。 その時だった。君は進む先に一つの光を見た。 決して力強くはないが、柔らかい印象を与える暖かな光は、この混沌と竜気が立ち込める洞窟内には似つかわしくないものだ。 不思議な光だった。 通常であれば警戒してもおかしくはない筈なのだが、君はこの光に敵意も悪意も殺意も感じ取ることはなかったのだ。 光は進行方向にあり、目的地から外れることもない。 君は遠くに見える暖かな光に向かって走った。 **全ては、あの日から始まった……** 『あの日から』……? 君は思わず声に出して呟いていた。 **だが、急使の我らの命は、無駄ではなかった……** 『急使』という単語に、君は目を見開く。 『あの日から』、そして『急使』。 君の脳裏に小さく、しかし鮮明に光が瞬いた。 走る速度を上げ、光へと近付いてゆく。 光へと近付くにつれ、予想は確信へと変わってゆく。 そして、見えた。 君は光の中に、年老いた${race?戦士:魔道士:ドワーフ:エルフ}の姿を見たのだ。 全身の輪郭がぼやけ、姿形もはっきりとしない。 だが、君には分かった。分からない筈がなかった。 何故なら、君は『遺志を継ぐ者』だからだ。 マスグレーヴ神殿からの急使である${sex?彼:彼女}の遺志を。 **我らの遺志を継ぐ者よ……** 君は必死で頷き、光へと手を伸ばす。 **そなたに勝利を……** 祈りの言葉と共に光が小さくなり、ふわりと浮遊する。 君は足を止め、手のひらほどの大きさになった光を、そっと両手で包み込んだ。 その光はじんわりと温かく、見つめていると胸の中まで温かくなった。 両手の中で、温かな光は小瓶に入った貴重な霊薬<ELIXER>へと姿を変える。 君はそれを胸元に寄せ、両手で大事そうに抱えて目を閉じた。 命を懸けてペンタウァの危機を救い、現在へと繋げてくれた勇者の魂に感謝と祈りを。 そして、キングドラゴンに必ず勝利することを誓って。 静かに目を開けて、霊薬を丁寧にポーチに仕舞う。 君は先の深淵を見据えると、最奥に向かって再び走り出した。 **★<ELIXER>を手に入れた!** ※【使用回数1回】HPとMPを全回復し、状態異常も治す霊薬 [混沌と竜気渦巻く闇の中をひた走る](440101 "oFREEI9+&(xFIGHTER|xDWARF)") [混沌と竜気渦巻く闇の中をひた走る](440102 "oFREEI10-&(xFIGHTER|xDWARF)") [混沌と竜気渦巻く闇の中をひた走る](440201 "oFREEI11+&xWIZARD") [混沌と竜気渦巻く闇の中をひた走る](440202 "oFREEI12-&xWIZARD") [混沌と竜気渦巻く闇の中をひた走る](440301 "oFREEI13+&xELF") [混沌と竜気渦巻く闇の中をひた走る](440302 "oFREEI14-&xELF") 440101 ### 【最終決戦前の準備①(※調整前)】セーブデータ作成推奨ポイント ここで%red%各ステータスを調整する前の%/%セーブデータを作成することを推奨しています%red%(※このSceneの後に、各ステータスを調整した後のセーブデータ作成推奨ポイントがあります)%/%。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 [最終決戦前の準備②](440103) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 440102 ### 【最終決戦前の準備①(※調整前)】セーブデータ作成推奨ポイント ここで%red%各ステータスを調整する前の%/%セーブデータを作成することを推奨しています%red%(※このSceneの後に、各ステータスを調整した後のセーブデータ作成推奨ポイントがあります)%/%。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 [最終決戦前の準備②](440103) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 440201 ### 【最終決戦前の準備①(※調整前)】セーブデータ作成推奨ポイント ここで%red%各ステータスを調整する前の%/%セーブデータを作成することを推奨しています%red%(※このSceneの後に、各ステータスを調整した後のセーブデータ作成推奨ポイントがあります)%/%。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 [最終決戦前の準備②](440203) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 440202 ### 【最終決戦前の準備①(※調整前)】セーブデータ作成推奨ポイント ここで%red%各ステータスを調整する前の%/%セーブデータを作成することを推奨しています%red%(※このSceneの後に、各ステータスを調整した後のセーブデータ作成推奨ポイントがあります)%/%。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 [最終決戦前の準備②](440203) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 440301 ### 【最終決戦前の準備①(※調整前)】セーブデータ作成推奨ポイント ここで%red%各ステータスを調整する前の%/%セーブデータを作成することを推奨しています%red%(※このSceneの後に、各ステータスを調整した後のセーブデータ作成推奨ポイントがあります)%/%。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 [最終決戦前の準備②](440303) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 440302 ### 【最終決戦前の準備①(※調整前)】セーブデータ作成推奨ポイント ここで%red%各ステータスを調整する前の%/%セーブデータを作成することを推奨しています%red%(※このSceneの後に、各ステータスを調整した後のセーブデータ作成推奨ポイントがあります)%/%。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 [最終決戦前の準備②](440303) [TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)](100000 "(r99999:king|r22:king|r23:king|r24:king|r25:king|r26:king)") 440103 ### 【最終決戦前の準備②】 %red%**▼<召喚石>が砕け散った!**%/% %blue%**▲HPとMPが全回復した!** **▲状態異常が回復した!**%/%(手動でSTATUSを『正常』に変える) **★<七惑星の欠片>を全種類1個ずつ手に入れた!** キングドラゴンの尋常ではない竜気から『君』の身を護るため、<召喚石>が身代わりとなって砕け散りました。 以後、最終決戦で仲間を召喚することはできなくなります。 その代わりに、%blue%<召喚石>の魔力保有量に応じて、以下の恩恵を受けることができます。%/% STATUSのFREE1『召喚石の魔力保有量』を確認し、%red%『恩恵一覧表』を参照しながら必ず手動でステータスを調整してください。%/% (このScene後に『召喚石の魔力保有量』は0になり、ITEMSからも削除されます) --- ### 【恩恵一覧表】 %red%※<召喚石>の魔力保有量に応じて開示される情報が増減します%/% ${if oFREEI1-} **★魔力保有量:0** ①恩恵なし ${/if} ${if oFREEI0+} **★魔力保有量:1** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか1つを選んで+1できる (例:STR+1) ${/if} ${if oFREEI1+} **★魔力保有量:2** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか1つを選んで+1できる ${/if} ${if oFREEI2+} **★魔力保有量:3** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか2つを選んで各種+1できる (例1:STR+1とINT+1) ${/if} ${if oFREEI3+} **★魔力保有量:4** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる (例1:STR+1とINT+1とDEX+1) ${/if} ${if oFREEI4+} **★魔力保有量:5,6** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に10個追加できる (例:月+1,火星+2,水星+2,木星+2,金星+3) ${/if} ${if oFREEI6+} **★魔力保有量:7~9** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に20個追加できる (例:月+2,火星+3,水星+3,木星+3,金星+4,太陽+5) ${/if} ${if oFREEI9+} **★魔力保有量:召喚石を一度も使用していない** ①STR,INT,DEX,KRMの4つのステータスを各種+1できる (例1:STR+1とINT+1とDEX+1とKRM+1) ②任意の<七惑星の欠片>を更に30個追加できる (例:月+3,火星+4,水星+5,木星+5,金星+6,太陽+7) ③FREE2『侵食度』を任意の数値に調整できる (ただし、0~70の範囲で調整すること) ${/if} [最終決戦前の準備③](440400) 440203 ### 【最終決戦前の準備②】 %red%**▼<召喚石>が砕け散った!**%/% %blue%**▲HPとMPが全回復した!** **▲状態異常が回復した!**%/%(手動でSTATUSを『正常』に変える) **★<七惑星の欠片>を全種類1個ずつ手に入れた!** キングドラゴンの尋常ではない竜気から『君』の身を護るため、<召喚石>が身代わりとなって砕け散りました。 以後、最終決戦で仲間を召喚することはできなくなります。 その代わりに、%blue%<召喚石>の魔力保有量に応じて、以下の恩恵を受けることができます。%/% STATUSのFREE1『召喚石の魔力保有量』を確認し、%red%『恩恵一覧表』を参照しながら必ず手動でステータスを調整してください。%/% (このScene後に『召喚石の魔力保有量』は0になり、ITEMSからも削除されます) --- ### 【恩恵一覧表】 %red%※<召喚石>の魔力保有量に応じて開示される情報が増減します%/% ${if oFREEI1-} **★魔力保有量:0** ①恩恵なし ${/if} ${if oFREEI0+} **★魔力保有量:1** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか1つを選んで+1できる (例:STR+1) ${/if} ${if oFREEI1+} **★魔力保有量:2** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか1つを選んで+1できる ${/if} ${if oFREEI2+} **★魔力保有量:3** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか2つを選んで各種+1できる (例1:STR+1とINT+1) ${/if} ${if oFREEI3+} **★魔力保有量:4** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる (例1:STR+1とINT+1とDEX+1) ${/if} ${if oFREEI4+} **★魔力保有量:5,6** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる (例1:STR+1とINT+1とDEX+1) ②任意の<七惑星の欠片>を更に10個追加できる (例:月+1,火星+2,水星+2,木星+2,金星+3) ${/if} ${if oFREEI6+} **★魔力保有量:7~9** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に15個追加できる (例:月+2,火星+3,水星+3,木星+3,金星+4) ${/if} ${if oFREEI9+} **★魔力保有量:10** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に20個追加できる (例:月+2,火星+3,水星+3,木星+3,金星+4,太陽+5) ${/if} ${if oFREEI10+} **★魔力保有量:召喚石を一度も使用していない** ①STR,INT,DEX,KRMの4つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に30個追加できる (例:月+3,火星+4,水星+5,木星+5,金星+6,太陽+7) ③FREE2『侵食度』を任意の数値に調整できる (ただし、0~70の範囲で調整すること) ${/if} [最終決戦前の準備③](440400) 440303 ### 【最終決戦前の準備②】 %red%**▼<召喚石>が砕け散った!**%/% %blue%**▲HPとMPが全回復した!** **▲状態異常が回復した!**%/%(手動でSTATUSを『正常』に変える) **★<七惑星の欠片>を全種類1個ずつ手に入れた!** キングドラゴンの尋常ではない竜気から『君』の身を護るため、<召喚石>が身代わりとなって砕け散りました。 以後、最終決戦で仲間を召喚することはできなくなります。 その代わりに、%blue%<召喚石>の魔力保有量に応じて、以下の恩恵を受けることができます。%/% STATUSのFREE1『召喚石の魔力保有量』を確認し、%red%『恩恵一覧表』を参照しながら必ず手動でステータスを調整してください。%/% (このScene後に『召喚石の魔力保有量』は0になり、ITEMSからも削除されます) --- ### 【恩恵一覧表】 %red%※<召喚石>の魔力保有量に応じて開示される情報が増減します%/% ${if oFREEI1-} **★魔力保有量:0** ①恩恵なし ${/if} ${if oFREEI0+} **★魔力保有量:1** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか1つを選んで+1できる (例:STR+1) ${/if} ${if oFREEI1+} **★魔力保有量:2** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか1つを選んで+1できる ${/if} ${if oFREEI2+} **★魔力保有量:3** ①STR,INT,DEX,KRMのいずれか2つを選んで各種+1できる (例1:STR+1とINT+1) ${/if} ${if oFREEI3+} **★魔力保有量:4** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる (例1:STR+1とINT+1とDEX+1) ${/if} ${if oFREEI4+} **★魔力保有量:5,6** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に10個追加できる (例:月+1,火星+2,水星+2,木星+2,金星+3) ${/if} ${if oFREEI6+} **★魔力保有量:7~9** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に15個追加できる (例:月+2,火星+3,水星+3,木星+3,金星+4) ${/if} ${if oFREEI9+} **★魔力保有量:10~13** ①STR,INT,DEX,KRMの3つのステータスを各種+1できる ②任意の<七惑星の欠片>を更に20個追加できる (例:月+2,火星+3,水星+3,木星+3,金星+4,太陽+5) ${/if} ${if oFREEI13+} **★魔力保有量:召喚石を一度も使用していない** ①STR,INT,DEX,KRMの4つのステータスを各種+1できる (例1:STR+1とINT+1とDEX+1とKRM+1) ②任意の<七惑星の欠片>を更に30個追加できる (例:月+3,火星+4,水星+5,木星+5,金星+6,太陽+7) ③FREE2『侵食度』を任意の数値に調整できる (ただし、0~70の範囲で調整すること) ${/if} [最終決戦前の準備③](440400) 440400 ### 【最終決戦前の準備③(※調整後)】セーブデータ作成推奨ポイント ここで%red%各ステータスを調整した後の%/%セーブデータを作成することを推奨しています。 全滅して新たな冒険が始まった場合に、事前に作成していたセーブデータを読み込むことで、セーブデータを作成したSceneから冒険を再開することができます。 ※セーブデータの作成自体は、どのSceneからでも行なうことが可能です %blue% 【セーブデータの作成方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Backup】を選択してセーブデータ作成 %blue% 【セーブデータを読み込んで冒険を再開する方法】%/% ①メニューボタンの【Backup&Restore】を選択 ②【Restore】から再開したいSceneのセーブデータを読み込む ③「リストアに成功しました。ゲームを再起動します。」 と表示された後に【OK】を選択 ④【続きから】を選択して冒険を再開 【セーブデータを読み込まない場合は】 冒険中に全滅した際にセーブデータを読み込まない場合、 再び冒険に挑むソーサリアンは、**新規作成**となります。 なお、**全滅ではなく中断していた冒険を再開する場合**には、 ソーサリアンText起動時に「続きから開始しますか?」の問いに 【OK】を選択し、冒険を再開してください。 ご不明な点は、メニューボタンの【HELP】を選択し、 プレイヤー向けマニュアルをご参照ください。 --- %blue% **回復魔法のルール変更**%/% <HEAL>と<PEACE>は、以下のルールが適用される。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを**30**回復する。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを**20**回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。