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2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 その日もペンタウァの街はいつものように平穏な賑わいを見せていた。ただ一人、街の長老を除いては。 長老は落ちくぼんだ目をこすりながら、古文書の最後のページに目を通していた。異国の冒険者が持ち込んだこの書物の解読を始めてから、実に数ヶ月が経過していた。 とそのとき、長老の目が大きく見開かれた。 「666年に一度、街に数多の災厄が降ってくる。それを退けられるのは魔鋼の武器に宿した灼熱の豪嵐のみ」 古文書に記されたまがまがしい予言。その日付まで、あと一週間しかない。 「解読にここまで時間を要してしまうとは……長生きはするものではないな」 長老は溜息をついて立ち上がり、壁に立てかけてあった杖を手に取った。王城に向かい、ソーサリアンたちに一縷の望みを託すために。 [冒険を始める](30) 30 王様に招集されて経緯を聞いたあなたは驚きを隠せない。 「天文官によると、まだ空には何の異変もないようじゃ。空から災いが降ってくるなど、正直、余もまだ半信半疑じゃよ。だが、これまでに長老の言うことが外れたことはない。無視するわけにはいかぬ。そこでそなたに頼みたいことがある」 王様はあなたに小振りの棒を渡した。先の方が尖っていて、反対側には重りがついている。金属のような光沢を放っている。棒は固くひんやりとして、手に持つとずっしりと重い。剣なのか斧なのか、それとも杖なのか、何とも言えない不思議なフォルムをしている。 「これは、王家に古くから伝わるアームロッドという宝具じゃ。使い道もわからぬまま宝物庫に保管されていたのじゃが、つい先日、これにはおびただしい魔力が込められていることが判明した。調べてみると、太陽神の祝福を3度に渡って施されていたのじゃ」 あなたはしげしげと腕の中のアームロッドを見つめた。確かに、持っているだけでそこはかとなく活力が沸いてくるような気がする。この重さと硬さがあれば、武器としても使えそうだ。 「ところでそなたは、魔法を使うことができるか?」 今さら何を聞くのだろう。七惑星の欠片を集めて念を込めることで、あなたは20種類の魔法を操ることができる。これまで幾つもの冒険であなたは欠片を使いこなしてきた。だが、あいにくと今は品切れ状態だ。 「うむ。今ではほとんどの冒険者がそのように魔法を使いこなしている。じゃが、かつては武器や盾などに神々の力を封印することで魔法を使っていたこともあったのじゃ。知っておるかな?」 そう言えば、古文書で読んだことがある。剣やロッドに七惑星の加護を封印することで、今より遙かに多彩な魔法を使う技術がかつて存在したという。 だが、武具に魔力を込めるのには何年もかかる。そのうえ、今の市場に流通している安価な武具では、魔力の封入に耐えられないとも言われている。このため、そのような魔法は今では古代魔法としてすっかり廃れてしまっていた。 「そこで、このアームロッドじゃ」 王様はアームロッドを手で撫でて見せた。王様の触った部分がほのかに光を放ったように見えた。 「このアームロッドは今のペンタウァでは精製できない謎の金属でできている。余には、これが古文書に記された「魔鋼」であるような気がしてならないのじゃ。さらに、どうやらこの宝具には、近くに存在する魔力を無尽蔵に吸収する力があるらしい」 それは凄い。つまり、このアームロッドに次々と七惑星の加護を封じ込めていけば、いずれ最強の魔術が誕生するということか。 王様はあなたをまっすぐに見つめて依頼する。 「誉れ高き勇者よ。魔鋼の武器を携え、そこに魔力を宿すのじゃ。そしてこのペンタウァに降り注ぐ災厄から、街を守ってほしい」 [わかりました](40) [いやです](90) 20 あなたは聖水の瓶を握りしめた。どんな災厄が天から振ってこようとも、この身に代えてもペンタウァを守ってみせる。そのためには、この手を振るって全ての敵を打ち倒すしかない。あなたの腕に力が込められた。 と、見る間に聖水が真っ赤に燃え上がるような赤色を発し始めた。 あなたは、瓶を開けて中身をアームロッドに垂らしてみた。聖水はアームロッドを滴り落ちていく。アームロッドから蒸気が立ちのぼり、激しく明滅し始めた。持っていられないほどの熱さだ。あなたは必死でアームロッドを握りしめた。 やがて、光と熱さが収まったとき、あなたの手の中には、薄い橙色に変色したアームロッドがあった。 「うまくいったようだな。確かに、何かの力がアームロッドに封入されたのを感じた」 そうだろうか。一見、色が変わったようにしか見えないが。こんな武器を振るったところで、火の玉を一つ飛ばすのがせいぜいではなかろうか。 「まあ、確かにこれだけでは心許ないだろう。では、オーサーのもとを訪ねてみてはどうかな。かつて宮廷魔術師だったオーサーは今は引退して北の山麓に居を構えているはずだ。彼は世界で最も知性の神に愛された男。きっとお前の助けになってくれるだろう」 [オーサーのもとに向かう](410) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](570) 100 もしも予言が本当だったら、冗談じゃない。空から降ってくる災厄と戦うなんてできっこない。 あなたは早々にペンタウァの街を去ることにした。 どこでもいい。何か良い冒険のあてはないだろうか。 下調べもせずに一人で街を出たあなたにとって、次の冒険は厳しいものとなった。毒に犯され、呪いを掛けられて、オークの集団に囲まれて、這々の体で逃げ出してきたあなたの戦利品と言えば、木の棒や一握りの砂といったゴミだけだった。 ともあれ、何とか生きながらえたのだ。ひとまず街に帰って一杯やろう。 だが、長旅を終えて帰還したあなたの前に広がっているのは、どこまでも続く荒野だった。 幾つかの崩壊した建物が、薄汚れた大地の上に並んでいる。そこかしこにネズミが走っていて、人影はまったく見当たらなかった。繁栄を遂げていたペンタウァの街の面影はどこにもなかった。 予言は、成就していたのだ。 あなたは命と引き替えに、帰るべき場所を失った。 50 あなたは聖水の瓶を握りしめた。 天から災厄が降ってくると言っても、それはどんな形をしているかさっぱりわからない。物理的な存在なのか、悪魔や霊体のようなものなのか、それとも色々と想像して怖じ気づいたり疑心暗鬼になったりしているあなたの弱気こそが災厄の正体なのかもしれない。 まずは冷静で強い意志を持ち、事態を見極めるべきだ。 あなたがそう念じた瞬間、聖水がどす黒く染まった。 何か間違ったのだろうか。王様も心配げに見つめている。だが、後には退けない。あなたは瓶の蓋を外し、中身をアームロッドにぶちまけた。 アームロッドに黒い聖水が伝っていく。しゅうしゅうと音を立てて、蒸気が溢れてきた。何が起きているのか見当もつかない。やがて、あなたの目の前で一条の光を放ったと思うと、アームロッドは静かにあなたの手に収まった。何だか、以前より掌への収まりが良くなったように感じる。まるで鎖で結わえ付けられているようだ。 「うむ、今確かに、アームロッドに魔力が宿ったのを感じ取れたぞ。よくやった」 道場主が手を打った。 だが、この程度の魔力で災厄に対抗できるとは思えないが……。 「そうだな。やはり、エスター殿の力も借りてみてはどうだろうか。まあ、あの娘にどこまでできるかわからんが」 意外なことに、道場主はエスターにあまり良い感情を持っていないようだ。 [魔法使いの家に行く](460) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](260) 60 「なんだよ、あたしじゃ役不足ってか?」 役不足とは本来は役が不足している意味で、使い方を間違っている、と独り言を呟きながら、あなたはカレンを尻目に馬を走らせた。実際、旅の戦士と国一番の賢者では役者が違うというものだ。 果たして、オーサーは山間の小さな小屋に居を構えていた。かつての宮廷魔術師としてはあまりにも質素なたたずまいだ。 あなたを招き入れたオーサーは白いあごひげを撫でながら意味ありげに頷いて見せた。 「ペンタウァの勇者よ。そなたの来た理由は察しがついておる。星辰が変わったからな」 そう言ってオーサーはあなたに席を勧める。さすがに国一番の切れ者、話が早そうだ。あなたはこれまでのことをかいつまんで話して聞かせた。 「数多の災厄か。名前は知っておるぞ。儂も、あのゲディスも、災厄をコントロールできる方法を求めて研究していたことがある。だが、結局は無謀な試みじゃった。あれは人間に御しきれるものではない」 オーサーは険しい口調で続ける。 「そなたの持つアームロッドが災厄を退けられるかどうか、保証はできぬ。儂の持つ全ての力をそいつに注いでやろう。あとはそなたの力量次第じゃな」 そう言ってオーサーはその両腕に気を込め、一気に解き放った。 「プルパンテ!」 次の瞬間、あなたの持つアームロッドが青白く輝き始めた。光は数秒で収まったが、その数秒間でアームロッドの表面にごつごつとした得体の知れない紋様が刻まれていた。まるで隕石の表面のようだ。 オーサーは額の汗をぬぐった。 「歳はとりたくないものじゃな、今のが儂の全力じゃ。もう行くが良い」 [オーサーに他のつてを尋ねる](440) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](500) 80 「オーケー、話がわかるじゃないのさ。それじゃ、ついておいで」 カレンはあなたを連れて街道を外れ、廃坑に向かって案内していった。 「ここにはかつてお師匠様と一緒に戦って封印した魔獣ビューティービーストが眠っているのさ。あいにくとあたしの未熟のせいで、魔獣の息の根を止めることはできなかった。今でもたまに地下深くから魔獣の咆哮が聞こえてくることがあるよ」 ペンタウァの危機だというのに、カレンは嬉々として話を続けながら、あなたを坑道の奥に連れて行く。 やがて、洞窟は落盤で行き止まりになった。足下の地面に複雑な形の魔法陣が刻まれている。 「この真下にビューティービーストがいる。感じるかい?奴は10年間、ずっとここからの脱出を狙っているんだ。その執念が地中を抜けてこの坑道に充満していたとしても、不思議はないだろう?」 カレンに促されてあなたはアームロッドを取り出した。驚いたことに、それは淡い輝きを放ちながらかすかにわなないている。それは永遠に地の底に沈められた美女の嘆きの声のようだった。 「思った通りだ。アームロッドは近くにある魔力に反応して自らを強化するみたいだね。もう、封入は完了したよ。あたしの見立てじゃ、このアームロッドには、永遠の若さを保つ力が込められている」 うっとりとするカレンを前にあなたは呆れかえった。それはそれでたいそうな魔術だが、今必要なのは災厄を打ち払う力だ。 「……まあ、そうなるよね。で、これからどうするんだい?あたしに助けてやれるのは、ここまでだね」 カレンを信じた愚かさを呪いながら、あなたは廃坑を後にした。 これからオーサーのところに行っていては、予言の日に間に合わない。あなたは必死で考えた。他に誰か頼れる人はいるだろうか?もしもいるとしたらやはり王都ペンタウァしかありえないのではなかろうか。 やむを得ない。無駄足になってしまったが、今からペンタウァに帰るしかない。そう決断しかけたとき、あなたの脳裏に何かが閃いた。 ここからなら、タリスマンの森までそう遠くない。かつてそこには、自然の息吹をコントロールする力を秘めた宝玉タリスマンが祭られていた。悪用されそうになってやむなく宝玉は封印されて底なし沼に沈められたのだが、今でも森一帯は冬でも枯れることなく青々とした木々で覆われているという。 つまり、その地一帯が大地の活力と強く結びついているということだ。もしもタリスマンの魔力をアームロッドと共鳴させることができれば、大地の力を封入することができるかもしれない。 いや、待てよ。 タリスマンの森の水源は、ルシフェルの水門へと続いている。あそこも三大天使の力が宿る場所だ。特に月夜の夜には強い魔力が集まるという。幸い、今夜は確か満月に近いはずだ。 今からならどちらか一方に寄ることはできるだろう。それともまっすぐ帰るべきだろうか。 「後は任せたからね-」 カレンの声を無視してあなたは馬に鞭を入れた。 [ルシフェルの水門に向かう](220) [タリスマンの森に向かう](230) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](420) 90 あなたは王様の依頼を断った。空から降ってくる災厄に一週間で対抗するなんて、正気の沙汰ではない。 王様は表情を曇らせたが、声を荒げることはなかった。 「勇者にもあらがえぬ恐怖があるようだな。もういい、行きなさい」 あなたはアームロッドを返して、王城を後にした。 さて、これからどうしたものか。 [街の中で過ごす](110) [ペンタウァから逃げ出す](100) 120 あなたがペンタウァの街に戻ったのは、予言の日の前夜だった。 街は戒厳令が敷かれていて、普段の喧噪からは想像もつかないほど静かだった。 不安の高鳴りを感じながら、あなたは王城へと向かった。 「おお、誉れ高き勇者よ、よくぞ戻った。で、首尾はどうかな?」 あなたはこれまでの経緯を報告した。 「ほう、オーサー殿と、セーナ姫の助力をも得たというのか。それなら準備は万端じゃな。わざわざ彼奴を呼ぶまでもなかったか」 ……彼奴? 「フフフ、ソーサリアンよ、久しいな」 呼ばれてあなたが振り返ると、いつの間にか背後に老人が立っていた。年季の入った革鎧をまとったその体躯には無数の傷が刻まれている。だが、その厳しくも穏やかな眼差しは、見る者を安心させる魅力を放っていた。 グーランだ。王様直属のエージェントとして単身で活動する百戦錬磨の戦士。あなたも以前の冒険中に何度か世話になったことがある。最後に会ったのはもう何年前のことになるだろうか。 「グーランは数年前に引退した後も一人で世界の各地を飛び回り、伝説の武具や魔法などの情報を集めていたのだ。この王国の危機に駆けつけてくれたこと、嬉しく思うぞ」 「滅相もございません。陛下におかれましてはまったくお変わりないご様子で恐悦に存じます」 グーランは優雅に挨拶した後、あなたに振り向いた。 「ところで、そのアームロッドの強化だが、私もいくらか力になってやれると思う。長年の冒険で集めた魔法石を使うときがきたようだ」 グーランは懐から小袋を取り出し、中身を掌に開けて見せた。きらきらと光り輝く宝石が二つ、袋からこぼれ出る。一つは薄水色、もう一つは火のように真っ赤な色だ。 「この魔法石にはそれぞれ水星神と火星神の力が込められている。お前が望むなら、この魔力をアームロッドに込めることができるぞ。だが、儀式には半日近くかかる。使えるのはどちらか一つだけだ。あいにくと今手に入ったのはこの二つだけだ。もしどちらも要らないというなら、他の用途に使うことにするが……」 [水星神の力を込めてもらう](200) [火星神の力を込めてもらう](210) [どちらも要らない](70) 40 「おお、誉れ高き勇者よ、頼んだぞ!」 王様は満足げに頷いた。 「魔鋼の武器に魔力を宿すやり方は、魔法使いエスターが詳しい。じゃが、彼女のやり方は、自身の魔力を少しずつ錬成して武器に宿すというもの。それでは一つの魔力を宿すのに何年もかかってしまう。何か良い魔力の源を見つけねばなるまい」 王様は腕を組んで考えていたが、不意にぽんと手を叩いた。 「そうじゃ、道場主を訪ねてみると良い。あやつは、通常なら5年もかかる薬草学博士資格をたった2年で習得できる方法を開発したと聞いておる」 それとこれとは話が違うような気がするが。だが、他に手がかりもない。 「行くが良い、誉れ高き勇者よ。余は、混乱をきたさぬよう市民を避難させるべく準備を始める。残された時間でなんとしても、災厄を払う力を手に入れるのじゃ」 [道場を訪ねる](470) 130 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1140) 110 それから一週間、あなたは飲んだくれたり、街で修行したりして日々を過ごした。 