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Presented By SORCERIAN Next team.
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2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 以前―――というほど決して短い期間ではないが―――暗黒の魔導士が悪しき力を使用し、ペンタウァを支配しようとした洞窟がある。 暗黒の魔導士が封じられ、幾年が過ぎ、その洞窟はもはやその面影を感じることもなく、魔物も現れなくなっていた。 人々はその中で採れる新鮮な食材や水を使っていたほどだ。 しかし数日前から不穏な空気がペンタウァを包み込むと、その平和だった洞窟にも変化が生じる。 なんと、その洞窟近くにて多くの邪悪なモンスター達の目撃が相次いで報告されるようになったのだ。中には怪我人も出ている。 不穏な空気が包み込んですぐのことだったこともあり対処も討伐も間に合っていない。 更に不思議なことにモンスターたちは倒せど倒せど一向に減らないという。しかも中にはあの「狂暴かつ邪悪な青竜」までもが潜んでいるという噂まであった。 これも噂に聞く「キングドラゴンの復活」の影響なのだろうか。 「ソーサリアンよ、どうかモンスターの討伐、および原因の追究と根絶をお願いしたい」 貴方はペンタウァの王様に呼ばれ、そう依頼を受けた。 更に王様はこう続ける。 「そなたにもう一つ。洞窟の中になんと剣士である青年と吟遊詩人の娘が入って行ったとの情報があるのだ。この情報がもし正しいようならば彼らの救助もお願いできないだろうか」 それは大変だ。 どうしてこんな状況になっている洞窟に足を踏み入れたかも気になるが、早くせねば彼らの命も危ないだろう。 貴方は身支度をし、洞窟へと向かった。 [進む](1) 1 洞窟の前まで来た貴方は早速中へ入り、魔物を倒しながら進んでいく。 追いかけてくるガーゴイル、 エビに昆虫の羽を付けた様なガーバグ、 前まで行くととびかかって来るスネイク・ジャイアント ……思ったよりも量が多いが、この調子だとなんとか奥まで辿り着くことが出来るだろう。 [進む](2) 2 進んでいくと突然ビュンという風切る音と共に矢がこちらに飛んできた! 周囲を見回すが、隠れられる場所はなさそうだ。 このままでは当たってしまう……っ 咄嗟に貴方は…… [しゃがむ](3) [ジャンプ](4) 3 あの高さならしゃがめば避けることが出来るだろう。 そう思った貴方はすっと素早くしゃがみこんだ! ―――ところでこの世には重力が働いているのをお忘れではないだろうか。 そう、つまり射られた矢はその重力によって弧を描くように下へと向かれるのである。 というわけで >>イタッ!<< 矢は貴方の足に当たり、傷を負ってしまった。 ▼HPが1減った。 [進む](5) 4 こうなったらタイミングよく跳ぶに限る。 矢が飛んでくるのをよく見て――― 3・2・1―――今だ! ピョンッ なんとか貴方が飛び跳ねた下を矢が飛んで行った。 [進む](5) 5 そこからまた進んでいくと、なんと行き止まりだった。 ここまで罠はあったものの一本道のため道を間違えることはない。 よく見ると文字盤があり、そこには 「!LEFT」 と書いてある。 文字盤の両隣には意味深そうなスイッチがあった。 どうやらどちらかを押せということだろう。 ―――正解はこっちだ! [左](6) [右](9) 6 LEFTとは即ち左だ! そう思った貴方は確信と共に左のスイッチを押した! ゴゴゴゴゴゴ 地響きがし、前に塞がれていた壁が動き出すと、道が現れた! [進む](7) 7 貴方は進んでいくと、周囲に魔物の気配を感じた。 ハッとし、武器を構えて立ち止まると物陰から一斉にモンスターが飛び出てきた!! 見ただけで10は越えている。 これは戦うしかない! ※ダイスを1回振って、出目が2~5か1か6、それぞれに沿って進んでください※ [2~5](8) [1か6](70) 8 パタンと倒れる。 周囲のモンスターがこちらへと寄ってくるがもう動ける気力も体力もなかった。 ―――そうか、私はここまで、なのか…… モンスターが襲いかかってきたのを視界に入れたのを最期に。 視界が真っ暗になった――― 9 LEFTだと左 しかし、そんな安直な暗号があるだろうか。 なにより貴方は文字の初めに!がついていることを不審に思う。 これは右に行ってみよう! そう思い立った貴方は右のスイッチを押した! ゴゴゴゴゴゴ 地響きがし、前に塞がれていた壁が動き出すと、道が現れた! [進む](10) 10 1本道を進んでいく。 気のせいだろうか。 どこかモンスターの量がだんだん少なくなっていることに貴方は気づいた。 [進む](11) 11 さらに進んでいくと、この洞窟の雰囲気には似つかわしくない、きれいな音色が聴こえてくる。 