SGML(Sorcerian Gamebook Markup Language) Initialized...
Presented By SORCERIAN Next team.
シェア
Tweet
2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 今回予告 あなたはダンジョンの最深部で目覚めた。 何があったのか、どうして自分が倒れて居ていたのか。 そもそも私は――――。 周囲に落ちているアイテムからあなたは自身がソーサリアンであることを知る。 身支度を整えたあなたはダンジョンの外を目指す。 ここから出なければ…… シナリオタイトル「たまには日の光を浴びよう」 [次へ](1) 1 あなたは目を覚ました。 そこは石造りの部屋の一室。 何があったのだろうか、周囲を見ると壁や床に争ったあとが残っている。 「あ……」 あなたは重大なことに気が付いてしまった。 ああ、なんということだ、自分の名前が思い出せない。 あなたは記憶を失ってしまっていた。 [周りを見渡す](11) 11 あなたは周囲を見渡した。 何者かが激戦が繰り広げられていたのだろうか、部屋のいたるところに戦いの傷が刻まれている。 その部屋の隅で、あなたは光り輝く何かを見つけた。 近寄り、手に取るとそれは薬草とペンダントだった。 ※『薬草』画面上記のステータスを開き、アイテムボタンから選択し使用することでHP+15する、その後アイテム欄から除外される。 「これは……」 ペンダントには文字が掘られている。 それはあなたのものだと思われる名前と、このペンダントの持ち主がソーサリアンであることを示していた。 しかし、何も思い出すことができない。 「他には何かないだろうか……」 確かめてみると今のあなたは丸腰だ。 いくら屈強なソーサリアンであってもそれでは心細い。 [まだ見渡す](12) [先へ進む](13) 12 あなたはさらに周りを見渡すと一振りの剣が落ちている。 試しに握ってみるとしっくりと手になじむ。 どうやらあなたの剣のようだ。 周囲には誰もいない。 たとえその剣があなたのものでなくとも、とがめる者はいないだろう。 [剣を拾う](14) [見なかったことにして部屋を出る](13) 13 あなたは部屋をでた。 「あ……」 部屋を出たと同時にモンスターと目があった。 正確にいうと、相手には目がなかったが、視線が合ったのをあなたは感じた。 人骨に武器を携えたモンスター、スケルトンだ。 スケルトンはあなたを倒すべく武器を構え襲い掛かってきた。 ※戦闘の処理を行います。あなたはこの結果を順守してもいいですし、順守しなくてもいい※ 勝利条件 右側のバトルシートを開き、ダイスロール→敵のHP→ダイスロール→敵の攻撃(青色のボタン)を繰り返しクリックし、あなたのHPが0になる前に敵のHPを0にすること。 HPを0にしたらあなたの判断で戦利品を取得してもよい。 勝利条件を満たした場合は『勝利した場合』を、 また先にあなたのHPが0になった場合は『敗北した場合』に進むこと。 [勝利した場合](17) [敗北した場合](36) 14 ――あなたはその剣を持っていくことにした。 二度三度振り、感触を確かめ、手になじむことを確認する。 持っていけば心強い味方になるだろう。 あなたはマホウの剣を手に入れた。 ※『マホウの剣』画面上記のステータスを開き、アイテムボタンから選択し使用することでSTR+6、その後アイテム欄から除外される(strは戦闘時の攻撃、防御に関係する) [部屋を出よう](16) 15 「や、やめてください!」 スケルトンはうろたえている。 あなたは奇襲に成功した ※戦闘の処理を行います。あなたはこの結果を順守してもいいですし、順守しなくてもいい※ 勝利条件 右側のバトルシートを開き、ダイスロール→敵のHP→ダイスロール→敵の攻撃(青色のボタン)を繰り返しクリックし、あなたのHPが0になる前に敵のHPを0にすること。 HPを0にしたらあなたの判断で戦利品を取得してもよい。 勝利条件を満たした場合は『勝利した場合』を、 また先にあなたのHPが0になった場合は『敗北した場合』に進むこと。 [勝利した場合](20) [敗北した場合](36) 16 あなたは部屋をでた。 