%red% ※以後、原則としてこのルールが適用されているものとする%/% --- %red% **特別ルール「侵食度(FREE2)」**%/% ①STATUSのFREE2に%blue%<侵食度>%/%が反映されます。 ②<侵食度>は、高濃度の混沌と竜気に君の肉体と精神が どれほど侵食されているかを表しています。 ③<侵食度>は、ことあるごとに上昇し、各段階ごとに 君の肉体と精神に変化が現れます。 基本的に<侵食度>が高まるほど戦闘能力は上がります。%red% ④<侵食度>はシナリオの展開にも影響します。%/% 数々の苦難を乗り越えた勇敢なる者に七惑星神のご加護があらんことを! [最終決戦に挑む](450101 "oFREEII81-") [最終決戦に挑む](450201 "oFREEII80+") 450101 ${if oFREEII71-} 来た! とうとう此処まで来たのだ!! 長かった洞窟進行の末に、ようやく君は封印の洞窟、その最奥へと辿り着いた。 最奥から流れてくる風は想像以上に冷たい。しかし、それは温度による影響だけではないのだと、君はよく理解していた。 濃度が高い純粋な混沌と竜気に包まれ、胸が圧迫されているかのような息苦しさが増している。 足元に漂うそれらの発生源が『そこ』に在った。 ${/if} ${if oFREEII70+} 来た……とうとう此処まで来たのだ……。 長かった洞窟探察の末に、ようやく君は封印の洞窟、その最奥へと辿り着いた。 最奥から流れてくる風を感じるが、それが温かいのか冷たいのか君には分からない。 疲労によって感覚が麻痺しているのか、それともこの洞窟の環境に慣れただけの話なのか。 それに、此処では濃度が高い純粋な混沌と竜気に包まれている筈だが、君はそれをさほど苦とは感じていない。 これまでの戦いで心身がそれらに順応してきたということなのだろうか、途中で感じていた息苦しさが嘘であるかのようだった。 君は身体の奇妙な違和感に眉をしかめたが、そんなものは些細なことだと捨て置くことにした。 足元に漂うそれらの発生源が『そこ』に在った。 ${/if} 水晶のように透けた結界の中で目を伏せ、威風堂々と佇んでいる。それは巨大な竜の石像のようにも見えた。 竜は眠ってでもいるのか、混沌の霧が這う地の上で、ただ静かに鎮座していた。 首と胴体、そして足元を見やれば、君の何倍もあろうかという大きさの頑強な鎖が幾重にも巻き付けられ、それは壁や天井へと繋がれていた。 中には千切れている鎖もあったが、辛うじて拘束は保たれているようだった。 ${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に嵌った<竜滅の宝玉>が鮮やかに眩い光を放ち、君に訴えている。 その竜こそが、洞窟の最奥に封印されし暗黒竜<キングドラゴン>であるのだと。 どうやらキングドラゴンに施された封印が全て解ける前に、此処まで辿り着くことができたらしい。 これは本当に幸運と言って良かった。 もし封印が解けていれば、キングドラゴンが完全に力を取り戻す前に仕留めなければならなかったからだ。 この状態ですら、ここまでの混沌を生み出し、世を混乱させているのだ。完全復活を遂げたとなれば、ペンタウァが滅亡することは避けられないだろう。 **皆の想い、決して無駄にはしない!** 君は瞳を閉じ、意識を全て両手に持った武器に集中させる。 [その瞬間、だった。](460101 "oFREEII71-") [その瞬間、だった。](460201 "oFREEII70+") 450201 ${if oFREEII90-} 来た……とうとう此処まで来たのだ……。 長かった洞窟進行の末に、ようやく君は封印の洞窟、その最奥へと辿り着いた。 最奥から流れてくる風を感じるが、それが温かいのか冷たいのか君には分からない。 疲労によって感覚が麻痺しているのか、それともこの洞窟の環境に慣れただけの話なのか。 それに、此処では濃度が高い純粋な混沌と竜気に包まれている筈だが、君はそれをさほど苦とは感じていない。 これまでの戦いで心身がそれらに順応してきたということなのだろうか、途中で感じていた息苦しさが嘘であるかのようだった。 君は身体の奇妙な違和感に眉をしかめたが、そんなものは些細なことだと捨て置くことにした。 足元に漂うそれらの発生源が『そこ』に在った。 水晶のように透けた結界の中で目を伏せ、威風堂々と佇んでいる。それは巨大な竜の石像のようにも見えた。 竜は眠ってでもいるのか、混沌の霧が這う地の上で、ただ静かに鎮座していた。 首と胴体、そして足元を見やれば、君の何倍もあろうかという大きさの頑強な鎖が幾重にも巻き付けられ、それは壁や天井へと繋がれていた。 中には千切れている鎖もあったが、辛うじて拘束は保たれているようだった。 ${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に嵌った<竜滅の宝玉>が鮮やかに眩い光を放ち、君に訴えている。 その竜こそが、洞窟の最奥に封印されし暗黒竜<キングドラゴン>であるのだと。 どうやらキングドラゴンに施された封印が全て解ける前に、此処まで辿り着くことができたらしい。 これは本当に幸運と言って良かった。 もし封印が解けていれば、キングドラゴンが完全に力を取り戻す前に仕留めなければならなかったからだ。 この状態ですら、ここまでの混沌を生み出し、世を混乱させているのだ。完全復活を遂げたとなれば、ペンタウァが滅亡することは避けられないだろう。 **皆の想い、決して無駄にはしない!** 君は瞳を閉じ、意識を全て両手に持った武器に集中させる。 ${/if} ${if oFREEII89+} ルゥゥ……ゥ………。 牙が覗く口から低く唸るような声がもれる。 長かった洞窟探察の末に、ようやく君は封印の洞窟、その最奥へと辿り着いた。 最奥から流れてくる風を感じるが、それが温かいのか冷たいのかなど君には全く関心がない。 疲労も感じておらず、寧ろ戦えば戦うほど血が滾り、更なる戦いと流血を欲した。 視界は昼間のように明るく、暗闇の中に在って闇など存在しないかのように全てが鮮明に見通せた。 この洞窟内で最も濃度が高い純粋な混沌と竜気が渦巻く最奥ですら、今の君にとっては心地よさを感じるほどの空間だった。 これまでの戦いで心身がそれらに順応してきたということなのだろうか、途中で感じていた息苦しさが嘘であるかのようだった。 しかし、君はそんなことに関心はない。 君は黄金に光る瞳で、ただ本能に従って『それ』を見上げた。 水晶のように透けた結界の中で目を伏せ、威風堂々と佇んでいる。それは巨大な竜の石像のようにも見えた。 竜は眠ってでもいるのか、混沌の霧が這う地の上で、ただ静かに鎮座していた。 首と胴体、そして足元を見やれば、君の何倍もあろうかという大きさの頑強な鎖が幾重にも巻き付けられ、それは壁や天井へと繋がれていた。 中には千切れている鎖もあったが、辛うじて拘束は保たれているようだった。 ${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に嵌った<竜滅の宝玉>が鮮やかに眩い光を放ち、君に訴えている。 その竜こそが、洞窟の最奥に封印されし暗黒竜<キングドラゴン>であるのだと。 ふと。君は脳裏に多くの誰かの顔が浮かんだ気がした。 だが、今の君にはそれが誰なのかも最早判らず、気にも留めようとしなかった。 **グルゥウウ……ウゥウ……。** 君は眠っている竜を見上げたまま獣のように唸り、両手に持った武器を血管が浮き出るほど強く握り締めた。 すると、<竜滅の宝玉>がリィィ……と涼やかな音を立てて、より一層鮮やかに光り輝き出す。 何も考えず、否、何も考えることができず、君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に嵌った宝玉に力を強引に注ぎ込み続けた。 **コロス、コロス、コロス!** 竜に殺された者達の怨念を宝玉の奥深くから引き摺り出すように、深く、深く、深層へと狂暴な意思を送り込み続ける。 そして深層の底で呪詛を吐き出す亡者達の魂を見付けた。 ${/if} [その瞬間、だった。](460201 "oFREEII90-") [その瞬間、だった。](460301 "oFREEII89+") 460101 **「よくぞ此処まで辿り着いた」** それはガラスが割れるような甲高い音を立てて。 竜の首と胴を束縛する鎖と、残っていた結界が砕け散った。 洞窟の最奥に眠っていた邪竜の封印が――解けてしまったのだ! [……ッ!?](460102) 460201 **「よくぞ此処まで辿り着いた」** それはガラスが割れるような甲高い音を立てて。 竜の首と胴を束縛する鎖と、残っていた結界が砕け散った。 洞窟の最奥に眠っていた邪竜の封印が――解けてしまったのだ! [……ッ!?](460202) 460301 **「よくぞ此処まで辿り着いた」** それはガラスが割れるような甲高い音を立てて。 竜の首と胴を束縛する鎖と、残っていた結界が砕け散った。 洞窟の最奥に眠っていた邪竜の封印が――解けてしまったのだ! [……!?](460302) 460102 ${if !f460202} 結界が砕け散り、光の粒となって消え失せた。その瞬間、凄まじいほどの混沌と竜気が噴き出し、君の全身を、精神を打ち据えた。 混沌と竜気が溶け合い、渦となり、それが濁流となって君を呑み込んだのだ。目など開けてはいられず、呼吸すらできない。 苦しい……! 濁った音の洪水に耳が支配されている。 君は混沌の濁流の中で全身を上に下に右に左にと押し流され、自分が何処にいるのかすら判らない。 くる……しい……! 口元を押さえた手の隙間から、ごぼごぼと気泡が漏れる。 混沌の濁流に抗う術など考える余裕もなく、君はただただ必死にもがく。 無情な混沌の濁流は、そんな無力な君を容赦なく咀嚼し、全てをすり潰してゆく。 ――だが。 **「${眼|まなこ}を開けよ」** まるで爪弾かれるように。濁流の中にもかかわらず、君は反射的に目を開けた。 君を目掛けて濁流が押し寄せ、その目を潰す筈であろう状況で、だ。 だがしかし、驚くべきことに、此処に濁流などなかった。 嘘だ、と。そんな筈はない、と。 君は目を見開いて必死に周囲を見回すが、先ほどまで全身を呑み込み、翻弄していた闇色の泥水は影も形もない。 ただそこに在るのは、死と混沌の化身たる黄金色の巨竜のみであった。 一言。 あの竜のたった一言で、濁流が消え失せた。否、消え失せたのではない。 そう。全ては。 ま……ぼろ……し……? 君の渇いた呟きが転がり落ちる。汗が一滴、顎先から落ちた。 君は理解した。初めから混沌の濁流などというものは存在しておらず、それは目の前に佇む暗黒竜の威圧感に気圧され、絶望に呑み込まれた己の脆弱さが生み出した幻覚だったのだと。 君はそれ以上言葉を発することもできず、悠然と佇む竜の姿をただ見上げることしかできなかった。 そんな君の強張った姿を、暗黒竜は金の双眸で見下ろしていた。 だが、君は今度こそ竜の大顎が開いた瞬間を、この目でしかと見たのだ。 **「我は混沌にして竜の王なり。 我を『キングドラゴン』と呼ぶ${人|もの}もいれば、 我を『ザガ』と呼ぶ${竜|もの}もいた」** その重低音から成る人語は、眼前の竜の口から発されるだけで恐怖を煽り立てる。 竜は更に言葉を続ける。 **「人間よ、何ゆえ我が下に訪れた」** ${/if} ${if f460202} 「人間だ」と。 君は何の迷いもなく、はっきりと答えた。 己は人間として戦い、そして此処まで来たのだから。 **「ならば人間よ、 何ゆえ我が下に訪れた」** ${/if} [「お前を斃すためだ!」](460103) [「交渉しに来た」](460104 "f460202") [(無言で武器を構える)](460105) 460103 「お前を斃すためだ!」と。 君はキングドラゴンを見据えて凛然とした口調で言った。 キングドラゴンが目を細める。 **「威勢が良いな。 では、それは何のためにだ」** [「世界を救うためだ!!」](460106) [「腕試しをしてみたくなった」](460107) [(無言で武器を構える)](460105) 460104 「交渉しにきた」と。 君はキングドラゴンを見据えて凛然とした口調で言った。 キングドラゴンが目を細める。 **「ほう、人が我と交渉とはな。 だが、そのようなことを誰が望む。 お前一人に国の命運を託し、 自らは身を隠すだけの卑賤なる王が、 我との交渉など望む筈がない。 お前の独断であろう」** [「・・・・・・」](460205) [「交渉決裂だ!!」](460108) 460105 君は静かに武器を構え、キングドラゴンを睨み付けた。 緊張で張り詰めた空間に、落胆の息がもれる音が落ちる。 **「つまらぬ奴だ。 しかし、賢明とも言える。 我の言葉は人心を惑わす毒であり、 呪歌である。 それならば、言葉を交わさぬが 道理となるのも頷けよう」** 混沌の王が首をもたげる。 その瞬間に、この場の空気が、空間が――凍り付いた。 呼吸が止まる。 それは全身を串刺されたかのような衝撃だった。 全身が粟立ち、冷や汗が噴き出す。 武器を持つ手が震えるのを必死で抑える。 **「よかろう。 人の身で我が下に辿り着いた 勇敢なる者ソーサリアンよ」** [ ](460110) 460106 「世界を救うためだ!!」と。 君は手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の切っ先をキングドラゴンに向け、そう言い放った。 使命に燃えた瞳は何処までも真っ直ぐで、此処まで戦い抜いてきた勇者の風格を感じさせる。 **「そうか」** キングドラゴンは、そう静かに言って目を伏せる。 **「お前はまさに、人間共が焦がれ、思い描く 『理想の英雄』となる資質を備えた 稀有な魂の持ち主のようだ」** 「だが」と混沌の王が首をもたげ、その双眸がすっと開く。 君に向けられた視線は、怒りでも哀しみでもなく、憎しみでもない。ただ純然たる殺意を宿していた。 **「我が統べる世界に『英雄』は不要である」** 瞬間、この場の空気が、空間が――凍り付いた。 呼吸が止まる。 それは全身を串刺されたかのような衝撃だった。 全身が粟立ち、冷や汗が噴き出す。 武器を持つ手が震えるのを必死で抑える。 **「勇者よ。 人の身で我が下に辿り着いた 勇敢なる者ソーサリアンよ」** [ ](460110) 460107 「腕試しをしてみたくなった」と。 君は手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の切っ先をキングドラゴンに向け、そう言った。 キングドラゴンを斃すという使命を帯び、此処まで戦い抜いてきたのは確かだ。 使命を忘れたという訳でもない。それは今でも変わらない。 ――だが、こうしてキングドラゴンと対峙した時、君は気付いたのだ。 純粋に『伝説の竜と戦ってみたい』と心を躍らせるソーサリアンとしての自分も確かに存在している、ということに。 **「そうか」** キングドラゴンは、そう静かに言って目を伏せる。 **「『ソーサリアン』とは、そういうものだったな」** 混沌の王が首をもたげ、その双眸がすっと開く。 その瞬間、この場の空気が、空間が――凍り付いた。 君に向けられた視線には、純然たる殺意の光が宿っていたのだ。 呼吸が止まる。 それは全身を串刺されたかのような衝撃だった。 全身が粟立ち、冷や汗が噴き出す。 武器を持つ手が震えるのを必死で抑える。 **「よかろう。 人の身で我が下に辿り着いた 勇敢なる者ソーサリアンよ」** [ ](460110) 460108 卑賎なる、王だと……? 君はキングドラゴンの嘲りに、拳を強く握り締めていた。 自分が今こうして此処にいるように、国の主人たる王には王としての責務がある。 それを卑賎などと言われる筋合いは断じて、ない。 「交渉決裂だ!!」と。 君は声を張り上げて武器を構えると、キングドラゴンを睨み付けた。 自分から言い出しておいて何だが、国王のことをあんな風に言われたら、こうなるのも必定というものだ。 緊張で張り詰めた空間に、キングドラゴンの落胆の息がもれる音が落ちる。 **「つまらぬ奴だ。 しかし、賢明とも言える。 我の言葉は人心を惑わす毒であり、 呪歌である。 それならば、言葉を交わさぬが 道理となるのも頷けよう」** 混沌の王が首をもたげる。 その瞬間に、この場の空気が、空間が――凍り付いた。 呼吸が止まる。 それは全身を串刺されたかのような衝撃だった。 全身が粟立ち、冷や汗が噴き出す。 武器を持つ手が震えるのを必死で抑える。 **「よかろう。 人の身で我が下に辿り着いた 勇敢なる者ソーサリアンよ」** [ ](460110) 460110 **「 お前に死を与えよう 」**  [LAST BATTLE](470101) 460202 結界が砕け散り、光の粒となって消え失せた。その瞬間、凄まじいほどの混沌と竜気が噴き出し、君の全身を、精神を打ち据えた。 混沌と竜気が溶け合い、渦となり、それが濁流となって君を呑み込んだのだ。目など開けてはいられず、呼吸すらできない。 苦しい……! 濁った音の洪水に耳が支配されている。 君は混沌の濁流の中で、全身を上に下に右に左にと押し流され、自分が何処にいるのかすら判らない。 くる……しい……! 口元を押さえた手の隙間から、ごぼごぼと気泡が漏れる。 混沌の濁流に抗う術を考える余裕などなく、君はただただ必死にもがく。 無情な混沌の濁流は、そんな無力な君を容赦なく咀嚼し、全てをすり潰してゆく。 ――だが。 **「${眼|まなこ}を開けよ」** まるで爪弾かれるように。濁流の中にもかかわらず、君は反射的に目を開けた。 君を目掛けて濁流が押し寄せ、その目を潰す筈であろう状況で、だ。 だがしかし、驚くべきことに、此処に濁流などなかった。 嘘だ、と。そんな筈はない、と。 君は目を見開いて必死に周囲を見回すが、先ほどまで全身を呑み込み、翻弄していた闇色の泥水は影も形もない。 ただそこに在るのは、死と混沌の化身たる黄金色の巨竜のみであった。 一言。 あの竜のたった一言で、濁流が消え失せた。否、消え失せたのではない。 そう。全ては。 ま……ぼろ……し……? 君の渇いた呟きが転がり落ちる。汗が一滴、顎先から滴り落ちた。 君は理解した。初めから混沌の濁流などというものは存在しておらず、それは目の前に佇む暗黒竜の威圧感に気圧され、絶望に呑み込まれた己の脆弱さが生み出した幻覚だったのだと。 君はそれ以上言葉を発することもできず、悠然と佇む竜の姿をただ見上げることしかできなかった。 そんな君の強張った姿を、暗黒竜は金の双眸で見下ろしていた。 だが、君は今度こそ竜の大顎が開いた瞬間を、この目でしかと見たのだ。 **「我は混沌にして竜の王なり。 我を『キングドラゴン』と呼ぶ${人|もの}もいれば、 我を『ザガ』と呼ぶ${竜|もの}もいた」** その重低音から成る人語は、眼前の竜の口から発されるだけで恐怖を煽り立てる。 竜は更に言葉を続ける。 **「人と竜の間で惑う者よ、 お前は人か、それとも竜か」** [「人間だ」](460102) [「竜かもしれない……」](460303) 460303 「竜かもしれない……」と。 君がやや弱気に答えると、暗黒竜は目を細めた。 **「お前は、自らを竜と定めるか。 それもよかろう」** そう言った竜の細められた目は、憐みの片鱗すら感じさせるものだった。 自分が竜であるかもしれない、と。 