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2017-2020, SORCERIAN Next Team
0 大いなる神ユイター。偉大なる全能の存在であるとともに、些細なことでかんしゃくを起こすこともある、この人間くさい神は、ペンタウァのすべての民に敬われている。 だが、そのユイターに双子の妹がいたことは、あまり知られていない。 その名は美徳の神ミレーヌ。数千年前まで、ユイターとともに世界を統べていたと、古文書には記されている。 だが、いつしかこの兄妹は仲違いするようになり、ある常闇の夜に、ミレーヌは天界の軍勢を率いてユイターの神殿を襲撃した。 奇襲を受けて一時は命を危うくしたユイターだったが、間もなく体勢を立て直して反撃に転じる。 そして、雷雨の夜が明けて、ペンタウァの民が北の大地に見いだしたのは、巨大なクレーターだった。 ユイターはミレーヌを地表深くに封印したのである。 だが、数千年が過ぎ、当のユイターでさえも妹の存在を忘れかけた頃、異変は起こった。 神の封印を施されてなお、ミレーヌは地の底からずっと地上を監視していたのである。 ペンタウァの民は善良だが、神にはほど遠い存在である。数千年の間に、いくつもの争いが起き、血で血を洗い、悪意を悪意が塗り換え、殺戮に殺戮が重ねられていた。 そのような負の感情を、ミレーヌは少しずつ吸い込んでいった。 失意にまみれて力尽きた者の無念を、恥辱に耐えかねて命を絶った者の絶望を、そしてペンタウァのすべてを呪いながら果てた者の怨念をも、取り込み、自らの力としていく。 そしてそれら定命の者が生み出したあらゆる負の感情が百億を数えたとき、ミレーヌは復活した。 悪意の化身、ヘクトマリスとして。 異変に気づいたのは、王都で見張りの任に当たっていた衛兵だった。 寝ぼけ眼をこすって北の大地を見やったその目には、クレーターの中心から天高くそびえ立つ塔が映っていた。 慌てて王様に報告に走る衛兵の後ろから、おぞましい声が響き渡った。 「我は悪意、我は憎悪、我は怨念。このヘクトマリス・タワーを以て、我はそなたらに滅びの宣告を与える!」 「計測したところ、あの塔は100階建て。おそらくその最上階にヘクトマリスが待ち構えていると思われます」 宮廷魔術師エスターの報告は素早かった。 「皆さんも感じているとおり、塔の上にはおぞましいほどの邪気が集められています。ヘクトマリスはあの邪気でペンタウァを覆い尽くすつもりでしょう」 「ならば、早速誉れ高き勇者を募り、塔に攻め入ることにしよう。我が国をあのような邪気で満たすことなど、断じて許さん!」 いつもは朗らかな笑顔を浮かべている王様だが、今日は毛色ばんでいる。 「しかし……問題があります。既に捜索隊を差し向けましたが、ほとんどは生きて帰れず、わずかな生き残りによる報告も互いに食い違っています。おそらく、挑む者によってあの塔は姿を変えるのでしょう」 「何だと?」 「そして何より、塔はヘクトマリスの作り出した瘴気で覆われています。何の防備もせずに挑めば、塔を登り切る前に心身を蝕まれ、亡者と化してしまうのです。この事実を突き止めるために、有能なソーサリアン達が何人も犠牲になってしまいました」 王様はエスターの話に息をのむ。 「なんと、それではあの塔は侵入不可能ということか!」 「1つだけ方法がある」 割って入ったのは町の長老だ。 「ここに、我が家に古くから伝わる聖水がある。この水を体に受けた者は、その身にオーラを纏うことができるのじゃ。オーラで邪気をガードしつつ、塔を登れば良い」 長老の言葉にエスターは一瞬顔をほころばせたが、すぐにその顔に影が戻った。 「しかし長老、その聖水では……」 「さよう。聖水は1人分しかない。しかも、塔の瘴気は登るにつれて強まっていく。この聖水だけではとても100階まではもたんじゃろうな……」 「ということは……」 皆が顔を見合わせ、しばし押し黙った。だが、答えははじめから1つしかない。しばしの静寂の後、王様が高らかに言い放った。 「オーラを纏って単身塔に挑み、中に棲まうモンスター達を倒し、オーラを補充しながら塔を登る。そして最上階でヘクトマリスに引導を渡すのだ。そんなことができるのは、並みいる勇者の中でもただ一人しかいないだろう。すぐに探すのだ、グランドソーサリアンを!」 [冒険に出発する](83) 1 あなたは首を振った。 ヘクトマリスは訝しげにあなたを見つめている。 その目が、急に見開かれた。事態を悟ったようだ。 「まさか……そなたは、全ての神器を集めたというのか!」 あなたはゆっくりと頷いた。 塔に潜む強敵達が守っていた神器。それはただの強力なアイテムではなかった。かつて大いなる神ユイターがこの世界を守って戦った際の装備品であり、そして造物主からユイターに託された聖戦の担い手の証でもあった。 時が流れ、神器は散り散りになった。あるものはファイターの手に落ちて戦争の種となり、あるものはウィザードを誘惑して禁呪の研究材料となった。エルフ達の妬みやドワーフ達の強欲の対象として収奪を繰り返されたものもあった。代々の神器の守り手は、あまりに強すぎる魔力のためその身を滅ぼしながらも、いつしか神器が一堂に会する日を夢見て新たな使い手を探し続けていた。 そして今般、ヘクトマリス・タワーの放つ強烈な悪意の波動が、全ての神器とその持ち主をここに集結させたのだった。 それがヘクトマリスの望みだったのか否かはわからない。彼女自身、今目の前で起きている事態を十分に把握できずにいた。 あなたの手によって、数千年、いや数万年に渡る神器の争奪戦は終わりを告げた。 7つの神器をあなたはヘクトマリスに渡した。 月狂の乙女ユリーカ、傾国の才姫カンパネラ、常闇の番人ノクターン、深謀宰相メルクリウス、天空の守り人エンディミオン、陽光の修道士シモン、そして暴威の帝王ネロさえもが、あなたにそうするよう望んでいるのを感じた。 「おお、この私が……造物主の作りたもうた神器を得るにふさわしいというのか……?そんな、そんな果報が、許されるのか……?世界の悪意を飲み込んできた、この私が……」 「受け取るが良い」 いつしか、あなたの前に、大いなる神ユイターが降臨していた。 「妹よ、数千年間、悪意を取り込み続け、世界を自壊から守り続けた、そなたの苦行は、今終わりを告げる。さあ、帰ってくるが良い」 「ユイター……」 ヘクトマリスは、月影の衣を纏い、ヴィーナスの髪飾りを挿した。太陽のメダルを首に下げ、具眼の水鏡を懐に忍ばせる。天界の木靴を履き、右手に業火の剣、左手に冥府の申命記を携えると、そこにはヘクトマリスの姿はなかった。 ユイターの妹、美徳の女神イレーヌは、ユイターとあなたに向かって微笑んだ。 「定命の者よ……そなた達の行いは、今報われた。私の兄に対する反目、そして兄の制裁による数千年の悪夢もまた、無駄ではなかった。今ここに、私はこの目で、そなた達の美徳を見ている。それは膨れ上がった悪意を重ねてもなお育ち続ける、世界の息吹。成長と向上を続けることこそが欲望の本質なれば、そこに悪意も善意もない。そなた達は自由だ」 ユイターが頷いた。 「ソーサリアンよ、そしてその祖先達にも、礼を言うとしよう。私は妹とともに天界に帰る。そしておそらく、二度と降臨することはないであろう」 あなたが言葉を返す間もなく、二人の姿は消えていた。 そして、ゆっくりと崩壊を始めつつあった塔から、あなたは脱出した。 ペンタウァに、しばしの平穏が戻った。 それまで小競り合いの続いていた国々の間で、講和条約が締結された。 ドワーフが鉱山を開放し、物価が少しだけ下がった。 エルフの姿を街で見ることが増えた。 