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2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 **王さまの杖が盗まれた、だって…!?** ジメジメとしたダンジョンを歩きながら、 君がそう吐き捨てるのは何度目だろうか。 地下水がチロチロと流れるダンジョンは、 かつてはペンタウァ王を継承する儀式の間だったそうだ。 もっとも、ここ数十年は使われていない。 何代目かの王さまが 「もういいんじゃない」 と言ったとか言わなかったとかで、 継承の儀式そのものが今風に簡略化されたのだ (なぜ今風というと、常に簡略化になるのかはよくわからない)。 (だったら、きちんと塞いでおけよ) と君が吐き捨てるのはもっともで、 でも、 そんなところに回す予算は大概後回しにされるのも常で。 結局、何代もの王とさらに多くの設備担当者の代を経て、 放置されている。 そして、誰もが 「そんなダンジョン、あったんだっけ?」 と言うようになった頃、豚野郎―― もとい、オークの連中が住処にしてしまったのだという。 そのオークたちも、折角、安住の地を見つけたのだから おとなしくしていれば良いものを。 なんと儀式の間から連なる隠し通路を通って、王城に侵入。 ペンタウァの平和を司る、国宝級の――否、国宝である<王さまの杖> を盗み出してしまったというのだ!! ![王さまの杖](scepter.png) [ぼやきながら、歩き続ける](1000) [11550,13000,13290,15000,16400](X) 1000 **王さまの杖が盗まれた、だって――!?** 君は、何度でも呟く。 呟かなければ、やってられないからだ。 杖が盗まれたことは、 ごく一部の魔導士、大臣を除いては極秘だ。 世情が不安定になることを防ぐためだという。 そんな大事なものであれば、 勇者、英雄、聖騎士、古強者、一騎当千の精鋭…… 何でもいいが、そういう雲上の人々に委ねればよいではないか。 しかし、君はまごうことなき素人冒険者だ。 普段は<のうふ>をしている、駆け出しの冒険者。 昨日、<ボブの店>で中古の装備を買いそろえたばかりの、 言うなれば<にわか>だ。 そんな人間に、国宝の奪還を委ねるってどういうことよ。 (しぬでないぞよ) 御簾の向こうから、 顔も見えない国王が勿体なくも唯一賜ったお言葉がそれだ。 (おぬしだけがたよりなのだ) 傍らに控える大魔導士エティスが補足する。 もっとも、君は既に承知している。 英雄何某は、東方の国へ、 某勇者は、前人未到の某ダンジョンへ、 一騎当千の精鋭(不特定多数)は、北方某国の国境紛争へ…… それぞれ出払っており。 (おぬししかいないのだ) が、現実だったりするわけで。 たまたま城に謁見に来た駆け出しの君が、貧乏くじ―― もとい、国宝奪還の栄誉ある依頼を受けることになったわけだ! 嗚呼、誉れ高き勇者よ…! ![王さまの杖](scepter.png) [君のぼやきは止まらない](1010) 1010 いろいろ言いたいことはあるが。 それでも王さまの依頼である以上、 君はなんとか依頼を果たさなければならない。 そもそもオーク程度の雑魚であれば、杖の奪還も大したことはない ……はずだ。 そう、君がそれ以上の雑魚である点を除けば、 なんの問題もない! ダンジョンは、 かつては整備されていたのであろう レンガ仕立ての壁が漆喰で塗り固められているが、 至る処がはげ落ちて、 赤黒い岩肌が露出している。 というか、崩れ落ちたレンガと漆喰が所々にある、 といった方が正しいか。 それでも、灯りだけはほぼ等間隔に並んでおり、 十数ライ(メートル)先まではそれなりに視認できる。 意外と律義にマイホームを整備している豚野郎たちに感謝だ! 通路の幅は、重武装の戦士が3~4人は並べる程度。 天井はそれほど低くはないものの、 跳躍しても手が届かないほどの高さで。 息苦しさもさほどは感じない。 駆け出し冒険者にもやさしいダンジョン構造ではないか。 むろん、油断は禁物だ。 君はその時、数歩先の床が微妙に凹んでいることに気付く。 なんとも踏んでくださいと呼ばれているような気がするが…… さて、どうする。 ![王さまの杖](scepter.png) [ふむ!](1020) [君子危うきに近寄らず](1030) 1020 ダンジョンで、 いかにもな仕掛け床を踏んでどうするというのか。 君は、冒険者にとって最も重要な資質を欠いていたようだ。 そう、<慎重さ>という資質だ。 君が床を踏んだ瞬間、 前方から重々しく何かが転がる音が響いてくる。 **通路の幅いっぱいに広がる巨大な球形の岩だ!** 侵入者を期待して、もとい、警戒して豚野郎が磨き上げたのだろうか。 妙にてらてらとトーチの光を反射しているのが気に障る。 君は素早く踵を返し、全力で走り出すが、 加速度的にスピードを増してくる 巨大な岩を避けることはできない。 断末魔の悲鳴を上げる間もなく。 赤黒い何かが岩肌に飛び散り……君は、君は―― **いしのなかにいる!** (End) 1030 ダンジョンでの心得はただひとつ、 **慎重たれ** だ。 危険に満ち満ちたダンジョンで すべての好奇心を満たしていたら、 君の命はいくつあっても足りないはずだ。 ちょっと踏んでみたいかも、 という気持ちを抑えて、 君は凹んだ床を飛び越えると、先に進むことにした。 ![王さまの杖(あれ?)](scepter2.png) [最初のミッション?をクリア!](1040) 1040 ところで、 先ほどから画面の下に表示されている画像は、 王宮で見せられた杖の模造品――の、君の記憶だ。 ただ、正直なところ、 君は記憶力にそれほど自信がない。 控えめに言って、忘れっぽい。 というか、二三歩歩くと、 なにかが頭から抜け落ちてしまう鳥頭だ。 その証拠に、 先ほど穴を飛び越えたショックで、 画像(記憶)が乱れているではないか。 おそらくあと少しで、杖の形状はおろか、 自分がなにを探していたのかも忘れてしまいそうだ。 ということで、ここはひとつ、 今のうちに杖の特徴をメモしておこう。 ステータス画面を開くと、 [MEMOS]欄が用意されているはずだ。 ここに、気付く限りの杖の特徴を 書き込んでおくことをお勧めする。 ![王さまの杖(あれ?)](scepter2.png) [メモを記述し終えたら、先へ](1100) 1100 すぐに突き当りに行き当たった。 左右を見回してみるも、 潜り抜ける抜け穴も扉もないようだ。 「行き止まりか……」 正面のゴツゴツした岩石は陰影も深く、 心なしか皴深い翁の顔(かんばせ)にも見えてくる。 燭台の炎にゆらめくそれは、 今にもなにかを語り掛けてきそうで、 君は身震いした。 冷たい風が正面から細く君の髪を撫ぜ、 燭台の炎が大きく揺らめいた。 さて、君はどうする。 [諦めて立ち去る](1110) [岩に浮かんだ翁の口に手を入れてみる](1130) [岩に浮かんだ翁の顔に足元の石を投げつける](1150) 1110 こんな気味の悪い場所に、 長居は無用だ。 「洞窟の奥には入れなかった」 人の好さそうな王さまには、 そう報告しておけばいいだろう。 なにせ初心者なのだから。 **人選を誤った王宮が悪いのだ!** 君は早々に踵を返そうとした――その時。 「これこれ。 早々に諦めては、儂の出番がないではないか。 これ」 慌てたような老人の声に振り替えるが、誰もいない。 「……ほれ、 どこを見てるのじゃ。 儂じゃよ。 お主の目の前よ」 岩に浮かんだ翁の顔が語り掛けているではないか! 一見して害はないようには見えるが…… さて、君はどうするか。 [有無を言わさず。斬りかかる](1120) [岩に浮かんだ翁の顔の話を聞いてみる](1160) 1120 恐怖にかられた君は、腰の剣を抜くと、 人面岩に斬りつけた。 しかし、よく考えてほしい。 君は、一太刀で岩をも断つような達人であったろうか。 否、ごく駆け出しの、 右も左もわからぬ冒険者であったはずだ。 剣は空しくも人面岩の表面を滑り、 君の腕に強い痺れだけを残すことになった。 Battle Sheetを開いて、[ダメージ式]から ステータスにダメージを反映すること。 岩に浮かんだ翁の顔――えい、いい加減面倒な呼び方だ、 もう翁でいいだろう――は、憐れむように口を開いた。 「愚かなる冒険者よ、そろそろ儂の話を聞いてもらえぬかのぅ…」 腕の痺れとは裏腹に、 頭はちょっとだけ冴えてきた、気がする。 世の中は不思議に満ちているのだ。 ここは剣と魔法の都ペンタウァ。 魔法が満ち満ちたこの世界であれば、 岩が翁で、 翁であれば語り掛けてきても差し支えはないのだろう。 君は、翁の話を謹んで聞いてみることにした。 [翁の話を聞く](1160) 1130 ダンジョンの奥の行き止まりの通路。 行き止まりには、 いかにも意味ありげな人面岩。 調べてみてくれ、 と言わんばかりではないか! 冒険者たるもの、気になる場所はすべて調べる。 調べることで<ふらぐ>が立って、 冒険者は目的の地に進めるのだ。 ――と、誰かが言っていたような気がする。 てか、<ふらぐ>ってなんだろう? それはさておき、君は人面岩の口(らしき場所)に手を入れてみた。 [すると……](1140) 1140 **ガブリ!** 口(らしき空間)がすぼみ、 腕ががっぷりと咥えこまれてしまった。 なんということだろうか――! 腕はピクリとも動かせない。 このまま君は、 ダンジョンの奥底で人面岩と共に一生を終えるのだ。 恐怖は、君の精神力を蝕むこととなった。 Battle Sheetを開いて、[ダメージ式]から ステータスにダメージを反映すること。 「……彫刻の口に不用意に手を入れると、 抜けなくなると、 誰ぞに教わらなかったかの?」 絶望の淵に沈みかけたその時、 人面岩の翁(もう翁でいいだろうか)が口を開いた。 途端、スポリと腕が抜ける。 **助かったのだ!** 君は呆然としながらも、 翁の話を聞いてみることにした。 [翁の話を聞く](1160) 1150 君は、 昔からそのようなことをしていたのだろう。 近所の野良猫を見つけては石を投げ、 家畜に向かって石を投げ。 大概、 そんな悪さは自分に跳ね返ってくるものだ。 それは、この場合も例外ではなく。 人面岩?に当たった石は澄んだ音を立てて跳ね返り、 君の眉間に命中する。 Battle Sheetを開いて、 [ダメージ式]からステータスにダメージを反映すること。 「……無闇に石を投げてはいかんのぅ ……うむ、それはいかん」 目の前がチカチカする中、 しかし、 目の前の人面岩が喋っているのは間違いはないようだ。 まばたきをしながら (なぜ、そのような必要があるのかは、さておきだが…)、 君を気の毒そうに見下ろしている。 君は、近所のおじいさんの説教を聞く腕白小僧さながらに、 正座で人面岩――いや、もはや翁といってよいだろう―― の話を聞くことにした。 そうそう、 投げつけた石はそのままにしておくのも悪いような気がして、 君はそっと懐に入れて持ち帰ることにした。 アイテム欄には<こいし>が追加された。 [翁の話を聞く](1160) 1160 翁は重々しい口調で、君に語り掛けてきた (大きな岩で、翁とくれば、口調は重々しくなくてはいけないのだ!)。 「ダンジョンに挑まんとする冒険者よ、 汝に尋ねる。 汝はダンジョンに立ち入るに足る知恵を持つであろうか。 ダンジョンに立ち入るべくして与えられる、 5つの謎に挑む意思はありや。 謎解きし冒険者にのみ、道は開かれるであろう」 ……どうやら、 これ以上先に進むには、翁の謎を解かなければならないらしい。 君に解ける謎であれば良いのだが…… さて、君はこの謎に挑むか。 ![人面岩](stone.png) [もちろん!](1200) [自信もないし、やめておく](1190) 1190 人間、得手不得手はあるものだ。 謎解きが苦手なのも、 あるいは致し方ないのもかもしれない。 しかし、挑戦心がない者に、 冒険者を名乗る資格はないのだ! もう一度言おう。 **挑戦心がない者に、冒険者と名乗る資格はない!** 翁に首を振った君は、 トボトボと元来た道を帰っていく。 ただの岩に戻ってしまった翁も、 君を引き留めはしない。 何日もかけてペンタウァに帰った君は、 王宮で魔法使いエティスに事の顛末を報告した。 エティスは深くため息をついて、君にただ下がるように命じた。 冒険は終わったのだ。 君はその落胆の顔を見ながら、 ふと人面岩の顔がエティスのそれに似ていたように思った。 (End) 1200 「善哉」 翁は重々しく頷いた。 いや、人面岩なので、実際にそうしたわけではないのだが、 そう見えてしまうのが人面岩が人面岩たる所以なのだ。 「誉れ高き勇者よ、では、問おう。 ペンタウァ世界では、 まだまだ古のドラゴンたちが姿を見せることも少なくない。 じゃが、以下には、ペンタウァ世界でもまみえること のできないドラゴン種がひとつだけある。 これを選べるかの。 ドラゴンの伝説は繰り返し寝物語に聞いたことであろう。 ふむ、優しすぎるかのぅ……?」 [レッドドラゴン](1290) [ブルードラゴン](1290) [ホワイトドラゴン](1210) [シャドードラゴン](1290) [ゴールドドラゴン](1290) 1210 「ふむ…… 常識は備えているようじゃの。 では、次の問いじゃ。 冒険中の状態異常は、 歴戦の冒険者(ソーサリアン)にとっても怖いもの。 中でも 石化に苦しめられた者は少なくないはずじゃ。 では、以下から 石化能力を**持たない**魔物をひとつ、選ぶのだ」 [ヌエ(豊臣秀吉の章)](1290) [バジリスク(呪われたオアシス)](1290) [メデューサの首(メデューサの首)](1220) [ガドルガン(心を失った姫君)](1290) [黒頭巾のバンブー(ジョセフィーヌは今何処)](1290) 1220 「おぉ、見事見事。 その調子で、第3問と行こうかのぅ。 記念すべきPC版ソーサリアンのシナリオコンテストで 大賞に輝いたのは「時の神殿」。 では、MSX版ソーサリアンのシナリオコンテストで 大賞だった作品はいずれや」 [封印の歌声](1290) [深き森の魔女](1290) [それゆけ!ドトーのトライアスロン](1290) [鏡の国のソーサリアン](1230) [古代遺跡の謎](1290) 1230 「正解、じゃ。 よもや、お主がここまで来るとは思ってもみなんだぞ。 じゃが、残りの問題はいずれも難問。 これまでのようにはゆかぬ。 ……年に1度開催される 「ドトーのトライアスロン」大会。 儂も思念となって幾たびと見物しておるが、 実に心躍る催しじゃて。 特にピチピチギャルチームには、儂も…… む、話が逸れかけたようじゃの。 そのピチピチギャルチームに所属して**いない**ギャルを ひとり挙げるのじゃよ?」 [キアラ(呪われたオアシス)](1290) [セーナ(盗賊たちの塔)](1290) [リーア(失われたタリスマン)](1290) [カレン(メデューサの首)](1290) [セリナ(ロマンシア)](1240) 1240 「素晴らしき哉。 これが我が与える最後の問い。 心して挑むが良いぞよ。 ……ペンタウァ世界は、 ソーサリアンたちの前に立ちふさがる脅威に満ち満ちておる。 中でも、 ずば抜けた巨躯を誇ったファイアーゴーレムは圧巻じゃった。 そこで問う。 彼奴めのの体長は一体何メートルに及んでいたものか。 これは歴戦の勇士にも難問であろう問いじゃよ」 [16メートル](1290) [33メートル](1290) [48メートル](1500) [81メートル](1290) [101メートル](1290) 1290 「おぉ、愚かなる冒険者よ、 間違えてしまうとは情けない…!」 翁は悲痛な叫びを発する。 君は、翁の謎に正しく答えることができなかったのだ。 だが、翁は気の毒そうな顔で問いかけてくる。 「人の仔は愚か。 愚かゆえに愛おしい。 ただひとつの誤りに道を閉ざしてしまうも忍びない。 愚かなる冒険者よ、 汝、我が謎に今一度挑むことを望むか」 血は通っていないのに、意外と人情家らしい。 君には、まだチャンスは残されている! [もちろん、再挑戦する](1300) [だが、断る!](1190) 1300 気を取り直した君に、翁は再び謎を投げかけてくる。 **2度目の挑戦だ!** 「魔法の心得を持たぬ戦士にとって、 ハーブによって調合された薬は欠かせぬものじゃろう。 であれば、主も知っておろう、 ペンタウァの都で扱われている5種類のハーブの名を。 聖なる薬の調合に用いられて**おらぬ**ハーブを選ぶのじゃ」 おおっと、謎も1度目とは違うらしい…… [セボリー](1390) [セージ](1390) [ベルベーヌ](1390) [ジャスミン](1310) [ヒソップ](1390) 1310 「正解。では、第2問」 2周目ともなると、 気のせいか、テンポも良くなるらしい。 君は姿勢を正して、次の謎を拝聴する。 「冒険とは常に死と隣り合わせなものじゃよ。 王都の魔法使いエスターは中々の使い手と聞くが、 それでも人の身にして神の完璧には程遠い。 時の流れによって、副作用が生じるのがその証拠であろう。 さて、若者(Young)が死亡した後、 20年以上を経過して蘇生した場合には、 どのような副作用が生じるか」 [一部の能力値が低下する](1390) [体力の最大値が20%低下する](1320) [寿命が250歳になる](1390) [10歳若返る](1390) [なにも起こらない](1390) 1320 「ふむ、なかなかやりおるの。 では、次の問いはどうかの。 ペンタウァ世界には 七惑星の神々の加護が満ち満ちておる。 魔法の力も 星の力を掛け合わせて生み出されることは、主も知っておろう。 その数は、なんと120を数えるという…… なれど、神々の悪戯か、 理論上は存在するにも関わらず、 未だ掛け合わせに成功したことのない魔法があるという。 それがなにか、おぬしは知っておるじゃろうか」 [ADD TO LIFE](1390) [SLEEP](1330) [X-RAY](1390) [GOD THUNDER](1390) [STORM](1390) 1330 「ふむ、やりおるの。 なれど、ここからは歴戦の冒険者たちにとっても首をひねる難問。 心してかかるが良いぞ。 <時の神殿>には、過去・現在・未来を司る3匹の龍が棲まう。 その中で、 過去を司る、赤き龍の名はなんというか」 [キラーボーン](1390) [ネガティル](1340) [ポジティル](1390) [ガルシス](1390) [バーラン](1390) 1340 「素晴らしき哉。 これが我が与える最後の問い。 心して挑むが良いぞよ。 ……ぬしらも冒険者養成学校で、見たことがあるじゃろう。 ほれ、ペンタウァ世界に住まう魔物の姿絵じゃよ。 さて、これらの名前を左から順に答えてみよ。 先人の冒険をしかと学んだ来た者であれば、 これまでの謎を解いてきた者であれば、たやすい問いじゃろう。 のぅ?」 ![モンスターの一覧](monster.png) [ボガード、ホブゴブリン、ヒルジャイアント、スノートロール、オーガー](1390) [ホブゴブリン、ヒルジャイアント、ボガード、オーガー、スノートロール](1390) [ホブゴブリン、ボガード、ヒルジャイアント、スノートロール、オーガー](1500) [ホブゴブリン、ヒルジャイアント、ボガード、スノートロール、オーガー](1390) [ヒルジャイアント、ホブゴブリン、スノートロール、ボガード、オーガー](1390) 1390 「…………」 君が問いに答えると、翁は黙り込んでしまった。 あまりに長い時間、 沈黙が続いた後…… 「さてはおぬし、エアプじゃな」 深い深い、 深淵の奥底から吐き出すような吐息と共に、 翁は呟く。 (いや、吐息は洞窟の奥底から吹き上げてくる 隙間風だったかもしれない) 意味はよくわからないが、 君は問いかけに誤った答を返してしまったのだ。 だが、翁は続ける。 「東方の小国には、このような言葉があるという。 『仏の顔も3度撫ずれば腹立つ』 仏とは、世の真理を悟った者のことだそうじゃ。 悟りを極めた者なれば、愚者の愚行も3度までは許すのであろう。 儂も、世の真理に関わる者として、この格言に倣ってみようと思う。 もう1度、もう1度だけじゃ。 愚かなる冒険者よ、 汝、我が謎に今一度挑むことを望むか」 愚か愚か言われるのも不本意ではあるが、 とりあえず首の皮一枚つながったようだ。 **助かった!** [もちろん、再挑戦する](1400) [だが、断る!](1190) 1400 三度目の挑戦だ。 翁の口ぶりからも、あとはなさそうだ。 油断せず、行こう。 「ペンタウァ世界には、さまざまな種族が共存しておる。 儂は、人間もエルフも好かぬが、 儂に目鼻を彫ってくれたドワーフ族にはすこぅしだけ感謝しておる。 そのドワーフについての問いじゃ。 ドワーフ族の戦士が中年(Adult)と見なされるのは、何歳からか」 嗚呼、やはり2度目とも謎は違うのね…… [50歳](1490) [60歳](1410) [75歳](1490) [80歳](1490) [100歳](1490) 1410 「然り」 三度目の挑戦ともなると、 翁の声も緊張に張りつめているように思える。 もちろん、君も真剣だ。 さあ、次の謎を聞こう。 「美しい娘たちが住まうというディオンヌ村。 そこで、かつて一人のソーサリアンが 一人の娘に心奪われたという。 その名を、おぬしは答えられるか」 [サフィス](1490) [ヴァムリー](1490) [リーン](1490) [レティア](1420) [エミス](1490) 1420 「確かに」 言葉数が少ないのが、 緊張をいや増している気がする。 君は、意味もなく唾を飲み込んで、 次の問いかけを待っている。 「ソーサリアンたちの冒険には、 以前にもこれを支えるさまざまな支援者(NPC)がいたという。 