そう自覚した瞬間、君は体内の血が沸騰するような灼熱感を覚え、苦しげに呻いて両膝を折った。 だが、混沌が漂う地面に思いっきり膝を打ち付けたというのに、まったく痛みを感じない。寧ろ、痛みを感じたのは、まったく別の部分だった。 心臓。 心臓が胸を突き破らんばかりに激しく脈動し、突如発生した激痛に、両手で胸を押さえて俯いた。 熱い血潮が体内を循環するのに合わせて『異なるもの』が増大し、激痛が連鎖する。内から君を蝕んでいるのだ。 途切れ途切れの呼吸の合間に唾液を垂れ流す口腔が痛い。唾液に血が混じっている。 歯がぎしぎしと不快な音を立てて歯茎を引き裂き、伸びてゆく。 背中に熱と激痛が集結する感覚に、君は両腕を交差させるように己を掻き抱く。 しかし、その腕の皮膚が突っ張り、盛り上がり、内側から皮膚を突き破っているかのような、おぞましい激痛が駆け抜けた。 君は絶叫して腕を強く掴み、爪を立てるが、その時、手のひらから伝わった感触が人間のものではなかったことに戦慄した。 骨が軋み、筋肉が収縮し、皮膚が引き伸ばされてゆくのが分かる。 自分の身体の中で何かが始まり、それは既に己の力ではどうにもできないことを痛みとして刻み込んでゆくのだ。 そして、背中が異様なほど盛り上がった時。 洞窟内に『何か』が皮膚を突き破る生々しい異音を響かせ、血飛沫が上がったのだ。 見なくても分かる。否が応でも分かってしまった。 君の背を突き破り、血を滴らせるのは翼。そう、竜の翼だったのだ。 闇を引き裂く君の凄惨な悲鳴が、洞窟内に木霊する。 激痛に身悶えながら、涙でぼやけた視界に映った己の腕は、白銀の鱗が疎らに生え、その腕を強く掴む手は、爪が異様に伸びていた。 気が付けば、この口から漏れ出でるのは人の呻き声ではなく、獣のような低音の唸り声だったのだ。 これは、コンなのは、人間デはナい。 ニンゲンでなけレば、コレハ、ホントウニ。 [リュウ、ダ……](460304 "f460202") 460302 眠りから覚めたキングドラゴンの姿を目にした瞬間だった。 君は体内の血が沸騰するような灼熱感を覚え、苦しげに呻いて両膝を折った。 だが、混沌が漂う地面に思いっきり膝を打ち付けたというのに、まったく痛みを感じない。寧ろ、痛みを感じたのは、まったく別の部分だった。 心臓。 心臓が胸を突き破らんばかりに激しく脈動し、突如発生した激痛に、両手で胸を押さえて俯いた。 熱い血潮が体内を循環するのに合わせて『異なるもの』が増大し、激痛が連鎖する。内から君を蝕んでいるのだ。 途切れ途切れの呼吸の合間に唾液を垂れ流す口腔が痛い。唾液に血が混じっている。 歯がぎしぎしと不快な音を立てて歯茎を引き裂き、伸びてゆく。 背中に熱と激痛が集結する感覚に、君は両腕を交差させるように己を掻き抱く。 しかし、その腕の皮膚が突っ張り、盛り上がり、内側から皮膚を突き破っているかのような、おぞましい激痛が駆け抜けた。 君は絶叫して腕を強く掴み、爪を立てた。 骨が軋み、筋肉が収縮し、皮膚が引き伸ばされてゆく。 そして、君の背中が異様なほど盛り上がった時。 洞窟内に『何か』が皮膚を突き破る生々しい異音を響かせ、血飛沫が上がったのだ。 君の背を突き破り、血を滴らせるのは翼。そう、竜の翼だったのだ。 闇を引き裂く君の雄叫びが、洞窟内に木霊する。 黄金の瞳に映る己の腕は、白銀の鱗が疎らに生え、その腕を強く掴む手は、先ほどよりも爪が異様に伸びていた。 君は既に人の形をした竜と化していた。 金の瞳を持ち、銀の鱗に覆われた双翼の君。 その本質は人ではなく、限りなく竜に近いと言えた。 そんな君に、暗黒竜は静かに問うた。 **「成れ果てた者よ、 人であることを捨て、 その先に何を望むのだ」** [コロス……コロス……!](460306) 460304 君は既に人の形をした竜と化していた。 金の瞳を持ち、銀の鱗に覆われた双翼の君。 その本質は人ではなく、限りなく竜に近いと言えた。 そんな君に、暗黒竜は静かに問うた。 **「成れ果てた者よ、 人であることを捨て、 その先に何を望むのだ」** [ソ……ラ……](460305) 460306 **コロス……コロス……!** 黄金に輝く瞳を血走らせた君の口から、単純化した歪な殺害予告が何度も繰り返される。 君には既に自我はなく、帰るべき国の名前すら記憶から消えていた。 ただ目の前の暗黒竜を殺すという殺意だけが、辛うじて君を勇者という存在に繋ぎ止めていた。 **「自我を失い、国を忘れ、 しかし竜を殺すことだけは 本能として残っているのか。 哀れな……。 だが、それが、それこそが、 英雄たる資質、その証明なのやも しれぬな」** 混沌の王が首をもたげる。 その瞬間に、この場の空気が、空間が――凍り付いた。 **「竜殺しに執着し、歪み成れ果てた者よ。 この一戦で我とお前は存在意義を問い、 勝利を得た者こそが、その解となるであろう」** [ ](460307) 460307 **「 では、此処で死ぬがよい 」**  [そして……](600101) 460205 キングドラゴンの声を聞いている内に、君の中である変化が生じていた。 『もしかしたら、平和的に解決できるのではないか?』 君はいつの間にかそんな期待を抱いていたのだ。 何故だろうか? 最奥に辿り着く前までは、キングドラゴンを斃すことだけを考えていたというのに。 今では沸き立つほどの闘志が霞んでいるどころか、キングドラゴンに何処か親しみのようなものすら感じてしまっているのだ。 一体何が、否、一体何処で、討伐の決意がすり替わってしまったのだろう? 頭の端でそんな疑問を抱きながらも、君はそれを何処か遠くにあるもののように感じていた。 そんな状態で君が持ち掛けた話に対し、キングドラゴンが答える。 **「我は囚われの身。 この${軛|くびき}さえ解かれれば、 我は再び天空へと往けるのだ」** ${天空|そら}へと……? 君はキングドラゴンを見上げてぼんやりと呟く。 **「勇敢なる者よ、 お前は竜に近付き過ぎた。 この洞窟を脱する前に、 肉体と魂が竜へと変ずるだろう。 そうなっては人の道とは 永遠に交われぬ。 ――ならば、共に往かぬか」** **「 見果てぬ${天空|そら}へ 」** [ENDING](93000) 460305 歯というよりも牙が並ぶ口で。 君は『${天空|そら}』を求め、そこへと至ることを切望していた。 それは人としての望みではなく、竜としての本能が目覚めた故の望みであったのだ。 君の望みを聞いたキングドラゴンは、静かに瞼を伏せた。 **「我は囚われの身。 この${軛|くびき}さえ解かれれば、 我は再び天空へと往けるのだ」** 君は黄金の瞳でキングドラゴンを見つめる。 その瞳は、キングドラゴンを通して、更にその先にある広大な空を見ているようだった。 キングドラゴンは今一度瞼を上げた。 そして、巨大な黄金の双眸で、この世に誕生しつつある『竜』を見下ろしながら口を開いた。 **「勇敢なる者よ、 お前は竜に近付き過ぎた。 この洞窟を脱する前に、 肉体と魂が竜へと変ずるだろう。 そうなっては人の道とは 永遠に交われぬ。 ――ならば、共に往かぬか」** **「 見果てぬ${天空|そら}へ 」** [ENDING](93000) 470101 **LAST BATTLE:TURN 1 -YOU-** **・RANGE:遠** --- 1ターン目の君の行動選択Sceneだ。 キングドラゴンは、開幕と同時に火球のブレスを君に向かって吐き出してきた! 君はそれを後ろへと飛び退くことで躱し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構え直す。 キングドラゴンの放つ殺気に<竜滅の宝玉>が激しく反応し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を成す黄金の光は、より一層輝きが増していた。 その輝きは、キングドラゴンの殺気に圧倒されていた君の心を再び奮い立たせる。 君は手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を強く握り締めた。 かつて幾多の人間を焼き殺してきた炎によって、洞窟内に熱風が吹き荒れる。 キングドラゴンは君を睨み付け、再び連続で火球のブレスを吐き出してきた! --- **戦闘ルール「LAST BATTLE」** ${import 90001} %red% ※このSceneでのセーブデータ作成を推奨しています%/% [ATTACK](470102) [EVADE](470103) [MAGIC](470104) 470102 **LAST BATTLE:TURN 1 -VS-** ・YOU【ATTACK】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:遠→中 --- 君はキングドラゴンの吐き出す火球のブレスにも怯まず、果敢にも突撃した。 火球のブレスをギリギリの距離で避ける君は、全身をあぶられ、その想像を超えた熱量に耐えるよう、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握る手に力が籠る。 だが、それで攻撃の精度が落ちる訳ではない。 君は身を低くして地をより一層強く蹴ると、キングドラゴンの前足に向かって飛び込み、斬りつけた! ……だが。 甲高い音を立て、刃が滑る。 刃は黄金の鱗を切り飛ばし、僅かに皮膚を傷つけただけで、肉へと食い込ませることができなかったのだ。 **浅い……!?** 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振り切ったまま、自分の想像よりも遥かに軽い手応えに愕然とする。 しかし、その一瞬の動揺すら命取りだ。 重く強烈な衝撃に、君の全身が振れた。風を切り、外側へと思いきり吹っ飛ばされる。 君が振れた視界で捉えたのは、キングドラゴンの前足が動いた瞬間だったのだ。 君は地面から突き出た逆さ氷柱のような石に背面から叩きつけられ、一瞬呼吸が止まる。 砕けた石片がパラパラと落ちる中、地面へと手を着くように倒れると、君はすぐに噎せ返った。 気が逸り、攻撃を急ぎ過ぎたようだ……。 ゆらりと立ち上がり、手の甲で口の端を乱雑に拭う。己の軽率さへの怒りが仕草に表れていた。 %blue%**▲キングドラゴンに2ダメージを与えた……**%/% %red%**▼HPに5ダメージを受けた!**%/% [TURN 2 -YOU-](480101) [HPまたはMPが0になった](91000) 470103 **LAST BATTLE:TURN 1 -VS-** %blue% ・YOU【EVADE】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:遠→近 --- 君は迫りくる火球のブレスを回避することに集中しながら、キングドラゴンとの距離を詰めるべく駆けてゆく。 頭上から隕石のように降り注ぐ火球のブレスは、まともに当たれば待っているのは確実なる死だ。 ならば、受けることなど考えず、回避に徹して接近するのが得策と言えた。 距離を開けてもなお、ブレスの熱量に汗が噴き出るが、それは君の集中力を乱すほどのものではなかった。 君は身を低くして地をより一層強く蹴ると、キングドラゴンの死角となる前足に向かって飛び込んだ。 君は何事もなく前足の前へと着地する。だが、巨大な片前足が動く気配に、君の身体がいち早く反応した。 突如繰り出された片前足の薙ぎ払いに、君は半ば条件反射のように反応し、高く跳んでその一撃を躱した。 もし自分が攻撃を仕掛けていたとすれば、直後に反撃を喰らっていただろう。 **それならばッ!** 君は跳んだ勢いで${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を頭上で振るい、斬り上げるようにして薙ぐ。 その一撃は、無防備なキングドラゴンの首を切り裂いた。血の代わりに混沌が噴き出し、そのまま霧散する。 キングドラゴンは、ブレスを吐くのを中断せざるを得ず、首に走った痛みに身をよじり、悶えた。 今の一撃は効いたようだ! 君は己の技量がキングドラゴンに通用すると確信した。途端に更なる力が湧いてくる。 着地した君は、すぐに体勢を立て直した。 --- **特別ルール「BONUS」** ①ダメージ式ボタンを押してから次のターンに進むこと。 ②回復魔法または補助魔法であれば、1回のみ使用可能。 [TURN 2 -YOU-](480101) 470104 **LAST BATTLE:TURN 1 -VS-** ・YOU【MAGIC】選択 ・KING【MAGIC】選択 ・RANGE:遠→遠 --- 君はキングドラゴンのブレスの射程外へと避難し、魔法を発動させる準備をした。 幸い、キングドラゴンはブレスを吐いているため、魔法を打ち消すことができない上に、君が魔法を発動させる余裕もあるという訳だ。 君は早口で呪文を唱えると、<七惑星の欠片>を砕いて魔法を発動させた! --- **戦闘ルール「MAGIC」** 攻撃魔法、回復魔法、補助魔法の種類を問わず、%blue% 2回まで%/%発動させても良い。 ただし、%red%攻撃魔法の場合は、以下の特殊ルールを適用する。%/% ①攻撃魔法1回につき%red%<七惑星の欠片>を 下記の使った魔法の分だけ減らす%/%こと%blue% ・LIGHT CROSS(貫通):火星-4,木星-4,土星-2 ・DEG-NEEDLE(貫通):水星-4,金星-4,太陽-2%/% ②攻撃魔法を%red%発動させた回数分だけダメージ式ボタンを押す%/%こと ※魔法に必要な欠片が足りない場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること [TURN 2 -YOU-](480101) 480101 **LAST BATTLE:TURN 2 -YOU-** ${if f470103} **・RANGE:近** --- 2ターン目の君の行動選択Sceneだ。 君に首を切り付けられたキングドラゴンは、火球のブレスを吐くことを止めた。 キングドラゴンの鋭く光る黄金の瞳が、君を忌々し気に睨み付けている。 巨大な顎が僅かに開き、今度もまた息を吸い込んでいるように見えるが……。 ${/if} ${if f470102} **・RANGE:中** --- 2ターン目の君の行動選択Sceneだ。 キングドラゴンは火球のブレスを吐くことを止めた。 しかし、巨大な顎が僅かに開き、今度もまた息を吸い込んでいるように見える。 ${/if} ${if f470104} **・RANGE:遠** --- 2ターン目の君の行動選択Sceneだ。 キングドラゴンは火球のブレスを吐くことを止めた。 しかし、巨大な顎が僅かに開き、今度もまた息を吸い込んでいるように見える。 ${/if} [ATTACK](480102 "f470102|f470104") [ATTACK](480202 "f470103") [EVADE](480103 "f470102|f470104") [DEFENSE](480203 "f470103") [MAGIC](480104 "f470102|f470104") [MAGIC](480204 "f470103") 480102 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** %blue% ・YOU【ATTACK】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【CANCEL】選択%/% ・RANGE:遠→近 --- ${if -f05} 君は次に来る攻撃を咆哮だと判断し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手に駆け出す。 直後、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれ、君は奥歯を噛み締めた。 だが、それだけだ。 ブレスのように熱くもなければ、キングドラゴンから離れていたこともあり、耳を壊すほどのものでもなかった。 君は攻撃の機会だと悟り、雄叫びを上げてキングドラゴンの顔に一撃を見舞った。 ${/if} ${if f05} 君は次に来る攻撃を咆哮だと判断し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手に駆け出す。 直後、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれ、君は奥歯を噛み締めた。 シリウスが言っていた。これはただの咆哮ではない。 一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだ。 だが、今の君は魔法を使っているのでもなければ、<竜滅の宝玉>の放つ魔力にも影響はない。 それに、幸いにもキングドラゴンから離れていたこともあり、耳を壊すほどのものでもなかった。 君は攻撃の機会だと悟り、雄叫びを上げてキングドラゴンの顔に一撃を見舞った。 ${/if} --- **特別ルール「BONUS」** ①ダメージ式ボタンを押してから次のターンに進むこと。 ②回復魔法または補助魔法であれば、1回のみ使用可能。 [TURN 3 -YOU-](490101) 480202 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** ・YOU【ATTACK】選択 ・KING【CANCEL】選択 ・RANGE:近→近 --- ${if -f05} 君は追撃しようと、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手に身構える。 直後、キングドラゴンの口から咆哮が放たれ、辺りが一瞬だけ光った。 君は奥歯を噛み締めた。流石に至近距離での咆哮は耳に堪える。 だが、逆に言えばそれだけだ。 確かに厳しくはあるのだが、ブレスのように熱くもなければ、そうかと言って耳を壊すほどのものでもない。 攻撃の機会だと悟り、君は耳鳴りを堪えながらも、雄叫びを上げてキングドラゴンの顔に一撃を見舞った。 ${/if} ${if f05} 君は追撃しようと、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手に身構える。 直後、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれ、辺りが一瞬だけ光った。 君は奥歯を噛み締めた。流石に至近距離での咆哮は耳に堪える。 シリウスが言っていた。これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだ。 だが、今の君は魔法を使っているのでもなければ、<竜滅の宝玉>の放つ魔力にも影響はない。 攻撃の機会だと悟り、君は耳鳴りを堪えながらも、雄叫びを上げてキングドラゴンの顔に一撃を見舞った。 ${/if} %red%**▼HPに3ダメージを受けた!**%/% [TURN 3 -YOU-](490101) [HPまたはMPが0になった](91000) 480103 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** ・YOU【EVADE】選択 ・KING【CANCEL】選択 ・RANGE:遠→近 --- またブレスが来るのか……? それとも咆哮か……? ${if -f05} 君は判断に迷い、いつでもブレスを回避できるよう意識しながら駆け出した。 