「あ……」 部屋を出たと同時にモンスターと目があった。 正確にいうと、相手には目がなかったが、視線が合ったのをあなたは感じた。 人骨に武器を携えたモンスター、スケルトンだ。 「おやおや、主様お出かけでございますか?」 なんとスケルトンがあなたに話しかけてきた。 どうやらあなたを主と勘違いしているようだ。 [問答無用で襲う](15) [話をしてみる](18) 17 「うへぇーー!?」 スケルトンはあなたの前から慌てて逃げ出していった。 なんとかスケルトンを追い払ったあなたは肩で息をした。 長い間眠ってしまった影響だろうか、思うように体が動かない。 まるで空腹時の時のようなダルさがあなたにのしかかってくる。 「もう少し戦えると思ったが……」 それとも記憶を失う前はその程度の実力しかなかったというのだろうか? [先に進む](19) 18 「外に出たいのだが」 「おお、外ですね! ついにあの憎き冒険者どもから死を奪い取ると!」 「あ、ああ……外に出るまでに冒険者に出くわすとも限らない。露払いを頼む」 「はい、仰せとあらば!」 スケルトンは意気揚々と骨を鳴らし率先してあなたの前を歩き始めた。 あなたはモンスターとはいえ、彼(?)を騙してしまったことに少し悪い気を感じながら後をついていった。 [一緒に進む](21) 19 先に進んだあなたは広いフロアに出た。 そこには一人の女冒険者が立っており、驚きの顔であなたを見ていた。 身軽そうな恰好、意志の強い瞳、彼女を見ていると、あなたは何かを思い出しそうになる。 「き、きみは……?」 「あ、あなたは! ……そう、そういうことね。なんてことを! 許せない!」 あなたを見た女冒険者は何を勘違いしたのか剣を振りかぶり襲い掛かってきた。 どうやら戦うしかないようだ。 ※戦闘の処理を行います。あなたはこの結果を順守してもいいですし、順守しなくてもいい。※ 勝利条件 右側のバトルシートを開き、ダイスロール→敵のHP→ダイスロール→敵の攻撃(青色のボタン)を繰り返しクリックし、あなたのHPが0になる前に敵のHPを0にすること。 HPを0にしたらあなたの判断で戦利品を取得してもよい。 勝利条件を満たした場合は『勝利した場合』を、 また先にあなたのHPが0になった場合は『敗北した場合』に進むこと。 [勝利した場合](24) [敗北した場合](37) 20 無事にスケルトンを倒したあなたは大きく息を吐いた。 「う……」 突如、下っ腹から寒気を覚えるような飢餓感が湧き上がり、あなたを襲う。 思えば目が覚めてから何も食べていない。 「何か、何か食べなければ! 飢えで死んでしまう」 あなたは持ち物を探してみるが飢えを満たせるものは持っていなかった。 急いで外に出なければ、あなたは飢え死にしてしまうだろう。 [とにかく先に進もう](38) 21 スケルトンの案内で次のフロアに出たあなたは一人の女冒険者と出会った。 身軽そうな恰好、意志の強い瞳。 彼女を見ていると、あなたは何かを思い出しそうになる。 「き、きみは……?」 「あ、あなたは! ……そう、そういうことね。なんてことを! 許せない!」 あなたたちを見た女冒険者は何を勘違いしたのか剣を振りかぶり襲い掛かってきた。 「主様アブナイ!! ここは私が!」 すかさずスケルトンが前に飛び出し女冒険者に挑みかかる。 「邪魔!」 「ギャアアアア!?」 しかし、実力差は明白だった。 彼女の一太刀でスケルトンはバラバラになり、自身の骨を床にばらまいた。 哀れ、瞬殺だった。 「次はあなたの番よ!」 どうやら戦うしかないようだ。 ※戦闘の処理を行います。あなたはこの結果を順守してもいいですし、順守しなくてもいい※ 勝利条件 右側のバトルシートを開き、ダイスロール→敵のHP→ダイスロール→敵の攻撃(青色のボタン)を繰り返しクリックし、あなたのHPが0になる前に敵のHPを0にすること。 HPを0にしたらあなたの判断で戦利品を取得してもよい。 勝利条件を満たした場合は『勝利した場合』を、 また先にあなたのHPが0になった場合は『敗北した場合』に進むこと。 [勝利した場合](26) [敗北した場合](37) 22 あなたはその欲求に必死に耐えた。 