中でも犬の身にして冒険に加わったジョセフィーヌは、 おおくのソーサリアンを魅了したものじゃ。 なれど、動物の身にして、 冒険を共にしたのはジョセフィーヌだけではなかった。 もう一匹、猫の身にして、 冒険を共にした支援者(猫)の名を答えよ」 [テキーラ](1490) [ニッカ](1490) [デンキブラウン](1490) [サントリーニ](1490) [ソルティ](1430) 1430 「主も知っての通り、」 恐らく前の問いは正解だったのだろう。 間髪を入れずに、次の問いを投げかけてくる。 ちょっと待ってくれ。 君はほっとする間もなく、問いかけに集中する。 「東の小国エステリアは銀で栄えた国。 そして、エステリアから銀を輸入する ペンタウァ世界にも銀製品はあまた溢れておる。 さて、原作ソーサリアンに登場**しない**銀製品をひとつ、 選ぶのじゃよ?」 [銀の剣](1490) [銀の鎧](1490) [銀の時計](1440) [銀の十字架](1490) [銀のドアノブ](1490) 1440 「正解。 ……これが我が与える、真に、誠に、最後の問いじゃ。 心して挑むが良いぞよ」 翁の岩の表面がさざめいたように見える。 さあ、聞こう! 「冒険者と云えども、 ペンタウァの街では生業を持たざるを得ぬ。 農夫、炭焼き、墓守、髪結い…… 職のありようは人それぞれじゃろう。 なに、とにかくGOLDが欲しいとな。 解らぬではないが、いささか志に欠けるようにも感じるぞ。 まあ、良い。 では、以下の職業の中から年収が最も高いものを選ぶのだ」 [産婆](1500) [宣教師](1490) [錬金術師](1490) [傭兵](1490) [コック](1490) 1490 人間、 得手不得手はあるものだ。 謎解きが苦手なのも、 あるいは致し方ないのもかもしれない。 しかし、人面岩の顔も3度まで、なのだ! 3度目の過ちを犯した君に、翁はもはや何も語りかけぬ。 目鼻も判然としない、 ただの岩のようだ。 何日もかけてペンタウァに帰った君は、 王宮で魔法使いエティスに事の顛末を報告した。 エティスは深くため息をついて、君にただ下がるように命じた。 冒険は終わったのだ。 君はその落胆の顔を見ながら、 ふと人面岩の顔が エティスのそれに似ていたように思った。 (End) 1500 「…………」 君が最後の問いに答えると、 翁は黙り込んでしまった。 あまりに長い時間、沈黙が続く。 ただの岩に戻ってしまったのだろうか、と心配になった頃。 翁はため息をついた。 いや、岩なのでため息をついたのではなく、 すき間風が吹き込んだのかもしれない。 **「さてはおぬし、オタクじゃな」** なんのことかよくわからないが、 とりあえずすべての謎を解いた、ということらしい。 翁、というか、人面岩はゆっくりと薄れていき、 そこにはぽっかりと道が開かれた。 君は翁の試練を見事乗り越えたのだ。 [君は<オタク>の称号を得た!](1550) 1550 さて、突然だが、 ここはチェックポイントだ。 チェックポイントとは、君が万万が一、 旅の途上で息絶えてしまった場合にも、 新たな旅の基点とできる地点のこと。 誉れ高き勇者よ、現在の番号を記録しておきたまえ。 物語の最初のページで、 **現在の番号+10000** を入力することで、即座にこの場に帰ってこられる。 もちろん、そんな軟弱なシステムには頼らねぇ、 と、 べらんめぇ口調で無視するのも君の自由だ。 [さあ、冒険に戻ろう](1600) 1600 先に進んだ君は、 ほどもなく、七差路の分岐点に辿り着く。 七差路ってなによ、と思うかもしれないが、 世の中は広いものだ。 東方のジパングとかいう国の首都には、 なんと十一差路なる場所があるのだそうだ。 街のど真ん中に、そのような複雑な路があって、 なおも迷わず、生活しているということは、 その国の住人は、 **みんなソーサリアン!**なのかもしれない! なにはともあれ、 豚野郎のダンジョンも、いよいよ本番ということなのか。 微妙にテンションの上がった君は、 まずは、それぞれの道にマークを残しておくことにした。 (おぉ、冒険者らしくなってきたではないか!) 自画自賛しながら、君は次の道を選ばなければならない。 なお、マークを記しながら、 だんだんネタがなくなってきた君は、 なぜ最初から素直に文字にしなかったのかと、 ほんの少しだけ後悔することになった。 [「☆」に進む](1700) [「○」に進む](1800) [「*」に進む](1900) [「◎」に進む](2000) [「#」に進む](2100) [「♪」に進む](2200) 1650 七差路へ戻ってきた君は、 再び新たな道を選択すること。 マークの付いていない道は、元来た道だ。 お帰りはこちら。 [「☆」に進む](1700 "-f01,f02,f03,f04,f05,f06") [「☆」に進む](2300 "f01,f02,f03,f04,f05,f06") [「○」に進む](1800 "-f02") [「○」に進む](1895 "f02") [「*」に進む](1900) [「◎」に進む](2000 "-f04") [「◎」に進む](2050 "f04") [「#」に進む](2100 "-f05") [「#」に進む](2120 "f05") [「♪」に進む](2200) [マークのない道を戻る](1690) 1690 君は、左に進み過ぎてしまったのだろうか。 きっとそうに違いない。 だが、一度ダンジョンを出てしまえば、 王都まで戻らなければならない。 **それがペンタウァのしきたりだ。** 1年かけてペンタウァに帰った君は、 王宮で魔法使いエティスに事の顛末を報告する。 エティスは深くため息をついて、君にただ下がるように命じた。 冒険は終わったのだ。 次からは本気出す…! と思ったならば、速やかにページをリロードしたまえ。 (End) 1700 「☆」の道を選択した君は、 ほどなく行き止まりに突き当たることになる。 また、人面岩なのか! と岩を撫でまわしてみるも、語り出す様子はなく。 (いくら剣と魔法の都と言えども、 そんなに人面岩が転がっているわけがないではないか!) 君は、気恥ずかしくなって、MPを1減らさなけばならない。 ステータス欄を渋々更新しながら、七差路まで引き返すこと。 [七差路に戻ろう](1650) 1800 「○」の道は、 次第と細く、天井も低くなってくる。 しばらくは腰を屈めながら進んでいたものの、 とうとう膝をついて、 匍匐前進しなければならなくなってしまう。 地下水が滲んでいるのか、 地面も心持ち湿っている、ような気がする。 空気もどことなく獣臭い―― というか、 糞尿と腐った食物が混じったような臭いが漂ってくるようだ。 君は、このまま先に進んでも構わないし、 七差路に戻っても構わない。 せいぜい、悔いが残らない方を自分で選べ。 [うん、戻る](1650) [クンカ、クンカ、進んでみる](1810) 1810 トロールの巣に入らなければ、 トロールの子供は手に入らない―― ペンタウァにはそんな格言がある。 なぜトロールの子供が欲しいのかは、 いまいちよくわからないが(少なくとも私は要らない)、 とりあえず、 目的に到達するには、時には危険を冒さなければならない、 という教えらしい。 君は、その格言に倣って、 ますます狭くなっていく隧道(ずいどう) を、ほとんど寝ころびながら、先に進んでいくことにした。 ズリズリ、ズリッズリ…―― ズリ…… ズズ―― チュゥ…… (ん?) いくらか進んだ時。 頬を擽るように、君の脇をやわらかい何かが通り過ぎていく。 ……ラットだ! くすぐったい感触に覗き込んでみると、 足にも2、3匹ほどのラットがまとわりついている。 なるほど、岩肌のところどころに小さな穴が開いており、 ラットたちが顔を出している。 君は、ラットの巣に迷い込んでいたのだ! 鼠の子供が欲しかったわけではない――! 会ったこともない格言の主を恨みながら、 次の行動を速やかに決せよ。 なお、進む先からは微かに、 これまでとは異なる刺激臭も漂っている。 [いのちだいじに。七差路まで戻る](1820) [ガンガンいこうぜ。ラットを倒しながら先に](1830) [テンションためろ。ラットに耐えながら先に](1840) [餌をやろうぜ。ラットにえさを与えて追い払う](1850) 1820 君の臭いにひかれて、 ラットたちの数は増えてきているようだ。 ${二進|にっち}も${三進|さっち}もいかなくならないうちに、 戻ると決めた君の判断は、 まずは悪いことではない。 それでも、身動きの取りづらい狭い道のこと。 君に蹴飛ばされたラットたちが、怒って君に噛り付いてくる。 ガジガジ、ガジガジ…… 意外と痛い。 というか、相当に痛い。 さて、ここで運試し。 左の目、右の目、いずれを採用するかは、 あらかじめ決めておくこと。 ダイスを振って「決めた方の目+KRM」が6以上であれば、 君はラットのガジガジを切り抜けて出口に辿り着いたことになる。 さもなければ、ガジガジされながら、 Battle Sheetの[ダメージ式]からステータスを更新すること。 また、再度、 ガジガジから逃れるためにダイスを振り直さなければならない。 いずれにせよ、無事に出口に戻れたならば―― [やれ、七差路に戻ろう](1650) 1830 駆逐してやる!! この世から……一匹、残らず!! その意気や良し。 しかし。 たかがネズミと侮ってはいまいか。 体の自由が利かない狭い隧道で、 しかも、敏速なラットに攻撃が当たるわけがないではないか。 運よく当たったとしても、 次第と増えてくるラットの1匹2匹を倒したところで どうなるものでもない。 むしろラットの怒りを誘って、 君は手痛い反撃(ガジガジ)を被ることになった! ここで、判断を誤った君のための運試しだ。 左の目、右の目、いずれを採用するかは、あらかじめ決めておくこと。 ダイスを振って、その目が5以上であれば、 ラットのガジガジを抜けて、隧道を抜けることに成功する。 さもなければ、ガジガジされながら、 Battle Sheetの[ダメージ式]からステータスを更新すること。 また、再度、 ガジガジから逃れるためにダイスを振り直さなければならない。 [いずれにせよ、無事に隧道を抜けたならば……](1860) 1840 剣を振るうこともできない隧道で、 君になにができようか。 そもそもここでネズミ共を撃退したところで、 君の(もしかしたら将来書かれるかもしれない)英雄譚の 1ページを飾るには、 相応しからぬエピソードではないか。 であれば、逃げるに限る。 **逃げる、逃げる、逃げる――!** 理由はともあれ、 その判断は意外と正しかったようで、 君は、 ラットの襲撃を(おそらく)最小限の被害で収めることに成功した。 もちろん、被害が全くないというわけにもいかず。 己の判断に確信を持ちながら、君は、 Battle Sheetからステータスを更新しなければならない。 やがて、君はラットの隧道を抜けることに成功する。 [隧道を抜けると、そこは…](1860) 1850 嗚呼、愚かなる冒険者よ――! 君は、なぜ野生のラットに餌をやろうなどと 思い立ってしまったのか。 ペットのネズミが、 かわいらしく餌を受け取る様子を 想像してしまったのだとしたら、それは―― **大いなる勘違いだ!** 餌があると認識するや、 それまでは(それでも)大人しかったラットの目が豹変する。 (少しだけ)可愛らしいかも、と思った双眸が朱く染まり。 餌だけではない、 その先に繋がる君の手を。 体を。 足を。 顔を。 狂ったように、食い散らかす凶暴な獣と化したのだ! 繰り返そう。 君は大いなる勘違いを犯した。 そして、それを学ぶ機会は、 少なくともこの生涯の中では与えられない。 君が、白々とした骨を晒すまでに、 それほどの時間はかからないはずだ。 ガジガジ、ガジガジ…… (End) 1860 ラットの隧道を抜けると、 再び空洞は広がり。 君の前には、黒く淀んだ池が広がっている。 もっとも、ただの池でないのは、 鼻腔を突くような刺激臭からも明らかだ。 <酸の池>。 強酸がわずかに気化しているのだろうか。 水面を覗き込んだだけで、 目から涙がにじんでくる。 皮膚も心なしかヒリヒリするのは、気のせいだろうか。 緑とも黒とも、はたまた赫とも知れない泥のような 水面には、不純物は見られない。 落ちた全てのものを強力な酸で溶かし込んでいるのだ。 黒ずんだ水面は、血や肉の赫を凝縮している、 のかもしれない。 さて、 苦労して辿り着いた<酸の池>を前に、 君は次の行動を選ばなければならない。 [退かぬ!媚びぬ!!省みぬ!!!(前進あるのみ!!!!)](1870) [とりあえず帰るぽよ…](1880) 1870 (工事中です) すまない。 このような馬鹿げた物語の結末を選択する人間が。 よもや、いるとは思ってもみなかったのだ。 物語の語り手たる私の手抜きを責めるよりも(私も忙しいのだ!)、 愚かな選択肢を選んだ君自身を責めたまえ。 (ゲームオーバーすら超越する…この私こそが神だ!) と思った者は、ページをリロードし、新たな冒険を始めるがよい。 (End) 1880 何ものをも溶かす<酸の池>を前に、 君が今できることはなにもない。 ラットの巣を抜けてまで辿り着いた結果としては不満だが、 来ちまったものは仕方がない。 こうなったら、 できるだけはやく引き取るしかない! もっとも。 異様な光景に魅入られて、少し時間を食い過ぎたようだ。 ラットの隧道の前には、巨大なラットが忍び寄り、 君をねめつけているではないか。 先ほどのラットは、こいつの子供だったのか! 大型犬ほどの大きさのネズミ――ラットジャイアントとの闘いだ。 ネズミとはいえ、油断せずに行こう。 戦闘の結果は、Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスに反映しておくこと。 [油断せずに勝利したら…](1890) 1890 ラットジャイアントは、 一定のダメージを与えると、 あっさりと隧道の奥へと消えていった。 その後、 君は隧道に再び入っていくことになるが、 君の強さに恐れをなしたのだろうか。 ラットの赤い眼が時折、視界の外で光る他は、 ラットの再襲撃を受けることはなかった。 [七差路へ無事帰還](1650) 1895 「○」の道は、ラットの隧道と<酸の池>だ。 目的もないのに、 何度も潜り抜けたい場所ではないし、 なにより無駄な危険を冒す必要もあるまい。 君は、狭く暗い隧道を前に、首を振った。 [首を振り振り、七差路に戻る](1650) 1900 ズボッ、ズボボッ―― 「*」の道を先に進んだ君は、 次第と広く高くなってくる天井を、呑気に見上げていたため、 地面の隆起に気付くのに遅れたようだ。 異音と共に、地面から弾けるように突き上がったのは、 爬虫類の長い首… **×3、 いや、×8だ!** おぉ、そういえば、ペンタウァを出発する前に、 王宮魔導士たるオーサー老師が説明してはいなかったか。 オークのダンジョンから王宮への通路は、すぐには塞げない。 よって、オークが濫りに王宮に入り込まぬよう、 モンスターを配置したと。 それだ――! ヒドラ! 8本首のドラゴン種! 通路を塞ぐのとドラゴン種を召喚するのと どちらが簡単かと言えば、前者のような気もするのだが、 **そんなことはどうでもいい!** 君は、速やかに次の行動を決せねばならない。 [やるしかないわめ!](1920) [逃げるは恥だが役に立つ!](1910) 1910 魔物の中でも 最強の部類にあたるドラゴン種に、 タマネギ戦士の君が立ち迎えようはずがないではないか――! そもそも冷静に考えてもみよ。 ヒドラは、オークよけの守護者(ガーディアン)だと、 オーサーも言っていたではないか。 そもそも君が戦う意味がどこにある? [納得しいしい七差路に戻る](1650) 1920 冷静に考えて、 タマネギ戦士たる君が勝てる相手ではない。 万歩譲って、 勝てる見込みを見出したとしても、 なにゆえに、 王宮のガーディアンを討伐にかかってしまったのだろう。 物語の語り手たる私には理解できない。 ググッたが、やはりわからなかった。 **だが、それがいい!** 大いにやりたまえ。 [これより我ら修羅に入る](1930) 1930 ヒドラの首は全部で8本。 それぞれにダイスを振って、 5、6のゾロ目でのみ討伐できる。 さもなければ、 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新すること。 討伐できなかった首は、繰り返しダイスを振って すべての首を討伐するか、 君の体力/気力が尽きるまで続けるように。 万万が一、億億が一、討伐に成功できたならば―― [まさしく!まさしく君は天に愛されておる!](1950) さもなければ…… [死んでしまったよ…](1940) 1940 人はいつ死ぬと思うか。 頭をヒドラに食いちぎられた時……違う! ヌエの石化弾を浴びて、異国の地に石の屍を晒した時……違う!! エスターの家で復活し損ねて、灰になった時……違う!!! ――人に忘れられた時なのだ…! 君は、確かに人の記憶にその名を刻んだ。 たとえ愚か者としての名であってもだ。 コンティニューしてでもクリアする! と思ったならば、 さあ、リロードしたまえ。 (End) 1950 無法。 あまりに無法。 しかし、無法は天にも通じたのだ――! ヒドラの8本の首はドゥと倒れる。 しかし、待て。 なんだ、この地響きは――! 戦いはまだ終わっていない! [傾くなら傾き通せ!](1960) 1960 地面を割って、現れたのは巨大な目玉―― ビホルダー、 もとい、鈴木土下座ェ門だ! なぜ、鈴木土下座ェ門などという、 東方の国の名前が付いているのかは、 寡聞にして私は知らない。 ただ、私の師匠が語ってくれたところによると、 **ちょさくけんはおそろしい** ということだ。 やはり、よくわからない。 閑話休題。 ヒドラの首と見えたのも、目玉の触覚のようなものだったらしい (その事実を思えば、目玉の大きさは推して知るべしだ)。 君は、この奇っ怪なモンスターに、相対するのか。 選択の時だ。 [人としての意地でござる](1980) [生ぎたいっ!!!](1970) 1970 ヒドラに勝利したのは、 おそらく偶然だ。 というか、奇跡だ。 もしくは、単なるイカサマだ。 (バレなきゃあイカサマじゃあねぇんだぜ、君……) この上、巨大な目玉に立ち向かう必要がどこにある? ガーディアンであれば、 一定以上の距離を離れた君を追ってくることはないはずだ。 [これは――戦略的撤退だ!](1650) 1980 (負け戦こそ、おもしろいのよ) 君は嘯いて、最終決戦に臨む。 何故、 いきなり最終決戦に雪崩れ込んでしまったのかは、 物語の語り手たる私にもわからない。 おそらく、 これが「キャラが勝手に動く」というヤツなのだろう。 そうに違いない! さあ、もう勝手にダイスを振り給え。 目玉(土下座)を倒すには、 6のぞろ目を3回続けて出さなければならない。 それ以外の目が出た場合には、Battle Sheetから、 ステータスを更新すること。 無茶だと? **それがどうした** 46656分の1の勝利をつかんだならば、 戦いの余波で、オークの洞窟が崩れ出し…… [俺がソーサリアンだ!](1990) さもなければ…… [死んでしまったよ…](1940) 1990 **……こんなげーむにまじになっちゃってどうするの。** 少し頭を冷やして、 この物語の目的を思い出したまえ。 (End) 2000 「◎」の道を進むと、 行き止まりで何者かが争っている音が聞こえてくる。 豚野郎(オーク)が3匹争っているようだ。 というよりも、 図体の大きい豚野郎2匹がより小柄な豚を小突いている、 というところだろうか。 なるほど、小柄な豚、の方は、 豚とも猫?とも知れない風体。 君の目から見ても奇体な装いで。 それが原因で、 仲間たちから揶揄われているといったところか。 さて、君の行動は? [苛め、良くない!オレ、助ける!](2020) [下手に関わって、苛められたくないし……](2010) 2010 (スタァァーップ!) どこからともなく、鋭い声が聞こえた―― ような気がして、君ははっと我に返る。 危険に満ちたダンジョンで、 ささくれだった気持ちになっていた君は。 豚(猫?)とは言え、 理不尽に仲間から小突かれている哀れな生き物を 目の当たりにしながら! 見て見ぬふりをしようとしたのだ! 危うく踏みとどまったとはいえ、その罪は償うべきだ。 **では、そのMPで支払ってもらおう!** [粛々とMPを3減らした後、助けに入ること](2020) 2020 「おぅおぅおぅ? 人間ごときがでしゃばるんじゃあ――あ? ねぇんだぜ!」 「痛い目見たくなけりゃあ、引っ込んでるんだぜぇ――あ?」 あ、これ三下だ。 ステレオタイプなセリフに直観した君は、 スラリと剣を抜く。 **助さん格さん、懲らしめてやりなさい!** ダイスを2回振って、それぞれの[ダメージ式]から、 ステータスを更新せよ。 [これにて、一件、落着!](2030) 2030 「お、覚えてやがれ――!」 「きょ、今日のところは許してやるぜ!」 オークたちがお約束の台詞を吐きながら逃げていくと。 残った豚、のような猫のような生物が、 君に歩み寄ってくる。 「みししっ、みししっ(=´・ω・`= )」 おそらくオーク、の一種なのだろうが、 よくわからない。 ただ、その表情からは敵意はない―― というか、おそらく感謝の笑みを浮かべているようだ。 [みししっ、みししっ?](2040) 2040 ほとんど豚、でも猫は、 君になにかを伝えたいようだ。 「みししっ、みししっ… オ、オイラ、イジワル シナイ、オーク! オッサリアン、オレ、タスケテクレタ!! オレイ、オレイ、イイモノ アゲテヤル!!」 オッサリアン、とは、ソーサリアン、のことだろうか。 いずれにせよ、どうやら君のことらしい。 