チュートリアル
文責:山田奈美最終更新日:2006年04月10日
Community Server2.0のセットアップ
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バージョンアップしたCommunity Serverを見てみよう。 デフォルトで使える機能も増えて、ユーザインターフェイスも明るく一新。 簡単便利なCommunity Serverを使って、あなたも手軽にサイト構築してみませんか?
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Community Server2.0を見てみよう
バージョンアップしたCommunity Server2.0(以下、CS2)をちょっと覗いてみましょう。
CS2には、初期状態で以下の5つのツールが入っています。
CS2に初期状態で入っているツール
モジュール名 | 概要 |
ブログ | 日記機能 |
フォーラム | フォーラム機能 |
ギャラリー | フォト・ギャラリー機能 |
ダウンロード | ファイル・ダウンロード機能 |
外部ニュース | 外部ニュース機能 |
以下は、フォーラムのトップ画面です。
フォーラムのトップ画面
各モジュールに対するコンテンツの追加、ユーザー管理、サイト構成の管理、ログ情報の確認など、ほとんどすべての設定は、管理コントロールパネルから行えます。管理コントロールパネルは、ログイン後、トップページのメニューから[管理]を選択します。
コントロールパネル
いかがですか。インストールするだけで、たくさんの機能が詰まったサイトが簡単に構築できるなんて便利ですね。ぜひ、活用してみてください。
CS2をインストールしよう
さて、それでは早速CS2をインストールしてみましょう。
- インストールの前準備
CS2をインストールする前に、サーバに以下のソフトが入っているか確認しましょう。レンタルサーバを利用している方も、確認してください。
- Microsoft .NET Framework 1.1以降
- Internet Information Services 5.x以降
- SQL Server 2000(MSDE)以降
上記のソフトがサーバに入っていない場合は、先にこれらのソフトをインストールしてください。(レンタルサーバを利用している方は、管理者に問い合わせてください)インストール方法は、「サーバサイド技術の学び舎 - WINGS」より「サーバサイド環境構築設定」などを参照してください。
- インストールファイルを入手、展開する
以下のサイトにアクセスしてください。インストールファイルをダウンロードするには、先にユーザ登録が必要です。ページ右上の[join]よりユーザ登録を済ませておいてください。
ページ右メニュー部の[DOWNLOAD NOW]リンクボタンよりダウンロードページへ移動します。インストールファイルはいくつか用意されていますが、ここでは無料版を新規インストールする方法を紹介します。
[Download Community Server 2.0 MSI Now!]リンクより「CS_2.0.6021.2664_MSI.zip」ファイルをダウンロードし、任意のフォルダに展開します。。
- データベースを作成する
CS2は、データベース(MSDEまたは、SQL Server)を使ってデータを管理します。
まずは、インストールの前に空のデータベースを作成しましょう。CS2で必要となるテーブルやストアド・プロシージャなどはインストールの際に自動で作ってくれます。
データベースの名前は何でも構いませんが、ここでは「CommunityServer」とします。
データベースの作成は、VWD(Visual Web Developer)などを使うと簡単に行えます。
- インストールを行う
先ほど展開したインストールファイル「CommunityServer_2_0.msi」をダブルクリックして、インストーラを起動します。
基本的に画面に沿って[Next]ボタンをたどっていくことで、インストールが完了します。以下は、主な入力項目です。
インストール時の設定項目
画面 | 項目 | 概要 | 設定値例 |
Web Server Setup | Web apprication name | アプリケーション名 | cs |
Connect to Database | Server name or IP Address | データベースサーバ名 または IPアドレス | (local)\SQLEXPRESS |
Database Name | データベース名 | CommunityServer |
Administrator Configration | Username | ユーザ名 | namidon |
password | パスワード | ****** |
Confirm pssword | パスワード再入力 | ****** |
Email address | メールアドレス | namidon@mbh.nifty.com |
- 仮想ディレクトリが作成される
インストール時、自動で「C:\Program Files\Telligent\Community Server 2.0\Web」フォルダに、以下の表のとおり仮想ディレクトリが作成されます。
仮想ディレクトリ設定
項目 | 概要 | 設定値 |