その音色を聞いてどこか安心したのか、貴方の足取りが軽くなっていく ▲hpを1回復 [進む](12) 12 音色の方へと足を進めていくとそこには女性が立ってリュートを弾いていた。 少し癖のあるミドルヘアーの薄い水色の髪に赤い瞳が特徴的で優し気な印象が漂うような娘だ。下に楽器ケースのようなものが置いてある。 不思議と彼女の周囲にはモンスターの気配がなかった。 洞窟に入って行った娘というのは彼女で間違いないだろう。 [話しかける](13) 13 話しかけようと貴方が近づくと 「あっ」 その娘はこちらに気が付くと小さく声を上げた。 そして駆け寄ってくると驚いたように目を見開く。 「もしかして貴方たちがソーサリアンさんですか?」 突然名前を呼ばれ、驚いてしまう。 いかにもその通りなのだが、どうして分かったのだろうか。 名乗った覚えも、会った覚えもなかった。 疑問に思い、首を傾げると 「ごめんなさい、ポーラスさんから貴方たちのことをお伺いしておりまして、それで分かったのです……よかった、本当に来てくださって」 ポーラス、というと『綴り手の民』である彼女のことだろう。 以前彼女の能力で書かれた本に入り込み、グリメルムを倒したのだ。 ―――しかしどうして彼女からその名が? そう尋ねてみると、彼女は真剣な眼差しで言葉を紡いだ。 「私もここに来た後、彼女の絵本の世界に誘(いざ)われたんです。そしてここでソーサリアンさんをお待ちしていました」 そして彼女がペコリと頭を下げる。 「どうか、お話しを聞いてはくれないでしょうか?」 [頷く](14) 14 もちろん、と頷く。 どうして彼女が洞窟へ入って行ったか、その少し前に入ったであろう剣士はどうしたのだろうか、そもそも知り合いなのだろうか。 もしかしたらこの異変の原因も少しは知っているのかもしれない。 どちらにせよ、断る理由はなかった。 そんなこちらの反応を見て彼女はどこか安堵した表情を浮かべた。 「ありがとうございます。そうだ、私の名前はレーナと申します。吟遊詩人を営んでいます」 改めてこちらも名を名乗る。 なるほど、吟遊詩人だから楽器を所持しているのだろう。大きさや形から判断してリュートだろうか? 「私は一緒に旅をしている『ソティ』を探してここに来ました。 ソティったら私に何も言わずにどこかへ行っちゃって……」 なんとレーナはこの罠の中を一人で搔い潜ってここまで来たという! 確かにここにいる時点でその通りなのだろうが、驚いてしまい思わず口をパクパクしてしまう。 それにどうしてここまで。ここに彼がいるという確信があったのだろうか? こちらの動揺が通じたのだろう、レーナは困った顔を浮かべ、照れたように微笑む。 「なんとか免れてここまで来ました。私、洞察力はあるほうなんです」 それはすごい。 モンスターに遭遇しないように、罠を搔い潜ってきたのだから、人並みでは出来ないだろう。 「それにここに来たのは、私が占い業も担っているからです。自分で言うのもなんですが昔から妙に当たっているもので……なので意を決して結果を信じここまで来たのです」 なるほど、と頷く。 彼女からはどこか並々ならぬ魔力を感じる。それが占いの質に関係するのかはさておき。 そういえば、以前占いをしてもらったことがあった。あのようなものと同じような感じなのだろうか。 どちらにせよ、自分には出来ないことをしているというのはすごいことである。ましてや意を決してここまで来るとは! しかし、レーナはしょぼんと肩を落としてしまう。 「すごくなんかないです……私は戦う力を所持していません。それでソティを助けることが出来ないのですから……なんとか奥まで行くことが出来ても何もできず、気が付いたらここに戻されてしまいますし」 ―――奥まで行ったことがある!? 洞察力があるとはいえここより更に奥まで!? [いや、それに……](15) 15 それには驚きだが、貴方には気になることがあった。 ―――助けることが出来ない? いや、そもそもソティを『何から』助けるのだろう? 新たに生まれた疑問を問うと、レーナは険しい顔を浮かべ 「信じてもらえないかもしれないのですが、どうやらソティは邪悪な魔導士の思念体に憑りつかれているようなのです。私のことも分からないようで話も通じません…… ソティに取りついた魔導士がモンスターを限度なく召喚しているため、日に日にソティが衰えてしまっていて……助けようにも戦う術を持っていない私では近寄ることすら困難で」 なるほど、倒せど倒せど減らないモンスターというのはこれが原因だったのか。 それでも憑りつかれているとはいえ、彼自身の魔力がもたないだろう。現に今衰えているのだというのなら早くしないと彼が危ない。 「それに、ソティを護るかのようにあの『ブルードラゴン』がいるのです。 ソティを失うと困るからだと思うのですが、理由は定かではなくて」 そして彼女は真剣な目でこちらを見る。 「お願いです、どうかソティを助けてくれないでしょうか」 まさか娘の無事、そして保護対象の剣士の行方だけではなく一番の目的であるモンスターの原因までわかるとは思わなかった。 