前に入ってきた人間に教わったのだろう。 悪気はない――はずだ。 豚(猫?)の差し出してきたのは、 ひとひらの紙切れだ。 <意味ありげな紙切れ・1/4>を手に入れた。 紙切れには、以下のような文字が書かれている。 ---- きにひ た□が ---- 意味ありげだが、意味がわからない。 「みししっ、みししっ(=´・ω・`= )」 だが、これ以上は豚(猫?)も話す気はないようだ。 君は首をかしげながらも、もとの道を引き返すことにした。 [みししっ、みししっ](1650) 2050 「◎」の道には、豚(猫?)が立っている。 「みししっ、みししっ(=´・ω・`= )」 猫の被り物を取った豚が、こちらを見て曖昧な笑いを浮かべている。 見てはいけないものだった。 [七差路に戻る](1650) 2100 「#」の道を選択した君は、 ほどなくバットの襲来を受けることになる。 一匹一匹の力はさほどではないが、とにかく数が多い。 ここで君は再びダイスによる運試しだ。 まずは、初回のダイス(左)で 撃退まで何体との戦闘が必要かを決めること。 (出目が1であれば個体Aのみと、6であれば個体A~Fと戦闘、 という塩梅だ) その後、出目の分だけ戦闘を実施、 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新しなければならない。 さあ、ピンの赤目を念じながら、ダイスを振り給え。 [バットの群れに勝利したならば……](2110) 2110 バットそのものは、実はたいした敵ではない。 はっきり言えば、雑魚だ。 しかし、倒した。 自信を付けた。 そうした小さな積み重ねが、経験というものなのかもしれない。 ささやかな経験を積んだ君は、MPを10増やすこと。 結果、MPが最大値になる場合には、 残った分をHPの増加に回しても良い。 [回復して、意気軒高と先へ進む](2120) 2120 先に進んだ君は、装飾された鉄製の扉の前に立っている。 (せっかくだから、俺はこの赤い扉を選ぶぜ!) なにが、せっかくなのかはよくわからないが、 君がそう感じたのなら、そういうことなのだろう。 君の中では。 しかし、扉は赤くもないし、扉はひとつしかない。 だが、君がそういうのだから、 せっかくなので、ここは物語を先に進めることにしよう。 もっとも、君がそう願ったとしても、 扉の方は開く気はないようで。 扉は鍵が掛かっているのか、ビクともしない。 扉の脇に穿たれたこぶし大の穴が気になるが、 はめ込むものもない以上、 ここですべきことはなさそうだ。 せっかくなので、 現在のシーン番号をメモしておくことをお勧めする。 ![閉ざされた扉](blue.png) [せっかくなので、七差路へ戻ろう](1650) 2200 「♪」の道を選択した君は、 ほどなく鉄製の扉の前に立つことになる。 押しても、扉は重く閉ざされており、 ピクリともしない。 押してもダメなら引いてみな、というが、 扉には取っ手らしきものはなく、 引いてみるのは難しそうだ。 VITが足りないのだろうか、と首をひねりながら、 君はその場を後にする。 (残念!このゲームにはVITはない!) [その場を後にする](1650) 2300 「☆」の道を選択した君は、 ほどなく行き止まりに突き当た……らない。 岩かげに蹲った人陰が見えるではないか。 同業者だろうか? [人陰に近づいてみる](2310) [見なかったことにする](1650) 2310 人影は、 君の姿を認めると、ほっとしたように微笑んだ。 こわい髭に包まれて顔立ちはよく見えないが、 落ち着いた雰囲気が、君をほっとさせる。 (年を重ねるならば、こんなナイスミドルになりたいものだ!) そんな君の感想はさておいて。 戦士は蹲ったままに語り掛けてくる。 どうやらケガをしているらしい。 「おぉ、よくぞこのダンジョンに参られた。 儂の名はグーラン。 王さまの杖を取り返そうとここへ来たのだが、 膝に矢を受けてしまってな……」 なるほど、左の膝に短い矢が刺さって、 痛々しく変色しているようだ。 そういえば、ペンタウァの年間統計によると、 冒険者の引退理由の、 実に9割までが「膝に矢を受けたこと」によるものだそうだ。 君も、長く現役を続けたいならば、肝に銘じておくべきだろう。 さて、傷ついた先輩戦士グーランに、君がかける言葉は? [私にできることはありませんか?](2330) [なんか頂戴](2320) 2320 グーランは深く微笑んだようだ。 でも、別になにかをくれる気配はない。 こういう時は、なにかお遣いをしなければならない、 それがペンタウァのルールなのだ! [私にできることはありませんか?](2330) 2330 「おぉ、誉れ高き勇者よ、 そなたの勇気を見込んで、頼みたいことがあるのだ」 グーランは深く、深く微笑んだ。 そうだろう、こういう時はまず頼みごとがあるのだ。 それによって、フラグを立――もとい、 人々とのきずなを深めて、 冒険は進んでいく。 そういうものだ。 話を聞こう。 「恐縮だが、 儂の――膝の傷を癒すための<聖水>を 持ってきてはくれまいか。 <聖水>はな、それ、お主も既に見たであろう―― <酸の池>を超えた向こうに、王家の古い倉庫があってな。 そこに収められているはずだ」 さあ、君はどうするのか。 ん、選択肢がひとつしかない? バグではない。 恐縮だが、先に進んでほしい。 繰り返す。 恐縮だが、先に進んでほしい。 [恐縮なので、グーランの依頼を受ける](2340) 2340 「なに、<酸の池>は一見して、通れぬようにもみえるがな、 実は、水面下に踏み石が隠れている。 もっとも、浮き石も混じっておる故、注意は必要だがの。 なに、問題ない。 正しい道をたどれば、対岸まで辿り着けようさ」 グーランは深く、深く微笑んだ。 わかっている。 こういう時は大概安全ではない。 そして、大概断りにくい状況にもなっているものだ。 せめて安全にわたりきるヒントくらいはくれよう。 「正しい道しるべとな? まずは、<酸の池>の脇に書かれているメッセージを 見つけ出すことだ。 そのメッセージの通りに渡れば、問題ない(はずだ)」 今、髭の中で「はずだ」と言わなかったか!? しかし、グーランは深く、海よりも深く微笑むだけだ。 (こんな大人にだけはなってはいけない!) 「なに、心配するでない。 儂の知っている限りの情報を、お主に教えて進ぜよう。 困った時はいつでもコレに話しかけるが良い。 どこにいても、儂と会話できるでな」 <リラの貝殻>を手に入れた。 ステータスシートからも、新たなアイテムを確認できるはずだ。 また、この後、選択肢がある場合には、 <リラの貝殻>を経由して、グーランのヒントを得ることができる。 [ちょっといい人かもしれない、と思ったら、次へ](2350) 2350 なお、<酸の池>に向かう前に、 ステータスシートから現在の経過シーン数を確認しておくこと。 キャライラストの下に「●○scene」と書かれている、アレだ! 恐縮だが、 グーランの膝の負傷は見た目よりも重い。 癒しの<聖水>を持ってくるまで、 持ってせいぜい50sceneといったところだろう。 それ以上経過した場合、 偉大なる微笑みの戦士グーランは死亡してしまう。 注意してほしい。 一息入れたことで、HP/MPを20ずつ回復し、 神の加護によって、すべての<七惑星の欠片>を2個ずつ入手した後、 今度こそ…… ステータスシートへの反映を確認できたら、 今度こそ…… [<酸の池>に出発だ!](2500) 2500 <酸の池>へ向かうには、 またもや鼠の坑道を通らなければならない。 だが、君はまた幾度にもわたる 鼠のしつこい襲来を体験したいだろうか。 おそらく勘弁してもらいたいはずだ。 この物語の語り手たる私にとっても、 鼠ごときに紙数を割くのは心苦しくてならない。 (断じて、語り手が面倒臭くなったわけではない!) ということで、 ここでは鼠の坑道で被ったダメージをまとめて判定してほしい。 (繰り返そう、断じて、語り手の都合ではないのだ!!) Battle Sheetのダイスを5回振ってほしい。 それぞれの判定に応じて、ダメージ/状態異常を付与するのだ。 すべての判定を終えた時に、HP/MPがゼロ以下になっていなければ、 おめでとう、君は無事に―― [<酸の池>に辿り着けたことになる](2510) 2510 「イロハ イッカイズツ 2」 君は、 <酸の池>の入り口側(ラットの巣だ)の 壁を振り返りながら呟く。 なるほど、摩耗して薄くなってはいるが、 そこに刻まれている文字はそのように読めるようだ。 戦士グーランから得た助言とも一致している。 だが、これでどうしろというのか――! そもそも、<酸の池>を抜けるためのヒントなのか、これ? 道しるべならば、そもそも持って回った文句にしなくとも、 もっと端的な手順を示してはくれないだろうか、先人よ…! 恨めし気に<酸の池>を覗き込んだ君は―― [ふとあることに気づく](2520) 2520 水面に目を凝らすと、 水面近くに浮き石らしきものが点在しているように見えないか。 もっとも、浮き石同士はせいぜい1ライ四方 (1ライは1メートルほどだ)、 浮き石同士の幅は2ライ程度だろうか。 ひとつひとつの石には、文字が大きく刻まれている。 見える範囲では、横に5個、縦に3列―― 合計15個の浮き石が並んでいるようだ。 石の並びは、以下の通り。 --- F D G E C A B C A B B A F C E --- 微妙に心もとないが、浮き石を辿っていけば、 向こう岸に辿り着けそうな気がする。 さて、どうする? ステンバーイ…… ステンバーイ…… ゴッ! [あえて石と石の間に飛び込む](2680) [「B」と書かれた石に飛び移る](2530) [「A」と書かれた石に飛び移る](2580) [「F」と書かれた石に飛び移る](2530) [「C」と書かれた石に飛び移る](2530) [「E」と書かれた石に飛び移る](2530) 2530 スタッ。 見事、足場に着地。 と思った瞬間、グラグラと足元が揺れて、 石がゆらゆらと沈んでいくではないか――! **浮き石だったのだ!** [元の岸辺に戻る](2550) [慌てて次の足場に向けてジャンプ!](2540) 2540 君は、成年男子による 立ち幅跳びの平均値を知っているだろうか。 おおよそ2.2~2.3ライだそうだ。 そして、足場と足場の間は、おおよそ2ライ。 多少の踏み込みができるとしても、 荷物の重さを加味すれば、ギリギリ飛び移れるかどうかの距離だ。 そんな距離を まともに踏み込めない足場から飛べるわけがないではないか! 君はあえなく<酸の池>のど真ん中に飛び込んでしまう。 何ものも溶かしてしまうような<酸の池>。 何もの、とは、もちろん、君も例外ではないだろう。 きみのぼうけんは これでおわってしまった! (End) 2550 君は慌てながらも、 元の岸辺に向けて全力で跳躍する。 命がけのジャンプだ。 しかし、所詮は不安定な足場だ。 火事場の馬鹿力、とはよく言うが、 それを加味したとしても、岸辺に届くわけがない。 (終わった――!) と思った瞬間、 君の足は確かに水底の床を感じた。 岸辺近くの水面は、他に比べると、 ぐんと浅くなっていたのだ! 膝近くまで酸に浸かってしまったものの、 ブーツが辛うじて酸の浸食を押さえてくれている。 助かった! Battle Sheetの[ダメージ式]から ステータスを更新すること。 その上で、神の采配に感謝しながら―― [改めて足場を選び直すのだ](2560) 2560 さあ、君はどの浮き石に飛び移る? [あえて石と石の間に飛び込む](2680) [「B」と書かれた石に飛び移る](2690) [「A」と書かれた石に飛び移る](2580) [「F」と書かれた石に飛び移る](2690) [「C」と書かれた石に飛び移る](2690) [「E」と書かれた石に飛び移る](2690) [<リラの貝殻>を使う](2570) 2570 <リラの貝殻>に話しかけると、 グーランの落ち着いた声が聞こえてくる。 感度は良好なようだ。 「なに、早速ヒントをくれ、とな、 「ふむ、『イロハ イッカイズツ 2』は、 『イロハ』が1回ずつ、それを2セットという意味であろう。 イロハとアルファベットとの対応関係がわかれば、 なにかが見えてくるかもしれぬの」 グーランは、深く、深~く微笑んだようだ。 さて、謎に光明が見えてきただろうか。 [モ3 ド2 ル1](2560) 2580 スタッ。 見事、足場に着地。 足場は小さいが、 確かに君の体重を支えてくれているようだ。 もちろん、足元を舐める強酸は、 君の靴底をジワジワと侵食しつつある。 あまりゆっくりとしているゆとりはないはずだ。 一刻も早く、君は次に進むべき足場を決めなければならない。 飛び移れる範囲にある足場は、 元来た岸辺を除けば3か所。 さて、どこに飛び移る? [左の「B」と書かれた石に飛び移る](2690) [右の「F」と書かれた石に飛び移る](2690) [奥の「B」と書かれた石に飛び移る](2590) 2590 **グラッ…!** 足場が傾いた――ような気がするが、 あるいは 君の心が揺らいだ音だったのかもしれない。 足場はそのまま君の体重を支えている。 まだ君の運は途絶えていないようだ。 さあ、急いで次の足場を選べ。 選べる足場は、元来た足場を除けば3か所だ。 [左の「A」と書かれた石に飛び移る](2690) [右の「C」と書かれた石に飛び移る](2600) [奥の「D」と書かれた石に飛び移る](2690) 2600 ジュウゥゥゥ… 冒険のための丈夫なブーツではあったが、 強力な酸の前には耐えきれないようだ。 乗り移った足場の上で、 嫌な臭いを放ちながら、 ブーツが溶けていく感触がある。 さあ、急げ。次はどこへ飛び移る? 選べる足場は、元来た足場を除けば3か所だ。 [手前の「F」と書かれた石に飛び移る](2690) [奥の「G」と書かれた石に飛び移る](2690) [右の「A」と書かれた石に飛び移る](2610) 2610 逸る心を抑えながらも、誤りは許されない。 乗り移った足場の確かな感触を足元に感じながら、 君の額には汗がにじんでいる。 目が染みるように痛いが、 気化した酸のせいなのか、垂れ落ちてくる君の汗なのか。 さあ、あと少し(たぶん!)、気張るしかない。 選べる足場は、元来た足場を除けば3か所だ。 [奥の「E」と書かれた石に飛び移る](2690) [手前の「C」と書かれた石に飛び移る](2690) [右の「B」と書かれた石に飛び移る](2620) 2620 ジュゥ――ウウゥゥゥ…… 靴底が、白い煙を上げ始めている! 心なしか、足の裏に刺すような痛みを感じないか!? グーラン――! 本当に、 ここは、無事に、わたり、きれるのか――!!? 君は心の中で絶叫しながら(実は声に出ていたかもしれない) 選択しなければならない。 選べる足場は、元来た足場を除けば2か所だ。 [手前の「E」と書かれた石に飛び移る](2690) [奥の「C」と書かれた石に飛び移る](2630) 2630 痛っ……! とうとう酸がブーツの中に浸み始めたのだ。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新すること。 しかし、目の前には向こう岸が見える。 君は、最後の力を振り絞って、足場を蹴る。 無事に対岸に辿り着いたのだ。 わずかに15ライにも満たない空間が、果てしなく遠く見える。 君のブーツは酸に侵食されており。 普通に歩く分には、なんとか耐えられそうだが、 もう一度、同じ道をたどって元の岸辺に戻るのは難しいだろう。 冒険者たる者、気張って先に進むしかない! (随分と冒険者らしくなってきたではないか…!) [先に進む](3000) 2680 君は、なぜ<酸の池>に飛び込もうと考えたのか。 何ものも溶かしてしまうような酸だ。 人間が飛び込んだらどうなるか―― 想像力も働かなかったのか。 冒険者以前に良識ある大人の採るべき選択肢であったとは、 とても思えない。 君が飛び込んだ水面はさざめき、 目の痛くなるような白煙が空洞に充満する。 もっとも、目の痛みを感じる生物は、 既にここにはいない。 やがて白煙が収まり、水面が静まった時、 妙に冴え冴えとした人の頭骨らしきものが ポッカリと水面に浮かび。 それすらも暫くすると、 形を崩しながら、水中へと沈んでいった。 水面は限りなく黒く、限りなく静かだ。 (End) 2690 スタッ。 見事、足場に着地! と思った瞬間、グラグラと足元が揺れて、 足場が沈んでいくではないか…! 浮き石だったのだ! 君は足に力を込めて、元の岩場に戻ろうとするが、 もう間に合わない。 沈みながらも君は必死に泳ごうとするが、 視界は赤黒く染まり、判然としない。 右手が近くの足場をつかんだ! ……気がしたが、その足場も崩れて―― いや、君の指が溶けて零れ落ちたのか。 視界の割合が、赤よりも黒が多くなった時、君の意識は途絶えた。 I'll be back... (End) 3000 君よ、 お待ちかねのチェックポイントだ。 チェックポイントとは、君が万万が一、 旅の途上で息絶えてしまった場合にも、 新たな旅の基点とできる地点のこと。 誉れ高き勇者よ、現在の番号を記録しておきたまえ。 物語の最初のページで、 **現在の番号+10000** を入力することで、即座にこの場に帰ってこられる。 さあ、番号を記録した君も、しなかった君も、 冒険に復帰したまえ。 [これからが俺たちの冒険だ!](3010) 3010 さあ、 第2のチェックポイントも越えたところで、 物語もいよいよ中盤だ。 <酸の池>の対岸の道は、左右に分かれている。 さて、いずれの道を選ぶか。 [Go to left!](3100 "-f11") [Go to left!](3140 "f11") [Go to right!](3200) 3100 「みししっ、みしし~~っ!(=´・ω・`= )!」 左の道を選んだ君の耳には、 どこかで聞いたような悲鳴が聞こえてくる。 例の豚(猫?)が、行き止まりの奥で、 今度はボガードに棒で小突かれているのだ! ボガードは、人間よりもやや小さめの、 毛深い体が特徴のモンスターだ。 群れるとオークよりも凶暴だが、 独りでいる時は基本弱腰。 弱い者いじめが専売特許だ。 案の定、近づいてくる君の姿を認めると、 ボガードはオドオドしはじめる。 虚勢を張って、 剣を振り上げたのがむしろ天晴れといったところか。 [成敗!](3110) [ただ、睨みつける](3120) 3110 繰り返そう。 単独でいるボガードは雑魚だ。 群れる性質の奴らのこと、 きっと仲間が近くにいる。 仲間を呼び寄せないうちに、速やかに討伐するのが吉だ。 戦闘の代償はごく軽微で済んだ。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新しておくこと。 [勝利したならば……](3130) 3120 君がすぐさまに斬りかかってこないと見るや、 ボガードは、 高い奇妙な叫びを上げる。 ボガードが単独である間に、 さっさと始末するべきだったのだ! 後悔した時には、既に遅い。 天井の小さな抜け穴から、次々と仲間が姿を現し、 君(と、豚猫)を取り囲んでしまう。 君は、集団になった時の ボガードの恐ろしさを体験しなければならない。 さあ、ダイスを振って、 ボガードの群れと相対すること。 [勝利したならば……](3130) 3130 「みししっ、みししっ(=´・ω・`= )」 豚(猫?)は、君に感謝しているようだ。 またもや、なにかを差し出してくる。 「オ、オイラ、マタ コレ ミツケタ! オバサリアン、オレ、タスケテクレタ!! オレイ、オレイ、コレ アゲテヤル!!」 正しくは、 **ソーサリアン!** なのだ。 本当に悪気はないのだろうか。 首をかしげながら、君は <意味ありげな紙切れ・2/4>を手に入れた。 入手したアイテムは、ステータスシートからも確認可能だ。 --- へ□しちみ --- 相変わらず意味はよくわからないが、折角もらったのだ。 大事にとっておこう。 君は、それ以上なにも話さなくなってしまった 豚(猫?)に別れを告げると、君は…… [もときた道を引き返すことにした](3010) 3140 左の道の奥には、もう誰もいない。 豚(猫?)はどこかへ行ってしまったようだ。 行き止まりの隅っこには、 先ほどボガードが豚(猫?)を小突き回していた棒が残っている。 ただし、既に<きのぼう>を拾っている場合には、 続けて拾うことはできない。 さて、君は―― [きのぼうは男の子の必須アイテム!](3150 "-f12") [いや、別にいらないし](3160 "-f12") [もときた道を引き返す](3010 "f12") 3150 <きのぼう>を手に入れた。 入手したアイテムは、ステータスシートからも確認可能だ。 [きのぼうを振り振り、もときた道を引き返す](3010) 3160 なんの役にも立たない棒など、荷物になるだけで。 意外と冷めていた君は―― [もときた道を引き返すことにした](3010) 3200 右の道を進んだ君は、扉の前に立っている。 さっさと入ればよいではないかと思うかもしれないが、 そうもいかない。 というのも、扉の前には、 骨化している骸が屹立しているのだ。 ぽっかりと開いた双眸が君をねめつけているようで、 なんとも気味が悪いわけで。 さて、君は―― [ガイコツに触ってみる](3210) [怖いのキライ…(もときた道を引き返す)](3010) 3210 へんじがない。ただのしかばねのようだ (ガイコツなんぞ、ただの飾りなんですよ。 偉い人にはそれがわからんのですよ……) と、よくわからないことを呟きながら、 扉を押し開けようとすると―― (コツコツ、コツコツ……) (ボーーーーン!) ただのしかばね――ではない!! 扉の前のガイコツが動いているのだ! そして、あろうことか、 君に語り掛けてくるではないか! 