古文書のことを知らない街の人々は、いつも通りの穏やかな生活を送っている。 こうしていると、王様に呼ばれて聞かされた話など、夢の中のことだったように思えてくる。そもそも空から何かが降ってくるなんて、どうして信じられるのだろう? 一週間後、あなたが冒険者の宿で目を覚ますと、にわかに寒気がした。 あなたは窓を開けて外を見てみた。今は何時だろう?ずいぶんゆっくり寝たはずなのに、窓から見えるのは暗黒の空だ。星一つ見えない真の闇。冷たい風が頬に吹きつける。 そうではない。夜なんかじゃない。暗闇に目が慣れるにつれ、あなたの瞳に信じられないものが映り始めた。 ペンタウァの空全体を、暗黒の霧が覆い隠している。 そして、その霧の中から、一つ、また一つと、何かが分離してくるのが見える。 あるものは翼を持った悪魔のようであり、あるものは巨大な蛇のようであった。人間のような姿もあれば、オオカミのようなものもいる。いずれも黒い影のような形を取って、空を舞いながら少しずつ地上に向かってくる。 その地上では、街の人々が驚き逃げ惑い始めた。 黒い影は地上に降り立つと、思い思いに蹂躙を始めた。牙でかみつくもの、火を放つもの、木々をなぎ倒すもの。見る間に街中が無数の影で覆い尽くされていく。人々の悲鳴がひときわ大きくなり、そして、次第に消えていった。 数多の災厄が降ってくる。 予言は成就したのだ。 あなたの命も、ペンタウァの歴史も、ここで幕を閉じる。 140 「ひどい人ね、あなたは……」 エスターは嫌々をするように首を振ったが、あなたの意志は揺るがない。街の存亡がかかっているのだ。 「わかりました。あなたの望みを叶えます。最後までいけるかどうか、わからないけれど……」 エスターはもう一つの水晶をアームロッドの隣に置き、再度呪文を唱え始めた。今度の呪文は先ほどの厳かなものではなく、喘ぎや叫びの混じった、痛々しいものだった。一声発するごとにエスターの顔が苦痛に歪み、頭を後ろに仰け反らせる。あなたはその様をただじっと見つめていた。 「これで……限界……!」 嗚咽のような最後の一言を漏らすとともに、エスターは机に突っ伏して果てた。 あなたは彼女を抱え込み、ベッドに寝かしつけてやった。胸が緩く上下しているところを見ると、幸い気を失っているだけのようだ。 あなたの前には、一段と輝きを増したアームロッドがある。手を触れてみると、氷のように冷たい。確かに、異様な魔力が宿ったのが感じられる。 だが、これで災厄に通用するだろうか? [他のあてを探す](620) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](580) 150 「水星ですね、わかりました」 エスターは宝玉とアームロッドを並べ、呪文を唱え始めた。程なくアームロッドがまばゆい輝きを放ち始める。それに呼応して宝玉は明滅を繰り返し、次第にその形が揺らいでいった。 最後にひときわ大きな閃光を放ち、そして辺りに静寂が戻った時には、宝玉は跡形もなく消えていた。 「完成しました。これであなたのアームロッドは強化されたはず……はううううっ……!」 次の瞬間、エスターが目を閉じてあられもない声を上げた。 「……心配、要りません。……魔力装填のバックファイアで、一時的に消耗しているだけ、ですから……」 しかし、その顔は真っ赤に染まり、息づかいも荒い。短時間で魔力を装填するのはかなり負担をかけるようだ。 これ以上エスターを頼ることは難しいだろう。あなたは礼を言って魔法使いの家を後にする。 さて、アームロッドの強化は成功した。改めてしげしげと見てみると、その表面には無数のとげのような紋様が刻まれている。こいつを使えば、強力な攻撃魔術が使えそうだ。 だが、果たして数多の災厄に通用するかどうか、そこまでの確証はない。 [街中を歩いて手がかりを探す](630) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](490) 160 時間はあまり残されていない。あなたは早馬を駆って砂漠へと向かった。 交易都市ヴァラージはひっそりとしていた。ここしばらく、竜巻の被害が続いたせいで、街の中は荒れ果て、貿易商人もめっきり減っていたのだ。そして、復興のための指揮を執っている人物こそ、ルワンだった。 ターバンとマスクで頭部をすっかり多い、薄水色のローブをまとった背の高い人物だった。目尻の皺から、相当な高齢であることはわかるが、その眼力はいささかなりとも衰えていないようだ。 「なんだ、貴様らは。今は忙しい。下らぬ用で儂の手を患わせるつもりなら、バジリスクのえさにしてやるぞ」 ルワンは野太い声で不機嫌そうに言い放つ。あなたは慌てて、オーサーの紹介で来たと伝えた。 「ふん、あのじじいめ、次々とろくでもない用を言いつけてきおる。おおかた貴様らの用向きも、ペンタウァが危機に迫っているとかいう類いのことであろう。さっさと説明しろ」 相手はすっかりお見通しのようだ。ルワンはかつて砂漠のオアシスをかけて王様と争って敗れたと聞いているが、今でもその勢力も魔力も衰えていないように見える。この男が本当に手を貸してくれるのだろうか。 だが、迷っている暇はない。あなたは手短に事情を説明した。 「フフフ、ソーサリアンが私の力にすがりにくるとは、ざまはないな。良かろう、手を貸してやる。貴様らでは及びもつかない絶対的な魔力というものを見せてやろう」 仰々しい言い回しには閉口するが、ルワンの動きは素早かった。部下に命じて砂漠の一角に祭壇を準備させ、そこにアームロッドを供えると、ルワンは大声で呪文を唱え始めた。 途端に、砂の大地に幾筋もの煙が立ちのぼり、それらは次々とアームロッドの中に取り込まれていく。 視界が砂でいっぱいになり、あなたの衣服もがさがさになった頃、儀式が終わった。 アームロッドは不思議なことに、砂の色とはかけ離れた淡い水色の輝きを放っている。触れてみると氷のように冷たい。 「見よ、幸運と英知をもたらす大地の力を取り込んだこの神々しき祭具を……」 ルワンは満足げな笑みを浮かべたが、ふとその顔色が曇った。 「ところで……オーサーと儂を訪ねたということは、当然もう一人のところにも訪問に行ったのだろうな?」 誰のことだろう? 「決まっておろう、ログレックだ。儂以上に気むずかしい男だが、儂が実力を認める数少ない男の一人でもある」 ルワンの言葉であなたは思い出した。かつてペンタウァを守護していた魔法使いの一人、ログレック。彼は変わった男で、弟子を試すために狂言誘拐を仕掛けてみたり、炎の精霊を召喚したりと、何かと人騒がせなことをするが、その実力は折り紙付きだ。 「奴はペンタウァの郊外に住んでいるが、滅多なことでは人に会わん。もし貴様らがどうしても言うなら、紹介状を書いてやっても良いぞ」 恩着せがましい言い方にあなたはむっとしたが、確かにログレックのことだ。面会するにも一筋縄ではいかないだろう。 [紹介状を書いてもらう](170) [王城に戻る](510) 170 あなたはルワンに頼んで紹介状を書いてもらった。ルワンは意外にも達筆で、羊皮紙にすらすらとペン先を走らせていく。手紙を丸めて蝋で封印すると、ルワンは仰々しい仕草で紹介状をあなたに突きつけた。 「さあ、これで満足だろう。早く行け」 ルワンは尊大な仕草であなたを追い出した。だがその瞳には、何かを託すような輝きが灯っていた。 あなたはペンタウァの郊外でログレックの居宅を探した。さしたる苦労は要らなかった。城壁からほど近い川の畔に、ひときわ目立つ四角い建物があったのだ。壁は木でも大理石でもなく光沢のある金属製で、そこかしこにはめ込まれた窓枠が意味もなくくるくると回転している。 悪趣味な家だと思いながら、あなたは扉をノックする。 「客人は好かん。帰ってくれ」 ぶっきらぼうな声が扉の奥から返ってくる。あなたは声を張り上げて、ルワンからの紹介状があると伝えた。 「なに、砂漠のルワンだと……まったく……」 扉が開いて現れたのは、橙色のローブをまとった老人だった。頭は禿げ上がり、長いあごひげをたたえている。仏頂面をしているが、その眼は少年のように悪戯っぽく輝いていた。 「私は忙しいのだが……一体何の用だ?」 あなたは事態を手短に説明した。 「ふむ、数多の災厄とな。名前は知っているよ。まさか本当にそんなことが起きるのかどうかは、ずっと半信半疑だったが、長老が古文書を見つけたとなると、少々信憑性が出てきたな。よろしい、君のそのアームロッドを貸しなさい」 有無を言わせぬ口調であなたのアームロッドを取り上げると、ログレックは聞いたこともない言語で呪文を唱え始めた。ほどなく、アームロッドから青白い光が立ち昇り始める。 「うまくいったようだな。このアームロッドにはとても良い魔力が込められていた。私の英知を結集して、その力を引き出したところだ。君がこれを振るえば、神のイカヅチがほとばしり、どんな相手とでもやり合うことができるだろう」 確かに、アームロッドからはこれまでにない強大な魔力が感じられる。 「さあ、もう行きなさい。また新作のダンジョンでも作ったら、こちらから誘いに行くから」 ログレックはあなたを追い出すと扉をバタンと閉めた。 後はペンタウァに帰って王様に報告するだけだ。明日はいよいよ災厄を迎え撃つことになる。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](940) 180 「むむむ……それは困ったのう……」 王様は眉間に皺を寄せる。 と、その表情が不意に緩んだ。 「……ふふ、心配無用じゃ。余とて一国の王。この国を守るのに予断はない。あれを持て」 王様が手を上げると、部下が何かを持ってきた。見たところ、液体の入った小瓶のようだ。 「これは、不老長寿の水じゃ」 なんと!死にかけた老人をも若返らせ、荒野に垂らせば緑の平原に戻るという、あの伝説の聖なる水だというのか。あなたはさすがに驚きを隠せなかった。一見、ただの水にしか見えないが…… 「知っての通り、この水は極めて希少なものじゃ。かつてこの国が危機に見舞われたとき、幾多の勇者たちが不老長寿の水を求めて世界中を旅した。多大なる犠牲を払い、なんとかペンタウァは滅亡を免れた。この水はそのときに使用した水の余り分ということになる」 そう言われると小瓶に入った液体が俄に輝いて見えてくる。 王様は瓶の蓋を開け、惜しげもなく不老長寿の水をあなたのアームロッドに振りかけた。 変化はすぐに現れた。水に濡れたアームロッドがものすごい勢いで輝き始めたのだ。台の上で、目も開けていられないほどの光を放っている。 「不老長寿の水に込められた生命のエナジーが今、アームロッドに注ぎ込まれた。これを持って戦えば、そなたは無敵も同然じゃ」 あなたはアームロッドを手に取った。輝きはなおも激しく続いている。握った手から無限のエナジーが流れ込んでくるようだ。これならいけるかもしれない。いや、いくもいかぬも、ここで戦いに臨むよりほかないのだ。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](710) 190 あなたは礼を述べてオーサーの家を後にした。古城に行くとなると少し回り道になる。すぐにペンタウァに戻らねば予言の日に間に合わない。もしも無駄足だったらえらいことだ。あなたは祈るような気持ちで馬に鞭を入れた。 古城に着いたのは夜遅くだった。今夜は満月だ。月の光が塔の姿を明るく照らし出している。 この古城のどこかに地底湖につながる道があるはずだ。だが、そこに何があるというのだろうか? 考えていても仕方がない。あなたは城に入ろうとした。 と、そのとき、あなたは歩みを止めた。城の中に、人の気配がする。 「誰です、そこにいるのは?」 凜とした女性の声が響き渡った。玄関の奥から聞こえてくる。 あなたは慎重に奥を探ってみた。そこには、ドレスをまとった長髪の女性がたたずんでいた。周囲を数名の戦士がガードしている。 魔物ではないようだ。あなたは敵意のないことを示しつつ近づいた。 「まあ、あなたはソーサリアンなのですね。私はカルーン王国のセーナ・ゼノビアです」 なんと、金髪もあでやかなこの娘がカルーン王国のセーナ姫だというのか。 「この古城には邪竜シャドードラゴンが眠っています。今宵は満月。月に一度、この古城の地底湖で清めと封印の儀式を行うのが私の務めなのです。あなたは一体何用で来たのですか?」 セーナ姫は魔術も堪能のようだ。あなたは腹をくくって事情を話してみることにした。 「なんと、空から災厄が降ってくると言うのですか!それが本当なら、ペンタウァの危機は我がカルーンの危機も同じこと。座して見ているわけにはまいりませんね。ついてきなさい」 セーナ姫はあなたを先導して古城の奥へと連れて行った。階段を上ったり下ったりしていると、自分がどこにいるのかだんだんわからなくなってくる。 だんだん辺りの空気が湿り気を帯びてきた。そして、ひときわ長い螺旋階段を降りると、そこは巨大な湖へとつながっていた。 湖水の中央に満月が映っている。見上げると、天井の一角が崩れていて、地表まで吹き抜けになっているようだ。 「あの中央に向かいなさい」 言われるままにあなたは泳いで湖の中心部に向かった。 湖面に映った月に重なった瞬間、あなたの持つアームロッドがひときわ鮮やかな光を放った。青白い輝きは一瞬で収まったが、あなたは何かの変化を感じ取っていた。アームロッドを中心に湖面にさざ波が立っているのが見て取れる。 「うまくいったようですね。ソーサリアン、少しでもお役に立てたのならなによりです」 儀式の続きをするというセーナ姫と別れ、あなたは夜を徹して馬を飛ばした。直ちにペンタウァに戻らねばならない。 [王城に戻る](120) 200 「水星神の方だな、わかった」 グーランにアームロッドを預け、あなたは一旦冒険者の宿に戻ることにした。 明日はいよいよ数多の災厄が降ってくるという。決戦の前に少しでも休んでおかなければ……。 そうは思っても、緊張は高まるばかりだ。あなたはいくらか仮眠を取り、体を動かしながら夜明けを待った。 もうすぐ日が昇るという頃合いになって、あなたの部屋の扉を叩く音がした。出てみると、宿屋の主人がアームロッドを持っている。 「グーラン様からお預かりしました」 あなたはアームロッドを受け取った。儀式はうまくいったようだ。だが、少し様子がおかしい。水星神は知性の象徴のはずだが、アームロッドは真っ赤に染まっていて、熱を帯びている。まるで今にも花火でも打ち上げそうなくらいだ。神々の力が干渉し合って性質が変化したのだろうか。 だが、躊躇している暇はない。あなたは準備を整えて宿屋を出ようとした。 ところでグーランはどこに行ったのだろうか。 「グーラン様は街の人々の避難路を確保するため、お出になったそうです。それから、あなたに伝言されました」 宿屋の主人の言葉にあなたは耳を傾ける。 「死ぬでないぞ、とのことです」 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](960) 210 「火星神の方だな、わかった」 グーランにアームロッドを預け、あなたは一旦冒険者の宿に戻ることにした。 明日はいよいよ数多の災厄が降ってくるという。決戦の前に少しでも休んでおかなければ……。 そうは思っても、緊張は高まるばかりだ。あなたはいくらか仮眠を取り、体を動かしながら夜明けを待った。 もうすぐ日が昇るという頃合いになって、あなたの部屋の扉を叩く音がした。出てみると、宿屋の主人がアームロッドを持っている。 「グーラン様からお預かりしました」 あなたはアームロッドを受け取った。儀式はうまくいったようだ。火星神の力は炎と暴力。それを体現するかのように、アームロッドはどぎつい白銀の輝きを放っている。邪魔する者全ての命を奪いかねないような殺気すら感じられる。こいつがあれば、どんな奴が相手でも通用するのではないか。 さすがは伝説の戦士グーラン、最後に素晴らしい仕事をしてくれた。あなたは必勝を期して準備を整え、宿屋を出ようとした。 ところでグーラン本人はどこに行ったのだろうか。 