直後、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれ、辺りが一瞬だけ光った。 君は奥歯を噛み締めた。 だが、それだけだ。ブレスのように熱くもなければ、耳を壊すほどのものでもない。 ${/if} ${if f05} 君は判断に迷い、いつでもブレスを回避できるよう意識しながら駆け出した。 直後、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれ、辺りが一瞬だけ光った。 君は奥歯を噛み締めた。 シリウスが言っていた。これはただの咆哮ではない。 一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだ。 ${/if} **咆哮の方だったか……!** 君は判断に迷い、中途半端な速度で走ったことを後悔する。 何故なら、この速度で相手の懐に飛び込んで斬りつけたとしても、キングドラゴンに深い手傷を負わせるための勢いが不足しているからだ。 警戒すること自体は悪くはない。ただ、数々の竜と戦ってきた経験を活かし切れていないことに腹が立った。 もう少し相手をよく観察していれば、次の一手を見極め、こちらは勢いを乗せた一撃を見舞えたというのに! と、その時だ。君の気の乱れを感じ取ったのか、キングドラゴンが君に噛み付かんとして頭上から首を伸ばしてきたのだ! 迫り来るキングドラゴンの顎を、君は一瞬呼吸を止め、斜め前へと飛び込むようにして転がる。 直後、混沌の霧が舞い上がり、地響きを伴った重々しい鈍い音がした。キングドラゴンの強靭な顎が、地面を削り取った音だった。 君は俊敏に立ち上がる。不幸中の幸いか、君は頭を食い千切られずに済んだのだ。 これは本来ならば反撃の機会だろう。だが、辺りを漂う混沌の濃霧が邪魔をして危険だ。 君は歯痒さを感じつつも、汗ばんだ手で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を強く握り締め、キングドラゴンの足元へ向かって走った。 %red%**▼MPに4ダメージを受けた!**%/% [TURN 3 -YOU-](490101) [HPまたはMPが0になった](91000) 480203 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** %blue% ・YOU【DEFENSE】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【CANCEL】選択%/% ・RANGE:近→近 --- ${if -f05} 君は次に来る攻撃を咆哮だと判断し、咄嗟に耳を塞いだ。 直後、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれ、君は奥歯を噛み締めた。 だが、それだけだ。ブレスのように熱くもなければ、耳を壊すほどのものでもない。 咄嗟に耳を塞いだのも功を奏した。 君は攻撃の機会だと悟り、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手に雄叫びを上げてキングドラゴンの顔に一撃を見舞った。 ${/if} ${if f05} 君は次に来る攻撃を咆哮だと判断し、咄嗟に耳を塞いだ。 直後、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれ、君は奥歯を噛み締めた。 シリウスが言っていた。これはただの咆哮ではない。 一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだ。 だが、今の君は魔法を使っているのでもなければ、<竜滅の宝玉>の放つ魔力にも影響はない。 咄嗟に耳を塞いだのも功を奏した。 君は攻撃の機会だと悟り、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手に、雄叫びを上げてキングドラゴンの顔に一撃を見舞った。 ${/if} --- **特別ルール「BONUS」** ①ダメージ式ボタンを押してから次のターンに進むこと。 ②回復魔法または補助魔法であれば、1回のみ使用可能。 [TURN 3 -YOU-](490101) 480104 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:遠→? --- 君は隙をついて呪文を詠唱していた筈だった。 しかし、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれた瞬間、君が生み出していた魔力が光の欠片となって砕け散った。 ${if -f05} **なっ……!?** 君は驚愕する。詠唱もなく、たったの一鳴きで、自分の魔法が無となったのだ。驚くなという方が無理な話だった。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} ${if f05} **しまった! これが、あの……!?** 君はシリウスの言っていたことを思い出していた。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} 動揺している君は、魔法が掻き消されたことに気を取られていた。 それをキングドラゴンは見逃さなかった。 膨大な魔力の集束。 君がそれに気付いてキングドラゴンの方を振り向くと、辺りは不吉な茜色の光に照らされていた。 そう。今まさに、キングドラゴンの口から直線状のブレスが放たれようとしていたのだ! --- **特別ルール「ブレスを回避せよ」** 君はキングドラゴンに不意を突かれてしまった。 ブレスを回避できるかどうかは、君の実力と運次第だろう。 因みに、君には魔法を使えるだけの時間的な、 または精神的な余裕はないものとする。 ①ダメージ式ボタン「回避判定」を押す。%blue% ・ノーダメージだった=「判定成功」 ・MPにダメージを受けた=「判定失敗」%/% ②判定に成功した場合は、ブレスを回避したとみなし、%blue% 「回避成功」%/%へ進むこと。 判定に失敗した場合は、ブレスの回避失敗とみなし、 ダメージ式ボタン%red%「灼熱のブレス」%/%を押す。 ③「灼熱のブレス」を受けてHPが1以上残っている場合は、%blue% 「回避失敗/HP1以上」%/%へ進むこと。 HPまたはMPが0になった場合は、%red% 「HPまたはMPが0になった」%/%に進むこと。 [回避成功](480105) [回避失敗/HP1以上](480106) [HPまたはMPが0になった](91000) 480105 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:遠→中 --- **ええい! ままよ……!!** 君は頭で考えるよりも早く、身を低くして前方へと跳んだ! 否、滑り込んだ! 全身で混沌の霧を裂きながら地面の上を滑る。ガリガリと全身が削れ、擦れる。 ――危機一髪とは、まさにこのことか。 君はとっさの判断でブレスの下に滑り込み、ブレスを回避することができたのだ! 炎に炙られている全身が凄まじく熱い。このまま火がついて燃えてしまうのではないかと錯覚するほどだ。 しかし、君は生きている。火だるまにも消炭にもならず、何とか生きているのだ……! ブレスは未だに続いている。 灼熱のブレスの下から急ぎ転がり出て立ち上がった君は、二発目のブレスを警戒し、キングドラゴンの足元へと駆け出した。 %red%**▼HPに5、MPに6ダメージを受けた!**%/% [TURN 3 -YOU-](490101) [HPまたはMPが0になった](91000) 480106 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:遠→中 --- **間に合わな――** 君は迫り来るブレスを完全には回避できないと悟った。 だが、こんなにも早く判断できるのならば、その速度をほんの僅かにでも行動力に回せていたら、こんな自体を避けられたに違いない。 それでも、君は苦し紛れに身を低くして横へと跳んだ。 直後、全身が一瞬だけ炎に包まれた。君は悲鳴を上げながら地面の上を転がる。 地を這う混沌の霧を巻き込み、巻き上げるのも構わずに、君は必死に地面の上を転がり、ようやく止まった。 全身のそこかしこが焼き焦げた不快な臭いが立ち込め、煙が燻っていた。 しかし、君は生きている。何とか生きているのだ……! 跳んだのも功を奏したに違いないのだろうが、武具の加護がなければ、今頃は死んでいただろう。 ブレスは未だに続いている。 よろめきながらも立ち上がった君は、二発目のブレスを警戒し、歯を食いしばって苦痛に耐えながらキングドラゴンの足元へと駆け出した。 %red%**▼MPに10ダメージを受けた!**%/% [TURN 3 -YOU-](490101) [HPまたはMPが0になった](91000) 480204 **LAST BATTLE:TURN 2 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:近→中 --- 君は隙をついて呪文を詠唱していた筈だった。 しかし、キングドラゴンの口から大音量の咆哮が放たれた瞬間、辺りが一瞬だけ光った。 君が生み出していた魔力が光の欠片となって砕け散った。 ${if -f05} **なっ……!?** 君は驚愕する。詠唱もなく、たったの一鳴きで、自分の魔法が無となったのだ。驚くなという方が無理な話だった。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} ${if f05} **しまった! これが、あの……!?** 君はシリウスの言っていたことを思い出していた。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} 動揺している君は、魔法が掻き消されたことに気を取られていた。 それをキングドラゴンは見逃さなかった。 重く強烈な衝撃に、君の全身が振れた。風を切り、外側へと思いきり吹っ飛ばされる。 君が振れた視界で捉えたのは、キングドラゴンの前足が動いた瞬間だったのだ。 君は地面から突き出た逆さ氷柱のような石に背面から叩きつけられ、一瞬呼吸が止まる。 砕けた石片がパラパラと落ちる中、地面へと手を着くように倒れると、君はすぐに噎せ返った。 相手の懐にいたというのに、集中力を欠き過ぎていた……。 ゆらりと立ち上がり、手の甲で口の端を乱雑に拭った。 君の背中に鈍い痛みが絶えず伝わってくる。 その痛みに己の迂闊さを思い知らされ、君は苦々しく自嘲した。 [TURN 3 -YOU-](490101) [HPまたはMPが0になった](91000) 490101 **LAST BATTLE:TURN 3 -YOU-** ${if f480102} **・RANGE:近→中** --- 3ターン目の君の行動選択Sceneだ。 キングドラゴンに一撃を見舞った君は、着地から間髪を容れずに飛び退る。 すると、ほんの数秒前に君がいた場所を、キングドラゴンの前足が叩き潰していた。 地面がひび割れ、洞窟が揺れる。押し潰された風は、君の衣服をはためかせた。 回避して難を逃れた君に直接的なダメージはなかったものの、叩き付けによる風圧と衝撃の大きさから、直撃していれば即死していたと確信する。 君は己の直感に感謝した。 飛び退った君が着地した場所からは、キングドラゴンの左側面が見える。 キングドラゴンが首をもたげ、君の方を向いた。 ${/if} ${if f480103} **・RANGE:近→中** --- 3ターン目の君の行動選択Sceneだ。 キングドラゴンの噛み付きを避けた君は、その足元へと跳び込もうとした。 ……のだが、君の背筋に悪寒が走り抜け、反射的に高く跳んだ。 すると、キングドラゴンの首が勢いよく横へと振られ、君がいた場所を薙ぎ払ったのだ。 キングドラゴンはそのまま首を振り上げ、君はそのまま着地した。 だが、そこに追撃とばかりに火球のブレスが放たれる。 君は本能のままに、キングドラゴンの猛攻を続けざまに回避し、何とか難を逃れた。 もしどちらかの攻撃が直撃していたのならば、良くて重傷、最悪は即死していたとしても不思議ではない。 君は己の直感に感謝した。 飛び退った君が着地した場所からは、キングドラゴンの左側面が見える。 キングドラゴンが首をもたげ、君の方を向いた。 ${/if} ${if f480105} **・RANGE:中** --- 3ターン目の君の行動選択Sceneだ。 君はキングドラゴンの次なる攻撃を警戒し、武器を構えて動向を注視している状態だ。 キングドラゴンが首をもたげ、君の方を向いた。 ${/if} [ATTACK](490102) [DEFENSE](490103) [MAGIC](490106) 490102 **LAST BATTLE:TURN 3 -VS-** %blue% ・YOU【ATTACK】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:中→近→近 --- **行くぞッ!!** 君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を強く握りしめ、キングドラゴンに向かって疾走する。 キングドラゴンは向かってくる君を認め、一鳴きすると首を突き出してきた。 鋭利な牙が並ぶ巨大な顎が風を引き裂きながら迫り来るが、君は臆することなく身を低くして跳んだ。 そして、擦れ違いざまに${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を一閃させたのだ! 同時に、そして互いに痛みが駆け抜ける。 キングドラゴンが吼え、君は呻いた。 勢いの乗った刃はキングドラゴンの顔を切り裂き、逆にキングドラゴンの牙は君の服を肉ごと引き千切っていたのだ。 キングドラゴンが顔を切り付けられた激痛で首を上げる一方、君は横腹から血を流したまま着地する。 着地の衝撃が傷に響いて君は低く呻くが、その口元は不敵な笑みを浮かべている。 これぞ肉を切らせて骨を断つ、である! キングドラゴンは、顔を切られた痛みに顔を上げて身悶えているが、君は構わずにキングドラゴンの懐へと飛び込んだ。 %red%**▼HPに8ダメージを受けた!**%/% --- **特別ルール「BONUS」** ①ダメージ式ボタンを押してから次のターンに進むこと。 ②回復魔法または補助魔法であれば、1回のみ使用可能。 [TURN 4 -YOU-](500101) 490103 **LAST BATTLE:TURN 3 -VS-** %red% ・YOU【DEFENSE/EVADE】選択%blue% ・KING【ATTACK】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:中→近→? --- **来るか……ッ!?** 君はブレス攻撃がくるかと身構えるが、それは杞憂だった。 キングドラゴンは首を突き出して、君を威嚇するように首を揺らしているのだ。 自分の読みが外れたことに君は歯噛みし、急ぎ攻撃に転じようと疾走する。 ……が、その焦りがキングドラゴンの付け入る隙を与えてしまったのだ。 キングドラゴンの鼻先が、君が駆けてくる方向にぴたりと合わさる。 その瞬間、キングドラゴンの顔が接近している君へと迫って来たのだ! 君は目を見開き、咄嗟に反応しようとするが……!? --- **特別ルール「噛み付きを回避せよ」** 君はキングドラゴンに不意を突かれてしまった。 噛み付きを回避できるかどうかは、君の実力と運次第だろう。 因みに、君には魔法を使えるだけの時間的な、 または精神的な余裕はないものとする。 ①ダメージ式ボタン「回避判定」を押す。%blue% ・ノーダメージだった=「判定成功」 ・MPにダメージを受けた=「判定失敗」%/% ②判定に成功した場合は、ブレスを回避したとみなし、%blue% 「回避成功」%/%へ進むこと。 判定に失敗した場合は、噛み付きの回避失敗とみなし、 ダメージ式ボタン%red%「噛み付き」%/%を押す。 ③「噛み付き」を受けてHPが1以上残っている場合は、%blue% 「回避失敗/HP1以上」%/%へ進むこと。 HPまたはMPが0になった場合は、%red% 「HPまたはMPが0になった」%/%に進むこと。 [回避成功](490104) [回避失敗/HP1以上](490105) [HPまたはMPが0になった](91000) 490104 **LAST BATTLE:TURN 3 -VS-** %red% ・YOU【DEFENSE/EVADE】選択%/%%blue% ・KING【ATTACK】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:中→近→近 --- 流石は歴戦の${race?戦士:魔道士:戦士:魔道士}と言うべきか。 君は間一髪のところで身を捻り、キングドラゴンの牙から逃れることに成功したのだ! キングドラゴンの巨大な顔が君の服を引き千切りながらすぐ横を掠めた。 その直後、混沌の霧が派手に舞い上がり、地面を抉る音が洞窟内に響き渡った。 不安定な体勢だった君は、地面の揺れとキングドラゴンの首が掠めた風圧で後ろへとよろめく。 しかし、三歩ほど後退して踏み止まり、慌てて体勢を立て直した。 あれをまともに受けていたら、今頃はキングドラゴンの口の中で肉団子になっていたに違いない。 そんなことを刹那の間に空想し、君の背中に悪寒が駆け抜けた。 だが、こんなところで臆病風に吹かれている訳にはいかない。 最悪の想像を振り払う。 君はすぐさま態勢を整え、キングドラゴンの懐へと飛び込んだ。 %red%**▼MPに3ダメージを受けた!**%/% [TURN 4 -YOU-](500101) 490105 **LAST BATTLE:TURN 3 -VS-** %red% ・YOU【DEFENSE/EVADE】選択%/%%blue% ・KING【ATTACK】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:中→近→中 --- 例え歴戦の${race?戦士:魔道士:戦士:魔道士}とは言え、万能ではない。 君はキングドラゴンの牙を避け切ることができず、その身を抉られてしまったのだ! **グウゥ……ッ!?** 肉を無理やりに削り取られる激痛に、君は顔を酷く歪めて呻いた。一瞬にしてあぶら汗が額に浮かぶ。 キングドラゴンの巨大な顔が君の服を千切り、腕の肉を削り取りながら通り過ぎていった。 その直後、混沌の霧が派手に舞い上がり、地面を抉る音が洞窟内に響き渡った。 不安定な体勢だったことに加え、痛手を受けた君は、地面の揺れとキングドラゴンの首が掠めた風圧で後ろへとよろめく。 しかし、五歩ほど後退して何とか踏み止まり、腕を押さえながら、慌てて体勢を立て直した。 手で押さえた腕が熱く疼き、指の間からどくどくと血が流れている。それらが酷く不快だった。 それでも、これだけで済んでいるのは、まだ救いと言えた。 何故なら、あれをまともに受けていたら、今頃はキングドラゴンの口の中で肉団子になっていたのだから。 