「――交代の時間か?」 さて、君はなんと答える? [そうだ、交代だ](3230) [黙って、引き返す](3220) 3220 骨が動き出したことだけでも衝撃なのに。 交代とかなんとか。 勘弁してほしい。 てか、交代したら、やっぱりあんな姿になるんだろか。 **冗談じゃない!** 君は、そそくさと引き返すことにした。 骨(コツ)は、あまりよく見えていないようで、 腕をしばらく目の前で探るようにふらつかせた後。 やがて動かなくなってしまった。 追ってくる心配はなさそうだ。 [分岐点まで戻る](3010) 3230 「そうだ、交代だ」 意を決して、君は骨(コツ)の呼びかけに乗ってみる。 すると、骨が手を差し伸べてくるではないか。 君が戸惑っていると、 「……なにをしている。骨の確認だ」 どうやら骨は骨同士、 正しい番人がやってきたことを、骨で確認するようだ。 手探りで腕を振っているところを見ると、 見た目の通り、目は(見え)ないようだ。 そして、君は―― [腕を差し出す](3250) [黙って、引き返す](3240) [きのぼうを差し出す](3270 "f12") 3240 いやいやいや、 骨(コツ)と握手なんて、とんでもない! てか、交代したら、 やっぱりあんな姿になるんだろか。 **冗談ではない!** 君は、そそくさと引き返すことにした。 骨(コツ)は、あまりよく見えていないようで、 腕をしばらく目の前で探るようにふらつかせた後。 やがて動かなくなってしまった。 追ってくる心配はなさそうだ。 [分岐点まで戻る](3010) 3250 君は、仕方なく腕を差し出した。 しかし、考えても見たまえ。 いくら貧相な君の細腕とはいえ、 骨と間違えられるわけがないではないか! 骨(コツ)は君の腕に触れると、俄かに震え出す。 「肉!肉だぞ、肉!肉肉憎い!」 (コツコツ、コツコツ……) (ボーーーーン!) 震えが絶頂に達すると、 骨は扉から離れ、君に襲い掛かってきた! ここで、またもや運試し。 骨は弱い。 しかし、倒しても倒しても蘇ってくる、 中々骨のある奴だ(骨だけに)。 ダイスを振ってぞろ目が出たら、 君は骨を大きく破壊することに成功し、 逃亡に成功する。 さもなければ、ダイスを振るごとに Battle Sheetの[ダメージ式]から ステータスを更新すること。 さて、ぞろ目を目指して、 コツコツ、ダイスを振りたまえ。 [逃亡に成功したら、そのまま分岐点へ](3010) [無念にも負けてしまったならば……](3260) 3260 骨(コツ)は手ごわかった。 ジワジワと体力を削られた君は、力尽きて倒れてしまう。 ――そして、数か月後。 君は、立ち上がった。 骨(コツ)となって。 「コンゴトモ、ヨロシク……」 先輩の骨(コツ)に敬意を表して、深々と礼! (End) 3270 君は、 腕の代わりに<きのぼう>を差し出してみた。 なるほど、 骨(コツ)はほとんど目が見えていないらしい (目がないのだから、当たり前だ!)。 <きのぼう>をしばらく撫ぜまわした後、 骨は納得したように、扉から離れ、 コツコツ、フラフラと、 どこかへ行ってしまった。 あとに残るのは、骸が剥がれた扉だけだ。 さあ―― [扉を開こう!](3290) 3290 待たせたな。 ここで、 お待ちかねのチェックポイントだ。 もう聞き飽きたかもしれないが、説明しよう! チェックポイントとは、君が万万が一、 旅の途上で息絶えてしまった場合にも、 新たな旅の基点とできる地点のこと。 誉れ高き勇者よ、現在の番号を記録しておきたまえ。 物語の最初のページで、 **現在の番号+10000** を入力することで、即座にこの場に帰ってこられる。 [記録した君も、しなかった君も、冒険へ戻ること](3300) 3300 (ガチャ、ガチャ…) (カッチン、カッチン、チン…) (コット、コット――) (カチカチ、チチチ…) (―――キーーーー…) 扉の向こうからは―― 硝子が足踏みするような、 あるいは擦れあうような、 はたまた、 歯ぎしりするような音が聞こえてくる (硝子が足踏みや歯ぎしりをするのかは、わからないが…)。 さて、君は扉を開いて、先に進むか。 もっとも。 この期に及んで、先に進む以外の選択肢はないのだが。 [ギー、バッタン!](3310) 3310 「おぬし、何ものじゃ…!?」 「お~い、曲者だよ!?曲者!!」 「誰だよ!誰だよ!?」 「キャー!誰か~!襲われる~~?」 「――Zzzz...」 隠し扉を抜けると、 そこは2ブロック四方程度の小部屋だった。 レンガが敷き詰められた、なんの変哲もない部屋だが、 変哲もあったのは、 中央の粗末な木の机の置かれたモノたちだ。 左から、赤、黄、青、緑、黒の、 いかにも壊れやすそうな華奢な子瓶が―― それぞれの小瓶が、 それぞれに己の存在を主張するかのように、 五者五様に身を震わせているのだ。 なるほど、 おそらくこれが聖水の部屋なのだろう。 聖水なんぞが入っている瓶ともなれば、 自己?主張をすることもあるのだろう。 冒険は未知との遭遇、不思議との接見だ、 と誰ぞが言ったとか言わないとか(どっちだ) と聞くが、とりあえずいつも驚いていてはキリがない。 そういうこともあるのだろう! だが、しかしーー! (喋る小瓶にだけは、誰何されたくはない…!) 心で叫びながら、さて、君はどうする? [聖水を探しに来たことを説明する](3330) [瓶たちを無理やり押さえつける](3320) 3320 てんで勝手気ままに騒めいている小瓶を、 しかも、「華奢で、いかにも壊れやすそうな」小瓶を。 無理やりに押さえつけようとしたらどうなるか、 君は考えもしなかったのか。 物語の語り手としては、 君の想像力のなさに落胆を禁じ得ない。 (そこ、私の語り手としての描写力を詰るのはやめたまえ) 無理やりに押さえつけられれば、 喧騒に収拾がつかなくなるのは、 目に見えていたはずだ。 君の手から零れ落ちた小瓶は、 木の机から次々と零れ落ちて。 中の液体は、すべて床に流れ出てしまう。 落胆した君は隠し部屋から引き返すが、 酸の海を渡るための術もなく。 他の道を見つける術もなく。 ダンジョンの奥で彷徨い続けるのだ。 たった一度の過ちの代償としては大きすぎる、 とぼやいてももう遅い! (End) 3330 君は、忍耐というスキルを手に入れた。 てんでワラワラと騒めく小瓶たちが落ち着くのを 辛抱強く待った上で。 別の冒険者が傷を受けて、 <聖水>を必要としていること、 瓶の中身が<聖水>であれば、持って帰りたいことを説明する。 説明を聞き終えると、 瓶たちはガチャガチャ騒めきながら、 やがて君の方を振り向いた (顔はないが、たぶん、こちらを向いたのだろう)。 「良かろう、人の仔よ」 「いいよ、いいよ」 「仕方ねぇなぁ~」 「キャー、人助け、人助け!」 「――フワァ…」 意外にも、あっさりと同行を承諾してくれたのだ。 もっとも…… [もっとも――ただし――](3340) 3340 「お主が持っていって良いのは、 われらのうち、ひとつのみ」 「俺たちの中身は、毒、水、酒、聖水、塩酸―― すべての瓶には別な中身が入っているぜ」 「でも、瓶を空けたら、 聖水の効果は数十タル(秒)でなくなってしまうんだ。 だから、蓋は開けちゃダメ」 「えぇ、どれが<聖水>って? そんな野暮はダメよ、坊や~ 私たちを連れて行くんなら、これから出すヒントから <聖水>を当ててごらんなさい?」 「当てられたら、 <聖水>と君には、なに、かしらの縁が、 あった、ということ、だよね? ……フワァ――」 小瓶たちは、君に謎かけを仕掛けてきたのだ。 なるほど、一筋縄でいくわけがない――! (ガチャ、ガチャ…) (カッチン、カッチン、チン…) (コット、コット――) (カチカチ、チチチ…) (―――キーーーー…) どうやら笑われている、ようだ。 さて、君は謎かけに応じるか。 [謎解きに応じる](3360) [赤の瓶を奪い取る](3350) [黄の瓶を奪い取る](3350) [青の瓶を奪い取る](3350) [緑の瓶を奪い取る](3350) [黒の瓶を奪い取る](3350) 3350 「華奢で、いかにも壊れやすそうな」小瓶を、 無理やりに押さえつけようとしたらどうなるか、 君は考えもしなかったのか。 物語の語り手としては、君の想像力のなさに落胆を禁じ得ない。 (そこ、私の語り手としての描写力を詰るのはやめたまえ) 乱暴に掴まれた小瓶は、予想以上に激しく抵抗して、 そのまま床に落ちて割れてしまった! 他の瓶も嘆くような奇声を発して、次々と床に落ちていく。 (ガシャン) (ピシ) (バシャー) (パリン) それぞれに割れてしまった小瓶は、沈黙し。 中の液体も、すべて床に流れ出てしまう。 落胆した君は隠し部屋から引き返すが、 酸の海を渡るための術もなく。 他の道を見つける術もなく。 ダンジョンの奥で彷徨い続けるのだ。 たった一度の過ちの代償としては大きすぎる、とぼやいてももう遅い。 (End) 3360 冒険に謎解きは付き物なのだ。 誰が決めたかは知らないが、 とにかくそれが古来からの決まりごとなのだ。 君は、小瓶の申し出におとなしく応じることにする。 ここでもう一度整理しておこう。 - 机の上の小瓶は、左から赤、黄、青、緑、黒の順で並んでいる - 瓶の中身は、毒、水、酒、聖水、塩酸のいずれかである - 持っていって良い小瓶は、ひとつだけ ということで、小瓶たちのヒントを聞いてみよう。 赤の瓶 「なんでぇなんでぇ、俺の助言が欲しいって? 仕方ねぇな。 いいか、よく聞け。 一度しか言わねぇ。 <毒>は<酒>よりも左に、<水>よりも右に位置しているぜ」 黄の瓶 「愚かなる人の仔よ。 余からの助言は、これだけじゃ。 <塩酸>と<水>は、いずれも<聖水>よりも左に置かれておる」 青の瓶 「ねぇねぇ、聞いてよ聞いてよ! <水>と<毒>は仲が悪いんだ。 だから、隣り合ってはいないよ!!」 緑の瓶 「…なに、君、ヒントが欲しいの? 面倒くさいなぁ…見ればわかるでしょうに。 え、わからない?ふ~ん。 あえていえば、<酒>は端っこに置かれているんだ。 これでわかるかどうかは、君次第だろうね」 黒の瓶 「ん~かわいらしい冒険者さん。ん~、そうねぇ、 <塩酸>はね、<水>よりも左に置かれているのよ。 どう、参考になったかしら?」 さて、君は目的の<聖水>がどの瓶か、わかっただろうか。 わかったならば、すみやかに<聖水>の入った小瓶を選ぶのだ。 [赤の瓶を手に取る](3400) [黄の瓶を手に取る](3410) [青の瓶を手に取る](3420) [緑の瓶を手に取る](3430) [黒の瓶を手に取る](3440) [リラの貝殻で助けを求める](3370) 3370 <リラの貝殻>に話しかけると、 グーランの落ち着いた声が聞こえてくる。 ふむ、 感度良好、感度良好。 「なに、ヒントをくれ、とな? ふむ、儂には既に明らかに思えるがなぁ…… <酒>の位置を特定すれば、 他の瓶の位置は見えてくるのではないかな。 それで解けるかどうかは、お主のひらめき次第じゃ」 グーランは、深く、深~く微笑んだようだ。 さて、謎に光明が見えてきただろうか。 [謎は全て解けた!](3360) 3400 「おぉ、俺と一緒に行くってのかい? いいぜ、連れてきな。 もっとも、俺のぼでぃはでりけぇとなんだ。 20以上のダメージを受けたら、 壊れちまうんでな。 用心して持ち運んでくれよ?」 赤の瓶はそういうと、君の道具袋にもぐりこむ。 [いくぜ、相棒!](3450) 3410 「目が高き人の仔よ。 儂を選ぶか…ふむ、宜しかろう。 もっとも、尊き我が身は慎重に扱うのだぞ。 我らが種族は尊きがゆえに、 壊れやすい身の上。 20以上のダメージを受ければ、 粉々に砕けてしまうであろう。 用心に用心を重ねるのだ」 黄の瓶はそういうと、君の道具袋にもぐりこむ。 [いざ、グーランのもとへ](3450) 3420 「え、僕、僕でいいの~?? いいよ、いいよ! じゃ、一緒に行こうか! でもね、ちょっと気を付けて。 僕らはとても壊れやすいんだ。 20以上ダメージを受けたら 壊れてしまうからね。 ね、丁寧に運んでよ、 お願いだよ?」 青の瓶はそういうと、君の道具袋にもぐりこむ。 [さあ、帰ろう!](3450) 3430 「え、僕なの? 他にも もっと良さそうな瓶があるのになぁ。 あとで文句言わないでよね… あと、僕らはとても壊れやすいからね。 20以上のダメージを受けたら、簡単に壊れちまう。 頼むから、丁寧に運んでよ……」 緑の瓶はそういうと、君の道具袋にもぐりこむ。 [面倒だけど、帰らなきゃね](3450) 3440 「キャー、私を選ぶのね! う~ん、ドキドキしちゃう! いいわ、いいわ、私どこまでもついて行っちゃう! でもね、私ってとても壊れやすいの。 乙女は体も心もやさしく扱わなければいけないのよ。 いい、20以上のダメージは禁物よ。 それ以上のダメージを受けたら、私は壊れてしまうの」 黒の瓶はそういうと、君の道具袋にもぐりこむ。 [キャー、帰り道も急ぐわよ!](3450) 3450 さて、 この時点で、ステータスシートのFREE欄には 20と記録されているはずだ。 このあと、 なにかしらのダメージを受けた場合には、 都度、瓶の生命力(FREE欄)にも反映させること。 準備が整うと、 残った小瓶たちは整列して、壁の一方を示した。 どうやら、 そこに更なる隠し通路があるようだ。 酸の海に戻れない以上、 隠し通路から戻り道を探していくしかない。 [さあ、グーランのもとへ急ごう!](3600) 3600 ゴオオオォオォオォ…… 小部屋の奥の隠し通路を抜けた先は、 薄暗いダンジョンから一点、抜ける青空の下。 谷底から風が吹き上げ、 汗ばんだ身体を荒々しく撫ぜていく。 人骨のように 冴え冴えと白い岩肌が連なる岩山の一角だ。 大きく深呼吸をすると、 これまでどれだけ酸素が足りなかったのかを実感できるようだ。 胸いっぱいに空気を吸い込むと、 うん、気持ちも晴れ晴れと、 細胞にも活力が漲ってくるようだ。 ステータス欄から、 HPを「ダイス左の数×3」、 MPを「ダイス右の数×3」、 それぞれ回復させること。 ただし、いずれも本来の上限を超えて回復させることはできない。 [さあ、出発だ!](3610) 3610 足場の悪い岩山の細い足場を、君は慎重に歩いている。 岩山の遥か向こうには、小さな洞窟が 間の抜けた骸骨の眸のように、口を開いている (目なのか、口なのか――いやいや、 それはこの際、どうでもいいではないか!)。 あそこから元のダンジョンに戻れる、かもしれない。 小部屋では饒舌だった小瓶は、なにも語ってはくれないが (こういう時こそ話してほしいのに!)、 なにはともあれ、進むしかないだろう。 と、 数十タルほど進んだところで、抜けるような青空の中に 黒い点がひとつふたつ…… ここで最初の運試し。 ダイスを振って、左右の目がいずれも「6」であれば、 小さな点はそのまま何事もなかったかのように、 空の青に紛れ込んでしまうだろう。 それ以外であれば、点は次第と大きくなってきて―― [点は何事もなかったかのように消えた](3620) [点は次第と大きくなってきて](3630) 3620 その後、「点」が君の前に現れることはなく。 また、「点」が何ものであったかを知ることもなく。 先ほど向かいの岩山から見えていた洞穴に辿り着いた君は、 ほっと息をついた。 洞穴は暗く長く、奥深く地底まで続いているようだ。 また、鬱っそりとした地下に潜るのは気も滅入るが、 ダンジョンが目的地である以上、 地下に入らなければ、ゴールにはたどり着けまい。 それに、 そもそもグーランの元へ戻れるのかを心配した方が良いだろう。 谷底から吹き上げる冷涼な空気を胸いっぱいに吸い込んだ後、 君は、洞穴に再び入っていった。 [再び洞窟へ!](3700) 3630 群れを成して飛来してきたのは、 ペリュトンだ! 一体当たり2ライ(=メートル)はありそうな巨大な鳥。 しかし、頭だけはカモシカのそれで、 生い茂るように広がる角を重々しく揺らしながら 上下に波打ちながら。 異郷の地で息絶えた冒険者の霊が 形を成したものとも言われ。 大量に出現した時は、 国をも冥府に導くという滅びの鳥。 もっとも。 君にとっては、迷信よりも切実な問題がある。 ペリュトンは獲物に襲い掛かることはしない。 しかし、もっと悪いことに、巨大な岩をいつも運んでおり。 地上に動くものを見つけるや、 その岩を投げ落としてくるのだ。 おいおい、勘弁してくれ! ……と言っても始まらないので、ここはなんとか切り抜けるしかない! ![ペリュトン](peluton.png) [DESTROY-Aで撃退する](3640 "mDESTROY-A") [NOILA-TEMで敵を狙い撃つ!](3650 "mNOILA-TEM") [CHANGE-AIRで姿をくらます](3660 "mCHANGE-AIR") [足場を確保して剣で戦う](3670) [とにかく逃げに徹する!](3680) 3640 君は最適な選択肢を選んだ。 風属性の魔物に有効な魔法DESTROY-Aは、 鋭利な魔力の刃でペリュトンを刈り取っていく。 僅かに残ったペリュトンも戦意を喪失したようで、 そのまま点になり、 やがて、空は一点の染みもない青に戻った。 [さあ、今のうちに!](3690) 3650 NOILA-TEMは、万象の魔物に有効だ。 しかし、君は忘れてはいないか。 その発射角度は限りなくゼロ――! **ほぼ水平方向であったということを!!** 如何に強力な魔法であろうとも、 如何に鈍重なペリュトンであろうとも、 当たらなければなんということはない、のだ――! 君の魔法は、 ペリュトンの何匹かを薙ぎ払ったものの、 撃退するには至らなかった。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新せよ。 更に、小瓶へのダメージも判定しなければならない。 あらかじめ左右の出目を予想してから、ダイスを振り直すこと。 偶数/奇数の予想が…… - 当たった場合には、運よくダメージを回避できた - 外れた場合には、「ダイスの合計値-3」をダメージとする [とにかく先を急げ!](3690) 3660 CHANGE-AIRの魔法を唱えると、 君の体はたちまち空気に溶け込んだ。 目標を見失ったペリュトンは、暫く空中を旋回していたが、 やがてどこか遠くへと飛び去った。 君の選択は正しかったのだ! [さあ、今のうちに!](3690) 3670 空中を飛び回る敵と戦うのは、困難を極める。 そもそも多勢になぜ真っ向から挑もうと、 君は考えたのか。 戦闘は目的ではない。 今は、一刻も早く、傷ついた戦士グーランのもとへ <聖水>を届けるのが目的ではなかったか。 目的を見失った君に、ペリュトンの攻撃は激烈を極めた。 Battle Sheetのダメージ式に従って、 ステータスを更新すること。 また、小瓶へのダメージも判定しなければならない。 あらかじめ左右の出目を予想してから、ダイスを振り直すこと。 偶数/奇数の予想が…… - 当たった場合にも、「ダイスの合計値-5」をダメージとする - 外れた場合には、「ダイスの合計値」をダメージとする 小瓶のステータスが0以下となった場合、小瓶は壊れてしまう。 [とにかく先へ!](3690) 3680 君が駆け出しの冒険者であることを差し引いても、 ペリュトンと真っ向から戦うのは得策ではない。 そもそも、 ここで僅かな武功を誇ることに なんの意味があるだろうか。 今は兎にも角にも、<聖水>を守り、 傷ついた戦士グーランのもとへ帰るのだ。 君は慎重に足場を確保しながら、戦闘を最小限に抑え、 先に進むことを優先した。 その選択肢は正しかったが、もちろん、 ペリュトンの攻撃をすべてよけきれるわけではない。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新すること。 また、小瓶へのダメージも判定しなければならない。 あらかじめ左右の出目を予想してから、ダイスを振り直すこと。 偶数/奇数の予想が…… - 当たった場合には、運よくダメージを回避できた - 外れた場合には、「ダイスの合計値-5」をダメージとする [とにかく先へ!](3690) 3690 ゴオオオォオォオォ…… 何時間にも思える、 しかし、僅か数十ザン(分)の攻防は終わったのだ。 先ほど向かいの岩山から見えていた洞穴に辿り着いた君は、 ほっと息をついた。 洞穴は暗く長く、奥深く地底まで続いているようだ。 また、鬱っそりとした地下に潜るのは気も滅入るが、 空中から一方的に岩の的(まと)にされるのもご免だ。 それに、 そもそもグーランの元へ戻れるのかを心配した方が良いだろう。 谷底から吹き上げる冷涼な空気を胸いっぱいに吸い込んだ後、 君は、洞穴に再び入っていった。 [再び洞窟へ!](3700) 3700 ザァァァァ…―― 薄暗い通路を抜けると、君は息をのんで、足を止めた。 巨大な空洞、 頭上に広がる天蓋、 そして、四方の岸壁から迸るように轟き落ちる、 圧倒的な水量――地底の瀑布だ! 雪崩れ落ちる水が絹のような霧となり、 幾重にも視界を漂うのがいっそ神秘的で。 薄い天蓋から差し込む外界の光を反射して揺蕩う紗のような。 幻想的な光景に、君は心奪われそうになる。 もっとも、油断は禁物だろう。 円形のドームのように広がる空洞の中央を横切るように、 か細い天然の岩橋が向こうまで続いている。 しかし、その橋は水霧で重く濡れそぼり、 ヌラリと君の足をからめとるだろう。 慎重に進む一歩一歩が、君の神経をすり減らす。 さて、ここで運試し。 ダイスを4回振ること。 一度でもぞろ目の「1」が出た場合には、君は足を滑らせて… [君は足を滑らせて…(ぞろ目の「1」)](3710) [さもなければ…](3720) 3710 ダイスを4回振って、 「1」のゾロ目が出る確率はおおよそ10%程度。 この確率が高いか低いかは、わからない。 いずれにせよ、 君はこの大事な時に、運に見放されたのだ。 