「グーラン様は街の人々の避難路を確保するため、お出になったそうです。それから、あなたに伝言されました」 宿屋の主人の言葉にあなたは耳を傾ける。 「死ぬでないぞ、とのことです」 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](950) 220 あなたは急いで馬を走らせ、ルシフェルの水門へと向かった。 水門へと続く道にはたくさんの兵士がガードを固めている。昔一度水門が魔物の手に落ちてからはいっそう警備が厳しくなったようだ。 だが、身分を明かして巡礼に来たと伝えると、兵士長はあっさり通してくれた。 あなたは狭い洞窟を抜け、水門の真下の小穴から顔を出した。ごうごうと音を立てて莫大な水量が流れて落ちていく。その青白い水のきらめきを見ているだけで心が洗われるようだ。 だが、あなたはその場で夜まで待った。 やがて辺りが暗くなり、一寸先も見えないほどの深い闇がその場を支配した。 それからさらに数刻が過ぎると、遙か頭上、滝壺の真上に、煌々と輝く月が姿を現した。 あなたはそこでおもむろにアームロッドを取り出した。 アームロッドは、まるであなたの心を読んだかのように、俄に光を放った。すると、周囲の空気がわななき、細かい光の粒子となって付近を舞い始めた。頭上の月から蒼白な一条の光が差し込み、アームロッドを照らし出す。アームロッドはそれに呼応するようにわななき、瞬きを始めた。 そうして数分後には、あなたの手の中でアームロッドは変貌を遂げていた。細かいルーン文字のような紋様が刻まれ、柔らかい光を放っている。握っていると、心の底から活力が湧いてくるような気がする。 確かに、アームロッドは月の力を取り込んだようだ。 あなたは満足して水門を後にした。 だが、帰り道、あなたはふと不安に駆られた。 確かに、このアームロッドはあなたの体力を増してくれるだろう。だが、相手は正体不明の災厄。もっと攻撃的で決定力のある魔術が必要なのではなかろうか? かといって、すぐにでもペンタウァに戻らねば予言の日に間に合わない。 致し方ないか……と帰途を急ぐあなたに天啓が閃いた。 ここからペンタウァに戻るのならば、街のすぐ裏手にはドラゴンの洞窟があるではないか。 ドラゴンの洞窟は、かつてヒドラやブルードラゴンと言った名だたる魔物たちが生息していた魔境だ。長らく封印されていたが、あなたも含めてソーサリアン達が総出で討伐先を行い、キングドラゴン退治に成功した今は、もぬけの空になっている。だが、あれだけ壮絶な戦いが行われた地だ。今でも幾ばくかの魔力が残っているのではないか。 [ドラゴンの洞窟に寄ってみる](780) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](880) 230 うっそうと茂った森林地帯を抜け、あなたは不眠不休で馬を走らせ続けた。 タリスマンの森の中心部にある広場があなたの目的地だ。そこには、ひときわ巨大な樹木が天高くそびえ立っていた。 そしてその樹木のそばに作られた掘っ立て小屋の扉を叩く。 「だあれ?」 小屋から顔を出したのは、真っ赤なローブにとんがり帽子を被った、緑の髪をした女性だった。 彼女の名前はリーア、見た目はほんの少女だが、ここで何年もタリスマンの見張りを務めていると言われている。 「あら、ソーサリアンじゃないの。しばらく振りね。元気してた?」 あなたは息を切らせながら、助けを求めに来たと説明した。 「まあ、なんてことなの!せっかくここ最近大きな事件もなかったのに、ペンタウァが大変なことになってるなんて……。私にできることなら何でもするわ。どうすればいいかしら?」 あなたはタリスマンの力が借りたいと申し出る。 「……あなたも知ってる通り、タリスマンはもうないわ。でも、沼まで行けば、少しは魔力を分けてもらえるかもね」 あなたはリーアとともに森の奥から秘密の地下通路を通って、底なし沼を訪れた。濁った水が滝のようにとめどなく流れ落ちていく。どこまで奥に続いているのか見当もつかない。 「ここね。そのアームロッドを貸して」 リーアは沼のほとりに立ち、アームロッドをかざして念じ始めた。 「万物の源たる宝玉タリスマンよ。今我に力を授けよ……」 すると、沼の中心部から一条の光が放たれた。 光はアームロッドにどんどん吸収されていく。 「これは、タリスマンの持つ大地の力……」 しばらくすると、光の放出は唐突の終わりを告げた。リーアがあなたに返したアームロッドは、一見何も変化していないように見えるが、手に持った瞬間あなたはこれまでの旅の疲れが癒やされていくのを感じた。 「アームロッドに秘められた魔力が変化したみたいね。お役に立てたかしら?」 確かに、このアームロッドを持って戦えば、どれほど敵の数が多くても何とかなりそうな気がする。 だが、災厄を打ち倒すほどの力が備わったかと言われると、微妙なところだ。 あなたは礼を言ってリーアと別れた。 もはや残された日はわずかだ。あなたは大急ぎでペンタウァに帰る。 [王城に行く](530) 240 あなたは狭い通路を下っていった。 地獄の底まで降りていくのではないかというほど長い通路だったが、遂に終わりが見えてきた。 そこは地底湖だった。巨大な空洞の底に、なみなみと水をたたえた泉がある。成分は普通の水のようだ。松明の光に反射して水面が怪しい輝きを放つ。 あなたはアームロッドを取り出して、泉に浸してみた。 すると、アームロッドは光り輝き、泉にさざ波を立て始めた。泉の水に秘められた魔力がアームロッドと共鳴しているのだろうか。アームロッドを中心に同心円が幾重にも広がっていく。 しばらく経った後、あなたはアームロッドを引き上げた。アームロッドは今やどす黒く染まり、表面には不気味な紋様が刻まれている。魔力がほとばしるのが目に見えるようだ。それも、不吉なる死の力を感じさせる。 アームロッドの変貌にあなたは驚いたが、これが魔力の干渉というものだろうか。 あなたはアームロッドをしまい、急いで来た道を帰り始めた。 洞窟を出る頃には夕闇が迫っていた。 いよいよあなたは、最後の決戦に臨む。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](910) 250 あなたは通路をどんどん登っていった。行く手から漏れる光は次第に強まっていく。 曲がり角を回ると、不意に目の前が開けた。 そこは巨大な空洞だった。一番奥にあるのは、キングドラゴンがねぐらにしていた台座のようだ。 そして、あなたの頭上、遙か上から、太陽の光がさんさんと差し込んでくる。どうやら天井部分の中央が吹き抜けになっているらしい。 暖かな陽光を浴びて、あなたはふと思いついた。アームロッドを取り出して、空洞の中央に置いてみる。 そこに太陽の光が差し込むと、アームロッドが輝き始めた。 周囲に漂う魔力と、凝縮された日の光を吸い込んで、アームロッドは変貌を遂げていった。 先ほどよりもさらに強い生命力が、アームロッドの内部から感じられる。まるでこれ自体が生きているかのようだ。 あなたがアームロッドを握りしめると、心の底から生きる希望が湧いてくる。この戦い、絶対に負けられない。 あなたは颯爽と帰路を歩み、ドラゴンの洞窟を後にした。 予言の日はもう目前に迫っている。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](920) 260 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1230) 430 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](970) 490 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1210) 500 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1010) 540 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1000) 550 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1130) 570 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1020) 580 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1200) 590 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](990) 640 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1030) 680 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1120) 710 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](980) 720 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1050) 730 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1040) 740 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1160) 750 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1110) 760 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1100) 770 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1090) 790 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1180) 820 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1170) 840 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1220) 850 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1080) 880 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1190) 910 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1070) 920 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1150) 940 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](480) 950 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](860) 960 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](870) 270 「水星ですね。わかりました。お節介ですけど、今の状況では確かに水星の方がお得だと思いますよー」 脳天気な言い方ながらもWIZは慎重に準備を始める。台座の上に次々と触媒を並べ、その中心にあなたのアームロッドを安置した。そして魔術書を取り出して複雑な呪文を唱え始める。 「水星の神よ、我が呼びかけに応じよ……」 WIZの詠唱が終わると、アームロッドが煌々と輝き始めた。周囲の触媒には変化が見られない。だが、それらの魔力はアームロッドに転移されたようだ。 「成功です。どうぞ、手に取ってください」 WIZに促されてあなたはアームロッドを両手で掴んだ。掌に温かな感触が伝わってくる。その輝きはまるで太陽のようにまぶしく、直視できないほどだ。 「このアームロッドから発せられる光線は、あらゆる敵を射貫くことができるでしょう。きっとうまくいきますよ!」 WIZは相変わらず陽気に喋っている。確かに、アームロッドにはこれまでにない強い魔力が込められているようだ。根拠のないWIZの自信にいくらか勇気づけられたあなたは、思いを新たに決戦に挑む。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](730) 280 あなたは夜を徹して馬を駆け、紅玉の森に向かった。 幸い森は穏やかで、道中モンスターに遭遇することもなかった。木々は穏やかに生い茂り、そこかしこに伸ばした根が複雑に絡み合っている。 あなたは道に迷わぬよう、歩数と曲がり角を数えながら慎重に森の奥に進んでいった。 そして、森の奥にひときわ開けた場所を見つけた時、あなたは目を見開いた。そこにはなみなみと水をたたえた泉があった。妖精たちが水浴びをしていてもおかしくないほどの、澄み切った水だ。森の木々の影が映り込んで、何とも言えない幻想的な雰囲気を醸し出している。ここが紅玉の森の聖地であり、計り知れないほどの魔力を蓄えていることが、素人目にもはっきりわかった。 あなたはアームロッドを取り出して泉の水に浸してみた。 次の瞬間、泉が波打ち、アームロッドを中心に幾つもの同心円を発していく。 泉とアームロッドの魔力が共鳴しているのだ。 鈍い音が鳴り響き、アームロッドが七色に光り輝く。少しずつ泉の魔力を吸収しているのだろうか? あなたは固唾を飲んで状況を見守った。 しばらくすると、唐突にアームロッドの輝きは消え去り、当たりに静寂が戻った。 あなたはアームロッドを泉から引き上げた。確かに、アームロッドの中におびただしい魔力が封じられているような気がする。だが、不思議なことに、そこには何か不浄なものが感じられた。触るだけで皮膚が焼けるほどの敵意が込められているようにすら思える。 あなたは紅玉の森を後にして、ペンタウァに戻った。 さて、これで戦いの準備は整ったと言えるだろうか? [王様に相談する](660) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](130) 290 あなたは薬瓶を握りしめた。だがあなたの思い描くイメージは漠然としたままだ。 そもそも、今迫り来る災厄とは一体何なのか。魔物の類なのか、有毒ガスか、隕石か。敵の正体がわからないのに対策の立てようもないではないか。 そう戸惑うあなたの気持ちに反応してか、樹齢の薬が徐々に熱を帯び始めた。ぼこぼこと泡立ち始め、瓶の中でグルグルと細かい渦を立てていく。 セリナ姫もこんな現象は初めてのようだ。瞬き一つせずに瓶をじっと見つめている。 迷っていても仕方がない。あなたは瓶の蓋を開けた。 すると、薬の色が青白く変わった。 叡智の神の力が宿ったのだろうか。きっとそうに違いない。あなたは確信を持って瓶の蓋を開け、中身をアームロッドに降り注いだ。 その途端、あなたに何かの映像が飛び込んできた。 それは宇宙の星々だった。無限に広がる空間の中、いにしえの昔から輝いていた存在が今、消滅しようとしている。その最後の瞬間に、世界から永遠に消え去ろうとする何かが断末魔の叫びを上げ、空間を切り裂いた。その何かはどんどん加速して、あなたに迫ってくる。 あなたは思わず目を閉じかけた。だが、ここで逃げてはならないとあなたの中の何かが伝えている。あなたは両目を見開き、樹齢の薬をぐっと睨み付けた。無限の宇宙を通して、あなたは災厄の本質に触れたような気がした。 無意識のうちに、あなたは薬瓶を逆さにしていた。樹齢の薬がアームロッドに滴り落ちる。 薬がかかったところから、アームロッドは七色に光り輝き始めた。 あなたの手の中で、アームロッドは熱くなったり冷たくなったり、ぐにゃりと曲がったり、また強い気を放ったりする。