このありえない光景を受け入れ始めている自分に戸惑いを感じていたからだ。 なぜ戸惑いを覚えたのかはわからない。 「―――――」 肉の塊は何かを言っていたようにも聞こえたが、あなたには聞こえなかった。 とにかく外を目指そうとあなたは歩みを進めた。 (早く、外に出て、うまいものを―――ああ、うまいものとはなんだろう) 記憶を失っているせいだろう、何も思い浮かばない。 [外への階段を上る](25) 23 あなたは手にした剣でそれを刺し、その肉を食べた。 それは体が打ち震えるほどに美味だった。 きっと外にはもっとおいしいものがあるに違いない。 そう思うと飢餓感が再び襲ってくる。 もっと、もっと、もっと……! [外への階段を上る](25) 24 「くっ……」 あなたの攻撃に女冒険者は膝をついた。 あなたは彼女との戦いに勝利したのだ。 するとドクンと、とてつもない飢餓感があなたの奥底から湧き上がってくる。 目の前で倒れている女性がとてもおいしそうに感じ、足が勝手に彼女に向かおうと震えだしている。 同時にあなたは思い出す。 彼女はあなたと並び立ち、ともに戦った冒険仲間だ。 「そうだ、きみは、私と一緒に……このダンジョンに潜って……うぐ」 ああ、ああ! 耐えなければ! この飢えに! ※判定を行います。この結果は順守してもいいですし、順守しなくてもいい※ 右側のバトルシートを開きダイスロールをしてください。 その出目の数字とstrもしくは intの数値(好きな数字を選んで良い)を合算し、その数字を判定値として、選択肢に反映してください。 [耐えきれない](27) [耐えきる(判定値15以上で選択可能)](28) 25 飢餓感を抱えたまま、あなたは階段を上る。 光が出口から差し込んでいる。 外だ! あなたはとうとうダンジョンの脱出に成功したのだ。 腹が減った。早く、早く、ハヤク。 あなたは何かにせかされるように階段を駆け上がった。 [次へ](39) 26 あなたは手にした魔法の剣を女冒険者に突き刺し、トドメをさした。 「ぐ、あ……ごめんなさ――」 彼女はそうして息を引き取った。 彼女の所持していたアイテムが床に転がる。 あなたはそのうちの一つ、爆弾をおもむろに手に取った。 「主様、それを持っていくんですか?」 声をかけられた方向を見ると、散らばった人骨の中から頭蓋骨がカタカタと動いていた。 どうやら、彼も無事のようだ。 「ちょっと組みなおしますのでおまちください」 そう声が聞こえると、床に散らばった骨が宙を舞い、組み上がっていく。 ややあって、先ほどのスケルトンが復活した。 「お待たせしました。さあ、外に向かいましょう!」 あなたは爆弾を手に入れ、スケルトンとともに階段を上がることにした。 [外への階段を上る](29) 27 あなたは飢餓の衝動に飲まれた。 タカが外れたあなたは、動けぬ彼女の首筋にかじりついた。 葡萄酒のような味わいの血液で喉を満たし、彼女の血肉は自身の血肉へと変わっていく。 ああ、あなたは耐えられなかった。 飢えを満たし正気を取り戻したあなたの前には躯となった彼女が倒れていた。 「あ、ああ……」 [……先へ向かおう](41) 28 「あなたは……もしかして!」 女冒険者は体を起こし、立ち上がる。 「ああ、何とか正気を保てている。だが、離れてくれ……君を傷つけたくない」 耐えきったとはいえあなたの飢餓感は消えたわけではなかった。 気を抜けば、いまにも正気を失い彼女を襲うだろう。 「……リビングデッドにされたのね。分かったわ、私はあなたの魂に賭ける」 そういうと女冒険者は剣を引き抜いた。 「行くわよ」 彼女はあなたに剣を突き立てようと駆け寄り距離を詰めた。 [彼女を信じる](32) 29 あなたが階段を進むと光が差し込む出口が見えてくる。 外だ! あなたはとうとうダンジョンから脱出に成功したのだ あなたはスケルトンを追い抜き、急ぎ足で外に出ようとした。 「ダメです! 主様、その体では日の光には耐えられません」 しかしスケルトンに腕を捕まれ、あなたは一度足を止めた。 「なぜだ」 「なぜって、主様。その体は死を奪われた者リビングデッド。不浄なるその体で太陽の光を受けてしまえば、一瞬で燃え上がり灰になってしまいますよ」 「なんだって!」 スケルトンの言葉が信じきれず、あなたはそっと光に手を差し出した。 