コクンと強い意志で頷くと、彼女は安堵したかのように息をつき微笑む。 「ありがとうございます。あ、そうだこれお持ちになってください」 そう言って二つの石を渡された。 「青い方が星の石、黄色い方が月の石と呼ばれているものです。これは……そうですね、鍵のようなものです。ここから先進むのに必要になります」 すると、また彼女が神妙な、申し訳ない顔を浮かべ 「よければ、私もつれていってくださいませんか?」 [連れて行く](16) [つれて行かない](18) 18 やはり危ない。 心苦しいが貴方は断ることにした 「そう、ですね。では私は待っています……どうか、どうかソティのことをよろしくお願いします」 「ただその代わりお願いを聴いてください」 そう言って金属の板をいくつか渡された。 「これをここから先、奥まで均等の間隔で取り付けてほしいんです」 それくらいならば全然問題ないだろう。 貴方はそれを快諾し、金属板を3枚受け取った。 [進もう](20) 16 そこまでの強い意志があるのならばつれて行かない訳にもならない。 何かがあれば自分が護ればいいと、貴方は頷き、同行を許可した。 「ありがとうございます! 足手まといにならないよう精一杯頑張ります!」 貴方はレーナを連れ、ダンジョンを進む [一緒に進む](17) 17 「すいません、ここに設置したいものがあるのですが」 ダンジョンを進んでいくと後ろをついてきていたレーナが貴方を引き留める。 そしてどこからか大きな金属の板を出し、その場に置いた。 これはいったいなんなのだろうか。 そう問いかけようとし、振り返った途端 「きゃあ!?」 彼女の身体が大きく傾き、倒れてしまう。 なんと、彼女の背後にガーゴイルがいたのだ! 貴方は剣を一振りし、それを撃退する。 [レーナっ!](19) 19 レーナ! 彼女の名前を呼び、駆け寄るが、彼女の息はもう虫のようにか細いものだった。 レーナの周囲には赤い溜まりが出来ており、とても助かりそうにない。 「ごめんなさい……私はどうやらここまでのようです…… どうか……どうかソティのことを……よろしく……」 レーナはそこまで言うとふっと息を引き取ってしまった。 もし、あそこで同行を拒否していたら。 彼女は死なないで済んだのではないだろうか―――。 BAD2 20 少し広い場所に出た。 そこには誰も入っていない檻があり、その前には見張り番のようなモンスターがいる。 貴方はレーナに渡されている大きめの金属の板を見た。 奥まで等間隔に置いてくれとのことだったし、奥まであとどれくらいか分からないが、ここに1枚設置していってもいいのではないだろうか。 [設置する](22) [設置しない](21) 21 まだ設置する良い場所があるかもしれない。 貴方はそう思い、そこに設置するのをやめ、その場を通り過ぎることにした。 見張り番はこちらに気付くことなく、見逃してくれる。 [進む](25) 22 設置するために見張り番を追い払わないとならない。 <ダイスを1個振って、出た出目1~3か4~6かで判定してください> [1~3](23) [4~6](24) 23 貴方が見張り番の前に立ち、剣を構えるとそれだけで見張り番は驚き、なんと一目散に逃げだしてしまった! ……よし 貴方は見張り番の立っていた後ろにある檻に立てかけるように金属の板を設置した。 [進む](25) 24 貴方は見張り番の前に立ち、剣を構えると思い切り振った! 見張り番は驚いてこちらに銃を向けると放ったーーー! 見張り番は消滅したものの、貴方は弾があたり、傷を負ってしまう 傷を負いながらも金属板を設置することが出来た。 ▼hpが1減った [進む](25) 25 少し進むと行き止まりになった。 壁の前には青い台座がある。 どうやら何か鍵となりそうなものを置かなければならないようだが…… 「これはそうですね……鍵のようなものです」 レーナにそう言われ、渡された二つの石があった。 もしかしたらこのどちらかなのではないか。 [星の石](26) [月の石](27) 26 同じ色なのは星の石だ。 その直感の通りに台座へと星の石を置く。 刹那、青い光が貴方を包んだ――― [これって!?](28) 27 そんな単純な手には乗らないぜっ! 先ほどのLEFTという看板を思い出した貴方はドヤ顔を浮かべ、台座とは違う色である月の石を置いた。 ―――しかし何も起こらなかった。 どうやらここは大人しく星の石を置くのが正解のようだ。 [星の石を置く](26) 28 青い光に包まれた貴方が目を開けると、そこは別の場所だった。 どうやらダンジョン内をワープしたようだ。 そうだ、と貴方は1枚の金属の板を出す。 等間隔に置くようにと言われていたその板を…… [板を置く](29) [置かない](30) 29 ―――うん、立てかけておこう 貴方はそう思い、その場所に金属板を立てかけた。 [進む](31) 30 まだ設置する良い場所があるかもしれない。 