あなたは必死でアームロッドを両手で握りしめた。 時間にして数秒だったろうか。無限とも思える沈黙の後、あなたの手の中に収まったアームロッドは、はじめて王様から渡された時とまったく同じ形でたたずんでいた。 だが、手につかんでみて、あなたはその変化に驚いた。アームロッドから次々とあなたの中に何かが流れ込んでくる。猛り狂う闘志、静寂なる知恵、大いなる恵み、たゆとう心、命の輝き、安らかなる調和、そして死の恐怖。あらゆるエナジーがあなたとアームロッドの間を行き来しているのが感じられる。 あなたの顔色を見て、王様もセリナ姫も理解した。 このアームロッドの中には、無限の魔力が秘められている。七柱の神々の力が調和して、すべてを打ち破る力となる。アームロッドは今やあなたの手の一部のように吸い付き、あなたとともに呼吸するかのように寄り添っていた。 「やりましたわね」 「見事じゃ、誉れ高き勇者よ」 あなたは一礼して、謁見室を後にした。決戦は目前に迫っている。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](750) 300 あなたは女性に話しかけてみた。 「私はリーザ、天界の者です」 鈴の音のような声が響き渡る。この娘が人間でないのをあなたは確かに直感した。 「ソーサリアンよ、このうち捨てられた地にどのような用があるのですか?」 天界の妖精も災厄について知っているのだろうか?あなたは尋ねてみた。 「数多の災厄がこの地を襲うこと。それは666年前から定められていたことです。666年前に災厄が落ちた場所は、今なお魔の島として不浄の地となっています。ペンタウァもそうなることでしょう」 そんな!一体どうすればいいのだ? 「災厄は、天の神々たちの力も及ばぬ外縁世界から訪れるのです。止めることはできません。しかし、もしも人間たちに力と正義があれば、退けることは可能かもしれません。そのアームロッドを貸してください」 あなたは不思議な力に魅入られたように動き、リーザにアームロッドを手渡した。 リーザはそれを手に取って天高く掲げ、ゆっくりと頭上に放り投げた。 すると、アームロッドに向けて霧のようなものが渦巻きながら吸い込まれていくのが見えた。 アームロッドはきらりと黒光りして、再びリーザの手の内に収まった。 「この地に宿る不浄の魂を、アームロッドに収めました。取りなさい」 あなたはアームロッドを受け取った。気のせいか、ずっしりと重くなったように感じる。握りしめていると、自分の覚悟と決意が増幅されていくようだ。 「お行きなさい、ソーサリアンよ。人間の覚悟がいかほどのものか、それによってペンタウァの行く末は変わってくるでしょう」 そう言うと、リーザの姿はかき消すようになくなった。 あなたは狐につままれたような思いで暗き沼を後にした。 [ペンタウァに戻る](900) 310 「わかりました。それでは、こちらはお預かりして、明朝お届けに上がります」 僧侶にアームロッドを預け、あなたは冒険者の宿に泊まった。 翌朝早く、あなたの部屋に僧侶自らがやってきた。 「ソーサリアン殿、うまくいったようです。こちらをお納めください」 あなたはアームロッドを受け取った。表面に風の渦巻くような紋様が幾重にも刻まれている。 果たして強化になったのだろうか。 あなたは僧侶に礼を言い、来たるべき戦いに備えて準備を始める。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](550) 320 「わかりました。それでは、こちらはお預かりして、明朝お届けに上がります」 僧侶にアームロッドを預け、あなたは冒険者の宿に泊まった。 翌朝早く、あなたの部屋に僧侶自らがやってきた。 「ソーサリアン殿、うまくいったようです。こちらをお納めください」 あなたはアームロッドを受け取った。目立った変化は見られないが、握りしめると心なしか周囲の空気の流れが止まったような感覚を覚える。 果たして強化になったのだろうか。 あなたは僧侶に礼を言い、来たるべき戦いに備えて準備を始める。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](790) 330 あなたは薬瓶を握りしめて明確に「死」をイメージした。命あるものには全て死が訪れる。それが災厄であったとしても、永遠に続くことなどあり得ないのだ。明日の戦いで、数多の災厄に終止符を打つ。あなたがそう決意して瓶を開けると、中身が真っ黒に染まった。間髪入れず、あなたは樹齢の薬をアームロッドにふりかけた。 アームロッドは七色の輝きを発し、そして次第に白く染まっていった。握っているあなたの手とアームロッドの間に、薄い膜が張っているように感じられる。確かに、アームロッドには敵を退ける力が備わったようだ。 「いざや行け勇者よ。災いを打ち倒すのだ!」 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](680) 700 あなたに向かって無数の魔物が襲いかかってくる。全てを打ち破らなければ、ペンタウァに未来はない。あなたは腰を低く落とし、アームロッドを構えた。 順番に戦うこと。 すべての攻撃を耐え忍ぶことができれば勝利だ。 逆に、途中でHPかMPがゼロになってしまったら、あなたの負けということになる。 **望むなら、前のシーンで習得した魔法を使ってもよい。** **また、前のシーンで指示されている場合、あなたの能力値に修正を加えて判定してよい。** [すべての敵を倒した](930) [HPかMPがゼロになった](1240) 340 「月ですね、わかりました」 エスターは宝玉とアームロッドを並べ、呪文を唱え始めた。程なくアームロッドがまばゆい輝きを放ち始める。それに呼応して宝玉は明滅を繰り返し、次第にその形が揺らいでいった。 最後にひときわ大きな閃光を放ち、そして辺りに静寂が戻った時には、宝玉は跡形もなく消えていた。 「完成しました。これであなたのアームロッドは強化されたはず……うっ……!」 エスターが頭に手を当てて顔をしかめる。短時間で魔力を装填するのはかなり負担をかけるようだ。 アームロッドはひんやりとした触感になっている。持っていると、自分の心にあるさざ波がかき消えていくようだ。 [魔法使いの家を出る](450) [水星の魔力も注いでもらう](400) 350 あなたは馬を飛ばして辺境の村へと赴いた。ここには大いなる神ユイターをはじめ様々な神々を祭る神殿がある。 酒場の主人ノーマスに聞くと、太陽神殿の場所はすぐにわかった。村の奥の小高い丘に、まだ建立されて間もない大理石の建物がある。そこは村中で一番日当たりの良い場所であり、また最も高い地点でもあった。 あなたは太陽神殿の祭壇にアームロッドを安置して、しばし祈りを捧げた。 すると、空から一条の光が差し込み、あなたの目の前におぼろげな人影が姿を現したではないか。 「人の子よ、我が住まいに何用だ」 あなたは、ペンタウァに迫る危機について語った。 「……数多の災厄については承知している。あれは我々の住まう領域の外から現れたもの。我々とは縁もゆかりもない。したがって、我々は災厄については何ら関知するものでない」 そんなつれないことを言われるとは。 「……だが、人の子よ。わざわざ我を頼ってはるばるここまでやってきたのだ。その信心には報いてやるとしよう。アームロッドを手に取るが良い」 あなたは言われるままにアームロッドをつかんだ。すると、突如あなたを虚脱感が襲ってきた。なんだかとても重い。体の節々が痛み、皮膚がかさかさになったような錯覚さえあった。この力は明らかに、アームロッドに込められた魔力によるものだ。 「人の子よ、その魔術が使いこなせるかな……」 そう言って太陽神フェリスの化身はうっすらと姿を消した。 どうやら、アームロッドには新たなる魔力が宿ったようだ。しかし、太陽神の燃え上がるような生命力とは裏腹に、その力は命を消耗させる類のもののようだ。 とにかく時間がない。あなたは急いでペンタウァの街へと帰還することにした。 [王城に行く](610) 360 せっかくだ、使わせてもらおう。あなたはアームロッドを黒く光る石の横に並べて置いてみた。 間もなく、アームロッドが輝き始めた。同時に、黒く光る石も激しく明滅を始める。それはまるで太陽のようなまぶしさだ。だが、見る間にその明滅は弱まっていった。アームロッドが石の魔力を吸収しているのだ!やがて、石は光を失い、ただの小石になってしまった。 一方のアームロッドの方は、表面がつるつるになった。触ってみると、氷のように冷たい。 「ふうん……で、そいつは役に立ちそうかい?なんなら、知り合いに頼んで強者の斧でも仕入れてやろうか?」 あなたは苦笑いをした。いずれにせよ、この武器で災厄と戦うしかないのだ。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](740) 370 「うーむ、そうか。困ったな……」 あなたの答えに王様は意気消沈して頭を抱えている。 「まあ、致し方あるまい。そもそも一週間で準備しろという余の命令が無茶だったのじゃ。こうなればそなたと余は一蓮托生。せめてこの杖を使うが良い」 そう言って王様は自分の王杓をあなたに差し出した。それはなんと、ペンタウァに平和をもたらすという「王様の杖」ではないか! こんな大事なものをアームロッドの強化のために使わせてもらうのは気がひける。だが、災厄を倒せなければペンタウァに明日はないのだ。あなたは深く頷いて、王様の杖を受け取った。 杖をアームロッドにかざすと、直ちに変化が起きた。二つの祭具の間に細い糸のような光が走り、ぴりぴりとした音とともにアームロッドが光を発し始めた。 あなたが王様と見守る中、アームロッドはどんどん輝きを増していった。だがそれもわずかな時間のことだった。次第に光は収まり、そこには元のアームロッドがあった。 王様の杖にも変化はない。あなたは杖を王様に返した。 アームロッドを持ってみると、それは何だか柔らかい触感に変わっていた。見た目は以前と同じなのだが、持っていると何となく肩の凝りがほぐれるような感じがする。 どうやらアームロッドの魔力が変化したようだ。果たしてこれが災厄に通用するだろうか? しかしいずれにせよ、もう残された時間は少ない。あなたは改めて王様に礼を言い、戦いの準備を始める。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](770) 380 「呪われた島に行くってのか。冗談のわからないお人だな」 船長は嫌そうな顔を浮かべたが、すぐに真顔になった。 「おい、野郎ども、碇を上げろ。目標は呪われた島だ!」 それからちょうど一昼夜を経て、あなたと船長は呪われた島に足を踏み入れた。 「ここで俺は一度悪霊に体を乗っ取られたんだ。今思い出しても身の毛がよだつぜ」 確かに、島全体に漂う妖気はただごとではない。一見普通の小島だが、一歩大地を踏みしめるごとに嫌な予感が足から伝わってくる。この地でかつて何があったのかわからないが、あまり長居したくない場所であることは疑いようもない。 「で、どうするんだ?あっちの方に行くと原住民の村がある。だがよそ者は歓迎されないぞ」 あなたはアームロッドを取り出してみた。すると、早くもアームロッドが激しく明滅しているではないか。よく見ると、周囲に黒い靄が渦巻いているようにも見える。この地に眠る不浄な魂を吸い込んでいるのかもしれない。 あなたと船長がぽかんと見つめる中、アームロッドはゆっくりと明滅を終えた。その表面にはまがまがしい紋様が刻まれている。触っただけで魂を吸い取られてしまいそうなほどの邪気を感じる。あなたは慎重にアームロッドをしまい込んだ。 「……なんだかよくわからないが、あんたの目的は達成できたみたいだな」 あなたは頷いた。ペンタウァに帰って戦いに備えるとしよう。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](760) 390 あなたは氷の洞窟を選んだ。 「よし来た。明日の夜には着くぜ。出航、ようそろー!」 翌日の夜、船室で俄に寒気を感じてあなたは目を覚ました。窓から外を覗いてみるが、真っ暗で周囲の様子はまったくわからない。 甲板に出てみると、船員たちが忙しそうに動き回っている。 「よう、お目覚めかね。今着くところだぜ」 船長が言うが早いか、船はゆっくりと減速していった。ほどなく、目の前にカンテラに照らされてゆっくりと陸地が見えてきた。 「よし、ここで乗り換えだ。幸運を祈る」 あなたは船員の案内でボートに乗り、川を遡っていった。氷の洞窟には何度か行ったことがあるが、いつも山側のルートであり、川を上っていくのは初めてだ。 それから数時間かけてボートは洞窟の入口に着いた。あなたは船員に外で待っているように頼み、松明を点けて洞窟の中に入っていった。 氷の洞窟というのは、かつて狂った錬金術師ソクラムが人造生命の実験を繰り返した副産物として地域一帯が大寒波に見舞われたことから命名されたものだ。今は気温も通常に戻っており、時折武者修行に訪れる冒険者以外には人が立ち入ることもない。だが、以前ソクラムに捕らえられていた風の精霊リュシエルは、洞窟内の空気の流れが気に入ったらしく、ソクラム亡き後もこの洞窟をねぐらにしているのだという。 あなたは洞窟を慎重に進んでいった。つららやアイスバーンこそないが、洞窟内は苔むしていて滑りやすい。幸い、魔物の棲んでいる様子はない。 いくつかの仕掛けを解除して、あなたは洞窟の最深部までたどり着いた。 洞窟は大きな空洞で終わっており、頭上は吹き抜けになっていてかすかに空が見えている。風が渦巻いて、女性の叫びのような甲高い音を立てている。 ここに風の精霊がいるのだろうか。 と、そのとき一陣の風が舞い、周囲の空気がひんやりと冷えてきた。そして、空洞の中央に風が渦巻き、霧のような細かい粒子が凝縮して、人の形を取った。 「この洞窟に何のご用ですか、ソーサリアン?」 今やあなたにもはっきりと姿が見える。腰まで伸びる青い長髪をまとわりつかせた体には何もまとっていない。表情は穏やかだが、透き通る瞳には全てを凍り付かせるような鋭さを秘めている。 精霊の前でごまかしは利かないだろう。あなたは任務について正直に語った。 「そうなのですか。数多の災厄……。遂にこの地にも現れるのですね」 リュシエルは災厄について何かを知っているのだろうか? 「666年に一度天から現れる災厄。それは、この宇宙で結実することのできなかった魂の集合体です。宇宙には無数の世界が生まれ、そして消えていく。それはすべて万物を支配する法則のもとで運命づけられています。しかし、中には滅びの運命を受け入れられないものもいる。それらが無数に集まって力を蓄え、今ある世界を滅ぼそうとして現出する、それがあなたたちの言葉で数多の災厄と呼ばれるものです」 そうだったのか。宇宙論はペンタウァでは異端とされており、久しく研究者もいない。長老以外に誰も知らなかったとしても無理はないことだった。 「あなたたちが災厄を退けられるか否か、それは私にもわかりません。また、精霊として人間に余り肩入れするわけにもいかないのです。しかし、わざわざここを訪れてくれた心意気に答えなければなりませんね。その武器を貸してください」 あなたがアームロッドを差し出すと、その周囲に風が渦巻き、アームロッドの表面が金色に輝き始めた。 「私の持つ風と調和の力の一部をロッドに移しました。これが人間の役に立つことを祈ります」 あなたはアームロッドをしげしげと眺めた。金色の輝きは収まったが、代わりにアームロッドそのものの色が大分薄まったように感じる。目を凝らせば反対側が透けて見えそうだ。 一体どんな魔力が込められているのだろか。 外に出ると、船員が待ちくたびれてあくびをしていた。 川下りには一時間とかからなかった。ボートからクイーンマリー号に移ると、船長があなたの肩を叩いた。 「よう、お疲れさん。それじゃ一つ、ペンタウァの街に帰還するとするか」 あなたは曖昧な笑みを浮かべる。もはや街に帰って決戦に備えるしかない。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](850) 400 あなたの提案にエスターは耳を疑ったようだ。 