そんなことを刹那の間に空想し、君の背中に悪寒が駆け抜けた。 だが、こんなところで臆病風に吹かれている訳にはいかない。 最悪の想像を振り払う。 君はすぐさま態勢を整え、歯を食いしばって痛みを堪えながら、キングドラゴンから少し距離を取った。 %red%**▼MPに7ダメージを受けた!**%/% [TURN 4 -YOU-](500101) [HPまたはMPが0になった](91000) 490106 **LAST BATTLE:TURN 3 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:中→近→? --- 君はキングドラゴンの視線に注意を払いながら、呪文を唱え始めた。 しかし、否、やはりと言うべきか。 キングドラゴンの口から僅かに風が擦れる音がした直後、その口から大音量の咆哮が放たれたのだ。 辺りが一瞬だけ光ったかと思うと、君が生み出していた魔力が、光の欠片となって砕け散る! ${if !f05&!(f480105|f480204)} **なっ……!?** 君は驚愕する。詠唱もなく、たったの一鳴きで、自分の魔法が無となったのだ。驚くなという方が無理な話だった。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} ${if !f05&(f480105|f480204)} **やはり……!** 君は心の中で無念そうに叫んだ。 何となくこうなることは予感していたが、やはり現実は甘くなかったという訳だ。 ${/if} ${if f05&!(f480105|!f480204)} **しまった! これが、あの……!?** 君はシリウスの言っていたことを思い出していた。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} ${if f05&(f480105|f480204)} **やはり……!** 君は心の中で無念そうに叫んだ。 何となくこうなることは予感していたが、やはり現実は甘くなかったという訳だ。 ${/if} キングドラゴンにも余裕がある中で、こちらが魔法を発動させることは難しいようだ。 君は魔法を発動させることを諦めた。 準備していた<七惑星の欠片>を仕舞いながら、急ぎ攻撃に転じようと疾走する。 ……が、その焦りがキングドラゴンの付け入る隙を与えてしまったのだ。 キングドラゴンの鼻先が、君が駆けてくる方向にぴたりと合わさる。 その瞬間、キングドラゴンの顔が接近している君へと迫って来たのだ! 君は目を見開き、咄嗟に反応しようとするが……!? --- **特別ルール「噛み付きを回避せよ」** 君はキングドラゴンに不意を突かれてしまった。 噛み付きを回避できるかどうかは、君の実力と運次第だろう。 因みに、君には魔法を使えるだけの時間的な、 または精神的な余裕はないものとする。 ①ダメージ式ボタン「回避判定」を押す。%blue% ・ノーダメージだった=「判定成功」 ・MPにダメージを受けた=「判定失敗」%/% ②判定に成功した場合は、ブレスを回避したとみなし、%blue% 「回避成功」%/%へ進むこと。 判定に失敗した場合は、噛み付きの回避失敗とみなし、 ダメージ式ボタン%red%「噛み付き」%/%を押す。 ③「噛み付き」を受けてHPが1以上残っている場合は、%blue% 「回避失敗/HP1以上」%/%へ進むこと。 HPまたはMPが0になった場合は、%red% 「HPまたはMPが0になった」%/%に進むこと。 [回避成功](490107) [回避失敗/HP1以上](490108) [HPまたはMPが0になった](91000) 490107 **LAST BATTLE:TURN 3 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:中→近→近 --- 流石は歴戦の${race?戦士:魔道士:戦士:魔道士}と言うべきか。 君は間一髪のところで身を捻り、キングドラゴンの牙から逃れることに成功したのだ! キングドラゴンの巨大な顔が君の服を引き千切りながらすぐ横を掠めた。 その直後、混沌の霧が派手に舞い上がり、地面を抉る音が洞窟内に響き渡った。 不安定な体勢だった君は、地面の揺れとキングドラゴンの首が掠めた風圧で後ろへとよろめく。 しかし、三歩ほど後退して踏み止まり、慌てて体勢を立て直した。 あれをまともに受けていたら、今頃はキングドラゴンの口の中で肉団子になっていたに違いない。 そんなことを刹那の間に空想し、君の背中に悪寒が駆け抜けた。 だが、こんなところで臆病風に吹かれている訳にはいかない。 最悪の想像を振り払う。 君はすぐさま態勢を整え、キングドラゴンの懐へと飛び込んだ。 %red%**▼MPに3ダメージを受けた!**%/% [TURN 4 -YOU-](500101) 490108 **LAST BATTLE:TURN 3 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:中→近→中 --- 例え歴戦の${race?戦士:魔道士:戦士:魔道士}とは言え、万能ではない。 君はキングドラゴンの牙を避け切ることができず、その身を抉られてしまったのだ! **グウゥ……ッ!?** 肉を無理やりに削り取られる激痛に、君は顔を酷く歪めて呻いた。一瞬にしてあぶら汗が額に浮かぶ。 キングドラゴンの巨大な顔が君の服を千切り、腕の肉を削り取りながら通り過ぎていった。 その直後、混沌の霧が派手に舞い上がり、地面を抉る音が洞窟内に響き渡った。 不安定な体勢だったことに加え、痛手を受けた君は、地面の揺れとキングドラゴンの首が掠めた風圧で後ろへとよろめく。 しかし、五歩ほど後退して何とか踏み止まり、腕を押さえながら、慌てて体勢を立て直した。 手で押さえた腕が熱く疼き、指の間からどくどくと血が流れている。それらが酷く不快だった。 それでも、これだけで済んでいるのは、まだ救いと言えた。 何故なら、あれをまともに受けていたら、今頃はキングドラゴンの口の中で肉団子になっていたのだから。 そんなことを刹那の間に空想し、君の背中に悪寒が駆け抜けた。 だが、こんなところで臆病風に吹かれている訳にはいかない。 最悪の想像を振り払う。 君はすぐさま態勢を整え、歯を食いしばって痛みを堪えながら、キングドラゴンから少し距離を取った。 %red%**▼MPに7ダメージを受けた!**%/% [TURN 4 -YOU-](500101) [HPまたはMPが0になった](91000) 500101 **LAST BATTLE:TURN 4 -YOU-** ${if f490102} **・RANGE:近** --- 4ターン目の君の行動選択Sceneだ。 君はキングドラゴンの懐に跳び込んだ。 一方のキングドラゴンは、君に顔を切り付けられ、憎悪の眼差しで君を睨み付ける。 ${/if} ${if f490104} **・RANGE:近** --- 4ターン目の君の行動選択Sceneだ。 君はキングドラゴンの懐に跳び込んだ。 一方のキングドラゴンは、まだ首を上げていない。 ${/if} ${if f490105} **・RANGE:中** --- 4ターン目の君の行動選択Sceneだ。 キングドラゴンの噛み付きを躱し切れなかった君は、少し距離を取っていた。 一方のキングドラゴンは、まだ首を上げていない。 君が立っている位置ならば、例えキングドラゴンが首を横薙ぎにしたとしても当たらないだろう。 ${/if} [ATTACK](500102 "f490102") [ATTACK](500202 "f490104") [ATTACK](500302 "f490105") [EVADE](500103 "f490102") [EVADE](500203 "f490104") [EVADE](500303 "f490105") [MAGIC](500104 "f490102") [MAGIC](500204 "f490104") [MAGIC](500304 "f490105") 500102 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【ATTACK】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:近→遠 --- 君は両足に力を込めて跳躍すると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を叩きつけるようにしてキングドラゴンの胸元を切り裂いた。 光を伴った一撃により負った切傷からは、勢いよく混沌が噴き出し、君は確かな手応えを感じた。 だがしかし、一撃を見舞って着地しようとする直前の君に、キングドラゴンの前足が迫る。 君は迫り来る前足を咄嗟に切り付けるが、残念ながらキングドラゴンの攻撃を阻害するほどの威力はなかった。 キングドラゴンの前足――鋭利な爪が君を切り裂いた! それはまるで花咲くように、君の身体から鮮血が飛び散る。 君は血を撒き散らしながら、爪に薙がれた衝撃で後方へと吹っ飛んだ。 それでも、せめてもの抵抗とばかりに${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振るっていたのが幸いした。 多少は爪の威力と衝撃を削ることができたようだ。 激痛に意識が飛びそうになるが、君は強き意志でもって己の意識を辛うじて繋ぎ止める。 君は背中を地面へと強かに打ち付け、そのまま地面を削るように滑っていたが、ようやく止まった。 ――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の顔から苦痛の表情が消える。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、痛みも忘れて急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 [……来る!!](500401) [HPまたはMPが0になった](91000) 500202 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** %blue% ・YOU【ATTACK】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:近→遠 --- 君は両足に力を込めて跳躍すると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を叩きつけるようにしてキングドラゴンの胸元を切り裂いた。 光を伴った一撃により負った切傷からは、勢いよく混沌が噴き出し、君は確かな手応えを感じた。 キングドラゴンが悲鳴を上げ、痛みと衝撃に頭を振り上げる。 その勢いでキングドラゴンは君の頭を噛み砕こうと迫るが、既に着地していた君は、身を躱しながら、その顔を切り払って撃退した。 君はキングドラゴンと渡り合えていることを強く実感し、口元に不敵な笑みを湛える。 ――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の顔から笑みが消える。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、痛みも忘れて急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 [……来る!!](500401) [HPまたはMPが0になった](91000) 500302 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【ATTACK】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:中→近→遠 --- **先ほどは不覚を取ったが、今度こそは……!** 君はキングドラゴンの首との距離を保ちつつ、本体に向かって疾走した。 そして、両足に力を込めて跳躍すると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を叩きつけるようにしてキングドラゴンの胸元を切り裂いた。 光を伴った一撃により負った切傷からは、勢いよく混沌が噴き出し、君は確かな手応えを感じた。 しかし、迂回したことで僅かに余分な時間を消費してしまった君は、キングドラゴンに反撃の機会を与えてしまった。 着地した君は、頭上に生じた殺気に気付いて咄嗟に身を躱す。そのすぐ横をキングドラゴンの顔が掠め、そのまま上へと戻っていった。 突然のことに身体が勝手に動いたようなものだが、だからこそ、身を躱していなければ死んでいたという恐怖が遅れてやってきた。 君は全身から嫌な汗が噴き出るのを感じた。 ――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の表情が凍り付いた。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、痛みも忘れて急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 %red%**▼MPに5ダメージを受けた!**%/% [……来る!!](500401) [HPまたはMPが0になった](91000) 500103 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** %blue% ・YOU【EVADE】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:近→遠 --- 君はキングドラゴンの前足による攻撃を警戒し、身構える。 するとキングドラゴンの前足が君を切り刻まんと襲い掛かってきた。 だがしかし、警戒していた君にとって、それは計算通りと言えた。 君はキングドラゴンの爪を横へと跳んで躱すと、頭上から聞こえた荒い息遣いにいち早く反応し見上げる。 そして、斜め上から迫って来たキングドラゴンの顔を、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}で斬り上げた! キングドラゴンが悲鳴を上げ、痛みと衝撃に頭を振り上げる。 光を伴った一撃により負った切傷からは、勢いよく混沌が噴き出しているのが見える。君は確かな手応えを感じた。 キングドラゴンと渡り合えていることを強く実感し、君は口元に不敵な笑みを湛える。 ――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の顔から笑みが消える。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 [……来る!!](500401) [HPまたはMPが0になった](91000) 500203 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【EVADE】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:近→遠 --- 君はキングドラゴンの前足による攻撃を警戒し、身構える。 しかし、君の予想は外れ、目の前の鋭い爪が君に襲い掛かることはなかった。 それならば攻撃に転じようかと考えた君だったが、頭上から聞こえた荒い息遣いにいち早く反応し見上げる。 そして、斜め上から迫って来たキングドラゴンの顔を、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}で斬り上げた! キングドラゴンが悲鳴を上げ、痛みと衝撃に頭を振り上げる。 光を伴った一撃により負った切傷からは、勢いよく混沌が噴き出しているのが見える。君は確かな手応えを感じた。 キングドラゴンと渡り合えていることを強く実感し、君は口元に不敵な笑みを湛える。 ――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の顔から笑みが消える。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 [……来る!!](500401) [HPまたはMPが0になった](91000) 500303 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【EVADE】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:中→近→遠 --- **先ほどは不覚を取ったが、今度こそは……!** 君はキングドラゴンの首との距離を保ちつつ、本体に向かって疾走した。 キングドラゴンの足下へと辿り着いた時、君は目の前に並ぶ鋭利な爪を見て、思わず身構えた。 すると、実際にキングドラゴンの前足が動き、君を引き裂こうとしたのだ。 君はキングドラゴンの爪を横へと跳んで躱すと、反撃とばかりにその手に持った${race?剣:斧槍:斧:斧槍}で前足をえいやと切り付けた。 手応えはあまり感じられなかったが、こちらは被害を受けずに反撃できたのだから、そう悲観することはないだろう。 しかし、安心したのは束の間だった。 君はキングドラゴンの首を警戒して迂回したことで、僅かに余分な時間を消費してしまった。 今度はキングドラゴンに反撃の機会を与えてしまったのだ。 君は頭上に生じた殺気に気付いて咄嗟に身を躱すが、躱し切れなかった。 肩口をキングドラゴンの顔が掠め、血が飛散する。君は呻いて肩を押さえた。 キングドラゴンの顔は、君の血が付着した状態で、そのまま上へと戻っていった。 突然のことに身体が勝手に動いたようなものだが、だからこそ、身を躱していなければ${こんなもの|・・・・・}では済まなかったという恐怖が遅れてやってきた。 君は肩から感じる鈍く疼く痛みに顔を歪めつつ、全身から嫌な汗が噴き出るのを感じた。 ――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の表情が凍り付いた。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、痛みも忘れて急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 %blue%**▲キングドラゴンに2ダメージを与えた……**%/% %red%**▼HPとMPに5ダメージを受けた!**%/% [……来る!!](500401) [HPまたはMPが0になった](91000) 500104 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【CANCEL】選択+BONUS追加…%/% ・RANGE:近→遠 --- 君はキングドラゴンの視線に注意を払いながら、呪文を唱え始めた。 しかし、残念ながらキングドラゴンがそれを許す筈もなく。 キングドラゴンの口から僅かに風が擦れる音がした直後、その口から大音量の咆哮が放たれたのだ。 君が生み出していた魔力が、光の欠片となって砕け散る! ${if !f05&!(f480105|f480204|f490106)} **なっ……!?** 君は驚愕する。詠唱もなく、たったの一鳴きで、自分の魔法が無となったのだ。驚くなという方が無理な話だった。