少しずつ、世界は変わっていく。 これは、神々と定命の者による物語。 罪と赦し、悪意と克己の物語である。 不思議のソーサリアン ~ヘクトマリス・タワー~ 終幕 2 あなたの探索は続く。少しは塔の構造がわかってきたように思う。と同時に、この階層ではいよいよ何かの罠が仕掛けられているのではないかと一抹の不安を覚える。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](27,40,45,57,58) [慎重に探索する](40,45,57,58) [大胆に探索する](27,40,45,57) [階段を上る](97) 3 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](14,21,31) [階段まで走る](97) 4 扉の中は、豪華絢爛たる大広間だった。 床には派手な色合いのじゅうたんが敷き詰められ、周囲の壁はむき出しの石ではなくシルクのクロスで覆われている。天井には数知れぬ蝋燭の灯ったシャンデリアが煌々と光を放っている。 そして中央に仁王立ちしているのが、この部屋の主のようだ。 顔中に深く皺の刻み込まれた初老の男性だった。短く刈り上げられた白髪がシャンデリアに照らされて銀色に輝いている。礼服も、王冠も、数々の指輪も、男の身分を示すにふさわしい高貴さと調和を放っている。だが、その瞳だけは、下卑た野性と底知れぬ憎悪を感じさせるものだった。 ${if f07&-i07} 「7つの神器を集め、神にでもなるつもりか?だが、うぬごときがこのネロの上に立とうなどとは、千年早い!」 ${/if} 男は赤熱する剣を抜いて襲いかかってきた。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% ${if f07&-i07} %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% ${/if} [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 5 探索を続けるうち、あなたは奇妙な扉に突き当たった。そこには「アザトースの間」と書いてある。 アザトースと言えば、ユイターをはじめとするこの世界の神々とは別次元の存在だ。もしもヘクトマリスがアザトースをも支配下に置いているのだとしたら、到底勝ち目はない。 だが、扉の奥から聞こえてきたのは、恐怖の雄たけびではなく、鈴の音のように高い声だった。 「空いているよー、定命の者よ」 ままよ、あなたは扉を開けてみた。 そこは円形の小部屋だった。壁一面に棚が並び、小物や薬瓶などが所狭しと並んでいる。 そして部屋の中央には、あなたの背丈ほどの生物がいた。 印象としては、クラゲとドラゴンを掛け合わせたような形をしている。胴体はふわふわとして半ば透き通っていて、どこまでが実体なのかわからない。その胴体の上に乗っている頭部は、有蹄類特有の愛嬌のある眼と、日本の天狗のように長い鼻、そして山羊のような白い顎鬚を垂らした、なんとも趣深いものだ。手足には鱗がびっしりと生えており、後ろに長い尾を垂らしている。 あなたは頭を振った。わけがわからない。明らかに通常の生物ではない。まるで、宇宙人がランダムにいくつかの生き物を掛け合わせて作ったキメラのようだ。 間違いない。こいつは本物のアザトースだ。あなたは本能でそう察知した。 「ようこそ、わが店舗へー。歓迎するよ。もっとも、宝玉を持っていればだがー」 その存在は間の抜けた声を出した。 「さあ、宝玉をよこすのだ。そなたの望みと引き換えになー。宝玉は私がこの次元に干渉するためのエナジーとなる。代わりにそなたのの望むものをやろう。生きる力か、変える力か、それとも護る力かー?」 アザトースは両手をひらひらと振りながら、つぶらな瞳であなたを見つめている。 なるほど、言われてみると、ここは店舗にしか見えない。 あなたは背負い袋の中身を確認した。どうやら、この塔のそこかしこに落ちている宝玉は、アザトースがこの次元で実体化するための燃料の役割を果たしているらしい。宝玉を使えば、あなたに有利な取引ができそうだ。 ここであなたは宝玉と引き換えに、以下の望みを叶えることができる。 一度に何回でも交換してよい。 %red%・宝玉4個と引き換えに、あなたの能力値一つを1点上げる%/% %red%・宝玉3個と引き換えに、あなたのHPを10回復させる%/% %red%・宝玉2個と引き換えに、あなたのMPを10回復させる%/% %red%・宝玉1個と引き換えに、オーラを3つ手に入れる%/% 取引が終わったら、あなたはアザトースに礼を言って部屋を出る。 [部屋を出る](80) 6 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](14,86,93) [階段まで走る](97) 7 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](15,16,22,34,48,52) [放置して先を急ぐ](80) 8 あなたは、見事な刺繍の入ったガウンを手に入れた。色はうす紫で、光を反射してキラキラと輝いている。明らかに強大な魔力が宿っている。 %red%これは「月影の衣」だ。あなたはこれを着ていれば、あらゆる敵から受けるダメージをそれぞれ1点ずつ軽減させることができる。HPとMPの両方にダメージを与える敵の場合、HPとMPの両方のダメージを1点ずつ軽減させてよい。ただし、ダメージなしで倒した敵に対しては、効果はない。また、罠(無属性の敵)に対しては効果がない。この処理は手動で行うこと。%/% [先に進む](80) 9 宝箱を改めてあなたは歓喜に震えた。中には星の欠片がたくさん詰まっている。 数えてみると、ちょうど7つあった。太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星。 これで最強の魔法NOILA-TEMだって撃つことができる。 だが、星の欠片はそうそう滅多に手に入るものではない。どこでどのように使うかは考えどころだ。 あなたは欠片をしまい、意気揚々と歩き始める。 [先に進む](80) 10 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](91) [素通りする](80) 11 敵は豚鼻の兵士だ。だが、いつものそれとは様子が違う。 目の前の敵からは生命活動が感じられない。 つまり、交渉は不可能だ。あなたは武器を取る。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 12 あなたは意を決して箱を開けてみた。 どうやら、罠は仕掛けられていなかったようだ。 あなたは期待に胸躍らせて中を確かめてみる。 [そこには……](9,33,69) 13 あなたは武器を捨てた。 あなたの目の前にいるのは、世界の敵となる邪神ではない。世界の悪意を受け入れて悶え苦しむ一人の女性に過ぎないのだ。 あなたはそっとヘクトマリスを抱き寄せ、その頬に口づけする。 「そなたは……」 ヘクトマリスの目が潤み、あなたは額に冷たい水を感じた。 これからは、彼女とともにこの塔を統べ、人間が、ドワーフが、エルフが生み出す負の感情を飲み込んで浄化していこう。いくら新たなソーサリアンが塔を攻略しに来ても、あなたが負けることはないだろう。なにしろ、あなたは世界を背負っているのだから。