「私には無理です……もう、これ以上は……」 その髪は乱れ、目は潤んでいる。 [諦める](450) [強引にやらせる](140) 410 あなたはオーサーの住むという北の山麓を目指して出発した。急げば二日とかからず着くはずだ。 と、街道を馬で駆けるあなたの眼前に、何者かの影が映った。道の真ん中に誰かが仁王立ちしている。あなたは慌てて手綱を引いた。 「ちょいとお待ちよ、勇者さん!あたしの顔、忘れてないよね」 その人物は革鎧を身にまとった女性だった。赤毛の戦士、カレンだ。かつて何度か一緒に冒険したこともある、旧知の間柄だ。 「メデューサ退治以来かしらね。一体全体、そんなに急いでどこ行くのさ」 説明する時間も惜しいくらいだが、カレンはしつこいので有名だ。あなたは手短に事態を説明した。 「数多の災厄だって?そりゃ、穏やかじゃないね。で、でもさ、そういうことなら、あたしが一肌脱いであげるよ。きっとあのもうろくオーサーよりは役に立つはずさ。何しろあたしは、お師匠様からエンチャントの秘伝を学んでいるからね」 カレンはおせっかいでがさつな女性だが、はったりをかますタイプではない。話を聞いてみる価値はあるかもしれない。 [カレンの助けを借りる](80) [オーサーのもとに急ぐ](60) 440 確かにアームロッドは強化されたようだが、まだまだ心許ない。他に魔力を込めてくれる人はいないのだろうか? 「そうじゃな……ルワンなら、あるいは」 ルワンというと、かつてペンタウァに戦いを挑んだこともある、自称砂漠の王のことだろうか。 「あやつは儂の茶飲み友達の一人じゃ。今は交易都市ヴァラージの顔役の一人として暮らしておる。じゃが、あやつが不老不死というのは本当じゃ。長年砂漠に住み着いていたせいで、その身には雄大な大地の力が染み渡っておる。儂の名を出せば、力を貸してくれるかもしれぬ」 オーサーはそう言ってあごひげをひと撫でした。 「あるいは……ここから近くで魔力が凝集しているところと言えば、地底湖じゃな。カルーン王国との境界にある古城の地下からいけるはずじゃ。かつては盗賊たちが根城にしていたが、今は無人のはずじゃ」 [ルワンに会いに行ってみる](160) [古城に行ってみる](190) 70 あなたは首を横に振った。グーランには申し訳ないが、どちらも今ひとつ、今よりアームロッドを強化できる気がしなかったのだ。 「そうか……それは余計な世話をしてしまったようだ」 グーランは口惜しそうな顔をしている。あなたは王様とグーランに詫びを言って謁見の間を後にした。 宿に戻るとあなたは戦いの準備を始めた。数多の災厄を退けられるか否かは、あなたの双肩にかかっている。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](430) 420 あなたは、王様から言われた通り、ペンタウァの王城の天守に上り、尖塔の上に陣を敷いた。使い慣れた武具を装備し、塔の壁に杭を打ち付けて強化し、床には予備の武器と食料、水樽等を配置する。災厄は空から降ってくるとされているが、その正体は未だおぼろげにしか見えていない。あらゆる事態を想定して準備を尽くす必要がある。 王様の近衛隊はそれぞれ別の見張り塔に陣取って、弓矢や魔法の準備を整えていた。 戒厳令のために、尖塔から見下ろす街並みはまるでゴーストタウンのように静かだった。これが繁栄を誇るペンタウァだとはとても信じられない。こんな状況が続いたら街は本当に死んでしまうだろう。なんとしても、今日、全ての憂いを立たねばならないのだ。 予言の日は静かに過ぎていった。あなたは王様の兵士と交代交代で空を見張っていたが、日中はこれといった動きはなかった。 このまま何事もなく一日が過ぎてくれればいい。長老が古文書を読み間違えたのではないだろうか。そんな甘い考えがあなたの中に浮かんだが、その実あなたは、着々と迫り来る戦いの予感に身を震わせていた。 そして、太陽が西の空に沈んでいき、夜のとばりが降りてきつつある今、それは現れた。 「12時の方向に敵影です!」 一番目の良い兵士が声を張り上げた。 あなたが目を凝らして見ると、空の彼方からうっすらと霧のようなものが近づいてくるように感じられた。それはゆっくりゆっくり、大きさを増していく。最初は埃かすにしか見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、それら一つ一つの姿がはっきりと視認できるようになってきた。 魔物の群れだ!それも、過去に見たことのないような異形の姿が、空から次々と降ってくる。その数は、500を下らない。 巨大なイカのような姿をしたもの、青く光る立方体、そして白い鱗に包まれた竜の姿。通常の生き物に似たものも、無生物としか思えないもいた。どう見ても人間にしか見えないものさえいる。だが、それらいずれも、暗黒のオーラに覆われたまま宙を漂い、少しずつ地上へと近づいてくる。 「撃て、撃て!」 兵士長が叫ぶと、配置された王様の兵士達の一斉射撃が始まった。弓矢、スリング、そして攻撃魔法が次々と放たれていく。異形のもの達はそれを知ってか、速度を上げて降下してくる。 いくつかの魔物は、兵士達の攻撃をまともに受けて、断末魔の叫びを上げた。異形の存在とはいえ、攻撃が通用するものもいるようだ。 だが、その数はあまりにも多かった。兵士達が矢を射尽くし、全ての魔力をつぎ込んでも、全滅させるには至らない。 ここに至ってあなたははじめてアームロッドを高々と掲げた。 今や、あなたの目の前には、異形の魔物達の中でも最強の力を持つとおぼしき一群が迫っていた。 こいつらを倒せば、敵の先兵は全滅だ。 [アームロッドを使う](1060) 450 あなたは憔悴しきったエスターを残して家を出た。 最後に彼女は大事なメッセージを残してくれた。 「ソーサリアンよ、太陽神殿に行くといいでしょう。あそこには太陽神フェリスが祭られています。そのアームロッドを強化するのにこれほど最適な者は他にいません」 だが、太陽神殿はここから片道3日ほどかかる。予言の日までに帰ってこられるか微妙なところだ。 さて、どうするべきか。 [太陽神殿を訪ねる](350) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](590) 460 あなたは街一番の魔法使いであるエスターの元を訪れた。 「ようこそ、魔法使いの家へ。今日は何のご用……?」 年齢不詳のこの美女とはもう随分長いつきあいになる。エスターはあなたの顔色を見て一瞬で事態を察したようだ。 あなたは誰にも漏らさないように釘を刺し、エスターに災厄の予言のことを話した。 「それは……まんざら世迷い言というわけでもなさそうですね」 内心、そんなものはデマか迷信だとエスターが一笑に付してくれることを期待していたあなたは、失望を隠せなかった。やはり破滅は一週間後に迫っているのだ。 「できることをするしかないでしょう。私の力のすべてを注いで、このアームロッドに魔力を捧げます。しかし……」 そこでエスターは言葉を切る。 「武器に魔力が宿るには最低でも1年はかかるもの。それをたった一日でというのは、さすがに難しいですね」 エスターは憂いを秘めた顔に皺を寄せながら店の中を歩き回る。その足がふと止まった。 「そうだわ。確か魔力の水晶がいくつかあったはず。もともと込められた魔力を移し替えるだけなら、一日でもできる」 一旦奥に引っ込んだエスターだが、程なく両手にこぶし大の宝玉をつかんで戻ってきた。一つは青白く、もう一つは黄色く染まっている。そしてそのいずれもが、妖しい輝きを放っていた。 「こちらには水星の魔力が、もう一つには月の魔力が込められています。どちらか一つを用いるとしましょう。一度に両方を使うのはいくら私でも荷が重いのです」 さて、どうするか。 [水星の魔力を選ぶ](150) [月の魔力を選ぶ](340) 470 確かに、ペンタウァの道場主は武術や学識などあらゆる知識に秀で、モンスターの生態学や薬草学にも詳しいという超人だ。何か役に立つことを知っているかもしれない。あなたは王様の勧めに従って道場を訪ねてみた。 道場の門をくぐると、齢80に届こうかという白髪の道場主が、作務衣を着て倒立したままあなたを出迎えた。 「おお、ソーサリアン殿。我が道場にようこそ。今日はどのような修業をなさりたいのかな」 残念だが修業をしている暇はない。あなたは「数多の災厄」について知っていることはないか尋ねてみた。 「ふむ……そのような伝説、まさか鵜呑みにするものではあるまいが……。仮に天から降ってくる災いに対抗するとなると、通常の剣技や魔術では心許なかろうな。全ての邪を打ち砕き、あらゆる属性の敵と魔力をも殲滅する、究極の魔術が必要になろう」 逆立ちしたまま道場主は眉間に皺を寄せる。なんだか逆さまの方が微笑んで見える。 「なんだったかな、そうだ。メタトロン!」 それは大天使の名前ではないか。 「いや、違うな、メダリオン」 それはただのメダルだ。 「むう……寄る年波には勝てぬな。とにかく、そんな名前じゃった」 道場主はそこで倒立を止め、あなたに向き直った。 「ところで、肝心の、アームロッドに魔力を込める方法だが……話は簡単だ。はじめから膨大な魔力の源を探し、そこから魔力を注ぎ込めば良い」 そんなこと言ったって、街一番の魔法使いエスターにできないことをどうやってやるというのだ。 「論より証拠。これを見るが良い」 道場主があなたの前に差し出されたのは、七色に輝く小瓶だった。 「これには、砂漠の地下深くに眠る水源から汲み取った聖水が入っている。聖水には数万年に渡って蓄えられた魔力が眠っているはずだ。聖水をアームロッドに垂らしてみるがいい」 あなたは言われるがままに聖水の瓶を開いた。 すると突然、道場主が待ったをかける。 「待て、聖水はそのままでは色を持たないただの魔力の塊だ。振りかける前に、何らかの属性を与えねばならぬ。聖水の瓶を握りしめて強く念じるのだ。そうすれば、お前の思いが聖水に伝わって、魔力が活性化されるだろう」 あなたは頷いて、聖水の瓶を両手で握りしめた。 さて、あなたが念じたのはどんな内容だろうか? [災厄を打ち破る強い力が欲しい](20) [災厄に打ち克つ強い心が欲しい](50) 480 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、空に一条の閃光が走った。 次の瞬間、轟音とともに、無数の稲妻が落ちてくる。 稲妻は狙い違わず魔物達を焼き払っていく。その様はまるで神の怒りを目の当たりにしているようだ。 アームロッドの中には、いにしえの魔法God Thunderの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを25減らす代わりに、全ての敵をダメージなしで倒すことができる。しかも、この魔法はいかなる属性の敵にも通用する。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、INTに1、DEXに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 510 あなたがペンタウァにたどり着いたのは予言の日の前日の夜遅くだった。 戒厳令が敷かれているらしく、街はひっそりと静まりかえっている。 あなたはこれまでの経過を王様に報告した。 「おお、誉れ高き勇者よ。……首尾はどうかな?」 さすがの王様も不安を隠せないようだ。 [準備万端と答える](520) [もう一押しと答える](180) 520 「おお、それは頼もしい!この国の命運はそなたに託されておる。ソーサリアンよ、頼んだぞ!」 王様は立ち上がってあなたの手をがっちりと掴む。 「街には戒厳令を敷いておる。そして万が一の時の避難経路も確保している。じゃが、余はそなたを信頼しておるからな」 本当に信用されているのかいまいち自信が持てないが、とにかく今の状態で戦いを挑むしかない。あなたは懐のアームロッドをぎゅっと握りしめた。 「そなたは街で最も高い、この王城の尖塔で災厄を迎え撃て。くれぐれも死ぬでないぞ……」 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](540) 530 あなたがペンタウァの街に戻ったのは、予言の日の前夜だった。 街は戒厳令が敷かれていて、普段の喧噪からは想像もつかないほど静かだった。 不安の高鳴りを感じながら、あなたは王城へと向かった。 「おお、誉れ高き勇者よ、よくぞ戻った。で、首尾はどうかな?」 あなたはこれまでの経緯を報告した。 「ほう、カレン殿とリーア殿の助力を得たというのか。それなら準備は万端じゃな。わざわざWIZを呼ぶまでもなかったか」 ……ん?WIZというのはもしかして、隣国で魔法の道具屋を営んでいるあのWIZのことだろうか。 「そうじゃ。四方に使いの者をやって、昨日ようやく連れてきたところなのじゃ。彼女はたくさんの魔法の品を持っているし、エンチャントの技術にも秀でておるからな。きっとアームロッドの魔力を増強させる術も知っておろう」 [WIZに会う](600) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](640) 560 「月ですねー。わかりました」 WIZはにこにこしながら魔術書といくつかの薬品を取り出した。台の上にそれらを並べ、あなたのアームロッドを横に置いた。 そして、目を閉じて呪文の詠唱を始める。 「月の女神よ、我が呼びかけに答えよ……」 WIZの詠唱とともに、並べられた触媒の一つ一つからおぼろげな煙が立ちのぼっていく。それらは空中で交わって不規則な形を作っていく。 「はあっ!」 最後にWIZが可愛らしい声で気合いを込めると、煙が四散した。アームロッドには一見なんの変化も見受けられない。 「さあ、仕上がりました。手に取ってみてください」 本当に魔法がかかったのだろうか。あなたは半信半疑でアームロッドを手に取った。 手触りも今まで通りだ。だが、どことなく、それまでと雰囲気が違う。今までは優しい感触だったものが、どことなくよそよそしさを感じさせる質感になっている。まるで、それまで魔力を吸い込んできたアームロッドが今度は付近の魔力を弾き返そうとしているようだ。 「うん、うまくいってますね。これを使えばあなたは、魔法に対しては無敵になれると思いますよ」 それはすごい!……だが、数多の災厄がどのような性質のものなのかわからない以上、対抗できるのが魔法だけというのはいささか不安だ。 とはいえ、もはや時間がない。もはや、この手札で勝負するしかないのだ。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](720) 600 それは有り難い。あなたはさっそくWIZを紹介してもらうことにした。 王城の応接室であなたはWIZと面会することになった。WIZは赤茶色の髪をしたチャーミングな女性だった。彼女によると、WIZというのはあくまでも店の名前であって、本名は親以外誰にも知られてはいないという。 「普段だったら自分の足で店まで歩いてきた人にだけお譲りしてるんですけどね……王様のたっての頼みとあれば、仕方がありません。どんな魔法をお望みですか?」 あなたは事情を説明し、アームロッドを見せて、魔力の強化を願い出た。 「うーん、数多の災厄ですか……空から降ってくるなら、ラミクサムの術で焼き尽くしてしまえばいいと思うんですけど。それとも、ハイパーヴォルトで黒焦げにする方がいいかも。あ、そうそう、単純な威力をお求めならデストラクションの術がお勧めですよ……って、これは人間やエルフには使えないんだった」 WIZはあなたの聞いたこともない魔法の名前をつらつらと言ってのける。 だが、古文書によれば、災厄を退けられるのはあくまでもアームロッドに込められた魔力だけだ。 「そういうことなら、そのアームロッドに魔力を込めて差し上げましょうか。そうですねー、今すぐというなら、水星の持つ叡智の光か、月の持つ神秘の輝き、どちらかならいけますよ。