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} ${if !f05&(f480105|f480204|f490106)} **やはりダメか……!** 君は心の中で落胆した。 キングドラゴンがこちらの動向を見ている中で、こちらが魔法を発動させることは難しいようだ。 ${/if} ${if f05&!(f480105|f480204|f490106)} **しまった! これが、あの……!?** 君はシリウスの言っていたことを思い出していた。 これはただの咆哮ではない。一瞬にして魔法の存在を否定し、掻き消す強制力を持った呪歌のようなものだったのだ! ${/if} ${if f05&(f480105|f480204|f490106)} **やはりダメか……!** 君は心の中で落胆した。 キングドラゴンがこちらの動向を見ている中で、こちらが魔法を発動させることは難しいようだ。 ${/if} そうして君が魔法を発動させることを諦めた時だった。突然キングドラゴンの前足が迫ってきたのだ! 君は迫り来る前足を咄嗟に切り付けるが、残念ながらキングドラゴンの攻撃を阻害するほどの威力はなかった。 キングドラゴンの前足――鋭利な爪が君を切り裂いた! それはまるで花咲くように、君の身体から鮮血が飛び散る。 君は血を撒き散らしながら、爪に薙がれた衝撃で後方へと吹っ飛んだ。 それでも、せめてもの抵抗とばかりに${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を振るっていたのが幸いした。 多少は爪の威力と衝撃を削ることができたようだ。 激痛に意識が飛びそうになるが、君は強き意志でもって己の意識を辛うじて繋ぎ止める。 君は背中を地面へと強かに打ち付け、そのまま地面を削るように滑っていたが、ようやく止まった。 ――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の顔から苦痛の表情が消える。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、痛みも忘れて急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 %blue%**▲キングドラゴンに2ダメージを与えた……**%/% [……来る!!](500401) [HPまたはMPが0になった](91000) 500204 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【MAGIC】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:近→? --- 君はキングドラゴンの前足による攻撃を警戒しつつ、魔法を発動させる準備をした。 幸いなことに、キングドラゴンはまだ顔を上げ切っていない。 君は早口で呪文を唱えると、<七惑星の欠片>を砕いて魔法を発動させた! --- **戦闘ルール「MAGIC」** 攻撃魔法、回復魔法、補助魔法の種類を問わず、%blue% 2回まで%/%発動させても良い。 ただし、%red%攻撃魔法の場合は、以下の特殊ルールを適用する。%/% ①攻撃魔法1回につき%red%<七惑星の欠片>を 下記の使った魔法の分だけ減らす%/%こと%blue% ・LIGHT CROSS(貫通):火星-4,木星-4,土星-2 ・DEG-NEEDLE(貫通):水星-4,金星-4,太陽-2%/% ②攻撃魔法を%red%発動させた回数分だけダメージ式ボタンを押す%/%こと ※魔法に必要な欠片が足りない場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること [魔法を発動させた](500205) 500205 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【MAGIC】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:近→遠 --- 君が魔法を発動し終えた――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の表情が凍り付いた。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 [……来る!!](500401) 500304 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【MAGIC】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:中→? --- 君はキングドラゴンの首による攻撃を一応警戒しつつ、魔法を発動させる準備をした。 幸いなことに、キングドラゴンはまだ顔を上げ切っていない。今がチャンスという訳だ。 君は早口で呪文を唱えると、<七惑星の欠片>を砕いて魔法を発動させた! --- **戦闘ルール「MAGIC」** 攻撃魔法、回復魔法、補助魔法の種類を問わず、%blue% 2回まで%/%発動させても良い。 ただし、%red%攻撃魔法の場合は、以下の特殊ルールを適用する。%/% ①攻撃魔法1回につき%red%<七惑星の欠片>を 下記の使った魔法の分だけ減らす%/%こと%blue% ・LIGHT CROSS(貫通):火星-4,木星-4,土星-2 ・DEG-NEEDLE(貫通):水星-4,金星-4,太陽-2%/% ②攻撃魔法を%red%発動させた回数分だけダメージ式ボタンを押す%/%こと ※魔法に必要な欠片が足りない場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること [魔法を発動させた](500305) 500305 **LAST BATTLE:TURN 4 -VS-** ・YOU【MAGIC】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:中→遠 --- 君が魔法を発動し終えた――その直後だった。 言葉では言い表せぬほどの『何か』を感じた瞬間、君の表情が凍り付いた。 『何か』が何であるのかなど、考える余裕すらなく、君は野生の勘じみた鋭い直感に己の身を任せ、急ぎ後方へと飛び退った。 そして、反射的に${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の刃を地面に突き刺して身をかがめると、手を耳に痛いくらい押し付けて塞いだ。 [……来る!!](500401) 500401 ――それは、生きとし生けるもの全ての魂を凍てつかせる王者の咆哮だった。 その瞬間、空間が歪んだとすら思えた。 キングドラゴンの体躯から一斉に放出された混沌が渦を巻き、嵐となって洞窟内に吹き荒れる。 君は膨大な魔力によって発生した暴風に殴り付けられながらも、必死に耳を塞いで咆哮から身を守っていた。 しかし、咆哮を形成する憤怒と恐怖の波動は、耳を塞いだだけでは到底防ぎ切れるものではない。 波動は無数の毒矢となり、正気を保とうとする精神を容赦なく射抜き、侵してゆく。 キングドラゴンの咆哮は止まない。 幾重にも響いて呪いのように精神を蝕んでゆく。 その内に、耳を覆っていた手が力を失くし、するりと落ちた。 歯の根がまともに合わない。 肉体が、魂が、凍え、震えていた。 恐怖と緊張で干上がった喉は、不可視の手で締め付けられているように、呻くことすら許さない。 キングドラゴンの憤怒の咆哮に、君の肉体と精神は恐怖で竦み上がってしまったのだ。 君は眼球が零れ落ちるのではないかというくらい目を見開いて、眼前で発狂した混沌の王の姿を見上げている。 そして、君は確信した。 **キングドラゴンは『最強』であると。** 君はキングドラゴンの圧倒的過ぎる力の前に、動けない。 燃え滾る闘志が掻き消され、恐怖に凍り付いた魂が砕けようとしている。 ――その時だった。 突如涼やかな音が聞こえ、君の身体が一度大きく脈動した。 君が視線を地面へと刺した${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に向けた時、混沌の中にあってもなお美しく輝き燃える<竜滅の宝玉>の光が目に入った。 その新緑の色をした宝玉は、君を奮い立たせようとしているかのように、優しくも力強い光を放っている。 ${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を覆う黄金の光もまた、消えるどころかより一層眩く光り輝いていた。 君の瞳に光が戻る。 生者の気力に満ちた動作で立ち上がった君は、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}の柄を力強く握り締め、引き抜いた。 柄を握った手から伝わる温かさに、凍てついた魂が息を吹き返してゆくのを感じる。 キングドラゴンを見据える君の瞳には、かつて<ドラゴンスレイヤー>を手にして戦った英雄と同じ闘志が激しく燃え盛っていた。 キングドラゴンの咆哮が止んだ。 紫電を伴う竜巻と化した混沌は、キングドラゴンと君を中心にして渦巻いている。 それは天井まで届くほどの魔力障壁と化し、この戦場と外界とを遮断していた。 ペンタウァの終末までに残された時間は――あと僅か。 [TURN 5 -YOU-](510101) 510101 **LAST BATTLE:TURN 5 -YOU-** **・RANGE:遠** --- 5ターン目の君の行動選択Sceneだ。 キングドラゴンは、今までとは比較にならないほどの狂気と殺気を漲らせていた。 君を睨み付ける双眸は、鮮血の如く紅く染まり、憤怒の炎で燃え盛っている。 %red% 攻撃も回避も、その一挙一動には一切の誤りも許されないだろう。%/% 誤った時が、君の最期となるかもしれないのだから。 キングドラゴンは首を上下に振った後、その大きな口を開閉している。 [ATTACK](510102) [EVADE](510103) [MAGIC](510104) 510102 **LAST BATTLE:TURN 5 -VS-** %red% ・YOU【ATTACK】選択%/%%blue% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:遠→中 --- 君は雄叫びを上げながら疾走し、キングドラゴン目掛けて突撃した。 しかし、それはあまりにも愚直であったと、君はすぐに気付くこととなる。 キングドラゴンの口から、これまでとは比較にならないほどの威力を誇る炎獄のブレスが放たれたのだ! **遠距離ブレスの予備動作が違う……!?** 君は心の中で驚愕の声を上げていた。 口の中で魔力を充填する動作がなかったことは、完全に予想外だったのだ。 **それでも、何としてでも避けねばならぬ! 避けねばならぬのだッ!!** 君は吼え、無我夢中で炎獄のブレスを回避しようとした。 しかし、キングドラゴンが放つ究極とも言える強力無比な炎の腕は、非情にも君を逃しはしなかったのだ。 炎獄のブレスが君を呑み込んだ。 それは、刹那の間に全てをあっけなく終わらせてしまったのだ。 勇者は死んだ。 ペンタウァの滅亡が、今ここに定められたのだ。 [ENDING](91000) 510103 **LAST BATTLE:TURN 5 -VS-** %blue% ・YOU【EVADE】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:遠→近 --- 何だ、あの動作は……? 君はキングドラゴンと戦ってきて、あんな動作を見たのは初めてだった。 それ故に、君はキングドラゴンの次なる行動に警戒し、いつでも回避できるよう身構えた。 果たして、そんな君の冷静な観察眼と慎重な行動は、見事に自身を救う結果となった。 君はキングドラゴンの顎が一気に開いた瞬間を見逃さず、身を低くして横へと跳ぶ! そして、地を転がり、片膝をついた状態で止まった君が急ぎ振り返ると、キングドラゴンの口から、これまでとは比較にならないほどの威力を誇る炎獄のブレスが放たれたのだ! **遠距離ブレスの予備動作だったか……!!** 君は心の中で苦々しく叫んだ。 念のためにいつでも回避できるようにはしていたが、攻撃の予備動作が変わっていたことには、流石に驚かされた。 しかも、その威力が増していることは、視覚からの情報だけでなく、全身に伝わってくる凄まじい熱気と高濃度の魔力からしても明らかだった。 君は急ぎ立ち上がると、キングドラゴンに向かって疾走する。 炎獄のブレスに巻き込まれない距離を保って走ってはいるが、地獄の業火と化した炎は、離れていてもなお、君の全身を高熱と熱風で煽っている。 君は速度を上げて炎獄のブレスの横を駆け抜ける。 あとはただ、己を信じて突き進むのみ! --- **特別ルール「BONUS -終焉までのカウントダウン-」** ペンタウァの終焉まで、もう時間が残されていない。 ①攻撃魔法のみ1回だけ使用可能。 使用する場合、ダメージ式ボタンを押してから 次のターンに進むこと。 ただし、%red%攻撃魔法の使用には、以下の特殊ルールを適用する。%/% ②攻撃魔法1回につき%red%<七惑星の欠片>を 下記の使った魔法の分だけ減らす%/%こと%blue% ・LIGHT CROSS(貫通):火星-4,木星-4,土星-2 ・DEG-NEEDLE(貫通):水星-4,金星-4,太陽-2%/% ③攻撃魔法を%red%発動させた1回分だけダメージ式ボタンを押す%/%こと ※魔法に必要な欠片が足りない場合は、%red% ダメージ式ボタンを押さずに%/%次のSceneに進むこと [駆け抜けろ!](510105) [HPまたはMPが0になった](91000) 510104 **LAST BATTLE:TURN 5 -VS-** ・YOU【MAGIC】選択 ・KING【ATTACK】選択 ・RANGE:遠→遠 --- 君は魔法で牽制しようと、<七惑星の欠片>を取り出した。 ……のだが、君は<七惑星の欠片>が光を放っていることに気が付き、胸がざわついた。 まだ呪文も唱えていないというのに、欠片が魔力に反応しているということは、それだけ膨大な魔力がこの場に―― **まさか……!?** 直感が正しいのかどうか、そんなことを考えている時間などなく。 君は力を加減することなく横へと跳んだ。 そして、たった一秒の僅差でキングドラゴンの口から、これまでとは比較にならないほどの威力を誇る炎獄のブレスが放たれたのだ! **遠距離ブレスの予備動作が違う……!!** 君は心の中で驚愕の声を上げていた。 地を転がり、片膝をついた状態で止まった君は、先ほどまで自分が立っていた場所を業火が焼き尽くしている光景を目の当たりにして震えた。 口の中で魔力を充填する動作がなかったことは、完全に予想外だったのだ。 だがしかし、ブレスを回避した今、魔法を発動する機会を得たことは確かな事実である。 君は動揺で震える心を抑えて立ち上がると、急ぎ呪文を唱える。 そして、<七惑星の欠片>を砕いて魔法を発動させた! %red%**▼MPに8ダメージを受けた!**%/% --- **戦闘ルール「MAGIC -終焉までのカウントダウン-」** ペンタウァの終焉まで、もう時間が残されていない。 回復魔法、補助魔法という選択肢は捨て、 攻撃魔法に全てを注ぎ込むべし。 このSceneでは、%blue%攻撃魔法を2回まで%/%発動させても良い。 ただし、%red%攻撃魔法の使用には、以下の特殊ルールを適用する。%/% ①攻撃魔法1回につき%red%<七惑星の欠片>を 下記の使った魔法の分だけ減らす%/%こと%blue% ・LIGHT CROSS(貫通):火星-4,木星-4,土星-2 ・DEG-NEEDLE(貫通):水星-4,金星-4,太陽-2%/% ②攻撃魔法を%red%発動させた回数分だけダメージ式ボタンを押す%/%こと ※魔法に必要な欠片が足りない場合は、%red% ブラウザバック%/%を利用して前のSceneに戻ること [魔法を放て!](510105) [HPまたはMPが0になった](91000) 510105 ${if oFREEIII0+} 炎獄のブレスが止んだ。 しかし、キングドラゴンはいまだ健在である。 次だ。次でこの戦いを終わらせねばなるまい。 ${/if} ${if oFREEIII1-} 炎獄のブレスが止んだ。 ――否、あれは途切れたように見えた。 その直後、キングドラゴンの体躯が重々しい音を立てて傾いだ。 キングドラゴンの強靭な肉体の前に、人間の攻撃など些細なもののように思えるが、実際にはそうではなかった。 君の攻撃によって、キングドラゴンは確実に体力を削られていたのだ! ${/if} [TURN 6 -YOU-](520101 "oFREEIII0+") [今だッ!!](53 "oFREEIII1-") 520101 **LAST BATTLE:TURN 6 -YOU-** ${if f510103} **・RANGE:近** ${/if} ${if f510104} **・RANGE:遠** ${/if} --- %red% これが最後の行動選択Sceneだ。%/% キングドラゴンを洞窟に拘束する鎖が、嫌な音を立てて軋んでいる。 これから君が取る選択が、ペンタウァの命運を左右することになるだろう。 ペンタウァの名高き勇者よ、悔いなき選択を。 キングドラゴンは、僅かに口を開いて唸り、首を上下に振っている。 [ATTACK](520102 "f510103") [ATTACK](520202 "f510104") [EVADE](520103 "f510103") [EVADE](520203 "f510104") [MAGIC](520104 "f510103") [MAGIC](520204 "f510104") 520102 **LAST BATTLE:TURN 6 -VS-** %blue% ・YOU【ATTACK】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:近→近 --- キングドラゴンに接近していた君は、奴が何かを放とうとしていることに気付いていた。 **――だが、遅いッ!!** 鋭い光が瞳に宿る。君は勇ましく吼えた。 キングドラゴンの首が下へと下がるタイミングを見計らい、両足に力を込めて一気に跳び込む! 手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を覆う黄金の光が、君の闘志に呼応して猛々しく輝き伸びた! 君は両手で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を強く握り締め、そして。 渾身の力でもってキングドラゴンの顔を二度切り裂いた!! [キングドラゴンの顔を蹴り上げて離脱する](520105) 520202 **LAST BATTLE:TURN 6 -VS-** %red% ・YOU【ATTACK】選択%/%%blue% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:遠→近 --- キングドラゴンから離れた位置に立っている君は、奴の動作が先ほどとは違うことに気付いた。 