細い岩の橋を渡る途中で君は足を滑らせた。 落下して遥か下の水面に君がたたきつけられた音は。 君の最後の叫びは。 瀑布がすべてかき消してしまい、 おそらくこの世の誰の耳に届くことはないだろう。 さらば、ペンタウァの自由と放埒の日々よってわけだ――! (End) 3720 君は、時折足を滑らせながらも、橋の中央まで辿り着く。 いいぞ、あと半分だ! 石橋を渡り切った先には、再び細い通路が伸びている。 (ビシャッ……!) と、 更に進もうとしたその時、 背後にひときわ大きな飛沫が跳ねる。 巨大な泥の塊だ。 瀑布の頂きを仰ぎ見ると、泥のような形をした人間が―― もとい、人間のような形をした泥の塊が、 己の胴を千切っては投げ、千切っては投げしている。 マッドマンだ! どうして、そのような生物が生まれたのかを解明するのは、 生物学者にでも任せておけばよいだろう。 今この場で君に必要なのは、 どうすれば、この厄介な泥人形から無事に逃げ出すか、なのだ! [なのだ!](3730) 3730 天蓋を仰ぎ見ると、 既に周辺は何十体ものマッドマン、マッドマン、マッドマン…… 泥と言えども、大小入り乱れており、 しかも、高速に投擲されるそれの威力は、 ぬめった細い橋の上では十分に脅威だ。 さて、君はどうする? ![泥を投げるマッドマン](golem.png) [FREEZEで撃退する](3740 "mFREEZE") [CHANGE-AIRで姿をくらます](3750 "mCHANGE-AIR") [慎重に一歩一歩進んでいく](3760) [一か八か、残りの距離をダッシュ!](3770) 3740 なるほど、マッドマンは水属性の魔物だ。 しかし、 その体質は地の属性も含んでいるのではないか。 FREEZEによって体表が凍ったことで、 動きは鈍ったものの。 撃退するには至らなかったようだ。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新すること。 更に、小瓶へのダメージも判定しなければならない。 あらかじめ2~12の数値を決めてから、ダイスを振り直すこと。 「出目-決めた数値」の絶対値が、小瓶へのダメージだ。 小瓶のステータスが0以下となった場合、小瓶は壊れてしまう。 [小瓶を守りながら、とにかく橋を渡り切る!](3800) 3750 CHANGE-AIRの魔法を唱えると、 君の体はたちまち空気に溶け込んだ。 目標を見失ったマッドマンは、そのまま退去して ――いくかと思いきや。 狂ったように、泥の玉を投げ始める。 (馬鹿な――!) 泥の雨は透明化した君の体を汚し、泥だらけの姿をさらしてしまう。 調子に乗った泥人形たちは、投擲を更に加速した。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新すること。 また、小瓶へのダメージも判定しなければならない。 あらかじめ2~12の数値を決めてから、ダイスを振り直すこと。 「(出目-決めた数値)×2」の絶対値が、小瓶へのダメージだ。 小瓶のステータスが0以下となった場合、小瓶は壊れてしまう。 [小瓶を守りながら、とにかく橋を渡り切る!](3800) 3760 瀑布の頂きに陣取るマッドマンには、 手が届くものではない。 であれば、まずは逃げに徹するのが上策だろう。 もちろん、ヌラリとてかる細い橋を走り出すのは、 死神と二人三脚するようなものだ。 君の判断は正しい。 時折、泥の玉を命中されながらも、君は着実に先に歩を進める。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新すること。 また、小瓶へのダメージも判定しなければならない。 あらかじめ2~12の数値を決めてから、ダイスを振り直すこと。 「出目-決めた数値」の絶対値が、小瓶へのダメージだ。 小瓶のステータスが0以下となった場合、小瓶は壊れてしまう。 [小瓶を守りながら、とにかく橋を渡り切る!](3800) 3770 これだけ慎重に進んできても、 君は幾度足を滑らせそうになったのだ。 泥の雨が降り注ぐ、荒れた視界の中で、 どうして君は足を滑らせずに、 無事に橋を渡り切れると思ったのか。 少なくとも、 その場にはいなかった物語の語り手たる私には理解できない。 ただ、あまりの浅慮ゆえに、 むしろ君には最後の運試しをしてほしい。 ダイスを4回振ること。 いずれもぞろ目であれば、君は奇跡的に橋を渡り切れる。 [奇跡だ!4連続のぞろ目!!](3780) [そんなの、無理ぽ…](3790) 3780 君は、その日、神を見た。 なんとも無謀な走り込みに成功したのだ。 ただし、その代償も小さくはない。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータスを更新すること。 また、小瓶へのダメージも判定しなければならない。 あらかじめ2~12の数値を決めてから、ダイスを振り直すこと。 「(出目-決めた数値)×2」の絶対値が、小瓶へのダメージだ。 小瓶のステータスが0以下となった場合、小瓶は壊れてしまう。 [そして、橋の向こうへ――](3800) 3790 ダイスを4回振って、 すべてがぞろ目である確率は約0.08%。 その幸運を意図的に掴めるものはまずいないはずであるし、 そんな幸運の持ち主であれば、 その運を別ななにかに振り向けているはずだ。 いずれにせよ、 君はすべきでない時に、 すべきでない場所で、 人生の最大の(しかも勝ち目のない)大博打に挑んだのだ。 無論、結果は言うまでもなく。 細い岩の橋を渡る途中で君は足を滑らせた。 落下して遥か下の水面に君がたたきつけられた音は、 君の最後の叫びは。 瀑布がすべてかき消してしまい、 おそらくこの世の誰の耳に届くことはないだろう。 さらば、ペンタウァの自由と放埒の日々よってわけだ…! (End) 3800 大瀑布を抜けると、 人が2~3人並んで歩けるどうかの細い通路を、 君は粛々と進んでいく。 岩肌は赤黒く、微妙に湿気ており。 レンガと漆喰の壁が ところどころに人口の洞穴であることを示している。 数こそ少ないものの、燭台が点々と辺りを照らし、 暗い視界を辛うじて照らしている。 帰ってきたのだ――! 故郷に帰ったような妙な安心感を覚えながら、君は揚々と歩を進める (なんだか、オークになったような気分だ!)。 ん? なんとなくリラックスした君は、伸びをしながら、上を見上げる。 細い通路の割に、妙に天井の高い通路ではないか。 大人の身長のゆうに3倍ほどはある高さに、 天井近くの壁には、 人がかがんで通れそうな穴が等間隔に並んでいるのが目についた。 ん、んん、なんだあれ? [壁に足をかけて登ってみる](3810) [君子危うきに近寄らず。足早に立ち去る](3820) 3810 冒険の本質は、なにはともあれ好奇心だ。 好奇心なくして、冒険者は存在しえない。 もとの洞窟に帰ってきた安心感で、 君は意味もなく気が大きくなっていたようだ。 しかし、その根拠のない安心感はいったいどこからでてきたのか。 なにが潜んでいるとも知れぬ穴に、 意味もない好奇心で引き寄せられ。 岩のでっぱりを足掛かりに、モソモソと登攀していく君を―― 単なる物語の語り手である私は、 落胆の吐息と共に見守らざるを得ない。 (………) 遮二無二、壁にへばりついた君は、 ふと頭上に奇妙な気配を感じ、仰ぎ見ると。 小型の豚野郎、もといオークが、 己の体と同程度の岩をまさに落とさんとしている瞬間で。 (卑怯な……!) あるいは、 (ペンタウァ、万歳!) などという君の無念の呻きは、 岩の下で飛散したなにかの鈍い音に打ち消される。 「豚に国も法律もねぇよ」 オークの毒舌も、たぶん、君の耳には届かなかったはずだ。 (End) 3820 君は、この洞窟に来てから、 いくつもの試練を乗り越えてきた。 試練は、わずかながら人を成長させるのだろう。 実際、 君は「危うきには近寄らず」というルールを理解し、 適切な行動を選択した。 誉れ高き勇者よ、 君は十分な(とはいえないかもしれないが) 経験を積んだのだ! ボーナスとしてHP、MPをいずれも10ずつ回復させること。 天井近くの穴から現れたのは、オーク、オーク、オーク……! しかも、それぞれが小ぶりとはいえ、 直撃すれば命はないであろう岩を抱えて。 つまらぬ好奇心に駆られて、壁に張り付いてなどいれば、 君の頭は落ちた柘榴のように飛散していたに違いない! (なに、柘榴を見たことがない? ググれカス) どうやらオークどもは、 下に下りてくる気はないようだ。 (怖いのか、怖いのか、そうなんだな…!?) 飛ばねぇ豚はただの豚だ! 君は、オークどもの一方的な攻撃を避けて、 通路を一刻も早く抜けることにした。 ![岩を落とすオーク](orc.png) [走れ、ジョリー!](3830) 3830 さて、 小瓶を守る道中もいよいよ終盤だ。 例によって、 君は戦うか、逃げるかを選択できる。 [壁を登って戦う](3840) [EXPLOSIONで撃退する](3850 "mEXPLOSION") [CHANGE-AIRで姿をくらます](3860 "mCHANGE-AIR") [奥に見える扉へ向けてダッシュ!](3870) 3840 正直、意味がわからない。 まったく理解できない。 不可解だ。 一度は見えない危険を察知した君が、 なぜ既に見えている危険に自ら挑んでいくのか。 冒険者の矜持? 騎士道的な誇り? だとしたら、 そんなものオークの洞窟ではクソだ! いや、オークのクソほどにも役には立たない! (ちなみに、オークのクソはよく燃えるらしく、 一部の地域では燃料として重宝されているそうだ) もっとも、 そのような教訓を活かす機会は、 君の人生には訪れない。 遮二無二、 壁を登り始めた君の仰ぎ見た視界には。 頭以上の大きさの岩がみるみる大きくなってくるところで。 「そういうことはな、人間同士でやんな」 オークたちが嘲る声が遠くなっていく。 (End) 3850 「光に覆われし漆黒よ。 夜を纏いし爆炎よ。 紅魔の名のもとに原初の崩壊を顕現す。 終焉の王国の地に、力の根源を隠匿せし者。我が前に統べよ! エクスプロージョン!」 オークたちを撃退すべく、君は爆裂魔法―― もとい、EXPLOSIONを発動した! しかし、オークたちのような雑魚も心得たもので、 逃げる術だけは一級品、いや特級品。 雑魚が絶滅しないのは、 ひとえに、この逃げの技術によるものなのだ。 豚野郎はこざかしくも魔法が発動する瞬間に、 穴の中に隠れてしまい。 しかも、岩で蓋をしてしまう。 **この素晴らしきオークたちに祝福を!** 君の魔法は岩を貫くことはできない。 しかし、 ステータス画面から減算される星については ただ見守るしかない。 しかも、 魔法を詠唱した時間だけ一方的にダメージを受けてしまった。 HPを5減らすと共に、瓶のステータスを2減らすこと。 君は失策に歯ぎしりしながら、逃亡に転じた。 [逃げる、逃げる、逃げる!](3870) 3860 CHANGE-AIRの魔法を唱えると、 君の体はたちまち空気に溶け込んだ。 目標を見失ったオークたちは、そのまま退去して ――いくかと思いきや。 彼らは良くも悪くも愚かだった。 しかし、少なくとも君にとっては、悪い方向での愚かであった! もともと狙いもつけずに落としてくる岩だ。 君の姿が見えなくても関係はない。 そのまま愚直にオークたちは岩を落とし続ける。 ゴン、ゴン、ゴン、ゴ…! この世で手に負えないのは、 泣きわめく子どもと、道理の通じない愚者なのだ。 君は、結局、岩の雨の中を逃亡せざるを得ない。 そして、悔しいかもしれないが、 ステータス画面から星も減算されてしまう。 [悔しがりながら、逃げる!](3870) 3870 逃げると決めたところで、 さて、運試しだ。 君は、あらかじめ2~12の数字を決めておくこと。 その上でダイスを振って、 「ダイスの値-決めた数値」の絶対値が小瓶へのダメージだ。 ダイスの目が気に入らない場合は、 5回まではダイスを振り直すことができる。 ただし、振り直す度に、Battle Sheetから ステータスを更新しておくこと。 また、(当然ではあるが) 小瓶へのダメージは最後に振ったダイスの目に従って決定する。 以前のダイスの目が現在のそれよりもよかったとしても、 遡って適用することはできない。 **運命の神は、後ろ禿なのだから!** さて、ダイスの目を振り終わった時、 HP/MPがいずれも0になっていなければ、 通路は無事抜けられたことになる。 小瓶のステータスが0以下になった場合には、小瓶は壊れてしまい、 中身はこぼれ出てしまう。 [通路を抜けて、先へ](3880) 3880 通路の終点にあった扉を、君は慌てて押し開くと、 その中に転がり込む。 扉にはなんらかのばね仕掛けが組み込まれていたようで、 君が通り抜けるや、扉はバタンと閉じてしまう。 取っ手のひとつもないツルリとした扉は、 こちらからは開くことができないようだ。 と、この言い回しを君は過去に見たことはないか。 そうだ。 負傷した冒険者グーランが倒れていた七差路の一方の 「♪」の道――その行き止まりだ。 君は、ようやくここまで戻ってきたのだ! [いざ、グーラン!](4000) 4000 七差路を抜けて、君はグーランのもとへ急ぐ。 さて、ここでステータス画面を確認してほしい。 グーランのもとを辞してから 何sceneを経過しているだろうか。 [50sceneを経過している](4100) [そもそも瓶を壊してしまった](4150) [時間内に赤の瓶を持ち帰った](4200 "i21") [時間内に黄の瓶を持ち帰った](4210 "i22") [時間内に青の瓶を持ち帰った](4220 "i23") [無事に緑の瓶を持ち帰った](4240 "i24") [無事に黒の瓶を持ち帰った](4250 "i25") 4100 君は頑張った。 しかし、時として努力が結果に結びつくわけではない。 決定的に、 致命的なことに、 結局のところ――君は遅すぎたのだ。 蹲ったグーランの肩を軽く揺さぶってみるも、へんじはない。 ただのしかばねのようだ。 [そのまま立ち去る](4530) [偉大なる先達に瓶の中身を振りかける](4110 "i21") [偉大なる先達に瓶の中身を振りかける](4120 "i22") [偉大なる先達に瓶の中身を振りかける](4130 "i23") [偉大なる先達に瓶の中身を振りかける](4140 "i24") [偉大なる先達に瓶の中身を振りかける](4120 "i25") 4110 せめてもの手向けに君は、 小瓶の中身をグーランの屍に振りかけた。 シューーーーーー… すると、嫌な白煙をグーランの屍が爛れ、 溶け落ちていくではないか。 瓶の中身は<聖水>ではない! 強力な塩酸だったのだ――! つまり、よしんば間に合ったとしても、 君はグーランを助けられなかったということだ。 微妙な心持ちで溶け崩れるグーランの屍を見つめていると… コトン 硬質な音と共に、こぶし大の青く澄んだ玉が転がり落ちた。 ほのかに生命の息吹を感じる。 魔力を宿した貴重な玉に違いない。 そういえば…… ここで君がなにかを思いだしたのであれば、 その数値に2500を加えたものを入力して、 先に進むことができる。 さもなければ、他の選択肢を選ぶこと。 [死者から持ち物を奪うなどとんでもない!](4530) [お宝を持ってトンズラする](4525) [4620](X) 4120 東方の国には 「死に水を取る」という言葉があるそうだ。 本来は、 死に際の人間の唇を水で湿してやることを言うのだそうだが、 死者への手向けとしてもバチは当たらないだろう。 君は小瓶の中身をグーランの唇に注ぎながら、 瞑目した。 君は、 そのままその場を立ち去ってもいいし、 偉大なる先達を丁寧に埋葬しても構わない。 [グーランの墓を作る](4500) [死者を振り返っている暇はない](4530) 4130 せめてもの手向けに君は、 小瓶の中身をグーランの屍に振りかけた。 サーーーーーー… 薄紗が流れるように。 グーランの屍が砂のようにくずおれる。 <聖水>の力によって、死者が浄化され、大地に帰っていくのだ。 ひとかたまりの砂となったグーランを見下ろし、 君は偉大なる先達の思い出に、 ひと握りだけ砂を持ち帰ることにした (アイテム欄には<ひとにぎりのすな>が追加されたはずだ)。 また、砂の中からは、 コトン 硬質な音と共に、こぶし大の青く澄んだ玉が転がり落ちた。 ほのかに生命の息吹を感じる。 魔力を宿した貴重な玉に違いない。 そういえば…… ここで君がなにかを思いだしたのであれば、 その数値に2500を加えたものを入力して、 先に進むことができる。 さもなければ、他の選択肢を選ぶこと。 [死者から持ち物を奪うなどとんでもない!](4530) [お宝を持ってトンズラする](4525) [4620](X) 4140 東方の国には「死に水を取る」という言葉があるそうだ。 本来は、 死に際の人間の唇を水で湿してやることを言うのだそうだが、 死者への手向けとしてもバチは当たらないだろう。 君は小瓶の中身をグーランの唇に注ぎながら、瞑目した。 と、その時――! ガッ、ハ――!! 死んだと思われたグーランがカッと目を見開き、 悶え苦しみ始める。 「これは聖水ではない…! 強力な猛毒…だっ!!」 それは重言だ、というのはさておいて。 君はまだ死んでもいなかったグーランに <聖水>を渡すどころか、 猛毒でとどめを刺してしまったのだ! 地面に転がった小瓶がニヤリと笑ったようにも思えたが、 そんなことはどうでも良い。 なんにせよ、君の目の前で、グーランは息絶えた。 それでも、 グーランはきっと君のことを恨んではいないだろう。 君は全力を尽くしたのだから。 非常に、とても、かなり 恨めし気なグーランの目を見なかったことにして―― [君はその場を立ち去った](4530) 4150 君は頑張った。 しかし、 時として努力が結果に結びつくわけではない。 決定的に、 致命的なことに、 結局のところ――君は小瓶を壊してしまった。 <聖水>は、グーランのもとには届かなかった。 ――それだけだ。 グーランは、君の目の前で衰弱していき―― 「しぬでないぞ」 最後に君の耳に激励の言葉を残して――息絶えた。 君は、そのままその場を立ち去ってもいいし、 偉大なる先達を丁寧に埋葬しても構わない。 [グーランの墓を作る](4500) [死者を振り返っている暇はない](4530) 4200 ガッ、ハ――!! 小瓶の中身を飲み干したグーランは、 突如悶え苦しみ始める。 「これは聖水ではない…! 強力な塩酸――だっ!!」 その通り、君が命がけで持ち帰った小瓶は、 すべての傷をいやす聖水ではなく、 塩酸だったのだ! 地面に転がった小瓶はすました風情で、 なにも語らない。 流石に飲ませる前に教えてくれよ、と思うが、 人ならざるモノの感覚は、 おおよそ人のそれとは異なるのだろう。 君の目の前で、グーランは息絶えた。 それでも、 グーランはきっと君のことを恨んではいないだろう。 君は全力を尽くしたのだから。 非常に、とても、かなり 恨めし気なグーランの目を見なかったことにして―― [君はその場を立ち去った](4530) 4210 「これは――! 王家の墓の奥底に人知れず、湧き出るという至高の水。 <王家の水>…! 究極の水と謳われる<不老長寿の水>と双璧を為す水ではないか。 そう、のど越しを転がるように滑り落ち、 五臓六腑に清冽に染み渡る。 それでいて、 どこかまろやかで体内を柔らかく覆い包むかのような……」 グーランは、水にもこだわるグルメであった。 そして、そんなグーランにとって至高の水は、 得難い幸福を与えたに違いない。 しかし、残念ながら、グーランにとって、 今必要であったのは、至高の水でも究極の水でもない。 **<聖水>だったはずだ。** <至高の水>を旨そうに呑みながら、 しかし、 グーランは目の前でゆっくりと衰弱し…… 「しぬでないぞ」 最後に君の耳に激励の言葉を残して――息絶えた。 君は、そのままその場を立ち去ってもいいし、 偉大なる先達を丁寧に埋葬しても構わない。 [グーランの墓を作る](4500) [死者を振り返っている暇はない](4530) 4220 「おぉ、なんと清々しい―― 身も心も洗われていくようだ……」 おめでとう! 君が持ってきたのは、確かに<聖水>であったのだ。 紫黒く変色していたグーランの右足は、 次第と健康な赤みと、 鍛えられた褐色が混じった色を取り戻していく。 やがて、 (まだ立ち上がることはできないものの) すっかり精悍な姿を取り戻したグーランは、 ようやく落ち着いたかのように、 君に語り掛けた。 「誉れ高き勇者よ、 いやいや謙遜することはない、 儂にとっては紛れもなく、お主は誉れ高き勇者よ。 そなたのおかげで、九死に一生を得たというもの。 礼というわけではないが、 これをそなたに預けておこう」 グーランに手渡されたのは、 こぶし大の青く澄んだ玉。 ほのかに生命の息吹を感じる――魔法の玉だ。 「お主も、ここで辿り着くまでに見たであろう、 七差路の一方にある閉ざされた扉よ。 扉の脇に、こぶし大の穴が開いていたのを覚えているか?」 [確かに、そうだった!](4230) [そうだった…っけ?](4230) 4230 「そうだ。 この<青い玉>こそ、その扉を開き、 さらに奥へ進むためのカギよ。 儂は、ダンジョンで<青い玉>を見つけたが、 このありさまでの。 さりとて、迂闊にそこいらの山師風情に預けることもできぬ。 そこで、見事、 <聖水>を見つけてくれた勇者にこそ、 これを預けようと思っていたわけよ。 フォッフォッフォ――……」 どうやら君は試されていたらしい。 いささか引っかかるものは感じながら、 とりあえずは<青い玉>はありがたくいただいておこう! 「儂は、まだ膝の傷が痛むのでな。 ここで休んでいくとしよう。 