お値段は60000ゴールドになります」 高い!だが、背に腹は代えられない。というか、きっと王様が払ってくれるだろう。 [水星の叡智の光を頼む](270) [月の神秘の輝きを頼む](560) 610 あなたはアームロッドを抱えてペンタウァに帰還した。予言の日まではあと数日ある。 まずは王城に報告に向かうべきか。そう思って道を歩いていると、誰かに呼び止められた。 「よう、しばらく振りだな」 声は武器と防具の店から聞こえてくる。あなたが振り向くと、店の窓からボブが手を振っていた。 武器と防具の店を経営するこの男には、何度となく世話になったことがある。 「……なんだか、物入りのようだな。よからぬ噂を聞いてるぜ。一体何が起きようとしてるんだ?」 ボブは意味ありげな笑みを浮かべてあなたに手招きする。 [ボブに災厄について話す](810) [無視して王城に急ぐ](830) 620 あなたはぼろぼろになったエスターを残して魔法使いの家を後にした。可哀想だが、大義のためだ。 さて、あなたの見立てではアームロッドの蓄えられた魔力ではまだ災厄に対抗できない。もっと強い魔力の源泉が必要だ。だが、予言の日まであと一週間足らず。遠くに探しに行っている暇はない。 とはいえ、早々都合良く魔力の源がそばに転がっているはずもなし。あなたは頭を抱えてしまった。 あてもなくぶらぶらと街を歩いていると、港のそばで見慣れた顔とすれ違った。 「おや、これはソーサリアン殿じゃないか。しけた面をして、どうしたんだ?」 クイーンマリー号の船長、ギオノ・レオンだ。クイーンマリーはペンタウァと諸外国とを結ぶ航路を行き来する客船だ。あなたも何度か乗船したこともある。客としても、傭兵としてもだ。そのときに船長と知り合ってもう数年になる。 あなたは災厄のことは避け、アームロッドに魔力を蓄える方法を探していると話した。 「そいつは難しいな。エンチャントは通常3年、熟練者でも1年はかかるって話だ。それを数日でっていうのは、小舟で海を渡るくらい無茶なことだな」 そんなことはわかっている。やはり頼る相手を間違えているか。 あなたがうなだれたままその場を離れようとしたら、船長はにやっと笑った。 「……と言いたいところだが、今なら実はその無茶ができるんだ。お前、ついてるぜ」 一体どういうことなのか。あなたはわらにもすがる思いで船長のしたり顔を見る。 「今の時期は潮の流れが良くてな。通常なら二週間以上かかる航路を数日で往復できるんだ。そして、その行く先というのが曰く付きでな」 船長はそう言って懐から海図を取り出した。 「例えば、この氷の洞窟。ここに住むという風の精霊に頼めば、魔力を付与してもらえるかもしれないぜ」 うーむ。確かに精霊は人間やエルフとは比べものにならない魔力を持っている。かつて悪の修道士ソクラムに捕らえられた際、王様が派遣した冒険者に窮地を救われて以来、風の精霊リュシエルはペンタウァと友好関係にある。もしかしたら魔力を分けてもらえるかもしれない。 「あるいは、あんまりお勧めはできないが、呪われた島だって行ってこられるぜ。あそこは島全体が邪気に満ちているが、それだけに魔力は吸い放題だ。あんたの持ってるそのなんとかって武器が本当に魔力を吸収するのなら、これほど適した場所もないだろう」 さてどうしよう。時間的に二カ所を回る猶予はない。どちらに連れて行ってもらうべきだろうか。 [氷の洞窟に連れて行ってもらう](390) [呪われた島に連れて行ってもらう](380) 630 手がかりといったって、どこに行けばいいのだろう。 しかめっ面でペンタウァの街中をうろついていると、薬屋の老人が声をかけてきた。灰色の長髪をした、男とも女ともつかぬ顔立ちのこの人物には、何度も世話になったことがある。 「どうしたんだい、浮かない顔をして」 あなたは、任務のことは伏せて、アームロッドに短期間で魔力を蓄える方法を探していると持ちかけてみた。 「ふーん。私は見ての通り調合しかできないからね、魔力に関しては何も知らないよ。ああでも、もしかしたら、紅玉の森の中にある泉。あそこなら、自然の魔力が一杯溜まっているから、そいつに魔力を移し替えることができるかもしれないね。あとは……」 薬屋は細い目を更に細くして考え込む。わらにもすがる思いであなたは返事を待った。 「思い出した。暗き沼だ。あそこの沼地には満たされずに死んだ者の魂が集まっているというね。ぞっとしない話だが、行ってみても良いかもね」 なるほど、暗き沼か。 紅玉の森も暗き沼も、幸い二日もあれば行ってこられる。 [紅玉の森に向かう](280) [暗き沼に向かう](670) 650 あなたは首を横に振った。こんな武器屋から降って沸いてきたようなアイテムが、アームロッドの強化に役立つとは思えない。 「ちっ、そうかい。それじゃ、せいぜいうまくやってくれよ。俺は、逃げる準備でもするかな……」 弱気でうつむくボブを尻目にあなたは店を出た。 [王城に向かう](830) 660 「誉れ高き勇者よ、よくぞ戻ってきた!」 予言の日の前日、あなたはペンタウァの王様と再会した。 「して、成果はどうじゃ?災厄を退けることはできそうか?」 王様は物腰こそ柔らかだが、その表情にはさすがに疲れが見て取れる。大臣と昼夜を通して対策を練り続けてきたらしい。 あなたはこれまでのことを報告した。 「ほう、頼もしいものだな。エスターの術に加えて紅玉の力も手に入れたとは。よくやった」 あなたは王様のねぎらいの言葉に頭を垂れた。 とそのとき、謁見室の扉が開いた。入口から現れた使いの者が声を張り上げる。 「陛下、ロマンシア王国のセリナ姫がまいられました!」 「なんと、セリナ殿が!すぐに通すが良い」 あなたが後ろを振り返ると、そこには緑の長髪を結わえた見目麗しい少女の姿があった。 「セリナ=レビ=ラウルーラでございます。陛下におかれましてはご機嫌うるわしゅう」 「これはセリナ姫、遠いところをよくぞ参った。久しぶりじゃな。しかし、来るなら来ると事前に伝えてもらえれば、宴の準備をしておいたものを……」 「いいえ、陛下。お気遣い無用でございますわ。……それに、今は宴よりも戦の準備が必要かと存じますが」 「む……さては、ロマンシアの占い師も数多の災厄について察知しておったか」 「はい、陛下。ロマンシアは占いと医術に長けております故」 「そうか、心配をさせて面目ない」 「いいえ、ペンタウァの未来はロマンシアの未来でもあります。私たちにも災いを打ち破るお手伝いをさせてください。そのために私が参ったのですから」 そう言ってセリナ姫は従者から何かを受け取り、王様に差し出した。どうやら、小さな薬瓶のようだ。 「これは樹齢の薬。ロマンシアでは万病薬として重宝されているものです。でも私はこの薬に私自らの魔力をも込めました。どうぞ、こちらをお納めください」 セリナ姫の持ってきた薬瓶からはそこはかとない甘い香りが漂ってくる。 だが、その香りは時の経つにつれて移ろいゆく、なんとも不思議なものだ。まだ魔力が固定されていないのかもしれない。 「おお、貴重な薬を供出してくれるとは。セリナ姫、感謝するぞ。さあ、ソーサリアンよ、この薬にそなた自らの魔力も加え、アームロッドの強化を完成させるのじゃ」 あなたは樹齢の薬の瓶を受け取った。念を込めて中身をアームロッドに振りかける。 [災いを退けることを望む](330) [災いの本質を知ることを望む](290) 670 あなたは湿原地帯を抜けて暗き沼へと向かった。 この沼地はかつてレッドドラゴンのフラジオレが支配していたが、竜亡き今は荒れ地となっており、訪れる者もほとんどいない。むしろ、沼地にはゾンビが際限なく出没するため、腕を磨きたい冒険者や聖職者たちが修業しに行くことがあるという。 あなたは沼地を一通り探ってみたが、めぼしいものは見つからなかった。道中、数体のゾンビに遭遇したが、彼らは口を利くこともなく襲いかかってくるため、やむを得ず撃退した。 無駄足だったか……そう思いかけたとき、あなたは沼のほとりに小さな家屋があるのを見つけた。 そこは石造りの小屋で、入ってみると、中には大きな暖炉がしつらえてあった。 帰る前にここで暖を取っていこうか。そう思ってあなたが薪に火を点けると、急に変化が起きた。 暖炉の炎が煙突を伝って大きく燃え上がったのだ。 そして、その炎の中に、何か揺らめいたものが見えたかと思うと、一瞬で炎はかき消すようになくなった。そして暖炉の中には、一人の若い女性が立っていた。 女はあでやかな金髪をして、見たこともない衣装をまとっていた。暖炉から足を踏み出して、あなたに近づいてくる。 [話をする](300) [逃げ出す](690) 690 あなたは慌てて小屋を後にした。女性が何者かはわからないが、君子危うきに近寄らすだ。 あなたは沼を抜けて一路ペンタウァに駆け戻る。もはや今の手札で勝負するしかないだろう。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](490) 780 あなたは急いで山道を登った。ドラゴンの洞窟にたどり着いたのは翌日の正午だった。今すぐ探索すれば、予言の日までに帰還することができる。 あなたははやる心を抑えながらたいまつに火を灯し、洞窟を慎重に進んでいった。幸いにも魔物の姿はない。 しばらく歩みを進めると、冷えて固まった溶岩の敷き詰められた道にさしかかった。この辺りでヒドラとの戦いが行われたのだろうか。あなたは遠い日の戦いに思いを馳せながら洞窟を歩いていく。 と、そこで思いも寄らぬ事態が発生した。 洞窟が二叉に分かれているのだ。 以前訪れたときには、この洞窟に枝道はなかった。最深部にキングドラゴンが居を構えていたはずだ。 だが、その後、地殻変動でも起きたのだろうか。いずれの通路もかつて通ったはずの道とは似ても似つかぬ形をしている。 右の道は下っている。先の方で水音が聞こえる。 左の道は逆に上っている。どこかに通じているのか、うっすらと明かりが漏れている。 [右の道を進む](240) [左の道を進む](250) [洞窟を出て街に戻る](890) 800 「おお、何と頼もしい。では、頼んだぞ。そなたにペンタウァの命運を託そう」 王様は顔をほころばせたが、その目は笑ってはいない。 「余は街に戒厳令を敷き、そなたの戦いの邪魔をさせないよう計らおう。じゃが、万一のために街の者を避難させる計画も立てておく。そなたは街で一番高い、天守の尖塔で災厄を待て。兵士たちには弓矢と魔法で援護させる。くれぐれも死ぬでないぞ」 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](840) 810 あなたの話を聞いてボブは目を丸くした。 「何てことだ!ペンタウァの歴史が終わるってか?とても信じられねえ」 あなたはダメ元でアームロッドの強化について尋ねてみた。 「うーむ……そうだ、こいつがあるな」 ボブは奥の棚から、曰くありげな宝石を取り出して台の上に置いた。 「こいつは黒く光る石と言うものだ。まあ、そのまんまだが、宇宙から落ちてきた物だって話だ。残念ながら長老さえもこいつの正体を鑑定できなかった。正直眉唾かもしれねえ。どうせ売り物にならねえし、もしお前が使いたいなら、くれてやるぜ」 うーん、どうしたものか。下手なことをすると、アームロッドの魔力を弱めかねない。 「俺にしてやれることはこれだけだ。使うのか使わないのか、さっさと決めな。愚図は嫌いだぜ」 [黒く光る石を使う](360) [使わない](650) 830 「おお、誉れ高き勇者よ!もう戻ってきたのか」 王様はあなたの帰還が早いのに驚いたようだ。 「して、アームロッドの強化はどうじゃな?」 あなたは胸を張って答える。 [万全です](800) [自信がない](370) 860 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、空中に大量の光の粒が発生した。それらは宙を舞い、魔物と接触すると爆発してその命を奪っていく。強烈な威力にあなたは思わず身震いした。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Eradicationの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを5減らさねばならない。この魔法はいかなる属性の敵にも通用する。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに2を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 870 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドの先端から燃え上がる炎が打ち出された。 炎は宙高く昇り、そこで分裂して散り散りになって降ってきた。まるで花火だ。 幾つかの敵は、火の粉を浴びて重傷を負ったようだ。だが、まったく意に介さない魔物もいる。あらゆる相手に通用するというわけではないらしい。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Fireworksの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを25減らす代わりに、全ての敵をダメージなしで倒すことができる。ただし、この魔法は火属性と霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、DEXに2をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 890 どうも様子がおかしい。何かの罠というわけでもなかろうが、こんなところで無駄骨を折ったら厄介なことになる。退くも勇気と考え、あなたは洞窟を後にした。 ペンタウァの街に戻ると、あなたは真っ先に王城に向かった。 王様は待ちくたびれたように立ち上がってあなたをそばに呼び寄せる。 「おお、誉れ高き勇者よ。首尾はどうじゃ?」 あなたは胸を張って答えた。今さら逃げ隠れしても始まらない。決戦は間近に迫っているのだ。 [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](880) 900 ペンタウァに戻ったあなたは報告のため王城への道を歩いていた。そこを向こうから見知った顔が近づいてきた。 「これはソーサリアン殿、お疲れ様です」 それは黒服を着た寺院の僧侶だった。あなたは仲間が亡くなったとき以外には年一回くらいしか寺院には顔を出していないが、相手はあなたのことをよく憶えているようだ。 寺院の僧侶も魔法使いほどではないにせよ、魔法のアイテムには詳しいという。あなたはダメもとでアームロッドについて尋ねてみることにした。 「ほう、これは珍しい物ですね。神々の力を内に蓄えて魔力を強化するとは……きっと作ったのは人間やドワーフではないでしょうね」 僧侶はアームロッドをしげしげと眺めながら感慨深げに言う。 あなたはアームロッドを短期間で強化する方法を探していると話してみた。すると、僧侶は興味深い提案をしてきた。 「どうでしょう?このアームロッドを我が神の家で一晩、預からせてもらうわけにはいきませんか?」 僧侶によると、神殿の祭壇にアームロッドを捧げることで、神の力をその中に注ぎ込むことができるかもしれないという。 「今宵の星辰を見るに、太陽神か木星神なら私の呼びかけに答えてくれるかもしれません。もっとも、さらに魔力を取り込むことが本当にこれを強化することにつながるかは、私にはわかりかねますが……」 さあ、どうしよう。一晩寺院にアームロッドを預けてみるか。それともこのまま決戦に臨む方が勝算が高いだろうか。 [太陽神の加護を依頼する](320) [木星神の加護を依頼する](310) [アームロッドを手に災厄に戦いを挑む](820) 930 あなたは並みいる魔物達を片っ端から押し退けた。 王様の近衛兵達の力も借りて、一体の侵入をも許すことなく、撃退に成功した。 あれほどの数の魔物と戦ったのははじめてかもしれない。あなたは額ににじむ汗をぬぐい、大きく深呼吸した。 