チュートリアル
文責:山田奈美最終更新日:2006年02月27日
イベントドリブンモデルとは?
従来の手続き型の欠点
今までWebアプリケーションを作る時は、ほとんど「手続き型」と呼ばれる方法でコーディングを行っていました。
「手続き型」というのは、処理の順序どおりに時間の流れにそって、上から下へコードを書いてプログラミングしていく方法のことをいいます。
この方法は、時間の流れにそっているので、動作のイメージは直感的につかみやすいものの、コードを見てみると画面レイアウト部分とロジック部分とがごちゃ混ぜになっています。
かっこいいページを作ろうと、ちょっと凝った複雑なレイアウトにしようものなら、コーディングした本人ですら、後からコードを読むのは至難の業となりかねません。
イベントドリブンモデルにすると何が変わる?
一方、ここでご紹介するイベントドリブンモデルは、イベントを引き金にその後の一連の処理(イベントプロシージャ)を定義する方法のことを言います。
たとえば、ボタンがクリック(イベント発生)されたらメッセージを表示させたい場合は、「ボタンが押されたらメッセージを表示しろ(ロジック)」部分と「ページのこの位置にこんなデザインのボタンを置こう(デザイン)」部分とを別々の場所にコーディングできます。
つまり、イベントによってロジックが決まるので、ロジック部分のコーディングはページレイアウトをもとに組まれることになり、レイアウト部分とコード部分を分離することが可能になります。
ということは、デザインセンスのない、ださいプログラマが苦労してページをつくらなくても、デザイン部分はハイセンスなデザイナさんにお任せできるのです。
逆にプログラムの苦手な人は、コーディングのプロであるプログラマさんに、ロジック部分をお任せできるので、みんなハッピーになれます。