そしていつの日か、あなたが真に打ち倒されるその日こそ…… 不思議のソーサリアン ~ヘクトマリス・タワー~ 終焉 14 あなたの前に現れたのはローブを纏った壮年の男だ。 額に寄った皺の数がその学識を示している。対照的に、その下卑た口元からは、この男が知識を広めるよりも知識を悪用する道を選んだことがうかがわれた。 研鑽を積むとともにもっと心を鍛えていれば、こんなところをさまよう羽目にはならなかったろうに。あなたは憐みの心を抱きつつ得物を構える。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 15 しまった、罠だ! 箱の中からもうもうと煙が立ち上る。あなたは咄嗟に息を止めて飛び退いたが、少しだけ煙を吸い込んでしまった。果たして影響を受けずにいられるだろうか? あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) 16 しまった、罠だ! 箱を開けると同時に、耳をつんざく轟音とともに周囲が暗転した。 これは心身にダメージを与える凶悪な魔法仕掛けの爆弾だ。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) [HPかMPが尽きた](20) 17 部屋の中は落ち着いた雰囲気だった。木のテーブルに椅子が二つ。奥には戸棚がいくつか設置してある。床は剥き出しだが、埃一つ積もっていない。 そして、奥の椅子に腰かけているのは、禿頭の大男だった。 「ようこそ、ソーサリアン。歓迎するよ」 男は立ち上がって手を差し出してきた。そのごつごつした拳から、この男が類まれなる拳法家であることがわかる。 ${if f06&-i06} 「私はシモン、太陽のメダルを守護せし者。長きに渡り、このメダルを継承するに足る者を待ち望んできた……」 ${/if} 男は一歩あなたに近付く。 「さあ、ソーサリアンよ。持てる力を尽くして、かかってくるが良い!」 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% ${if f06&-i06} %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% ${/if} [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 18 あなたはてっきり人間が現れるのだと思っていた。だが、通路の陰から襲ってきたのは、巨大なハゲタカだった。その鋭いくちばしであなたの目を狙ってくる。戦わねばならない。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 19 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](4) [素通りする](80) 20 次の瞬間、あなたは足に違和感を感じて視線を下に移した。 そして、背筋に冷たいものが走るのを感じる。 足のつま先の感覚がない。 右足も、左足も。まるで麻痺したように動けない。 さらに恐ろしいことに、その異変は足だけに留まらなかった。 腰も、腹も、そして胸までもが、あなたのコントロールから離れていく。 暑さも寒さも感じない。汗ばむわけでもなければ震えることもない。自分が自分でなくなっていくようだ。 あなたの体は今やヘクトマリス・タワーの瘴気に屈服し、その生命活動を終えようとしていた。 だが、体の変化が胸を超えて腕に及ぶ辺りで、あなたの恐怖は不意に消え去った。 割れ鐘のように鳴っていた心臓の鼓動が感じられなくなったのだ。 これまで、ペンタウァの命運をかけて単身塔を登ってきた。王様の、長老の、街の人々の希望を一身に受け、不退転の覚悟で戦いを重ねてきた。 だが、それももはや終わったこと。 あなたは今は永遠の安らぎを得て、そしてこれから訪れるソーサリアンに対する脅威となるのだ…… 21 急に闇が深くなった。それとともに寒気もしてくる。 これは何か強大な魔力の持ち主が実体化するときの前触れだ。あなたは足を止めて得物を油断なく構える。 やがて、あなたの目の前に、ゆらりとした影が立ちはだかった。不浄の魂を従えているのを見ても、この存在が不死の秘術を極めた者の成れの果てであることは明らかだった。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% %red%戦う順番は好きに決めて良い。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 22 しまった、罠だ! 箱の中に入っていたのはきつい臭いのする香水だった。一瞬その臭いを嗅いだあなたは右も左もわからなくなる。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) 23 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](95) [素通りする](80) 24 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](41,48,52,77) [放置して先を急ぐ](80) 25 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](41,48,50,52,77) [放置して先を急ぐ](80) 26 通路から現れたのはおぞましい生き物だった。上半身はライオン、下半身は蟻。狂った魔導士の実験によって生み出されたのか、それとも造物主の悪戯か。ミルメコレオはあなたに襲い掛かってくる。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 27 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](26,84,98) [階段まで走る](97) 28 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](4,17,65,91,92,94,95) [素通りする](80) 29 あなたの旅も遂に終焉を迎えようとしていた。計算では、あと少しでいよいよてっぺんにたどり着くはずだ。上からはこれまでとは比べ物にならない強烈な瘴気を感じる。邪神と対峙する余力は残っているだろうか? ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](19,28,39,72,73,75) [慎重に探索する](39,72,73,75) [大胆に探索する](19,28,72,73,75) [階段を上る](97) 30 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](11,18,26) [階段まで走る](97) 31 ドシン、ドシン、という音とともに、そいつは現れた。 どうやって塔に入ったのだろうと疑うほどの巨漢だ。こん棒代わりに大木を握りしめ、体のそこかしこに苔を生やしている。そいつは咆哮すると、体に似合わぬ素早さであなたに突撃してきた。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 32 あなたの探索は続く。塔の中には様々な脅威があるが、もしかしたら強力な武器も手に入るかもしれない。危険を冒して進むべきか、それとも先を急ぐべきか、それが問題だ。