エイリアス | 仮想ディレクトリを呼び出す名前 | cs |
ディレクトリ | 仮想ディレクトリに関連づける物理パス | C:\Program Files\Telligent\Community Server 2.0\Web |
読み取り | ファイルの読み込みを許可 | ○ |
ASP等のスクリプトを実行する | スクリプトの実行を許可 | ○ |
ISAPIアプリケーションやCGI等を実行する | 「.dll」「.exe」ファイルの実行を許可 | × |
書き込み | ファイルの書き込みを許可 | × |
参照 | ファイル一覧の参照を許可 | × |
- CS2にアクセスする
インストールが完了したら次のURLより早速CSにアクセスしてみましょう。
http://localhost/cs/
または
http://(コンピュータ名)/cs/
以下のような画面が表示されれば成功です。
CS2を日本語化しよう
インストール直後のCS2は、英語環境になっています。このままでも、もちろん使えますが、英語の苦手な方にも使ってもらえるように、日本語化しておきましょう。
- communityserver.configを編集する
「C:\Program Files\Telligent\Community Server 2.0\Web」フォルダの「communityserver.config」ファイルをメモ帳などのテキスト・エディタで開いて、60行目付近のdefaultLanguage属性(要素)を「en-US」から「ja-JP」に変更します。
<Core
defaultLanguage="ja-JP"
forumFilesPath="/"
- Web.configを編集する
新規ユーザのデフォルト言語を日本語に設定したい場合は、Web.configファイルを編集します。「C:\Program Files\Telligent\Community Server 2.0\Web」フォルダの「Web.config」ファイルをメモ帳などのテキスト・エディタで開いて、以下表のように編集します。
Web.configの編集
行目安 | 設定 | 設定コード |
199行目付近 | 日時のフォーマットのデフォルト値 | <add name="dateFormat" type="string" defaultValue="yyyy-MM-dd" /> |
201行目付近 | 言語のデフォルト値 | <add name="language" type="string" defaultValue="ja-JP" /> |
216行目付近 | タイムゾーンのデフォルト値 | <add name="timezone" type="System.Double" defaultValue="9" /> |
- 日本語リソースファイルを該当フォルダにコピーする
Community Serverには、標準で日本語リソースファイルが入っているので上記の手順だけでも、そこそこ日本語環境が実現できます。しかし、翻訳されていない部分もあり、あまり使いやすいとは言えません。そこでここでは、以下のURLより入手可能な「Japanese language pack for Community Server 2.0」を使って、もう少し日本語環境を整えてみましょう。
ダウンロードしたリソースを展開して、「Languages」「Tabs」「FTB」の3つのフォルダ内の該当フォルダや該当ファイルを以下表のとおりコピーしてください。
尚、コピー前にコピー先のフォルダやファイルのバックアップを取っておくことをおすすめします。
日本語リソースの設定
フォルダ | コピーするフォルダ/ファイル | コピー先 |
Languages | 「web\Languages\languages.xml」ファイル、「web\Languages\ja-JP」フォルダ | 「C:\Program Files\Telligent\Community Server 2.0\Web\Languages」フォルダ |
Tabs | 「Web\ControlPanel\SetupNavBar.config」ファイル、「Tabs.config」ファイル | 「C:\Program Files\Telligent\Community Server 2.0\Web\ControlPanel」フォルダ |
FTB | 「web\FreeTextBox3\Languages\ja-JP.xml」ファイル | 「C:\Program Files\Telligent\Community Server 2.0\Web\FreeTextBox3\Languages」フォルダ |
注意
「Tabs」フォルダ内には、他のタブを使った画面に該当するフォルダも含まれています。必要であればインストールしたCS2の同一フォルダにコピーしてください。ただし、日本語化するとタブ部分に多少ズレが生じる場合があるようです。
- CS2が日本語化できたか確認する
ブラウザから以下のURLを起動(再起動)し、CS2が日本語化できたかどうか確認してみましょう。
http://localhost/cs/
または
http://(コンピュータ名)/cs/
以下のような画面が表示され、メニューやボタンが日本語化されていれば成功です。なお、トップページの文章などは英語のままなので、注意してください。
CS2トップ画面(日本語化)