貴方はそう思い、そこに設置するのをやめ、その場を通り過ぎることにした。 [進む](31) 31 ずんずんと進んでいくとまたもや行き止まりの場所と、黄色い台座が置いてあった。 先ほど星の石を置いてきてしまった貴方は今月の石しか所持していない。 [やってられるか!](33) [月の石を置く](32) 32 月の石を置くと、貴方は黄色い光に包まれ、先ほどのようにワープをした。 目を開けると、またもや洞窟の別の場所に貴方は立っている。 そうだ、と貴方は1枚の金属の板を出す。 等間隔に置くようにと言われていたその板を…… [置く](34) [置かない](35) 34 ―――うん、立てかけておこう 貴方はそう思い、その場所に金属板を立てかけた。 [進む](36) 35 まだ設置する良い場所があるかもしれない。 貴方はそう思い、そこに設置するのをやめ、その場を通り過ぎることにした。 [進む](36) 36 段々周囲のモンスターが多くなっていく。 貴方はその度に戦闘を行っている為疲労が溜まってしまっていた。 それでも足を止めることはない。 やがて不穏な空気を強く感じるようになった。 最奥はもうすぐのようだ。 ……と、その時、貴方は滝がある広い間に出ることになる。 どうやらここにはモンスターが近寄ることがないのだろう。まるで気配を感じなかった。 この状況だ。 少し休んでいこうか……? [休む](37) [休まない](38) 37 何があるか分からない。 万全を期して貴方は休んでいくことにした。 滝の水を少しすくい上げて飲んでみると、とても冷たく、疲れた体に染み渡るような甘さを感じた。 なるほど、ここの水を使って料理をする人々の気持ちが分かった。 この水ならば料理もうんと美味しくなるだろう。 そんな人々の食卓を護る為にも。 今はしっかりと休息をとって、洞窟を進もう。 △hpが全回復した! [行くぞ!](39) 38 時間が惜しい。 そんなことをしている時間があるのなら早く終わらせたい。 そう思い貴方はその場を後にした。 [行くぞ!](39) 39 貴方が足を踏み入れると、すごい量の瘴気を感じた。 ようやく貴方は最奥に辿り着いたようだ。 そこにはやはりその場に似合わないピンク髪の男性と、その男性を護るかのように青い竜がいた。 「……おやおや、人間風情がどうしてこんなところに」 男性がこちらに気付き目を合わせてくる。 青いその目がスッと細められ、どこか嘲笑うように口端が上がった。 若々しい風貌とはかけ離れたような口調にどこか貴方は違和感を抱く。 顔色がすごく悪く、頬が痩せこけていた。 「きさまはソーサリアン、か。いつもいつも邪魔をしてくるんだな」 貴方自身は初めましてだが、どうやら他のソーサリアンに以前邪魔をされたそうだ。 「だが! 今はここにブルードラゴンがいる! この身体が倒されても私の思念体が他に移ればいくらでも生きられる! 負けることなどなければ、邪魔されることなどない!」 ソティはどこか、と問うと、彼は高笑いを上げ 「ふは、ははははは! そんな名の人間はもういない! 我の名はゲディス。この世を支配するもの! ソティと言う名の身体を乗っ取ったのだ」 つまり、ソティを乗っ取っており、彼にモンスターを召喚させまくっている張本人なのだろう。 であれば、彼を倒すべきだ。 貴方が強い意志を持って武器を構えるのを確認したゲディスは笑ったまま 「さぁ行けブルードラゴンよ!」 そう、竜に命令したのだ。 [来るっ……!](40) 40 ――― ―――――― ―――――――――― しかし何も起こらない。 「何故だ、何故動かぬ!!」 「……」 ゲディスが叫んでも、 「動け! ソーサリアンを倒すのだ!」 「…………」 命令しても、 「動け! どうして動かないのだ!」 「………………」 怒鳴り散らしても、 ブルードラゴンはピクリともしない。 「ああ! もういい!! 役立たずめ、私が戦う!!!」 そう言ってゲディスが戦闘モードに入った。 ※ダイスを2回振って、それぞれの値を足してください※ [足した数が2の場合](41) [足した数が2以上の場合](42) 41 貴方はゲディスに向かって攻撃をした。 「ぐあっ」 それはどうやら彼の急所に入ったらしく、彼は悶絶し、蹲ってしまった。 [でも……](46) 42 ゲディスが術を使って攻撃をしてくる! 上、真ん中、下に分かれたレーザーが君に向かってくるっ!! ※ダイスを1回振って、出た出目1、2~5、6で判断してください※ [6の場合](43) [2~5](44) [1の場合](45) 43 君はまるで舞のように華麗に避けたことが出来た! その勢いのままゲディスに追加攻撃! [でも……](46) 44 避けようとしたが貴方の足に少しかすってしまった…… ちょっと痛むがまだ戦闘が出来るだろう。 ▼hpが1減った [hpがまだある](46) [hpがもうない](57) 45 避けようとしたが…… ガンッ 「うっ」 なんとそのまま貴方は地面にたたきつけられてしまった! 