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](24,40,45,58,61,82) [慎重に探索する](24,45,58,61) [大胆に探索する](24,40,45,61,82) [階段を上る](97) 33 宝箱の中には聖水の小瓶が入っていた。 これは冒険に出る前に長老にもらったのと同じ物だ。聖水を使ってオーラを強化することにより、あなたの体を瘴気から守ってくれる。 ヘクトマリスは瘴気を避ける聖水を嫌ってこの塔の中に隠したのだろうか? ともあれ、あなたはさっそく瓶の蓋を開け、聖水を頭からかぶった。 あなたの体にまとわりついていただる重い空気が清められた気がした。たちまちのうちに気力がみなぎってくる。 これでしばらくは冒険を続けることができるだろう。 [先に進む](80) 34 しまった、罠だ! 箱から飛び出してきた蜂を相手にして、あなたは尻餅をついてしまった。 ダメージは大したことはない。だが、もっと深刻なのは、転んだ拍子に今まで集めた星の欠片を落としてしまったことだ。欠片は散り散りになって床の割れ目に入り、回収できなくなってしまった。これは非常に痛手だ。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) [HPかMPが尽きた](20) 35 あなたの計算では塔の半分を超えたところだ。周囲に取り立てて大きな変化はないが、一つの節目を迎えたような気がする。 ここからは一層慎重かつ大胆に進んでいこう。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](5,6,40,45,56,59) [慎重に探索する](5,6,45,56) [大胆に探索する](5,6,40,56,59) [階段を上る](97) 36 かすかな鎧の音で、敵が剣士だとわかった。 だが、現れたのは普通の剣士ではなかった。その男の剣は黒く輝き、肩の上に燃え盛る炎の塊を乗せていたのである。 炎を警戒すれば剣をかわせない。剣をかわそうとすれば火に焼かれる。絶望的な戦いが始まろうとしていた。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% %red%戦う順番は好きに決めて良い。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 37 あなたは死闘の末、襲いくる敵を打ち破った。 肩で大きく息をするあなたの労をねぎらうかのように、倒れた敵の背後から、光り輝く宝箱が現れた。 中身はなんだろうか。あなたははやる心を抑えつける。この宝箱がヘクトマリスの罠でないという保証はないのだ。 [箱を開ける](12 "f09") [箱を開ける](16,34,41,48 "f08&!i06") [箱を開ける](51 "f08&i06") [箱を開ける](8 "f01&!i01") [箱を開ける](46 "f02&!i02") [箱を開ける](49 "f03&!i03") [箱を開ける](81 "f07&!i07") [箱を開ける](78 "f06&!i06") [箱を開ける](67 "f05&!i05") [箱を開ける](64 "f04&!i04") [箱を開ける](51 "f01&i01") [箱を開ける](51 "f02&i02") [箱を開ける](51 "f03&i03") [箱を開ける](51 "f04&i04") [箱を開ける](51 "f05&i05") [箱を開ける](51 "f06&i06") [箱を開ける](51 "f07&i07") [箱を開ける](51 "!f01&!f02&!f03&!f04&!f05&!f06&!f07&!f08&!f09") [放置して先を急ぐ](80) 38 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](18,26,98) [階段まで走る](97) 39 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](31,36,55) [階段まで走る](97) 40 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](12) [放置して先を急ぐ](80) 41 しまった、罠だ! 箱を開けようとしたあなたの指に向かって、鋭い刃が飛び出してくる。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) [HPが尽きた](20) 42 ふと外壁の窓から外を見ると、地表ははるか下だった。こんな塔を一夜にして作り上げるとは、ヘクトマリスはやはり並みの相手ではない。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](40,43,44,63,66,71) [慎重に探索する](43,44,66,71) [大胆に探索する](40,43,44,63,71) [階段を上る](97) 43 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](15,22,41,50,52) [放置して先を急ぐ](80) 44 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](14,21,93) [階段まで走る](97) 45 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](51) [先を急ぐ](80) 46 あなたは、金色に輝く髪飾りを手に入れた。表面には美しい女性の横顔があしらわれている。美の女神ビヌスによく似ているが、少し異なるようだ。あなたは知る由もないが、実はこの髪飾りにはすべての人間を魅了するという異国の女神「ヴィーナス」の力が宿っているのだ。 %red%これは「ヴィーナスの髪飾り」だ。あなたはこれをつけていれば、説明に「人」の文字が入っている敵をすべて、ダメージなしで倒すことができる。一度に何体でも有効だ。ただし、罠(無属性の敵)には通用しない。この処理は手動で行うこと。%/% [先に進む](80) 47 あなたは魔法陣に飛び乗った。 あなたの周りを淡い光が取り囲む。ほどなく、光の渦に包まれたままあなたの体がふわりと宙に浮いた。そのままゆっくりと上昇していく。 このままでは天井にぶつかる、と思った瞬間、あなたの頭は石の天井をめり込み、突き抜けた。何かに触った感覚はない。どうやら幻影だったようだ。 そしてそのまま上階の様子が見えてきた。一見したところ、下の階とあまり違いはない。 このままどこまで上昇するのだろうか、と思っていたところで、不意にあなたは周囲の魔力が消えていくのを感じた。 慌てて体を捻って光の渦から脱出する。 着地したのは固い床の上だ。どうやら無事1階上に辿り着いたらしい。 [先に進む](83 "oFREEI11-") [先に進む](76 "oFREEI10+&oFREEI21-") [先に進む](2 "oFREEI20+&oFREEI31-") [先に進む](32 "oFREEI30+&oFREEI41-") [先に進む](54 "oFREEI40+&oFREEI51-") [先に進む](35 "oFREEI50+&oFREEI61-") [先に進む](42 "oFREEI60+&oFREEI71-") [先に進む](87 "oFREEI70+&oFREEI81-") [先に進む](53 "oFREEI80+&oFREEI91-") [先に進む](29 "oFREEI90+&oFREEI100-") [先に進む](88 "oFREEI99+") 48 しまった、罠だ! 