自分とキングドラゴンの位置関係から、おそらくは火球のブレスのだろうと目星を付ける。 それならば、駆け抜けながら火球を避けて、キングドラゴンに突進しよう。 指針を決めると、君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り直し、キングドラゴンに向かって疾走する。 火球のブレスは、その名が示すとおり、火球を一発ずつ吐き出すというものだ。 奴はそれを短い間隔かつ連続で吐いてくる。 こうして離れた位置から吐かれると厄介だが、全て避け切った後にはキングドラゴンに大きな隙が生まれる。 時間がない今、その機会を逃す訳にはいかないのだ。 君の予想は正しかった。 距離を縮めつつあるキングドラゴンの口から放たれたのは、確かに火球のブレスだった。 前面のやや高い位置から連続で落ちてくる火球を、君は次々と避けていった。 爛々と輝く君の瞳に映るのは、隙だらけとなったキングドラゴンの姿のみ。 **もらったアァァーーーッ!!** 君は勝利の一撃を確信し、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を構えて跳躍した。 ――そして、燃えた。 どさり、と。 火だるまとなった君が、キングドラゴンの鼻先で地に落ちた。 何故、自分が燃えているのか? きっと君は理解できなかっただろう。 だが、現実に君は燃えている。 ${背後から|・・・・}飛んできた幾つもの火球が君に直撃したから、君は燃えたのだ。 火球を全て避け切ったら、あとは隙だらけのキングドラゴンがいるのみ。 そう考えて、攻撃の方にばかり意識が向いていたのがいけなかった。 キングドラゴンの発狂後、遠距離型のブレスがその威力と予備動作を変えたように、この火球のブレスもまた、追尾性能が追加されていたのである。 勇者は死んだ。 ペンタウァの滅亡が、今ここに定められたのだ。 [ENDING](91000) 520103 **LAST BATTLE:TURN 6 -VS-** %red% ・YOU【EVADE】選択%/%%blue% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:近→近 --- キングドラゴンに接近していた君は、奴が何かを放とうとしていることに気付いていた。 君はそれを火球のブレスだと判断し、キングドラゴンの足下へと一気に跳び込んだ! 火球のブレスは、その名が示すとおり、火球を一発ずつ吐き出すというものだ。 奴はそれを短い間隔かつ連続で吐いてくる。 しかし、こうしてキングドラゴンの前足の前にいれば、滅多なことでは当たらない。 いかに恐ろしいキングドラゴンとはいえ、ブレス攻撃の弱点は、どの魔物も共通なのである。 君の予想は正しかった。 頭上にあるキングドラゴンの口から放たれたのは、確かに火球のブレスだった。 君は予想が当たり、更に対処法も正しかったのだと確信してほくそ笑んだ。 しかし、君は火球のブレスが着弾した気配がしないことに気付き、振り返る。 ――そして、燃えた。 何故、自分が燃えているのか? きっと君は理解できなかっただろう。 だが、現実に君は燃えている。 ${背後から|・・・・}飛んできた幾つもの火球が君に直撃したから、君は燃えたのだ。 足下にいれば大丈夫なのだと。 どの魔物もブレスの弱点は同じなのだと。 そう一括りにして考えてしまったのが、間違いだったのだ。 キングドラゴンの発狂後、遠距離型のブレスがその威力と予備動作を変えたように、この火球のブレスもまた、追尾性能が追加されていたのである。 勇者は死んだ。 ペンタウァの滅亡が、今ここに定められたのだ。 [ENDING](91000) 520203 **LAST BATTLE:TURN 6 -VS-** %blue% ・YOU【EVADE】選択**+BONUS追加!**%/%%red% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:遠→中→近 --- キングドラゴンから離れた位置に立っている君は、奴の動作が先ほどとは違うことに気付いた。 自分とキングドラゴンの位置関係から、おそらくは火球のブレスのだろうと目星を付ける。 だが、油断は禁物だ。 この状況下では攻撃が最も大事ではあるが、相手からどのような攻撃がきても対処できるように行動しなければ。 君は気を引き締めると、${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を握り直し、キングドラゴンに向かって疾走する。 火球のブレスは、その名が示すとおり、火球を一発ずつ吐き出すというものだ。 奴はそれを短い間隔かつ連続で吐いてくる。 こうして離れた位置から吐かれると厄介だが、全て避け切った後にはキングドラゴンに大きな隙が生まれる。 その機会を逃す訳にはいかないのだ。 果たして、君の予想は正しかった。 距離を縮めつつあるキングドラゴンの口から放たれたのは、確かに火球のブレスだった。 前面のやや高い位置から連続で落ちてくる火球を、君は次々と避けていった。 しかし、君はその火球が着弾した気配がしないことに気付く。 凄まじく嫌な予感がして、君は横へと走りながら視線を動かす。 すると、避けた筈の火球のブレスが、軌道を変えてこちらへと向かってくるではないか! **まさか、こっちも変わったのか……!!** 心の中で苦々しく叫ぶ。 君は火球の奇妙な軌道に驚愕しながらも、それらを着弾させるようにわざと緩急をつけて走って着弾を促した。 そうすることで、変化した火球のブレスの回避に成功したのだった。 火球のブレスのせいでなかなか近付けないでいたが、君は再びキングドラゴン目掛けて疾走する。 そして、キングドラゴンもまた、再び僅かに口を開いて唸り、首を上下に振っている。 ――だが、そうはさせるものか! 君は勇ましく吼えた。 キングドラゴンの首が下へと下がるタイミングを見計らい、両足に力を込めて一気に跳び込む! 手にした${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を覆う黄金の光が、君の闘志に呼応して猛々しく輝き伸びた! 君は両手で${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を強く握り締め、そして。 渾身の力でもってキングドラゴンの顔を切り裂いた!! [キングドラゴンの顔を思いっきり蹴り上げて離脱する](520105) 520104 **LAST BATTLE:TURN 6 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:近→近 --- キングドラゴンに接近していた君は、奴が何かを放とうとしていることに気付いていた。 君はそれを火球のブレスだと判断し、<七惑星の欠片>を握り締めながらキングドラゴンの足下へと一気に跳び込んだ! 火球のブレスは、その名が示すとおり、火球を一発ずつ吐き出すというものだ。 奴はそれを短い間隔かつ連続で吐いてくる。 しかし、こうしてキングドラゴンの前足の前にいれば、滅多なことでは当たらない。 いかに恐ろしいキングドラゴンとはいえ、ブレス攻撃の弱点は、どの魔物も共通なのである。 君の予想は正しかった。 頭上にあるキングドラゴンの口から放たれたのは、確かに火球のブレスだった。 これなら魔法を一回くらい発動させることができるだろう。 君は呪文を詠唱し始めた。 ――そして、燃えた。 何故、自分が燃えているのか? きっと君は理解できなかっただろう。 だが、現実に君は燃えている。 ${背後から|・・・・}飛んできた幾つもの火球が君に直撃したから、君は燃えたのだ。 足下にいれば大丈夫なのだと。 どの魔物もブレスの弱点は同じなのだと。 そう一括りにして考えてしまったのが、間違いだったのだ。 キングドラゴンの発狂後、遠距離型のブレスがその威力と予備動作を変えたように、この火球のブレスもまた、追尾性能が追加されていたのである。 勇者は死んだ。 ペンタウァの滅亡が、今ここに定められたのだ。 [ENDING](91000) 520204 **LAST BATTLE:TURN 6 -VS-** %red% ・YOU【MAGIC】選択%/%%blue% ・KING【ATTACK】選択%/% ・RANGE:遠→遠 --- キングドラゴンから離れた位置に立っている君は、奴の動作が先ほどとは違うことに気付いた。 自分とキングドラゴンの位置関係から、おそらくは火球のブレスのだろうと目星を付ける。 それならば、かなりの集中力は必要になるが、火球を避けながら呪文を詠唱し、キングドラゴンがブレスを吐き終えた瞬間を狙って魔法をぶつけてやろう。 時間がない今、攻撃の機会を逃す訳にはいかないのだ。 指針を決めると、<七惑星の欠片>を握り込みながら、君はキングドラゴンを注視する。 火球のブレスは、その名が示すとおり、火球を一発ずつ吐き出すというものだ。 奴はそれを短い間隔かつ連続で吐いてくる。 こうして離れた位置から吐かれると厄介だが、全て避け切った直後にはキングドラゴンに大きな隙が生まれる。 その時に強力な攻撃魔法を当ててやるのだ。 おそらくは火球のブレスだろう、という君の予想は正しかった。 キングドラゴンの口から放たれたのは、確かに火球のブレスだった。 前面のやや高い位置から連続で落ちてくる火球を、君は危なげながらも次々と避けていく。 そして、最後の火球を避けた時、君の詠唱は完了した。 だが、君は必死に詠唱し、完成させた魔法を放つことはできなかった。 何故なら、君の全身は炎に包まれ、魔力の光も霧散してしまったからだ。 どうして自分が燃えているのか? きっと君は理解できなかっただろう。 だが、現実に君は燃えている。 ${背後から|・・・・}飛んできた幾つもの火球が君に直撃したから、君は燃えたのだ。 時間がない今、攻撃の機会を逃す訳にはいかないのだと。 そう考えて、あれもこれもと欲張り、注意力散漫になっていたのも良くなかった。 キングドラゴンの発狂後、遠距離型のブレスがその威力と予備動作を変えたように、この火球のブレスもまた、追尾性能が追加されていたのである。 勇者は死んだ。 ペンタウァの滅亡が、今ここに定められたのだ。 [ENDING](91000) 520105 君はキングドラゴンを蹴った勢いで身を離すと、刃の軌跡に沿って混沌を噴き上げる姿から目を離すことなく着地した。 ${if oFREEIII0+} 顔面を深く切り付けられたキングドラゴンが、身を退け反らせて咆哮を上げる。 ――だが、それだけだった。 錆び付いた金属が擦れ、軋む音がより一層大きくなる。 そして、キングドラゴンが翼を広げ、もう一度吼えた時。 その体躯を拘束していた最後の鎖が、弾け飛んだ。 ${/if} ${if oFREEIII1-} 顔面を深く切り付けられたキングドラゴンが、身を退け反らせて咆哮を上げた。 その直後、君はキングドラゴンから発せられている混沌の気配が、一際激しく、そして大きく乱れたのを感じた。 キングドラゴンの圧倒的な力の前に、人間の攻撃など些細なもののように思えるが、実際にはそうではなかった。 君の攻撃によって、キングドラゴンは確実に体力を削られていたのだ! ${/if} [そんな……!?](92000 "oFREEIII0+") [今だッ!!](53 "oFREEIII1-") 53 今こそが、己が持てる全ての力を混沌の王に叩き込む時! 君は瞳を閉じ、意識を全て両手に持った${race?剣:斧槍:斧:斧槍}に集中させる。 <竜滅の宝玉>がリィィ……と涼やかな音を立てて、より一層鮮やかに光り輝き出した。 持てる力の全てを宝玉に注ぎ込み、武器へと循環させるイメージで、君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}と己を極限まで高めようと更に集中する。 深く、深く、より深く。 宝玉の奥深くに燃える英雄の魂に語りかけるように、深く、深く、深層へと意識を飛ばす。 そして深層の底で猛り輝く星を見付けた時。 君は開眼し、力の限り跳んだ。 討て、勇者よ。 そして――伝説となれ。 [これでッ、終わりだーーーーーーーーーッッ!!!](54) 600101 混沌と竜気に侵食され、成れ果てた君は、本能のままに刃を振るった。 君が人間であった頃は確かに黄金の光を放っていた${race?剣:斧槍:斧:斧槍}は、禍々しい漆黒の刃へと姿を変え、キングドラゴンの体躯を抉っていったのだ。 もし、君がまだ『人間』であったのならば。 君とキングドラゴンとの戦いは、確かに『最終決戦』と言うに相応しいものとなっていただろう。 しかし、実際にはそうならなかった。 あれは既に人と竜との戦いではなく、竜と竜との戦いであったのだ。 ――否、あれは戦いなどというものではなかった。 そこに正義や信念などというものはなく、 ただただ本能のままに力を振るい、 どちらかが倒れ伏すまで破壊し尽す。 まさに、暴虐の限りを尽くした殺し合いでしかなかった。 [ ](600102) 600102 **「ここまでの……力、とは……」** くぐもった声が零れ落ちる。 角を折られ、翼を引き千切られ、無数の傷口から混沌が放出され続ける暗黒竜キングドラゴン。 ペンタウァを混沌で覆い、魔の軍勢と共に世を恐怖に陥れた混沌の王は、今まさに尽き果てようとしていた。 その黄金の瞳は死の気配に淀み、己の目の前に佇む人間だったものを、力なく見つめている。 **「成れ果てた者、よ…… お前は、竜に、近付き過ぎた……。 この洞窟を……脱する前に、 肉体と魂が、完全に竜へと……変ずるだろう……。 そうなっては……人の道とは…… 永遠に……交われ、ぬ……。 ――ならば、共に……」** 言葉を紡ぐその喉は、全てを言い終わらぬ内に、無情にも食い千切られた。 凄まじい勢いで食い千切られた喉から、混沌が血飛沫の如く噴き出す。 君は恍惚の笑みを浮かべ、混沌と竜気、そして魔力を浴び、それらを喰らった。 凄惨な光景であった。 素手で竜鱗を引き抜き、皮膚を引き裂き、肉を鷲掴み、忙しなく口へと運ぶ。 身体を流れる血液、その代わりである混沌を啜り、口の周りを舐め、また啜って、喰らう。 人間だったものは、血走った目を見開き、半狂乱となって夢中で混沌の骸を貪った。 それはまるで、生まれたばかりの混沌。 善悪の区別もなく、抑制という枷も外れ、何の濁りもない純粋で単純な欲求を満たすために破壊して喰らう。 純粋で無垢、しかしあまりにも邪悪な幼子と言えた。 その姿にペンタウァの勇者としての面影はなく、人としての倫理観も、理性も、記憶も、何もなかった。 そして、君が混沌の骸を喰らい尽くした頃。 君は天井を見上げ、ぽつりと呟いた。 『ソラ』へ、と。 [ENDING](94000) 54 **「見事だ……ペンタウァの……勇者よ……」** くぐもった声が零れ落ちる。 君が全身全霊の力を込めて${race?突き刺した剣:振り下ろした斧槍:振り下ろした斧:振り下ろした斧槍}がキングドラゴンの頭を貫いた瞬間、黄金の光と共に混沌が噴き出した。 この場を満たしていた混沌の力が急激に弱まってゆくのを、君は${race?剣:斧槍:斧:斧槍}から伝わる感覚で理解する。 そして、君は確信した。 人間が混沌の王に勝利したのだということを。 この場に吹き荒れていた混沌の魔力障壁も掻き消えていた。 君はキングドラゴンの頭に深々と刺さった${race?剣:斧槍:斧:斧槍}を手放すと、地へと降り、キングドラゴンから離れた位置に立った。 地上を混沌で覆い尽くし、支配しようとした暗黒竜キングドラゴンの最期を見届けるために。 だがしかし、君の視界がぐらりと揺れた。 戦いに次ぐ戦いに、君の肉体と精神は、既に限界を超えていたのだ。 ふっと意識が飛びかける。 そんな浮遊感を自覚しながらも、君にはどうすることもできなかった。 そうして、後ろへと倒れ込む寸前だった。君の身体がふわりと優しく抱き止められたのである。 薄れ掛けた意識の中、君はその包み込むような温かさに惹かれ、顔を上げる。 「また生きて逢えたな、${name}よ」 その見慣れた顔に、聴き慣れた声に、君の瞳が大きく見開かれた。 [あ、貴方は……!?](55) 55 威厳に満ちたよく通る声。 人々を慈しむ優しい眼差し。 燃えるような紅毛に、同色の艶やかな髭。 しかし、その身を包む白銀の鎧は、<救世の間>で別れた筈の青年のものだ。 気品に満ちた微笑みを浮かべて君を見つめている壮年の男の顔と、あの青年の顔が重なって見えた時、君は気付いたのだ。 この御方こそが我らがペンタウァ国王であり、シリウスと名乗った青年もまたペンタウァ国王であったのだと。  「よくぞキングドラゴンを討ち果たしてくれた。 さあ、ここからは余に任せるのだ」 そう言ってペンタウァ国王が離れる寸前、君は全身の疲労感が和らぎ、傷が癒え始めていることに気付く。王の癒しの力だった。 君はキングドラゴンへと向かって歩みを進める国王の背中を黙って見つめる。王の手には、ペンタウァ王家に代々伝わる王笏が握られていた。 そして、ペンタウァ国王が歩みを止めた。 人間の王と混沌の王。 人と竜との戦いの終末に、双王が相見えた瞬間だった。 **「ペンタウァを統べる王の血において命ずる。 人に敗れし混沌の王よ、${永久|とこしえ}の眠りにつくがよい!」** 国王を中心に清らかな光が溢れ、洞窟を照らし出す。 平和の象徴たる王笏から迸った封印の光がキングドラゴンを包み込むと、その巨体が石と化し、断末魔の叫びと共に砕け散ったのだった。 **人間よ……忘るること勿かれ……。 混沌は異なる世界をも呑み込み、禍を呼ぶものだということを……。** キングドラゴンの声が幾重にも響き、虚空へと溶けていった。 その中で、君の${race?剣:杖:斧:杖}が回転しながら落下し、石となって砕け散ったキングドラゴンの亡骸の山へと突き刺さった。 まるで使命を果たしたと言わんばかりに、いつの間にか<竜滅の宝玉>は消え、武器は本来の姿へと戻っていた。 [戦いは終わった](56) 56 清浄なる光の欠片が、まるで流星群のように降り注いでいた。 その光景は、夜空の中に立っていると錯覚するほどに美しく、尊いものであった。 ああ、終わった……。 八年にも亘る戦いは、ようやく終わったのだ……。 君は突き刺さった${race?剣:杖:斧:杖}を見上げながら、この長き戦いの終わりを静かに受け入れていた。 今はただ、己の使命を果たせたことに安堵していたのだ。 ペンタウァ国王は王笏を腰のベルトに括ると、君の許へと歩いてきた。その立ち居振る舞いは王者の威厳に満ち、君は無意識の内に姿勢を正していた。 歩みを止め、君の前に国王が立つ。 君の瞳を真っ直ぐに見つめる国王の表情は、安堵と喜びに彩られた穏やかな笑みを浮かべていた。 「誉れ高き勇者${name}よ、 此度のキングドラゴン討伐、実に大儀であった。 そなたこそ真の**<ドラゴンスレイヤー>**である。 幾多の苦難を乗り越え、 キングドラゴンを討ち果たしたそなたの武勇は、 伝説としてペンタウァに永く語り継がれることとなるだろう」 国王直々に労を労われ、健闘を称える言葉を掛けられた君は、目頭と胸が熱くなるのを感じた。君は自然に片膝をつき、頭を垂れていた。 「だが、それもまずは、 そなたと余が生還してからの話じゃな」 楽しげな響きを含んだ国王の言葉に、君は思わずふっと表情を緩める。 「話は既につけておるからの、安心するが良い。 キングドラゴン討伐後に、 エティスが洞窟の入り口に掛けた封印を 解く手筈となっておるのだ」 そう言うと、国王は君に「面を上げよ」と声を掛けた。 