鈍い音と共に身体全体に衝撃が走る! ▼hpが5減った [hpがまだある](46) [hpがない](57) 46 ここまで戦っているが、身体はソティの物だ。 むやみに傷つけては彼まで死んでしまうことになる。 しかしどれだけ手を抜いて攻撃してもゲディスの思念体だけを出す方法が出てこない。 考えている間にも貴方の体力は段々なくなっていく。 ―――どうすればいいのだ。 やはりソティを犠牲にするしかないのか……? [そんなの……](47 "!f01") [そんな……](59 "f01") 47 その時、綺麗なリュートの音が響き渡った。 「~♪」 「な、なんだこの音は!」 一瞬、彼女がついてきてしまったのではないかと焦り周囲を見回す。 しかし彼女の姿はなく、リュートの音だけがダンジョン内に響いていた。 「うっ」 ソティの懐が赤く光る。 「なぜ、何故だ……この石の能力は失われていたはずだ!!」 だんだんと、彼から感じられるゲディスの存在力が減少していく。 『彼をもう少し弱らせてやってはくれないか』 急に貴方の脳内に低い男性のような声が聴こえてくる。 『この音とあの太陽の石が共鳴しておる。身体がもう少し弱れば直、浄化されるであろう』 誰かは分からない声。 [信じよう!](48) 48 貴方はその声を信じ、戦闘を続行する! やがて 「おのれ……おのれここまで……か……」 その言葉と共に彼が倒れた。 姿からは邪悪な気配を感じない。しかし魔力の消失が激しく、貴方も仕方ないとはいえ彼の身体を弱らせてしまった為、かなり弱体化している。 『ありがとうソーサリアン。これで彼も救われるだろう。魔力は私の方から彼に補給する故安心するがよい』 それならよかった。死んでしまうことはないのだ。 ところで先ほどから聞こえてくるこの声の主は誰なのだろうか。 『誰、とは。目の前にいるではないか』 目の前……? そっと顔を上げてみると、ブルードラゴンと目が合った。 [まさか……](49) 49 ―――もしかして貴方なのですか? 『そうだ、我だ。久しいなソーサリアン……とあの時我と戦った者とは違う者だったか』 ブルードラゴン、話に聞いていたのは凶暴かつ邪悪ということだが、その話とは似ても似つかなかった。 彼もまた、ゲディスに乗っ取られていたソティが召喚したのだろうか。 『いや今回は違う。キングドラゴンが復活した影響で我もまた復活したのだ。誰かに召喚されるわけでもなく、な。 しかし何かしらの訳があってあのゲディスの思念体も一緒にこの世に復活してしまったのだ。あやつはこの状況を活かして再び世を支配しようと企み、そのためここに入ってきた、そこの魔力が高いソティとやらに乗り移り、彼の身体を弱らせていった』 ブルードラゴンが丁寧に説明をしてくれる。 でもどうしてこちらを気遣ってくれるのだろうか。 自身がまた消滅してしまうであろうことをわざわざどうして行うのだろう。 『確かに我はまた消滅してしまうだろう。だが彼がこうなったのもまた私の責である。であれば責を負うのは是非もないこと』 「ソティ! ソーサリアンさん!」 [レーナ!](50) 50 その時後ろから足音と共にレーナがやってきた。 『うむ。ゲディスがいなくなったことによって邪悪な気配が消えた。その影響でモンスターが落ち着いたのだろう。今では襲われることも少ないはずだ』 「ソティ! ソティ無事なの!?」 レーナが彼に駆け寄り抱き起こす。 「んん……ん」 一瞬身じろぎをし、ソティはまた寝てしまう。 しかし 「あ……」 レーナは泣きそうな、そしてとても嬉しそうな顔を浮かべ、彼をギュッと抱きしめた。 『その娘にも感謝せねばな。ここまで音を届かせるためにと金属板をそろえていたのだから』 音が金属板で反射し、ここまで届いた。 「よかった……よかったです。ソティが無事で本当に……っ! ソーサリアンさん、ありがとうございます!」 『ああ、私の声はその娘に届かない。不便なことに、な』 それにしてもどうして剣士が拠り所にされてしまったのだろうか。 魔導士の方が余程……それこそレーナの方が適任だったのではないだろうか。 『彼は使用できないだけで莫大の魔力を秘めておった。それに、彼はゲディスの良きライバルで時機に彼を封じた魔導士の子孫なのだ……だからこそ打ってつけだったのだろうよ』 「ソーサリアンさん、この御恩は決して忘れません。……でも何も御礼できるものがないのです」 そんなものいらないよと伝えても彼女は首を横に振る。 「いいえ、それでは私の気が収まりません」 『ならば我の方から詫びと謝礼を渡そう』 どういうことだろうか。 『我も今回はキングドラゴンの影響でこちらに現界したが……黄泉に帰りたいのだ。彼が元に戻った今、心残りもあるまい。そしてそれを叶えてくれた主らにはそれ相応のことをせねばならないだろう』 鶴の恩返しならぬドラゴンの恩返しだろうか。 しかし御礼とは一体何を貰えるのだろう。 鱗? それとも力を授けてくれるとか……宝石という線もあるかもしれない。 ―――が、ブルードラゴンは急に構えだす。 そう、まるで戦闘モードのように…… 『ソーサリアンよ、剣を抜き、我を無事倒すがよい』 [……え](51) 51 「なんで!?」 渾身の「なんで」である。どうしてそうなったのだろうか。 『どうやら我は封印されなければならない存在のようだ。であればそれを利用してソーサリアンを鍛え直すことも可能だろう。それを礼として受け取っては貰えないだろうか。もちろん娘と彼にはまた別の礼を用意してある』 ここまで助けてもらい、且つ邪悪な雰囲気を持たないドラゴンを倒すのは気が引ける。 しかし倒しておかねばならない存在であるのも確かだ。なにより彼自身もそれを望んでいる。 ―――とはいえ手加減はしてくれないだろうが。 [全てをかけて、いざ!](52) 55 まだまだだ! 貴方は立ち上がると剣を振るう。 しかし――― あっ 貴方の振った剣はブルードラゴンに当たらず、なんとその奥にいたソティ目掛けて落とされる―――っ ザシュっ 貴方は止めることも出来ず、肉の切れた感覚と共にソティから鮮やかな赤い液体が吹き上げた。 「ソティ!!!!!」 レーナの悲鳴がどこか遠くで聞こえる。 『やってしまったな……貴様、なんてことを……』 脳内にどす黒い声が響き渡った。 その刹那、雷が落ちてくる。 貴方は避けることも出来ないまま、それをまともに受けてしまった――― ―――ああ、私はなんてことを――― ―――レーナ、ソティ、ブルードラゴン……ごめんなさい――― 声にならない謝罪と懺悔をし、貴方の意識がだんだんと遠くなっていった――― 56 『うむ……見込み違いだったか……』 残念そうな声が脳内に響き渡る。 ―――何が起きたんだ? 貴方は今置かれた状況を理解できない―――否、理解したくなかった。 ブルードラゴンを捕らえていた視界が何故か今では岩でできた天井を映している。 立っていたはずの身体が、今は地面に横たわっているのだ。 「ソーサリアンさん!!」 レーナが悲痛の叫びを上げながらこちらへ駆け寄ってくるのが分かった。 ―――ああ、負けたの、か ここまで来たら嫌でも理解せざるを得ない。 バサバサ 大きな羽の音がだんだんと遠くなっていく。ブルードラゴンがどこか行ってしまったのだろうか。 「大丈夫ですか! ソーサリアンさん! 大丈夫なら返事してください!!」 ―――大丈夫、心配しないで そう言いたくても声が出ない。視界も時間を追うたびに霞んでいってしまう。 「いや、嫌です! ダメ、死んじゃダメです!!」 頬に温かいものが触れ、それが地面に向かうように落ちていく。 霞んだ視界でも分かる。彼女の涙が落ちているのだ。 ―――泣かないで もはや口も動かせない。 ああ。 ―――ソティと幸せになって――― この願いだけは、彼女に届けたかった…… そして ―――ブルードラゴン、失望させてしまってごめんなさい。 彼にそう謝罪することも叶わない。 「やめて! 生きて! 生きてください!!」 そんな彼女の悲鳴と共に、貴方の意識が遠ざかっていった――― 57 負けた……のか? 貴方が身体を動かそうとしても、うまく動かない。 それは鉛のように重くなっていたのだ。 視界も魔導士ではなく、洞窟の天井を映していた。 「ふははは……今楽にしてやろう!」 目の前に魔力の詰まった玉のようなものが飛んでくる。 ―――だめだ、もう…… 衝撃が襲う。 痛いはずなのに、もう感覚がなくなっているのだろうか。何も感じなかった。 「ソーサリアンさん!!」 レーナの悲痛な叫びが聞こえた気がした。 ―――ああ ―――レーナ、願いを、頼みを達成できなくて…… バタンと。 貴方はそこで意識を手放した――― 59 「ふははははは! やはり攻撃できぬか!」 勝ち誇った声が聞こえる。 その通りだ、その身体がソティのモノというのなら、貴方たちには手が出しずらい――― なんとか、なんとかと庇いながら戦っているが、そろそろ体力が限界だ。 その時 「うっ……」 彼のポケットが突如光りだし、頭を抱えた。 「大丈夫です……このままやってくださいっ!」 ―――あ もしかして彼は……ソティ!? 「はい、俺はソティです……俺を倒せばこいつも……うっ」 「おい! 邪魔をするな! 何勝手なことをしている!」 彼の声がコロコロと変わっていく。 ゲディスの拘束が弱まって、ソティの意識が出てこれているのだろうか? 『その通りだ。今彼が持っている太陽の石の力が発揮され、だんだんと弱まっておる』 脳内に直接低い声が聞こえてくる。 ―――誰? 『我だ。お主らはブルードラゴンと呼んでいるようだが』 なんと、ブルードラゴンが話しかけてきているのだ! 『もう少しで解放できる……あと一押しあれば……』 どこか苦しそうにそう発する。 あとひと押し…… ~♪ [この音は……!?](60) 52 ブルードラゴンの口がガバっと開き、炎が放たれた! 