するとなんということだろうか、あなたの手はチリチリと音を立てて燃え上がり、灰となって崩れ始めたではないか! 「そんな!」 「主様! それ以上は危ないです!」 スケルトンの警告に、あなたは思わず手を引っ込めた。 ああ、なんということだろう。 あなたのその体では日の光には耐えられないだなんて! あなたはとてつもないショックを受けた。 その時だった。 あなたが手にしている剣から、黒い何かがあなたの体の中に流れ込んでくる。 そのどす黒いものはあなたの内側を塗りつぶし、あなたの体を乗っ取ろうとしてきた。 それは怒りでも、悲しみでもない、自分の意志とは違う何か。 ※判定を行います。この結果は順守してもいいですし、順守しなくてもいい※ 右側のバトルシートを開きダイスロールをしてください。 その出目の数字とintの数値を合算し、その数字を判定値として、選択肢に反映してください。 [もう疲れた](31) [黒き意志を押し込める(判定値18以上で選択可能)](30) 30 あなたはなんとか剣を手放し、体を奪おうとする闇の意志に抵抗した。 だが、もはや時間は残っていない。 一度は耐えたものの、あなたの体を何者かが乗っ取ろうとしている。 「主様いかがされましたか?」 「……すまないがその剣をこのダンジョンの奥深くに戻し、お前はそれを守護してくれ」 突然の命令変更にスケルトンは首を傾けた。 「よくわかりません」 「いいから」 「はぁ、わかりました」 しぶしぶといった感じでスケルトンはあなたが手放した魔法の剣を手にダンジョンの奥へと戻っていった。 [決意する](40) 31 「もう疲れた」 あなたは抵抗を諦めた。 闇に対抗する抵抗する心の原動力、この世界に対する未練や想い、記憶が空っぽのあなたにはそれらが何もなかった。 「そうか私は記憶を失ったのではない。何者かに消されたのか。体を乗っ取りやすくするため……」 自分がなぜこうなってしまったのか理解したが、もはや手遅れだった。 剣から流れ出てくる闇の意志はあなたの中で膨れ上がる。 あなたの視界は黒く染まった。 END『闇の魔術師の帰還』 32 心臓を貫かれ、あなたは意識を失った。 ………。 ……。 …。 「RESURRECT!」 どこからか彼女の声が聞こえあなたは目を覚ました。 心臓を貫かれて死んだと思ったのだが、生きている。 いや、蘇生されたのかと理解し、あなたは飢餓感が消えたことに気が付く。 あなたはリビングデッドからの生還を果たしたのだ。 「――ギギ、ギギギギ、オソカッタカ」 広いフロアに邪悪な声が響き渡る。 あなた達が声のする方を振り向くと、先ほどのスケルトンが魔法の剣を手にこちらをにらみつけていた。 ただ先ほどとは雰囲気が違う、まるで何者かに操られているような……。 そこであなたは思い出した。このダンジョンに潜った理由を。 邪悪な計画を企てている闇の魔術師の討伐。 そしてそれは相打ちで終わったこと。 「ソーサリアン、お前の強靭な肉体を手に入れ、私はペンタウァから死を奪う」 そう、彼の計画はペンタウァの住人をすべてリビングデッドに変えること。 そんなことはさせてはならない。 「これを使って!」 女冒険者から一振りの剣を受け取った。 あなたは『銀の剣』を手に入れた ※『銀の剣』画面上記のステータスを開き、アイテムボタンから選択し使用することでSTR+10、その後アイテム欄から除外される(strは戦闘時の攻撃、防御に関係する) 「ああ!」 さあ、ソーサリアンよ! これが最後の戦いだ! [行くぞ!](33) 33 あなたが剣を構えるとスケルトンから闇があふれ出した。 それは鎧としてスケルトンの身を包む。 闇の魔術師の魂が宿るスケルトン、ダークキングボーンは声を上げた。 「さあ、もう一度お前から死を奪い取ってやろう」 悪しき魔術師に屈してはならない! ※戦闘の処理を行います! あなたはこの結果を順守してもいいですし、順守しなくてもいい※ 勝利条件 右側のバトルシートを開き、ダイスロール→敵のHP→ダイスロール→敵の攻撃(青色のボタン)を繰り返しクリックし、あなたのHPが0になる前に敵のHPを0にすること。 HPを0にしたらあなたの判断で戦利品を取得してもよい。 勝利条件を満たした場合は『勝利!』