誉れ高き勇者よ、しぬでないぞ」 グーランの言葉を背に、君は―― ![しぬでないぞ](notdie.png) [もちろん、扉のところへ向かう](4620) [青い玉を持ってトンズラする](4525) 4240 **ガッ、ハ――!!** 小瓶の中身を飲み干したグーランは、 突如悶え苦しみ始める。 「これは聖水ではない…! 強力な猛毒…だっ!!」 それは重言だ、というのはさておいて。 その通り、君が命がけで持ち帰った小瓶は、 すべての傷をいやす聖水ではなく、 猛毒だったのだ! 地面に転がった小瓶がニヤリと笑ったようにも思えたが、 そんなことはどうでも良い。 なんにせよ、 君の目の前で、グーランは息絶えた。 それでも、 グーランはきっと君のことを恨んではいないだろう。 君は全力を尽くしたのだから。 非常に、とても、かなり 恨めし気なグーランの目を見なかったことにして―― [君はその場を立ち去った](4530) 4250 「こっ、これは! 鍛冶の神ペトスが秘蔵するという、 <黄金の酒>ではないか。 この酒は、儂の一番のお気に入りなのだ」 蒸し暑いダンジョンの中で、 火照った喉を冷ますに欠かせない逸品だ。 う~ん、コクがあるのにキレがある――! 傍で見守る君は、ゴクリとのどを鳴らす。 グーランもまた、貴重な酒に至極満足したようだ。 しかし――しかし、忘れてはいないか!? グーランにとって、 今必要であったのは、秘蔵の酒ではなかったはずだ。 <黄金の酒>を旨そうに呑みながら、 しかし、 グーランは目の前でゆっくりと衰弱し…… 「しぬでないぞ」 最後に君の耳に激励の言葉を残して――息絶えた。 君は、そのままその場を立ち去ってもいいし、 偉大なる先達を丁寧に埋葬しても構わない。 [グーランの墓を作る](4500) [死者を振り返っている暇はない](4530) 4500 グーランの屍を ペンタウァに持ち帰ることはできまい。 であれば、 ダンジョンの奥底であろうとも、 せめてもの手向けに、 墓標のひとつも残しておくのが 偉大なる先達への礼儀というものだろう。 いつか誰かがまたここを訪れた時に、 かつての冒険者に思いを馳せるよすがにもなれば…… 君は、手持ちの錆びた剣で墓穴を掘っていく。 もっとも、剣が穴掘りに最適な道具とは言い難い。 カッコン、カッキン―…! 因果応報―― 良いことをすれば良い報いが、 悪いことをすれば悪い報いがあるという意味だ。 しかし、なんてことはない、 原因があれば結果がある、それだけが自然の摂理というものだ! ドタバタと、穴を掘るその音が、 ダンジョン中の魔物を呼び寄せてしまうのは、 当たり前の結果と言えよう。 善因善果を、人里ならぬダンジョンの規則に求めてはならない! 逃れることもできない通路のどん詰まりで、 君は魔物の大群と戦う羽目になる (Battle Sheetを開け!)。 幸い、狭い通路の中では、 魔物たちもまとまって君に襲い掛かることはできない。 襲い来る魔物を、順繰りに相手できることだけが 君にとっての善果といえよう。 ダイスは、魔物一体ごとに振り直すこと。 また、戦闘結果を反映させるのを忘れないように。 [奇跡的に討伐したら――](4520) [やられちまったぜ…](4510) 4510 (自分の墓穴くらい、自分で掘れなくてどうするよ!?) なんとなく名言に聞こえるが、 現在の状況では、単なる負け惜しみ以外の何ものでもない。 魔物たちの攻勢を前に、とうとう君は 自らが掘った墓穴の底に倒れこんだ。 いつか、もしかしたら、後で訪れる誰かが 君の墓標に花の一つも手向けてくれ……たらいいな! (End) 4520 君は見事に魔物の群れを撃退した。 もっとも、死に物狂いで剣を振り回す君に、 魔物がうんざりしただけなのだが―― いや、己の技量に満足している君に、 水を差すことはあるまい。 ステータス画面からMPを5だけ回復させること。 ...その後、今度は周囲にも十分に気を配りながら、 君は墓穴を掘り終えた。 そして、意気揚々と(不謹慎だが、仕方がない) グーランの屍を墓穴に横たえる。 と、その時―― グーランの懐から こぶし大の青く澄んだ玉が転がり落ちた。 ほのかに生命の息吹を感じる。 魔力を宿した貴重な玉に違いない。 そういえば…… ここで君がなにかを思いだしたのであれば、 その数値に2500を加えたものを入力して、 先に進むことができる。 さもなければ、他の選択肢を選ぶこと。 [死者から持ち物を奪うなどとんでもない!](4530) [お宝を持ってトンズラする](4525) [4620](X) 4525 君は、<青い玉>を手に入れるや、 意気揚々とダンジョンを後にする。 あとで知ったことだが、<青い玉>は RESURRECTの魔法が宿っているという、 貴重なアイテムであった。 君は、 危険な冒険にも立ち向かえる大きな力を手に入れたのだ。 もちろん、失ったものもある。 王宮からの依頼を中途で投げ出し、 あまつさえ、死者の持ち物を強奪した君を―― (そういうことは、大概、バレるのが世の常だ) 王宮は、将来にわたって許すことはないだろう。 その後、 君は王都ペンタウァに立ち入ることもできぬ、 辺境をさすらう野良冒険者として、 生涯を終えることになるのだ。 それも素晴らしき哉、我が人生――! (End) 4530 君は、 偉大な先達を助けられなかった無念を噛みしめながら、 その場を後にする。 しかし、グーランを助けられなかったことで、 なにか冒険の歯車が狂ってしまったのだろう (申し訳ないが、それは物語の語り手の都合であったりもする)。 君は、その後は 当てもなくダンジョンをさ迷い歩くことになるが、 それまで以上の成果も、手がかりも得ることはできない。 君の冒険は――オワタ\(^o^)/ (End) 4620 さて、物語もいよいよ終盤だ。 七差路、「♪」の道の突き当りの扉には、 確かにこぶし大の穴が開いていた。 手に入れた<青い玉>を穴に強く押し込むと (そこ!青い玉、もったない、とは言わない!)、 なにか掛け金が外れたような音がして、 扉がゆっくりと開き始める。 ダンジョンの奥への道が開けたのだ。 <青い玉>はガッチリと穴に食い込んでしまい、 2度と取り外すことはできない。 ただの鍵じゃん、 魔力込みの玉なんてわざわざ使わなくてもいいじゃん。 なんてブチブチ言う気持ちを引きずりながら、君は扉をくぐった。 [ブチブチ……](5000) 5000 ジリジリと待っていたかもしれない君よ、 チェックポイントだ。 チェックポイントとは「現在の番号+10000」(以下略 なに、手抜きをするなと。 これでわからない不埒者は、 **チェックポイントの恩恵を被る資格がない** とあきらめたまえ。 さて、この物語もいよいよ終盤だ。 気を引き締めて、先に進むのだ。 [兜の緒を締めて、冒険に戻る](5100) 5100 「みししっ、みしし~~っ!(=´・ω・`= )!?」 扉を抜けて、君は道なりに歩いている。 閉ざされた扉を、 貴重な魔力の石で開き、 いよいよ暗がりの強まるダンジョン最深部。 君のテンションは最高潮だ。 並みいるモンスターたちをバッサバッサと斬り倒しながら、 ダンジョンを疾駆する(脳内)! なのに! **なのに!** なんだ、その間の抜けた悲鳴は――! 既に何度も聞いた悲鳴だ。 確認するまでもない。 行き止まりの奥で、 豚(猫?)が、今度はスライムの群れに襲われているのだ! 赤、緑、青、黄色……彩り豊かなスライムに、 「みししっ、みししっ、キレイ、キレイ……」 とか呟きながら、不用意に近づいたのだろう。 見てはいないが、たぶんそうだ。 そうとしか思えない。 腐れ縁を嘆きながら、 さあ、次の行動を選びたまえ。 選択肢が少ない? それが、情が移ってしまった者の末路だ。 [待っていろ、すぐに助けてやる!](5110) [仕方なく、助ける](5110) [プランBで助ける](5110) 5110 ペンタウァでは、 水滴のような形状に可愛らしい顔が描かれたスライムが、 ちょっとした人気だ。 露店では、 期間限定のスライム饅が売られてたりして、 これがまた美味い。 近頃では、 ポーションを入れる小瓶にも象られてたりして、 スライムは、 一般人にもなじみのあるモンスターなのだ。 しかし。 それはペンタウァ一の豪商エネックスが 己の商品を売るために、 民衆に植え付けた、**ただのイメージ**だ! スライムが、そんな可愛らしいものであるものか! 巨大化したアメーバのような姿はヌラヌラと。 いかにも<なにか>を持っていそうな 原色そのままの姿を照からせながら。 岩肌一面にへばりついている姿は、怖気が走る。 しかも、半透明の本体を透かして見ると、 おそらくはスライムの餌食となった豚野郎(+その他諸々) の成れの果てなのだろう。 赤黒い肉塊や骨の断片が、 ニチャニチャくぐもった音をたてながら ゼリー状の本体の中を、 今も消化されながら蠢いているわけで。 あ、今、ノームの死骸が流れてった―― **もうスライム饅は食べない!** 君は心に誓いながら、 今にも消化工程に回されようとしている 豚(猫?)のために、正しい選択をしなければならない。 [ダンジョンのトーチで焼き尽くす!](5120) [粉砕!玉砕!大喝采!斬りまくる!!](5130) [気持ち悪いので、とりあえず剣先でツンツン…](5140) 5120 こうかはばつぐんだ! 剣も効かない。 魔法も大部分は吸収してしまう。 そんな厄介なスライムの弱点は「火」だ! 君の判断は正しかった。 ただし、閉ざされたダンジョンという空間の中でなければ―― ダンジョンという閉鎖空間で 可燃物(スライム)に火を付ければどうなるか、 君は予測すらできなかったのか。 **解説しよう。** 爆炎によって火のついたスライムはよく燃える。 しかし、一瞬で燃え尽きるわけではない。 炎をあげながら、 もともと痛みや苦しみといった感覚すら持たない(たぶん) 彼らは、相変わらず蠢き続け。 しかも、君の存在だけは感知して、 予想以上のスピードで君の左右前後、上下まで取り囲んでしまう。 豚(猫?)と君と、スライムと。 こんがりまる焼けになるまでは、さほど時間はかからない。 おめでとう。 君は、スライムをたおした! (End) 5130 こうかはばつぐんだ! スライムはよく斬れる。 はっきりいってナマクラの君の剣でもスッパスッパ斬れる。 ちょっと気持ちいい。 スッパ、スッパ―― スッパ、スッパ、スッパ――― (……ミ) スッパ、スッパ、スッパ、スッパ――― (…ミュ、ミュッ) ――君よ、期待通りだ。 原生動物は、 その単純な体構造ゆえに、 斬られてもなんということはない。 傷口をみるみる再生するのはもちろん、 スッパリ斬られたスライムから、 そのまま2体のスライムができあがり~てなもんだ。 **うまる~ん♪** 君は、増殖したスライムたちを愛でながら、 急遽、剣先で突く戦法に切り替えなければならない。 ただし、 既に増殖してしまった奴等はいかんともしがたく。 この後、スライムの戦いにおいては、 常にダメージを2倍すること。 [すること!](5140) 5140 スライムが厄介と言われる所以は、 剣も効かない(大概、分裂する)、 魔法も大部分は吸収してしまう(大概、魔法でも喰らう)、 火すらも使えない(大概、周りに迷惑が掛かる)、 という点だ。 よって、見た目の華麗さには欠けるが、 刺激しないように、 剣先で突くという選択肢は **悪くない!** ツンツンされたスライムは、 モゾモゾ、ニュルニュル形を変えながら移動していく…… さて、ここで運試しだ。 左か、右かを決めて、Battle Sheetのダイスを振ること。 - 4~6であれば、君は2歩前に進める - 1~3であれば、スライムに1歩押し戻されてダメージを受ける - 1(左右ゾロ目)であれば、最初の地点まで大きく流される(もちろん、ダメージだ) 猫(豚?)――でなかった、豚(猫?)を助けて スライムの海を抜けるには、15歩も進めばよいだろうか。 さあ、ツンツンしたまえ! [消化されずにツンツンしきったら――](5150) 5150 「みししっ、みししっ、しししっ(=´・ω・`= )!!」 豚(猫?)は、君に激しく感謝しているようだ。 またもや、なにかを差し出してくる。 「オ、オイラ、マタマタ タマタマ コレ ミツケタ! ジーサリアン、オレ、タスケタ、タスケタクレタ!! オレイ、オレイ、コレ アゲテヤル!!」 (お前、絶対わざとだろ) と思いながら、君は <意味ありげな紙切れ・3/4>を手に入れた。 入手したアイテムは、ステータスシートからも確認可能だ。 --- へみ いな --- 相変わらず意味はよくわからないが、折角もらったのだ。 大事にとっておこう。 (やれやれだぜ) 首を振る君は、 しかし、豚(猫?)とガッシと手を握り、 別れを告げる。 **ああ、麗しき異種族間の友情よ――!** [アリーヴェデルチ!](5160) 5160 …ところで、 奴はなにをしているのだろうか。 豚(猫?)と別れた君は、 物陰から、怪しげな魔導士を眺めている。 黒い、ゾロゾロとしたローブを羽織った黒頭巾。 ダークストーカー(?)だ! 「?」というのは、 主に、頭巾から突き出た鼻に付いているもので。 鼻、豚の鼻――! ダークストーカー(?)? ダークストーカー(豚)? オークストーカー? とりあえず呼び方はさておいて、 豚(面倒くさくなった)は、しきりと周囲を気にしているようだ。 さて、君はどうするか。 ![オークストーカー](stalker.png) [別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?](5170) [あたたかい目(のつもり)で見守る](5350) 5170 遠慮はいらない。 ガツンと痛い目に合わせてやってほしい。 だが、豚もダークストーカー(雑魚)ともなれば、 逃げの技はそれこそ四十八手。 (ブタは死ね!) と、大きく振りかぶった君の剣を、 (コワヤ、コワヤ) とヒラリ、ヒラリ。 次の瞬間、 裾を捲り上げるや、全力疾走だ。 君は、その場に取り残されただけだ。 (いや参った参った。馬鹿には勝てん) 負け惜しみを言いながら、 今の口惜しさをステータスに反映させたまえ。 右ダイスの目の数だけMPを減らすのだ (振り直してはならない)。 [鎮まりたまえ!なぜそのように荒ぶるのか?](5180) 5180 **あれれ~?** 落ち着いた後、徐(おもむろ)に ダークストーカー(豚)の後を追った君は、 首をかしげることになる。 豚が、いない――! 一本道のどん詰まりには、 蛇のようなものが、壁際でしきりと跳躍しているだけだ。 頭上に鶏冠(トサカ)のようなものが付いた 不思議な蛇だ。 鶏冠をフリフリ、 楽しげに踊っているようにも見えるが。 さて、君は―― [Shall We Dance?(さあ、踊りましょう!)](5190) [カ、エ、ル](5300) 5190 蛇王バジリスク、それが蛇の名だ。 毒もない。 人も襲わない。 しかし、人は(特に冒険者は)バジリスクを恐れてやまない。 それは、バジリスクが強力な石化能力を持っているためだ。 特に、壁際を跳躍しているバジリスクは**いけない**。 蛇は踊らない! (ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから) それは、魔力を持て余したバジリスクが、 壁を石化させているだけだ! 最期の残像を脳裏にしかと灼き付けて。 さあ、来世に希望を託したまえ。 ![バジリスク](basilisk.png) (End) 5300 またもや 赤、緑、青、黄色……彩り豊かなスライムの海だ。 豚(猫?)は無事に帰っただろうか。 その姿は、既にどこにもなく。 無論、ダークストーカー(豚)の姿も見えない。 君は、 再び蛇のどん詰まりに踵を返しても構わないし、 スライムの海を渡っても構わない。 [蛇のどん詰まりへ](5340) [スライムの海を渡る](5310) 5310 さて、 既にスライムの海を渡ってきた君ならば、 海を渡る作法は、既に心得ているだろう。 ツンツン、ツンツン―― **それだ!** 2度目以降は特別免除ともゆかず、 さあ、運試しの始まり。 左か右かを決めて、Battle Sheetのダイスを振ること。 - 3~6であれば、君は2歩前に進める - 1~2であれば、スライムに1歩押し戻されてダメージを受ける - 1(左右ゾロ目)であれば、最初の地点まで大きく流される(もちろん、ダメージだ) 豚(猫?)もいないし、10歩も進めば抜けられるだろうか。 なに、さっきよりもカンタン、だって? だって、私もいい加減早く、話を先に進めたい。 [消化されずにツンツンしきったら――](5320) 5320 <青い玉>の扉だ。 さて、ここを越えれば、ダンジョンの入り口も間近。 お帰りはこちら。 [スライムの海、再び](5330) [<青い玉>の扉を越える](1690) 5330 さて、君は何度スライムの海を渡るのか。 私もいい加減疲れてきたが、仕方がない。 ツンツン、運試しだ。 左か右かを決めて、さっさとダイスを振りたまえ。 - 3~6であれば、君は2歩前に進める - 1~2であれば、スライムに1歩押し戻されて、 - 1(左右ゾロ目)であれば、最初の地点まで大きく流される きっかり10歩で抜けられるはずだ。 (なに、説明が雑?気のせいだ!) [消化されずにツンツンしきったら、更に奥へ――](5340) 5340 あ、ダークストーカー(豚)―― ペンタウァ世界ではひとつ、 冒険を踏破するのに欠かせない重要なパラダイムがある。 スクロールアウトだ。 スクロールアウトした場には、なにかしら人知を超えた力が働く。 そして、再びその場に戻った君の前には、 何事もなかったかのように、いつかどこかで見たシーンが復元される。 **不思議なことだ――!** ということで、 [先ほどのシーンに戻りたまえ](5160) 5350 怪しげな奴は、まずは見守る。 それがペンタウァ世界のルールだ。 お作法だ。 それが、ダークストーカーともなれば、 猶更ではないか――! (おお! 言葉の意味はよく分からんが、とにかくすごい自信だ!) 果たして、ダークストーカー(豚)よ、 キョロキョロと辺りを見回しながら、何度目かの角を曲がると、 ゴトン! (隠し扉だ――!) 豚め、 彼奴らだけが知っている秘密の扉を探していたのだ。 壁にできた空洞に。 ダークストーカー(豚)が鬱っそりと潜ってしまうと。 扉は、ゴトン!と閉じてしまう。 (おら、みてはならねぇものを見てしまっただぁ~) などと言っている場合ではなく。 辺りが静まるのを待ってから―― [隠し扉を開いてみよ](6000) 6000 臆病な、もとい、慎重な君は、 扉が閉まってからも、優に数タル(分)は待ったはずだ。 (断じてビビッていたわけではない!) ところが。 隠し扉を開くと、そこにはダークストーカー(豚)が 手に紙の切れ端を握りしめながら まだウロウロしているではないか! **なぜ、こんなところでお前がモタモタしている!** 扉の先は、2ブロック四方の小さな空洞だ。 さて、君はどうする? [お前が悪い!即座にたたっきる!](6010) [やばい!逃げろ!](6020) 6010 折角、 時間差でコッソリと忍び入ったのに、 モタモタしているお前が悪い。 ダークストーカー(豚)に対する理不尽な怒りも手伝って 君は、有無を言わさず、 ダークストーカー(豚)に躍りかかった。 (逃がして仲間を呼ばれるよりも、ここで仕留めて おいた方が良い、という計算も働いたことを、 君の名誉のために補足しておこう) しかし、 これはあながち間違った選択肢ではなかったようだ。 狭い空洞の中で 不意を突かれたダークストーカー(豚)は、 君の敵ではなかった。 もっとも、君が強いわけではなく。 ローブをまとった貧弱な姿からもわかるように、 所詮は戦闘向きの体格ではない。 魔法さえ使わせなければ、なんということはない! 戦闘の結果は、Battle Sheetの[ダメージ式]から ステータスにも反映しておくこと。 [大勝利だ!](6030) 6020 「すみませんでしたっ!」 なんと君は気弱にも、 ダークストーカー(豚)に頭を下げると、 そのまま後退し、逃亡を図る。 ダークストーカーもつられてヘコヘコ頭を下げるが、 もちろん、 そのまま許してくれるわけがない! 次の瞬間、 はっと気づいたダークストーカーが 呼子のようなものを取り出して、 思いきり吹き鳴らす。 即座に小部屋の外、中から集まってくる ダークストーカー(豚)たちに。 君は囲まれてしまった! 結局、君は逃げることもできず、 より危機的な状況に陥ってしまったのだ。 Battle Sheetの[ダメージ式]から、 ステータス画面に反映しておくこと。 [危機的状況を脱し、見事、勝利を収めたならば…](6030) 6030 思わぬ戦闘に遭遇したものの、なんとか勝利を収めた君は、 ダークストーカーが最後まで握りしめていた紙切れを 奪い取った――もとい、拾い上げた。 紙切れには、以下のように書かれていた。 --- へい □ち □。 --- <意味ありげな紙切れ・4/4>を手に入れた (そう、4/4だ、君――!)。 さて、落ち着いて辺りを見渡すと、 君の四方にはポッカリと抜け道が開いている。 抜け道の脇には「N」「W」「E」「S」という文字が 刻まれているが……さて、どちらを進むか。 ちなみに「S」と書かれているのは、 君がもともと入ってきた扉であり、 先に進むならば「N」「W」「E」のいずれかを選ばなければならない。 [「N」の道に進む](6090) [「W」の道に進む](6040) [「E」の道に進む](6050) 6040 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 空洞の片隅には空の樽が無造作に転がっているだけで、 四方には、やはり「N」「W」「E」「S」と書かれた 抜け道がポッカリと口を開けている。 「たーるっ♪」 樽に触れる時は なんとなく言わなければならない気がしたが、 樽は無造作に転がるだけだ。 