箱の中にはまがまがしい紋様がびっしりと刻まれていた。ほんの少し触れただけだったが、あなたは体から気力が抜けていくのを感じる。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) [MPが尽きた](20) 49 あなたは、黒革表紙の本を手に入れた。タイトルはあなたの読めない文字で書かれており、本を開くことすらできない。だが、触った瞬間におぞけが走るような恐怖とともに腹の奥から力が沸いてくるような奇妙な感覚をおぼえた。どうやらこの本には非常に皮肉めいた力が込められているようだ。 %red%これは「冥府の申命記」だ。あなたの状態が万全であれば、この本には何の効力もない。しかし、あなたが何らかの状態異常(毒、呪い、忘却、凍結、石化)を受けている間、あなたのすべての能力値に5を加えることができる。ただし、忘却によってゼロになっている能力値はゼロのままだ。あなたの状態異常がすべて治った場合、能力値は元に戻る。この処理は手動で行うこと。%/% [先に進む](80) 50 しまった、罠だ! 箱を開けると、中で何かの瓶が弾け、あなたに向かって冷たい風が吹き寄せた。このままでは指が凍り付いてしまう。あなたは必死で体をさすったが、果たして無事でいられるだろうか。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) 51 あなたはしばし考えた末、箱を開けてみることにした。罠があったらそれはそのときだ。 ゆっくりと音を立てて、箱が開いていく。 中を覗き込んであなたは拍子抜けした。空っぽだ。 何度確かめてみても、二重底などを疑ってみても、空箱は空箱でしかない。 とんだ時間の無駄をしたものだ。罠が仕掛けられていなかっただけマシと思うしかない。 [先に進む](80) 52 しまった、罠だ! 箱の留め金から小さい針が飛び出してきた。針先に毒が塗ってある、古典的な罠だ。あなたは咄嗟に飛び退いたが、果たしてかわせただろうか。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) 53 いよいよ頂上が近いようだ。あなたは寒気とめまいを感じながら歩みを進める。いよいよ体力も気力も限界に近付いている。こうなれば、ゴールにたどり着くのが先か、瘴気に倒れるのが先かの勝負だ。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](5,28,60,70,89,99) [慎重に探索する](5,28,89,99) [大胆に探索する](5,28,60,70,99) [階段を上る](97) 54 もうすぐ塔の半分を踏破できる。そんな思いがあなたに勇気を奮い起こす。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](10,25,28,40,45,79) [慎重に探索する](25,40,45,79) [大胆に探索する](10,25,28,40,79) [階段を上る](97) 55 遠くで雷鳴が聞こえた。 その音に気を取られた瞬間、あなたは頭上から一撃を受ける。 巨大な鳥がその鋭いかぎ爪であなたの顔面を狙ったのだ。間一髪身をかわしたあなたあが向き直ると、そこには二人の男がいた。剣士と魔術師。だが、用いるはいずれも雷。 あなたは武器を構えた。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% %red%戦う順番は好きに決めて良い。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 56 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](22,41,48,50,77) [放置して先を急ぐ](80) 57 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](41,52,77) [放置して先を急ぐ](80) 58 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](51) [先を急ぐ](80) 59 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](92) [素通りする](80) 60 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](21,31,36) [階段まで走る](97) 61 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](84,86,98) [階段まで走る](97) 62 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](14,21,31) [階段まで走る](97) 63 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](94) [素通りする](80) 64 あなたは、見事に磨き抜かれた鏡を手に入れた。裏は金張りになっている。覗き込むと、鏡の中のあなたの像が俄かにたわんだ気がした。通常のものとは異なった使い方をするようだ。 %red%これは「具眼の水鏡」だ。これを持っていると、あなたはすべての水属性の敵から受けたダメージを無効化することができる。さらに、受けたダメージの分、逆にHPを増やすことができるのだ。MPにダメージを受けた場合にも、それを無効化したうえで、同じ値をHPに加えることができる。ただし、最大HPを上回ることはできない。この処理は手動で行うこと。%/% [先に進む](80) 65 ここは塔の外壁に接する小部屋だ。向かいの窓から月の光が差し込んでくる。 否、月ではない。その球体は見る間に近づいてきて、遂には窓から部屋の中に入り込んできた。 そして淡い光を放つと、一人の少女の姿を取った。 ${if f01&-i01} 「ふうん、あなたがソーサリアン?神器の使い手が集結しつつあるというのは本当のようね。私、ユリーカっていうの。じゃあ、さよなら」 ${/if} 反応する間もなく、少女は襲い掛かってきた。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% ${if f01&-i01} %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% ${/if} [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 66 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](14,21,93) [階段まで走る](97) 67 あなたは、可愛い木の靴を手に入れた。履いてみるとぴったりだ。しかも、一歩歩くごとに気力がみなぎってくる。これまで感じていた瘴気が全く気にならなくなった。 %red%これは「天界の木靴」だ。これを履いていれば、あなたは瘴気の影響を受けずに行動することができる(オーラの残量が99になる)。これでオーラの残量を気にせず探索を続けられるだろう。