これで終われば良いのだが…… 虚空を見つめるあなたの目は、しかし最も見たくないものを捉えてしまった。 それまで、数多くの魔物と夕闇に紛れて視認できなかった何かが、あなたに向かってゆっくりと宙を揺らめいているのだ。 それは、真っ黒な影だった。ローブを纏った人間のようにも見え、巨大な翼を持つ悪魔のようにも見えた。中心部に目のように輝くものが見える。形を変えながらあなたに接近するさまは、何かを訴えかけてくるかのようだ。 これが、数多の災厄の本体か。 おぼろげな姿と裏腹に、それは猛烈な威圧感をもってあなたに近づいてきた。 あなたはアームロッドを持ち直し、ファイティングポーズを取った。 だが、もはや体はボロボロだ。 おまけに、遂に魔力が尽きたのか、アームロッドそのものも輝きを失い、ただの武器と化している。 それでも、やるしかない。 災厄があなた目掛けて急降下してくる。 あなたの最後の戦いが、今始まった。 **災厄の化身は全部で4回に分けて攻撃してきます。** **それぞれの相手は通常通り、あなたのHPもしくはMPにダメージを与えてきます。** **(前のシーンで指示があった場合、能力値に修正を加えて構いません)** **ここで、あなたの受けるダメージがゼロ以下であれば、その化身を倒したことになります。しかし、1以上のダメージを受けた場合、再びサイコロを振って同じことを繰り返さねばなりません。** **災厄の化身をすべて倒せれば、あなたの勝利です。** **すべて倒す前にあなたのHPまたはMPがゼロになってしまったら、あなたの敗北になります。** **なお、このシーンではアームロッドの魔法は使えません。能力値修正は有効です。** [勝利した](1250) [敗北した](1240) 970 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドの先端が青く輝き、そこから大量の水が噴出された。水流は空中を舞い、魔物たちを押し流していく。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Flash floodの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを15減らさねばならない。また、この魔法は地属性と火属性の敵にしか通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、DEXに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 980 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、空から粉雪のような大量の光の粒が降ってきた。 光の粒に包まれてあなたは悟る。この粒子にはあらゆる敵の攻撃を無効化する力があるのだ。 あなたはアームロッドを振り回して光の粒をまき散らしながら魔物を迎え撃つ。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Invincibleの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを30減らす代わりに、全ての敵の物理攻撃によるダメージを無効化することができる。この魔法はいかなる属性の敵にも通用する。ただし、魔法攻撃や状態異常を引き起こす攻撃には、この魔法は通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、DEXに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 990 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから何か波動のようなものが発射された。 その青白い波が魔物達を包み込むと、何体かの魔物は動きを止めて真っ逆さまに落下していった。どうやら特定の属性の者の動きを束縛する効果があるらしい。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Still waterの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを10減らさねばならない。また、この魔法は水属性の敵にしか通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、KRMに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1000 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、目の前に空気が凝集された。それは見る間に実体化し、巨大な氷の壁を作り上げた。 勢い余って壁に激突した魔物が眼を回して倒れている。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Ice wallの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵から受けるダメージを5点減らすことができる。ただし、その都度、MPを5減らさねばならない。また、この魔法は地属性、火属性、風属性の敵による物理攻撃のみに通用する。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1010 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、空から大量の隕石が降ってきた。 天から襲い来る災厄に対して空から降り注ぐ隕石で対抗するのも変な話だ。だが、隕石の幾つかは魔物に命中してその身を焼き焦がしていく。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Meteorの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを5減らさねばならない。また、この魔法は霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、INTに1、DEXに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1020 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから火の玉が発射された。火球はあなたの目の前に迫った魔物に着弾し、その身を焼き焦がした。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Flameの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを5減らさねばならない。また、この魔法は火属性と霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1030 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、あなたの体を優しい光が包んだ。 見る間に疲れが癒やされていくのを感じる。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Healの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを5減らすごとに、HPを5増やすことができる。この魔法は好きなタイミングで何度でも使用できる。ただし、MPがゼロになったら死んでしまうことに気をつけねばならない。** [災厄を迎え撃つ](700) 1040 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドがまばゆい輝きを放った。そしてそこから目を射るほどの光の渦が放射され、魔物達を串刺しにしてった。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Sun rayの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを10減らさねばならない。この魔法はいかなる属性の敵にも通用する。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、DEXに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1050 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、あなたの周囲を淡い光が包み込んだ。 この力場にはどんな効果があるのだろう。特に力が増すような感じはない。 そこに、魔物が火の玉を放ってきた。あなたは身構えて火球の衝撃に備えた。 すると、あなたの目の前に迫った火の玉が、突如として向きを変えて、術者である敵に突進していった。まともに食らった敵は黒焦げになって地に落ちていく。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Turn spellの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを10減らす代わりに、魔法攻撃を行う敵すべてをダメージなしで倒すことができる。この魔法はあらゆる属性の敵に通用する。ただし、物理攻撃や状態異常を与える攻撃には効果がない。** [災厄を迎え撃つ](700) 1060 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、体の中にどんどん活力が湧いてくるような感じがした。まるで肉体が若返っていくかのようだ。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Rejuvenateの力が込められているのだ。 本来ならこれほどの大魔法を使いこなせる力量はあなたにはない。だが、アームロッドに込められた魔力がそれを可能にしたようだ。 だが、多少肉体が若返ったからと言って戦いが有利になるわけでもなかった。逆に、魔法の副作用で筋力が衰えてしまうおそれもある。 あなたは魔法を使うのを諦め、アームロッドを手に戦いの構えを取る。 **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1070 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドが不気味にわなないた。そこから、幾つもの光弾が発射される。 不吉な紫の輝きを放つ光弾は、宙を漂いながら近くの敵に向かっていき、着弾すると怖気の走るような音ともに魔物を包み込む。飲み込まれた魔物は生気を失って墜落していった。 一瞬で敵の命を奪う魔法の威力にあなたは身を震わせる。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Deg-deathの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを50減らす代わりに、全ての敵をダメージなしで倒すことができる。ただし、この魔法は霊属性の敵には通用しない。あなたのMPが50に満たない場合、残念ながらこの魔法を使うことはできない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに2、DEXに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1080 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドが一瞬光ったような気がした。 一見、何も起こってはいないように思える。だが、辺りを見回してあなたは驚いた。 何体かの敵が、どろどろに溶けて墜落していくのだ。 おそらく、目に見えない有害な光線が四方八方に放たれたのだろう。 あなたは強烈な威力に背筋を凍らせる。 アームロッドの中には、いにしえの魔法X-rayの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを5減らさねばならない。この魔法は霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのKRMに1を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1090 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから淡い光が放たれた。 光はあなたを包み込み、ある種の有害な魔術に対する防護壁となっているようだ。 だが、この魔法が直接戦いの役に立つわけではない。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Stone freshの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを20減らす代わりに、敵の攻撃による石化を無効化することができる。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのDEXに1、KRMに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1100 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、あなたの周囲を不気味な黒い光弾が取り囲んだ。 それ以上何かが起きるわけではない。あなたに向かって魔物の群れが突っ込んでくる。 だが、一体の魔物が光弾に触れた瞬間、異変は起こった。魔物が一瞬身を仰け反られたかと思うと、その体躯が真っ黒に染まり、動きを止めたのだ。そして魔物はゆっくりと墜落していく。 光弾が一瞬で命を奪ったのだ。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Touch deathの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを50減らす代わりに、全ての敵をダメージなしで倒すことができる。ただし、この魔法は霊属性の敵には通用しない。あなたのMPが50に満たない場合、残念ながらこの魔法を使うことはできない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、INTに1、KRMに2をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1110 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドが轟音とともに輝き始めた。 **あなたのMPを10減らすこと。ただし、万一現在のMPが10以下の場合、1点だけ残してよい。** あなたは高々とアームロッドを掲げ、意識を集中させた。あなたからアームロッドに力が流れ込んでいくのがわかる。それはまるで、アームロッドがあなたの中に刻まれているペンタウァの歴史を読み取っているかのようだった。 アームロッドから発せられる光は今や直視できないほど強烈になっている。 本能的に使い道を察したあなたは、気合いとともにアームロッドを振り下ろした。 一瞬、稲光が走ったかと思うと、あなたの眼前に空気が渦巻き、七色に輝き始めた。無数の粒子が宙を舞い、形を変えながら膨張していく。それは竜巻のようでもあり、揺らめく炎のようでもあった。 光の渦は緑から黄色、そして真っ赤に変わり、温度も上昇していく。そしてその回転が極限に高まったと同時に、あなたの制御を離れて飛び出した。 