うん、先へ進もう…… [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6220) [「S」の道に進む](6500) 6050 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 四方には、やはり「N」「W」「E」「S」と書かれた 抜け道がポッカリと口を開けている。 ここで、 君はゴブリンの襲撃を受けることになる。 ゴブリンはオークと同じく、鬼族の魔物だ。 オークよりは小柄だが、 性格はむしろ好戦的で、油断はならない。 (しつこいようだが、君のような駆け出しならば猶更だ!) 狭い空間では背中を向けて逃げ出すのは自殺行為だろう。 短いながらも所持している槍の切っ先は鋭く、 君の背中を無情に突き通すに違いない。 [戦う!](6080) [それでも、逃げる!](6060) 6060 君は、狭い空洞の中で 敵に背中を見せるという愚挙を犯した。 もっとも、 運命の神は、そのあまりな愚挙を憐れんだようだ。 君に、運試しの機会を与えよう。 運命の神に感謝しながら、ダイスを振ること。 左右のダイスの合計がKRMを下回っているならば、 逃亡に成功する。 さもなければ、君は逃亡に失敗した。 運命の神を恨むことなく、 ステータスから無条件にHPを5減らした上で、 改めて ゴブリンとの戦闘に臨まなければならない。 [逃亡に成功](6070) [戦うしか、ない…!(逃亡に失敗)](6080) 6070 ゴブリンの隙を見て、速やかに次の道を選ぶのだ! [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6110) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6080 ゴブリンは集団での行動を好むものだ。 薄暗いダンジョンで、 無数の赫い眼が光跡を描くさまは、 無類の冒険者も粟立つという。 だが――! 幸か不幸か、相手は一匹。 落ち着いて戦えば、 決して強敵ではない――はずだ。 Battle Sheetを開け。 ゴブリンに勝利したならば、以下から次の道を選ぶこと。 [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6110) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6090 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 四方には、やはり「N」「W」「E」「S」と書かれた 抜け道がポッカリと口を開けている。 ただ、 中央には人の背丈ほどもある、 円柱状の岩が屹立している。 周囲には、 蔦のようなものが幾重にも絡みついているようだ。 円柱の中央に刻まれた丸い窪みは、 ひとつ眸にも見え……ないこともない。 さて、君は―― [ちょっとだけ触ってみる](6100) [無視して「N」の道に進む](6150) [無視して「W」の道に進む](6110) [無視して「E」の道に進む](6170) [無視して「S」の道に進む](6120) 6100 君は、 これまでの冒険でなにも学ばなかったのか。 危険に満ちたダンジョンで すべての好奇心を満たしていたら(以下略 それは、 ストーン・ストローパーだった! ストローパーは、己が動き回ることはない。 しかし、眠りを妨げる不心得者が現れた時、 その一つ目をカッと見開き、 触手を絡みつかせてくるのだ。 この岩の番人への対処方法はただただ、 **触れることなかれ!** もっとも。 眠った子を起こしてしまったことを後悔しても、 もう遅い。 触手にまとわりつかれた君は、 ここでダイスを振ること。 ゾロ目が出るまで、 君はBattle Sheetのダメージ式に従って、 ダメージを受け続けなければならない。 ストローパーから無事に脱出できたならば、 可及的速やかに、次の道を選ぶこと。 [「N」の道に急ぐ](6150) [「W」の道に急ぐ](6110) [「E」の道に急ぐ](6170) [「S」の道に急ぐ](6120) 6110 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 空洞の一方の壁には、短い文が刻まれている。 「確かみてみろ!」 以前、ここを通りかかった冒険者の落書きだろうか。 綴りが違っているし(きちんと校正してほしいものだ)、 そもそもなにを確かめよ、 というのか。 君はほっと溜息をつきながら、 次の道を選ばなければならない。 [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6120 この空洞にも4方向への抜け道が開いている。 ただ、他の空洞と異なるのは、 壁の片隅には、獅子のレリーフが設置され、 その口からは滾々と水が流れ落ちていることだ。 君は、この水を一口飲んでも構わないし、 無視して先に進んでも構わない。 [ちょっとだけ飲んでみる](6130) [無視して「N」の道に進む](6500) [無視して「W」の道に進む](6500) [無視して「E」の道に進む](6500) [無視して「S」の道に進む](6500) 6130 前から思ってたけど、これってモンスターのトイ――… というのはさておいて、 君は流れ落ちる水をひと掬いすると、のどを潤した。 ダイスを振って、左右の合計値が―― - 2ならば、それは汚水だ!(状態異常で「毒」となる) - 2~6ならば、清らかな水が活力を回復させる(HPを30回復させること) - 7~11ならば、清らかな水が心を澄み渡らせる(MPを30回復させること) - 12ならば、聖水が心身を浄化する(HP/MPを全快&状態異常を解除) ![モンスターのトイ――](toilet.png) [ん~、もう一杯!](6140) [そろそろ「N」の道に進む](6500) [そろそろ「W」の道に進む](6500) [そろそろ「E」の道に進む](6500) [そろそろ「S」の道に進む](6500) 6140 味をしめた君は、流れ出る水をもう一口―― もう一度、ダイスを振って、左右の合計値が…… - 2~6ならば、それは汚水だ!(状態異常で「毒」となる) - 7~9ならば、清らかな水が活力を回復させる(HPを20回復させること) - 10~12ならば、清らかな心を澄み渡らせる(MPを20回復させること) 効果が弱まったことに不平を述べてはならない。 どんな良薬も呑み続ければ、効果は薄まる。 呑み過ぎれば、毒にもなるのだ! もちろん、時間をおいて、 この場所に辿り着いた場合には、また試してみるのも良いだろう。 そろそろ先に進む時間だ。 [そろそろ「N」の道に進む](6500) [そろそろ「W」の道に進む](6500) [そろそろ「E」の道に進む](6500) [そろそろ「S」の道に進む](6500) 6150 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 空洞の一方の壁には、以前、ここを訪れた冒険者の落書きだろうか。 あまりに汚くすぎて、判読しにくいが、 「インド人を右に」 と、読める…気がする。 なにかを伝えたかったのかもしれないが、 であれば、なお一層、他人が読めるように書いてほしいものだ。 君は首をかしげながら、次の道を選ばなければならない。 [「N」の道に進む](6160) [「W」の道に進む](6120) [「E」の道に進む](6230) [「S」の道に進む](6500) 6160 抜けた先は、 似たような2ブロック四方の空洞だ。 空洞の片隅には、額に縁どられた肖像画が飾ってある。 君は、その中に描かれた人物の名前を知っているか!? 名前を言えたならば、 その偉大さに感銘を受けて、MPを20回復できる。 (ただし、ここを通るのが2度目以上である場合には、 回復量を5減らさなければならない) 近頃、物忘れが酷くてのぅ…… などと呟いているオッサリアンは、速やかに次の道を選べ。 ![この人の名は…](who.png) [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6170 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 空洞の片隅には空の樽が無造作に転がっているだけで、 四方には、やはり「N」「W」「E」「S」と書かれた 抜け道がポッカリと口を開けている。 「たるっ!」 樽に触れる時はそう言わなければならない。 さもなければ、 怖~い錬金術師のお姉ちゃんがお前を浚いに来るよ…… 昔、いまいち怖くもない気がする言い伝えを、 お祖母ちゃんに教えられて以来。 こんなダンジョンの奥底でも、言いつけを守っている。 もちろん、だからなんだというわけではなく、 樽は無造作に転がるだけだ。 うん、先へ進もう…… [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6180 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 んん? レンガの崩れた壁面から生えているのはキノコだろうか? 半球型の、 肉厚なキノコがぬっと顔を覗かせている。 解説しよう。 それは、マッシュルームだ。 マッシュルームとは、一般的なキノコを指す場合もあるが、 本来は、食用栽培種である担子菌門ハラタケ科の キノコだけを指す用語だ。 ツクリタケ、セイヨウマツタケとも言う。 もともとは馬厩肥などに自然発生していたものを利用していたものが、 のちに人工的にも栽培されるようになったものだ。 うん、このくらいは常識だろう (Wikipediaをそっと閉じながら。物語の語り手) 「それで、食えるのか?」 ――残念なことに、君にとっては、 そのような蘊蓄はどうでも良いらしい。 仕方がないので、さっさと以下の選択肢を選べ。 ただし、以前にマッシュルームを手に取ったことがあるならば、 再びマッシュルームを手に取ることはできない。 [マッシュルームを手に取る](6190) [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6190 君は、 マッシュルームを引き抜くと、 早速、火を起こして焼いてみる。 (道具はどうしただの、ご都合主義など言ってる、そこ! 火起こしの道具など、 冒険者のたしなみに決まっているではないか!?) ここで君の技量が問われる。 ダイスを振って、左右の目とDEXの合計が―― [10未満であれば…](6200) [10以上であれば…](6210) 6200 マッシュルームを火から上げるタイミングを、 君は誤ったらしい。 キノコは<焦げキノコ>になってしまった。 ちなみに、 焦げを食べると癌になりやすいというが、 あまり気にしなくても良い(そうだ)。 癌の原因になる(かもしれない)のは、 肉や魚を焼いた時にできるヘテロサイクリックアミン の一部(だそうだ)。 キノコであれば、気にしなくてもよい(はずだ)。 とはいえ、 焦げ焦げのキノコが味が良いとは思えない。 君は、黒炭になりかけたキノコを仕方なく口に入れた。 (う~ん、不味い!もう一本!!) と呟いてみるが、生えているマッシュルームは1個だけだ。 少しだけ腹は満たされたので、HPは10回復するが、 残念な気持ちでMPは1減らしておくこと。 すごすごと先へ進もう。 [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6210 (上手に焼けましたー!) どこからともなく、不思議な声が聞こえてくるが、 そんなことはどうでもいい。 程よい焼き加減の <こんがりキノコ>の出来上がりだ! ハフハフいいながら君は、 肉厚のマッシュルームを食した。 腹が満たされてHPを20回復し、 さらに自分の料理の手際に満足してMPを20回復できる。 さあ、満足したところで、先に進もう! [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6220 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 四方には、やはり「N」「W」「E」「S」と書かれた 抜け道がポッカリと口を開けている。 ――キュ、キュー?? と、甲高い鳴き声に振り向いてみると、 シマリスを大きくしたような、 カンガルーを小さくしたような、 小型の生物がこちらを見上げているではないか。 もともとは人知れぬ隠れ里に棲まう幻の聖獣――アド・ルー、 もといルーだ! なぜ、このようなダンジョンの奥底に現れたのかは わからないが(おそらく物語の語り手の都合であろう)。 君は、そのかわいらしい姿に心から癒される。 素直に聖獣を愛でるならば、MPを15回復すると良い。 ただし、打算に走って、ルーと戦うことも可能だ。 (君が良心の呵責に耐えられるならば、であるが…… Battle Sheetを開きたまえ) 戦闘に勝利した場合、 下で示された<星の欠片>を10個(!)入手できる。 心優しき冒険者にも、非道悪逆な冒険者にも、 等しく道は開かれている。 さあ、君よ、次の道を選びたまえ。 ![アド・ルー?](lugh.png) [「N」の道に進む](6500) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6500) [「S」の道に進む](6500) 6230 抜けた先は、似たような2ブロック四方の空洞だ。 いよいよ目的の場所が近づいてきたのだろうか。 魔物たちの抵抗も激しくなってくる。 さあ、ここで運試しだ。 あらかじめ頭の中で2~12の値をひとつだけ決めて、 ダイスを振ってみよう。 (もっとも、ここで2~12の確率が等しいわけではないことに 気付いたならば、僅かに幸運を手に入れることができるはずだ) [あったりー!!](6240) [残念。当たるわけもなく…](6250) 6240 その運が己の才覚で勝ち取ったものであるにせよ、 単なる偶然であったにせよ、 そんなことはどうでも良い。 君は、魔物たちの襲撃の、ちょうど間隙を抜けて、 先に進むことに成功した。 幸運が途切れぬうちに、先に進め。 [「N」の道に進む](6180) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6220) [「S」の道に進む](6370) 6250 運も実力のうち、とは、 幸運を見事もぎ取った者だけが言える台詞なのだ。 幸運をつかみ取ることができなかった君がすべきは、 黙して魔物たちを撃退することだけだ。 さて、ここで今一度、ダイスを振ること。 その合計が…… [2~6であったならば…](6260) [7~12であったならば…](6330) 6260 君の目の前に現れたのは―― <穴>だった。 地面にポッカリと空いた<穴>。 落とし穴のように誰かが穿ったのではない。 突如、そこにポッカリと、 空間が切り取られたかのように空いた<穴>だ。 ふと目を離すと、消えてしまいそうな。 でも、ふと目を転じると、そこにありそうな<穴>。 さて、君は―― [穴と言えば覗くもの!](6270) [なにが出てくるのかを見守る](6310) 6270 君の学習能力には、失望を禁じ得ない。 君は、 平和な庭で母親に見守られながら戯れる幼子のままに、 大人になってしまったらしい。 しかし! 思い出すのだ。 君を守ってくれる優しい母親は、 ダンジョンにはいないことを。 今となっては、母親はむしろ 君が守るべき対象になっていることを。 <穴>を覗き込んだその瞬間。 黒い円柱状のなにかが突出し、君は―― 現在のダイスの目を確認せよ!(ふり直してはならない) [合計値が3未満ならば…](6280) [合計値が4~8ならば…](6290) [合計値が9以上ならば…](6300) 6280 <穴>から突き出てきたのは、巨大な<口>であった。 一本一本が人間の拳ほどもある、鋭くはないが厚く、 磨り潰すのにより適したような歯が―― 興味津々で<穴>の奥底を覗き込んでいた君を ガップリと捕らえる。 <穴>から出てきたモンスターの名は、 ケマゾツ。 妖術使いによって召喚されたとも、 そもそも、己の世界の獲物を食らいつくして、 彷徨い、現れたともいう、正体不明の魔物。 ケマゾツは、 ちょうど<モグラたたき>のシカケおもちゃ のような姿をさらし、 しばらくモグモグと口を動かしていたが…… やがて、一つ目をギョロリと一回転させると―― ゲフッ……! 満足げにゲップをすると、穴の中に沈んでいった。 とっぴんぱらりのぷう。 (End) 6290 <穴>の中から高速で突出した黒い棒状のなにかを。 しげしげと<穴>を覗き込んでいた君は よけることができない! そのまま君は低い天井に叩きつけられてしまう。 ステータスからHPを5減らすこと。 <穴>から出てきたモンスターの名は、 ケマゾツ。 妖術使いによって召喚されたとも、 そもそも、己の世界の獲物を食らいつくして、 彷徨い、現れたともいう、正体不明の魔物。 ケマゾツは、 ちょうど<モグラたたき>のシカケおもちゃのような姿をさらし、 所在無げに巨大な口をモグモグとさせていたが…… 床に落ちてきた君に、一つ目をギョロリ。 君は、背中の痛みをさすりながらも、 ケマゾツと戦わなければならない。 しかし、相手は危ないとなれば、 すぐさまに<穴>に逃げ込んでしまう。 [戦闘開始!](6320) 6300 **おおっと** <穴>の中から高速で突出した黒い棒状のなにかを。 君は、ほとんど本能的な動作で飛び退ることで、 なんとか回避したのだ。 <穴>から姿を現したそれは――ケマゾツ。 <モグラたたき>のシカケおもちゃを 大きくしたようなその姿は、 妙に滑稽で。 しかし、ギョロリと君に向けた一つ目には、 無表情な殺気が漂っている。 怒りも喜びも感じない――ただの食欲を宿した殺気だ。 遭遇してしまった以上、 君は、ケマゾツと戦わなければならない。 しかし、相手は危ないとなれば、 すぐさまに<穴>に逃げ込んでしまう。 [戦闘開始!](6320) 6310 身を潜ませて、 <穴>をジッと見つめていると、 やがてしずしずと―― 黒い棒状のなにかが突きあがってくる。 <穴>から姿を現したそれの名は―― ケマゾツという。 <モグラたたき>のシカケおもちゃを 大きくしたようなその姿は、 妙に滑稽で。 しかし、ギョロリとした一つ目には、 無表情な食欲だけが漂っている。 もっとも、巨大な目の割に、視界は狭いようだ。 ケマゾツの回転に合わせて、君が死角に移動していくと、 ケマゾツは気づかない。 そのままそっと先に移動しても構わないし、 この危険な異生物を討伐しても良い。 ただし、相手は危ないとなれば、 すぐさまに<穴>に逃げ込んでしまうだろう。 戦うならば、十分に注意するべきだ。 [戦闘開始!](6320) [「N」の道に進む](6180) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6220) [「S」の道に進む](6370) 6320 ここで、君は運試しを試みること。 ダイスを振って、 DEX+左右の合計値が13以上ならば、 ケマゾツの頭を<モグラたたき>よろしく、 引っ張叩くことに成功したことになる。 意外と気弱なケマゾツは、 <穴>共々、忽然と姿を消すはずだ。 13未満の場合は、君の一撃は掠りもせず、 ケマゾツは<穴>に逃げこんでしまう。 そして、体勢を崩した君は、 そのままケマゾツの突き上げを食らうことになるだろう。 Battle Sheetの[ダメージ式]から ステータスを更新すること。 君は、討伐に成功するまで、 この不毛なモグラたたきを続けなければならない。 討伐に成功したら、気を取り直して先に進もう。 道は、「N」「W」「E」「S」の4つだ。 [「N」の道に進む](6180) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6220) [「S」の道に進む](6370) 6330 君の相手は、 バーサーカー(豚)だ。 狂った戦士、 たたかいの血に逆上せ、正気を失った者の末路とも。 龍の王キングドラゴン=ガルシスに魂を乗っ取られたとも。 はたまた。 そもそも「そういう種族」がいるのだ、とも言うが。 唯一確かなのは、 奴が闘争心しか持たないということだ。 己に向けられた殺気に反応し、 敵がいか手ごわくとも、恐れることなく、 狂ったように剣を振り回す。 それは君にとって、間違いなく<最凶の敵>だ。 君の決断を待つ。 [覇王翔吼拳を使わざるを得ない](6340) [逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ……](6360) [逃げればいいと思うよ](6350) 6340 覇王翔吼拳―― それは溜めた気を精神弾に換えて、 前方に放つ「極限流」の奥義だ。 もっとも、 そのような奥義を君がなぜ使えると思ってしまったのか、 物語の語り手たる私にも理解できない。 バーサーカー(豚)の狂気に触れたのかもしれないし、 そもそも、それが<君>なのかもしれない。 まあ、どうでもいい。 いずれにせよ、君の拳からはなにも出なかった。 ただ、バーサーカー(豚)の前に 無防備な間抜けヅラをさらしただけだ。 そして、それは無論、 君にとって生涯最後の愚挙となる。 バーサーカー(豚)の容赦ない剣勢が君を襲い、 君は…… ――ぼうけんにしっぱいしました。なにかキーをおしてください。 (End) 6350 豚、しかし、バーサーカーを前に、 なぜ君は逃げられる、 と思ってしまったのか。 (逃げればいいと思うよ) 微笑みと共に、君の脳裏に囁きかけられた、その言葉は―― **気のせいだ!