を、 また先にあなたのHPが0になった場合は『敗北……』に進むこと。 ただ願わくばあなたに勝利を! [勝利!](34) [敗北……](35) 34 あなたが振るった剣はダークキングボーンを両断した。 「ば、バカな……! バカなぁぁぁぁああ!!」 両断されたダークキングボーンは自身を操る闇の魔術師と共に消滅した。 「これで終わったのね」 「ああ……帰ろう」 そしてあなたと女冒険者はダンジョンから脱出した。 空を見上げれば、日差しがあなたを照らす。 あなたは人間としてペンタウァを目指した。 GOODEND『たまには日の光を浴びよう』 35 あなたは気を失った。 …………。 ………。 ……。 その日ペンタウァは阿鼻叫喚に包まれた。 闇の魔術師に肉体を支配されたソーサリアンがペンタウァを襲撃したのだ。 さらに彼は、仲間として冒険者の装いをしたリビングデッドと、スケルトンを引き連れ、たった一晩でペンタウァに甚大な被害をもたらした。 その後彼らは冒険者たちによって討伐されたが、ペンタウァの歴史の中では悪しき歴史として語り継がれることになった。 END「敗北と従僕』 36 ああ、なんということだ。 スケルトンの反撃に致命傷を受けた、あなたは動かぬ屍となってしまった! END『ボーンエンド』 37 あなたは彼女との戦いに破れ、床に倒れた。 「トドメよ! そんな下種な手で、そんなことで!!」 台詞とは裏腹に彼女は何かを恐れた声を上げた。 見れば手が震えている。 だが、その意志の強そうな瞳は光を失わず、強く、美しく、輝いていた。 死の間際、あなたは一つの記憶を取り戻した。 それは隣に並びともに戦う彼女の姿。 「でやああああ!」 そしてあなたは悲痛な叫び声を上げた女冒険者に自身の体を切り落とされた。 END『意志の強い瞳』 38 あなたが空腹感に苛まれながらダンジョンを上がっていくと、広い部屋に出た。 「―――――――」 なんということだろう。 牛にも似たようなかぐわしい匂いがあなたの鼻をかすめる。 あなたの目の前には動く肉の塊があった。 手に持っている剣を使えば、それを簡単に仕留めることができそうだ。 これでかなりの量の食料を確保できる。あなたは飢えはきっと満たすことができるだろう。 しかし、あなたが罠を警戒し、そんな都合のいいことがないと心を強く持つのなら飢餓感と戦わなければならない。 ※判定を行います。この結果は順守してもいいですし、順守しなくてもいい※ 右側のバトルシートを開きダイスロールをしてください。 その出目の数字とintの数値を合算し、その数字を判定値として、選択肢に反映してください。 [食欲を抑え込む(判定値15以上で選択可能)](22) [おなかがすいた](23) 39 あなたは、外に出た。 まばゆい光があなたを突き刺す様に照らす。 空を見上げようとしたあなたの首がポロリと落ちた。 「え……」 痛みはない、ごろりと視界が縦に回転し、あなたは自分の背中を眺めた。 日の光にあたり、あなたの体であったそれは燃え上がり、灰になった。 体が消えたことで、今度は地面にころがるあなたの頭にも日の光が突き刺さる。 あなたの意識はそれを最後に消滅した。 灰に還ったのだった。 END『日に焼ける』 40 あなたは爆弾を入り口に設置した。 この邪悪な意志の復活は止められないだろう。 ならば、冒険者がここに派遣されるまで、少しでも時間を稼がなければならない。 「たとえ命尽きようとも」 あなたは自身の手を太陽の光に当て、燃え上がらせる。 そして、己を焦がす炎を利用し、あなたは爆弾に火を付けた。 ほんの少しの間の後、ゴウというすさまじい音とともにあなたは爆風で掻き消えた。 ―――――― 後に冒険者達が一つの遺跡を発掘する。 何かが外に出るのを防ぐように崩れた入り口を掘り進めると、一つの金属片が落ちていた。 彼らがそのペンダントを拾い確かめると、名前は読むことができなかったが、その入り口を封印した者がソーサリアンであることを示していた。 END『名もなき英雄』 41 のろのろと階段を進むと外の光が差し込むダンジョンの出口にたどり着いた。 外の光を浴びるとあなたの体は崩れていく。 だが、あなたはそれでもよかった。 あなたは、塵となって消えていった。 END『塵となりて』