光の渦はすべてを飲み込んで拡散していく。あなたの眼前に迫っていた魔物の群れが断末魔を上げる間もなく溶けて消えていく。 渦が遠く彼方に消えるまで、たった数秒しかかからなかった。空をも覆い尽くさんばかりの魔物の群れは、まるで夢でもみていたかのように、跡形もなく消滅していた。 そして、その群れに紛れて視認できなかった何かが、あなたに向かってゆっくり途中を揺らめいているのが見えた。 それは、真っ黒な影だった。ローブを纏った人間のようにも見え、巨大な翼を持つ悪魔のようにも見えた。中心部に目のように輝くものが見える。形を変えながらあなたに接近するさまは、何かを訴えかけてくるかのようだ。 これが、数多の災厄の本体か。 おぼろげな姿と裏腹に、それは猛烈な威圧感をもってあなたに近づいてきた。 だが、今はあなたは少しも慌てることもなかった。体が何かを察したようにひとりでに動く。 あなたはアームロッドを災厄に向けて突き出した。 刹那、アームロッドの先端から、黄色く凝縮した光の玉が発射された。勢いよく放たれた光球は狙い違わず災厄に命中し、灼熱の炎をまき散らした。 あなたの耳に、何者かの叫びが聞こえたような気がした。それは悪魔の咆哮ではなく、むしろ赤子の産声のように聞こえた。 数多の災厄とは、生まれ出ずることの許されなかった魂の集合体なのかもしれないと、誰かに言われたような気がする。 だとすると、あなたのしていることもまた、ただの拒絶に過ぎないのかもしれない。 しかし、あなたの眼下にはペンタウァの街並みがあり、無数の人々の生活があった。 あなたは意を決して、アームロッドをもう一度突き出した。 アームロッドから水色に輝く光線が発射され、災厄を貫いた。 そして次の瞬間、あなたの目の前には、雲一つない夜空が広がっていた。 あなたが込めた魔力はアームロッドの中で錬成され、「竜殺し」「灼熱の豪嵐」といった異名を持つ最強の魔法Noila-temの力が込められていたのだ。 すべては、終わった。 あなたは輝きを失いつつあるアームロッドを片手に、尖塔を後にした。 [エンディング](1250) 1120 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから放たれた光があなたを包み込んだ。 光はオレンジ色に明滅を繰り返し、敵の接触を阻む壁となっている。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Barrierの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを15減らす代わりに、全ての敵から受けるダメージを半分に減らすことができる。この魔法はいかなる属性の敵にも通用する。ただし、この魔法が通用するのは物理攻撃のみだ。また、重ねがけすることはできない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、KRMに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1130 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドの先から何かがうなりを上げて飛び出した。 それは空気の玉のようだったが、見る間に膨張し、やがて巨大な竜巻となっていく。 もしやこれが古文書にあった「灼熱の豪嵐」だろうか? だが、残念ながら竜巻はただの竜巻のようだ。大空を飛び回り、多くの魔物を巻き込んでいく様は確かに壮観だが、全ての魔物を一掃できるわけではない。 それでも十分に強力だが。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Tornadoの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを8減らさねばならない。また、この魔法は水属性と霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、KRMに2をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1140 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから天に向かって液体のようなものが打ち出された。 その緑色の液体は、空中でどんどん広がり、周り中に拡散していく。 液体に触れた魔物が叫び声を上げた。どうやら、強力な腐食作用を持っているらしい。 都合の良いことに人間には効果がないらしく、あなたはぴんぴんしている。 アームロッドの中には、いにしえの魔法D-corrosionの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを15減らさねばならない。また、この魔法は霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、KRMに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1150 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、その中から耳をつんざくような音が響き渡った。 あなたは神の祝福に包まれ、死の淵から蘇る力を与えられた。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Resurrectの力が込められているのだ。 本来ならこれほどの大魔法を使いこなせる力量はあなたにはない。だが、アームロッドに込められた魔力がそれを可能にしたようだ。 **次のシーンの戦いであなたのHPが尽きた場合、一度だけHPを全快させることができる。この魔法はMPには影響を与えない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのDEXに1を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1160 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドの先から強烈な冷気が発せられた。 冷気を浴びた敵のいくつかは完全に凍り付き、地上に落下していく。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Freezeの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを10減らさねばならない。また、この魔法は火属性と霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、KRMに2をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1170 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから幾つもの光弾が発射された。 それらは伸縮を繰り返しながらあなたの周りをくるくると回っている。 この光の玉にはどんな効果があるのだろう?あなたは訝しんだが、すぐに判明した。 あなたに向かってきた魔物が、光の玉に弾き飛ばされたのだ。光弾が当たったところから白く変色し、魔物は叫ぶ間もなく消滅した。 魔法の強力な効果にあなたは驚愕した。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Resolutionの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを8減らす代わりに、全ての敵をダメージなしで倒すことができる。ただし、この魔法は霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1、INTに1、KRMに2をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1180 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから何か波動のようなものが発射された。 そのクリーム色がかった波が魔物達を包み込むと、何体かの魔物は動きを止めて真っ逆さまに落下していった。どうやら特定の属性の者の動きを束縛する効果があるらしい。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Still airの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを10減らさねばならない。また、この魔法は風属性の敵にしか通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、KRMに2をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1190 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、その中から耳をつんざくような音が響き渡った。 あなたは全身に力がみなぎるのを感じる。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Add to lifeの力が込められているのだ。 本来ならこれほどの大魔法を使いこなせる力量はあなたにはない。だが、アームロッドに込められた魔力がそれを可能にしたようだ。 **あなたの現在のHPを2倍にすること。上限値を超えて構わない。この魔法はMPには影響を与えない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのSTRに1を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1200 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから幾つもの光弾が発射された。 その玉一つ一つが膨張して、巨大な泡のような形を取る。驚いたことに、泡はてんでに敵を追尾して、着弾すると一気に広がって包み込んでいった。 泡に飲まれた敵はまるで濁流に溺れたようにもがき苦しみ、落下していく。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Deg-delugeの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを25減らす代わりに、全ての敵をダメージなしで倒すことができる。ただし、この魔法は水属性と霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、DEXに1、KRMに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1210 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから幾つもの光弾が発射された。 よく見るとそれらの光弾は鋭い針のような構造をしているようだ。針は順々に宙を周回し、敵の姿を捕捉すると高速で向かっていきその体を貫く。 悲鳴を上げて墜落していく魔物達を見て、あなたは会心の笑みを浮かべた。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Deg-needleの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを25減らす代わりに、全ての敵をダメージなしで倒すことができる。しかも、この魔法はいかなる属性の敵にも通用する。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのINTに1、DEXに1、KRMに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1220 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから何か波動のようなものが発射された。それは渦巻きながら魔物の群れに向かっていく。 魔物は構わずあなたに攻撃を仕掛けてきた。だが、何か様子がおかしい。敵の動きには俊敏さがなく、あなたを殴りつけようとする手はまるで老人のようにやせ細っている。 一瞬でエナジーを奪われたのか。それとも、新陳代謝を異常に加速されたのか。とにかく、波動に触れた敵は一気に老化してしまうらしい。これなら倒すのは造作もない。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Senilityの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うと、あなたはMPを30減らす代わりに、全ての敵から受けるダメージを半分に減らすことができる。もしもあなたのMPが60以上あれば、重ねがけすることにより、ダメージをゼロにすることもできる。物理攻撃にも魔法攻撃にも有効だが、状態異常を引き起こす攻撃には通用しない。また、この魔法は霊属性の敵には通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのDEXに1、KRMに1をそれぞれ加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1230 あなたがアームロッドを握りしめて念じると、アームロッドから灰色の糸のようなものが発せられた。それは次第に太く長くなっていき、きらきら輝く鎖となる。 鎖は何体かの敵を数珠つなぎにしてその動きを封じた。呪縛された魔物達は飛ぶこともままならず、断末魔の叫びを上げて墜落していく。 アームロッドの中には、いにしえの魔法Chainの力が込められているのだ。 **次のシーンの戦いでこの魔法を使うごとに、あなたは敵を一体、ダメージなしで倒すことができる。ただし、その都度、MPを3減らさねばならない。また、この魔法は地属性の敵にしか通用しない。** **アームロッドの力により、次のシーンからの戦いでは、あなたのKRMに1を加えて判定してよい。** [災厄を迎え撃つ](700) 1240 あなたは命を賭して戦った。 王様の近衛兵達も一致団結してあなたを援護してくれた。 事態を察した他の冒険者達も、持てるすべての力を使って最後まで抵抗した。 だが、いかんせん、人知を越えた力に対抗する術は、あなたにはなかった。 街は無数の魔物であふれかえり、力尽きて尖塔の上で倒れたあなたが最期に見たものは、街全体を覆い隠す巨大な黒い影だった。 ペンタウァは今、終わる。始まりを与えられなかった者の手によって。 1250 かくして、数多の災厄は潰え、ペンタウァを襲った未曾有の危機は、あなたの活躍により防がれた。 あなたは事の次第のすべてを王様に報告した。 その後長老が調べたところによると、数多の災厄の正体とは、「生まれ出ずることの許されなかった魂」という説があるという。 だが、そもそもこの世界に存在しないはずの魂がなぜ街を襲えるのか、ペンタウァを滅ぼして一体何の得があるのか、謎は深まるばかりだった。 この世界がどのようにして作られたのか、あなたは知らない。大いなる神ユイターですら、全知全能の存在ではないのだ。 もしかしたら、何かもっと高次の存在が世界のすべてを支配しているのかもしれない。 そんな存在から見たら、あなたなんてまったくちっぽけなものだ。腹いせや暇つぶしに滅ぼされることだって、ありうるだろう。 だがそれでも、抗わねばならない。 ペンタウァに生きる民として、世界を旅し、人を助け、そして次代に命をつないでいく。 それが、ソーサリアンという存在なのだから。 HAPPY END