貴方は避けようと身体を捻らせた! ※ダイスを1個振って、出た出目(1~2、3~5、6)に沿って進んでください※ [1~2](64) [3~5](65) [6](66) 60 音の方向を見ると ―――レーナ!? どうしてここに!? 「ごめんなさい、どうしても心配で……っ」 「レー……ナっ!?」 「!? ソティ! 私のことが分かるの!?」 「だめ、だ。こっちに来るなっ!」 そう言うソティの声も苦しそうである。 まだ意識を保つのがつらいのだろう。 『娘に伝えてくれないだろうか』 ―――何を伝えればいい? 『演奏をしてくれないか、と』 ―――演奏を? 『先ほどの音楽が聴こえている時、どこか石の反応が強くなった気がするのだ。もしかしたら先言った後押しになるのではないだろうかと』 本当だろうか!! その希望を抱きながら、願いながら、今聞いた話をレーナに伝えると、彼女は力強く頷く。 「はい、それならばお任せください!」 「おのれ……させるか!」 『させぬ』 刹那。 ブルードラゴンがレーナを庇うようにソティ―――ではなくゲディスの前に立つ。 「何故邪魔をする!」 『――――――』 どうやらブルードラゴンの声は自分以外に聞こえていないようだ。 聞こえていたとしても、そのゲディスの問いには答えていないが――― ~♪ レーナがリュートを弾き出す。 「うっ……」 [おや、彼の様子が?](61) 61 「ううっ……やめろ……ッ!」 ゲディスが頭を抱え出す。 ―――これは、効いているのか? 視線を動かすと、彼のポケットがさっきよりも強く光っていた。 「やめろと言っておろうが!!」 ゲディスはそう言うと、前に立っているブルードラゴンにも構わず魔法を放つ―――! が、しかし。 『無駄なあがきはよせ』 ブウォ ブルードラゴンが一息炎を放ち 「なっ」 魔法はそれに飲まれると消滅してしまった。 ~♪ 「や、やめ……ろ……」 彼は頭を抱え 「う……ぐっ……」 やがて、しゃがみこみ 「ぐあああああ!!!」 発狂すると、倒れてしまった。 「ソティ!!!」 演奏がぷつりと切れ、レーナが彼のもとへ駆け込む。 『大丈夫だ。魔力が切れただけで直に回復する。我も魔力を送るが故安心するがよい』 ―――それならば良かった。 「よかった……ソティ……無事でほんっとうに……」 レーナの目から涙がポロポロと溢れる。 [レーナ……](62) 62 『では我ももうここを去ろうか』 ―――え 思わず振り返る。 『初めよりここに来る予定などなかった……ただ彼が憑りつかれてしまったのは我の責任でもあるが故、ここで彼の身体を護っておったのだ』 ―――去るってどこに? 『そうだな、人の邪魔にならないようなところであるのは確かだ。 心配せずともペンタウァからも遠い処になるだろう』 ―――で、でも…… 危険がないことは分かったが、そうではなくて。 言わなければならないことがあるのだ――― その気持ちから思わず飛び上がった彼を呼び止める。 「あのっドラゴンさん!」 貴方が声を発するよりも早く、レーナが声を上げた。 「言葉が分かるか分かりませんが! その……それに事情も分かりませんが! ソティのこと、ありがとうございました!」 大きい声で彼女がそう告げ、深々と、眩しい笑顔で頭を下げる。 『……ふ』 ブルードラゴンがどこか笑ったように息を漏らす。 『限られた人間にしか声を届けることが出来ないのは時に残酷なものだな…… ソーサリアンよ、彼女に手を差し出すように言ってはくれないだろうか』 「手を、ですか?」 彼女に伝えると、彼女は言われるがままに手を差し出す。 すると、その掌の上が光り――― 「これは……」 そこに青い鱗が現れた。 「鱗、ですか?」 『それを身に着けていれば我の加護を受けることが出来る。 娘よ、ありがとう。いい演奏を聴かせてもらった……』 「そんなっ……こんなのでよければいつでも、いつでも弾かせてもらいますから!!」 『ではな、ソーサリアン』 どこか、優し気な声で。 どこか、優し気な表情を浮かべて。 彼は飛び去って行った―――。 NORMAL END ―何処へでも響き渡るシンフォニー― 63 『ああ、ありがとう、ソーサリアンよ』 ブルードラゴンの優しい声が脳内に響き渡る。 『そして、すまないがソティとレーナにこれを渡してもらえないだろうか?』 そう言って、貴方の手に置かれたのは青い鱗が2枚。 『それを加工して身に着けていれば我の加護が効くはずだ』 分かった、必ず渡す。と貴方は力強く頷く。 それをみて安心した彼はフッと微笑むと目を閉じた。 ―――これで我の役目も終わりだ。 よく見ると、彼の下から白い光が溢れだしている。 それは? と貴方が問いかけるも 『これでようやく黄泉へと還ることが出来る。重ねて感謝する、ソーサリアン』 そしてだんだんとブルードラゴンの姿が透けていく――― 『そうだ、それと娘に伝えてはくれないだろうか。いい演奏をありがとう、と』 ―――ああ、必ず伝えよう。 強く頷き ―――ありがとう、ブルードラゴン。どうか安らかに…… そう貴方が願うと跡形もなく、彼はいなくなっていた。 「あのっ」 レーナがこちらに駆け寄ってくる。 