** 豚、しかし、バーサーカーは無防備となった君の背中に、 強力な斬撃を振り下ろす。 ここで絶望的な運試しだ。ダイスを振って―― - ぞろ目が出たら、危うく振り返って盾で攻撃を防ぎきる! - さもなければ、Battle Sheetの[ダメージ式]から、HPを減らすこと いずれにせよ、 生き残ったら、その場に踏みとどまって、 バーサーカーに相対さなければならない。 [ゴーファイ!](6360) 6360 (あきらめたら、冒険終了ですよ……) と穏やかな声が聞こえた気がするが、 恐怖のあまりの幻聴だろう。 君は恐怖にすくみながらも その場に踏みとどまり。 盾で奴(豚)の攻撃を防ぎ続けるだけだ。 もっとも、 ここで思い出してほしい。 バーサーカー(豚)が、 敵意に反応してより一層激高することを。 であれば、敵意を抱かず、 小動物のように震え続ければよいではないか! 心の底から「許して亭ゆるして」と願うこと。 さあ、ダイスを振り給え。 左右のダイスの合計が10以上となれば、 バーサーカー(豚)は敵意のない君の前から立ち去る。 ただし、10未満の場合は、己の中途半端な小動物度を恥じながら、 Battle Sheetからステータスを更新しなければならない。 そして、より一層、惨めにダイスを振り直すこと。 ――バーサーカー(豚)を前に生き残ったならば、 君は幸運を喜びながら、次の道を選ぶこと。 [「N」の道に進む](6180) [「W」の道に進む](6500) [「E」の道に進む](6220) [「S」の道に進む](6370) 6370 <そこ>を抜けると、 奇妙な感覚が、君の体を通り過ぎていった。 そして、 目の前には分厚い鉄製の扉が重々しく鎮座して。 **いよいよ目的地だ!** 君は直観する。 というか、これだけ苦労させられて、 これだけ雰囲気いっぱいの場所に放り出されて。 目的地でないとしたら、一寸勘弁してほしい。 俄然、苦情ものではないか! よって、 **これは目的地なのだ!** [さあ、杖の隠された宝物庫へ!](6400) 6400 さあ、 杖の物語もいよいよ終末だ。 もっとも、終末だからこそ何が起こるかわからない。 そこで、チェックポイントだ。 チェックポイントとは「現在の番号+10000」(以下略 もはや手抜きの説明はデフォだ。 ここまで進んできた諸兄には了解いただきたい。 さあ、今度こそーー [改めて宝物庫へ](7000) 6500 あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ! 君は、確かにダークストーカー(豚)を倒し、 空洞を奥へと進んでいたはずだ。 進んでいた――と思っていたのに、 いつの間にか、足元にはダークストーカー(豚)がいる! な……なにを言っているのかわからねーと思うが、 つまるところ、君は、君は―― **元の場所に戻ってしまったのだ!** なにを言っているのかを考えながら、 君は、改めて奥への道を選ばなければならない。 ちなみに「S」と書かれているのは、 君がもともと入ってきた扉であり、 先に進むならば「N」「W」「E」のいずれかを選ばなければならない。 [「N」の道に進む](6090) [「W」の道に進む](6040) [「E」の道に進む](6050) [リラの貝殻で助けを求める](6510) 6510 <リラの貝殻>に話しかけると、 グーランの落ち着いた声が聞こえてくる。 「なになに、気付いてみたらば、 元の場所に戻ってしまう、とな? ふむ、それこそ宝物庫に近い証拠。 王家のダンジョンには、 もともと盗賊たちの宝物庫への侵入を拒むべく <迷いの森>なる領域があったという。 決められた道筋を辿らねば、 永遠と同じ場所をさ迷い歩くという、 初歩的な魔法領域よ。 その領域をオークどもが利用しているのじゃろうて。 じゃが、 低能な彼奴らが道順を覚えているとは思えぬ。 なにか、メモのようなものを 持っているはずだが……」 グーランは、深く、深~く微笑んだようだ。 さて、謎に光明が見えてきただろうか。 [真実はいつもひとつ!](6500) 7000 目の前の扉を開くと、そこは宝物庫?だった。 「?」とつくのは、致し方がない。 なにせ豚野郎の宝物庫なのだ。 金銀財宝がひしめきあっている――わけもなく。 なにやらよくわからないものの肉塊や、 肉の欠片や、 腐りかけた肉。 肉、肉、肉。 そりゃ、鼠も巨大化するだろう、と納得の食物庫! 部屋の隅に慌てて逃げ込む黒いツヤツヤした虫は…… とりあえず見なかったことにしておこう。 いずれにせよ、 腐肉と凝固した血と、 鼠や虫どもの糞尿の混じった異臭は とても人間が耐えられるものではない。 それに、君がリバースしたなにかの臭いを加えれば、 なおさらではないか! だが。これは確かに宝物庫だ。 なぜって、扉の上には微かに「宝物庫」と書いてあったし、 大量の食物の中に、僅かながらも錆びた剣、鎧に、 金貨、銀貨、銅貨が無造作に転がっているではないか! (食物に比べると、扱いがぞんざいであるのは、 それが豚野郎たちの価値観だからだ) そして、なにより君には、 もうこれ以上、他の宝物庫を探す気力がない! **だから、ここが宝物庫なのだ!!** さあ!杖を探そう! [信念に従って杖を探す](7020) [もう、無理ぽ…](7010) 7010 ここで諦めてしまうとは、なんと情けない……! 君は、オークの宝物庫(?)に辿り着きながら、 あろうことか、 大した根性も見せずに捜索を断念したのだ。 無論、 そんな君に王宮の覚えがめでたいはずもない。 何日もかけてペンタウァに戻った君に、 魔法使いエティスはただ首を振っただけだった。 エティスの背後で、王さまが言った。 「誉れ高き勇者よ、 十分な経験を積んだらまた来なさい」 もちろん、 オークのダンジョンすら踏破できなかった君に、 十分な経験を積む機会は、 2度と訪れないだろう…… 王さまは笑っていなかった。 (End) 7020 ここまで来て、 諦められるはずがないではないか――! 君は汚物庫、もとい、宝物庫の探索を始めた。 肉塊や、 なにかよくわからないものを押しのけての作業だ。 時間経過によって、 君の体力/精神力は次第とそぎ取られていく。 さて、ここで運試し。 ダイスの左/右を決めた上で、 Battle Sheetのダイスを振ること。 決めた方のダイスの目が「6」であれば、 君は杖の入った宝箱を発見したことになる。 さもなければ、 Battle Sheetの[ダメージ式]から、ダメージを受ける。 ただし、道具袋(アイテムリスト)に <かれは>が紛れ込んでいる場合には、 君はそれをマスク代わりに装備できる。 おおっと、悪臭が和らいで、 ダメージが半減するぞ! (小数点以下は切り捨てて、ステータス画面から補正せよ) これを宝箱が見つかるまで続けなければならない。 もちろん、宝箱が見つかる前に、 体力/精神力が尽きてしまった場合には、 次の場面に移動すること。 さて、君の運や、如何に? [宝箱が見つかった](7040) [体力/精神力が尽きた](7030) 7030 君は最善を尽くした。 それは認めよう。 しかし、運がなかったのだ。 まさか、オークのごみ溜め、 もとい、宝物庫で力尽きるとは――! だが、悪いことばかりではない。 悪臭と刺激臭が交じり合った部屋の中で力尽きた君は、 正しくは、 君の肉塊はやがて他の肉と同化し、 オークたちの貴重な食料となるだろう。 君は、 未来あるオークの子供たちの栄養として、 確かに、しかと、 この世に生を受けた証を残したのだ! (Congratulation...?) 7040 巨大な肉塊をやっとのことで持ち上げると、 君は中型の宝箱を発見する。 もちろん、宝箱をなんの備えもなく開ける、などという 愚かしい真似をここまで進んできた君が、 犯すはずもないではないか! (もし万が一、そんなことを考えたプレイヤーは、 正直に、体力を10マイナスしておくこと! もちろん、個人的には正直だけが美徳ではない、とも考える) 閑話休題。 ここで最後の運試しだ。 宝箱に仕掛けられているであろうトラップを予想してほしい。 - 「ニードル」ならば「1」を - 「毒ガス」ならば「2」を - 「テレポーター」ならば「3」を - 「ミミック」ならば「4」を - 「悪魔の目玉」ならば「5」を - 「リッチの手」ならば「6」を 予想を定めたならば、 左/右いずれかを決めた上で、ダイスを振り給え。 予想がダイスの目に一致した場合には、 君はトラップを回避できたことになる。 回避できなかった場合には、 Battle Sheetの[ダメージ式]から ステータスを更新すること。 もちろん、体力/精神力のいずれかが尽きた場合には、 君の冒険はこれまでだ。 トラップが回避できたかどうかに関わらず、 冒険を継続できる状態にある場合には、そのまま先に進むこと。 [宝箱が開いた!](7100) 7100 目的の<王さまの杖>ゲットだぜ! と思ったのも束の間。 なんと、 宝箱には5本の杖が鎮座ましましているではないか! (どれかは本物なんだろう) 君は軽い気持ちですべての杖を取り上げる。 ――ガシャン! なんと。 入口の扉が無情にも閉じてしまったのだ。 驚いて、杖を取り落とすと、 ――ガシャン! 扉は大きく開くではないか。 もう一度、杖を拾い上げる。 ――ガシャン!(閉じた) 今度は、箱の中敷きを腕で軽く押してみる。 ――ガシャン!(開いた) 小癪な。 無造作に置いてあった宝箱の割に、仕掛けは精妙ではないか。 宝箱から杖を取り上げると、扉が閉じてしまう仕掛けなのだ。 ただし、同じくらいの重さのものを置いてやれば、扉は開く。 ![宝箱の中身](set.png) [しばし思考する](7110) 7110 さて、ここで君は道具袋の中身を確認しなければならない。 - きのぼう - こいし - ひとにぎりのすな さて、杖の身代わりに置けそうなアイテムは、 このくらいだろうか。 これらのアイテムを持っているならば、 君は持っているアイテムの数だけ 杖を持ち出すことができる。 [助かった!持っている!](7130) [なにも持っていない!](7120) 7120 なんということだろう。 君はなにひとつ 身代わりになりうるものを持っていなかった! 杖を手に取りながら、 君はしばらくもう一方の手で宝箱をおさえていた。 が、それでどうなるわけではない。 君は、そのまま宝箱と共に、杖を握って一生を終えるのだろうか。 それもまた、良いのかもしれない。 無気力に、君は中空を見つめている。 (End) 7130 さて、身代わりになるアイテムの数だけ、 君は杖を持ち出すことができる。 まず、君はどの杖を持ち出すのか。 君は、冒険の最初に、 本物の杖の特徴を冒険日誌に書き記しておいたはずだ。 (記していないならば……仕方がない、勘で選ぶしかない!) メモの内容に従って、本物だと思う杖を選ぶこと。 身代わりになるアイテムの数だけ、杖を選択してしまった、 または、持ち帰りたい杖がなくなった場合には、 「ペンタウァへ帰還する」を選択すればよい。 ![宝箱の中身](set.png) [上から1番目の杖を選ぶ](7200) [上から2番目の杖を選ぶ](7210) [真ん中の杖を選ぶ](7220) [下から2番目の杖を選ぶ](7230) [下から1番目の杖を選ぶ](7240) [ペンタウァへ帰還する](7250) 7200 君は、上から1番目の杖を手にした。 もしも、 まだ身代わりにできるアイテムを持っているならば、 続けて他の杖を手にしても構わない。 さもなければ、ペンタウァへ帰還すること。 ![宝箱の中身](set.png) [上から2番目の杖を選ぶ](7210) [真ん中の杖を選ぶ](7220) [下から2番目の杖を選ぶ](7230) [下から1番目の杖を選ぶ](7240) [ペンタウァへ帰還する](7250) 7210 君は、上から2番目の杖を手にした。 もしも、 まだ身代わりにできるアイテムを持っているならば、 続けて他の杖を手にしても構わない。 さもなければ、ペンタウァへ帰還すること。 ![宝箱の中身](set.png) [上から1番目の杖を選ぶ](7200) [真ん中の杖を選ぶ](7220) [下から2番目の杖を選ぶ](7230) [下から1番目の杖を選ぶ](7240) [ペンタウァへ帰還する](7250) 7220 君は、真ん中の杖を手にした。 もしも、 まだ身代わりにできるアイテムを持っているならば、 続けて他の杖を手にしても構わない。 さもなければ、ペンタウァへ帰還すること。 ![宝箱の中身](set.png) [上から1番目の杖を選ぶ](7200) [上から2番目の杖を選ぶ](7210) [下から2番目の杖を選ぶ](7230) [下から1番目の杖を選ぶ](7240) [ペンタウァへ帰還する](7250) 7230 君は、下から2番目の杖を手にした。 もしも、 まだ身代わりにできるアイテムを持っているならば、 続けて他の杖を手にしても構わない。 さもなければ、ペンタウァへ帰還すること。 ![宝箱の中身](set.png) [上から1番目の杖を選ぶ](7200) [上から2番目の杖を選ぶ](7210) [真ん中の杖を選ぶ](7220) [下から1番目の杖を選ぶ](7240) [ペンタウァへ帰還する](7250) 7240 君は、下から1番目の杖を手にした。 もしも、 まだ身代わりにできるアイテムを持っているならば、 続けて他の杖を手にしても構わない。 さもなければ、ペンタウァへ帰還すること。 ![宝箱の中身](set.png) [上から1番目の杖を選ぶ](7200) [上から2番目の杖を選ぶ](7210) [真ん中の杖を選ぶ](7220) [下から2番目の杖を選ぶ](7230) [ペンタウァへ帰還する](7250) 7250 目的の杖を手に入れたならば、 オークの掃きだめに長居することはない。 さあ、帰還だ! [やっぱり持ち逃げする](7500) [ペンタウァへ凱旋する](7600 "-f34") [ペンタウァへ凱旋する](7700 "f14,f34") [ペンタウァへ凱旋する](7800 "f13,f34") 7500 (あ、あんですって~!?) 失礼。 取り乱してしまった。 ここまで順調に冒険を進め、 見事杖を手に入れた君が。 まさか、 杖を持ち逃げしまう、なんて――! そんな幕切れを誰が予想しよう。 (すまない、実は期待していた) あとで知ったことだが、<王さまの杖>は―― <PEACE>という魔法しかかかっていない、 **クソだった!** 世の中に平和を、皆仲良く。 そんな魔法が、なんの役に立つというのか! とりあえず豚野郎とマブダチになってみたが、 あまり得した気はしない。 そして、失ったものは大きい。 王宮からの依頼を中途で投げ出し、 あまつさえ、国宝の杖を持ち逃げした君を―― (思い余って売ろうとしたところを通報された) 王宮は、将来にわたって許すことはないだろう。 その後、 君は王都ペンタウァに立ち入ることもできず、 よって、冒険者の夢である不老不死になることもできず。 君はある日、<じかんをすすめた>瞬間、 その幸薄き生涯を閉じることになる。 合掌。 (End) 7600 「きのぼう、ですな」 謁見の間。 君から<王の杖>を受け取った王宮筆頭魔導士エティスは、 ため息をついた。 「きのぼう、じゃの」 王座の背後に控える<王の相談役>ログレックは首を振った。 「きのぼう、だな」 脇に控える<魔法兵団の長>オーサーは目をしばたたかせる。 なんだ、これは――!? 君は最善を尽くしたのだ。 杖の正確な色/形を覚えていなかったとはいえ。 ちょっと途中で面倒くさくなったとはいえ。 とりあえず「えいや!」 で、適当な杖を掴み取ってしまったとはいえ。 そして、致命的にきのぼうを持って帰った、 とはいえ! 君は、君なりに最善を尽くした。 それなのに、寄ってたかって、 **3度まで念を押さなくても良いではないか――!** 「誉れ高き勇者よ」 エティスの背後で、王さまが言った。 (せめて、経験値くらいはくれるのか!?) 「記念に、この<きのぼう>を持っていきなさい」 王さまは笑っていなかった。 (End) 7700 「――これは、試練だったのじゃ」 謁見の間にて。 王宮筆頭魔導士であるエティスは微笑んだ。 「国を上げての試練じゃ」 王座の背後に控える<王の相談役>ログレックは微笑んだ。 「ふむ、試練である」 脇に控える<魔法兵団の長>オーサーは目をしばたたかせる。 **あんですってぇ~~!?** 君よ、何度でも叫ぶがいい。 大体が、最初から奇体な依頼であったのだ。 ペンタウァの国宝がオークなんぞに盗まれるわけもなければ。 勇者、英雄、聖騎士、古強者、一騎当千の精鋭…… なんとやらいう雲上の人々が一斉に出払っていることもなければ。 盗まれた<王さまの杖>を、駆け出しに取り戻させることも。 **そんなゲームみたいな話があるわけがない!** ……それは、ペンタウァで冒険者(ソーサリアン)に 与えられる最初の試練、験し(ためし)なのだという。 (要は、国を上げてのドッキリだ――!) <王さまの杖>を極秘に入手せよ。 年に何十本、何百本もの杖が、オークの洞窟に運び込まれ。 駆け出しがこれを取りに行く。 無事に取り戻した冒険者が、**晴れてソーサリアン!**というわけだ! 「誉れ高き勇者(ソーサリアン)よ、 改めて、本物の依頼じゃが――」 御簾の向こうで、王さまが君に語り掛ける。 「東方の果て、暗き沼に娘をたぶらかす赤のドラゴンがおっての。 娘をガマの姿に――」 新たな冒険の始まりだ! (Happy? End ―― not True End...) 7800 「――これは、試練だったのじゃ」 謁見の間にて。 王宮筆頭魔導士であるエティスは微笑んだ。 「国を上げての試練じゃ」 王座の背後に控える<王の相談役>ログレックは微笑んだ。 「ふむ、試練である」 脇に控える<魔法兵団の長>オーサーは目をしばたたかせる。 **あんですってぇ~~!?** 君よ、何度でも叫ぶがいい。 大体が、最初から奇体な依頼であったのだ。 ペンタウァの国宝がオークなんぞに盗まれるわけもなければ。 勇者、英雄、聖騎士、古強者、一騎当千の精鋭…… なんとやらいう雲上の人々が一斉に出払っていることもなければ。 盗まれた<王さまの杖>を、駆け出しに取り戻させることも。 **そんなゲームみたいな話があるわけがない!** ……それは、ペンタウァで冒険者(ソーサリアン)に 与えられる最初の試練、験し(ためし)なのだという。 (要は、国を上げてのドッキリだ――!) <王さまの杖>を極秘に入手せよ。 年に何十本、何百本もの杖が、オークの洞窟に運び込まれ。 駆け出しがこれを取りに行く。 無事に取り戻した冒険者が、**晴れてソーサリアン!**というわけだ! 「誉れ高き勇者(ソーサリアン)よ、 改めて、本物の依頼じゃが――」 御簾を上げて、徐に立ち上がった王さまが、君に語り掛ける。 「東方の果て、暗き沼に娘をたぶらかす赤のドラゴンがおっての。 娘をガマの姿に――」 しかし。 君は、既に王さまの言葉を聞いていない。 ただ、王さまが深く、それこそ海よりも深~く微笑むのを眺めている。 「しぬでないぞよ」 (True End) 11550 おお、誉れ高き勇者よ、 よくぞ、もどってきてくれた! 私は、とてもうれしい。 さて、君の新たな冒険は、 人面岩の謎を解いた直後から再開される。 ステータス欄を確認して 見覚えのないアイテムが含まれているとしたら、 人知を超えた神々の恩寵に 深く感謝してもらっておきたまえ。 生前は所有していたはずのアイテムが なくなっているとしたら―― **こまけぇこたぁいいんだよ!** さっさと新たな冒険を始めたまえ。 [さっさと冒険を再開する](1600) 13000 おお、誉れ高き勇者よ、 よくぞ、もどってきてくれた! 私は、とてもうれしい。 さて、君の新たな冒険は、 <酸の池>を越えた直後から再開される。 ステータス欄を確認して 見覚えのないアイテムが含まれているとしたら、 人知を超えた神々の恩寵に 深く感謝してもらっておきたまえ。 生前は所有していたはずのアイテムが なくなっているとしたら―― **こまけぇこたぁいいんだよ!** さっさと新たな冒険を始めたまえ。 [さっさと冒険を再開する](3010) 13290 おお、誉れ高き勇者よ、 よくぞ、もどってきてくれた! 私は、とてもうれしい。 さて、君の新たな冒険は、 瓶の部屋の手前から再開される。 ステータス欄を確認して 見覚えのないアイテムが含まれているとしたら、 人知を超えた神々の恩寵に 深く感謝してもらっておきたまえ。 生前は所有していたはずのアイテムが なくなっているとしたら―― **こまけぇこたぁいいんだよ!** さっさと新たな冒険を始めたまえ。 [さっさと冒険を再開する](3300) 15000 おお、誉れ高き勇者よ、 よくぞ、もどってきてくれた! 私は、とてもうれしい。 さて、君の新たな冒険は、 <青い玉>でダンジョンの奥への扉を 開いたところから再開される。 ステータス欄を確認して 見覚えのないアイテムが含まれているとしたら、 人知を超えた神々の恩寵に 深く感謝してもらっておきたまえ。 生前は所有していたはずのアイテムが なくなっているとしたら―― **こまけぇこたぁいいんだよ!** さっさと新たな冒険を始めたまえ。 [さっさと冒険を再開する](5100) 16400 おお、誉れ高き勇者よ、 よくぞ、もどってきてくれた! 私は、とてもうれしい。 さて、君の新たな冒険は、 ダンジョン最深部の宝物庫の扉を 開くところから再開される。 ステータス欄を確認して 見覚えのないアイテムが含まれているとしたら、 人知を超えた神々の恩寵に 深く感謝してもらっておきたまえ。 生前は所有していたはずのアイテムが なくなっているとしたら―― **こまけぇこたぁいいんだよ!** さっさと新たな冒険を始めたまえ。 [さっさと冒険を再開する](7000)