%/% [先に進む](80) 68 あなたは魔法陣に飛び乗った。 あなたの周りを淡い光が取り囲む。ほどなく、光の渦に包まれたままあなたの体がふわりと宙に浮いた。そのままゆっくりと上昇していく。 このままでは天井にぶつかる、と思った瞬間、あなたの頭は石の天井をめり込み、突き抜けた。何かに触った感覚はない。どうやら幻影だったようだ。 そしてそのまま上階の様子が見えてきた。一見したところ、下の階とあまり違いはない。 上昇は止まらず、あなたはさらに上の天井を突き抜けていく。そしてもう一度。 このままどこまで上昇するのだろうか、と思っていたところで、不意にあなたは周囲の魔力が消えていくのを感じた。 慌てて体を捻って光の渦から脱出する。 着地したのは固い床の上だ。どうやら無事3階上に辿り着いたらしい。 [先に進む](83 "oFREEI11-") [先に進む](76 "oFREEI10+&oFREEI21-") [先に進む](2 "oFREEI20+&oFREEI31-") [先に進む](32 "oFREEI30+&oFREEI41-") [先に進む](54 "oFREEI40+&oFREEI51-") [先に進む](35 "oFREEI50+&oFREEI61-") [先に進む](42 "oFREEI60+&oFREEI71-") [先に進む](87 "oFREEI70+&oFREEI81-") [先に進む](53 "oFREEI80+&oFREEI91-") [先に進む](29 "oFREEI90+&oFREEI100-") [先に進む](88 "oFREEI99+") 69 宝箱の中には、拳ほどの大きさの玉がたくさん入っていた。 それぞれが七色に光り輝いている。その美しさもさることながら、これらの宝玉にはどこか現実離れした凄みが感じられる。 あなたは宝玉を背負い袋にしまい込んだ。 今すぐ必要なものではないが、きっとどこかで役に立つだろう。 [先に進む](80) 70 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](17) [素通りする](80) 71 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](14,21,93) [階段まで走る](97) 72 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](31,36,55) [階段まで走る](97) 73 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](15,16,22,34,50,77) [放置して先を急ぐ](80) 74 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](11,18,26) [階段まで走る](97) 75 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](31,36,55) [階段まで走る](97) 76 あなたは俄かに寒気をおぼえた。先ほどまでに比べると若干瘴気が強まったようだ。とはいえ、まだまだ挫けるわけにはいかない。敵もまったく本気を出していないのではないだろうか。そんな嫌な想像をしながらあなたは探索を続ける。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](5,38,45,58,85) [慎重に探索する](5,45,58,85) [大胆に探索する](5,38,45,85) [階段を上る](97) 77 しまった、罠だ! この箱自体に呪いがかけられていたようだ。ひどく頭が締め付けられる感じがする。 あなたはほうほうの体でその場を後にする。 %red%Battle Sheetを開いて罠処理を行うこと。%/% [先に進む](80) 78 あなたは、大きなメダリオンを手に入れた。太陽のレリーフが燦然と輝いている。見ているだけで力がみなぎってくる。 %red%これは「太陽のメダル」だ。あなたはこれをつけている限り、いかなる罠の影響も受けず、すべての状態異常を無効化する。本作では、無属性の敵=罠として扱っている。今後罠が出てきても、判定を行う必要はない(敢えて罠にかかりたければそうしても構わない)。なお、今受けている、または今後発生した状態異常を治す力はない。%/% [先に進む](80) 79 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](84,86,93) [階段まで走る](97) 80 先を急ぐあなたの前に不思議なものが現れた。 行き止まりの床の上に、魔法陣が刻まれている。そこから立ち上る色とりどりの光は、天井を突き抜けているではないか。 どうやら、これは上方転移の魔法陣のようだ。乗ることで、上の階へとテレポートすることができる。 問題は、どこまで上に飛ばされるかだが、それはいくら見ていても見当がつかない。 まさかいきなり最上階まで飛ばされるなんてこともあるのだろうか。あなたは意を決して魔法陣に飛び乗った。 [行く先は……](47 "oFREEII0+&oFREEI94+") [行く先は……](47,68,90 "oFREEII0+&oFREEI95-") [行く先は……](20 "oFREEII1-") 81 あなたは、見事な一振りの剣を手に入れた。試しに振ってみると、赤い刀身から灼熱の炎がほとばしる。膨大な魔力が込められているようだ。 %red%これは「業火の剣」だ。あなたはこれを装備していれば、今後の各シーンで出てくる敵を一体だけダメージなしで倒すことができる。敵が一体ならば即座に勝利するし、敵が二体以上ならば、望みの一体を倒したうえで他の敵と通常通り戦うことになる。ただし罠(無属性の敵)には効果がない。この処理は手動で行うこと。%/% [先に進む](80) 82 塔内を探索するうち、あなたはある扉の前ではたと立ち止まった。 一見、何の変哲もない木の扉だ。だが、奥から恐ろしいほどの殺気を感じる。 きっと、この部屋にはこれまで相手にしてきたより遙かに強いモンスターが待ち構えていることだろう。 だが、冒険は常に危険と背中合わせだ。この部屋には何か大切な物がかくされているのかもしれない。 ここで果敢に挑戦するか、それとも踵を返して他の出口を探すか、決断しなければならない。 [扉を開ける](65) [素通りする](80) 83 塔の中はひんやりとしていて、とても静かだ。この遙か上に、大いなる神ユイターに並ぶ邪神が本当にいるのだろうか? 疑問を感じながらも、あなたは周囲を見回してみる。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](30,40,45,58,74) [慎重に探索する](30,40,45,58) [大胆に探索する](30,40,45,74) [階段を上る](97) 84 あなたは得物を構えてしばし待ったが、何事も起こらない。 待ち伏せしているのだろうか。しびれを切らしたあなたは通路の先へと歩を進めた。 そこには何もいなかった。何かの勘違いだろうか。そう思いつつ一歩踏み出したあなたの足を、何かが捕らえた。あなたはとっさに飛び退き、相手を確認する。それは、人間でも動物でもなかった。摩訶不思議な相手だが、行く手を遮るならば斬り捨てるしかない。