国王の命に、君はかしこまって短く応答すると、ゆっくりと顔を上げた。 見上げた先に見たペンタウァ国王の姿は、何者をも包み込む深い慈愛に満ちていた。 「さあ、共に帰ろう。 我が愛しのペンタウァへ」 封印された竜と地に突き刺さった${race?剣:杖:斧:杖}を背に。 君達二人は、洞窟の入り口に向かって歩き出すのだった。 [洞窟の入口へ](57) 57 キングドラゴンを斃し、封印した君とペンタウァ国王は、洞窟の入り口を目指して、ゆっくりとだが確実に歩みを進めていた。 君は国王に肩を差し出し、キングドラゴンの封印により疲弊した国王もまた、君に支えられて共に歩く。 その間、君は国王から『シリウスとして行動していた理由』を聞いていた。 一つ目は、キングドラゴンや魔の軍勢の目を欺き、君によって斃されたキングドラゴンに強固な封印を施すためだった。 だが、盛りを過ぎた老いた肉体では、勇者たる君の足を引っ張りかねない。 そのため、国王は賢人達に変化の魔法を掛けてもらい、若かりし頃の姿に変身していたとのことだった。 そして二つ目は、転移装置<ゲート>の起動条件だ。 <ゲート>は、王家の血をひく者の力が必要不可欠だったため、危険を承知で国王自ら君に同行した、ということだった。 君はシリウスの正体が国王とは知らず、何か失礼なことをしなかったかと血の気が引いたが、疲れの滲む顔で微笑を浮かべる国王を見て、君は安堵したのだった。 薄闇の中に君と国王の足音、そして雫が滴り、地へと落ちる音が反響している。だが、そこに闇色の霧はない。 ペンタウァ全土に蔓延していた混沌と邪悪な竜気は、まるでそれが夢であったかのように消え失せていた。それは、キングドラゴンの脅威が去ったことを物語っていた。 洞窟内を歩き続けていた君と国王が、封印によって閉ざされていた洞窟の入り口に辿り着いた時、それを待ちわびていたかのように岩戸がゆっくりと開いてゆく。 風が吹き込み、目が眩むほどの光が差し込み始める。 君は目を細め、額の前で腕を翳す。国王も小さく呻き、腕を翳した。 [ドラゴンモード - フィナーレ -](58) 58 入り口の岩戸が開き切ると、君と国王は光と風に包まれていた。 その光のなんと暖かなことか。その風のなんと優しいことか。 薄暗い洞窟の中で冷え切っていた身体が緩やかに熱を帯び、柔らかな風が頬を優しく撫ぜてゆくのを感じた。 君と国王は、翳した腕を僅かに上げて、外界の明るさに目を慣らしながら、降り注ぐ光を求めて洞窟の中から一歩、また一歩と外界へと踏み出してゆく。そして、足を止めた。 足下にはゴツゴツとした岩肌が見えた。 君達二人は、切り立った崖の真下に出ていた。此処が地上にある封印の洞窟の出入り口だったのだ。 国王の口から僅かに掠れた感嘆の声が零れ落ちたのを聞いた。 肩からは、国王の手の震えが伝わってくる。それらは感動がもたらしたものだった。 ……明るさに目が慣れてきた。 君はゆっくりと腕を下げ、その瞳で見たのだ。 暗さが残り青と茜が入り混じる神秘的な空と、眼下で穏やかに揺れる広大な海。 そして――全てを照らす美しき朝日を。  それはまるで、数々の苦難を乗り越えた者を労い、温かく出迎えてくれたかのような、柔らかく優しい光だった。 言葉は出なかった。その代わりに、君の瞳からは涙が溢れた。 頬を伝う熱い涙は、朝日を受けて煌いていたのだった。 斯くして、<ドラゴンスレイヤー>の称号を冠した誉れ高き勇者**${name}**の八年にも及ぶ竜との戦いの日々は、暗黒竜キングドラゴンの封印を以て終幕を迎えた。 キングドラゴンを封印する結界の効力が弱まり、ペンタウァに混沌が溢れ出して八年。 この八年もの間に、混沌や魔の軍勢によって受けた傷痕は、計り知れないほどに大きく、深いものだった。 しかし、混沌と邪悪な竜気が消え去った今、ペンタウァの民は聡明なる現国王と新たなる英雄に導かれ、国の復興に尽力したという。 その中には、人々に協力する善き竜の姿もあった。 竜によって招かれた災厄に、人々の心には竜への恐怖と偏見が新たに刻まれたことは事実である。 だが、竜と縁の深い英雄と善き竜が心を通わせる姿と言葉に、少しずつではあるが、歩み寄る者も増えていった。 『人と竜とが共に在る歴史』 かつての平和な時を取り戻そうとするかのように、人と竜は同じ時の中で再び歴史を紡ぎ始めたのだった。 ――そして。 ペンタウァが以前の活気を取り戻した頃。 英雄は再び冒険者へと戻り、まだ見ぬ冒険を求めて旅立った。 この剣と魔法の世界には、自らの力と勇気を試すため、或いは、自らが信じる道のために、幾多の危険な冒険へと身を投じる者達がいた。 どんな危険も顧みず、未知なる冒険へと挑み続ける勇敢な命知らず達のことを、人々はこう呼ぶのだ。 **『${SORCERIAN|ソーサリアン}』**――と。 %blue% **FIN「竜滅の英雄-Dragon Slayer-」**%/% 91000 キングドラゴンを斃す使命を帯びた勇者は、最終決戦の地で敗れ去った。 死闘の後、勇者を死に至らしめたキングドラゴンは、その身を拘束する最後の鎖を断ち切り、地上へと解き放たれてしまったのだ。 自由の身となったキングドラゴンは、己が欲するままに天地を焦がし、蹂躙した。 その姿こそは、まさに『死』そのものであった。 彼の者を止め得る存在は、既に地上には誰一人としていなかった。 生者は震え、世を嘆き、ただ己の死を待つのみとなったのだ。 混沌に支配されたペンタウァ全土には魔が跋扈し、疫病が蔓延した。 毒された大地では作物も実らず、流れる水も腐り、あらゆる生物が死に絶えたのだ。 そして―― ペンタウァは、滅亡したのである。 %purple% **BAD END「終末に君臨せし混沌-Chaos-」**%/% 92000 突如、暴風が巻き起こった。 キングドラゴンの重々しい羽ばたきによって生じた風が黒き暴風となって、凄まじい風切り音を発しながら君に吹き付けたのだ。 君は突如巻き起こった暴風に吹っ飛ばされないよう、歯を食いしばって耐えることしかできない。 だが、次の瞬間、君の目の前でキングドラゴンが飛んだ。 君は言葉も忘れ、必死になって手をキングドラゴンへと伸ばす。 そんなことをして捕えられる訳がないというのに、無意識に手を伸ばしていたのだ。 羽ばたき、滞空するキングドラゴンは、己を見上げている小さき存在を一瞥する。 しかし、まるで虫けらでも見ているような冷淡な視線をくれただけで、既にその瞳は天井の遥か先に在る${天空|そら}を視ているようだった。 キングドラゴンが更に上昇し、ようやく君が風圧の呪縛から解放された時。 天井から岩を砕く大音量の破砕音が轟き、洞窟全体が大きく揺れた。 砕けた岩が土煙を伴いながら、流星の如く次々と降り注ぐ。それが地面へと落下して降り積もり、岩山を形成していった。 そして、洞窟内に光が射した。 天井に開けられた大穴から、朝日が射し込んだのだ。 **行くな……行くなあぁああああーーーーッッ!!!** 朝焼けの空へと飛び去ってゆく暗黒竜の影へと手を伸ばし、力の限り叫ぶ。 君以外の存在が消えた洞窟の中で、敗者の絶叫だけが虚しく響き渡るのだった。 %purple% **BAD END「終焉を告げる羽音-Despair-」**%/% 93000 国を挙げてのキングドラゴンとの戦い。 あの戦いから実に八百年の時が流れていた。 戦いの舞台となったペンタウァは、今では草木の一本も生えない大砂漠と化し、渇いた不毛の大地には、朽ちた城の残骸が残るのみであった。 八百年前。 キングドラゴンの討伐を託された一人の勇者がいた。 その者は数々の竜を時に斃し、時に退け、多くの苦難を乗り越えた歴戦のソーサリアンであった。 時の王に選ばれた勇者は、キングドラゴンが封印された洞窟で最強の竜を斃し、そして最奥でキングドラゴンと戦った。 だが、勇者はキングドラゴンに敗れてしまった。 その時には既にキングドラゴンの完全復活を阻む存在はおらず、キングドラゴンは完全復活を果たした。 そして、ペンタウァは滅亡したのである。 青く晴れ渡った空から陽光が降り注ぐ砂漠地帯。 当時は混沌に呑まれ、汚染された土壌は、キングドラゴンが飛び立ったことで混沌の気配だけは綺麗に消え去っていた。 だが、八百年もの時を掛けても尚、この地は草の芽一本とて芽吹く様子も見せない。 ソーサリアンが行き交い、交易で栄えた剣と魔法の国ペンタウァの面影は、今や何処にもなかった。 砂を巻き上げながら吹く風は熱を含み、大気は酷く乾燥していた。 上は灼熱の太陽、下は熱された砂。その二つに挟まれた過酷な状況で、老人は額にじわりと浮かぶ汗を拭い、漆黒の色をしたローブを風にはためかせながら歩く。 ペンタウァが滅亡する前、彼は賢人の一人として王と国によく尽くし、勇者に幾度となく知恵を与えてきた大魔道士であった。 また、八百年前に起きたペンタウァの人口の大半を死に至らしめた大災厄、それの数少ない生き残りでもあった。 しかし、今はただこうして一人砂上を歩き、かつて栄華を誇った国が確かに存在していた証、その泡沫の欠片を拾い集める日々を送っていた。 ふと老人が空を見上げた。 老人は射し込む陽光に目を細め、手を翳して陰を作る。 太陽が燦々と輝き、何処までも抜けるような蒼天。 その空の中で、金と銀の竜が互いを呼び合うように鳴きながら、かつてペンタウァが在った砂漠の遥か上空を悠々と飛んでいた。 その二匹の竜の姿に、老人は長過ぎる年月の間に幾度となく抱いた深い悲哀と亡国への思慕を双眸に映す。 全ての竜の頂点にして混沌と破壊の化身、暗黒竜『キングドラゴン』。 竜としての生を望み、人としての生を捨てた勇者の成れの果て、魔人竜『ソーサリディオス』。 ペンタウァを滅ぼした金銀の竜が連れ立って飛ぶ様子を、老人は成す術もなく、ただ黙って見つめているのだった。 %blue% **ANOTHER END「はじまりのゼロ-Another-」**%/% 94000 深い闇と静寂だけが『其処』にあった。 其処が何処であるのかなど問い掛ける者もいなければ、それを疑問に思う者も存在しない。 ――否、かつては『${sex?彼:彼女}』も、そんな疑問を持つ者であった。 しかし、『時』という概念が曖昧な其処に在って、『${sex?彼:彼女}』は既にそんなことにも興味を失くしていた。 『${sex?彼:彼女}』は『君』だ。 あの最終決戦でキングドラゴンに敗れ、瀕死の重傷を負っていた『君』は、ペンタウァが滅亡する寸前に<ゲート>の裁量によって異空間に飛ばされたのだ。 しかし、此処に飛ばされた『${sex?彼:彼女}』は、生きてはいるが死んでいた。 老いもしなければ、空腹を感じることもない。 病気になることもなければ、怪我をすることもない。 自死も叶わず、己を殺す者もいない。 気が狂った。怒鳴り散らし、泣き喚き、何がおかしいという訳でもなく笑い、嗤った。 そして、最後には無となった。 『${sex?彼:彼女}』は、目の前に在る水鏡を虚ろな瞳で見つめていた。 その鏡面には、かつての――と言うと語弊があるが――『${sex?彼:彼女}』が映っている。 ただし、鏡面に映る『${sex?彼:彼女}』の姿は既に人ではなく、銀色の鱗を持つ巨大な竜へと成れ果てていたのだ。 『${sex?彼:彼女}』は途端に興味を失くしたかのように、水鏡の表面をすいと撫でて消してしまった。 さざ波が収まった水鏡には、幾多の星々が瞬き、煌めいている。 『${sex?彼:彼女}』はその星々の中で、特に強い輝きを放つ光に触れた。 すると、水面が光に満ちた後に、新たな映像が映し出される。 水鏡に映し出されたのは、とある塔へと向かう『${sex?彼:彼女}』の姿であった。 「${次の世界線|・・・・・}の『私』に祝福を」 それは無感情な顔と声で。 『${sex?彼:彼女}』の定型句となった何千回目かも分からぬ祈りの言葉が、深淵の闇の中に木霊し、消えていった。 これは七惑星神の意志か、邪神の戯れか。 己が此処に在る意味を、『君』は知らない。 ただ、此処に唯一存在する水鏡が、延々と『異なる世界線の自分』を見せつけてくるということは、きっと罰なのだろうと思ったのだ。 異なる世界線の『${sex?彼:彼女}』が<${竜王の如き混沌|キングドラゴン}>に勝利し、世界を危機から救わぬ限り、最初にペンタウァを――そして世界をも滅亡させた『君』の罪を、世界の理が赦さないのだと。 %blue% **ANOTHER END「原初の罪-Sin-」**%/% 80000 **冒険に失敗しました。**%purple% **新たな冒険を始めてください。**%/% %red% 以後、シナリオの進行状況に合わせて**ヒント集「TIPS」**が解放されます。 Scene 1やセーブポイントなど「TIPS(攻略情報 ※進行状況に応じて順次情報開示)」から確認することができます。 実績の取得条件がどうしても分らない等、困った時にご活用ください。%/% ${if (f0601|f0602|f4001)}  ${/if} ${if f07}  ${/if} ${if f08}  ${/if} 90000 この戦闘では、ダメージ式ボタンを押してから 次のシーンに進むこと。 ①%blue%<HEAL>は、1回にHPを**30**回復する。%/% %blue%<PEACE>は、1回にMPを**20**回復する。%/% <七惑星の欠片>の消費量は、元のままで増えない。 ②魔法を使用してダメージを軽減または無効化しても良い。 ただし、その場合は%red%ボタンを押す前に魔法発動の処理を行う。%/% ③%blue%1ターン効果が持続する魔法%/%については、 敵を完全に斃すまで効果が持続する。 戦闘終了後は、上記の魔法の効果は切れるものとする。%red% ※以後、戦闘ルールの記載が特にない場合は、 原則としてこのルールが適用されているものとする%/% 90001 この戦闘は、コマンド式ターン制バトルとなります。 君とキングドラゴンの行動終了後までを1ターンとし、%red% **6ターンの間にキングドラゴンのHP1000(Free3)を 「0」まで減らした時点で君の勝利です。**%/% ①君とキングドラゴンの1ターン内の行動は、%blue% **ATTACK(攻撃)、DEFENSE/EVADE(防御または回避)、 MAGIC(魔法 ※キングドラゴンの場合はCANCEL)**%/% のいずれか**1つ**です。 ※ただし、行動に対して%blue%「BONUS」%/%が追加された場合、%red% 敵味方問わず追撃などが発生することがあります。%/% ②君はキングドラゴンの隙を突かない限り、 魔法を発動させることができない。 君が魔法を使えるタイミングは、%blue% 「MAGIC」を選んで判定が成功した時、%/%または%blue% 他の行動選択後に指示があった時のみ%/%です。 ③回復アイテムは、どのタイミングでも使えるものとする。 99999 100000  ここは**「終末の双王 - ドラゴンモード -」の攻略情報ページ**です。 シナリオの進行状況に応じて攻略のヒント等が順次開示されます。 %red% **ネタバレになる可能性も大いに有り得ます**ので、自力で攻略したいソーサリアン様は、このままブラウザバックで前のSceneにお戻りください。%/% 攻略情報を確認したソーサリアン様は、画面を下にスクロールして攻略情報を確認してください。 お帰りの際は、ブラウザバックで前のSceneにお戻りください。 %red% ※冒険を中断する際には、**必ず前のSceneに戻ってから中断してください**(このSceneで冒険を中断すると、冒険再開時に前のSceneに戻れなくなることがあります。ご注意ください)。%/% %red%※今後のアップデートで各項目の番号が変わる可能性があります%/% ${if r10:king} ### 01. シリウスと時間いっぱい会話するメリット 知識は力なり。 各ドラゴン戦で文章中や選択肢に攻略のヒントが表示されることがあります。 ただし、シリウスとの会話の有無で攻略不可能になる場面はなく、会話は必須という訳ではありません。 再プレイでは会話シーンが飛ばされそうですね、シリウス殿。 ${/if} ${if r10:king} ### 02. 侵食度のメリット・デメリット FREE2の『侵食度』は、ドラゴン戦でのダメージ式に組み込まれています。 特に二番目のドラゴン戦から被ダメージが跳ね上がるので、ダメージを軽減する侵食度は、必ずしも低い方が良いという訳ではありません。 ただし、『君』は人間です。 侵食度度が高いとダメージを受けにくくなる代わりに……。 ${/if} ${if r13:king} ### 03. 召喚石不使用のメリット・デメリット 戦いは非常に厳しいものになるでしょう。 しかし、いつかその苦労が報われます。 頑張ってチャレンジしてみるのも良いかもしれません。 また、<召喚石>は『君』を護る役割も持っています。 各ドラゴン戦で<召喚石>を使い召喚を行った際に、戦闘終了後の侵食度が通常時よりも少し上がるのは、召喚中は保護の性能が下がるためです。 一長一短。 ${/if} ${if r12004:king} ### 04. r12004(19番目)の実績取得条件 ちょっと特殊なルートです。 ソロプレイでダークドラゴンと戦ってみると良いでしょう。 ${/if} ${if r12005:king} ### 05. r16(27番目)の実績取得条件 ゲディ……とあるドラゴン戦では、王子を召喚する際にランダムリンクになっています。 運が良ければ何かが起こるでしょう。 それが面倒であれば、ブラウザバックを繰り返すという手も……。 ${/if} ${if r13:king} ### 06. r19(34番目)の実績取得条件 ちょっと特殊なルートです。 そういえば、砂漠王が最強の竜を見たがっていましたね。 二匹くらい見せてあげると、三匹目のソロプレイで何かハプニングが起こるかもしれません。 ${/if} ${if r1304:king} ### 07. 交渉後にいつもモグモグされてしまう 老人から引き出した情報が足りていないようです。 何か老人から訊いていない情報はありませんか? ${/if} ${if r22:king} ### 08. コマンド選択式バトル、ややこしい 同じコマンドを選択しても、【RANGE】(キングドラゴンとの距離)によって、結果が異なる時があります。 色んなパターンを試してみると良いかもしれません。 (書いている時も)ややこしかった。 ${/if} ${if r22:king} ### 09. ラストバトルの魔法使用制限が辛い ダメージ軽減等の補助魔法は、ラストバトル直前に使っておくのも有りですよ。 そのてが あったか。 ${/if} ${if (r24:king|r26:king)} ### 10. 何故か竜になっちゃう ペンタウァ大惨事(滅亡) <召喚石>の使い方を見直して、侵食度を調整してみましょう。 また、キングドラゴンとの会話で選択肢を変えてみるのも良いかもしれません。 ${/if} ${if r26:king} ### 11.キングドラゴン関連のエンディングって幾つあるの? 5つあります。 ラストバトル前の会話に2つ、ラストバトル中またはラストバトル後に3つです。 ${/if} ${if r26:king} ### 12. 王様めっちゃ強くない? 強さやYOUNG時の仮名など、forever版の王様の設定から着想を得ています。 シナリオ構想中、割と早い段階から王様の登場は考えていました。 全ては浪漫です。 ${/if}