チュートリアル
文責:山田祥寛最終更新日:2006年05月15日
提供ツール利用法 基本のキ
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WebDeliでは、「ツール・ダウンロード」コーナにおいて、ASP.NETページで利用可能なさまざまなツールを提供しています。これらツールを利用するには、まずダウンロードした「.zip」ファイルに含まれる必要ファイルをサーバにコピー(配置)しなければなりません。
ツールの中には配置すれば直接にアクセスできるもの、裏方で自動で動作するもの、自前のASP.NETページから呼び出すためのもの、とさまざまな種類がありますが、まずはこれらの定型的な配置方法について理解しておきましょう。
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ツールをダウンロードしよう
提供ツールは、ツール・ダウンロードから入手することができます。ダウンロード・ファイルは、Zip圧縮形式(拡張子「.zip」)で提供していますので、まずは「Lhaca デラックス版」(フリーウェア)などのファイル解凍ツールを利用して、ファイルを展開してください。もちろん、解凍ツールは自分の使い慣れたものを利用して構いません。
必要なファイルを配置しよう
次に、解凍したファイルをサーバにコピー(配置)しましょう。ツールによって異なりますが、ダウンロード・ファイルには、主に以下のようなファイルが含まれています。
ダウンロードファイルに含まれる主なファイル
ファイル名(or 拡張子) | 内容 | コピー先 |
*.ascx | ASP.NETページから利用可能なコントロール部品 | 使用する「.aspx」と同じフォルダ |
*.dll | 裏でさまざまな機能を提供する部品 | 仮想ディレクトリ直下の「bin」フォルダ |
*.config | 設定ファイル | 「.ascx」「.aspx」ファイルと同じフォルダ |
*.cs、*.vb | 「.dll」の元となるソースコード | (配置不要です) |
web.config | 構成(設定)ファイル | 「.ascx」「.aspx」ファイルと同じフォルダ |
sample.aspx | ツール動作確認用のサンプル | 「.ascx」「.aspx」ファイルと同じフォルダ |
*.mdf | SQLServer2005用データベースファイル | 仮想ディレクトリ直下の「App_Data」フォルダ |
注意
ただし、sample.aspxはサンプルを試す場合にのみ必要なファイルです。不要である場合には、必ず削除してください。
WebDeliが提供するツール
WebDeliが提供するツールは、大きく以下の4つのタイプに分類することができます。それぞれの型によって、配置や起動方法に特長がありますので、これらをちょっとだけ意識することでツールを利用しやすくなるはずです。
- ユーザ・コントロール型
ユーザ・コントロールは、ASP.NETページ(「.aspx」ファイル)から利用可能なコントロール部品で、拡張子「.ascx」の形式で提供されます。HTMLのようなタグの形式で記述できることから、ASP.NET(というか、プログラム)を一切知らない人間でも簡単に利用できるのが特長です。「.ascx」ファイルは、利用側のASP.NETページ(「.aspx」ファイル)と同一のフォルダに配置してください。
ユーザ・コントロールは単なる部品ですので、ただサーバに配置しただけでは動作しません。自分でユーザ・コントロールを呼び出すための「.aspx」ファイルを用意する必要があります。ユーザ・コントロールの利用方法については、以下の記事を参照してください。
- アプリケーション型
アプリケーション型のツールは、主に「.aspx」ファイル(または「.dll」「.ascx」ファイル等を含む複合的なファイル群)として提供されます。「.cs」「.vb」「sample.aspx」など不要なファイルを取り除いた上で、フォルダの階層関係はそのままにサーバにコピーしてください。
あとは、構成(設定)ファイルに必要なパラメータを設定するだけで、動作可能です。default.aspx(sample.aspxでも可)にアクセスすることで、起動することができます(たとえば、「http://www.web-deli.com/」というサーバに配置したならば、「http://www.web-deli.com/default.aspx」)。
また、アプリケーション型のツールは、「スキン・ダウンロード」で公開しているスタイルシートstyle.cssを入れ替えることで、見栄えをカンタンに差し替えられるのが特長です。是非、自分のサイトに合わせて、さまざまなスキンをお試しください。
- ユーティリティ型
ユーティリティ型のツールは、「.dll」「web.config」ファイルのセットで提供されます。「.dll」ファイルは、必ず「仮想ディレクトリ直下の「/bin」フォルダ」に配置してください。
仮想ディレクトリとは、Cervi.jp、WebMatrix Hostingなどのレンタルサーバでは提供されているトップ・フォルダのことだと思って戴いても良いと思います(すごく簡略化していますが)。仮想ディレクトリについてもっとよく知りたい、あるいは、アプリケーションが大きくなってきたので自分で仮想ディレクトリを作成したい、という方は、以下の関連記事を参照してください。
ユーティリティ型のツールは、あらかじめ決められた特定のファイル名(または拡張子)から起動することができます。たとえば、「http://www.example.com/MySample.axd」のようにです。ただし、ここで注意していただきたいのは、MySample.axdというファイルが実際にサーバ上にあるわけではない、という点です。
ユーティリティ型のツールにおいて、ファイル名は起動のためのキーのようなものです。ちょっと難しいことを書いてしまうと、実際には、指定されたファイル名に関連づけられた「.dll」ファイルが動いているのです(ちなみに、関連づけを行っているのは、ツールに含まれる「web.config」ファイル)。
起動ファイル名については、個別のサンプル紹介ページで明記していますので、こちらを参照してください。
- サイト管理型
サイト管理型のツールは、「.dll」「web.config」ファイルのセットで提供されています。ファイル構成は「ユーティリティ型」と似ており、ファイルの配置方法も同様ですが、ユーティリティ型と異なるのは起動方法です。ユーティリティ型がURL(ファイル名)をブラウザから要求することで起動するのに対して、サイト管理型ツールは配置しただけで、あとは裏方で自動で起動してくれます。
たとえば、「サイトログ・レコーダ」などが好例です。アクセスログ・ツールは配置するだけで、あとはサイトに対するアクセスを監視し、ログとして記録してくれます。
ツール動作に必要なパラメータを設定しよう
提供ツールの多くは(すべてではありません)、利用するにあたって、構成(設定)ファイルweb.configに対して必要なパラメータを設定しておく必要があります。たとえば、データベースを利用するツールであれば、データベース名やユーザID/パスワードを設定する必要がありますし、メールを送信するツールであればSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバのアドレスを設定する必要があります。web.configの利用方法については、以下の記事が参考になります。
それぞれのツールで設定可能(必要)なパラメータについては、個々のツール紹介ページを参照してください。
早速、ツールを起動してみよう
さあ、これでツールが動作するようになったはずです。ツールの挙動を手っ取り早く試してみたいという方は、ダウンロード・ファイルにsample.aspxが含まれていますので、これをブラウザ経由でアクセスしてみてください。ツール紹介ページのキャプチャのような画像が表示されれば、成功です!
なお、自分の環境で試す前に、まずはどんなツールなのかを知りたい、という方は、同じくツール紹介ページからオンラインでツールを体験することができます。ご利用ください。