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% %red%戦う順番は好きに決めて良い。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 85 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](18,26,98) [階段まで走る](97) 86 通路の先から現れたのは一人の老婆だった。彼女は敵だろうか、それとも味方だろうか。だが、あなたの迷いはすぐに断ち切られた。老婆が破壊の呪文を唱え始めたのだ。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 87 顔にひんやりとした風を感じてぬぐってみると、いつの間にかびっしょりと冷や汗をかいていた。感覚がおかしくなっているようだ。あなたは今一度気合を入れ直し、油断なく周囲を見回す。 ほどなく、上り階段が見つかった。すぐに階段を上ることもできるし、この階を一通り調べてみてもよい。 [探索する](3,7,23,28,40,62) [慎重に探索する](3,7,40,62) [大胆に探索する](7,23,28,40,62) [階段を上る](97) 88 その階は、明らかにこれまでとは様子が異なっていた。 迷路のような通路もなければ、壁で仕切られた小部屋もない。この階層そのものが巨大な広間を形成している。 ここが最上階で間違いない。 大広間には、豪華なソファやベッドもなければ、シャンデリアや燭台もなかった。辺り一面に木箱や古びた農機具などがうち捨てられている。中には古の昔に使われていたとされる土器や木簡などもある。さしずめ、時代を超えたゴミ捨て場といったところか。 そして、その広間の中央に、あなたが求めてやまなかった存在がいた。 「ようこそ、我が居所へ」 年齢不詳の女性だった。長い髪を高く結い上げ、朱色のドレスを纏っている。目鼻立ちは整っているが、どことなく下卑た印象を受けるのは、少々赤みの強い唇のためだろうか。 「我はヘクトマリス、我は悪意、そして定命の者の咎を背負い、浄化する者なり」 ヘクトマリスはゆっくりと低い声で呟くように言った。 「よくぞここまで辿り着いたものだ、定命の者よ。さすがは兄者の申し子」 そこでヘクトマリスはふと目を細めた。黒い瞳に見つめられると内臓まで見透かされそうな錯覚に陥る。 「……ほう、興味深い。善意のオーラを纏っているようだな。それで我が瘴気を退けてきたのか」 ヘクトマリスはうつむいて首を振った。 「愚かな、なんと愚かな……。やはりユイターは何も悟っておらんのだな」 彼女は再び顔を上げ、あなたに向かって問いかける。 「そなたはこの塔を覆う瘴気をなんと心得ているのだ?」 あなたが返答に窮すると、ヘクトマリスはほくそ笑む。 「……やはり、おめでたいものだな。今、知らしめてやろう」 ヘクトマリスが両手を広げると、その影が俄に膨張し、様々な異形の姿を取った。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% %red%戦う順番は好きに決めて良い。%/% %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% [勝利した](96) [HPかMPが尽きた](20) 89 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 だが、その決断はすぐに後悔へと変わる。 通路の曲がり角で、行く手から不審な影が差し込んでくるのが見えた。 この塔の中で出くわす相手は、100パーセント敵に違いない。 あなたはすぐ決断しなければならない。今すぐ踵を返して階段まで走って逃げるか、それとも敵を待ち構えて戦いを挑むかだ。 [戦う](21,31,36) [階段まで走る](97) 90 あなたは魔法陣に飛び乗った。 あなたの周りを淡い光が取り囲む。ほどなく、光の渦に包まれたままあなたの体がふわりと宙に浮いた。そのままゆっくりと上昇していく。 このままでは天井にぶつかる、と思った瞬間、あなたの頭は石の天井をめり込み、突き抜けた。何かに触った感覚はない。どうやら幻影だったようだ。 そしてそのまま上階の様子が見えてきた。一見したところ、下の階とあまり違いはない。 上昇は止まらず、あなたはさらに上の天井を突き抜けていく。そしてもう一度。さらにまた…… 一体いつまで上昇が続くのだろうか、と思っていたところで、不意にあなたは周囲の魔力が消えていくのを感じた。 慌てて体を捻って光の渦から脱出する。 着地したのは固い床の上だ。どうやら無事6階上に辿り着いたらしい。 [先に進む](83 "oFREEI11-") [先に進む](76 "oFREEI10+&oFREEI21-") [先に進む](2 "oFREEI20+&oFREEI31-") [先に進む](32 "oFREEI30+&oFREEI41-") [先に進む](54 "oFREEI40+&oFREEI51-") [先に進む](35 "oFREEI50+&oFREEI61-") [先に進む](42 "oFREEI60+&oFREEI71-") [先に進む](87 "oFREEI70+&oFREEI81-") [先に進む](53 "oFREEI80+&oFREEI91-") [先に進む](29 "oFREEI90+&oFREEI100-") [先に進む](88 "oFREEI99+") 91 「ふふふ」 扉を開けたあなたの耳に飛び込んできたのは、妖艶な笑い声だった。 「わざわざ私のところに来てくれるなんて、可愛い子ね」 部屋の中にいたのは長身の女性だ。胸元の大きく開いたドレスを纏い、いかにも遊女といった出で立ちをしている。だが、この塔の中にそんな輩がいるはずもない。あなたは油断なく武器を構える。 「おー、怖い。でも、そんなあなたの覇気は恐れの裏返し……」 女性は子どもを相手にするかのようにあなたに手招きする。 ${if f02&-i02} 「このカンパネラが神器の守り手としてどれほどの男を手玉に取ってきたか、ゆっくりと教えてあげるわ」 ${/if} 彼女の匂いを嗅いでいると、頭がくらくらしてくる。 「さあ、私の胸に全てを委ねなさい」 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% ${if f02&-i02} %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% ${/if} [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 92 扉を開けると、中は真っ暗闇だった。 その闇の中に、二つの瞳が浮かぶ。 ${if f03&-i03} 「常闇の間にようこそ。我が名はノクターン、この国の闇の全てを統べし者。旅人よ、貴様に冥府は委ねられぬ。我が贄となれ」 ${/if} 闇が膨張し、あなたに襲い掛かってくる。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% ${if f03&-i03} %red%戦う順番は好きに決めて良い。%/% %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% ${/if} [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 93 足音で何者かすぐにわかった。 あなたの前に姿を現したのは、光り輝く鎧に身を固めた聖騎士だった。 