「あの、どうなったのですか? その、ドラゴンさんは?」 ああ、と話を始めようとしたとき 「ううっ」 ソティが声をあげ、目を覚ました。 「ソティ!」 「れ、レーナ? ここは……?」 「よかった、目を覚ましたんだね!」 彼女がギュッとソティを抱きしめる。 「って、おい、どうして泣いてるんだよ!?」 ソティが慌てたように彼女を抱きしめ返したり撫でたりする。 それでもレーナの涙は止まらない。 「よかった……ソーサリアンさん、本当にありがとうございます。ソティを助けてくれて……っ」 貴方に気づいたソティが首を傾げ 貴方に問いかけた。 「えっと、何があったんですか?」 [事情を話す](68) 64 君は避けようとするも ―――くっ! タイミングが悪かったのかかなりのダメージを負ってしまった。 ▼hpが4減った [hpがマイナス](55) [hpがまだある](63) 65 避けようとしたが ―――しまった! 足をもつれさせてしまい、転んでしまった! そこに炎が炸裂するっ ―――いっ!! そしてそのまま視界がガクリと歪んだ…… […………](56) 66 貴方は炎を綺麗に避けると、その勢いづいたまま剣を構え突進した! 『グアッ』 ブルードラゴンの鱗に少し弾かれるものの、彼の呻き声が脳内に響いた。 どうやら、ダメージが通っているようだ。 ―――よし 貴方はそのまま剣を再度振り、同じ鱗の部分を叩きつける……っ! [手応えあった!](63) 67 それから数日が過ぎた。 ―――ん? 未だに混乱が続いているペンタウァで依頼をこなしている貴方のもとへ一通の封筒が届いた。 拝啓 ソーサリアン様 以前は助けていただき本当にありがとうございました。 私もソティも今では体調もよくなり、何事もなく暮らすことが出来ています。 さて、あの日から考えていたことがようやく実行させていただくことが出来ましたので手紙を出させていただきました。 償いの大きな一歩になると、そう信じています。 そして未だ平和が戻らないペンタウァの方々の力になれればと願っています。 そこに是非、貴方様にお越しいただきたいです。 御都合が合いましたらよろしくお願いいたします。 レーナ その手紙と一緒に、演奏会の招待状も入っている。 ペラリ ―――ん? 一枚、紙が床に落ちた。 何かと思い拾うと、そこには…… 『ブルードラゴンさんのいる、黄泉まで届くように奏でます』 ―――そうか。 それはきっと、彼も喜ぶだろう。 貴方はその紙を招待状に挟むと、椅子に座り、引き出しから便箋を出した。 そして、ペンを握り、便箋に走らせる。 手紙ありがとう。演奏会を楽しみにしています――― 68 「感謝だなんて……私のほうが感謝するべきなのに……っ あのような演奏でいいのなら……そんなたくさんたくさん奏でさせていただくのに……っ!」 「そんなことが……ソーサリアンさん、助けてくれてありがとうございました。 レーナもありがとう。心配かけたな」 ソティが丁寧に頭を下げる。 ―――いやいや、無事で本当に良かった。 「それにしても俺はとんでもないことをしたんだな……」 彼が俯き、唇を噛んだ。 その様子を見ていたレーナが泣きそうな顔を浮かべる。 「でもそれはソティのせいじゃ……っ」 「いいや」 言葉を遮ってソティが首をフルフルとふった。 「この石―――太陽の石が欲しかったからって入ってきたのは俺だから…… 太陽の石の話を聞いて、どうしてもレーナにあげたくて。 そんな我が儘で危険に身を投下して、結局乗っ取られたんだから」 ―――そうだったのか。 確かに洞窟に入る危険性はあったものの、まさか身体を乗っ取られ、状況が悪化するなど誰が分かっただろう。 「……馬鹿を言わないで」 「レーナ?」 彼女がぶんぶんとまた首を振る。 「貴方が洞窟に入るのを止められなかった私の落ち度もある。ずっと長い間一緒にいたのに気づけなかったのはすごく悔しいし、後悔している。 でも今は後悔よりも先に、出来ることを考えるべきでしょう?」 ―――そうだ。そっちの方がよっぽどいいだろう。 「やってしまったことは取り返しがつかないけれど、それでも償うことは出来るはずだから ……一緒に考えて、一緒に背負っていこう?」 そっと彼女が手を差し出す。 「…………ありがとう」 それに彼も手を重ね、ガシッと掴んだ。 ―――よかった。 これからどうなるか分からないが、とりあえずは一安心だろう。 [そして……](67) 70 何とか倒すことが出来た……ッ かなり体力を消耗してしまったが、先へと進もう。 [ぐんぐん進む](10) 33 こんな茶番、もうやっていられるか! 数々の仕掛けに段々と苛立ってきた貴方はそう言って台座へと勢いよく剣を振り落とすーーー! しかし ガキンッ 台座は結界のようなもので護られており、鈍い音と共に剣が跳ね返されてしまった! ドタッ 振り落とした勢いがそのまま跳ね返されたため、その衝撃で貴方は後ろへ倒れてしまい、頭を打ってしまった……。 ▼hpが1減った [大人しく石を置く](32)