チュートリアル
文責:山田奈美最終更新日:2006年11月27日
統合開発環境(IDE)を利用しよう
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ASP.NETを使ってみたいけど、長いソースコードを書くのは苦手。もっと簡単にプログラミングする方法が知りたいあなた。
統合開発環境(IDE)を使ってみない?
ASP.NETのプログラミングに使えるIDEは、幾つかあるんだけどここでは、Visual Studio(VWD)を紹介するね。
ビジュアル(見た目)からサクサク作れるし、基本的なソースコードはIDEが自動で作成してくれるからラクチンだよ。
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統合開発環境(IDE)って何だろう?
みなさんはWebプログラミングをする時、どんな方法で作っていますか?私は、今まで秀丸というエディタを使って、ソースコードをゴリゴリ書いていました。ASP.NETと出会った当初もやはり、「秀丸命!」でした。
ページが出来上がったら、ブラウザから確認して、エラーが出たら、また秀丸開いて修正して・・・と言うことを繰り返していました。
が、そんな時に私の前に現れたのが統合開発環境(IDE)でした。何がすごいって、プログラミングに必要なもの(エディター、コンパイラ、デバッガなどなど)が一式入っていて、おまけに見た目(GUI)ベースでプログラミングができるのです。ソースコード(そもそも英語)が苦手な私には、うってつけの代物です。
ASP.NETに限らず、巷には色々な技術向けのIDEが出回っているようで、有名なものにはEclipse、JBuilder、DreamWeaver、FrontPageなどがあるようです。
ASP.NETで使えるIDE
執筆時点で一番新しいASP.NETプログラミング用のIDEは「Visual Studio 2005」です。4つの開発言語(Visual Basic、Visual C#、Visual C++、Visual J#)に対応していて、Webアプリケーションはもちろんのこと、Windowsアプリケーション、Office アプリケーション、SQL Server アプリケーションなどにも対応しています。
MicrosoftのVisual Studio製品情報ページにもあるように、初心者の個人ユーザからプロによるチームでの大規模開発まで、それぞれに対応したエディションが用意されています。
WebDeliでは、無償で手に入る学習、評価、ホビーに最適な「Visual Studio 2005 Express Edition」に注目します。
Express Editionの中にも開発目的に合わせて複数のパッケージが用意されています。ここでは、Webサイトを作りたいので「Visual Web Developer 2005 Express Edition(VWD)」を見てみます。
VWDの特徴と使い方
早速VWDを使ってみましょう。
VWDのインストールは、以下のURLから行うことが出来ます。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/vwd/
詳しいインストール手順、起動方法については「サーバサイド技術の学び舎-WINGS-」の「サーバサイド環境構築設定」をご覧ください。
- ビジュアルなデザイナ
デザイン画面ではドラッグ&ドロップによって、ツール(コントロール)などを配置することが出来ます。
「デザイン」画面
- IntelliSense機能
IntelliSense機能がついていて、ソースコードの入力を手助けしてくれます。
IntelliSense機能
- データベース連携
VWDのインストールと同時にMicrosoft SQL Server 2005 Expressもインストールされ、VWD上からデータベースに簡単にアクセスできます。データベース連携のWebアプリケーション開発もラクに行えます。
データベース連携
参考
Microsoft SQL Server 2005 Expressで作成したデータベースは「.mdf」ファイル内に収められています。このファイルを他の環境にコピーすると、同じデータベースをインポートすることが可能となります。
この機能はMicrosoft SQL Server 2005 Expressの独自機能のようです。
- Internet Information Services(IIS)が不要
VWDにはテスト用Web サーバーが組み込まれているので、IISが不要です。ということは、IISの入っていないOS(たとえばXPのHome Edition)などでもASP.NET開発が可能となります。
- サイトデザインをサポート
サイトのレイアウトやデザインを統一するために「マスタページ(サイト共通のレイアウトを1枚の「ページ」として定義するもの)」や「テーマ&スキン(デザインを定義するもの)」を簡単に作成することができます。
この他にも、VWDにはたくさん開発を手助けしてくれる機能が詰まっています。より詳しい使い方は以下の参考書籍などを見てみてください。