だが、なぜそのような高潔な魂を持った者がこんな塔を徘徊しているのだろう。 呼びかけてみたが、兜の隙間から見える目には何の色も映ってはいない。 やがて、聖騎士はゆっくりと長剣を振りかぶった。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 94 殺風景な部屋だ。中には木箱が一つあるのみ。そして、その箱に腰を下ろして鏡を見つめている、壮年の男が一人。 男はあなたを見やると、退屈そうにため息をつく。 ${if f04&-i04} 「神と世界を救うために神器が一堂に会する、か。だが、このメリクリウスの目には既に結果が見えている。時間の無駄だ。さっさとかかってくるがいい」 ${/if} 男は無造作に気をあなたに向けて放つ。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% ${if f04&-i04} %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% ${/if} [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 95 扉を開けると、そこは広間だった。外壁に面しているらしく、奥には大きな窓がついている。 そして、その窓の外から、何者かが飛来してきた。 「ソーサリアンとは不思議なものだ。地を這うしかできないくせに、そうまでして高みを望むというのか……」 あなたの前に、二枚の白い翼を背負った優雅な出で立ちの男がいる。 ${if f05&-i05} 「この空を統べるのはエンディミオンの業だ。誰にも譲りはしない」 ${/if} 男は空中で一回転したかと思うとあなたに向かって突撃してきた。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% ${if f05&-i05} %red%このシーンでCHANGE-AIRを使ってはならない。%/% ${/if} [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 96 あなたはヘクトマリスの差し向けた異形を全て斬り伏せた。 「おお、何という愚かなことを……」 ヘクトマリスは全く怖じ気づいた様子もなく、静かに告げる。 「定命の者よ、いい加減悟れ。そなたが今斬ったのは、そなたの先祖達だ」 あなたの動きが止まる。 「このヘクトマリス・タワーは、数千年来、定命の者達の残した悪意を吸い込んで構築されてきたのだ。ファイターの憎悪、ウィザードの傲慢、ドワーフの強欲、エルフの嫉妬、そういった悪意の全てを、我はこの塔に取り込んできた。だからこそ、世界は何度も危地に見舞われながらも自壊せずにその有り様を今まで保ってきたのだ。そなたを取り巻く瘴気ももともとは定命の者が生み出した敵意が形を変えたものに過ぎぬ。オーラを纏って瘴気を防ぐなど、毒をもって毒を制するに等しい。そなたが我を倒せば、地上には数千億の悪意が溢れかえる。まさに自殺行為だ。……それでも、そなたは我に挑むのか?」 あなたの心に電撃が走った。 これまで自分が登ってきた塔は、先人達の犯した罪。ヘクトマリスを討伐せよという王様の依頼は、同胞を殺めよという指令。そしてこの塔を壊せば、地上は争いで溢れかえることになる。 「さあ、定命の者よ、選択せよ。我を受け入れて今の世界を守るのか、それとも我を討ち滅ぼして世界を悪意で満たすのか?」 [ヘクトマリスを癒やす](1 "i01&i02&i03&i04&i05&i06&i07") [ヘクトマリスを倒す](100) [ヘクトマリスを受け入れる](13) 97 あなたは脇目も振らず階段を上った。君子危うきに近寄らずだ。 だが、ただ階段を上るのもリスクを伴うものだ。一歩歩みを進めるごとにあなたの周りの瘴気が強まっていく。果たして瘴気に巻かれて倒れる前に頂上にたどり着くことができるだろうか? [先に進む](80 "oFREEII0+") [先に進む](20 "oFREEII1-") 98 敵を視認する直前、あなたは血の匂いを嗅いだ。果たして、現れたのは全身武装の兵士。その刀も鎧も、返り血で真っ赤に染まっている。今まさに殺戮を終えた直後なのだろうか。だがどうやらまだ血が見足りないらしい。野武士はあなたに刀を振り上げた。 %red%Battle Sheetを開いて戦闘を行うこと。%/% [勝利した](37) [HPかMPが尽きた](20) 99 あなたはこの階層を一通り探ってみることにした。 付近に敵の気配はない。 迷路のような通路を抜けると、小部屋に突き当たった。 部屋の中には荘厳な装飾を施された宝箱が置いてある。 何か重要な祭具を収納しているのかもしれない。だが、あなたのような無謀な冒険者にお仕置きするための罠ということもありうる。 [箱を開ける](15,16,22,34,41,50) [放置して先を急ぐ](80) 100 あなたは一瞬目を閉じた。 それはほんの一呼吸にも過ぎない時間だったが、その間にあなたは自分の半生を振り返っていた。 かけがえのない家族、友人、冒険の仲間達。 心ならずも反目してしまった相手もいた。ひどい裏切りに遭ったことも、知らないうちに誰かの心を踏みにじってしまったことも。 これまで、数多くの血を流してきた。傷つけた数だけあなたは強くなった。ソーサリアンとして冒険するというのはそういうことだ。 そうやってあなたが犯してきた過ちのすべてを、目の前の女は自らに取り込んでいるのだという。 ならば、この女を斬って捨てることがあなたにすべきことなのか。 あなたは迷っていた。 ……しかし。 「ああああああーーーーーっ!」 ヘクトマリスの断末魔が塔全体に響き渡った。 あなたの剣は、ユイターの妹の体を斜めに切り裂いていた。 その日、ヘクトマリス・タワーは爆発した。 一陣の閃光が空高く登ったかと思うと、塔の窓という窓から爆煙が立ち上り、堅牢な黒い壁に無数の亀裂が走った。そして轟音とともに塔は崩壊していった。 塔の破片は散り散りになって宙を舞い、やがて空を覆い尽くした。 ペンタウァの野はそれから三日三晩、太陽と月の恩恵を封じられた。 作物の一部は枯れ、用水路が遮断され、地割れで街道が分断された。 さらに、この天変地異は、後に起こるそこかしこで起きた争いの前触れに過ぎなかった。 それでも。 あなたはヘクトマリスを斬ったことを後悔しなかった。 もしも本当に彼女の言ったとおり、世界の悪意が塔の源泉なのだとしたら。 このままにしておけば、いつか塔も、ヘクトマリスも、その悪意を吸収しきれなくなる。 凝縮され、膨れ上がった悪意は、遂には世界そのものを飲み込んでしまうだろう。 それはすべて、人間が、ドワーフが、エルフが、自ら生み出したものなのだ。 その処理をヘクトマリス一人に押しつけていて良いわけがない。 神と言えども、限度はあるのだ。 ユイターがたまに癇癪を起こすように。 ヘクトマリスは、数千年間、世界の悪意を抑え続け、そして遂に抑えきれない悪意が塔を作り。 そして彼女は待っていたのだ。 自分の引き受けた罪を、再び定命の者達が引き受けてくれる日を。 ヘクトマリス・タワーでの戦い。オーラを纏って瘴気をはねのけ、並みいるモンスターを屠り、異界の魔神アザトースと交渉し、そして最後にヘクトマリス率いる軍勢に引導を渡したあなたは、最後の決断を迫られた。 そしてあなたは選んだ。 我らのの悪意は、我らのもの。 塔を壊し、自分達で歩み続けることを。 不思議のソーサリアン ~ヘクトマリス・タワー~ 終局